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【発明の名称】 蛍光観察装置
【発明者】 【氏名】金子 守

【要約】 【課題】電源投入時のような過渡的な状態においても、蛍光撮像手段を保護できる蛍光観察装置を提供する。

【解決手段】内視鏡2の接眼部13に装着されるカメラ4には光路上に退避可能に配置された可動ミラー38を介して導光される光路に沿って、白色画像を撮像する白色用CCD40と、蛍光画像を撮像する蛍光用撮像手段44とが配置され、コントロールセンタ5の電源がONされてカメラ4側に動作電源が供給される場合、可動ミラー38を光路上に設定して、蛍光用撮像手段44側に光が入射されないようにして、過度の光が入射されることによる損傷を防止する構成にした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被写体の白色画像または蛍光画像を撮像して、表示手段に前記白色画像または蛍光画像を選択的に表示可能な蛍光観察装置において、前記白色画像を撮像する白色画像撮像手段及び前記蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部と、前記撮像部における撮像を可能にする撮像許可手段と、前記撮像許可手段によって撮像を許可された撮像開始時点において、前記蛍光画像撮像手段による撮像を禁止する撮像部制御手段と、を具備したことを特徴とする蛍光観察装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経内視鏡的等で蛍光観察を行う蛍光観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、可視光を被写体(被検体)に照射し、その反射光により被写体像を表示手段に表示する内視鏡においても、蛍光観察する機能を備えた蛍光観察装置が提案されている。
【0003】そして、被写体に励起光を照射し、この励起光により被写体から発せられる蛍光による蛍光像を撮像し、表示手段には可視光の下で撮像した通常画像(白色画像)と共に、蛍光画像として表示することにより癌組織等の異常部位を識別し易くしている。このようにして得られる蛍光像は通常の反射光の強度よりも非常に強度が弱いためイメージインテンシファイアで光増倍して撮像することが必要になる。
【0004】また、蛍光像のみを抽出できるように蛍光撮像時には可視光による照明を禁止して、励起光のみを照射することが一般的に行われる。つまり、白色画像を得る場合には、白色光を照射し、蛍光画像を得る場合には励起光を照射するという具合に照射光を切り換えることが必要にもなる。
【0005】そして、通常の使用状態では白色光を照射している場合には撮像部を白色用撮像素子側に導光する状態に切換え、励起光を照射している場合には撮像部を蛍光用撮像素子側に導光する状態に切り換えるように制御した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来例では電源投入時のように内視鏡が体外にある場合でも蛍光観察モードとなる可能性があり、その場合外光が蛍光用撮像素子側に導光されてしまうことがあり、この場合には蛍光撮像手段を構成するイメージインテンシファイアに過度の光が入射され、そのイメージインテンシファイア等の蛍光撮像手段を損傷させてしまう可能性があった。
【0007】本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、電源投入時のような過渡的な状態においても、蛍光撮像手段を保護できる蛍光観察装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】被写体の白色画像または蛍光画像を撮像して、表示手段に前記白色画像または蛍光画像を選択的に表示可能な蛍光観察装置において、前記白色画像を撮像する白色画像撮像手段及び前記蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部と、前記撮像部における撮像を可能にする撮像許可手段と、前記撮像許可手段によって撮像を許可された撮像開始時点において、前記蛍光画像撮像手段による撮像を禁止する撮像部制御手段と、を設けることにより、電源投入時のような撮像開始時点においても、蛍光画像撮像手段による撮像を禁止することにより、蛍光画像撮像手段が損傷するのを保護できる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の経内視鏡的蛍光観察装置の全体構成を示し、図2は回転フィルタの構成を示し、図3は可動ミラー付近の構成を拡大して示し、図4は各装置のスイッチの状態及びカメラの状態の説明図を示す。
【0010】本実施の形態は白色画像を撮像する白色画像撮像手段と蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部としてのカメラと、このカメラにおける撮像を可能にする撮像許可手段としての電源供給手段と、この電源供給手段によって撮像を許可するように電源ONとする撮像開始時点において、蛍光画像撮像手段による撮像を禁止するようにその光路上の可動ミラーを制御する撮像部制御手段とを備えたものである。
【0011】図1に示すように本発明の蛍光観察装置の第1の実施の形態の経内視鏡的蛍光観察装置1は生体内に挿入される光学式内視鏡(以下内視鏡と記載)2と、この内視鏡2に照明光を供給する光源装置3と、内視鏡2に着脱自在で装着される撮像カメラ(単に、カメラと略記)4と、カメラ4に内蔵された撮像手段に対する信号処理等を行うコントロールセンタ5と、コントロールセンタ5で生成された映像信号を表示するモニタ6と、例えばカメラ4に設けられ、モニタ6への画像表示の切換操作等を行うスイッチ7と、コントロールセンタ5に内蔵され、スイッチ7の操作に応じて光源装置3及びカメラ4の動作を制御する制御回路8を有する。
【0012】内視鏡2は細長の挿入部11と、その後端の操作部12と、この操作部12の後端の接眼部13と、操作部12から延出されたライトガイドケーブル14とを有し、ライトガイドケーブル14の端部にはコネクタ15が設けてあり、光源装置3に着脱自在で接続することができる。
【0013】この挿入部11、操作部12、ライトガイドケーブル14内には白色光(可視光)と励起光を伝送する機能を備えたライトガイド16が挿通され、コネクタ15を光源装置3に装着することにより、光源装置3から白色光あるいは励起光が供給される。
【0014】光源装置3内には、通常観察用照明光源及び励起光源として例えば、メタルハライドランプ等のランプ21が設けてあり、このランプ21の白色光はステッピングモータ22により、回転される回転フィルタ23を透過し、さらに集光レンズ24を介してライトガイド16の光入射端に供給される。
【0015】この回転フィルタ23は図2に示すように、円板状に2つの開口を設け、各開口には透明ガラス25と、青の波長の光を透過する青フィルタ26とが取り付けてある(なお、透明ガラス25の代わりに入射された光をそのまま通す開口でもよい)。
【0016】そして、透明ガラス25が光路上にある場合にはライトガイド21には通常照明光としての白色光が供給され、青フィルタ26が光路上にある場合にはライトガイド21には、蛍光観察の励起光となる青色の波長の光が供給される。
【0017】ステッピングモータ22は制御回路8によってその回転位置が制御される。また、回転フィルタ23の周縁には小さい孔27が設けてあり、かつこの孔27の位置を検出することにより、光路上に青フィルタ26が存在することを検出する信号を出力するフォトカプラ28が回転フィルタ23の周縁を挟むように配置されている。
【0018】このフォトカプラ28は発光素子と受光素子とが回転フィルタ23の周縁を挟むようにして対向配置して構成されている。そして、このフォトカプラ28の位置検出信号(第1のモード信号)が制御回路8に入力されるようにしている。なお、光源装置3には図示しない電源回路のON/OFF用のスイッチが設けてあり、このスイッチをONすると、ランプ21、ステッピングモータ22等に電源が供給され、動作状態となる。
【0019】上記ライトガイド16により伝送された光は挿入部11の先端部29の照明窓に固定された先端面からさらに照明レンズ31を経て拡開して体腔内の臓器表面等の被写体側に照射される。
【0020】この照明窓に隣接して観察窓が設けてあり、この観察窓には対物レンズ32が取り付けてあり、照明された被写体からの反射光或いは励起光により励起されて放射される蛍光は対物レンズ32によりその結像位置に像を結ぶ。
【0021】この結像位置にはイメージガイド33の先端面が配置され、挿入部16内等を挿通されたこのイメージガイド33によりその後端面に伝送する。この後端面に対向して接眼部13に取り付けられた接眼レンズ34を介して、通常観察像に対しては肉眼で拡大観察することができる。
【0022】この接眼部13にカメラ4が装着された場合には、このカメラ4内には接眼レンズ34に対向して結像レンズ37が配置され、さらにこの結像レンズ37に対向する光路上には可動ミラー38が配置され、この可動ミラー38で反射された光路上に配置された反射ミラー39を介して白色用撮像手段を構成する白色用電荷結合素子(白色用CCDと略記)40に像を結ぶ。
【0023】白色用CCD40により光電変換された信号はコントロールセンタ5内に設けた白色用カメラコントロールユニット(白色用CCUと略記)41に入力され、映像信号に変換された後、切換装置42を介してモニタ6に白色照明のもとで撮像された通常観察像或いは白色画像が表示される。
【0024】上記可動ミラー38は駆動部43により駆動される。この駆動部43は制御回路8により制御される。つまり、通常観察の場合には、可動ミラー38は実線で示す状態に設定され、レンズ34、37を経た光は白色用撮像手段側に導光され、蛍光観察の場合には、制御回路8は制御信号を駆動部43に送り、駆動部43により可動ミラー38は点線で示すように退避した状態に設定され、レンズ34、37を経た光は蛍光用撮像手段44側に導光される。
【0025】この可動ミラー38の状態はフォトリフレクタ45によって検出される。図3に示すように可動ミラー45の例えば基端側の面に対向してフォトリフレクタ45を構成する発光素子46aと受光素子46bとが配置され、受光素子46bの出力信号(図1では第2のモード信号)は制御回路8に入力される。
【0026】上記蛍光用撮像手段44は以下のような構成である。つまり、レンズ37に対向する可動ミラー38を介しての光路上には45°傾いた状態でダイクロイックミラー48が配置され、このダイクロイックミラー48は赤色の波長の光を選択的に反射し、その他の波長の光を透過する。
【0027】このダイクロイックミラー48を透過した光はさらに緑色の波長の光のみを選択的に透過する緑フィルタ49を介してイメージインテンシファイア(I.I.と略記)50に入射され、光増幅されて対向する蛍光用CCD51に像が結ばれる。
【0028】また、ダイクロイックミラー48で反射した光はさらにミラー52で反射され、赤色の波長の光のみを選択的に透過する赤フィルタ53を介してI.I.54に入射され、光増幅されて対向する蛍光用CCD55に像が結ばれる。
【0029】蛍光用CCD51及び55の出力はそれぞれ蛍光用CCU56、57に入力され、それぞれ映像信号に変換された後、それぞれ画像処理装置58に入力される。この画像処理装置58で画像処理された映像信号は切換装置42を介してモニタ6に出力され、モニタ6に蛍光画像を表示できるようにしている。この切換装置42は制御回路8によって制御される。
【0030】また、カメラ4の例えばハウジング部分にはスイッチ7が設けられ、術者はこのスイッチ7を操作することにより、その操作信号が制御回路8に入力され、術者が選択(或いは操作)した選択信号、例えば白色画像、蛍光画像の選択的表示、白色画像と蛍光画像の同時表示等の選択信号に応じた制御動作を制御回路8は行う。
【0031】なお、本実施の形態ではカメラ4の電源は例えばコントロールセンタ8側から供給されるようになってあり、コントロールセンタ8の電源がONされると、まず制御回路8が先行して動作状態になり、その後に他の回路が動作状態になるようにしている(例えば制御回路8は電源の端子が“H”になったのを確認した後、リレーを動作させて他の回路にも電源が供給されるように制御する)。
【0032】。そして、制御回路8は初期状態でまず可動ミラー38の状態を検出して、可動ミラー38が実線で示す状態であることを確認した後、各種の制御動作を行う。また、本実施の形態では可動ミラー38は被駆動状態では実線で示す状態に設定されており、駆動部43を駆動状態に設定することにより、点線で示す位置に設定できるようにしている。
【0033】このような構造にすることにより、仮に光源装置3の電源が先にONされて白色光が出射される状態に設定された後に、コントロールセンタ5の電源がONされた場合のように、所定の動作状態に設定される過渡的な状態においても、蛍光用撮像手段44にはその光が入射されないようにしている。
【0034】また、コントロールセンタ8の電源をOFFにした場合には、まず駆動部43が非駆動状態に設定されるようにしている。そして、蛍光用撮像手段44にはその光が入射されないようにしている。
【0035】また、制御回路8は光源装置3の電源のON/OFFを監視し、ONとなった場合には定常状態に達した時間の経過後に、フォトカプラ28の検出信号を参照してステッピングモータ22の動作を制御したり、駆動部43を介して可動ミラー38を駆動する。つまり、定常状態に達するまでは、可動ミラー38を実線で示す状態に保持し、定常状態に達した後に、スイッチ7の操作に応じて蛍光表示などが選択された場合には蛍光撮像を行うようにする。
【0036】また、光源装置3の電源がOFFにされると、制御回路8は直ちに駆動部43を非駆動状態に設定して、可動ミラー43を実線で示す状態に設定する。つまり、光源装置3をOFFにするような場合には蛍光観察を行わないので、不要な光が蛍光用撮像手段44側に入射されるのを防止し、I.I.50、54が損傷するのを防止するようにしている。
【0037】また、制御回路8は通常の使用状態ではスイッチ7の操作に応じて、光源装置3のステッピングモータ22及びカメラ4の可動ミラー38を制御する。次に本実施の形態の動作を説明する。
【0038】まず、光源装置3及びコントロールセンタ5の電源が共にOFFの状態から共にONされるまでのカメラ4の撮像状態を図4を参照して説明する。光源装置3及びコントロールセンタ5の電源が共にOFFの状態ではカメラ4には白色光及び蛍光のいずれも入射されないし、カメラ4の両撮像手段には動作電源が供給されない。このため、図4では“不定”で示している。
【0039】また、光源装置3の電源が先にONされ、コントロールセンタ5の電源がOFFの状態ではカメラ4には白色光或いは蛍光が入射される状態であるが、動作電源が供給されない。このため、図4に示すように“不定”となる。
【0040】また、光源装置3の電源がOFFで、コントロールセンタ5の電源が先にONされた状態ではカメラ4には白色光及び蛍光のいずれも入射されない状態であるが、カメラ4は可動ミラー38は実線で示す状態にあるように設定された状態で両撮像手段に動作電源が供給されるので、図4に示すように“白色光”の撮像モード状態となる。
【0041】また、光源装置3及びコントロールセンタ5の電源が共にONされた定常状態に達する前の状態では可動ミラー38は実線で示す状態に設定された状態で、光源装置3はランプ21等が発光する動作状態になる。この状態ではカメラ4はまだ、図4に示すように“白色光”の撮像モード状態が維持される。
【0042】そして、定常状態に達すると、スイッチ7により、白色画像の表示が選択されると、制御回路8はステッピングモータ22の回転を制御して、光路上に透明ガラス25が位置する状態に設定し、その状態をフォトカプラ28の検出信号により確認する。この場合には、フォトカプラ28の検出信号は例えば“L”或いは“−”であり、可動ミラー38は実線で示す状態のままである。
【0043】そして、ランプ21の白色光が回転フィルタ23の透明ガラス25を透過してライトガイド16に供給され、その先端からさらに照明レンズ31を経て被写体側に照射される。
【0044】被写体側で反射された光は対物レンズ32によりイメージガイド33の先端面に結像され、このイメージガイド33の後端面に伝送され、さらにカメラ4内の可動ミラー38で反射され、白色用CCD40で撮像される。この白色用CCD40の出力信号は白色用CCU41で信号処理されて映像信号に変換され、切換装置42を経てモニタ6に白色画像が表示される。
【0045】また、スイッチ7により、蛍光画像の表示が選択されると、制御回路8はステッピングモータ22の回転を制御して、光路上に青フィルタ26が位置する状態に設定し、その状態をフォトカプラ28の検出信号により確認する。この場合には、フォトカプラ28の検出信号は例えば“H”或いは“+”であり、制御回路8はこの検出信号を得ると、駆動部43を介して可動ミラー38を点線で示す状態に設定して、図4の“蛍光”の撮像モード状態にする。
【0046】そして、ランプ21の白色光は回転フィルタ23の青フィルタ26により青色の波長の光成分のみが透過してライトガイド16に供給され、その先端からさらに照明レンズ31を経て被写体側に照射され、励起光を与える。
【0047】励起光により発生した蛍光は対物レンズ32によりイメージガイド33の先端面に結像され、このイメージガイド33の後端面に伝送され、さらにカメラ4内のダイクロイックミラー48側に入射し、ダイクロイックミラー48を透過した光は緑フィルタ49により、緑の蛍光成分のみが透過し、I.I.50で光増幅された後、蛍光用CCD51で撮像され。
【0048】一方ダイクロイックミラー48で反射された光は、さらにミラー52で反射され、赤フィルタ53により、赤の蛍光成分のみが透過し、I.I.54で光増幅された後、蛍光用CCD55で撮像される。
【0049】蛍光用CCD51、55の出力信号は蛍光用CCU56、57でそれぞれ信号処理されて映像信号に変換され、画像処理装置58により、両画像の強度の調整或いは対応する位置の位置合わせの画像処理が施された後、両画像が異なる色でスーパインポーズされ、切換装置42を経てモニタ6に蛍光画像が表示される。また、スイッチ7により、白色画像と蛍光画像の交互表示が選択されると、制御回路8はステッピングモータ22を一定速度で回転させ、図2に示すように光路上に青フィルタ26が設定された場合(の励起光が出射される状態)をフォトカプラ28の検出信号で検出すると、駆動部43を介して可動ミラー38を実線から点線で示す状態に設定して、蛍光撮像状態にして、上記のように蛍光撮像を行い、画像処理装置58内のメモリに蛍光画像を格納する。
【0050】また、光路上にある青フィルタ26がステッピングモータ22の回転により、光路上から退避すると、制御回路8は駆動部43を非駆動状態にして、可動ミラー38を点線で示す状態に設定し、その後に光路上に透明ガラス25が位置する白色光の出射状態になるようにする。そして、上記のように白色撮像状態にして白色光のもとでの撮像を行い、白色用CCU41内のメモリに白色画像を格納する。
【0051】また、光路上の透明ガラス25が光路上から退避し、光路上に青フィルタ26が設定された場合にはその状態をフォトカプラ28の検出信号で検出し、制御回路8は駆動部43を介して可動ミラー38を実線から点線で示す状態に設定して、蛍光撮像状態にして、次のフレームの蛍光撮像を行い、画像処理装置58内のメモリに蛍光画像を格納する。このようにして、白色画像と蛍光画像の各フレームの画像を順次得て、それぞれメモリに一時格納する。そして、制御回路8は切換回路42を適宜の時間間隔で交互に切り換えることにより、モニタ6には白色画像と蛍光画像とが交互に表示される。
【0052】なお、制御回路8の制御により、白色用CCU41のメモリの読み出しタイミング及び画像処理装置58のメモリの読み出しタイミングをずらすことにより、両画像を同時に出力させ、モニタ6に白色画像と蛍光画像とを同時に表示させるようにしても良い。
【0053】本実施の形態によれば、電源の投入時のように所定の動作モードに設定される前においては、蛍光用撮像手段44に過度の光が入射されるのを確実に防止或いは禁止する手段を設けているので、蛍光用撮像手段44に過度の光が入射されてI.I.50及び54が損傷されることを確実に防止できる。
【0054】また、白色撮像と蛍光撮像とを切り換えた場合にも、その切換時における過渡的な状態においても、例えば蛍光画像撮像状態から白色画像撮像状態に切り換える場合、光源装置3側で励起光から白色光が出射される状態に切り換わる前に撮像側では蛍光画像撮像状態から白色画像撮像状態に切り換えるようにし、また白色画像撮像状態から蛍光画像撮像状態に切り換える場合、光源装置3側で白色光から励起光が出射される状態に切り換わった後に撮像側では白色画像撮像状態から蛍光画像撮像状態に切り換えるようにしているので、蛍光用撮像手段44に過度の光が入射されてI.I.50及び54が損傷されることを確実に防止できる。
【0055】なお、図2に示すようにフォトカプラ28により、光路上に青フィルタ26が存在する位置を検出しているが、さらに光路上に透明ガラス25が存在する位置を検出する第2のフォトカプラを設け、2つのフォトカプラの検出信号により、制御回路8はステッピングモータ22の回転駆動とカメラ4の過度ミラー38の駆動とを制御するようにしても良い。このようにすると、光路上に青フィルタ26が存在する状態と、光路上に透明ガラス25が存在する状態とを確実に検出できるので、より確実な制御ができる。
【0056】なお、本実施の形態では例えばコントロールセンタ5の電源のスイッチがONされた場合には、可動ミラー38は光路上にあって、蛍光用撮像手段44側に光が入射されないようにしてI.I.50、54が過度の光の入射により焼き付いてしまう等の損傷を防止しているが、この他にI.I.50、54への動作電源を制御することにより、蛍光用撮像手段44を非撮像状態に設定して損傷を防止するようにしても良い。
【0057】例えば、コントロールセンタ5の電源のスイッチがONされた場合には、制御回路8は光源装置3の状態を検出して、光源装置3がONされ、かつフォトカプラ28の出力信号により光路上に青フィルタ26が設定された状態でのみ、I.I.50、54への動作電源を供給されるように制御しても良い。
【0058】換言すると、光源装置3が励起光を出射することを(検出する検出手段としての)フォトカプラ28で検出し、その出力により、前記光源装置3が励起光を出射する期間のみに、前記蛍光画像撮像手段44による撮像動作を行わせるように制御回路8が制御するようにしても良い。
【0059】このようにした場合には、例えばコントロールセンタ5の電源のスイッチがONされた場合、光源装置3の電源のスイッチがOFFであれば当然に非撮像状態であり、また光源装置3の電源のスイッチがONされてもその光路上に青フィルタ26が配置されている状態でのみI.I.50、54への動作電源が供給されて撮像状態となる。
【0060】また、この状態から回転フィルタ23が回転されて透明ガラス25が光路上に位置する状態に移動する場合、透明ガラス25が光路上に位置する前にフォトカプラ28の検出信号により、I.I.50、54への動作電源が供給されない非撮像状態になり、蛍光撮像状態から白色撮像状態に移る際に撮像状態のままにした場合には発生する可能性があるI.I.50、54へ過度の光が入射されることによる損傷を非撮像状態に設定することにより防止できる。また、同様に白色撮像状態から蛍光撮像状態に移る際にもI.I.50、54が損傷されることを防止できる。
【0061】また、I.I.50、54への動作電源を制御する代わりに、I.I.50、54の感度を減少させることにより、蛍光用撮像手段44に蛍光よりはあるかに強度が強い光が入射されても焼き付く等の損傷が起こらない状態に設定して損傷を防止するようにしても良い。
【0062】なお、励起光と白色光とを出射する光源装置3を例えばその電源のONした場合に、必ず励起光が出射される初期状態に制御する手段を設けるようにしても良い。このようにすると、例えば蛍光撮像するカメラが上述した蛍光用撮像手段44を保護する機能を備えていないカメラを使用した場合にも、カメラ側の電源をONした場合における(正規の使用状態に設定されるまでの間に、白色光が入射されてしまうことによる)カメラの損傷を防止できる。
【0063】(第2の実施の形態)次の本発明の第2の実施の形態を図5ないし図8を参照して説明する。本実施の形態は先端部に白色用撮像手段を内蔵した電子内視鏡と、この電子内視鏡の鉗子チャンネルに蛍光観察装置の蛍光像導光部を挿通して、この蛍光像導光部で導光した蛍光像を蛍光撮像部で撮像し、コントロールセンタ内の蛍光用CCU等で信号処理してモニタに白色画像と蛍光画像とを表示できるようにしたものである。
【0064】図5に示す第2の実施の形態の経内視鏡的蛍光観察装置61は、電子内視鏡62と、光源装置63と、白色用CCU64と、蛍光用観察装置65と、コントロールセンタ66と、モニタ67とから構成される。
【0065】電子内視鏡62は図1の内視鏡2において、対物レンズ32の結像位置に白色用CCD68が配置され、従ってイメージガイド33及び接眼部13とを有しない。なお、この白色用CCD68は本実施の形態では白色光で撮像をするCCDではなく、赤、緑、青の各波長の光の下でそれぞれ撮像して合成することにより、白色光の下で撮像されたものと等価な可視光領域でのカラー画像を得るものを意味する。
【0066】この白色用CCD68に接続された信号線は挿入部11内、ライトガイドケーブル14内を挿通され、コネクタ15の接点に接続される外部ケーブルを介して白色用CCU64に接続される。
【0067】また、この電子内視鏡62には鉗子チャンネル71が設けてあり、この鉗子チャンネル71には蛍光用観察装置65の蛍光像導光部72が挿通され、この蛍光像導光部72で導光した蛍光像を蛍光撮像部としての蛍光用カメラ(以下、単にカメラと略記)73で撮像するようにしている。
【0068】上記コネクタ15が接続される光源装置63は図1の光源装置3において、回転フィルタ23とランプ21との光路上にさらにRGB回転フィルタ74が配置され、このRGB回転フィルタ74はモータ75で回転駆動される。
【0069】回転フィルタ23の構成を図6に示す。この回転フィルタ23の構成は図2と同様である。そして、フォトカプラ28の出力信号はコントロールセンタ66内の制御回路77に入力される。
【0070】また、RGB回転フィルタ71の構成を図7に示す。このRGB回転フィルタ74は赤、緑、青の波長成分をそれぞれ透過するR,G,Bフィルタ76R,76G,76Bで構成される。このRGB回転フィルタ74とモータ75とは駆動部78により、光路から退避可能に移動される。この駆動部78は制御回路77により制御される。
【0071】また、蛍光用観察装置65の蛍光像導光部72は可撓性のチューブ内にイメージガイド81が挿通され、その先端には結像レンズ82が設けてあり、イメージガイド81の先端に蛍光による光学像を結ぶことができる。そして、このイメージガイド81により、カメラ73に接続された後端面に光学像を伝送(導光)する。
【0072】このイメージガイド81の後端にはレンズ83が設けてあり、蛍光像導光部72にはこのレンズ82に対向する光路上には結像レンズ83が配置されている。この結像レンズ83に対向する光路上にはシャッタ84が配置され、このシャッタ84は制御回路77により開閉が制御される(図5では図面から分かり易くするために、シャッタ84を光路から退避可能なようにして表示している)。このシャッタ84で開閉される光路上には図1と同様の蛍光用撮像手段44が配置されている。
【0073】そして、蛍光用CCD51及び55の出力信号はコントロールセンタ66内の共通の蛍光用CCU85に入力され、蛍光用映像信号が生成され、切換装置86を介してモニタ67に入力される。また、白色用CCU64の映像信号もこの切換装置86を介してモニタ67に入力される。
【0074】また、カメラ73にはスイッチ87が設けてあり、スイッチ87を選択等の操作した場合の指示信号が制御回路77に入力され、制御回路77はスイッチ87の操作に応じて、シャッタ84の開閉と、ステッピングモータ22及び駆動部78を介してのRGBフィルタ74及びモータ75の光路上への配置及び退避、モニタ67に表示される画像の切り換え等を制御するようにしている。
【0075】なお、蛍光用観察装置65のカメラ73と白色用CCU64とはコントロールセンタ66から動作電源が供給されるようになっている。本実施の形態においても、基本的には第1の実施の形態と同様の制御を行うようにしている。例えば、シャッタ84は通常は閉状態であり、制御回路77から駆動信号を与えることにより、開状態に設定することができる。
【0076】また、制御回路77は光源装置63の電源のON/OFFを監視し、ONになった場合には定常状態になるまではシャッタ84を閉状態に保つ。また、光源装置63がOFFにされた場合にも、直ちにシャッタ84を閉にする。その他は第1の実施の形態と同様の構成であり、同じ構成要素には同じ符号を付け、その説明を省略する。次に本実施の形態を説明する。
【0077】まず、光源装置63及びコントロールセンタ66の電源が共にOFFの状態から共にONされるまでのカメラ73のシャッタ84の開閉の動作状態を図8を参照して説明する。
【0078】光源装置63及びコントロールセンタ66の電源が共にOFFの状態では光源装置63は白色光或いは励起光を発生しないし、カメラ73のシャッタ84には制御回路77から駆動信号が印加されないので、図8に示すようにシャッタ84は“閉”である。
【0079】また、光源装置63の電源が先にONされ、コントロールセンタ66の電源がOFFの状態ではも同様にカメラ73のシャッタ84には制御回路77から駆動信号が印加されないので、図8に示すようにシャッタ84は“閉”である。
【0080】また、光源装置3の電源がOFFで、コントロールセンタ5の電源が先にONされた状態では制御回路77はシャッタ84を閉じた状態を維持する。つまり、図8に示すようにシャッタ84は“閉”である。
【0081】また、光源装置3及びコントロールセンタ5の電源が共にONされて定常状態に達する前の状態では、図8に示すようにシャッタ84は“閉”である。
【0082】そして、定常状態に達すると、スイッチ87の操作により、白色画像の表示が選択されると、制御回路77はステッピングモータ22の回転を制御して、光路上に透明ガラス25が位置する状態に設定し、その状態をフォトカプラ28の検出信号により確認する。
【0083】この場合には、フォトカプラ28の検出信号は例えば“L”或いは“−”であり、図8に示すようにシャッタ84は“閉”の状態のままである。また、制御回路77は駆動部78を制御して、光路上にRGBフィルタ74が位置する状態に設定する。
【0084】そして、ランプ21の白色光がモータ75で回転されるRGBフィルタ74を透過してR,G,Bの面順次光となり、このR,G,Bの面順次光はさらに回転フィルタ23の透明ガラス25を透過してライトガイド16に供給され、その先端からさらに照明レンズ31を経て被写体側に照射される。被写体側で反射された光は対物レンズ32により白色用CCD68に結像され、光電変換される。この白色用CCD40の出力信号は白色用CCU41で信号処理されて映像信号に変換され、切換装置42を経てモニタ6に白色画像が表示される。
【0085】また、スイッチ87により、蛍光画像の表示が選択されると、制御回路77は駆動部78の駆動を制御してモータ75及びRGB回転フィルタ74を移動してRGB回転フィルタ74を光路上から退避させ、かつステッピングモータ22の回転を制御して、光路上に青フィルタ26が位置する状態に設定し、その状態をフォトカプラ28の検出信号により確認する。
【0086】この場合には、フォトカプラ28の検出信号は例えば“H”或いは“+”であり、制御回路77はこの検出信号を得ると、シャッタ84を駆動して図8に示すようにシャッタ84を“開”にする。そして、ランプ21の白色光は回転フィルタ23の青フィルタ26により青色の波長の光成分のみが透過してライトガイド16に供給され、その先端からさらに照明レンズ31を経て被写体側に照射され、励起光を与える。
【0087】励起光により発生した蛍光は結像レンズ82によりイメージガイド81の先端面に結像され、このイメージガイド81の後端面に伝送され、さらにカメラ73内のダイクロイックミラー48側に入射し、ダイクロイックミラー48を透過した光は緑フィルタ49により、緑の蛍光成分のみが透過し、I.I.50で光増幅された後、蛍光用CCD51で撮像され。
【0088】一方ダイクロイックミラー48で反射された光は、さらにミラー52で反射され、赤フィルタ53により、赤の蛍光成分のみが透過し、I.I.54で光増幅された後、蛍光用CCD55で撮像される。蛍光用CCD51、55の出力信号は蛍光用CCU85で信号処理されてそれぞれ映像信号に変換され、切換装置86を経てモニタ67に蛍光画像が表示される。
【0089】また、この状態でスイッチ87が操作されて白色画像の表示が選択されると、制御回路77はシャッタ84を閉じた後、駆動部78を介してRGB回転フィルタ74を光路上に移動すると共に、ステッピングモータ22の駆動を制御して回転フィルタ23の透明ガラス26が光路上に位置するように設定する。そして、モータ75により回転されるRGB回転フィルタ74により、上記したように白色画像を撮像し、モニタ67に白色画像を表示する。
【0090】本実施の形態によれば、電源の投入時のように所定の動作モードに設定される前においては、シャッタ84を閉にして蛍光用撮像手段44に過度の光が入射されるのを確実に防止或いは禁止する手段を設けているので、蛍光用撮像手段44に過度の光が入射されてI.I.50及び54が損傷されることを確実に防止できる。
【0091】また、白色撮像と蛍光撮像とを切り換えた場合にも、その切換時における過渡的な状態においても、例えば蛍光画像撮像状態から白色画像撮像状態に切り換える場合、光源装置63側で励起光から白色光が出射される状態に切り換わる前にカメラ73側ではシャッタ84を閉じるようにし、また白色画像撮像状態から蛍光画像撮像状態に切り換える場合、光源装置63側で白色光から励起光が出射される状態に切り換わった後にカメラ73側ではシャッタ84を開にして蛍光画像撮像状態に切り換えるようにしているので、蛍光用撮像手段44に過度の光が入射されてI.I.50及び54が損傷されることを確実に防止できる。
【0092】(第3の実施の形態)次に図9及び図10を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。本実施の形態は白色用撮像素子と蛍光用撮像素子とにそれぞれフォーカス状態で結像するために2のつのフォーカス調整手段を設けたカメラを示す。図9はこのカメラの光学系の構造を示し、図10(A)及び図10(B)はそれぞれ第1及び第2のフォーカス調整手段の上側から見た平面図を示す。
【0093】本実施の形態におけるカメラ91は例えば図1における内視鏡2の接眼部13に着脱自在で装着される。内視鏡2の接眼部13はカバーガラス90で保護され、このカバーガラス90に対向するカメラ91の撮像窓はカバーガラス92で保護されている。
【0094】このカバーガラス92で保護された光路上には第1のフォーカス調整手段93が設けられ、この第1のフォーカス調整手段93を経た光路上には静電アクチュエータ94で退避可能な反射プリズム95を介して第2のフォーカス調整手段96が設けられ、この第2のフォーカス調整手段96の結像位置には例えばCCDの撮像面にI.I.を取り付けたイメージインテンシファイア付きCCD(ICCDと略記)97が配置されている。
【0095】また、反射プリズム95で反射された光路上にはミラー98を介して白色用CCD99が配置されている。そして、図9のように反射プリズム95が光路上に配置された状態では第1のフォーカス調整手段93を経た光は反射プリズム95で全反射され、さらにミラー98で反射されて白色用CCD99に入射され、静電アクチュエータ94を駆動して光路上から退避させた場合には第1のフォーカス調整手段93を経た光は第2のフォーカス調整手段96を経てICCD97に入射される。
【0096】上記静電アクチュエータ94は駆動信号が印加されない状態では図9に示すように光路上にあって、第1のフォーカス調整手段93を経た光を反射プリズム95で反射して、蛍光撮像手段側に光が入射されないようにしている。つまり、図1の可動ミラー38の場合と殆ど同様に制御回路8により制御される。
【0097】第1のフォーカス調整手段93はフォーカスレンズ101が取り付けられた円筒状のレンズ枠102は円筒状のカム筒103に嵌入されてその長手方向、つまり光軸方向に移動自在である。
【0098】図10(A)にも示すようにこのカム筒103には、その長手方向にストレート溝104が設けられ、カム筒103の外側に配置した円板状のカム板105には螺旋状のカム溝106が設けられ、レンズ枠102に突設したカムピン107がストレート溝104及びカム溝106内に係入されている。そして、カム板15の回転により、カムピン107と共に、レンズ枠102を光軸方向に移動させてフォーカス調整ができるようにしている。
【0099】また、カム板105の中心にはロッド108の一端が取り付けられ、このロッド108はカメラ91のハウジング109の孔を通して外部に露出する他端には操作ノブ110が取り付けたある。また、ハウジング109の孔とロッド108との間にはシール用のOリング111が介挿され、水密を確保している。
【0100】なお、第2のフォーカス調整手段96は操作ノブ110が設けられないで、ネジ112が設けてある。そして、このネジ112をドライバ等の工具で回転することにより、フォーカス調整ができるようにしている。その他は第1のフォーカス調整手段93と同様の構成であるので、同じ部材に′を付けてその説明を省略する。
【0101】このカメラ91では白色用撮像手段及び蛍光用撮像手段の共通の光路上に第1のフォーカス調整手段93を配置し、白色用撮像手段及び蛍光用撮像手段のうちのいずれか一方の撮像手段(本実施の形態では例えば蛍光用撮像手段)のみの光路上に第2のフォーカス調整手段96を配置し、第1のフォーカス調整手段93は操作者が容易に調整可能な操作ノブ110を有し、第2のフォーカス調整手段96は治具を必要とする形状のネジ112にしている。
【0102】そして、例えば工場から出荷する前に、第1のフォーカス調整手段93の操作ノブ110を操作して白色用CCD99にフォーカス状態で像が結像されるように調整した後、第2のフォーカス調整手段96のネジ112を工具で操作してICCD97にフォーカス状態で像が結像されるように調整する。
【0103】このように設定すれば、ユーザ側では単に第1のフォーカス調整手段93の操作ノブ110を操作することにより、同時に白色用CCD99及びICCD97にフォーカス状態で像を結像させることができる。
【0104】なお、白色用CCD99はカメラ109と着脱可能となっていても良い。その様な場合、カメラ109に例えばオリンパス社製OTV−55CCDカメラヘッドを交換可能で取り付けられる。
【0105】(第4の実施の形態)次に図11を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。第3の実施の形態と同様に白色用撮像素子と蛍光用撮像素子とにそれぞれフォーカス状態で結像するために2のつのフォーカス調整手段を設けたカメラを示すが、本実施の形態では各撮像素子のみとなる各光路上にそれぞれフォーカス調整手段を設けたものである。図11はこのカメラの光学系の構造を示す。
【0106】本実施の形態のカメラ91′は図9において、カバーガラス92に対向する光路上に静電アクチュエータ94に取り付けた反射プリズム95を介して第1のフォーカス調整手段93を配置し、この第1のフォーカス調整手段93の結像位置にICCD97を配置している。
【0107】また、反射プリズム95の反射光路側にはミラー98を介して第2のフォーカス調整手段93′を配置し、この第2のフォーカス調整手段93′の結像位置に白色用CCD99を配置している。静電アクチュエータ94は第3の実施の形態と同様に制御される。
【0108】第1のフォーカス調整手段93は図9の第1のフォーカス調整手段93と同様にハウジング109の外部に操作ノブ110があり、マニュアルで操作できる。また、第2のフォーカス調整手段93′も図9の第1のフォーカス調整手段93と同様にハウジング109の外部に操作ノブ110があり、マニュアルで操作できる。
【0109】本実施の形態ではそれぞれの撮像素子にフォーカス状態で結像できるようにそれぞれ独立したフォーカス調整手段を設け、それぞれマニュアル操作で調整することができる。
【0110】(第5の実施の形態)次に図12を参照して本発明の第5の実施の形態を説明する。第4の実施の形態と同様に白色用撮像素子と蛍光用撮像素子とのそれぞれの光路上にフォーカス状態で結像するためにフォーカス調整手段を設けたカメラを示すが、本実施の形態では共通の操作手段でフォーカス調整を設うようにしたものである。図12はこのカメラの光学系の構造を示す。
【0111】本実施の形態のカメラ121は図11において、第1及び第2のフォーカス調整手段93及び93′の代わりに一部構造が異なる第1及び第2のフォーカス調整手段122及び123を配置している。
【0112】第1及び第2のフォーカス調整手段122及び123は図11の第1及び第2のフォーカス調整手段93及び93′にそれぞれロッド108及び操作ノブ110を設ける代わりに、共通の操作ノブ124を設け、さらに、カム板105の外周面にギヤ部125をそれぞれ設け、共通の操作ノブ124のギヤ部126は軸128の端部に(図12の紙面に垂直な方向に2つ)設けたジョイントギヤ127又は127′を介して噛合できるようにしている。
【0113】このジョイントギヤ127又は127′を端部に設けた軸128の他端は例えばバネ129を介して静電アクチュエータ94に接続され、反射プリズム95の移動と共に支点Cを中心として回動的に移動する。そして、図12のように反射プリズム95が光路上にある状態ではジョイントギヤ127又は127′の一方のジョイントギヤ127′が第2のフォーカス調整手段123側のギヤ部125と噛合し、この反射プリズム95が光路上から退避すると、ジョイントギヤ127又は127′が回動的に移動し(2点鎖線で示す)その他方のジョイントギヤ127が第1のフォーカス調整手段122側のギヤ部125と噛合するようにしている。その他は図11の第4の実施の形態と同様である。
【0114】本実施の形態によれば、第4の実施の形態と同様に各光路上のフォーカス調整手段をマニュアル操作でフォーカス調整できると共に、光路上に配置された或いは光路上から退避される反射プリズム95に応じて撮像状態となる白色用CCD99或いはICCD97に入射される光路上のフォーカス調整手段のみが共通の操作ノブ124により調整できるので、選択されていない撮像素子側のフォーカス調整手段を誤って操作してしま(い、フォーカス調整された状態からフォーカスが外れた状態にずらしてしま)うことを回避できる。
【0115】[付記]
1.被写体の白色画像または蛍光画像を撮像して、表示手段に前記白色画像または蛍光画像を選択的に表示可能な蛍光観察装置において、前記白色画像を撮像する白色画像撮像手段及び前記蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部と、前記撮像部における撮像を可能にする撮像許可手段と、前記撮像許可手段によって撮像を許可された撮像開始時点において、前記蛍光画像撮像手段による撮像を禁止する撮像部制御手段と、を具備したことを特徴とする蛍光観察装置。
【0116】2.被写体の白色画像を撮像する白色画像撮像手段及び被写体の蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部と、前記撮像部から出力される信号を処理して表示手段に前記被写体の白色画像または蛍光画像を表示可能な信号処理手段と、前記撮像部における撮像を可能にする撮像許可手段と、前記撮像許可手段によって撮像を許可された撮像開始時点において、前記蛍光画像撮像手段を非撮像状態に制御する撮像部制御手段と、を具備したことを特徴とする蛍光観察装置。
【0117】3.被写体の白色画像を撮像する白色画像撮像手段及び被写体の蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部と、前記撮像部から出力される信号を処理して表示手段に前記被写体の白色画像または蛍光画像を表示可能な信号処理手段と、前記撮像部における撮像を可能にする撮像許可手段と、前記撮像許可手段によって撮像を許可された撮像開始時点において、前記蛍光画像撮像手段による撮像を不可能な状態に制御する撮像部制御手段と、を具備したことを特徴とする蛍光観察装置。
【0118】4.経内視鏡的に励起光を照射し、生体組織より発生した蛍光を画像化するとともに、白色光を照射し、生体組織からの反射光を画像化し前記蛍光画像と白色画像を切換え表示し診断する経内視鏡的観察装置において、前記励起光と白色光を選択的に切換えて内視鏡のライトガイドに導光可能な内視鏡用光源と、前記白色光を画像化する白色光用撮像手段と、前記蛍光を画像化する蛍光用撮像手段と、前記蛍光用撮像手段へ光を伝送する光路中に前記光を前記蛍光用撮像手段に光路を切換える光路切換え手段と、光源の電源投入時、前記蛍光用撮像素子への光を遮断するように前記光路切換え手段を、あるいは蛍光用撮像手段の感度を減少あるいは蛍光用撮像手段への供給電源を切るように制御する制御手段と、前記制御手段と同期して蛍光画像と白色画像を選択的に表示する表示装置より構成される経内視鏡的観察装置。
【0119】5.付記4において、前記蛍光用撮像手段と白色光用撮像手段は一つのユニットに内蔵可能あるいは一体に接合可能である。
6.付記4において、前記光路切換え手段により光路は蛍光用撮像手段と白色光撮像手段へ切換えられる。
7.付記4において、前記制御手段は前記内視鏡用光源が励起光を照射されていることを確認したのちに光路を前記蛍光用撮像素子へ切換える。
【0120】8.付記4において、前記制御手段は前記内視鏡用光源が励起光から白色光を出射する状態に切り換わる前に光路を前記白色用撮像素子へ切換える。
9.付記4において、前記内視鏡用光源は、白色光を発生するランプと、その白色光を選択的に励起光用フィルタと透明ガラスを透過するように移動可能な基盤に配置された。
10.付記9において、白色光と励起光のいずれかの光が照射されているのか知るため、前記基盤にフォトカプラが配置され、前記選択に対応した信号を出力する。
【0121】11.付記4において、前記内視鏡用光源がOFFの時、前記光路切換え手段は白色光を表示するように制御する。
12.付記4において、前記白色光用撮像手段は内視鏡先端部に内蔵されている。
13.付記4において、前記光を伝送する手段はイメージガイドである。
14.付記13におてい、前記イメージガイドは内視鏡のチャンネルに挿通可能な細長な形状である。
【0122】15.被写体の白色画像または蛍光画像を撮像して、表示手段に前記白色画像または蛍光画像を表示可能な蛍光観察装置において、蛍光画像の撮像のための励起光と白色光を選択的に切換えて出射する光源と、前記白色画像を撮像する白色画像撮像手段及び前記蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部と、前記光源が励起光を出射することを検出する検出手段と、前記検出手段の出力により、前記光源が励起光を出射する期間のみに、前記蛍光画像撮像手段による撮像動作を行わせる撮像部制御手段と、を具備したことを特徴とする蛍光観察装置。
【0123】16.被写体の白色画像または蛍光画像を撮像して、表示手段に前記白色画像または蛍光画像を表示可能な蛍光観察装置において、蛍光画像の撮像のための励起光と白色光を選択的に切換えて出射する光源と、前記白色画像を撮像する白色画像撮像手段及び前記蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部と、前記光源が励起光を出射することを検出する検出手段と、前記検出手段の出力により、前記光源が励起光を出射する期間のみに、前記蛍光画像撮像手段による撮像動作を行わせるように蛍光画像撮像手段への動作電源を制御する制御手段と、を具備したことを特徴とする蛍光観察装置。
【0124】17.経内視鏡的に励起光を照射し、生体組織より発生した蛍光を画像化するとともに、白色光を照射し、生体組織からの反射光を画像化し前記蛍光画像と白色画像を切換え表示し診断する経内視鏡的観察装置に使用され、前記白色光を画像化する白色光用撮像手段と前記蛍光を画像化する少なくとも1つ以上の蛍光用撮像手段とが一つのユニットに内蔵あるいは一体に接合配置された内視鏡接眼部と接続可能な外付けの蛍光用カメラにおいて、内視鏡接眼部と前記白色用撮像手段と蛍光用撮像手段の間に、前記白色用撮像手段及び蛍光用撮像手段共通の光路に配置された第1のフォーカス調整手段と、前記白色用撮像手段及び蛍光用撮像手段のうちいずれか一方の撮像手段のみの光路に配置された第2のフォーカス調整手段を持ち、前記第1のフォーカス調整手段は操作者が容易に調整可能であり、第2のフォーカス調整手段は治具を必要とする形状である。
【0125】18.経内視鏡的に励起光を照射し、生体組織より発生した蛍光を画像化するとともに、白色光を照射し、生体組織からの反射光を画像化し前記蛍光画像と白色画像を切換え表示し診断する経内視鏡的観察装置に使用され、前記白色光を画像化する白色光用撮像手段と前記蛍光を画像化する少なくとも1つ以上の蛍光用撮像手段とが一つのユニットに内蔵あるいは一体に接合配置された内視鏡接眼部と接続可能な外付けの蛍光用カメラにおいて、内視鏡接眼部と前記白色用撮像手段と蛍光用撮像手段の各々の光路にフォーカス調整手段を配置し、前記フォーカス調整手段は操作者により容易に調整可能な形状である。
【0126】19.経内視鏡的に励起光を照射し、生体組織より発生した蛍光を画像化するとともに、白色光を照射し、生体組織からの反射光を画像化し前記蛍光画像と白色画像とを切換え表示し診断する経内視鏡的観察装置に使用され、特に、前記白色光を画像化する白色光用撮像手段と、前記蛍光を画像化する少なくとも1つ以上の蛍光用撮像手段と、さらに、内視鏡接眼部からの像を前記蛍光用撮像手段あるいは前記白色光用撮像手段へ光路を切換える光路切換え手段とが1つのユニットに内蔵された内視鏡接眼部と接続可能な外付けの蛍光用カメラにおいて、内視鏡接眼部と前記白色用撮像手段と蛍光用撮像手段の各々の光路に配置された複数のフォーカス変更手段と、前記複数のフォーカス変更手段を操作者が調整できるノブと、前記切換え手段と同期して前記複数のフォーカス変更手段のうち少なくとも1つの前記ノブが係合するように移動可能な力伝達部材とが配置される。
【0127】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被写体の白色画像または蛍光画像を撮像して、表示手段に前記白色画像または蛍光画像を選択的に表示可能な蛍光観察装置において、前記白色画像を撮像する白色画像撮像手段及び前記蛍光画像を撮像する蛍光画像撮像手段を有する撮像部と、前記撮像部における撮像を可能にする撮像許可手段と、前記撮像許可手段によって撮像を許可された撮像開始時点において、前記蛍光画像撮像手段による撮像を禁止する撮像部制御手段と、を設けているので、電源投入時のような撮像開始時点においても、蛍光画像撮像手段による撮像を禁止することにより、蛍光画像撮像手段が損傷するのを保護できる。
【出願人】 【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)10月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
【公開番号】 特開平11−104059
【公開日】 平成11年(1999)4月20日
【出願番号】 特願平9−270048