| 【発明の名称】 |
医用テレメータ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】須藤 一彦
|
| 【要約】 |
【課題】医用テレメータ装置の無線周波数を切り換えるための情報を入力する専用のコネクタや装置内の設定スイッチを不要にする。
【解決手段】本発明による医用テレメータ装置のシンセサイザ変調器11は、生体測定信号と外部計測データとをキャリア周波数によって電波信号に変換するとともに、キャリア周波数を可変する。外部計測データが入力する端子4を介して入力される周波数設定データは、送信周波数設定データ検出部12で外部計測データと識別データによって区別して検出され、検出された周波数設定データが一旦メモリ14に格納されたのち、シンセサイザ変調器11内の周波数可変手段に供給される。周波数可変手段は、周波数設定データに基づいてキャリア周波数を可変する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 外部医用計測器で計測された外部計測データを受信する入力手段を有し、生体を測定して得た生体測定信号と前記外部計測データを電波信号で送信する医用テレメータ装置において、前記生体測定信号と前記外部計測データとを電波信号で送信するためのキャリア信号の周波数を、前記入力手段から受信される周波数設定データに基づいて可変することを特徴とする医用テレメータ装置。 【請求項2】 外部医用計測器で計測された外部計測データを受信する入力手段を有し、生体を測定して得た生体測定信号と前記外部計測データを電波信号で送信する医用テレメータ装置において、前記生体測定信号と前記外部計測データとをキャリア周波数の前記電波信号に変換する電波信号発生手段を有するとともに、前記キャリア周波数を可変する周波数可変手段を有する送信手段と、前記入力手段を介して入力される周波数設定データを前記外部計測データとを識別情報によって区別して検出し、検出された周波数設定データを前記周波数可変手段に供給する検出手段とを含み、前記周波数可変手段は、前記検出手段で検出された前記周波数設定データに基づいて前記キャリア周波数を可変することを特徴とする医用テレメータ装置。 【請求項3】 前記検出手段は、前記周波数設定データに付加される識別データによって前記周波数設定データを区別することを特徴とする請求項2に記載された医用テレメータ装置。 【請求項4】 前記検出手段は、前記周波数設定データに付加される識別データに基づいて前記周波数設定データを検出する周波数設定データ検出手段と、検出された前記周波数設定データを記憶するメモリと、前記メモリを読み出して前記周波数設定データを前記周波数可変手段に供給するインタフェース回路とを含み、前記周波数設定データ検出手段で前記周波数設定データが検出される毎に前記メモリが書き換えられることを特徴とする請求項2に記載された医用テレメータ装置。 【請求項5】 外部医用計測器で計測された外部計測データを受信する入力手段を有し、生体を測定して得た生体測定信号と前記外部計測データを電波信号で送信する医用テレメータ装置において、前記生体測定信号と前記外部計測データとをキャリア周波数の前記電波信号に変換する電波信号発生手段を有するとともに、前記キャリア周波数を可変する周波数可変手段を有する送信手段と、前記キャリア周波数を切り換えるための複数の周波数設定データを記憶する記憶手段と、前記入力手段を介して入力されるアドレスデータを前記外部計測データとを識別情報によって区別して検出する手段と、検出された前記アドレスデータに基づいて周波数設定データを前記記憶手段から読み出し、前記周波数可変手段に供給する制御手段とを含み、前記周波数可変手段は、前記制御手段からの前記周波数設定データに基づいて前記キャリア周波数を可変することを特徴とする医用テレメータ装置。 【請求項6】 前記入力手段は、光入力手段であることを特徴とする請求項1、2または5に記載された医用テレメータ装置。 【請求項7】 外部医用計測器で計測された外部計測データを受信する入力手段を有し、生体を測定して得たアナログ生体測定信号と前記外部計測データを電波信号で送信する医用テレメータ装置において、前記入力手段から受信した前記外部測定データを解析し送信に必要な送信測定値を検出するデータ検出手段と、前記アナログ生体測定信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル(A/D)変換手段と、A/D変換された生体測定信号と前記データ検出手段からの送信測定値とを所定のデータフォーマットにフォーマット化する手段と、フォーマット化されたデータをキャリア信号による電波信号に変換する手段と、前記キャリア信号のキャリア周波数を、前記外部測定データを入力する前記入力手段から受信される周波数設定データに基づいて可変する可変手段とを含む医用テレメータ装置。 【請求項8】 前記可変手段は、キャリア周波数を可変する周波数可変手段と、前記入力手段を介して入力される周波数設定データを前記外部計測データと識別情報によって区別して検出し、検出された周波数設定データを前記周波数可変手段に供給する検出手段とを含み、前記周波数可変手段は、前記検出手段で検出された前記周波数設定データに基づいて前記キャリア周波数を可変することを特徴とする請求項7に記載された医用テレメータ装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、生体より検出した心電、呼吸、血圧波等の測定信号と外部生体信号計測装置から医用テレメータに入力された外部計測データとを組み合わせた信号を無線伝送する医用テレメータ装置に関し、特に無線伝送のためのキャリア周波数の切り換え技術の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の医用テレメータ装置は、図8に示すように生体計測データ発生器と組み合わせて使用される。 【0003】図8において、医用テレメータ装置30は、患者の皮膚あるいは体内に取り付けられて生体の状態を測定する医用測定端末である。この医用テレメータ装置30には生体計測データ発生器20が光ファイバケーブルで接続される。生体計測データ発生器20は、医用テレメータ装置30で測定できないデータを測定し外部計測データとして医用テレメータ装置30に出力するための外部測定端末である。光ファイバケーブルで接続する理由は、生体の安全のためである。電気ケーブルで接続すると、漏電の恐れがあり生体に悪影響を及ぼす危険があるからである。 【0004】医用テレメータ装置30は、生体に取り付けた電極等から直接得られるアナログ生体測定信号S1(例えば、心電信号)と、外部の生体計測データ発生器20からの外部計測データS2の何れか一方、または両方を合成して変調し、アンテナ35を通して電波Wとして出力する。その電波は、図示しない受信装置で受信され、患者の状態が監視される。 【0005】図8についてさらに詳述すると、生体計測データ発生器20は、生体データ計測器21Aとデータ変換部21Bとからなる。外部の生体データ計測器21Aは、例えば、血圧計測器、動脈血酸素飽和度計測器、体温測定器等であり、計測された血圧値、動脈血酸素飽和度、または体温の数値を示す測定値データを発生する。データ変換部21Bは、測定値データを光信号に変換し外部計測データS2として出力する。 【0006】医用テレメータ装置30では、外部測定データS2を光電気信号変換部31によって電気信号に変換する。一方、アナログ生体測定信号S1は入力増幅器32で増幅され、A/D変換部33でディジタル信号に変換される。送信回路34は、光電気信号変換部31からの電気信号aとA/D変換出力bとを変調しアンテナ35に出力する。これにより電波Wが発生する。 【0007】図9は図8の送信回路34の詳細を示すブロック図である。送信回路34において、送信データ生成部90は、電気信号aとA/D変換出力bとをフレームフォーマット化する。フォーマット化された信号の余分な信号成分はフィルタ10で除去されたのち、電圧制御発振器(VCO)を使ったシンセサイザ変調器11に供給される。シンセサイザ変調器11は、メモリ14に記憶された周波数設定データで決定されるキャリア周波数にフィルタ10の出力をのせて変調する。周波数設定データは、メモリインタフェース13を介して読み出されシンセサイザ変調器11に出力される。 【0008】医用テレメータ装置で使用されるキャリア周波数は、420Mhzから450Mhzの間でかつ12.5Khz間隔でとった周波数と規定されている。病院内で使用する医用テレメータ装置が増えると、電波が干渉することになるので、そのような場合、シンセサイザ変調器11におけるキャリア周波数の切り換えが必要となる。キャリア周波数の切り換えは、メモリ14内の周波数設定データの変更によって行われる。 【0009】従来、メモリ14に書き込に内容の変更は、医用テレメータ装置内部に設けたデータ設定部15による操作によって変更される。すなわち、データ設定部15の操作により周波数設定データがメモリインタフェース13に供給され、メモリ14に書き込まれる。それ以後、シンセサイザ変調器11はその周波数設定データにより決定されるキャリア周波数で無線送信が実行される。 【0010】通常、データ設定部15は、ロータリスイッチやディップスイッチなどのデータ設定スイッチで、医用テレメータ装置を管理する人が装置の蓋を開けて内部のそのデータ設定スイッチによって設定するようになっている。データ設定スイッチを装置の外側から操作できるようにすると、誰にでも容易にキャリア周波数の変更ができてしまい、電波管理法で規定された病院内の電波管理ができなくなる恐れがあるからである。したがって、電波を管理する人だけが、医用テレメータ装置の蓋を開けてデータ設定スイッチを切り換えるようにする。 【0011】また、図9に示すように外部コネクタ18を設けて、外部から周波数設定データを与えてメモリ14へのデータを書き換える場合もある。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は、従来の医用テレメータ装置では、シンセサイザ変調器においてキャリア周波数の変更を行う場合に、装置の蓋を開けてデータ設定スイッチの設定値を切り換えなければならず、わずらわしいということにある。 【0013】その理由は、電波を管理する人だけが、医用テレメータ装置の蓋を開けてデータ設定スイッチを切り換えるようにしており、他の人がデータ設定スイッチを切り換えることができないようにしているからである。 【0014】また、外部コネクタを設けてメモリへのデータの変更を行う場合、メモリ書き込みのためにわざわざコネクタを設けることになるので、コネクタ数が増えてしまい、医用テレメータ装置のサイズが大きくなる欠点がある。特に患者の身体に固定する医用テレメータ装置は、なるべくサイズを小さくする必要があり、外部コネクタを増やすのは好ましくない。また、メモリ書き込み装置を持っている人であれば、外部コネクタを介してそれを接続するだけで容易に書き換えられてしまうのも好ましくない。 【0015】本発明の第1の目的は、測定値データあるいは外部計測データを無線送信するときに使用されるキャリア周波数を変更するために専用の外部コネクタを設ける必要がなく、また、他人に容易に変更されないようにした医用テレメータ装置を提供することにある。 【0016】本発明の第2の目的は、装置内のスイッチの設定による変更を不要にした医用テレメータ装置を提供することにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】本発明による医用テレメータ装置は、外部医用計測器で計測された外部計測データを受信する入力手段(図1の4)を有し、生体を測定して得た生体測定信号と外部計測データを電波信号で送信する医用テレメータ装置であって、生体測定信号と外部計測データとを電波信号で送信するためのキャリア信号の周波数を、入力手段から受信される周波数設定データに基づいて可変することを特徴とするものである。 【0018】したがって、本発明では、外部計測データを受信する入力手段から周波数設定のためのデータを入力しそれを検出することによりキャリア信号の周波数を変える。 【0019】具体的には、医用テレメータ装置は、生体測定信号と外部計測データとをキャリア周波数の電波信号に変換する電波信号発生手段(図6の117)を有するとともに、キャリア周波数を可変する周波数可変手段(図6の111、116、118)を有する送信手段(図1の11)と、外部計測データが入力する入力手段(図1の4)を介して入力される周波数設定データを前記外部計測データと識別情報によって区別して検出し、検出された周波数設定データを前記周波数可変手段に供給する検出手段(図1の12、13、14)とを含み、前記周波数可変手段は、前記検出手段で検出された周波数設定データに基づいてキャリア周波数を可変することを特徴とする。 【0020】また別の医用テレメータ装置は、生体測定信号と外部計測データとをキャリア周波数の電波信号に変換する電波信号発生手段を有するとともに、キャリア周波数を可変する周波数可変手段を有する送信手段(図7の11)と、キャリア周波数を切り換えるための複数の周波数設定データを記憶する記憶手段(図7の14’)と、外部計測データが入力する入力手段(図7の4)を介して入力されるアドレスデータを外部計測データと識別情報によって区別して検出する手段(図7の12’)と、検出された前記アドレスデータに基づいて周波数設定データを前記記憶手段から読み出し、前記周波数可変手段に供給する制御手段(図7の13’)とを含み、周波数可変手段は、制御手段からの周波数設定データに基づいてキャリア周波数を可変することを特徴とする。 【0021】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。 【0022】図1は本発明による医用テレメータ装置の第1の実施の形態を示すブロック図、図2は図1の医用テレメータ装置に接続される生体計測データ発生器を示すブロック図である。 【0023】図2の生体計測データ発生器200と図1の医用テレメータ装置100とは、光ファイバケーブルで結ばれている。光ファイバケーブルを使用する理由は、従来と同様、生体の安全のためである。医用テレメータ装置100は、生体(患者)に直接に固定され生体の状態を測定する医用監視端末で、生体計測データ発生器200は、医用テレメータ装置100で測定できないデータを発生し外部計測データとして医用テレメータ装置100に出力するための外部測定端末である。なお、医用テレメータ装置100は、内部に電源を持っている。 【0024】医用テレメータ装置100は、生体に取り付けた電極等から直接得られるアナログ生体測定信号S1(例えば、心電信号)と、生体計測データ発生器200からの外部計測データS2の何れか一方、または両方を受信しアンテナ40を通して電波Wとして出力する。 【0025】図2に示すように生体計測データ発生器200は、生体データ計測器21と生体データ出力装置22とからなる。外部の生体データ計測器21は、例えば、血圧計測器、動脈血酸素飽和度計測器、体温測定器であり、計測された血圧値、動脈血酸素飽和度、体温の数値を示す測定数値を発生する。この測定数値のデータは、生体データ出力装置22で光シリアル信号に変換され外部計測データS2として光ファイバケーブルを介して医用テレメータ装置100の端子4に出力される。 【0026】図1の医用テレメータ装置100の端子4に入力された光シリアル信号は、光電気信号変換部5で電気信号に変換され、シリアル/パラレル変換部6でシリアルパラレル変換される。そのパラレル信号が図3(B)に示す外部計測データS2のデータ列であるときには、データ検出部7で外部計測データの中の測定数値が検出される。また、パラレル信号がシンセサイザ変調器11での送信周波数設定のための図3(A)に示す送信周波数設定データを含むデータ列であるときには、送信周波数設定データ検出部12で検出される。図3(A)、(B)のデータ列に関しては後述する。データ検出部7と送信周波数設定データ検出部12は、外部計測データと送信周波数設定データとを識別データによって区別して検出する。 【0027】データ検出部7では、外部計測データの中の識別データによって送信に必要な測定数値のみを検出し、データ変換部8は、検出された測定数値を送信データフォーマット作成部9にて扱うデータ形式に変換する。 【0028】一方、アナログ生体測定信号S1は入力増幅器2で増幅され、アナログ/デジタル(A/D)変換器3でデジタル信号に変換され、送信データフォーマット作成部9に出力される。 【0029】送信データフォーマット作成部9は、データ変換部8からの測定数値のデータとA/D変換器3からのデジタル信号を1つのデータフォーマットに組み入れ帯閾制限フィルタ10に出力する。帯閾制限フィルタ10は、余分な高周波成分を除去する。 【0030】シンセサイザ変調器11は、キャリア信号を帯閾制限フィルタ10からのフレームフォーマット化データによって変調する。このシンセサイザ変調部11は、生体測定信号と端子4からの外部計測データとをフォーマット化したデータをキャリア周波数の電波信号に変換する電波信号発生手段を有するとともに、キャリア周波数を可変する周波数可変手段を有する。電波信号は、電波Wとしてアンテナ12から出力される。 【0031】キャリア周波数は、メモリ14に記憶される送信周波数設定データによって決定される。メモリ14の書き換え、すなわちキャリア周波数の切り換えは、送信周波数設定データ検出部12が、送信周波数設定データを含むデータ列を検出したときに行われる。そのデータ列は、外部計測データS2が供給されていない間に専用の光データ列発生装置から端子4に供給される。 【0032】送信周波数設定データ検出部12が、送信周波数設定データを含むデータ列の識別データを認識すると、CPUを含むメモリインタフェース回路13が送信周波数設定データをメモリ14に書き込む。このとき、予めメモリ14に記憶されていた送信周波数設定値データに上書きされて格納される。そして、外部計測データS2を含むデータ列が端子4に受信される前に、メモリインタフェース回路13がメモリ14を読みだし、送信周波数設定データをシンセサイザ変調器11に出力する。これにより、シンセサイザ変調器11は、その送信周波数設定データを内部の周波数可変手段が取り込み、そのデータに応じてキャリア周波数を設定する。以後、外部計測データS2が端子4に供給されたときには、帯閾制限フィルタ10の出力が、設定されたキャリア周波数にのせて送信される。 【0033】本発明の実施の形態は、端子4は外部計測データS2のデータ列と送信周波数設定データを含むデータ列とで共用されるので、従来のようにコネクタの端子数が増加する問題はない。 【0034】また、送信周波数設定データを含むデータ列として従来のメモリ書換装置では生成できない識別データ(IDデータ)を含むデータ列を設定し、その識別データを送信周波数設定データ検出部12が検出して送信周波数設定データを検出するので、第3者により簡単にメモリ14の内容を書き換えられることがなくなる。 【0035】さらに、端子4には光信号が供給され、送信周波数設定データを含むデータ列を発生する装置に光送信装置を必要とするので、第3者により電気的にメモリ14の内容が書き換えられる心配もないし、雑音電波によって誤ってメモリ14が書き換えられる心配もない。 【0036】次に図1及び図2の各部の詳細な構成と動作について説明する。図2において、生体データ計測器21は、血圧値、動脈血酸素飽和度、または体温の数値を示す測定数値を発生し、RS−232Cによるシリアルデータ伝送手順によってその測定数値を出力する。測定数値はASCIIコードで表され、一定時間間隔で測定された測定数値がインタフェース回路23に出力される。 【0037】インタフェース回路23は、RS−232Cによるシリアルデータ伝送手順で測定数値のシリアルデータを受信する。つぎにデータ変換部24は、インタフェース回路23からのシリアルデータをパラレルデータに変換した後、CPUにより識別データを測定数値の先頭位置に付加する。 【0038】本実施の形態では、識別データも測定数値と同様にASCIIコードのキャラクタデータが使用される。具体的には、動脈血酸素飽和度の測定値データには「SP=」という3キャラクタコードが、血圧(高)には「S=」、血圧(低)には「D=」という2キャラクタコードが識別データとして付加される。 【0039】図3(B)に示すデータ列は、血圧(高)の測定値データ「108」に血圧(高)を示す「S」および「=」というキャラクタコードを識別データとして付加したものと、血圧(低)の測定値データ「092」に「D]、「=」というキャラクタコードを識別データとして付加したものである。また、各ASCIIコードは8ビット(1バイト)で表現され各8ビットのキャラクタ及び各測定数値の先頭には、1ビットのスタートビット「0」、後端には、2ビットのストップビット「11」が付加されている。この結果、各キャラクタ及び各測定数値は、11ビットとなる。また、データ列の先頭にスタート符号STXが、また後端にエンド符号ETXとEOTが付与されている。これらは、RS−232Cインタフェースで規定されたものである。 【0040】データ変換部24で発生した図3(B)のデータ列(識別データを含む測定数値)は、電気光信号変換部25で光信号に変換され、光ファイバケーブルを介して外部計測データS2として医用テレメータ装置100に送信される。 【0041】医用テレメータ装置100の光電気信号変換部5は、外部計測データS2を電気信号に変換し、その電気信号は、シリアル/パラレル変換部6で11ビットのパラレル信号に変換され、データ検出部7で検出される。 【0042】図4はシリアル/パラレル変換部6、データ検出部7およびデータ変換部8の詳細ブロック図である。シリアル/パラレル変換部6は、同期クロックDとシリアルデータEに基づいてパラレルデータに変換する11ビットシフトレジスタ70とデータキャラクタ長カウンタ71とを有する。データ検出部7は、11ビットシフトレジスタ70とデータキャラクタ長カウンタ71の出力から図3(B)のデータ列の測定数値を抽出し、さらに図2のデータ変換部24において付加されたASCIIコード固定キャラクタの識別データを検出する。 【0043】最初、シリアルデータEは、11ビットシフトレジスタ70によって11ビットのパラレル信号に変換される。8ビットラッチ73に出力される8ビットのパラレルデータにスタートビット「0」とストップビット「11」が入らないよう、データ長カウンタ71とスタート・ストップビット検出部72がラッチタイミングを決定する。 【0044】スタート・ストップビット検出ゲート72は、11ビットシフトレジスタ70から11ビットパラレルデータのうちの先頭の1ビットと後端の2ビットのデータと、識別コードのキャラクタ長を計数するデータキャラクタ長カウンタ71の出力とを入力する。もし、11ビットシフトレジスタ70からスタート・ストップビット検出ゲート72に供給されるデータが「0」「11」、すなわち、図3(B)の各キャラクタ及び各測定数値のスタートビット「0」、ストップビット「11」である場合、「1」がゲート72から出力され、これにより8ビットラッチ73には測定数値または識別コードがラッチされる。8ビットラッチ73から78も、スタート・ストップビット検出ゲート72が「1」を出力するときのみ、パラレルデータをラッチする。 【0045】この結果、8ビットラッチ73、74、75からは図2の生体データ計測器21で計測されたASCIIコードの測定数値、例えば図3(B)の「108」が出力され、8ビットラッチ76、77、78からは、識別コード、例えば、図3(B)の「D=」のキャラクタコードが出力される。 【0046】ASCIIコード固定キャラクタ検出部79は、識別コードのキャラクタ「SP=」「S=」「D=」をそれぞれ動脈血酸素飽和度、血圧(高)、血圧(低)の識別コードとして検出し検出信号を出力する。 【0047】データ変換部8はデータ検出部7からのASCCIIコードの測定数値(図3(B)の「108」や「092」)を12ビットのバイナリデータに変換し、変換されたバイナリデータのうち識別データに対応する測定値データを出力する。バイナリデータの変換は、数値バイナリ変換部80によって実行され、ASCIIコード固定キャラクタ検出部79が、識別コードのキャラクタ「SP=」を検出したとき動脈血酸素飽和度のバイナリ測定数値が12ビットラッチ83に、キャラクタ「S=」を検出したとき血圧(高)のバイナリ測定数値「108」が12ビットラッチ82に、またキャラクタ「D=」を検出したとき血圧(低)のバイナリ測定数値「092」が12ビットラッチ81にそれぞれラッチされ出力される。なお、図4には体温の測定数値を抽出していないが、当然それを検出する機能も設けられる。体温の識別コードには、「T=」が使用される。 【0048】データ変換部8が測定数値をASCIIコードからバイナリデータに変換する理由は、送信データフォーマット作成部9がフォーマット化するデータとしてバイナリデータを扱うからである。 【0049】送信データフォーマット作成部9は、動脈血酸素飽和度、血圧(高)、血圧(低)、体温などのバイナリ測定数値とA/D変換器3からの生体測定信号のバイナリデータをフレームフォーマット化し、帯閾制限フィルタ10に出力する。帯閾制限後、シンセサイザ変調器11によって変調され電波としてアンテナ12から送出される。 【0050】以上のように、図1の医用テレメータ装置100は、データ検出部7とデータ変換部8でデータ解析し、解析された送信測定値(バイナリ測定数値)をA/D変換された生体測定信号とともにデータフォーマット化するので、デジタル化、集積化が可能となり、小型化、低価格化する。 【0051】次に、図1において、図3(A)に示すデータ列が端子4に入力されたときの動作について説明する。図3(A)に示すデータ列は、基本的に図3(B)に示す外部計測データのデータ列を同じビット構造を有する。ただし、識別データが「o」、「k]、「i」、「e」、「k」のASCIIコードの5キャラクタデータで、送信周波数設定データが16ビットのHEX形式データである。 【0052】シリアル/パラレル変換部6でパラレル変換された図3(A)のデータ列は、送信周波数設定データ検出部12で検出される。 【0053】図5はシリアル/パラレル変換部6および送信周波数設定データ検出部12の詳細ブロック図である。図5において、シリアル/パラレル変換部6および送信周波数設定データ検出部12のスタート・ストップビット検出部72は、図4の同じ番号の回路と同一である。したがって、送信周波数設定データ検出部12の8ビットラッチ120にラッチされる8ビットのパラレルデータが、11ビットのパラレルデータのうちスタートビット「0」とストップビット「11」を除いた8ビットのデータとなる。 【0054】8ビットラッチ120、121からは図3(A)の周波数設定データである16ビットのHEXデータが出力され、8ビットラッチ122から126からは、識別コード、すなわち「o」、「k]、「i」、「e」、「k」のASCIIコードの5キャラクタデータが出力される。 【0055】固定キャラクタ検出部127は、識別コードの5キャラクタを検出し固定キャラクタ検出信号を出力する。固定キャラクタ検出部127が、送信周波数設定データの識別コードの5キャラクタを検出したとき16ビットの送信周波数設定データが16ビットラッチ128にラッチされ出力される。 【0056】再び図1において、送信周波数設定データ検出部12が、送信周波数設定データを検出すると、CPUを含むメモリインタフェース回路13がその送信周波数設定データをメモリ14に書き込む。このとき、予めメモリ14に記憶されていた送信周波数設定値データに上書きされて格納される。そして、外部計測データS2を含むデータ列が端子4に受信される前に、メモリインタフェース回路13がメモリ14を読みだし、送信周波数設定データをシンセサイザ変調器11に出力する。これにより、シンセサイザ変調器11は、その送信周波数設定データを内部に取り込み、そのデータに応じてキャリア周波数を設定する。 【0057】図6はシンセサイザ変調器11の詳細ブロック図である。図において、帯閾制限フィルタ10からのフレームフォーマット化データは、増幅器110で増幅されたのち振幅変調のためミキサ117に供給される。一方、ミキサ117には、電圧制御発信器(VCO)111の出力がキャリア信号として供給される。VCO111の出力は、ミキサ117に出力される一方、PLL制御回路118に供給される。図6において、増幅器110とミキサ回路117は、電波信号発生手段、それ以外の回路は、キャリア周波数を可変する周波数可変手段を構成する。 【0058】PLL制御回路118は、ミキサ112と可変分周器113と基準発振器114と位相検波器115とを有する。VCO111の出力(周波数f0)は、ミキサ112によって周波数(f0−f1)の信号に変換される。基準発振器113からの発振周波数(周波数fr)とミキサ112の出力(周波数f0ーf1)を可変分周器112で1/Nに分周した比較周波数とが位相検波器114に供給される。位相検波器114は、位相差に応じた信号を発生し、ローパスフィルタ116により電圧信号に変換され、VCO111の電圧制御端子に入力される。 【0059】図6の回路はfr=(f0ーf1)/Nのとき、ループが安定する。よってVCO111の出力周波数f0は、f0=f1+fr・Nとなり、VCO111の出力周波数(キャリア周波数)は、分周比Nを変えることで、周波数ステップfr毎に可変できることになる。 【0060】したがって、図1のメモリ14に分周比Nに相当する送信周波数設定データを格納し、メモリインタフェース回路13を介して図6の可変分周器112に分周比Nとして供給することにより、VCO111の出力周波数、すなわち変調のためのキャリア周波数をf1+N・frに設定できる。ここで、fr=12.5khz、f1=420Mhzとすると、キャリア周波数は、420から450Mhzの間で、12.5Khzの間隔で可変できることになる。したがって、規定の周波数を使用することができる。 【0061】ミキサ117は、VCOの出力をキャリアとして変調することにより電波信号を発生する。 【0062】以上のように、本発明の実施の形態では、外部計測データS2が入力する端子4に送信周波数設定データを含むデータ列を供給することにより、メモリ14を書き換えることができ、メモリ14の書き換えにより無線送信周波数を12.5khz毎に可変することができる。このため、端子4及び光電気信号変換器5である光入力手段を共用でき、端子数を減らすことができる。また、装置内部にメモリ設定スイッチ等のメモリ切り換えスイッチを設ける必要がない。 【0063】また、データ検出部7、12は、データ列中の識別データによってそれぞれどの外部計測データであるのかまたは送信周波数設定値データであるのかを検出するので、自動的にデータ列の判別ができるだけでなく、他人により送信周波数設定データが書き換えられることが防止できる。なぜなら識別データを電波管理者だけが知るIDデータとして利用できるからである。 【0064】図7は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。この実施の形態は、図1の送信周波数設定データ検出部12の代わりにアドレス検出部12’を使用し、メモリ14’には予め420Mhzから450Mhzの間で12.5Khz間隔でキャリア周波数を設定するための複数の送信周波数設定データを記憶する。アドレス検出部12’で検出されるアドレスは、図3(A)のHEXデータの位置の挿入されるので、アドレス検出部12’の構成は、図5と変わらない。 【0065】メモリインタフェース回路13’は、アドレス検出部12’で検出されたアドレスによってメモリ14を読み出し、対応する送信周波数設定データをシンセサイザ変調器11に出力する。 【0066】したがって、メモリ14’はキャリア周波数を切り換えるための複数の周波数設定データを記憶する記憶手段、アドレス検出部14’は、入力手段(端子4)を介して入力されるアドレスデータを外部計測データS2と区別して検出する手段、メモリインタフェース回路13’は検出されたアドレスデータに基づいて周波数設定データを記憶手段から読み出し、周波数可変手段に供給する制御手段である。 【0067】本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではない。例えば、図2の生体計測データ発生器200と図1及び図7の医用テレメータ装置100との間で送受信される信号は、光信号であったが、電気信号でもよい。 【0068】 【発明の効果】以上説明したように、本発明による医用テレメータ送信装置は、測外部医用計測器で計測された外部計測データを受信する入力手段を周波数設定データの受信部として兼用し、生体測定信号と外部計測データとを電波信号で送信するためのキャリア周波数を、入力手段から受信される周波数設定データに基づいて可変するので、コネクタの数を増やさないで、また装置の蓋を明けることなくキャリア周波数の切り換えができる。 【0069】また、識別情報によってそれぞれどの生体測定データであるのか送信周波数設定値データであるのかを区別して検出するので、自動的にデータを区別できるだけでなく、識別情報の使用により他人により送信周波数設定データが書き換えられることを防止できる。なぜなら識別情報はIDデータとして使用されるからである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−56791 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−226769 |
|