| 【発明の名称】 |
肌色測定装置付撮像装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】塚原 弘政
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| 【要約】 |
【課題】肌色測定装置による測色予定部位が画像表示装置において明確に表示され得る肌色測定装置付撮像装置を提供する。
【解決手段】肌色測定装置付撮像装置28に、カラ−撮像装置80、ポインタ装置82および肌色測定装置84が一体的に備えられ、ポインタ装置82はカラ−撮像装置80の撮像範囲内へ比較的細い光ビ−ムを出力することにより、肌色測定装置84による測色予定部位を示すことができる。そのため、患者本人或いは患者側作業者は、ポインタ装置82により肌色測定装置84の測色予定部位を撮像して医療従事者側に伝送することができ、医療従事者50は伝送されてきた画像により、肌色測定装置84の測色予定部位を正確に知ることができる。そのため、医療従事者側から指示する部位に正確に肌色測定装置84を位置決めすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 生体の末梢循環状態を判定するために該生体の表皮上から該生体の肌色を測定する肌色測定装置を備え、医療従事者側に設けられたカラー画像表示装置に該患者の画像を表示するために患者を撮像する肌色測定装置付撮像装置であって、前記撮像装置の撮像範囲内へ比較的細い光ビームを出力する光源を有し、前記生体の皮膚のうちの前記肌色測定装置により肌色が測定される部位を該光ビームを用いて示すためのポインタ装置を、一体的に備えたことを特徴とする肌色測定装置付撮像装置。 【請求項2】 前記ポインタ装置は、それから出力される光ビームと前記撮像装置の光軸とが略平行となるように該撮像装置に一体的に固定されているものである請求項1の肌色測定装置付撮像装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、生体の末梢循環状態を判定するために該生体の表皮上から該生体の肌色を検出する肌色測定装置を備え、医療従事者側に設けられたカラー画像表示装置に該患者の画像を表示するために患者を撮像する肌色測定装置付撮像装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】たとえば、顔、手足、体の表皮の色などの生体の肌色は、生体の体調とくに末梢循環状態を反映していることが知られている。このため、医療従事者にとって生体の肌色も重要な生体情報であり、生体の診断に際して参考とされる場合が多い。 【0003】これに対し、生体の末梢循環状態を判定するために生体の表皮上から該生体の肌色を検出する肌色測定装置を備え、医療従事者側に設けられたカラー画像表示装置に該患者の画像を表示するために患者を撮像する撮像装置を用いることが提案されている。これによれば、患者の画像だけでなく、肌色測定装置により得られた測色値が画面に表示されるので、医療従事者により患者の肌色の程度が正確に把握され得る。 【0004】 【発明が解決すべき課題】ところで、生体の肌色といっても、生体の皮膚の部位によって種々のものがあり、患者の皮膚のうちのいずれの部位の測色値が肌色測定装置により得られたかが明確にならない限り、正確な診断を期しがたいが、患者側における肌色測定装置による測色部位が言語や指先で示されたとしても、医療従事者側から指示する部位に正確に位置決めすることが困難であった。 【0005】本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、肌色測定装置による測色部位が画像表示装置において明確に表示され得る肌色測定装置付撮像装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、生体の末梢循環状態を判定するために該生体の表皮上から該生体の肌色を測定する肌色測定装置を備え、医療従事者側に設けられたカラー画像表示装置に該患者の画像を表示するために患者を撮像する肌色測定装置付撮像装置であって、前記撮像装置の撮像範囲内へ比較的細い光ビームを出力する光源を有し、前記生体の皮膚のうちの前記肌色測定装置により肌色が測定される部位を該光ビームを用いて示すためのポインタ装置を、一体的に備えたことにある。 【0007】 【発明の効果】このようにすれば、撮像装置の撮像範囲内へ比較的細い光ビームを出力する光源を有し、前記生体の皮膚のうちの前記肌色測定装置により肌色が測定される部位を該光ビームを用いて示すためのポインタ装置が一体的に備えられているので、医療従事者側の指示にしたがって患者本人或いはその患者側の作業者が肌色を測定しようとして肌色測定装置付撮像装置を手に持ち上げると同時に、ポインタ装置により肌色測定装置の測色部位を撮像して医療従事者側へ伝送することができるので、肌色測定装置による測色予定部位が画像表示装置において明確に表示される。したがって、医療従事者側から指示する部位に正確に肌色測定装置を位置決めすることができる。 【0008】 【発明の他の態様】ここで、好適には、前記ポインタ装置は、それから出力される光ビームと前記撮像装置の光軸とが略平行となるように該撮像装置に一体的に固定されているものである。このようにすれば、医療従事者側のカラー画像表示装置の略中央にポインタ装置による測色予定部位が明示されるので、医療従事者側において容易にその測色予定部位を理解できる利点がある。 【0009】また、好適には、前記肌色測定装置は、(a) 前記生体の表皮の所定部位に当接させられて該部位を遮光するハウジングと、(b) 前記生体の表皮のうちの該ハウジングにより遮光された部位を照射する光源装置と、(c) 前記生体の表皮のうちの前記光源装置により照射された部位からの反射光を受ける受光装置と、(d) 前記生体の表皮のうち該光源装置により照射される部位を押圧して虚血させる虚血装置と、(e) 前記生体の表皮のうち該光源装置により照射された部位が虚血されていない状態で前記受光装置により得られたスペクトルに基づいて第1測色値を算出し、該部位が前記虚血装置により虚血された状態で前記受光装置により得られたスペクトルに基づいて第2測色値を算出し、該第1測色値から第2測色値を差し引くことにより測色値差を算出し、該測色値差を出力する測色値差演算手段とを、含むものである。このようにすれば、測色値差演算手段では、生体の表皮のうち該光源装置により照射された部位が虚血されていない状態で前記受光装置により得られたスペクトルに基づいて第1測色値が算出され、その部位が前記虚血装置により虚血された状態で前記受光装置により得られたスペクトルに基づいて第2測色値が算出され、その第1測色値から第2測色値を差し引くことにより測色値差が算出されて出力される。この測色値差は、第1測色値から虚血操作時の第2測色値を差し引いた血であることから、肌色の変化に密接に関連する血液が除去された状態の肌色すなわちメラニン量に関連する生体固有の色の影響が除かれた肌色を表している。したがって、肌色が客観的な値として得られるので、熟練を要することなく生体の肌色を容易に判定できるのである。 【0010】また、好適には、前記虚血装置は、(f) 前記ハウジングの前記生体の表皮に当接させられる部分に設けられた比較的平坦な押圧壁と、(g) 前記光源装置からの照射光を透過させるために該押圧壁の少なくとも一部に設けられた光透過壁とを有するものである。このようにすれば、生体の表皮に当接させられる押圧壁の少なくとも一部が光透過壁によって構成されていることから、照射部位の周囲の生体皮膚だけが該押圧壁により押圧される場合に比較して押圧部位が均一に押圧されて虚血操作が充分に行われるので、肌色が一層正確に測定される利点がある。 【0011】また、好適には、(h) 前記ハウジングに対して所定の範囲内で一方向に移動可能となるように直接的に若しくは間接的に嵌合されて測定者により保持される保持部材と、(i) 該ハウジングと該保持部材とを相互に離隔する方向に付勢するスプリングと、(j) 該スプリングの圧縮位置に基づいて、前記ハウジングの前記生体の表皮に対する押圧力が予め設定された値であることを表す押圧力表示装置とを、含むものである。このようにすれば、肌色測定装置を用いて肌色を測定するに際して、押圧力表示装置により前記ハウジングの前記生体の表皮に対する押圧力が予め設定された範囲の値であると示されるように測定者が保持部材を押し付けることにより、外来光が混入せず且つ生体の押圧部位が虚血しない程度に測定者がハウジングを生体の皮膚に押圧することができるので、何ら熟練を必要とすることなく、適切な押圧力で確実に肌色を測定することができる。 【0012】また、好適には、前記押圧壁には、(k)生体の表皮に押圧される面に体温センサが設けられているものである。このようにすれば、押圧壁が生体の表皮に押圧されたときに体温センサも生体の表皮に押圧されることから、生体の表皮の肌色を測定すると同時に生体の体温も測定できる利点がある。 【0013】 【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 【0014】図1は、本発明の一実施である肌色測定装置付撮像装置28を備えた対話型在宅医療支援装置14を示す図であり、患者18の居宅などに配置される患者側装置10と、病院、医院などなどの医療機関に配置される医療従事者側装置12とから成る。上記の患者側装置10と医療従事者側装置12とは公衆電話回線などの通信回線16を介して相互に接続されている。 【0015】上記患者側装置10は、上記通信回線16に接続された制御装置20、患者18の音声を入力するための音声入力装置として機能するマイクロホン22、患者18へ音声を出力するための音声出力装置として機能するスピーカ24、患者18へ画像を出力するためにカラーブラウン管或いはカラー液晶板などから構成されるカラー画像表示装置26、患者18を撮像し、患者18の皮膚の色すなわち肌色を測定する肌色測定装置付撮像装置28、患者18の血圧値、脈拍数、体温、血液酸素飽和度、心電誘導波形などの生体情報を測定するための生体情報測定装置32、上記患者側装置10の電源投入、電話器34の切り換え、肌色測定装置84による肌色測定開始或いは生体情報測定装置32による生体情報測定開始などの操作を行うための操作釦を備えた操作箱36、上記生体の皮膚の色度値或いは生体情報などの患者18から得られた情報などを記憶するための記憶装置38を備えている。肌色測定装置付撮像装置28は、患者18を撮像するためのカラー撮像装置80、患者18の肌の色を定量的に測色することができる肌色測定装置84および肌色測定装置84により肌色を測定する部位を示すためのポインタ装置82を備えている。 【0016】上記肌色測定装置付撮像装置28には、それにより撮像されたカラー画像を表すために明度信号(Y信号)、色度信号(I、Q信号)により構成される映像信号を後述の送信画像色調整装置60から送信された色調整信号に基づいて調整する色調整回路40と、基準色見本画像70を表示させるための基準色信号を出力する基準色信号出力回路(図示せず)が設けられている。上記制御装置20は、たとえばマイクロコンピュータおよび送受信装置により構成されたものであり、医療従事者側装置12から送信された信号を復調し、医療従事者側のカラー撮像装置52により撮像された画像をカラー画像表示装置26に表示させるとともに、医療従事者側のマイクロホン44に入力された音声をスピーカ24から出力させ、さらに、医療従事者側の送信画像色調整装置60から入力されて伝送されてきた色調整信号を上記色調整回路40へ供給する。また、上記制御装置20は、上記マイクロホン22に入力された患者18の音声、上記肌色測定装置付撮像装置28により撮像された画像、患者18の皮膚の色度値、上記生体情報測定装置32により測定された生体情報を変調し、医療従事者側装置12へ送信する。 【0017】ここで、上記色度とは、明度を除いた光の色の種別を数量的に規定したものである。本実施例では、色度図上においてシアン青と赤っぽいオレンジとを結ぶ線すなわちI軸とそのI軸に対して白色部位で直交する線すなわちQ軸とを座標軸として設定したときのI成分値およびQ成分値が用いられる。 【0018】また、前記医療従事者側装置12は、前記通信回線16に接続された制御装置42、医療従事者50の音声を入力するための音声入力装置として機能するマイクロホン44、医療従事者50へ音声を出力するための音声出力装置として機能するスピーカ46、医療従事者50へ画像を出力するためにカラーブラウン管或いはカラー液晶板などから構成されるカラー画像表示装置48、医療従事者50を撮像するためのカラー撮像装置52、そのカラー画像表示装置48における表示色を調整するために手動操作される操作体54Y 、54Q 、54I を備え、その操作体54Y 、54Q 、54I の操作にしたがって明度(Y信号)調整値、色度(Q信号)調整値および色度(I信号)調整値を出力する表示画像色調整装置56、そのカラー画像表示装置48における表示色を調整するために手動操作される操作体58Y 、58Q 、58I を備え、患者側の肌色測定装置付撮像装置28において撮像された画像を構成する色信号を調整するためにその操作体58Y、58Q 、58I の操作にしたがって明度(Y信号)調整値、色度(Q信号)調整値および色度(I信号)調整値を出力する送信画像色調整装置60、上記制御装置42の電源投入、電話器62の切り換え、生体情報測定開始などの操作を行うための操作釦を備えた操作箱64、上記患者側の制御装置20から送信された情報などを記憶するための記憶装置66を備えている。また、上記カラー画像表示装置48の前面ケースの右下位置には、その表示画面のうちの予め定められた一定の場所に表示される基準色見本画像70の近傍となるように、基準色見本部材72が設けられている。 【0019】医療従事者50は、基準色見本画像70の色が基準色見本部材72の色と一致するように表示画像色調整装置56の操作体54Y 、54Q 、54I 或いは、送信画像色調整装置60の操作体58Y 、58Q 、58I を手動操作する。これによって、患者18の肌の色が医療従事者側のカラ−画像表示装置48に正確に再現される。 【0020】上記制御装置42もマイクロコンピュータおよび送受信装置により構成されたものであり、患者側装置10から送信された信号を復調し、患者側の肌色測定装置付撮像装置28により撮像された画像をカラー画像表示装置48に表示させるとともに、患者側のマイクロホン22に入力された音声をスピーカ46から出力させる。また、上記制御装置42は、上記マイクロホン44に入力された医療従事者50の音声、上記カラー撮像装置52により撮像された画像、上記送信画像色調整装置60から入力された色調整信号を変調し、患者側装置10へ送信する。 【0021】図2は、肌色測定装置付撮像装置28の側面図であり、図3は正面図である。上記肌色測定装置付撮像装置28は、前記患者18を撮像するためのカラ−撮像装置80、カラ−撮像装置80の撮像範囲内へ比較的細い光ビ−ムを出力し、前記患者18の皮膚のうちの肌色測定装置84による測色予定部位をその光ビ−ムによって示すための光源を備えたポインタ装置82および患者18の皮膚に当接されて生体の肌色を測定する肌色測定装置84を一体的に備えている。上記カラ−撮像装置80、ポインタ装置82および肌色測定装置84は、図3に示すように、カラ−撮像装置80の撮像面の中心、ポインタ装置82の光源の中心、肌色測定装置84の生体に当接される面の中心が一直線上に並ぶように、且つカラ−撮像装置80の光軸とポインタ装置82の光ビ−ムが略平行となるように配置されている。このため、患者側作業者は上記肌色測定装置付撮像装置28を手に持ち上げ、肌色測定装置84による測色予定部位をポインタ装置82から出力される上記光ビ−ムにより照射することができる。医療従事者側は、カラ−撮像装置80により撮像された上記光ビ−ムが照射された患者18の画像から、肌色測定装置84による測色予定部位を正確に知ることができる。従って、肌色測定装置84による測色部位を医療従事者側から指示する部位に正確に位置決めすることができる。 【0022】図4は、図3のA−A線断面の端面図である。ハウジング90は、円筒形であり、患者18の皮膚に当接される側(先端部)に当接部材91が螺合されることにより着脱可能に取り付けられている。当接部材91の中央部分には比較的硬い無色透明のアクリル樹脂或いはガラス等の円板状の光透過性部材97が嵌め着けられており、その当接部材91の生体の皮膚に押圧させられる側の面には、ゴム等の軟質性材料から構成され、皮膚に押圧される面が比較的平坦である押圧壁すなわち押圧部材92が接着剤等により貼り付けられている。この押圧部材92の貼り付けられた当接部材91は感染防止等のため、測定毎あるいは患者18毎の取り替えられるものである。押圧部材92は、肌色測定装置84が患者18の皮膚に当接される際に皮膚に密着されて、外来光の混入を一層防止するものである。その押圧部材92の中央には、前記光透過性部材97と中心を同じくし、径も略同じとする無色透明の材料よりなる光透過壁98が、皮膚に押圧される側の面が押圧部材92の皮膚に押圧される側の面と同一面を形成するように嵌め付けられている。また、ハウジング90の前記押圧面と反対側の端部(基端部)には、光源装置102および受光装置104が固設されており、光源装置102は、周囲をハウジングにより遮光された患者18の皮膚を一定の光量の白色光で照射するものであり、受光装置104は、光源装置102により照射された部位からの反射光を受光するものである。体温センサ100は、比較的細い棒状を有し、その先端面が押圧部材92の患者18の皮膚に押圧される面と略同じとなるように、ハウジング90の先端部から基端部に向かう方向へ嵌通している。この体温センサ100は、肌色測定装置84が患者18の皮膚に押圧され、肌色が測定される際に、同時に患者18の皮膚に押圧され押圧部位の体温を測定する。 【0023】上記ハウジング90は、所定の範囲で直線方向に摺動可能となるように円筒状の中間部材88と嵌合しており、ハウジング90と中間部材88は、第1スプリング106により相互に離隔する方向に付勢されている。また、ハウジング90と嵌合している中間部材88は、所定の範囲で直線方向に摺動可能となるように保持部材86と嵌合しており、中間部材88と保持部材86は、第2スプリング108により相互に離隔する方向に付勢されている。また、第1スプリング106は、その収縮によって押圧部材92により押圧される患者18の皮膚の色が変化しないすなわち虚血されない弾性力に設定されたものであり、第2スプリング108のばね定数は、第1スプリング106のばね定数に対して十分大きく、肌色測定装置84が患者18の皮膚に押圧される際に、第2スプリング108は、第1スプリング106が完全に縮むまでほとんど収縮を開始しないように設定されている。なお、ここでいう虚血とは、生体の皮膚の一部を押圧することにより、生体の皮膚の一部から血液が除かれた状態をいう。 【0024】第1押圧力表示装置94は、ハウジング90に設けられた案内突起110と、中間部材88に設けられ案内突起110をハウジング90の移動方向に案内する案内穴112と、長手状の案内穴112の両側に表示される最適押圧力表示部114とからなる。最適押圧力表示部114は、押圧部材92の押圧力が、患者18の皮膚と押圧部材92が密着させられることにより、外来光の混入を防止できる圧力であり、且つ押圧部材92により押圧される部位が虚血されない圧力となる範囲を最適押圧力として表示するものである。また、第1押圧力表示装置94は、ハウジング90が中間部材88から抜け落ちることを防止するストッパとしても機能している。 【0025】第2押圧力表示装置96は、中間部材88に設けられた案内突起116と、保持部材86に設けられ案内突起116を中間部材88の移動方向に案内する長手状の案内穴118からなる。第2スプリング108は、押圧部材92により押圧されている患者18の皮膚の押圧部位が虚血状態となった後に収縮を開始するように、比較的高いばね定数に設定されている。患者18に皮膚の押圧部位が虚血状態となり第2スプリング108の収縮が開始させられると、案内突起116が押圧力のない状態において接している案内穴118の端部から離れることにより、第2押圧力表示装置96は患者18の皮膚の押圧部位の虚血状態を示す。従って、患者18の皮膚を押圧し、光透過壁98を有する押圧部材92、押圧部材92が接着されている当接部材91、当接部材91が螺合されているハウジング90、第2スプリング108、患者側作業者により保持される保持部材86および第2押圧力表示装置96は虚血装置としても機能している。すなわち、肌色測定装置84はその構成部材の一部により虚血装置としての機能も有している。この虚血装置によれば、生体の皮膚の虚血状態を得るためには、第2押圧力表示装置96の案内突起116が、押圧力のない状態において接している案内穴118の端部から離れるような押圧力で肌色測定装置84を患者18の皮膚に押圧すればよいため、押圧不足により虚血が不十分となること、および押圧力が強すぎるため患者18に必要以上の負担をかけることが解消される。また、第2押圧力表示装置96は、中間部材88が保持部材86から抜け落ちることを防止する機能も有している。 【0026】図5は、患者18の肌色を測定しようとする位置をポインタ装置28で示している図である。なお、図5の肌色測定装置84は第1押圧力表示装置94および第2押圧力表示装置96を省略して示してある。患者側作業者は、肌色測定装置付撮像装置28を手に持ち上げ、ポインタ装置82から出力される光ビ−ムを患者18の皮膚に照射することにより、肌色測定装置84による測色予定部位を示すことができる。ポインタ装置82は、カラ−撮像装置80と光軸が平行になるように肌色測定装置付撮像装置28に一体的に構成されているため、ポインタ装置82による測色予定部位は医療従事者側のカラ−画像表示装置48の略中央に明示され、医療従事者50は測色予定部位を正確に知ることができる。このため、患者側作業者は、医療従事者50から指示される部位に正確に肌色測定装置84を位置決めすることができる。 【0027】図6は医療従事者50の指示により測色予定部位を正確に位置決めした後に、肌色測定装置84が患者18の皮膚に押圧されて肌色が測定されている状態を示す図である。なお、肌色測定装置84は第1押圧力表示装置94および第2押圧力表示装置96を省略して示してある。肌色測定装置付撮像装置28を操作している患者側作業者は、後述する方法により、非虚血状態および虚血状態の皮膚の肌色を測定し、同時に体温センサ100により患者18の押圧部位の体温を測定する。 【0028】図7は、肌色測定装置84により測定される非虚血状態におる皮膚の色および虚血状態における皮膚の色から肌色の変化に密接に関連するメラニン量に関連する生体固有の色の影響が除かれた肌色の値を算出する際の制御装置20の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 【0029】患者側作業者により肌色測定測定装置付撮像装置28が、患者18の皮膚に押圧され、肌色測定装置84の押圧力が最適押圧力すなわち外来光の混入を防止できる圧力であり、且つ押圧部位が虚血されない圧力範囲であると第1押圧力表示装置94により示された場合において、肌色測定装置84の図示しない第1測定開始ボタンを患者側作業者が操作することにより、光源装置102から一定の光が発光され、患者18の皮膚からの反射光を受光装置104が受光する。測色値算出手段120は、受光装置104が受光した光に基づいて患者18の皮膚の色度値すなわち測色値を算出し、算出された測色値は、第1測色値記憶手段122により第1測色値C1 として記憶装置38に記憶される。 【0030】肌色測定装置84の患者18の皮膚に対する押圧力がさらに強められ、第2押圧力表示装置96により、患者の皮膚が虚血状態であると示される押圧力において、肌色測定装置84の図示しない第2測定開始ボタンを患者側作業者が操作することにより、光源装置102から上記第1測定と同一の光が発光され、患者18の皮膚からの反射光を受光装置104が受光する。測色値算出手段120は、受光装置104が受光した光に基づいて患者18の皮膚の測色値を算出し、算出された測色値は、第2測色値記憶手段124により第2測色値C2 として記憶装置38に記憶される。測色値差演算手段126は、記憶された第1測色値C1 から第2測色値C2 を引くことにより、すなわち、数式1により測色値差DCを算出する。 【0031】 【数1】DC=C1 −C2【0032】図8は、上記測色値差DCを算出する際の制御装置20の制御作動の要部を説明するフロ−チャ−トである。図において、ステップ(以下、ステップを省略する)S1では、肌色測定装置84が患者18の皮膚に押圧され、その押圧力が、最適押圧力であると第1押圧力表示装置94により示された場合において、その押圧力が保持された状態で肌色測定装置84の図示しない第1測定開始ボタンを患者側作業者が操作したか否か、すなわち患者側作業者の判断により一次押圧力が決定されたか否かが判断される。このS1の判断が否定された場合には繰り返しS1の判断が実行される。 【0033】しかし、このS1の判断が肯定された場合には、測色値算出手段120に対応するS2において、光源装置102から一定の光が発光され、受光装置104が受光した患者18の皮膚からの反射光に基づいて、患者18の皮膚の測色値が算出される。続く第1測色値記憶手段122に対応するS3では、S2において算出された測色値が第1測色値C1 として記憶装置38に記憶される。 【0034】続くS4においては、第2押圧力表示装置96により、患者の皮膚が虚血状態であると示される押圧力において、その押圧力が保持された状態で肌色測定装置84の図示しない第2測定開始ボタンを患者側作業者が操作したか否か、すなわち患者側作業者の判断により二次押圧力が決定されたか否かが判断される。このS4の判断が否定された場合には繰り返しS4の判断が実行される。 【0035】しかし、このS4の判断が肯定された場合には、測色値算出手段120に対応するS5において、光源装置102から一定の光が発光され、受光装置104が受光した患者18の皮膚からの反射光に基づいて患者18の皮膚の測色値が算出される。続く第2測色値記憶手段124に対応するS6では、S5において算出された測色値が第2測色値C2 として記憶装置38に記憶される。続く測色値差演算手段126に対応するS7では、記憶された第1測色値C1 から第2測色値C2 を引くことにより、すなわち、数式1により測色値差DCが算出される。 【0036】以上のように構成された肌色測定装置付撮像装置28は、カラ−撮像装置80と、そのカラ−撮像装置の撮像範囲内へ比較的細い光ビームを出力するポインタ装置82と肌色測定装置84を一体的に備えているので、患者側作業者は、肌色測定装置84による測色予定部位をその光ビームを用いて示すことができ、同時に、医療従事者50はカラ−撮像装置80により撮像された光ビ−ムにより測色予定部位を正確に知ることができる。したがって、医療従事者側から指示する部位に正確に肌色測定装置84による測色予定部位を位置決めすることができる。また、測色予定部位が位置決めされた後は、装置を持ち替えることなく患者18の皮膚の肌色を測色することができる。 【0037】また、本実施例によれば、ポインタ装置82は、それから出力される光ビームとカラ−撮像装置80の光軸とが略平行となるように肌色測定装置付撮像装置28に一体的に固定されている。このため、医療従事者側のカラー画像表示装置48の略中央にポインタ装置82による測色予定部位が明示されるので、医療従事者側において容易にその測色予定部位を理解できる。 【0038】また、本実施例によれば、肌色測定装置84は、患者18の皮膚の所定部位を押圧して虚血させる虚血装置としても機能し、患者18の皮膚のうち光源装置102により照射された部位が虚血されていない状態で受光装置104により得られたスペクトルに基づいて第1測色値C1 が算出され、その部位が虚血された状態で受光装置104により得られたスペクトルに基づいて第2測色値C2 が算出され、その第1測色値C1 から第2測色値C2 を差し引くことにより測色値差DCが算出される。この測色値差DCは、肌色の変化に密接に関連する血液が除去された状態の肌色すなわちメラニン量に関連する生体固有の色の影響が除かれた肌色を表している。したがって、肌色が客観的な値として得られるので、熟練を要することなく生体の肌色を容易に判定できる。 【0039】また、本実施例によれば、肌色測定装置84の先端部に接着されている押圧部材92は、その中心部が光透過壁98によって構成されていることから、照射部位の周囲の生体皮膚だけが押圧部材92により押圧される場合に比較して押圧部位が均一に押圧されて虚血操作が充分に行われるので、肌色が一層正確に測定される。 【0040】また、本実施例によれば、第1押圧力表示装置94により、外来光が混入せず且つ患者18の皮膚の押圧部位が虚血しない圧力範囲が示されるので、患者側作業者は、適切な押圧力で肌色測定装置84を患者18の皮膚に押圧することができるため、正確な肌色が測定される。 【0041】また、本実施例によれば、その先端が押圧部材92の皮膚に押圧される面と略等しい位置となるようにハウジング90を嵌通する体温センサ100が設けられている。このため、押圧部材92が患者18の皮膚に押圧されたときに体温センサ100も表皮に押圧されるため、患者18の皮膚の測色値を測定すると同時に患者18の皮膚の押圧部位の体温も同時に測定でき、測色部位の肌色と体温の関係を知ることができる。 【0042】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。 【0043】たとえば、前述の実施例では、肌色測定装置84は、虚血装置としての機能も有していたが、必ずしも虚血装置としての機能は必要ない。虚血装置としての機能を必要としない場合は、中間部材88、2次スプリング108、第2押圧力表示装置96が不要となる。 【0044】また、前述の実施例では、肌色測定装置付撮像装置28は患者側作業者により操作されていたが、患者本人が直接操作するものであっても構わない。 【0045】また、前述の実施例では、第1押圧力表示装置94は、案内穴112、案内突起110および最適押圧力表示部114とから構成されていたが、ハウジング90の一部に移動位置を示す目盛が表示され、中間部材88の一部が透明材料により構成されるものであっても構わない。この場合、ハウジング90の中間部材88に対する移動距離すなわち第1スプリング106の縮みが表示されることにより押圧力が表示される。 【0046】また、前述の実施例では、第1押圧力表示装置94および第2押圧力表示装置96は、一組の案内穴と案内突起により構成されていたが、ハウジング90或いは中間部材88の移動距離から押圧力を算出し、カラ−画像表示装置26に表示する等の他の方法であっても構わない。押圧力がカラ−画像表示装置26に表示される場合は、患者本人が患者の顔に肌色測定装置84を押圧する場合に押圧力が確認しにくいという問題が解消される。 【0047】また、前述の実施例では、当接部材91の患者18の皮膚に押圧される面に押圧部材92が貼りつけられていたが、ハウジング90が直接押圧されるものであっても構わない。 【0048】また、前述の実施例では、押圧部材92が貼り付けられている当接部材91がハウジング86に螺合されることにより着脱可能に取り付けられていたが、当接部材91と押圧部材92が平面ファスナ等により接合されることにより押圧部材92のみが交換可能とされてもよい。 【0049】また、前述の実施例では、肌色測定装置付撮像装置28には、カラ−撮像装置80、ポインタ装置82および肌色測定装置84が、それぞれの中心が一直線上に並ぶように配置されていたが、必ずしも一直線上に配置される必要はなく、例えばそれぞれの中心により三角形を構成するように配置されていてもよい。この場合は、肌色測定装置付撮像装置が小型化できる利点がある。 【0050】また、前述の実施例では、肌色測定装置84には、一本の体温センサ100が備えられていたが、複数本の体温センサ100が備えられ、その平均を押圧部位の皮膚の体温として算出するものであっても構わない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390014362 【氏名又は名称】日本コーリン株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】池田 治幸 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−56789 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−216614 |
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