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【発明の名称】 内視鏡装置
【発明者】 【氏名】大内 輝雄

【要約】 【課題】操作部がそれを保持する操作者の手の腹に常に押しつけられる状態になって、操作部を疲労なく楽に保持することができる使い易い内視鏡装置を提供すること。

【解決手段】光源装置1に接続されるライトガイドコネクタ11が先端に設けられた可撓性連結管20の基端が、下半部に握り部12aが形成された操作部12の上半部の背面部分に連結固定された内視鏡装置において、ライトガイドコネクタ11が光源装置1に接続されて可撓性連結管20が捩じられていない状態で操作部12を背面側から見たときに、操作部12が可撓性連結管20の連結部を中心として重力方向に対して時計方向に45°ないし180°回転した向きに傾いている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】光源装置に接続されるライトガイドコネクタが先端に設けられた可撓性連結管の基端が、下半部に握り部が形成された操作部の上半部の背面部分に連結固定された内視鏡装置において、上記ライトガイドコネクタが上記光源装置に接続されて上記可撓性連結管が捩じられていない状態で上記操作部を背面側から見たときに、上記操作部が可撓性連結管の連結部を中心として重力方向に対して時計方向に45°ないし180°回転した向きに傾いていることを特徴とする内視鏡装置。
【請求項2】光源装置に接続されるライトガイドコネクタが先端に設けられた可撓性連結管の基端が、下半部に握り部が形成された操作部の上半部の背面部分に連結固定された内視鏡装置において、上記ライトガイドコネクタが上記光源装置に接続されて上記可撓性連結管が捩じられていない状態で上記操作部を背面側から見たときに、上記操作部が可撓性連結管の連結部を中心として重力方向に対して時計方向に60°ないし135°回転した向きに傾いていることを特徴とする内視鏡装置。
【請求項3】上記可撓性連結管が、金属帯材を螺旋状に巻いて管状に形成された螺旋管と、金属細線を編組して上記螺旋管の外周に被覆された網状管と、上記網状管の外周に被覆された可撓性外皮とを有している請求項1又は2記載の内視鏡装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ライトガイドコネクタを光源装置に接続して使用される内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡は一般に、照明光を伝送するためのライトガイドを装備していて、そのライトガイドの入射端部が配置されたライトガイドコネクタを光源装置に接続することにより、ライトガイドに照明光が供給されるようになっている。
【0003】図6に示されるように、光源装置1に接続されるライトガイドコネクタ11は可撓性連結管20の先端に取り付けられており、その可撓性連結管20の基端は、下半部に握り部12aが形成された操作部12の上半部の背面部分に連結固定されている。このような可撓性連結管20は、大きく捩じられると内部に挿通されたライトガイドが破損するので、捩じられたときに元に戻ろうとする十分な強さ(追従性)を有している。
【0004】そして、内視鏡10は一般に操作部12を重力方向に縦にした向きに保持して使用されるので、可撓性連結管20を捩じらずに真っ直ぐにしたときに、図6に示されるように操作部12が重力方向に縦になるように、可撓性連結管20が操作部12に連結されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内視鏡は常に操作部12を縦向きにした状態で使用されるのではなく、図7に示されるように、挿入操作等の状態によっては■、■のごとく左右に各々最大45°程度まで傾けて使用される。
【0006】この時、可撓性連結管20が中立状態に戻ろうとする追従性を有しているので、それによって操作部12には元の縦向きの状態に戻ろうとする力が可撓性連結管20から作用する。
【0007】したがって、図8に示されるように、操作部12を背面側から見て左側に傾けた■の状態では、操作部12の握り部12aがそこを把持する操作者の左手の腹から離れようとする。
【0008】そのため、操作者は操作部12を強い力で握る必要があり、その状態を維持していると非常に疲労してくる。また、湾曲操作や処置具起上操作等は左手の親指で行うのが標準的な使い方であるが、操作部12を強い力で握った状態でそれを行うのは苦痛でさえある。
【0009】そこで本発明は、操作部がそれを保持する操作者の手の腹に常に押しつけられる状態になって、操作部を疲労なく楽に保持することができる使い易い内視鏡装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡装置は、光源装置に接続されるライトガイドコネクタが先端に設けられた可撓性連結管の基端が、下半部に握り部が形成された操作部の上半部の背面部分に連結固定された内視鏡装置において、上記ライトガイドコネクタが上記光源装置に接続されて上記可撓性連結管が捩じられていない状態で上記操作部を背面側から見たときに、上記操作部が可撓性連結管の連結部を中心として重力方向に対して時計方向に45°ないし180°回転した向きに傾いていることを特徴とする。
【0011】また、本発明の内視鏡装置は、光源装置に接続されるライトガイドコネクタが先端に設けられた可撓性連結管の基端が、下半部に握り部が形成された操作部の上半部の背面部分に連結固定された内視鏡装置において、上記ライトガイドコネクタが上記光源装置に接続されて上記可撓性連結管が捩じられていない状態で上記操作部を背面側から見たときに、上記操作部が可撓性連結管の連結部を中心として重力方向に対して時計方向に60°ないし135°回転した向きに傾いていることを特徴とする。
【0012】なお、上記可撓性連結管が、金属帯材を螺旋状に巻いて管状に形成された螺旋管と、金属細線を編組して上記螺旋管の外周に被覆された網状管と、上記網状管の外周に被覆された可撓性外皮とを有していてもよい。
【0013】
【発明の実態の形態】図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態の内視鏡10のライトガイドコネクタ11が光源装置1に接続された状態を示している。
【0014】ライトガイドコネクタ11は、図2に示されるように光源装置1のコネクタソケット2に対して着脱自在であり、ライトガイドファイババンドルの入射端部が配置された接続ロッド11aと信号電極11bとが、コネクタソケット2の受け孔内に差し込まれる。
【0015】その結果、ライトガイドコネクタ11は光源装置1に差し込まれた状態では回転できない状態になっており、ライトガイドコネクタ11の側面には、図1に示されるように、吸引チューブ3や送水チューブ4等が接続されている。
【0016】12は操作部であり、その下半部は操作者の左手によって握持される握り部12aになっている。操作部12の上半部の前面には送気送水操作ボタン13と吸引操作ボタン14が配置され、図1において操作部12の裏側に当たる側面には湾曲操作ノブ等が配置されている。
【0017】操作部12の下端部には挿入部15を形成する可撓管の基端が連結固定され、操作部12の上端部には接眼部16が突出して配置されている。ただし、電子内視鏡の場合には接眼部16は不要となる。
【0018】照明用ライトガイドファイババンドルが挿通されて先端にライトガイドコネクタ11が連結された可撓性連結管20は、基端が操作部12の上半部の背面部分に後方に向けて連結固定されている。入射端部がライトガイドコネクタ11に配置されたライトガイドファイババンドルは、操作部12内を通って、射出端部が挿入部15の先端に配置されている。
【0019】可撓性連結管20は、図3に示されるように、金属帯材を一定の径で螺旋状に巻いて管状に形成された螺旋管21の外周に、金属細線を編組して管状に形成された網状管22を被覆し、その網状管22の外周にポリウレタン樹脂等からなる可撓性の外皮チューブ23を被覆して構成されている。
【0020】そのような構成により、可撓性連結管20は、一端側を固定して他端側を軸線回りに回転させると元の状態に戻ろうとする追従性を有しており、内部に挿通されたライトガイドファイババンドルが捩じられて破損することのないようになっている。
【0021】図1は、ライトガイドコネクタ11が光源装置1に接続されて可撓性連結管20が捩じられていない状態を示している。この状態で操作部12を背面側(可撓性連結管20側)から見ると、操作部12が可撓性連結管20の連結部を中心として重力方向に対して時計方向にθ=45°〜180°回転した向きに傾いている。
【0022】その結果、図4に示されるように、操作部12を重力方向に対して縦向きにした状態では、可撓性連結管20の追従性が、操作部12を背面側から見て時計方向に回転させる力として作用する。
【0023】したがって、θを45°以上にしたことにより、図5に示されるように、内視鏡検査中に操作部12を左右に45°以内の範囲でどのように傾けて保持しても、操作部12の握り部12aには、操作部12を把持する操作者の左手の腹に押し付けられる方向に回転力が作用し、操作者は操作部12を軽く握るだけで楽に保持することができる。
【0024】また、θを180°以下にしたことにより、可撓性連結管20に無理な捩じり力が作用しない。また、θを60°〜135°の範囲にすれば、そのような作用がより顕著になる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ライトガイドコネクタが光源装置に接続されて可撓性連結管が捩じられていない状態で操作部を背面側から見たときに、操作部が可撓性連結管の連結部を中心として重力方向に対して時計方向に45°ないし180°回転した向きに傾いているようにしたことにより、操作部がそれを保持する操作者の手の腹に常に押しつけられる状態になるので、操作者は操作部を疲労なく楽に保持することができ、左手による所謂片手操作等も容易に行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000000527
【氏名又は名称】旭光学工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】三井 和彦
【公開番号】 特開平11−56778
【公開日】 平成11年(1999)3月2日
【出願番号】 特願平9−221280