| 【発明の名称】 |
内視鏡の対物光学系保持構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】荻野 隆之
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| 【要約】 |
【課題】第1レンズにおける外周面の幅及び鏡枠に対する嵌合代を大きくした場合でも、それに応じて第1レンズの射出面の深さを深くする必要がない内視鏡の対物光学系を、提供する。
【解決手段】鏡枠8は、その内部に形成された貫通孔内に、第2レンズ9乃至第4レンズ13を、順番に固定している。この鏡枠8の先端面には、貫通孔の開口を含む中心部近傍が、その周囲よりも突出している。第1レンズ14の後端面中心には、鏡枠8の先端面に嵌合する凹部が形成されている。この凹部の底面には、物体からの光を第2レンズに向けて射出する球凹面である射出面が、形成されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数のレンズからなる対物光学系を、内視鏡の先端部に固定するための保持構造であって、その後端面の中心に凹部が形成されているとともに、前記凹部の底面に被写体からの光を射出する凹曲面が形成されている前記対物光学系の第1レンズと、前記対物光学系に含まれるレンズのうち前記第1レンズ以外の少なくとも一つのレンズを保持する貫通孔を有し、その先端面の中心に前記凹部に嵌入する突出部が形成されているとともに、この突出部の中心に前記貫通孔が開口している鏡枠とを備えることを特徴とする内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項2】前記突出部及び前記凹部の横断面形状は、同径の円形であることを特徴とする請求項1記載の内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項3】前記突出部の端面形状は平面であり、前記凹部の底面のうち前記凹曲面以外の部分の形状は平面であることを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項4】前記突出部の突出量及び前記凹部の深さが略同じ大きさであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項5】前記凹曲面は球凹面であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項6】前記第1レンズの外径と前記鏡枠の外径とが同径であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項7】複数のレンズからなる対物光学系を、内視鏡の先端部に固定するための保持構造であって、その後端面の外縁上に複数の突起が形成されているとともに、その後端面の中心に被写体からの光を射出する凹曲面が形成されている前記対物光学系の第1レンズと、前記対物光学系に含まれるレンズのうち前記第1レンズ以外の少なくとも一つのレンズを保持する貫通孔を有し、その先端面の外縁に前記複数の突起が嵌入する複数の切欠が形成されているとともに、前記先端面の中心に前記貫通孔が開口している鏡枠とを備えることを特徴とする内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項8】前記凹曲面は球凹面であることを特徴とする請求項7記載の内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項9】前記第1レンズの外径と前記鏡枠の外径とが同径であることを特徴とする請求項7又は8記載の内視鏡の対物光学系保持構造。 【請求項10】前記鏡枠は金属製であることを特徴とする請求項1又は7記載の内視鏡の対物光学系保持構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の対物光学系に関し、特に、観察窓としての第1レンズを金属製の鏡枠の先端に固定した対物光学系に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡の対物光学系を構成する複数のレンズは、使用中における相互の軸ズレを避けるために、単一の鏡枠内にはめ込まれている。このような鏡枠は、機械的な強度を確保するために、また、内視鏡がいわゆる電子内視鏡である場合には固体撮像素子に対する電気シールドの一部を構成する必要から、金属から形成されている。 【0003】図4に、従来における内視鏡の対物光学系の一例として、電子内視鏡に内蔵されている対物光学系の断面図を示す。図4において、合成樹脂から形成される先端部本体60には、被検物をビデオ撮影する撮影ユニットAを組み込むための貫通孔60aが、その軸方向に沿って穿たれている。この撮影ユニットAの先端には、対物光学系53〜55,58を固定している金属製の鏡枠52が、取り付けられている。 【0004】ところで、このような金属製の鏡枠52には、内視鏡内でリークした電流(例えば、固体撮像素子の駆動電流や高周波処置具に流す高周波電流)が流れ込んでしまう危険があるので、この鏡枠52は、先端部本体60の表面に露出せぬ様構成されなければならない。また、対物光学系は広角レンズであるので、その第1レンズ58は、できる限り大口径の平凹レンズにすることが望ましい。 【0005】以上の理由により、従来、対物光学系の第1レンズ58は、鏡枠52と同外径とされ、この鏡枠52の先端面にはめ合わされることによって、鏡枠52を先端部本体60の外部に対して絶縁している。具体的に説明すると、図4に示すように、鏡枠52の先端面には、その貫通孔の内径よりも大径の円形凹部52aが形成される。また、第1レンズ58の後端面(鏡枠52に対向した面)には、円形凹部52aの内径と同じ外径の嵌合部58aが、突出するように形成されている。そして、この嵌合部58aの中心には、被写体からの光を鏡枠52内に射出する第2面52bが、堀込み加工によって形成されている。このような構成により、嵌合部58aが円形凹部52aに嵌合することによって、第1レンズ58の鏡枠52に対する芯出しがなされる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、鏡枠52の先端部本体50外部に対する絶縁性は、鏡枠52の先端面外縁と先端部本体60外面との間の距離が長い程向上する。従って、第1レンズ58における外周面の幅(図4におけるα)は、できるだけ大きく確保しなければならない。 【0007】しかしながら、従来における内視鏡の対物光学系によると、第1レンズ58における第2面58b(被写体からの光を射出する球凹面)の外縁は、第1レンズ58の外周面の後端よりも後方に位置している。一方、第1レンズ58の第1面58cから第2面58bの頂点までの距離(即ち,光軸上でのレンズ厚)は、光学設計に従って自ずから制限されている。その結果、第1レンズ58における外周面の幅を或る程度確保しようとすると、第2面58bの堀込み深さ(第2面58bの外縁から頂点までの光軸方向における距離,図4におけるβ)を大きくしなければならなかったが、このように堀込み深さを大きくすると、レンズ加工が困難となる。特に、第2面58bの曲率半径が小さい場合には、堀込み深さβが大きいと加工性が悪くなり、場合によって加工不可能となってしまう。 【0008】なお、第1レンズ58と鏡枠52の先端面との間にスペーサを置くことによって、加工すべき堀込み深さβを小さくすることも考えられるが、そのようにすると、嵌合部58aの円形凹部52aに対する嵌合代が小さくなってしまうので、第1レンズ58と鏡枠58aとの芯出し精度が不安定になってしまう。 【0009】また、従来における内視鏡の対物光学系によると、第1レンズ58における嵌合部58aの側壁は第2面58bに対向しているので、ここでの反射光が、迷光として第2面58bを透過して第2レンズ53に入射してしまう問題がある。 【0010】本発明の課題は、上記問題に鑑み、第1レンズにおける外周面の幅及び鏡枠に対する嵌合代を大きくした場合でもそれに応じて凹曲面である第1レンズの射出面の深さを深くする必要の無い内視鏡の対物光学系の提供を、課題とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題を解決するために以下の構成を採用する。すなわち、請求項1記載の発明は、複数のレンズからなる対物光学系を内視鏡の先端部に固定するための保持構造であって、その後端面の中心に凹部が形成されているとともに、前記凹部の底面に被写体からの光を射出する凹曲面が形成されている前記対物光学系の第1レンズと、前記対物光学系に含まれるレンズのうち前記第1レンズ以外の少なくとも一つのレンズを保持する貫通孔を有し、その先端面の中心に前記凹部に嵌入する突出部が形成されているとともに、この突出部の中心に前記貫通孔が開口している鏡枠とを、備えることを特徴とする。 【0012】このように構成されると、第1レンズにおける外周面の後端は、凹部の底面,即ち、曲凹面の外縁よりも、光軸方向において後方に位置している。従って、第1レンズの外周面の幅を大きくとっても、凹部内における第1レンズの厚さは、外周面の幅とは無関係に小さくすることができる。従って、凹曲面の面積が確保できる限度内で、凹曲面の堀込み深さを小さくすることができる。また、凹部の側壁は凹曲面に対向していないので、この側壁での反射光が、迷光として第2レンズに入射することがない。 【0013】請求項2記載の発明は、請求項1の突出部及び凹部の横断面形状が、同径の円形であることで、特定したものである。請求項3記載の発明は、請求項1又は2の突出部の端面形状が平面であり、前記凹部の底面のうち前記凹曲面以外の部分の形状が平面であることで、特定したものである。 【0014】請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れかにおける突出部の突出量及び前記凹部の深さが略同じ大きさであることで、特定したものである。請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れかにおける凹曲面が球凹面であることで、特定したものである。 【0015】請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れかにおける第1レンズの外径と鏡枠の外径とが同径であることで、特定したものである。請求項7記載の発明は、複数のレンズからなる対物光学系を内視鏡の先端部に固定するための保持構造であって、その後端面の外縁上に複数の突起が形成されているとともに、その後端面の中心に被写体からの光を射出する凹曲面が形成されている前記対物光学系の第1レンズと、前記対物光学系に含まれるレンズのうち前記第1レンズ以外の少なくとも一つのレンズを保持する貫通孔を有し、その先端面の外縁に前記複数の突起が嵌入する複数の切欠が形成されているとともに、前記先端面の中心に前記貫通孔が開口している鏡枠とを備えることを特徴とする。 【0016】このように構成されると、第1レンズにおける外周面の後端は、凹曲面の外縁よりも前方には位置していない。従って、第1レンズの外周面の幅を大きくとっても、凹曲面の外縁における第1レンズの厚さが外周面の幅よりも大きくなることはない。従って、凹曲面の堀込み深さが大きくなることはない。また、突起の側面は凹曲面に対向していないので、この側面での反射光が、迷光として第2レンズに入射することがない。 【0017】請求項8記載の発明は、請求項7の凹曲面が球凹面であることで、特定したものである。請求項9記載の発明は、請求項7又は8の第1レンズの外径と前記鏡枠の外径とが同径であることで、特定したものである。 【0018】請求項10記載の発明は、請求項1の鏡枠が金属製であることで、特定したものである。 【0019】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 【0020】 【実施形態1】図1は、本発明が適用された電子内視鏡の先端部の縦断面図である。この先端部は、被検者の体腔内に挿入される可撓管(図示略)の先端に、術者の遠隔操作によって湾曲する湾曲部(図示略)を介して接続されている。この先端部は、軸方向に多数の貫通孔が形成された円柱型形状の合成樹脂からなる先端部本体16と、各貫通孔に取り付けられた部品ユニット(例えば、図示せぬ照明用貫通孔に挿入されたライトガイドファイバ及び配光レンズ,図示せぬ送気用孔に固定された送気パイプ及び送気ノズル,等)とから、構成されている。図1は、貫通孔の一つである撮影用貫通孔16a近傍における先端部の縦断面を、部分的に示している。 【0021】図1において、撮影用貫通孔16aには、被検者の体腔内をビデオ撮影する撮影ユニットAが、その後方(図の右方,以下、同じ)から挿入・固定されている。この撮影ユニットAの後方においては、金属製のシールドパイプ1が、その外殻をなしている。そして、このシールドパイプ1の後端部近傍には、CCDからなる固体撮像素子4が、その撮像面を前方(図の左方,以下、同じ)に向けて、回路基板3を介して接続されている。この固体撮像素子4の撮像面には、赤外線カットフィルタ及びローパスフィルタからなるフィルタ5が固着されている。なお、上述した回路基板3は、固体撮像素子4に入出力される信号に対する処理を行う処理回路(図示略)を、当該固定撮像素子4及び図示せぬ可撓管内に挿通された信号ケーブル(図示略)に対して電気的に接続している。 【0022】一方、シールドパイプ1の先端には、内径が軸方向において大小2段階に変化している金属製のマスク枠6が、内径が大きい方の端部を後方に向けて、嵌入・固定されている。このマスク枠6の後端近傍には、固体撮像素子4の撮像面に写り込む映像の外縁形状を規制するとともに迷光を遮るための遮光用マスク7が、固定されている。 【0023】また、マスク枠6の先端には、その中心軸に沿って貫通孔が形成されている筒状部材である金属製の鏡枠8が、嵌入・固定されている。この鏡枠8は、マスク枠6に嵌入される小径部8aと、シールドパイプ1及びマスク枠6の前方に在ってマスク枠6の内径よりも大径,且つ同外径よりも小径の外径を有する大径部8bとから、構成されている。そして、小径部8aの後端は、マスク枠6に挿入された状態において、遮光マスク7の直前にまで達している。また、この鏡枠8の貫通孔の内径は、小径部8aにおいては比較的大きく、大径部8bにおいては比較的小さい。そして、この小径部8aの内部には、環状スペーサ10を挟んで前方から順に、凹面を前方に向けた正メニスカスレンズである第2レンズ9,及び,平面を前方に向けた平凸レンズである第3レンズ11が、夫々固定されている。また、小径部8aの後端には、第3レンズ11との間に環状スペーサ12を挟んで、凸面を前方に向けた平凸レンズである第4レンズ13が固定されている。なお、第3レンズ11の平面(物体側面)には、絞り17が貼り付けられている。 【0024】一方、鏡枠8の先端近傍の外周は、肉厚が他の部分の半分程度となるように研削されている。この研削により、鏡枠8の先端面の形状は、突出部(突出嵌合部8c)がその中心に形成された形状となっている。この突出部8cの端面形状は、貫通孔の開口をその中心に有する円形の平面であり、その外周面の横断面形状も円形である。 【0025】この鏡枠8の先端に嵌合する第1レンズ14は、第1面としての平面を物体側(前方)に向けた平凹レンズである。この第1レンズ14は、鏡枠8の外径と同径のガラス円板に対し以下の加工工程を施すことによって形成される。即ち、このガラス円板の一端面に、鏡枠8の突出嵌合部8cの外径と同じ内径を有する横断面円形の平ザグリ14aを、鏡枠8と同軸に、突出嵌合部8cの突出量と略同じ深さとなるまで研削して形成する。そして、その平ザグリ14aの底面である平面の中心に、球凹面(凹曲面)からなる第2面14bを堀込み加工するのである。このようにして成形された第1レンズ14は、その平ザグリ14a内に鏡枠8の突出嵌合部8cを嵌合させることによって、鏡枠8に対して芯出しされた状態で固定される。この状態においては、第1レンズ14と鏡枠8の大径部8bとの外周面同士とは、互いに面一となる。 【0026】このように外周面同士が面一となって一体に固定された第1レンズ14及び鏡枠8の大径部8bには、鏡枠8を外部に対して絶縁するために合成樹脂から成形された絶縁枠15が、被せられている。この絶縁枠15は、第1レンズ14及び鏡枠8の大径部8bの外径と同じ内径の内周面を有しており、この内周面が第1レンズ14及び鏡枠8の大径部8bの外周面に対して液密に接着されている。また、この絶縁枠15の外周面における後端近傍はシールドパイプ1と同径であるが、それ以外は若干大径となっている。この段差を埋めるように、絶縁テープ2が絶縁枠15に巻き付けられている。 【0027】この絶縁テープ2は、続けて、シールドパイプ1の外周にも巻き付けられており、撮影ユニットA全体を均一外径にしている。また、この絶縁テープ2は、絶縁枠15及び第1レンズ14とともに、撮影ユニットA全体を外部に対して絶縁している。 【0028】以上のように構成された撮影ユニットAは、第1レンズ14〜第4レンズ13によって構成される対物光学系が形成する被写体像の像面と固体撮像素子4の撮像面とが一致する様調整された後に、先端部本体16の後端から撮影用貫通孔16a内に挿入され、その先端(絶縁枠15の先端)が先端部本体16の先端面に対して面一となる位置において、図示せぬシール作用のある接着剤によって先端部本体16に対して固定される。 【0029】次に、以上のように構成された本実施形態による電子内視鏡の対物光学系の作用を説明する。本実施形態による第1レンズ14には、その後端面に平ザグリ14aが形成されている。従って、第1レンズ14の外周面の幅αを大きくとっても、平ザグリ14a内における第1レンズ14の厚さを、外周面の幅αに連動させて大きくする必要はない。従って、平ザグリ14a内における第1レンズ14の厚さは、α未満の範囲内において、任意に設定することができる。このように、平ザグリ14a内における第1レンズ14の厚さを任意に設定できるので、第1レンズ14の第2面14bの堀込み深さ(図1のβ)は、第2レンズ9に対して十分な光束を射出できる面積を確保可能な最低限の深さとすることができる。 【0030】例えば、第2面14bの曲率半径が大きい場合には、第2面14bの外縁が鏡枠8の内縁に一致する程度に、平ザグリ14a内における第1レンズ14の厚さを薄くする。このようにすれば、第2面14bの堀込み深さβを浅くすることができる。 【0031】これに対して、第2面14bの曲率半径が小さい場合には、平ザグリ14aの深さを確保しつつ、平ザグリ14a内における第1レンズ14の厚さを或る程度厚くして、第2レンズ9に対して十分な光束を射出できる程度に第2面14bの面積を確保する。その上で、図1に示すように、鏡枠8の先端面から若干奥まった位置に第2レンズ9を固定することによって、第2面14bと第2レンズ9との間を離間させる。このようにすれば、第2面14bの堀込み深さβを浅くすることができる。 【0032】以上の説明したように、本実施形態の内視鏡の対物光学系によれば、平ザグリ14aを第1レンズ14に設けるとともに、この平ザグリ14aに嵌合する突出嵌合部8cを鏡枠8に設けたので、第1レンズ14の外周面の後端は、第2面14bの外縁よりも光軸方向において後方に位置する。従って、第1レンズ14の外周面の幅を任意に大きくすることができるので、鏡枠8の先端部本体16の外部に対する絶縁性が良好になるとともに、平ザグリ14a内における第1レンズ14の幅を(第1レンズ14の外周面の幅未満の)任意の大きさにできるので、第2面14bの堀込み深さβを第2面14bの曲率半径に応じた最小限の深さにすることができるので、第2面14bの堀込み加工が容易になる。 【0033】なお、本実施形態による第1レンズ14においては、平ザグリ14aの側壁(即ち、第1レンズ14の後端面における段差)は、第2面14bには対向せず、第1レンズ14の外周面に対向している。従って、平ザグリ14aの側壁での反射光は、第2面14bから射出される事無く、第1レンズ14と鏡枠8との接合面全域に塗布された黒色塗料によって吸収される。 【0034】 【実施形態2】図2は、本発明の第2の実施形態による内視鏡の対物光学系を構成する第1レンズ24を、第2面24c側から見た状態を示す斜視図である。また、図3は、本第2実施形態による鏡枠28を、先端面側から見た状態を示す斜視図である。本第2実施形態におけるその他の構成は、第1実施形態のものと全く同じであるので、その説明を省略する。 【0035】図2に示すように、第1レンズ24の後端面には、平ザグリ14aが形成される代わりに、略円弧状の横断面形状を有する2つの突起24b,24bが形成されている。そして、当該後端面の中心には、球凹面(凹曲面)状の第2面が、堀込み加工されている。 【0036】一方、図3に示すように、鏡枠28は、第1レンズ24と同じ外径を有している。そして、鏡枠28の先端面には、鏡枠28と第1レンズ24とが同軸に接合されたときに突起24b,24bに係合する切り欠き(突起24b,24bと同横断面形状を有する切り欠き)28a,28aが、形成されている。 【0037】従って、突起24b,24bを切り欠き28a,28aに係合させて第1レンズ24と鏡枠28とを接合させると、両者が相互に芯出しされた状態となる。この状態では、第1レンズ24における突起24b,24bの後端は、光軸方向において、第2面24cの外縁24aよりも後方に位置している。また、第1レンズ24の後端面の外縁(突起24b,24bを除く)は、光軸方向において第2面24cの外縁と同位置にある。従って、内視鏡先端部の外部に対する鏡枠の絶縁性を確保するために第1レンズ24の外周面の幅を大きくとっても、第2面24cの外縁における第1レンズ24の厚さが、外周面の幅よりも大きくなることはない。従って、第2面24cの堀込み深さが大きくなることはない。また、突起24b,24bの側壁は凹曲面に対向していないので、この側壁での反射光が、迷光として第2レンズ9に入射することがない。 【0038】 【発明の効果】本発明の内視鏡の対物光学系によれば、第1レンズにおける外周面の幅及び鏡枠に対する嵌合代を大きくした場合でも、それに応じて凹面である第1レンズの射出面の深さを深くする必要は無く、射出面の曲率半径に応じて任意に設定することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000527 【氏名又は名称】旭光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】金井 英幸
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| 【公開番号】 |
特開平11−56776 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−233121 |
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