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【発明の名称】 内視鏡装置
【発明者】 【氏名】森 徹明

【要約】 【課題】安全かつ適正に自動光量調整を行う。

【解決手段】記光源装置3内のランプ16の照明光は、集光レンズ17を介してライトガイドコネクタ14aより突出したのライトガイド入射端18からユニバーサルコード14及び電子内視鏡2を挿通する後述するライトガイドファイババンドル19を介して、挿入部12の先端部9まで導かれて被検部位に向かって照射される。光源装置3とビデオプロセッサ4とは、ビデオコネクタ15aとライトガイドコネクタ14aに設けている電気接点を介して光源装置3の調光回路20と接続しており、調光回路20は、ランプ16の使用電流値を検知しランプ16の電流値を制御することにより調光を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 照明光により照射される被写体の像を対物レンズを介して結像する固体撮像素子を先端部に配設する内視鏡と、前記固体撮像素子からの電気信号を制御するプロセッサと、前記照明光を供給する光源を有する照明装置とを備え、前記照明装置の光源の光量を検知する検知手段と、前記検知手段が予め設定された基準値より大きい値を出力したとき、前記固体撮像素子で受光する光量を測光する測光手段と、前記測光手段の出力結果に応じて、前記照明装置の光源の光量を一時的に減少させる光量制御手段とを具備したことを特徴とする内視鏡装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡装置、更に詳しくは照明光の調光制御部分に特徴のある内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】細長の挿入部を体腔内等の被検部位に挿入して被写体像の観察等を行う内視鏡が医療分野、工業分野などで広く用いられている。
【0003】内視鏡においては、光源装置からの照明光を被検部位に照射し、照明された被検部位の像を観察光学系によって結像して、これを接眼部より肉眼で観察するか、あるいは撮像手段によって観察画像を得るようにしている。
【0004】このような光源装置を備えた内視鏡装置では、被写体の距離や広狭、被写体の状態などによって得られる画像の明るさが異なることがあり、このために所望の明るさの画像が得られなかったり観察に支障をきたす恐れがあった。この不具合を解決するため、従来より得られた観察画像の明るさに応じて光源装置において出射光量を調整し、照明光の光量調整を行うことにより内視鏡像の明るさを制御可能とした構成が採用されている。
【0005】照明光の光量調整を行うことによって内視鏡像の明るさ制御を行う場合、従来は使用者がマニュアルにより希望の明るさを設定し、光源装置の絞りにより調光動作を行うようにしている。このような構成の内視鏡装置を用いることにより、観察画像の明るさをほぼ一定に保ち、常に観察し易い画像を得ることができるが、従来に内視鏡装置では調光をマニュアルで絞りを調整していたため、光量調整に時間がかかるといった問題があった。
【0006】そこで、例えば特公平3−73294号公報等に、固体撮像素子の任意に指定した部分のみの測光を行い、光源装置の照明光量を最適の明るさに調整し、操作者が指定した関心領域部分の光量が不足している場合に光源装置の照明光量を上げることで、画面の明るさが最適となるように照明光量を自動的に調整する内視鏡映像システムが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特公平3−73294号公報の内視鏡映像システムでは、固体撮像素子の任意に指定した部分以外で過剰な光量を発生する場合がある。例えば、人間の胃内検査を行っている時に、内視鏡の挿入部先端の半分が胃壁に近接し、モニタ画像上で画像の一部が胃壁の近接像を、その他が別の部位の遠景像を写し出している場合がある。この時に操作者が遠景像の部分を指定し測光した場合、遠景像では光量が不足しているため光源装置の光量が上ってしまう。ここで、近接している部分では必要以上に明るくなるだけでなく、かなりの高温になるため長い間その状態にしておくと、胃粘膜組織に火傷を負わせる危険性がある。
【0008】また、挿入部先端に形成しているライトガイドが胃粘膜により塞がれてしまった場合、所望の部位を照射できないので画像は暗いが光源装置の光量が上がってしまい、同様に長い間その状態にしておくと、粘膜に火傷を負わせる危険がある。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、挿入部先端がどのような状態であっても、安全かつ適正に自動光量調整を行うことのできる内視鏡装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、照明光により照射される被写体の像を対物レンズを介して結像する固体撮像素子を先端部に配設する内視鏡と、前記固体撮像素子からの電気信号を制御するプロセッサと、前記照明光を供給する光源を有する照明装置とを備え、前記照明装置の光源の光量を検知する検知手段と、前記検知手段が予め設定された基準値より大きい値を出力したとき、前記固体撮像素子で受光する光量を測光する測光手段と、前記測光手段の出力結果に応じて、前記照明装置の光源の光量を一時的に減少させる光量制御手段とを具備して構成される。
【0011】本発明の内視鏡装置では、前記検知手段が前記照明装置の光源の光量を検知し、前記測光手段が前記固体撮像素子で受光する光量を測光し、前記光量制御手段が前記測光手段の出力結果に応じて前記照明装置の光源の光量を一時的に減少させることで、安全かつ適正に自動光量調整を行うことを可能とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について述べる。
【0013】図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1は内視鏡装置の構成を示す構成図、図2は図1の内視鏡の先端部の構成を示す構成図、図3は図1のビデオプロセッサによる光源装置の調光制御の流れを示すフローチャートである。
【0014】(構成)図1に示すように、本実施の形態の内視鏡装置1は、撮像手段を備えた電子内視鏡2と、この電子内視鏡2のライトガイドに照明光を供給する光源装置3と、電子内視鏡2の撮像手段に対する信号処理を行い映像信号(画像信号)を出力するビデオプロセッサ4と、このビデオプロセッサ4から出力される被写体像に対応する映像信号を表示するモニタ5と、観察画像の記録を行うVTRデッキ6及びビデオディスク7と、観察画像のプリントアウトを行うビデオプリンタ8とを備えて構成されている。
【0015】電子内視鏡2は、照明光学系や観察光学系などが配設される先端部9と、例えば上下左右方向に湾曲可能な湾曲部10と、可撓性を有し柔軟な可撓部11とで構成された細長の挿入部12を有し、この挿入部12の基端側に位置する操作部13の側部よりライトガイドなどを内挿したユニバーサルコード14を延出している。
【0016】電子内視鏡2は、ユニバーサルコード14の端部に設けたライトガイドコネクタ14aを介して光源装置3に着脱自在に接続されるようになっており、このライトガイドコネクタ14aの側部より延出する信号ケーブル15の端部のビデオコネクタ15aを介してビデオプロセッサ4に着脱自在に接続されるようになっている。
【0017】前記光源装置3内のランプ16の照明光は、集光レンズ17を介してライトガイドコネクタ14aより突出したのライトガイド入射端18からユニバーサルコード14及び電子内視鏡2を挿通する後述するライトガイドファイババンドル19を介して、挿入部12の先端部9まで導かれて被検部位に向かって照射されるようになっている。
【0018】光源装置3とビデオプロセッサ4とは、ビデオコネクタ15aとライトガイドコネクタ14aに設けている電気接点(図示せず)を介して光源装置3の調光回路20と接続しており、調光回路20は、ランプ16の使用電流値を検知しランプ16の電流値を制御することにより調光を行うようになっている。
【0019】そして、被検部位の像を先端部9に設けた後述する固体撮像素子、例えばCCD31に結像させて電気信号に変換した後、この電気信号をビデオプロセッサ4に伝送し、このビデオプロセッサ4でビデオ信号に変換してモニタ5に内視鏡像を表示するようになっている。
【0020】詳細には、図2に示すように、ユニバーサルコード14及び電子内視鏡2を挿通するライトガイドファイババンドル19は、電子内視鏡2の先端部9の先端固定部32に固定され、ライトガイドファイババンドル19により伝送された光源装置3からの照明光は、ライトガイドファイババンドル19の出射端よりライトガイド出射レンズ群33を介して、先端部9の前方に位置する被写体(図示せず)に照射されるようになっている。
【0021】また、電子内視鏡2の先端部9の先端固定部32は、対物レンズ群34、CCD31、プリプロセス回路35、信号ケーブル36がそれぞれ直列に接続され配置されており、照明光が照射された被写体の被写体像が対物レンズ群34によりCCD31の結像面に結像され、CCD31により光電変換されて、CCD31からの撮像信号である電気信号がプリプロセス回路35で増幅等の前処理が行われた後、信号ケーブル36を介してビデオプロセッサ4に出力されるようになっている。
【0022】(作用)次に、このように構成された本実施の形態の内視鏡装置の作用について説明する。
【0023】光源装置3内のランプ16で発生した照明光は、集光レンズ17により集光し、ライトガイド入射端18よりライトガイドファイババンドル19に入射する。入射した照明光は、ライトガイドファイババンドル19及びライトガイド出射レンズ群33を介して先端部9前方の被写体へ照射する。被写体像は、対物レンズ群34を介しCCD31に結像し、電気信号に変換し、その出力信号をプリプロセス回路35及び信号ケーブル36を介してビデオプロセッサ4に伝送する。ビデオプロセッサ4では、入力された出力信号をビデオ信号に変換し、各出力装置(モニタ5、VTRデッキ6、ビデオディスク7及びビデオプリンタ8)へ出力する。
【0024】ビデオプロセッサ4による調光制御は、図3に示すように、まず、ステップS1で光源装置3のランプ16の光量を検知するため、光源装置3の調光回路20を介してランプ18の使用電流値を検知する。そして、ステップS2において、ビデオプロセッサ4内でCCD31の受光面全面の出力信号よりCCD31で受光した明るさを検知する。
【0025】通常は、内視鏡検査に適した明るさになるようにビデオプロセッサ4より光源装置3の調光回路20に調光制御信号を送り、ランプ16の電流値を変化させて、光源装置3の明るさを調整している。
【0026】そして、ステップS3でランプ16の電流値が、あらかじめ設定している所定の基準値より大きいかどうか判断し、大きい場合はステップS4に進み、ステップS4でCCD31の出力信号の一部が飽和しているかどうか判断する。そして、ステップS4でCCD31の出力信号の一部が飽和していると判断されると、ステップS5に進み、ステップS5で光源装置3の調光回路20に調光制御信号を送り、2秒程度の間ランプ16の電流値を下げ、光量をダウンさせる。その後、光量を適度に明るくし、明るさ調整を行い、ステップS1に戻り調光制御を繰り返す。
【0027】また、ステップS4でCCD31の出力信号の一部が飽和していないと判断されると、ステップS6に進み、ステップS6では、CCD31の出力信号が所定の値以下かどうか判断し所定の値以下の場合は前記のステップS5に進み、そうでないならばステップS7に進む。また、前記のステップS3でランプ16の電流値があらかじめ設定している所定の基準値より大きくないと判断した場合にもステップS7に進む。
【0028】ステップS7では、CCD21の受光した明るさが適正な明るさでない場合ならば、光源装置3に調光回路20に調光制御信号を送り、明るさ調整を行う。
【0029】なお、ランプ16の電流値の所定の基準値は、先端部9近辺で40℃より高い温度にならないような値に設定している。例えば、ランプ16に300Wのキセノンランプを使用している場合、ランプ16の使用電流が18アンペアのときに先端の温度が約40℃となることから、所定の基準値は18アンペアとなる。
【0030】(効果)このように本実施の形態では、ランプ16の電流値を所定の基準値と比較し、調光回路20を介してランプ16の電流値を制御することで調光を行っているので、ているので、挿入部先端がどのような状態であっても、安全かつ適正に自動光量調整を行うことのできる。
【0031】図4ないし図11は本発明の第2の実施の形態に係わり、図4は光源装置の構成を示す構成図、図5は図4の光源装置からの照明光が供給される電子内視鏡の先端面の構成を示す構成図、図6は図5の電子内視鏡の管路系の構成を示す構成図、図7は図6の送水タンクの構成を示す構成図、図8は図6の送気制御用電磁弁の構成を示す構成図、図9は図5の電子内視鏡に内蔵されるCCDの正面図、図10は図6の管路系の変形例の構成を示す構成図、図11は図10の制御ボタンの構成を示す構成図である。
【0032】第2の実施の形態は、第1の実施の形態とほとんど同じであるので、異なる点のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつけ説明は省略する。
【0033】(構成)本実施の形態では、図示はしないが、電子内視鏡2の先端部9に内蔵されたプリプロセス回路35内にCCD31で受光した明るさを検知する明るさ検知手段を設けており、図4に示すように、光源装置3において、前記の明るさ検知手段の信号が信号ケーブル36の一部の信号線を介して光源装置3内に設けている信号ケーブル41に伝送され、信号ケーブル41を介してCPU42、絞り駆動装置43に出力されるようになっている。そして、絞り駆動装置43の駆動部には平面に切り欠きを設けた板状部材からなる絞り44が固定されている。
【0034】ここで、絞り駆動装置43内には、ランプ16の集光レンズ17側に出射される光量を検知するため、図示はしないが、絞り44の位置を検知する位置検知手段が設けられている。
【0035】光源装置3では、電源回路45に電力が供給されることにより、ランプ16が点灯回路46により点灯されると共に、CPU42、絞り駆動装置43が駆動されるようになっている。また、CPU42には操作パネル47からの信号が入力できるようになっている。
【0036】また、先端部9の先端には、図5に示すように、対物レンズ群34及びライトガイド出射レンズ群33の他に、図示しない処置具を挿通する処置具挿通チャンネルの開口部48及び、先端部9の先端面を洗浄するための送気ノズル49a、送水ノズル49bが配置されている。
【0037】図6に示すように、電子内視鏡2の管路系61は、送気管路61a、送水管路61b及び処置具挿通チャンネルである吸引管路61cからなり、送気管路61aでは、送気ノズル49aと接続している第1の送気管路63aが送気制御用電磁弁64を介して第2の送気管路63bに接続され、第2の送気管路63bが基端側で送気送水ポンプ65と接続している。第2の送気管路63bは、途中で管路が送水タンク加圧管路66と分岐し、送水タンク加圧管路66が送水用の水を貯めている送水タンク62と接続している。
【0038】一方、送水管路61bでは、送水ノズル49bと接続している第1の送水管路67aが送水制御用電磁弁74を介して第2の送水管路67bに接続され、第2の送水管路67bが基端側で送水タンク62と接続している。また、第2の送水管路67bは、途中で管路が第1の連通管路68aと分岐している。
【0039】吸引管路61cでは、内視鏡先端面に開口部48を有する第1の吸引管路69aが吸引制御用電磁弁70を介して第2の吸引管路69bに接続され、第2の吸引管路69bが基端側で回収タンク71と接続している。回収タンク71は吸引ポンプ72に接続されている第3の吸引管路69cにも接続されている。第1の吸引管路69aは、途中で管路が第2の連通管路68bと分岐しており、第2の連通管路68bが連通制御用電磁弁73を介して第1の連通管路68aに接続されている。
【0040】図7に示すように、送水タンク62では、タンク81をフタ82で密閉しており、フタ82には、送水タンク加圧管路66と第2の送水管路67bが外周を密閉状態に挿通している。加温装置本体83には、電熱線84、温度センサ85、タンク設置検出部86、発光LED87を設けている。
【0041】タンク81を加温装置本体83にセットすると、タンク設置検出部86がセットしたことを検知し、電熱線84が発熱し始める。温度センサ85により、タンク81に貯められた水が所定の温度に達したかどうかを検知している。発光LED87は、所定の温度に達したときに発光し、操作者に告知する。
【0042】タンク81内の水が加温されると送水ノズル49bで送水されても対物レンズ群34前面のレンズが冷やされることはないので、レンズが曇らない。なお、操作者への告知手段には、ブザー等の音による手段でもよい。
【0043】図8に示すように、送気制御用電磁弁64は、本体91と駆動体92とから構成されている。ここで、図8(a)は、送気制御用電磁弁64の開状態を示しており、第1の送気管路63aと第2の送気管路63bが連通した状態になっている。また、図8(b)は、送気制御用電磁弁64の閉状態を示しており、管路を駆動体92で圧迫することで、第1の送気管路63aと第2の送気管路63bを連通しない状態にしている。
【0044】なお、送水制御用電磁弁74、連通制御用電磁弁73、吸引制御用電磁弁70も同様な構造であるので、説明は省略する。
【0045】送気送水では、送気送水ポンプ65が送気と送水を行うために第2の送気管路63bと送水タンク加圧管路66を加圧している。操作者が、送気送水を行わない時は、送気制御用電磁弁64、送水制御用電磁弁74、連通制御用電磁弁73のそれぞれを閉状態にしている(図8(b)参照)。
【0046】ここで、送気制御用電磁弁64のみを開状態にすると(図8(a)参照)、第2の送気管路63bと第1の送気管路63aとが連通し、送気送水ポンプ65からの第2の送気管路63bへの加圧により、送気ノズル62aより対物レンズ群34に送気される。
【0047】また、送水制御用電磁弁74のみを開状態にすると、第2の送水管路67bと第1の送水管路67aが連通し、送気送水ポンプ65からの第2の送気管路63bと送水タンク加圧管路66への加圧により、送水タンク加圧管路66、送水タンク62、第2の送水管路67b及び第1の送水管路67aを介して対物レンズ群34に送水される。
【0048】さらに、連通制御用電磁弁73のみを開状態にすると、第2の連通管路68bと第1の連通管路68aとが連通し、送気送水ポンプ65からの第2の送気管路63bと送水タンク加圧管路66への加圧により、送水タンク加圧管路66、送水タンク62、第2の連通管路68b、第1の連通管路68a及び第1の吸引管路69aを介して先端部9前方へ送水される。
【0049】吸引では、吸引ポンプ72が吸引を行うために、吸引ポンプ72は第3の吸引管路69c、回収タンク71、第2の吸引管路69bに陰圧をかけている。操作者が吸引を行わない時は、吸引制御用電磁弁70を閉状態にしている。ここで、吸引制御用電磁弁70を開状態とし連通制御用電磁弁73を閉状態にすると、先端部9先端の開口部48より回収タンク71内に吸引を行う。吸引した固体や液体は、回収タンク71内に貯められる。
【0050】例えば、医療用内視鏡において、人間の胃粘膜を洗浄するために、内視鏡の挿入部先端より前方に送水する必要がある。その際、内視鏡の操作部に設けた内視鏡の注入口から、挿入部先端に開口する独立した前方送水用の管路へ液体を送水し、胃粘膜の洗浄を行っている。
【0051】しかし、内視鏡検査で前方送水を行う場合、操作者は内視鏡の操作部に設けている注入口に送水用のシリンジを接続し、圧力をかけて内視鏡の挿入部先端より前方送水を行っているが、前方送水を行う度に内視鏡の操作を一旦中止しなければならず、操作者にとってわずらわしいだけでなく、検査時間が延びてしまうという問題があるが、図6ないし図8に示した本実施の形態の電子内視鏡2の管路系61では、このような問題を解決し、容易に前方送水を行うことを可能としている。
【0052】その他の構成は第1の実施の形態と同じである。
【0053】(作用)次に、このように構成された本実施の形態の作用について説明する。
【0054】光源装置3内では、CPU42より出される調光制御信号に応じて絞り駆動装置43を駆動させ絞り44の位置を動かし、絞り44のランプ18に対する相対位置を変化させる。この相対位置の変化により集光レンズ17側に出射される照明光のカット量が変わる。つまり、絞り44の位置で、光源装置3の明るさが決まっている。ここで、ランプ16の集光レンズ17側に出射される光量を検知するため、絞り駆動装置43内の位置検知手段(図示せず)で絞り44の位置が検知される。
【0055】一方、プリプロセス回路35の明るさ検知手段(図示せず)で、図9に示すライトガイド出射レンズ群33に近い部分である測光エリア100に限定して受光した明るさの測光を行っている。
【0056】そして、絞り44の位置があらかじめ設定した基準よりも明るくなる位置にある場合で、かつ測光エリア100のCCD21の出力信号が飽和しているか、またはCCD21の受光した明るさが異常に小さい場合に、信号ケーブル36、信号ケーブル41を介してCPU42に信号を送り、CPU42から絞り駆動装置43へ調光制御信号を送り、一時的に絞り44を暗くなる位置へ動かし、光量をダウンさせる。また、それ以外の状態では、特に一時的に光量をダウンすることはせず、通常の内視鏡検査に適した明るさになるように調光制御を行っている。
【0057】その他の作用は第1の実施の形態と同じである。
【0058】(効果)このように本実施の形態でも、第1の実施の形態の効果に加え、特に固体撮像素子のライトガイド側の一部で測光を行うため、測光の感度が良く、より正確に出射光を制御できる。
【0059】なお、光源装置3の光量を検知するため絞り44の位置を検知する代わりに、集光レンズ17の出射側近傍、またはライトガイド入射端18の入射端近傍やライトガイドファイババンドル19近傍に温度測定手段を設けることにより温度を測定することでもよい。
【0060】また、第1及び第2の実施の形態では、先端より前方を観察するタイプの内視鏡で説明したが、先端より側方を観察するタイプの内視鏡でも同様に構成することができ、同等の作用効果を得ることができる。
【0061】なお、電子内視鏡2の管路系を図6ないし図8に示したように構成するとしたが、これに限らず、図10に示すように構成してもよい。
【0062】すなわち、図10に示すように、電子内視鏡2の管路系93において、送気管路61aでは、内視鏡先端面に設けられた送気送水ノズル94と接続している第1の送気管路63aが制御ボタン95に接続され、制御ボタン95を介して第2の送気管路63bに接続され、第2の送気管路63bが基端側で送気送水ポンプ65と接続している。第2の送気管路63bは、途中で管路が送水タンク加圧管路66と分岐し、送水タンク加圧管路66が送水用の水を貯めている送水タンク62と接続している。
【0063】一方、送水管路61bでは、第1の送気管路63aの途中から分岐した第1の送水管路67aが制御ボタン95を介して第2の送水管路67bに接続され、第2の送水管路67bが基端側で送水タンク62と接続している。
【0064】吸引管路61cでは、内視鏡先端面に開口部48を有する第1の吸引管路69aが吸引制御用電磁弁70を介して第2の吸引管路69bに接続され、第2の吸引管路69bが基端側で回収タンク71と接続している。回収タンク71は吸引ポンプ72に接続されている第3の吸引管路69cにも接続されている。第1の吸引管路69aは、途中で管路が連通管路96と分岐しており、連通管路96が制御ボタン95に接続されている。
【0065】図11に示すように、制御ボタン95は、本体97と管路切換え部材98とから構成され、本体97と管路切換え部材98の嵌合部分は、オイルによりシールされている。
【0066】そして、図9及び図10に示した管路系の変形例では、操作者が何も操作しない場合、制御ボタン95により、図11(a)のように、それぞれ管路が閉状態になっている。また、送気を行う場合、図11(b)のように、第2の送気管路63bが第1の送気管路63aが連通し、送気送水ノズル94より送気する。
【0067】また、送水を行う場合、制御ボタン95により、図11(c)のように第2の送水管路67bと第1の送水管路67aが連通し、送気送水ノズル94より送水する。
【0068】また、先端部9前方に送水を行う場合、制御ボタン95により、図11(d)のように第2の送水管路67bと連通管路96が連通し、第1の吸引管路69aより先端部9前方に送水する。
【0069】これにより図6ないし図8に示した管路系と同様な効果を得ることができ、特に送気、送水、前方送水の制御部が1つなので、シンプルに構成することができるという効果がある。
【0070】図12ないし図16は洗滌性に優れた内視鏡の一実施の形態に係わり、図12は内視鏡先端の処置具起上台近辺の長手方向断面を示す断面図、図13は図12の処置具起上台の制御機構の長手方向断面を示す断面図、図14は図12の処置具起上台を操作する操作部の構成を示す構成図、図15は図12と略垂直な内視鏡挿入部先端の長手方向断面を示す断面図、図16は図12の内視鏡先端の観察光学系の長手方向断面を示す断面図である。
【0071】(構成)内視鏡の先端部において、図12に示すように、処置具起上ワイヤ101は、先端側で処置具起上台102に接続され、図13に示すように基端側でワイヤ固定部材103に接続されている。
【0072】図13に示すように、ワイヤ固定部材103は、洗浄チューブ104、フッ素ゴムチューブ105を水密に固定している。また、ワイヤ固定部材103は、連接棒106と回動自在に接続しており、操作基板107に固定されているガイド部材108に摺動自在な状態で設置している。
【0073】連接棒106a、106bは、図14に示すように、他端で操作レバー109と回動自在に接続しており、操作レバー109は軸110に回動自在に接続している。
【0074】図12に示すように、処置具起上ワイヤ101の外周には、チューブ111を設けており、先端側で先端固定部112に水密に固定し、図15に示すように基端側では分岐管113と水密に固定している。
【0075】また、図15に示すようにパイプ114は先端側で分岐管113に、図13に示すように基端側でパイプ固定部材115に水密に固定している。パイプ固定部材115は、固定部材116を介して操作基板107に固定しており、フッ素ゴムチューブ105と水密に固定している。
【0076】内視鏡の先端部の観察光学系では、図16に示すように、第1レンズ121とプリズム122を先端固定部112に固定しており、プリズム122の後端には、撮像ユニット123が設けられ、ライトガイド124とレンズ125は先端固定部112に固定している。また、ノズル126も先端固定部112に固定しており、後端で送気送水管路127、接続パイプ128を介し送水チューブ129と接続している。送気送水管路127は、図15に示すように、途中で分岐し連通管路130を介して分岐管113に接続されているチューブ111と接続しており、分岐管113は、分岐部が送気チューブ132に接続している。
【0077】また、図12に示すように、処置具起上台102は、先端固定部112に設けられた軸133に回動自在に接続している。
【0078】(作用)ライトガイド124、レンズ125を介して被写体を照明する。被写体像は、プリズム122、第1レンズ121を介して撮像ユニット123内で結像し、画像をビデオプロセッサに送っている。
【0079】操作レバー109は、通常、図14に示す位置109aの位置にあり、ワイヤ固定部材103は、連接棒106を介して図13(a)のように先端側に位置している。この位置ではパイプ固定部材115とワイヤ固定部材103の間隔が短くなっており、フッ素ゴムチューブ105は縮んだ状態になっている。先端では、処置具起上台102が図12に示す位置102aの位置にある。
【0080】ここで、操作レバー109を図14に示す位置109bの位置に移動すると、ワイヤ固定部材103は連接棒106を介して図13(b)のように後端側に位置している。この位置では、パイプ固定部材115とワイヤ固定部材103の間隔が長くなっており、フッ素ゴムチューブ105は延びた状態になっている。先端では、処置具起上台102は図11に示す位置102bの位置にある。
【0081】操作者は、操作レバー109が図14に示す位置109a、つまり処置具起上台102が図12に示す位置102aの位置にあるときに、処置具チャンネル141(図12参照)より処置具を先端まで挿入する。ここで、操作レバー109を図14に示す位置109bの位置に移動させ、処置具起上台102を図12に示す位置102bの位置にすると、処置具が位置102bにならって起上し、処置具先端の方向を変えることができる。
【0082】処置具起上ワイヤ101のまわりを洗浄するときに、洗浄チューブ104より開孔142(図15参照)まで洗浄液を注入する。また、洗浄チューブ104を閉じた状態で送気チューブ132より送気を行うと、チューブ111、連通管路130、送気送水管路127、ノズル126を介して、第1レンズ121に送気することができる。また、送水チューブ129のより送水すると送気送水管路127を介してノズル126より送水することができる。このとき開孔142からは、処置具起上ワイヤ101があるのであまりリークすることはない。
【0083】また、チューブ111で送気管路と処置具起上ワイヤ101の外周のチューブを共用しているため、先端が細径化している。
【0084】(効果)従来、処置具を内視鏡の挿入部先端で所望の方向に向けさせるための処置具起上台は、挿入部先端に回動自在に固定しており、挿入部内部に挿通した処置具起上ワイヤを牽引・弛緩させることで処置具起上台を回動させ処置具の方向を変えている。
【0085】また、処置具起上ワイヤの外周には、ワイヤの全長をほぼ内包するようにパイプ部材を設けている。パイプ部材は挿入部先端で内視鏡外部に開口し、基端側で操作部内の固定部材に固定している。
【0086】さらに、処置具起上ワイヤとワイヤを牽引・弛緩させる稼動部が接続し、稼動部とパイプ部材が、両者間の水密を保つためのOリングを介して固定している。また、その接続部近辺からパイプ部材内面と連通したチューブ部材を介して、操作部から内視鏡外部に開口している。つまり、ワイヤとパイプ内面は、内視鏡内部から分離されており、外部からパイプ部材の内面に洗浄液を流すことでワイヤまわりが洗浄できるようになっている。
【0087】しかし、パイプ部材は、内視鏡の先端で開口しているので、内視鏡検査時に例えば胃内の汚物がパイプの内面へ侵入する場合がある。この時、パイプの後端のパイプと稼動部間には、Oリングが設けられているので、汚物が内視鏡内部に侵入することはない。しかし、Oリングの近辺では空間が狭くなっており、洗浄する際に洗浄液が届きにくく確実に洗浄するために多大な労力を費やす必要がある。
【0088】図12ないし図16で説明した実施の形態では、上記問題を解決し洗滌性に優れた内視鏡を提供することができる。
【0089】[付記]
(付記項1) 照明光により照射される被写体の像を対物レンズを介して結像する固体撮像素子を先端部に配設する内視鏡と、前記固体撮像素子からの電気信号を制御するプロセッサと、前記照明光を供給する光源を有する照明装置とを備え、前記照明装置の光源の光量を検知する検知手段と、前記検知手段が予め設定された基準値より大きい値を出力したとき、前記固体撮像素子で受光する光量を測光する測光手段と、前記測光手段の出力結果に応じて、前記照明装置の光源の光量を一時的に減少させる光量制御手段とを具備したことを特徴とする内視鏡装置。
【0090】(付記項2) 前記測光手段が前記固体撮像素子の一部分の受光光量の飽和を測定したとき、前記光量制御手段が前記光源装置の光量を一時的に減少させることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡装置。
【0091】(付記項3) 前記照明装置により最大に前記被写体を照明した際に、前記測光手段が前記被写体に対して適切な明るさを得られない光量を測光したとき、前記光源装置の光量を一時的に減少させることを特徴とする付記項1に記載の内視鏡装置。
【0092】(付記項4) 前記検知手段は、前記照明装置の光源の使用電流値を用いて前記光量を検出することを特徴とする付記項1に記載の内視鏡装置。
【0093】(付記項5) 前記光量制御手段は絞りであって、前記検知手段は、前記絞りの位置情報を用いて前記光量を検出することを特徴とする付記項1に記載の内視鏡装置。
【0094】(付記項6) 前記光源装置の光源の出射端近傍の温度を測定する温度測定手段を備え、前記検知手段は、前記温度測定手段の測定結果を用いて前記光量を検出することを特徴とする付記項1に記載の内視鏡装置。
【0095】(付記項7) 挿入部の先端に設けられた対物レンズ前面へ送気及び送水を行うための送気管路及び送水管路と、前記挿入部先端より吸引を行うための吸引管路とを前記挿入部内部に備え、前記送気管路、前記送水管路及び前記吸引管路の開閉を制御する制御手段を具備した内視鏡において、前記送水管路と前記吸引管路を連通管路により連通させると共に、前記連通管路の開閉を制御する開閉手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0096】(付記項8) 前記送水管路の前記連通管路への分岐部を、送水の前記制御手段と送水を行うための加圧ポンプとの間に設けたことを特徴とする付記項7に記載の内視鏡装置。
【0097】(付記項9) 前記吸引管路の前記連通管路への分岐部を、吸引の前記制御手段より前記挿入部先端側に設けたことを特徴とする付記項7に記載の内視鏡装置。
【0098】(付記項10) 内視鏡の挿入部先端側で処置を行うための処置具を挿入部先端で所望の方向に向けさせるための処置具起上台を備え、前記処置具起上台を前記処置具起上台と接続したワイヤを牽引・弛緩させることにより遠隔操作する内視鏡において、前記ワイヤを内包するパイプ状部材が挿入部先端側で開放し、基端側で伸縮性のチューブ部材と水密に接続し、チューブ部材の他端と前記ワイヤを牽引・弛緩させる稼動部材を水密に接続したことを特徴とする内視鏡。
【0099】(付記項11) 対物レンズ前面の洗浄を行うための送水管路及び送水タンクを備えた内視鏡において、前記送水タンク内の水を加温する加温手段を設けたことを特徴とする内視鏡。
【0100】(付記項12) 前記送水タンク内の温度を測定する測定手段を設けたことを特徴とする付記項11に記載の内視鏡装置。
【0101】(付記項13) 前記測定手段を送水タンクの下面に設けたことを特徴とする付記項12に記載の内視鏡装置。
【0102】(付記項14) 前記送水タンク内の水の温度を告知する告知手段を設けたことを特徴とする付記項12に記載の内視鏡装置。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように本発明の内視鏡装置によれば、検知手段が照明装置の光源の光量を検知し、測光手段が固体撮像素子で受光する光量を測光し、光量制御手段が測光手段の出力結果に応じて照明装置の光源の光量を一時的に減少させるので、安全かつ適正に自動光量調整を行うができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000000376
【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月21日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 進
【公開番号】 特開平11−56775
【公開日】 平成11年(1999)3月2日
【出願番号】 特願平9−225193