| 【発明の名称】 |
内視鏡管路開閉制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 一昭
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| 【要約】 |
【課題】ノーマリークローズタイプの電磁弁を用いた場合でも、装置の不使用時には軟性管の潰れ状態を解除して軟性管の劣化を低減する。
【解決手段】内視鏡の各管路の開閉制御をする電磁弁ユニット20で、軟性管を押し潰して管路を閉とするピンチバルブからなる電磁弁V1 ,V4 において、操作部31A,36Aを有する駆動レバー31,36を設け、この駆動レバー31,36により、当該装置の電源オフ時に閉となる上記電磁弁V1 ,V4 の押圧部P1 ,P4 を強制的に動かして開とする。この駆動レバー31,36の操作状態は、ストッパ体41の係止溝40への係止によってロックされる。また、この操作状態が、突起32,37とマイクロスイッチ33,38により検出され、上記の強制的操作時では、当該電磁弁V1 ,V4 の電源がオンしないように制御する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 軟性管を押し潰して管路を閉状態とする電磁弁が備えられた内視鏡管路開閉制御装置において、電源オフ時に閉状態となる上記電磁弁を強制的に開状態へ駆動するための駆動操作手段を設けたことを特徴とする内視鏡管路開閉制御装置。 【請求項2】 上記の駆動操作手段による上記電磁弁の強制的開状態を検出し、この時には当該電磁弁の電源がオンされないように制御する電源制御手段を設けたことを特徴とする上記請求項1記載の内視鏡管路開閉制御装置。 【請求項3】 上記駆動操作手段に、その操作状態を維持するためのロック機構を設けたことを特徴とする上記請求項1又は2記載の内視鏡管路開閉制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡管路開閉制御装置、特に内視鏡内に配設された送気管、送水管及び吸引管等の軟性管部分を電磁弁で潰すことにより、各管路の開閉制御をする管路開閉制御装置の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡装置では、先端部の対物レンズ窓等に送気や送水を行うための送気/送水管が設けられており、この送気/送水によって使用中に対物レンズ窓の汚れ等を除去することができる。また、内視鏡内には、吸引管が設けられており、この吸引管によれば、被観察体内の内容物等を吸引・排出することが可能となる。 【0003】そして、上記の各管路における流体の制御は、電磁弁ユニット等の管路開閉制御装置により行われ、この管路開閉制御装置では、電磁弁としてピンチバルブ等が用いられる。このピンチバルブは、バルブ内に配置された各管路の軟性管部分を押し潰すことにより管路を閉状態とし、この押し潰し状態を解除して開状態にするようになっている。このようなピンチバルブによれば、開閉部分に汚れ等が詰ったりすることがなく、またバルブ部分及び管路内の洗浄が簡単になるという利点がある。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のピンチバルブ等の電磁弁として、通電をしない通常の状態で管路が閉となる(ノーマリークローズ)のタイプのものを用いた場合には、装置の電源オフ時でも軟性管を潰した状態となっており、この軟性管に潰れ癖がついたり、軟性管の劣化を早めるという問題があった。内視鏡では、例えば送水管の電磁弁、吸引管の電磁弁として、ノーマリークローズタイプのものを使用しており、これらの管路の軟性管の取替えが頻繁に行われるという不都合がある。 【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノーマリークローズタイプの電磁弁を用いた場合でも、装置の不使用時には軟性管の潰れ状態を解除して、軟性管の潰れ癖及び劣化を低減できる内視鏡管路開閉制御装置を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る内視鏡管路開閉制御装置は、軟性管を押し潰して管路を閉状態とする電磁弁が備えられた内視鏡管路開閉制御装置において、電源オフ時に閉状態となる上記電磁弁を強制的に開状態へ駆動するための駆動操作手段を設けたことを特徴とする。請求項2に係る発明は、上記の駆動操作手段による上記電磁弁の強制的開状態を検出し、この時には当該電磁弁の電源がオンされないように制御する電源制御手段を設けたことを特徴とする。請求項3に係る発明は、上記駆動操作手段に、その操作状態を維持するためのロック機構を設けたことを特徴とする。 【0007】上記の構成によれば、内視鏡の使用後に、例えば駆動レバーを動かしてノーマリークローズの電磁弁を強制的に開状態とすることができ、これによって不使用時では、軟性管の潰れ状態が解除される。そして、上記駆動レバーの操作時(電磁弁駆動時)の状態がマイクロスイッチ等で検出され、電磁弁を強制的に開状態としている場合は、電源がオンされない。これにより、電磁弁の故障等を防ぐことが可能となる。 【0008】また、上記の駆動レバーにより電磁弁を駆動した状態は、ロック機構でロックすることができ、これによれば、軟性管の潰れ解除状態を良好に維持できることになる。 【0009】 【発明の実施の形態】図1には、実施形態例に係る内視鏡管路開閉制御装置である電磁弁ユニットの構成が示され、図2には、内視鏡の管路系の全体構成が示されており、まずこの内視鏡管路系の構成から説明する。図2において、内視鏡(電子内視鏡)10には、先端部10Aから操作部10Bまで、送水管12A,送気管13A,吸引管(処置具挿通チャンネルでもある)14Aが配設される。上記先端部10Aの先端には、着脱自在となるキャップ15が取り付けられており、このキャップ15に観察窓(対物光学系のレンズ窓)へ送気/送水するためのノズル等が設けられる。 【0010】上記操作部10Bには、図示されるように、二段スイッチである送気/送水(A/W)スイッチ16、吸引スイッチ17や撮影釦18が設けられており、このスイッチ16,17の操作制御信号は、不図示の信号線により電磁弁ユニット20へ供給される。また、上記操作部10Bとこの電磁弁ユニット20を連結するように、送水管12B,送気管13Bがケーブル内に設けられる。そして、上記操作部10Bの後側には、管路ユニット10Cが設けられ、この管路ユニット10Cの接続時に形成される折り返し部によって、上記の送水管12Aと12B、送気管13Aと13Bが連結される。 【0011】上記の管路ユニット10Cには、上記電磁弁ユニット20まで延びた吸引管14Bが取り付けられ、この吸引管14Bには、途中から分離して鉗子口21が設けられる。なお、上記の送水管12Aに接続された図示の部材22は、レンズ面フラッシュ口である。 【0012】上記電磁弁ユニット20には、各管路の開閉制御をする第1〜第5バルブV1,V2 ,V3 ,V4 ,V5 、逆止弁24A,24B、ポンプ25、制御部26及び電源部27が設けられており、この中の第1、第4バルブ(電磁弁)V1 ,V4 はノーマリークローズのピンチバルブ、第5バルブ(電磁弁)V5 はノーマリーオープンのピンチバルブで、第2及び第3バルブV2 ,V3 は、例えばダイヤフラムバルブである。また、この電磁弁ユニット20の送水管12C、送気管13Cに接続して送水タンク28が取り付けられ、吸引管14Cには吸引タンク29及びポンプが接続される。 【0013】図1には、上記の電磁弁ユニット20内の詳細な構成が示されており、この電磁弁ユニット20では、送水のための上記第1バルブV1 と吸引のための第4バルブV4 がノーマリークローズのピンチバルブであり、これらのピンチバルブV1 ,V4 に、駆動操作手段とこの操作状態を検出する検出器が設けられる。 【0014】即ち、図示されるように、第1バルブV1 では、押圧部(プランジャー)P1の駆動軸X1 に接続された連結棒30を介して駆動レバー31が取り付けられ、この駆動レバー31の先端には、操作部31Aが設けられる。また、この駆動レバー31には突起32が設けられ、この突起32によって駆動位置で、即ち駆動レバー31が押し操作されたときに、オンするマイクロスイッチ33が配置される。このマイクロスイッチ33は、操作状態を検出するスイッチとなる。 【0015】一方、第4バルブV4 では、押圧部(プランジャー)P4 の駆動軸X4 に接続された連結棒35を介して、操作部36Aを有する駆動レバー36がガイド部材等を介して取り付けられる。この駆動レバー36に、引っ張り操作を容易にするクランク機構等を配置してもよい。また、この駆動レバー36には突起37が設けられ、この突起37によって、駆動レバー36が引き操作されたときにオンするマイクロスイッチ38が配置される。 【0016】これらのマイクロスイッチ33,38のオン信号は、制御部26(図2)へ供給され、この制御部26では、このマイクロスイッチ33,38の両方のオン信号が入力されているときには、電源スイッチが入れられても、少なくともバルブV1 ,V4 の電源をオンしないように制御する。更に、上記の駆動レバー31,36には、次に説明するロック機能が設けられる。 【0017】図3には、上記駆動レバー36についてのロック機能が示されており、この例では、上記駆動レバー36に係止溝40が形成され、この係止溝40に先端が係止する棒状ストッパ体41が電磁弁ユニット20の筐体に沿って移動するように取り付けられる。このストッパ体41は、一体となる操作ツマミ41Aを有し、バネ42で駆動レバー36の方へ付勢される。従って、このロック機能によれば、駆動レバー36を引っ張り、第4バルブV4 を開状態としたとき、バネ42で付勢されたストッパ体41の先端が係止溝40に係止して、駆動レバー36がロックされる。このようなロック機構は、駆動レバー31にも同様に設けられるが、上記構造のものに限らず、他の構造の各種のロック機構を採用してもよい。 【0018】実施形態例は以上の構成からなり、内視鏡の使用が終了し、電磁弁ユニット20の電源スイッチを切ると、図3(A)に示されるように、第4バルブV4 及び第1バルブV1 が閉状態となっており、吸引軟性管14C(及び送水軟性管12C)を潰した状態となる。このとき、第4バルブV4 については、操作部36Aを握りながら駆動レバー36を引っ張れば、このバルブV4 の押圧部P4 の押圧が解除され、図3(B)に示されるように、吸引軟性管14Cが潰れない状態に戻される。そして、この駆動レバー36は、その係止溝40へのストッパ体41の係止により、潰れを解除した状態でロックされる。 【0019】また、第1バルブV1 については、操作部31Aにより駆動レバー31を押し操作すれば、このバルブV1 の押圧部P1 の押圧を解除することができ、この状態は上記と同様のロック機構によってロックされ、これによって送水軟性管12Cの潰れ状態が解除される。 【0020】更に、本発明では、電源オフ時に送水管12C、吸引管14Cが開状態となるので、このままで、これらの管路の洗浄が可能となると共に、軟性管の交換も容易となる利点がある。 【0021】上記の操作では、同時に上記駆動レバー36(31)の突起37(32)がマイクロスイッチ38(33)をオンさせることになり、これにより、制御部26は電源部27の少なくともバルブV4 (V1 )に関する電源がオンされない状態とする。即ち、この電磁弁ユニット20の電源スイッチが入れられた際、制御部26がマイクロスイッチ38(33)がオン状態であることを判定したときは、バルブV4 (V1 )への電源をオンせず、マイクロスイッチ38(33)のオフ状態(両方のスイッチのオフ状態)を確認した後に、上記バルブV4 (V1 )への電源をオンする。これにより、バルブV4 ,V1 へ大きな負荷等が与えられること等を防止し、これらを保護することができる。 【0022】一方、内視鏡を使用する際には、図3に示した操作ツマミ41Aによりストッパ体41をスライドさせ、係止溝40への係止を解除すれば、駆動レバー36(31)を元の位置へ戻すことができる。このときには、マイクロスイッチ38(33)もオフ状態となるので、電源スイッチの操作により電源部27がオンされる。 【0023】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、装置の電源オフ時に軟性管を押し潰して所定の管路を閉状態とする電磁弁を、強制的に開状態へ駆動するための駆動操作手段を設けたので、ノーマリークローズタイプの電磁弁を用いた場合でも、装置の不使用時には軟性管の潰れ状態を解除でき、軟性管の潰れ癖及び劣化を低減することが可能となる。 【0024】請求項2の発明によれば、上記駆動操作手段の操作時には、当該電磁弁の電源がオンしないように制御する電源制御手段を設けたので、強制的な駆動状態により電磁弁が故障することを防止することが可能となる。請求項3の発明によれば、上記駆動操作手段に、強制的操作状態を維持するためのロック機構を設けたので、軟性管の潰れ解除状態を良好に維持できるという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】緒方 保人
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| 【公開番号】 |
特開平11−56768 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−242119 |
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