| 【発明の名称】 |
内視鏡管路の流体制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 一昭
【氏名】川野 裕隆
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| 【要約】 |
【課題】冷却ファン等、新たな冷却部材を設けることなく、発熱部を効率よく冷却し、小型化を促進すると共に、加熱による不都合をなくす。
【解決手段】内視鏡10内に配設された各管路12〜14の流体を制御するために、電磁弁ユニット20が設けられ、この電磁弁ユニット20内には、送気/送水のためのポンプ25、電磁弁V1 〜V5 、電源部27等が配置される。そして、上記電磁弁V3 に通される大気開放管31を電源部27へ向けて配置し、この大気開放管31からの送風によって電源部27を冷却する。また、この大気開放管31から分岐させた送風管により、例えば電磁弁V3 ,V5 を冷却することができる。なお、上記電磁弁V5 に通される大気吸引管32を電源部27へ配置し、装置内から熱風を排出することもできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 送気又は送水のためのポンプと、管路の開閉制御をする開閉弁と、これらの部材のための電源部とを有する内視鏡管路の流体制御装置において、上記送気又は送水の待機中にポンプから大気に開放される空気を、装置内の発熱部へ向けて放出するように構成したことを特徴とする内視鏡管路の流体制御装置。 【請求項2】 上記発熱部は、電源部であることを特徴とする上記請求項1記載の内視鏡用送気送水装置。 【請求項3】 上記発熱部は、電磁弁であることを特徴とする上記請求項1又は2記載の内視鏡用送気送水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡管路の流体制御装置、特に内視鏡内に配設した送気/送水管、吸引管等の管路の流体制御をする制御装置の構成に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡装置では、先端部の対物レンズ窓等に送気や送水を行うための送気/送水管が設けられており、この送気/送水によって使用中に対物レンズ窓の汚れ等を除去することができる。また、内視鏡内には、吸引管が設けられており、この吸引管によれば、被観察体内の内容物等を吸引・排出することが可能となる。 【0003】そして、上記の各管路における流体の制御は、電磁弁ユニット等の制御装置により行われる。この流体制御装置は、ポンプ、電磁弁、制御部、電源部、タンク等の各種の部材を備えており、上記制御部の制御に基づき上記ポンプを作動させると共に、各電磁弁を開閉制御することにより、送気管、送水管或いは吸引管における流体制御が可能となる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような流体制御装置においても、電源部や電磁弁の発熱が問題となり、装置をコンパクトに製造すればする程、発熱による影響が無視できなくなる。即ち、上記電源部の加熱は制御部等の動作に影響を与えるし、また上記電磁弁では、例えばピンチバルブ等におけるノーマリークローズの(通常で管路が閉状態となる)タイプで、通電により開状態を長時間維持するような場合、或いはノーマリーオープンのタイプで、通電により閉状態を長時間維持するような場合に、加熱によって他の回路部材に影響を与えると共に、ピンチバルブに通される管路としての軟性パイプの劣化を促進する等の不都合がある。 【0005】一般に、このような装置内の発熱を低減する方法として、冷却ファン等を配置して発熱部を冷却することが行われる。しかしながら、この冷却ファンを取り付ける場合は、その配置スペースが必要であることから小型化の障害となり、また冷却ファンの作動により消費電力が増加するという問題がある。 【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却ファン等、新たな冷却部材を設けることなく、発熱部を効率よく冷却し、小型化を促進すると共に、加熱による不都合を解消することができる内視鏡管路の流体制御装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る内視鏡管路の流体制御装置は、送気又は送水のためのポンプと、管路の開閉制御をする開閉弁と、これらの部材のための電源部とを有する内視鏡管路の流体制御装置において、上記送気又は送水の待機中にポンプから大気に開放される空気を、装置内の発熱部へ向けて放出するように構成したことを特徴とする。請求項2に係る発明は、上記発熱部が電源部であること、請求項3に係る発明は、この発熱部が電磁弁であることを特徴とする。 【0008】内視鏡の送気/送水の動作では、スイッチ操作されたときに即座に送気/送水動作ができるように、内視鏡の使用中、常にポンプを作動させており、送気/送水を行わない時には、このポンプ作動で供給される空気が大気に放出されている。当該発明では、この大気開放の空気を冷却のために利用し、この大気開放管を、電源部や電磁弁まで配設して、これらの部材を冷却するようにしたものである。 【0009】 【発明の実施の形態】図1には、実施形態の第1例に係る内視鏡管路の流体制御装置の構成が示されている。図1において、内視鏡(電子内視鏡)10には、先端部10Aから操作部10Bまで、送水管12A,送気管13A,吸引管(処置具挿通チャンネルでもある)14Aが配設される。上記先端部10Aの先端に、着脱自在となるキャップ15が取り付けられ、このキャップ15に観察窓(対物光学系のレンズ窓)へ送気/送水するためのノズルが設けられる。 【0010】上記操作部10Bには、図示されるように、二段スイッチである送気/送水(A/W)スイッチ16、吸引スイッチ17や撮影釦18が設けられており、このスイッチ16,17の操作制御信号は、不図示の信号線により電磁弁ユニット20へ供給される。また、上記操作部10Bとこの電磁弁ユニット20を連結するように、送水管12B,送気管13Bがケーブル内に設けられる。そして、上記操作部10Bの後側には、管路ユニット10Cが設けられ、この管路ユニット10Cの接続時に形成される折り返し部によって、上記の送水管12Aと12B、送気管13Aと13Bが連結される。 【0011】上記の管路ユニット10Cには、上記電磁弁ユニット20まで延びた吸引管14Bが取り付けられ、この吸引管14Bには、途中から分離して鉗子口21が設けられる。なお、上記の送水管12Aに接続された図示の部材22は、レンズ面フラッシュ口である。 【0012】上記電磁弁ユニット20には、各管路の開閉制御をするために、ピンチバルブ等からなる第1〜第5電磁弁V1 ,V2 ,V3 ,V4 ,V5 が設けられる(これらの弁は、電磁弁以外のものとの組合せでもよい)。この中で、第3電磁弁V3が空気を大気へ放出するための開閉弁、第5電磁弁V5 が大気を吸引するための開閉弁であり、これらの電磁弁V3 ,V5 として、ノーマリークローズタイプのものが用いられる。また、逆止弁24A,24B、ポンプ25、制御部26、そして発熱部となる電源部27が設けられる。更に、この電磁弁ユニット20の送水管12C、送気管13Cに接続して送水タンク28が取り付けられ、吸引管14Cには吸引タンク29及びポンプが接続される。 【0013】このような電磁弁ユニット20において、上記の第3電磁弁V3 に通された大気開放管31を上記電源部27まで配置しており、当該例では途中から複数本に分岐させた大気開放管31の先端開口を電源部27の熱発生部分へ向けている。従って、この大気開放管31は、冷却用送風管として機能し、電源部27を冷却することができる。 【0014】また、当該例では、上記の第5電磁弁V5 に通された大気吸引管32の先端開口を電源部27まで配置しており、これにより、上記の大気開放管31からの送風によって電源部27から流れ出る熱風を吸引するようにしている。 【0015】第1例は以上の構成からなり、上記操作部10Bの送気/送水スイッチ16により送水操作をすると、上記の電磁弁ユニット20では、ポンプ25を作動させた状態で、第1電磁弁V1 が開、第2及び第3電磁弁V2 ,V3 が閉となって、送水管12A,12Bを介して送水が行われる。また、このスイッチ16で、送気操作をすると、第1及び第3電磁弁V1 ,V3 が閉、第2電磁弁V2 が開となって、送気管13A,13Bを介して送気が行われる。 【0016】そして、この送気/送水の待機中では、第1及び第2電磁弁V1 ,V2 が閉、第3電磁弁V3 が開となり、大気開放管31を介して空気が電源部27へ向けて放出される。従って、内視鏡の使用時においては、送気/送水の待機中に電源部27の冷却が行われることになり、装置内の加熱が防止される。 【0017】一方、吸引側のポンプも作動状態となっており、上記操作部10Bの吸引スイッチ17を操作すると、第4電磁弁V4 が開、第5電磁弁V5 が閉となり、吸引管14A,14Bを介して吸引が行われる。そして、この吸引の待機中では、第4電磁弁V4 が閉、第5電磁弁V5 が開となり、大気吸引管32を介して電源部27から放出される熱風を吸引することになる。従って、この第1例では、上記大気開放管31からの送風で電源部17が冷却されると共に、上記大気吸引管32での吸引により熱された空気の排出流路を形成して冷却効率を高めることができる。 【0018】図2には、実施形態の第2例の構成が示され、この第2例は加熱部となる電磁弁をも冷却するようにしたものである。図2に示される電磁弁ユニット34は、基本的な構成は、上記の電磁弁ユニット20と同様であり、上述したように、第3電磁弁V3 と第5電磁弁V5 がノーマリークローズタイプのピンチバルブとなっており、他の電磁弁に比べて発熱量が多く、装置内の加熱を促進することになる。 【0019】そこで、第2例では、図示されるように、上記第3電磁弁V3 に通される大気開放管35を電源部27まで配置すると共に、この大気開放管から分岐させた分岐送風管36を第3電磁弁V3 へ、もう一つの分岐送風管37を第5電磁弁V5へ配置する。また、この第5電磁弁V5 に通される大気吸引管38を上記電源部27の熱風流出側へ向けて取り付ける。 【0020】この第2例によれば、待機中のポンプ25の送気に基づく上記大気開放管35、分岐送風管36,37からの空気の放出によって、電源部27の冷却だけでなく、第3電磁弁V3 及び第5電磁弁V5 の冷却が可能となる。 【0021】なお、上記第2例では、電源部27と電磁弁V3 ,V5 の冷却を行うようにしたが、発熱部となる電磁弁のみを冷却するように構成することもできる。 【0022】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、送気又は送水の待機中にポンプから大気に開放される空気を、装置内の発熱部、例えば電源部や電磁弁へ向けて放出するように構成したので、冷却ファン等、新たな冷却部材を設けることなく、発熱部を効率よく冷却することができ、制御部等の動作に影響を与えることが防止され、また小型化が促進される。更に、電磁弁を冷却する場合は、管路としての軟性パイプの劣化を早めるという不都合も解消される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】緒方 保人
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| 【公開番号】 |
特開平11−56767 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−242118 |
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