| 【発明の名称】 |
内視鏡管路洗浄用送気送水装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高橋 一昭
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| 【要約】 |
【課題】管路内に洗浄水を残すことなく、洗浄のための送水及び送気を効率よく行えるようにする。
【解決手段】送水管12A、送気管13A及び吸引管14A等が配置された内視鏡10で、例えばキャップを取り外した先端部10Aに取り付け、上記送水管12Aと送気管13Aを連結する折返し空間31を有する管路接続アダプタ30を設ける。そして、この管路接続アダプタ30を取り付けた状態で、洗浄水や空気を例えば送水管12Aから供給すれば、これら流体は上記折返し空間31を介して送気管13Aまで送給されることになり、連結した両方の管路を同時に洗浄又は除水することが可能となる。なお、上記の管路接続アダプタ30は、内視鏡操作部10Bの外周ケース体に一体に形成してもよい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の管路が配設された内視鏡において、上記複数管路の開口が配置された内視鏡の一端部分に取り付けられ、少なくとも二つの管路を連通させるための管路連通手段を備え、内視鏡の他端の一方の管路から供給した流体を、上記管路連通手段を介して他方の管路へ導くようにしたことを特徴とする内視鏡管路洗浄用送気送水装置。 【請求項2】 上記管路連通手段として、内視鏡先端部に取り付けられ、所定の管路が接続される折返し空間を形成した管路接続アダプタを設けたことを特徴とする上記請求項1記載の内視鏡管路洗浄用送気送水装置。 【請求項3】 上記管路連通手段として、内視鏡先端部が嵌合する嵌合部及び所定の管路を接続するための折返し空間を、内視鏡の外周構造体の一部に形成したことを特徴とする上記請求項1記載の内視鏡管路洗浄用送気送水装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡管路洗浄用送気送水装置、特に内視鏡内に配設した送気/送水管、吸引管等の洗浄を容易にするための送気送水の構成に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】内視鏡装置では、先端部の対物レンズ窓等に送気や送水を行うための送気/送水管が設けられており、この送気/送水によって使用中に対物レンズ窓の汚れ等を除去することができる。また、内視鏡内には、吸引管が設けられており、この吸引管によれば、被観察体内の内容物等を吸引・排出することが可能となる。 【0003】そして、このような内視鏡では、医療分野で用いられることから、上記の送気管、送水管或いは吸引管の洗浄が行われ、この際には、各管路に対して送水及び除水(送気)が実施されることになり、この送気送水装置として、従来では、特開昭63−220832号公報、特公平7−24648号公報に示されるものがある。即ち、前者の装置は、上記の内視鏡に配置された送気管と送水管に対し、同時に送水を行って管路内を洗浄し、その後に同時に管路内の除水を行うように構成される。 【0004】しかし、この装置では、送気管と送水管の管路径が異なる場合に、管路間で圧力差が生じることから、内部に洗浄水が残ってしまうという不都合がある。そこで、後者の装置では、送気管と送水管の徐水行程を別個に実行するようにしたものである。 【0005】しかしながら、この後者の装置では、洗浄を確実に行うことができても、洗浄に時間がかかり、洗浄効率が良好でないという不都合がある。 【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、管路内に洗浄水を残すことなく、洗浄のための送水及び送気を効率よく行うことができる内視鏡管路洗浄用送気送水装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明に係る内視鏡管路洗浄用送気送水装置は、複数の管路が配設された内視鏡において、上記複数管路の開口が配置された内視鏡の一端部分に取り付けられ、少なくとも二つの管路を連通させるための管路連通手段を備え、内視鏡の他端の一方の管路から供給した流体を、上記管路連通手段を介して他方の管路へ導くようにしたことを特徴とする。請求項2に係る発明は、上記管路連通手段として、内視鏡先端部に取り付けられ、所定の管路が接続される折返し空間を形成した管路接続アダプタを設けたことを特徴とする。請求項3に係る発明は、上記管路連通手段として、内視鏡先端部が嵌合する嵌合部及び所定の管路を接続するための折返し空間を、内視鏡の外周構造体の一部に形成したことを特徴とする。 【0008】上記の構成によれば、例えば内視鏡の先端部に管路接続アダプタを取り付けることにより、送水管と送気管を接続することができ、洗浄時には洗浄水(薬液、水等)を送水管から管路接続アダプタの折り返し空間を介して送気管内へ供給することができる。その後、同様にして送気を実行すれば、管路内の徐水が可能となる。 【0009】従って、この場合は、2本の管路を連結した1本の管路として、効率よく洗浄、徐水することができ、管路径が異なる場合の徐水においても、管路内の送気圧が多少相違することにはなるが、洗浄水が管路内に残留することはない。なお、上記の接続する管路の径が異なる場合は、管路径が大きい方から小さい方へ流体が流れるように、送水、送気を行えば、洗浄、徐水効率が向上する。 【0010】また、上記請求項3の構成によれば、管路接続アダプタを別体で用意する必要がなく、洗浄、徐水が容易になるという利点がある。 【0011】 【発明の実施の形態】図1乃至図2には、実施形態の第1例に係る内視鏡管路洗浄用送気送水装置の構成が示され、図6には、内視鏡の管路系の全体構成が示されており、まずこの内視鏡管路系の構成から説明する。図6において、内視鏡(電子内視鏡)10には、先端部10Aから操作部10Bまで、送水管12A,送気管13A,吸引管(処置具挿通チャンネルでもある)14Aが配設される。上記先端部10Aの先端には、着脱自在となるキャップ15が取り付けられており、このキャップ15に観察窓(対物光学系のレンズ窓)へ送気/送水するためのノズル等が設けられる。 【0012】上記操作部10Bには、図示されるように、二段スイッチである送気/送水(A/W)スイッチ16、吸引スイッチ17や撮影釦18が設けられており、このスイッチ16,17の操作制御信号は、不図示の信号線により電磁弁ユニット20へ供給される。また、上記操作部10Bとこの電磁弁ユニット20を連結するように、送水管12B,送気管13Bがケーブル内に設けられる。そして、上記操作部10Bの後側には、管路ユニット10Cが設けられ、この管路ユニット10Cの接続時に形成される折り返し部によって、上記の送水管12Aと12B、送気管13Aと13Bが連結される。 【0013】上記の管路ユニット10Cには、上記電磁弁ユニット20まで延びた吸引管14Bが取り付けられ、この吸引管14Bには、途中から分離して鉗子口21が設けられる。なお、上記の送水管12Aに接続された図示の部材22は、レンズ面フラッシュ口である。 【0014】上記電磁弁ユニット20には、各管路の開閉制御をする第1〜第5電磁弁V1,V2 ,V3 ,V4 ,V5 、逆止弁24A,24B、ポンプ25及び制御部26が設けられる。また、この電磁弁ユニット20の送水管12C、送気管13Cに接続して送水タンク27が取り付けられ、吸引管14Cには吸引タンク28及びポンプが接続される。 【0015】図1及び図2には、第1例の内視鏡10の部分の構成が示されており、当該例では、先端部10Aにおいて上記のキャップ15を取り外して管路接続アダプタ30が配置される。この管路接続アダプタ30は、送水管12Aと送気管13Aを接続する折返し空間31を形成しており、この折返し空間31によって送水管12Aから送られる水を送気管13Aへ導く(逆方向でもよい)ことができる。なお、この管路接続アダプタ30の先端部への取付けは、単なる嵌合形式(嵌合接触面積を大きくする等)で強固な固定状態を得るようにしてもよいし、キャップ15を取付けているネジ孔を利用して、同様のネジで固定してもよい。 【0016】第1例は以上の構成からなり、洗浄時等では、例えば図6において、送気管13Bを電磁弁ユニット20から取り外し、送気/送水スイッチ16の送水操作をすることにより、送水タンク27内の洗浄水を供給することができる。即ち、この洗浄水は送水管12B,12A内を通り、図1の管路接続アダプタ30の折返し空間31を介して送気管13A,13B内に流れることになり、これによって管路内の洗浄が可能となる。 【0017】次に、例えば送水管12Bを電磁弁ユニット20の送気管13Cに接続して、送気/送水スイッチ16により送気操作をすれば、今度は、ポンプ25からの空気が上記の送水管12から送気管13へのルートで送給され、これにより徐水処理が行われることになる。なお、この送気は、図6の接続状態で送水管12Bを電磁弁ユニット20から外した状態で、上記の場合と逆のルートで送気を行うこともできる。このようにして、第1例では、送水管12A,Bと送気管13A,Bを連結した状態で、洗浄及び徐水を一度に行うことができる。 【0018】ところで、このような洗浄のための送水(送液)、送気は、管路の径が異なる場合は、管路径の大きい方から小さい方へ流体が流れるように構成(特に徐水の場合)することが好ましい。上記の例では、送水管12A,Bと送気管13A,Bがほぼ同一径であるとして説明したが、例えば送水管12の径が大きい場合は、上記と同様に送水管12から送気管13へ送水、送気を行うことにより、良好な徐水が可能となる。 【0019】図3には、実施形態の第2例の構成が示され、この第2例は送水管12Aと吸引管14Aを接続したものである。図3において、上記と同様の内視鏡10で、先端部10Aの先端に取り付けられる管路接続アダプタ32には、送水管12Aと吸引管14Aを連結する折返し空間33が形成される。この第2例の場合も、洗浄の際には、第1例の場合と同様にして送水、送気が実行され、送水管と吸引管の両者を連結して同時に洗浄、徐水することが可能となる。 【0020】図4には、実施形態の第3例の構成が示され、この第3例は3種の管路を同時に行うようにしたものである。図4において、先端部10Aの先端に取り付けられる管路接続アダプタ34には、送水管12A、送気管13A、吸引管14Aの全てを連結する折返し空間35が形成される。そして、この場合は、例えば操作部10Bの管路ユニット(10C)の接続部(受け部)に螺合結合する洗浄アダプタ36を設ける。この洗浄アダプタ36には、送水管12Aと送気管13Aに連通する供給路37と、吸引管14Aに連通する排出路38が形成されている。 【0021】この第3例の構成によれば、注入器等から洗浄水を洗浄アダプタ36の供給路37を通して送水管12A、送気管13Aへ供給すると、この洗浄水は管路接続アダプタ34の折返し空間35を介して吸引管14A内を通り、排出路38から排出される。また、徐水においても同様であり、空気が上記のルートで供給されることにより、送水管12A、送気管13A及び吸引管14A内の残留水が除去される。 【0022】なお、上記の各例では、管路接続アダプタ30,32,34を先端部10Aに取り付けたが、この管路連通手段は、操作部10Bの後端部や送水管12B、送気管13Bの電磁弁ユニット20側の端部等に設けることもできる。 【0023】図5には、実施形態の第4例の構成が示されており、この第4例は管路接続アダプタの機能を操作部10Bの外周部に一体に形成したものである。図5において、操作部10Bは、硬質合成樹脂製のケース体から構成されているので、このケース体の表面に一体に、管路接続アダプタ部40を形成する。即ち、この管路接続アダプタ部40は、先端部10Aを嵌合固定する嵌合部41と送水管12Aと送気管13Aを接続する折返し空間42から構成される。 【0024】上記の構成によれば、図示のように湾曲部10Dを曲げながら先端部10Aを上記嵌合部41へ嵌め込み固定し、この状態で上記第1例と同様に、送水、送気をすることにより、洗浄及び徐水が可能となる。また、この管路接続アダプタ部40の折返し空間42を上記の折返し空間32,35と同一とすれば、上記第2例及び第3例と同様の機能が得られることになる。このような第4例の構成では、別体となる上述の管路接続アダプタ30,32,34が不要となり、洗浄、徐水の準備等において作業が容易となる利点がある。 【0025】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、例えば内視鏡先端部に管路接続アダプタを取り付け、このアダプタに形成された折返し空間により、複数の管路を連通させた状態で、一方の管路から他方の管路へ空気又は液体を供給するようにしたので、管路内に洗浄水を残すことなく、洗浄のための送水及び送気を効率よく行うことができる。 【0026】また、請求項3の発明によれば、上記管路接続アダプタの構成を内視鏡操作部等の一部に形成したので、別体の管路接続アダプタを準備する必要がなく、洗浄、徐水が簡単になるという利点がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005430 【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】緒方 保人
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| 【公開番号】 |
特開平11−56766 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−242117 |
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