| 【発明の名称】 |
ガイドチューブ |
| 【発明者】 |
【氏名】清水 慶彦
【氏名】増田 春彦
【氏名】鈴木 善悦
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| 【要約】 |
【課題】従来のガイドチューブの問題点を解決すべくなされたものであって、咽頭部を安全かつ容易に通過・挿管可能で、かつ、内視鏡へのダメージが少ないガイドチューブを提供する。
【解決手段】全体が緩やかに湾曲し、その長さ方向に全体が貫通した内腔を有し、その先端部が先絞りされ、かつその先端より後方に向かって所定長さのスリットが少なくとも2個形成されたチューブ本体と、該チューブ本体の後端部に配設された開閉操作部と、該先端部と該開閉操作部とを連結する連結具と、該チューブ本体の外周面上に着脱自在に取り付けられたマウスピースとからなるガイドチューブ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 全体が緩やかに湾曲し、その長さ方向に全体が貫通した内腔を有するチューブ本体と、該チューブ本体の後端部に配設された開閉操作部と、該チューブ本体の外周面上に着脱自在に取り付けられたマウスピースとからなるガイドチューブであって、該チューブ本体の先端部が、先絞りされたものであると共に、その先端より該チューブ本体の後方に向かって所定長さのスリットが少なくとも2個形成されたものであること、該スリット形成の結果としての少なくとも2つの分割された先端部から該開閉操作部に至るルーメンであって、該チューブ本体の壁中に形成された又は該チューブ本体の外周に付設された該チューブ本体の長さ方向に延伸するルーメンを有してなること、該開閉操作部が、該チューブ本体の最後端の外周に固定され、その外周面に雄ネジが形成された筒体であるネジ部と、該ネジ部の該チューブ本体先端部側に配されたリングであって該チューブ本体の外周面をその長さ方向に滑動可能なリングと、該雄ネジに咬合可能な雌ネジをその内周面に有し、その該チューブ本体先端部側の該リングと回転可能に係合する突部を有するリングナット部と、該リングより該チューブ本体先端部側の該チューブ本体外周面上に固定された断面「コ」の字型の把持部とからなること、及び該チューブ本体の先端部と該リングとを連結する部材であって、該ルーメン中に滑動可能に収容された連結具を有してなること、を特徴とするガイドチューブ。 【請求項2】 前記のマウスピースが、前記のチューブ本体後方側の端部にフランジを有する該チューブ本体の外周面上を滑動可能な円筒であって、該フランジと反対側の端面が該チューブ本体の軸に対し60〜80度の傾きを有するものであり、該端面の周縁部全体にリブが形成されたものである、請求項1記載のガイドチューブ。 【請求項3】 前記のチューブ本体の先端部が、その先端部分の周方向に補強用チップが付設されたものである、請求項1又は2記載のガイドチューブ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、医療現場で咽頭部を通して内視鏡を挿入するための補助具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】胃、食道等の腫瘍、静脈瘤等消化管内疾患の診断、治療の目的で内視鏡が広く用いられている。しかし、現在使用されている内視鏡はその径が約10mmφあるため、装入には術者の熟練が必要で、患者の苦痛にも著しいものがある。更に、手技によっては何度も内視鏡を出し入れすることもあり、この場合、患者への負担はいっそう大きくなる。 【0003】そこで、内視鏡の挿入を容易にするための補助具としての挿管チューブが実開平7−37103号に提案されている。しかしながら、該チューブはその先端が尖弁で形成されているために該チューブ内腔に内視鏡を挿入した時に内視鏡とチューブとの間に隙間ができるため、その隙間に粘膜が引っ掛かったり、尖弁と他の尖弁の間にできる隙間に内視鏡が引っ掛かり、スムーズな内視鏡操作の妨げになる不具合があった。更に該チューブにはマウスピースが備えられていないため、患者が緊張のあまりチューブを噛んだ場合、該チューブがつぶれ、チューブの更なる挿入が不能になったり、内視鏡にダメージを与えて故障の原因となることもあった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のガイドチューブの問題点を解決すべくなされたものであって、咽頭部を安全かつ容易に通過・挿管可能で、かつ、内視鏡へのダメージが少ないガイドチューブを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、全体が緩やかに湾曲し、その長さ方向に全体が貫通した内腔を有するチューブ本体と、該チューブ本体の後端部に配設された開閉操作部と、該チューブ本体の外周面上に着脱自在に取り付けられたマウスピースとからなるガイドチューブであって、該チューブ本体の先端部が、先絞りされたものであると共に、その先端より該チューブ本体の後方に向かって所定長さのスリットが少なくとも2個形成されたものであること、該スリット形成の結果としての少なくとも2つの分割された先端部から該開閉操作部に至るルーメンであって、該チューブ本体の壁中に形成された又は該チューブ本体の外周に付設された該チューブ本体の長さ方向に延伸するルーメンを有してなること、該開閉操作部が、該チューブ本体の最後端の外周に固定され、その外周面に雄ネジが形成された筒体であるネジ部と、該ネジ部の該チューブ本体先端部側に配されたリングであって該チューブ本体の外周面をその長さ方向に滑動可能なリングと、該雄ネジに咬合可能な雌ネジをその内周面に有し、その該チューブ本体先端部側の該リングと回転可能に係合する突部を有するリングナット部と、該リングより該チューブ本体先端部側の該チューブ本体外周面上に固定された断面「コ」の字型の把持部とからなること、及び該チューブ本体の先端部と該リングとを連結する部材であって、該ルーメン中に滑動可能に収容された連結具を有してなることを特徴とする。 【0006】ここで、スリットが形成された結果としての分割されたチューブ本体の先端部は、リングを該チューブ後方に移動させる(その原動力は、リングナット部の時計回りの回転力である)と開き、該リングの逆方向への移動にて閉じうる、すなわち、該先端部の開口径を変えうる可撓性を有する材料から選択される。 【0007】また、マウスピースはその一端にフランジを有するチューブ本体の外周面上を滑動可能な円筒である。ここで、該フランジは、該チューブ本体全体が口腔内に没することを防止することを目的とした部材ゆえ、患者の口より大径とすると共に、その係止を考慮し、開閉操作部の把持部側に設ける。更に、該マウスピースの他端には、その円周全体にリブ部を形成しておくことが好ましい。患者が該マウスピースを咥えた状態において、患者の歯によって該チューブ本体の口外への抜け落ちを防止できるからである。 【0008】また、該リブ部が形成される端面は該チューブ本体の軸に対し、60〜80度の傾きをもつようにしておくことが好ましい。マウスピースに傾きをつけることで、上歯、下歯、舌上の3点でマウスピースを支えることができるようになり安定した保持が可能となる。しかし、傾きが60度より小さいとフランジ部から該端面の最先端部までの長さが長くなるため、患者がマウスピースを咥えた時に、該最先端部が患者の口腔内深部に到達して患者の嘔吐反応を刺激することになるので好ましくなく、傾きが80度より大きいと、舌上で支えることができなくなり、上歯と下歯の2点でマウスピースを支えるため、安定した保持ができなくなり、高齢者や歯の不自由な患者にとって大きな負担となるので好ましくない。更にまた、チューブ本体の湾曲の程度は、500〜1,000Rとするのが好ましい。500Rより小さいと、チューブ本体の挿入時に先絞りされた先端部が咽頭部にあたり、粘膜に損傷を与える場合があるので好ましくなく、1,000Rより大きいとチューブ本体はほとんど直管状態となるため、咽頭部を通過できなくなり、無理矢理挿入しようとすると先絞りされた先端部で咽頭部に穿孔を起こしてしまう可能性があるので好ましくない。 【0009】チューブ本体の先絞りされた先端の円周方向には、補強用チップを付設することが好ましい。前述したように、チューブ本体の先端部はその開口径を変えうる可撓性を有する材料から選択されるが、特に柔軟な材料で構成されたチューブの場合、内視鏡を挿入した時に、スリットの部分で反り返りが起こり、スリットが大きく開く場合がある。この状態で内視鏡を出し入れすると、大きく開いたスリットから横方向に内視鏡が突出してしまい操作性が低下するので好ましくない。また、特開平7−206287号に開示されている内視鏡的結紮用キットを内視鏡の先端に付設して食道静脈瘤の処置をする場合、内視鏡の引き抜き時に該結紮具がスリットに引っ掛かり内視鏡から外れ、食道内に残ってしまうので、スリットから横方向に内視鏡が突出した状態は特に好ましくない。先端チップの付設により、先端部の反り返りは防止され、内視鏡の操作性が確保される。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、その一実施例を表した図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。なお、本発明はこの図面のものに限定されるものではない。 【0011】本発明のガイドチューブは、その長さ方向に全体が貫通した内腔を有し、全体が緩やかに湾曲したチューブ本体(1)と、該チューブ本体の後端部に配設された開閉操作部(3)と、該チューブ本体の外周面に着脱自在に取り付けられたマウスピース(2)をその主要構成要素とするものである。 【0012】該チューブ本体の先端部は、その先方に向かってテーパー状に絞られており、更にその部分には、該チューブの長さ方向の所定の範囲に渡って、その先端から切り込まれた少なくとも2つのスリット(10)が形成され、結果として該先端部は該スリットと同数の部分に分割されている。 【0013】該チューブの外周面上、壁中又は内周面上(図2の態様では壁中)には、該チューブ本体の先端部から、該開閉操作部(3)に至るルーメン(8)が該スリットの数と同数、該チューブ本体の長さ方向に延伸するように設けられており、該ルーメン中には、該分割された先端部と該開閉操作部とを結ぶ連結具(9)が収容されている。 【0014】該開閉操作部は、ネジ部(5)と、リングナット(4)と、リング(6)と、把持部(7)から構成され(これらの部材は、すべて実質的に筒状体である)、該リングナットを除くこれらの部材は、該チューブ本体の後端から先端に向かって、記載とおりの順に該チューブ本体の外周面に取り付けられている。それらの取付態様は、すべてそれらの内周面でもって嵌着であるが、より詳細には、該ネジ部と該把持部が固定、該リングが該チューブ本体外周面上を滑動可能である。該リングナットは、該ネジ部と該リングとを係止するための部材であり、その内周面に該ネジ部の外周面に形成された雄ネジと咬合する雌ネジが形成された部分と、該リングの外周面に形成されたチャンネルの溝に嵌合する突き出し部分を有する。このチャンネルの溝と突き出し部の形成は逆であってもよい。該リングが該リングナットの移動を受けて同方向に移動しうることが満足されれば、その目的を達成するからである。該リングには、連結具(9)の一端が繋着されている。 【0015】次に、チューブ本体(1)の先端部の開閉メカニズムについて説明する。前述のとおり、該先端部と開閉操作部(3)のリング(6)とは連結具(9)で相互に繋がれており、しかも該リングは、、該チューブの外周面上を滑動可能に取り付けられており、更にリングナット(4)とは、該リングナットが該リングの溝中を回動可能に係合されているので、該リングナットを時計方向に回転させると、該チューブの外周面上に固定されたネジ部の雄ネジと該リングナットの雌ネジとの咬合により、該リングナット自体が該チューブ本体の後端側に移動し、その運動によって該リングとそれに一端が固定された連結具(9)も該チューブ本体の後端側に移動し、該連結具の他端が繋着された分割された該チューブ本体の先端部はその径が拡大する方向に運動する(図6(a)参照)。 【0016】反対に、該リングナットを反時計方向に回転させ、該リングナット自身を該チューブ本体の先端側に移動させると、該チューブ本体の先端部はその径が縮小する方向に運動する(図6(b)参照)。 【0017】このような該チューブ本体の先端の運動、すなわち、該先端部がその径方向に開くと内視鏡の通過性が良くなり、反対に該先端部の径が縮小すると内視鏡とチューブ本体(1)の間に形成される段差が小さくなるので咽頭部へのガイドチューブの通過が容易になる。このような先端部の形状を得るための加工方法としてはチューブ本体(1)の押出成形時にテーパー状にしたもの、又は成形されたチューブ本体の先端部に熱を加えつつ延伸してテーパー状にしたものにスリットを入れる方法がある。このチューブ本体(1)の材質としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリオレフィン系エラストマー、又はゴム系樹脂等の軟質樹脂を用いるのがよく、口腔や咽頭部に挿入した時にこれらの損傷を防ぐためにも、極力柔軟で加工しやすい樹脂を用いることが好ましい。 【0018】しかしながら、柔らかすぎるとチューブ本体に内視鏡を挿入した時に、先端部のスリットの付近が反り返り、スリットが大きく開くことがある。この状態で内視鏡の出し入れをすると、スリットから横方向に内視鏡が飛び出し、かえって操作性が悪くなることがあるため、図4に示すようにチューブ本体(1)の先端部に該先端部のR形状を保つための補強チップ(28)を付設してもよい、この補強チップ(28)の材質としては該チューブ本体のそれより硬い硬質ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポリカーボネート樹脂等の硬質樹脂がよい。要するに硬いが、成形性、接着性などの加工しやすい樹脂であればよい。このチップ補強は連結具(9)の一端を補強チップ(28)に固定することにより該先端部と該連結具(9)との繋着がより強固なものとなるため、該連結具の抜け防止にも資することとなるので好ましい。 【0019】前述のとおり、連結具(9)が収容されるルーメン(8)の配設状態としてはチューブ本体(1)の壁中に形成する場合(図7(a)参照)と該チューブ本体の外周面上に付設する場合(図7(b)参照)、更には該チューブ本体の内周面に付設する場合(図示せず)がある。それぞれに利害得失、たとえば第3様態では内視鏡の出し入れ、すなわち通過性が悪くなるので、それを改善しようとするとチューブ本体(1)の外径が太くなるといった欠点があり、また、第2様態では、配設が容易であるが、ガイドチューブ自体の挿入に難がある等の欠点があるので、そのような難点の少ない第1様態が好適である。 【0020】チューブ本体(1)の寸法(先絞り部より後方)は使用する内視鏡のサイズにもよるが、通常は内視鏡の外径よりも2〜10mm程度大きな内径にする(通過性に配慮)。その壁厚は樹脂の種類や壁中に形成されるルーメンの大きさにもよるが、本発明の目的とするところは咽頭部に挿入しやすいガイドチューブを提供することにあるから、チューブ外径が細い、つまりできる限り薄肉とするのがよく、1〜3mmの肉厚が好ましい。壁厚が1mmより小さいと、連結具(9)を配置するためのルーメン(8)の内腔が小さくなるため、チューブ本体(1)の先端部を開閉する際、連結具の摺動性が悪くなり、開閉不良を起こすので好ましくなく、壁厚が3mmより大きいとチューブ本体自体が太くなり、挿入性を損なうので好ましくない。 【0021】チューブ本体(1)の全長は、咽頭部の屈曲部位に留置することが目的であるから、通常は100〜300mmで十分であるが、用途や、患者に合わせ適宜選択すればよい。 【0022】連結具(9)としては金属、又は樹脂製のワイヤーでチューブ本体(1)の湾曲と内腔を維持するための保持力を有するものが使用される。金属としてはステンレス鋼系の鋼線、又はバネ線、たとえばSUS304等が挙げられるが、これらに限定されない。また、樹脂としては、たとえばポリアミドやフッ素系樹脂等が挙げられるが、該チューブ本体の強度を保持できる剛性を有するものであれば特に限定されない。該ワイヤーの両端は該チューブ本体の先端部とリング(6)にそれぞれ繋着しなければならないが、前述の材質のものでは単に接着剤にて繋着する方法では該ワイヤーが外れる可能性があるため、該ワイヤーの端部をL字又はU字に加工したものを接着固定することが好ましい。 【0023】開閉操作部(3)の材質としては、硬質樹脂の成型品で、医療用として一般的に使用され、破損しにくいことなどの要件を備えていれば特に制限なく使用可能である。 【0024】マウスピース(2)は、その断面が円形、楕円形、又は長円形をなした実質的な筒状体であり、その先端部にリブ(18)を、一方、後端部に前記把持部(7)と係合するフランジ部(17)を設けたものである。チューブ本体(1)への取り付けは、その内腔に該チューブ本体をその先端部から挿入し、該把持部に係止することによって行う(図2参照)。 【0025】マウスピース(2)の材質としては、樹脂又は硬質ゴムの成型品で、医療用として一般的に使用されているものでよく、破損しにくいことや、成形しやすいことなどの要件を備えていれば更によく、患者が口にくわえた時にソフトで違和感のない材質が好ましい。先に述べたように、フランジ部(17)及びリブ(18)は口にくわえた状態を安定させる役目を有する。なお、該リブ(18)が形成される端面は、先に述べた理由により、該チューブ本体の軸に対し、60〜80度の傾きをもつようにしておく(マウスピースの係合状態を図9に示す)。 【0026】マウスピース(2)とチューブ本体(1)の固定方法としては、チューブ本体(1)に固定された把持部(7)の該チューブ本体の先端側の面上に垂設した2個の弾発力を有する羽根(11)の突起部をマウスピース(2)の筒状部に設けた2個の小孔(12)に嵌合させるバネ式(図8(a)参照)、該把持部の該チューブ本体との接合部の外周面上に形成した突起(13)と該マウスピースの筒状部に成形した溝(14)とを嵌合させるリブ式(図8(b)参照)、該接合部の外周面上に形成した突起(15)を該マウスピースの内周面に設けたL溝(16)に嵌合させ、回転して固定するロック式(図8(c)参照)、更に、フランジ部(17)の周縁部を把持部(7)の周縁部に形成した溝(19)に嵌合させる方法(図8(d)参照)などが挙げられるが、該チューブ本体の先端部の開閉は、把持部を一方の手で固定して、リングナット(4)をもう一方の手で回転して行うため、該チューブ本体はマウスピースに確実に固定されている必要があり、この点において、バネ式、ロック式は特に好適である。 【0027】次に、本発明によるガイドチューブの使用方法について説明し、本発明の効果を明確にする。 【0028】まず、外周にキシロカインゼリー等の潤滑剤を塗った内視鏡(22)をチューブ本体(1)の後端側から該チューブ本体の内腔に挿入し、セットする。その際、チューブ本体は内視鏡の十分手元側(術者の操作部側)に寄せると共に、開閉操作部(3)のリングナット(4)を反時計方向に回転し該チューブ本体の先端部を閉じた状態にしておく。次に、患者の口にマウスピース(2)を噛ませ、必要であればゴムバンドや、テープで固定して準備を完了する。 【0029】マウスピースの内腔を介して内視鏡(22)を挿入した後、この内視鏡をステントガイドとしてゆっくりとチューブ本体を咽頭(20)内に挿入していく。先端は先絞り構造となっているため、咽頭部(20)を容易、かつ、安全に通過させることができる。そして、挿入しきったところでマウスピース(2)と開閉操作部(3)を嵌合してチューブ本体をマウスピースに固定する。固定完了後、把持部(7)を片手で保持してリングナット(4)を時計方向に回転し、該チューブ本体の先端部を開口して、ガイドチューブの装着を完了する。なお、内視鏡(22)は、この後、所定の位置まで挿入される。チューブ本体とマウスピースが確実に固定されているので、内視鏡挿入によって更にチューブ本体が食道内に押し込まれたり、内視鏡を引き抜く時にガイドチューブも抜けてしまうということはなく、患者にとっては安全で、内視鏡操作者にとっては余計な負担のない内視鏡処置が実現される。 【0030】内視鏡処置を終えると、リングナット(4)を反時計方向に回転してチューブ本体の先端部を閉口し、内視鏡と共にガイドチューブを引き抜き、処置は完了する。 【0031】このものを用いて食道静脈瘤結紮術を実施したところ、先端に結紮具を付けた内視鏡を抵抗なくもスムーズ挿入することが可能であった。また、5〜8回の結紮(すなわち、5〜8回内視鏡を出し入れした)でも、ガイドチューブに結紮具が引っ掛かり脱落することはなかった。なお、処置後の内視鏡観察では本発明によるガイドチューブにより、粘膜を巻き込んだ形跡は認められなかった。 【0032】 【発明の効果】本発明のガイドチューブは、チューブ本体の先端部をテーパー状に先絞りしているため咽頭部への挿入が容易で、食道粘膜の損傷、穿孔を防止することが可能である。また、内視鏡処置時はチューブ本体の先端部に設けたスリット形成の結果としての分割された先端部が開口した状態になっているため、内視鏡を引き抜く時の粘膜巻き込みを軽減でき、安全性の向上が可能である。更に、チューブ本体はマウスピースにより確実に固定されているため、操作性の向上と治療時間の短縮はもとより、患者に噛まれることによる内視鏡のトラブル発生をなくすことができ、内視鏡を挿入するための補助具として、極めて好適である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591101825 【氏名又は名称】清水 慶彦 【識別番号】000002141 【氏名又は名称】住友ベークライト株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】津国 肇 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−56765 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−223194 |
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