| 【発明の名称】 |
内視鏡 |
| 【発明者】 |
【氏名】山谷 高嗣
【氏名】渡辺 厚
【氏名】伊藤 秀雄
【氏名】高村 幸治
【氏名】岸 孝浩
【氏名】矢部 久雄
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| 【要約】 |
【課題】簡単に第1レンズを外す等して視野くもりを解消することができる対物光学系を備えた内視鏡を提供する。
【解決手段】先端構成部17に固着されるレンズ枠12の先端開口は第1レンズ14の外径より若干大きくした第1レンズ収納部21が設けられ、第1レンズ14がその周囲に半円状にそれぞれ充填した接着剤22、23により固定される。レンズ枠12には側方から第1レンズ収納部21に連通する押圧部材螺合孔27が設けられ、押圧部材24が第1レンズ14に押圧を加えない状態で固定される。第1レンズ14の第2レンズ19側に対向する空間部25に湿気がたまり、曇った場合には押圧部材24を回転させて押し込むことにより、接着剤22を破壊して第1レンズ14を簡単に取り外し曇り除去を可能にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 一方の面が外部に露出する第1レンズを有し、挿入部の先端部に設けられた対物光学系と、先端部に固定されたレンズ枠に設けられた第1レンズ収納部と、第1レンズと第1レンズ収納部を水密的に固定する接着剤からなる固定部材と、を有する内視鏡において、前記先端部外周から第1レンズ収納部の側面に届く押圧部材収納部と、前記押圧部材収納部に移動可能に収納され、移動することにより前記第1レンズ側に押圧力を印加する押圧部材とを設け、前記押圧力の印加により前記第1レンズを前記第1レンズ収納部外に取り外し可能としたことを特徴とする内視鏡。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は体腔内患部等を光学的に観察する対物光学系を備えた内視鏡に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡の対物光学系においてその接合技術、特に第1レンズについては従来より多くの技術が示されている。例えば特開平5−113542号公報では、接着だまりをレンズ枠側に形成し、通常の全周接着よりも外部からの湿気の浸入防止を確実に行うことを狙ったものがある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】第1レンズを接着剤によりレンズ枠に固定する構造では、どうしても長期間の使用のうちに接着層が劣化し、その結果、外部の湿気が第1レンズと第2レンズの間の空間部に浸入する。 【0004】浸入した湿気は、温度変化により、第1レンズの内表面に微細な水滴として付着し、いわゆる視野くもりとよばれる視野が妨げられる現象を引き起こす。 【0005】特開平5−113542号公報の構造では、接着だまりが設けられているので通常の接着構造よりは視野くもりを起こすまでの期間は長いがいったん視野くもりが発生すると、内視鏡を総分解して対物光学系を新しい部品に交換しなければならなかった。 【0006】また別の修理方法として第1レンズのみを外側からドライバのようなもので破壊して湿気を除去した後、部品の第1レンズを取り付けるという方法もあるが、第2レンズ以降を傷つけずに第1レンズのみを破壊することは非常に難しかった。第1レンズのみを接着固定したレンズ枠が先端構成部に対して着脱自在にした構造も従来からあったが、先端部径が太くなるといったデメリットがあった。 【0007】(発明の目的)本発明は上記事情に基づくもので、簡単に第1レンズを外す等して視野くもりを解消ができる対物光学系を備えた内視鏡を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するために、一方の面が外部に露出する第1レンズを有し、挿入部の先端部に設けられた対物光学系と、先端部に固定されたレンズ枠に設けられた第1レンズ収納部と、第1レンズと第1レンズ収納部を水密的に固定する接着剤からなる固定部材と、を有する内視鏡において、前記先端部外周から第1レンズ収納部の側面に届く押圧部材収納部と、前記押圧部材収納部に移動可能に収納され、移動することにより前記第1レンズ側に押圧力を印加する押圧部材とを設け、前記押圧力の印加により前記第1レンズを前記第1レンズ収納部外に取り外し可能とすることにより、第1レンズの他方の面側が曇ったような場合には押圧部材を移動させることにより、第1レンズ側に押圧力を印加して簡単に第1レンズを第1レンズ収納部外に取り外しでき、視野曇りを解消できる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の内視鏡を示し、図2は先端部に取り付けられた対物光学系の第1レンズをその光軸前方側から見た正面図とそのA−A線断面とを示し、図3は第1レンズを取り外す様子を示す。 【0010】図1に示すように本発明の第1の実施の形態の内視鏡1は細長の挿入部2、この挿入部2の後端に設けられた太幅の操作部3と、この操作部3の側部から延出されたユニバーサルコード4とからなる。 【0011】挿入部2は先端側から硬質の先端部5と、この先端部5の後端に設けられ、湾曲自在の湾曲部6と、この湾曲部6の後端から操作部3の前端まで延び、可撓性を有する可撓管7とからなり、操作部3に設けた湾曲ノブ8を回動する操作を行うことにより湾曲部6を湾曲することができる。 【0012】先端部5の先端面には、照明光を出射する照明窓9に取り付けられた照明レンズ10と、この照明レンズ10を介して出射される照明光で照明された患部等の被写体からの観察光を取り入れる観察窓に(図2に示すレンズ枠12を介して)取り付けられる対物光学系13と、この対物光学系13を構成する第1レンズ14の外表面に対向するように設けられたノズル15と、吸引を行う吸引口16が設けられている。 【0013】照明窓9の照明レンズ10の内側には照明光を伝送する図示しないライトガイドファイバが配置され、また、対物光学系13の内側(対物光学系13の結像位置)には図示しない固体撮像素子が配置されている。 【0014】ユニバーサルコード4の端部には図示しないコネクタが設けられ、光源装置に着脱自在で接続され、光源装置からの照明光をライトガイドファイバで伝送し、照明窓から出射する。照明された被写体は対物光学系13により、その結像位置に配置された固体撮像素子に光学像を結び、この固体撮像素子により光電変換されて電気信号となり、この電気信号は図示しないビデオプロセッサに入力され、信号処理されて標準的な映像信号に変換された後、図示しないモニタに入力され、そのモニタ画面に被写体像を表示する。 【0015】図2は先端部5にレンズ枠12を介して取り付けられた対物光学系13における第1レンズ14付近の構造を示すものであり、図2(A)は第1レンズ14を先端側から見た正面図を示し、図2(B)は図2(A)のA−A断面を示す。 【0016】図2(B)に示したように、先端部5は硬質の先端構成部17と、この先端構成部17の前端面及びその外周に取り付けられた先端カバー18とからなる。この先端構成部17には対物光学系13のうち第1レンズ14に対向する第2レンズ19以降で形成される後群レンズが取り付けられたレンズ枠12が位置決めされた状態で固定されると共に、その前面が外部に露出する第1レンズ14のみは以下のように押圧部材24によって取り外しが容易にできる構造で取り付けられている。 【0017】このレンズ枠12の前端内側には第1レンズ14の外径より少し大きい内径で第1レンズ14を収納する第1レンズ収納部21が設けられ、第1レンズ14と第1レンズ収納部21とのクリアランスには2種類の接着剤22、23が充填されてレンズ枠12に第1レンズ14が固定されている。2種類の接着剤22、23における一方の接着剤22はエポキシ系接着剤であり、他方の接着剤23はシリコン系接着剤等の弾性接着剤である。 【0018】そして、対物光学系13の光軸Oに沿った後方側の結像位置には固体撮像素子が図示しない素子枠を介して取り付けられている。 【0019】レンズ枠12と先端構成部17との固定手段は、エポキシ系接着剤又はシリコン系接着剤を用いた接着固定やシリコン系接着剤とビス等のメカニカルな固定でも構わないし、他の固定手段でも良い。硬質の部材、具体的には金属体で形成された先端構成部17の外表面には電気絶縁部材からなる先端カバー18が固定されている。 【0020】本実施の形態では上記のようにレンズ枠12に第1レンズ収納部21を設けて第1レンズ14を2種類の接着剤22、23で水密的に固定すると共に、さらにこの第1レンズ14の側方に予め押圧部材24を(第1レンズ14に対して無応力状態で)取り付けておいて、第1レンズ14と第2レンズ19との間の空間部25に湿気がたまり視野曇りが発生したように、第1レンズ14を取り外す必要がある場合には、この押圧部材24を移動させて、第1レンズ14の側方側に押圧力を印加して、押圧部材24と第1レンズ14との間にある接着剤22を破壊して、第1レンズ14を第1レンズ収納部21の外に取り外し可能な構造にして曇り除去或いは曇り解消等が簡単に行える構造にしている。 【0021】この構造にするため、先端カバー18の側面にはビスなどからなる押圧部材24を挿入する押圧部材挿入口26がレンズ枠12の第1レンズ収納部21の側面に向かう方向、具体的には光軸Oに垂直な面内で第1レンズ14が収納される第1レンズ収納部21の中心に向かう方向に設けられている。 【0022】また、この押圧部材挿入口26に連通し、レンズ枠12を貫通して第1レンズ収納部21の側面に届く(開口する)押圧部材収納部として、押圧部材24のネジ部に螺合するネジ孔からなる押圧部材螺合孔27がレンズ枠12に設けられており、押圧部材24を移動可能に螺着している。 【0023】つまり、ビスからなる押圧部材24は前記押圧部材挿入口26から挿入され、レンズ枠12の押圧部材螺合孔27に螺合している。押圧部材24の先端面は第1レンズ収納部21の内面とほぼ同じ位置となる状態で螺合している。この押圧部材24を収納後、押圧部材挿入口26にはシリコン系接着剤等の弾性接着剤28が充填されている。 【0024】押圧部材24が収納された後、第1レンズ14が第1レンズ収納部21に先端面側から収納され、位置決めして周りに接着剤22、23を充填して水密的に接着固定される。この第1レンズ収納部21の開口形状は図2(A)に示した形状である。 【0025】第1レンズ14を収納し、光学的に位置決めされた状態では第1レンズ14と第1レンズ収納部21との間のクリアランスは、レンズ全周で均一でない。第1レンズ14を挟んで押圧部材24と反対側のクリアランスDは押圧部材24側クリアランスdよりも大きい。つまり、D>d。 【0026】なお、図2(A)では、押圧部材24の中心軸と第1レンズ14の中心とが一致しているが、別に一致していなくても構わない。押圧部材24側のほぼ半周のクリアランスには、エポキシ系接着剤22が充填され、その反対側のほぼ半周のクリアランスには弾性接着剤23が充填され、水密を保つようにして第1レンズ14を固定している。なお、図2(A),(B)のように2種類の接着剤を使用しなくても、弾性接着剤23、1種類で全周を充填しても構わない。 【0027】図2に示したように第1レンズ14の固定状態では、第1レンズ14に対する押圧部材24からの応力はゼロ或いは殆どゼロである。つまり、第1レンズ14を収納して接着剤22、23で固定する際の小さなクリアランスを確保して押圧部材24を取付け、その後から第1レンズ14を収納して接着剤22、23で固定するので、第1レンズ14には押圧部材24から押圧する力が作用していない状態で固定される。 【0028】次に本実施の形態の作用を説明する。図3は第1レンズ14を取り外す際の作用の説明図を示したものである。押圧部材挿入口26の弾性接着剤28を一部除去するなどしてドライバ29等により押圧部材24を回転させてこの押圧部材24を第1レンズ14側に押し込むように移動すると、押圧部材24の先端面からの押圧力により押圧部材24の先端に臨むエポキシ系接着剤22の接着層が破壊され、第1レンズ14は弾性接着剤23側へ移動する。 【0029】弾性接着剤23が充填されている部分のクリアランスは他の部分よりも広いので十分、第1レンズ14の移動を吸収できる。上記により、第1レンズ14側面の約半周が剥離され、その結果、第1レンズ14を先端側に、つまり第1レンズ収納部21の外部に取り外せる。 【0030】次に視野くもりの除去方法を説明する。図2(B)で説明すると、長期間使用している湿気が第1レンズ14の裏側(第2レンズ19の対向する側)の空間部25に浸入する。浸入した湿気は温度変化により、第1レンズ14の内面に結露し、視野くもりを起こす。 【0031】視野くもり、すなわち第1レンズ14裏側の湿気を除去するために、図3を参照して説明した方法で第1レンズ14を取り外す。第1レンズ14を開放した状態で強制乾燥又は十分に自然乾燥し湿気を除去する。 【0032】湿気除去後、レンズ枠12の開口部周辺に残っている接着剤22、23をきれいに除去する。この時、押圧部材24の先端面の位置も元に戻しておく(図2に示す位置に戻す)。 【0033】取り外した第1レンズ14が再利用可能であれば、きれいに洗滌後再度レンズ枠12に組み付け、外周を元のように2種類の接着剤22、23を充填して固定する。取り外した第1レンズ14が再利用不可能であれば、新しい第1レンズ14を組み付け、修理は完了する。 【0034】本実施の形態は以下の効果を有する。押圧部材24を先端部5の外側から直接動かすことができ、かつ第1レンズ14のみを簡単に取り外すことができるので、視野くもりの除去あるいは解消を簡単に行える。すなわち、補修費用を安くできる。 【0035】また、第1レンズ14は第2レンズ19等と共通のレンズ枠12に取り付ける構造であり、第1レンズ14のみを別体のレンズ枠で着脱自在に固定するような構造にしていないので、先端部5の外径を太くしなくて済む。 【0036】また、取り外す時のみ、第1レンズ14に応力をかけるので、通常の固定状態では押圧部材24によって第1レンズ14を固定する(接着剤22、23の)接着層の破壊はない。 【0037】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の実施の形態を図4及び図5を参照して説明する。図4は第2の実施の形態における先端部の第1レンズ付近の構造を示し、図5は第1レンズを取り外す際の様子を示す。 【0038】本実施の形態は押圧部材24の先端形状と組み付け位置及び第1レンズ14外周の接着剤23の3つが第1の実施の形態と異なる。図4に示すように押圧部材24の先端形状は円錐形状をしている。この押圧部材24の中心軸24aの位置は、第1レンズ14の後面31よりも若干後方側となるようにしている。 【0039】第1レンズ14の外周には弾性接着剤23が充填されている。上記以外の構成は第1の実施の形態と同じである。次に本実施の形態の作用を説明する。 【0040】図5に示すようにドライバ29で押圧部材24を押し込むと、押圧部材24の先端の円錐形状部分で第1レンズ14が押圧されて斜め前方側に押し出されることになり、第1レンズ14を取り外すことができる。 【0041】その他の作用は第1の実施の形態と同じである。また、本実施の形態の効果は第1の実施の形態と殆ど同じである。 【0042】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の実施の形態を図6ないし図8を参照して説明する。図6は第2の実施の形態における先端部の第1レンズ付近の構造を示し、図7は図6において、押圧部材を除去した状態を示し、図8は第1レンズを取り外す際の様子を示す。なお、図6(A)は第1レンズ14を先端面側から見た正面図を示し、図6(B)は図6(A)のB−B断面を示す。 【0043】本実施の形態の先端構成部32は電気絶縁材料で形成され、この先端構成部32は第1の実施の形態の先端構成部17と先端カバー18が一体になったものに相当する。 【0044】本実施の形態ではレンズ枠12に設けた第1レンズ収納部21の内径は第1レンズ14の外径に殆ど等しく、この第1レンズ収納部21に収納された第1レンズ14はほぼ全周に渡り嵌合し、その嵌合面には、弾性接着剤23が介在し水密固定されている。 【0045】また、本実施の形態における押圧部材24は例えば四角柱など柱状部材或いは板状部材の先端側を斜めに切り欠いた斜面を有するくさび形状にしてあり、他端(基端)には、この押圧部材24を引き抜くための、連通孔33が設けられている。 【0046】この押圧部材24の外側には弾性部材34が着脱自在に取り付くようになっている。そして、先端構成部32の前端付近の側面にはこの弾性部材34を収納する弾性部材収納部35が設けられ、かつレンズ枠12にはこの収納部35に連通して押圧部材24を収納する押圧部材収納孔36が形成されている。この押圧部材収納孔36は空間部25に連通している。 【0047】そして、このレンズ枠12の押圧部材収納孔36に嵌合するように収納された押圧部材24は弾性接着剤23で水密的に固定されている。この状態では図6(B)に示すように押圧部材24の斜面に第1レンズ14の後面が殆ど接触する状態となっており、押圧部材24を押圧部材収納孔36の奥の方に押し込んだ場合には第1レンズ14に前方に押圧する力が作用するようにしている。その他は第1の実施の形態と同じ構成である。 【0048】次に本実施の形態の作用を説明する。図7は図6(B)の状態から弾性部材4を外し、さらに押圧部材24を引き抜いて外部と空間部25とを連通した状態である。視野くもりレベルが軽い場合は、このようにして湿気を開放することもできる。 【0049】視野くもりレベルが非常にひどい場合は、第1レンズ14の内面に水滴しみがついてしまうため、上記のような対応はできず、この場合はレンズ交換となる。図8は第1レンズ14を取り外す際の様子を示したものであり、押圧部材24を押圧する治具37で押し込むと押圧部材24の斜面で第1レンズ14の下側部分がほぼ前方に押し出される。 【0050】本実施の形態の効果は第1の実施の形態とほぼ同じである。その他に、押圧部材収納孔36の開口面積を第1の実施の形態よりも広くできるので図7に示した状態に設定することにより、視野くもりの程度が軽い場合は、簡単に解消することができる。 【0051】なお、第1ないし第3の実施の形態では押圧部材24は光軸Oと垂直な方向に移動可能となるように押圧部材螺合孔27等を形成しているが、これに限定されるものでなく、例えば先端部5の外周面から斜め前方側に形成し、その先端が第1レンズ収納部21の側面或いは空間部25に開口するように設けても良い。 【0052】また、第1ないし第3の実施の形態では押圧部材24を第1レンズ収納部21或いは第1レンズ14側に移動することにより、押圧部材24の先端側で第1レンズ14側に押圧力を印加して第1レンズ14を第1レンズ収納部21の外に取り外し可能な構造にしているが、これに限定されるものでなく、押圧部材24を第1レンズ収納部21或いは第1レンズ14側から遠ざかる方向に移動することにより、押圧部材24の先端側で第1レンズ14を第1レンズ収納部21の外に取り外し可能な構造にしても良い。 【0053】なお、空間部25の側面と第2レンズ19の後面側の空間部の側面とを連通させる連通孔を設け、その連通孔をワイヤ状の部材で閉じ、第1レンズ14を取り外した場合にはこのワイヤを引っ張る等して連通状態にして第2レンズ19の後面側の空間部を強制乾燥などして後方側の空間部の曇りの除去を行えるようにしても良い。 【0054】第2レンズ19の後面側の空間部は第1レンズ14の後面の空間部25に比べると湿気が侵入し難いので、第1レンズ14の後面の空間部25での曇り除去した際に、内視鏡1を乾燥室内に収納する等して強制乾燥すれば、連通孔を介して第2レンズ19の後面側の空間部の湿気を除去することができる場合が多い。 【0055】ところで、例えば第3の実施の形態の内視鏡1では、その取り扱い説明書38の材質は、アルコール又はアルデヒド系消毒液に対して耐薬性のある材質でできている。その文字は刻印又は印刷で形成されている。印刷の場合、使用されるインクは、材質同様アルコール又はアルデヒド系消毒液に対して耐薬性のあるインクが使用されている。 【0056】次にその作用を説明する。図9は上記取り扱い説明書38を消毒液39に浸漬している様子を示す。取り扱い説明書38は耐薬性のある材質でできていると共に、その文字が刻印或いは印刷の場合には耐薬性のある材質でできているので消毒液39に浸漬しても文字が消える等の影響を受けることなく消毒できる。従って、症例中に取り扱い説明書38を使用して汚しても洗滌、消毒ができる効果がある。 【0057】ところで、欧州地域(EU地域)において、96年1月1日よりEMC指令(電磁的両立性に関する指令)、98年6月14日よりMDD指令(医療機器指令)への適用が内視鏡装置に義務付けられる。 【0058】図10に示したものは、前記各指令に適合した際に表示する義務のあるCEマーキングである。つまり、96年1月1日からはEMCのCEマーキング、98年6月14日からはMDDのCEマーキングを表示しなければEU地域に流通及び販売が許されない。ちなみに両方表示する必要はない。 【0059】MDD指令のCEマーキングは、EMCのCEマーキングの後に認定機関を示す番号、例えばTUVの場合0197も表示しなければならない。表示位置は、内視鏡本体、取扱い説明書38、包装材に及ぶ。 【0060】本実施の形態では図10に示すように、例えば取扱い説明書38の場合にCEマークラベル40と認定機関番号ラベル41の別々のラベルを貼付して表示するようにしている。つまり、取扱い説明書38にはCEマークラベル40と認定機関番号ラベル41の別々のラベルが貼付されている。 【0061】次に作用を説明する。取扱い説明書38の中身の内容があらかじめMDD指令にも適合したものであれば、刷り直す必要がなく、認定機関番号ラベル41を貼り足せば、MDD指令用に対応できることになる。従って、印刷の刷り直し又はラベルの貼り替え等が不要で在庫調整がし易いという効果がある。また、修正費用も安く済むという効果がある。 【0062】図11は内視鏡用キャリングケース42と包装材43を示す。内視鏡用キャリングケース42には内視鏡(図示しない)と取扱い説明書38が入っている。 【0063】内視鏡用キャリングケース42の表面には透明部44があり、取扱い説明書38に表示されたCEマーキングが見えるようになっている。包装材43の表面には、前記透明部44と同じ場所に開口窓35がある。つまり、包装材43の外から、取扱い説明書38のCEマーキングが見える。 【0064】このような構造にすると包装材43表面へのCEマーキングが不要になり、コスト低減することができる効果がある。この他に図12のような構造にしても良い。 【0065】図12は包装材43の表面にCEマーキングを刻印又は型成型による凹凸で表示する凹凸表示部40′を設けたものである。CEマーキング40のラベル等が不要でコストを低減することができる。 【0066】図13は内視鏡1の挿入部2を示す。挿入指標46とCEマーキング47が1枚のシルクスクリーンで印刷されている。このような構成にすることによりCEマーキングのラベル部材を別に設ける必要がないので、コスト削減が可能になる。 【0067】内視鏡1の外表面に各種貼られている注意銘板の一部分にスペースを開け、そこにCEマーキングを同時印刷しても構わない。また、図1に示した内視鏡1の挿入部2にもCEマーキング47が表示されている。 【0068】このCEマーキング47の構成部材(インク、ラベル母材、接着剤等)は全て生体適合性を有する材質とした。生体適合性材料でできているので、一番見る機会の多い挿入部2に表示できる。 【0069】また、図1に示した内視鏡1の外表面全体には抗菌剤48がコーティングされている。抗菌剤48をコーティングで設けているので、洗滌、消毒後に大気中から付着する雑菌の繁殖を防止できる効果がある。 【0070】図14は電気コネクタ部49の開口部50が水面から出ている状態を示す。電気コネクタ部49に防水キャップ(図示しない)を付け忘れて薬液浸漬した場合、従来のコネクタ部は水中に沈んでしまい、円部に水が入り故障するケースがあった。 【0071】防水キャップを電気コネクタ部49に付けない状態で浸漬した場合は、電気コネクタ部49の開口部50が水面から出るようにコネクタ部51内に浮力手段を設けた。 【0072】浮力手段は開口部50の周辺に密封された空気層を設けてもよいし、また、コネクタ部51の外観形状を船底型にして浮力を高めてもよい。ちなみに、防水キャップを付けるとコネクタ部51は水中に沈む。コネクタ部51内に浮力手段を設けることにより、防水キャップを付け忘れて薬液とか水などに漬けても、液体の浸入は最小限で済む。 【0073】図15は鉗子挿通チャンネル52の修理方法を示した図である。内視鏡1は長期間の使用の内に鉗子挿通チャンネル52に穴53があくケースがある。従来は総分解して部品の新品交換をしていた。 【0074】本実施の形態では図15(A)に示すように、湾曲部内のチャンネル構造を可撓管7内まで延出し、かつ、その後端部につなぎ部54を設けて、鉗子挿入口金部材55に連結した構造にしている。 【0075】この構造とすることにより、穴53があいた場合には、図15(B)のように、先端構成部17を外して鉗子挿通チャンネル52を先端側に引き出し、穴53の後方の矢印で示す位置をカットして再度組み付けるといった簡単な修理で対応ができる。図15(C)が再組み付けした図を示す。カットした分、図15(A)のつなぎ部54よりも長い第2のつなぎ部56が取り付けられている。 【0076】図16は滅菌インジケータ57が付いた内視鏡用滅菌パック58を示す。滅菌インジケータ57が付いているので、滅菌したものの滅菌レベルが滅菌パック開封時によくわかるので安全性を確認できる。 【0077】次に図17〜図19に基づいてコネクタに係る実施形態を説明する。図17はコネクタ61の外観及び断面構造を示す図である。コネクタ61はコネクタケース62を備えており、このコネクタケース62は図示しないユニバーサルコードの端部に取り付けられ、その軸方向における先端側の開口部には、Cリング受け63が設けられる。 【0078】このCリング受け63は図示しないOリングにより水密に嵌合され、さらにCリング64がCリング受け63に嵌着されている。このCリング64によって、図示しない光源装置に対して弾性係合し、Cリング受け63の先端面から突出するライトガイド口金65の図示しない端部には光源ランプからの光が入射されるようになっている。 【0079】また、ユニバーサルコードの軸に垂直方向のコネクタケース62の開口部には、筒体66がOリング67により水密的に嵌合されている。筒体66の内側には電気コネクタ本体68が接着により水密に嵌合されている。 【0080】この電気コネクタ本体68の内部にはインシュレータ69が接着固定されている。インシュレータ69には複数の孔70が設けられ、孔70には接点ピン71が接着固定され、一部の孔は空気孔72のように貫通している。 【0081】接点ピン71にはそれぞれケーブル73が接続され、ケーブル束74に束ねられ、その他端は図示しない先端部に設けられた、図示しないCCDや、コネクタ接点75に接続されている。 【0082】筒体66の外周部には、取付ピン76が設けられ、図示しないビデオプロセッサと接続するためのコネクタケーブルや、図18に示すように防水キャップ77に設けられカム78の溝と係合される。 【0083】防水キャップ77は防水キャップ本体79にパッキン80とカム78及び口金81より構成され、防水キャップ77をコネクタ61に取り付けると、パッキン80が電気コネクタ本体68に押さえつけられ水密となる。口金81は図示しない漏水検査用ポンプと接続され、送気または吸引することで内視鏡内の空気圧を加減する。 【0084】電気コネクタ本体68の内部にはインシュレータ69の外側に、ゴムなどの弾性体により形成された弾性シート82が設けられている。弾性シート82には接点ピン71に対応した位置に複数の穿孔83が設けられており、穿孔83に接点ピン71が挿通した状態で、弾性シート82は電気コネクタ本体68と水密に接着固定されている。穿孔83の内径は接点ピン71の外径より小さく設定されており、弾性シート82が弾性変形した状態、すなわち接点ピン71を弾性シート82が締め付けた状態で、接点ピン71が穿孔83に挿通している。 【0085】次にこのコネクタ61の作用を説明する。弾性シート82が接点ピン71を締め付けているので、洗滌や消毒する際に、洗滌水や消毒液などの液体中にコネクタ61をいれても接点ピン71と穿孔83の間からは液体はコネクタ61内部に入らない。 【0086】また、漏水検査を行うために、コネクタ61に防水キャップ77を取り付けて口金81から図示しない漏水検査用ポンプから空気を送ると、図19に示すように、防水キャップ77と電気コネクタ本体68及び弾性シート82に囲まれた空間84が加圧され、その圧力によって弾性シート82が弾性変形する。圧力がある一定の値を越えると、接点ピン71と穿孔83の間にクリアランス85が生じ、図19に示す矢印のごとく、空間84内の空気が前述のクリアランス85から空気孔72を通り内視鏡本体内に入り内視鏡本体内を加圧する。 【0087】同様に、図示しない漏水検査用ポンプで空気を吸引すると内視鏡本体内と空間84の圧力差が生じ、弾性シート82が弾性変形することで生じるクリアランス85から送気した空気が図19の矢印とは逆に流れ、内視鏡本体内の圧力と内視鏡外の圧力(気圧)が同じ、すなわち通常状態に戻る。 【0088】このコネクタ61は以下の効果を有する。水密構造であるので、コネクタ61を洗滌水や消毒液中に入れても、コネクタ61内の例えばケーブル73などが腐食するなどの損傷が起きることはなく、また、洗滌や乾燥が容易である。また、従来どおりの防水キャップを使用して漏水検査が可能である。 【0089】図20〜図21に基づいてコネクタの他の実施の形態を説明する。図20はコネクタ61の外観及び断面構造を、電気コネクタ本体68の開口部92を第1のカバー90で閉じた水密構造の状態で示している。このコネクタ61ではコネクタ61を光源装置に接続した場合には電気コネクタ本体68の開口部92を第1のカバー90の移動で開口させ、電気コネクタ本体68にビデオプロセッサと接続するためのコネクタケーブルをコネクタ61に接続可能とすると共に、コネクタケーブルをコネクタ61に接続して内視鏡検査を終了して、コネクタケーブルをコネクタ61から外すと電気コネクタ本体68の開口部92を自動的に閉じて水密状態にするものである。 【0090】コネクタ61はコネクタケース62を備えており、図示しないユニバーサルコードの端部にその基端を取り付けたコネクタケース62における先端の開口部には、Cリング受け63が図示しないOリングにより水密に嵌合され、Cリング64がCリング受け63に嵌着されている。このCリング64によって、図示しない光源装置に対して弾性係合し、ライトガイド口金65の図示しない端部より光源の光を入射するようになっている。 【0091】また、ユニバーサルコードの軸に垂直方向のコネクタケース62の開口部には、電気コネクタ本体68、第1のカバー90、第2のカバー91が順次設けられている。 【0092】電気コネクタ本体68はコネクタケース62に接着で固定されている。第2のカバー91は電気コネクタ本体68が露出する開口部92が設けられ、コネクタケース62に接着で固定されている。第1のカバー90は固定されず、電気コネクタ本体68と第2のカバー91、及びコネクタケース62と第2のカバー91の間に沿って直線的に移動自在である。 【0093】電気コネクタ本体68及び第2のカバー91の、第1のカバー90側の面には溝93、溝94がそれぞれ設けられ、溝93にはパッキン95、溝94にはパッキン96が設けられている。 【0094】電気コネクタ本体68の内部にはインシュレータ69が接着固定されている。このインシュレータ69には複数の孔70が設けられ、孔70には接点ピン71が設けられている。 【0095】接点ピン71にはそれぞれケーブル73が接続され、ケーブル束74に束ねられ、図示しない他端は図示しない先端部に設けられた図示しないCCDや、コネクタ接点75に接続されている。 【0096】コネクタ61内には電気コネクタ本体68に隣接して、モータ97が設けられ、このモータ97の回転軸98は小歯車99が設けられている。第1のカバー90にはこの小歯車99と噛合するラック100が設けられている。 【0097】モータ97にはケーブル101が接続され、ケーブル101はケーブル束102に束ねられ、接点ピン71及びコネクタ接点75に接続されている。次にこのコネクタ61の作用を説明する。 【0098】図21(A),(B)は第1のカバー90近傍の回転軸98軸方向の断面図及び回転軸98軸垂直方向の断面図を示す。コネクタ61を図示しない光源装置に接続すると、コネクタ接点75が光源装置の接点と接触し、接触したことの信号が光源装置に伝送され、光源装置はこの信号を受けて(モータ駆動)電力を供給し、モータ97は駆動され、小歯車99を回転させる。 【0099】小歯車99の回転運動はラック100により直線運動に変換され、第1のカバー90が、電気コネクタ本体68と第2のカバー91、及びコネクタケース62と第2のカバー91の間に沿って、操作部側(図20、図21で水平方向の右方向)に直線的に移動する。開口部92が開口し、電気コネクタ本体68及び接点ピン71を露出させ、図示しないビデオプロセッサと接続するための、コネクタケーブルがコネクタ61に接続可能となる。 【0100】コネクタケーブルをコネクタ61より外すと、接点ピン71とコネクタケーブルの接点が接触しなくなり、その非接触の信号が光源装置に伝送され、光源装置はこの信号を受けて電力を供給し、モータ97を駆動させ、コネクタ61を光源に接続した時とは逆回転させることで、小歯車99の回転運動をラック100の直線運動に変換し、第1のカバー90がコネクタ端側(図20、図21で水平方向の左方向)に直線的に移動する。 【0101】第1のカバー90により、電気コネクタ本体68及び接点ピン71が覆われる。パッキン95及びパッキン96と、第1のカバー90は押圧され接触するために、コネクタ61は水密状態となる。 【0102】このコネクタ61によれば以下の効果がある。内視鏡検査後、コネクタケーブルを外せば自動的に第1のカバー90が閉じてコネクタ61が水密状態となり、洗滌消毒のために専用の防水キャップを取り付ける必要がない。すなわち、防水キャップの付け忘れによる内視鏡の損傷を防止できる。 【0103】図22に基づいてコネクタ61の他の実施の形態を説明する。ただし図20に示したものと同一の構成部材には、同一の符号を付し、その説明は省略する。図22はコネクタ61の外観及び断面構造を示す図である。 【0104】コネクタ61には充電地103が設けられ、ケーブル101を介してモータ97及びコネクタ接点75に接続されている。また、図示しないが、コネクタ61内には光源装置からこのコネクタ61を外すと、コネクタ接点75と光源装置の接点が接触しなくなると、充電地103より電力を供給しモータ97を駆動させ、コネクタ61を光源装置に接続した時とは逆に回転させる手段が設けてある。次にこのコネクタ61の作用を説明する。 【0105】コネクタ61を図示しない光源装置に接続すると、コネクタ接点75が光源装置の接点と接触し、その信号が伝送され、光源装置より電力を供給し、モータ97を駆動させ小歯車99を回転させる。 【0106】小歯車99の回転運動はラック100により直線運動に変換され、第1のカバー90が、電気コネクタ本体68と第2のカバー91、及びコネクタケース62と第2のカバー91の間に沿って、操作部側に直線的に移動する。 【0107】そして開口部92が開口状態となり、電気コネクタ本体68及び接点ピン71を露出させ、図示しないビデオプロセッサと接続するための、コネクタケーブルがコネクタ61に接続可能となる。 【0108】光源装置に接続している間は、コネクタ接点75を通じて充電地103が充電される。光源装置よりコネクタ61を外すと、コネクタ接点75と光源装置の接点が接触しなくなり、その信号が伝送され、充電地103より電力を供給しモータ97を駆動させ、コネクタ61を光源装置に接続した時とは逆に回転させることで、小歯車99の回転運動をラック100の直線運動に変換し、第1のカバー90がコネクタ端側に直線的に移動する。 【0109】第1のカバー90により、電気コネクタ本体68及び接点ピン71が覆われる。パッキン95及びパッキン96と、第1のカバー90は押圧されて互いに接触するために、コネクタ61は水密状態となる。 【0110】このコネクタ61は以下の効果を有するコネクタケーブルを着脱しなくとも、光源装置から取り外すだけで自動的に第1のカバー90が閉じてコネクタ61が水密状態となり、洗滌消毒のために専用の防水キャップを取り付ける必要がない。すなわち、防水キャップの付け忘れによる内視鏡の損傷を防止できる。 【0111】次に図23〜図24に基づいてコネクタ61の他の実施の形態を説明する。ただし図20等に示したものと同一の構成部材には、同一の符号を付し、その説明は省略する。 【0112】図23及び図24は電気コネクタ本体68の近傍の断面図を第1のカバー90で閉じた状態と退避させて開いた状態で示したものである。第1のカバー90には、取っ手104及びフランジ105が設けられている。コネクタ61内にはフランジ105に隣接してコイルバネ106が設けられている。 【0113】次にこのコネクタ61の作用を説明する。取っ手104を持って第1のカバー90を図23の右側に平行移動させると、図24の状態となり、接点ピン71が露出しコネクタケーブル(図24の点線はコネクタケーブルの端部側の外形を示す)を接続することができる。この時、コイルバネ106はフランジ105で押されて圧縮される。 【0114】コネクタケーブルを外すと、コネクタケーブルに押さえられていた第1のカバー90はコイルバネ106の弾性力によって左側に平行移動し、図23の状態となり、第1のカバー90により、電気コネクタ本体68及び接点ピン71が覆われる。パッキン95及びパッキン96と、第1のカバー90は押圧され接触するために、コネクタ61は水密状態となる。 【0115】このコネクタ61は図20で説明したものとほぼ同様の効果を有する。また、図20、図22のものと比較して、第1のカバー90の開閉のためにモータ97を使わないために、部品数も少なく、構造が複雑にならず、安価で実現できる。 【0116】次に図25に基づいてコネクタ61の他の実施の形態を説明する。図25は防水キャップ86をコネクタ61に取り付けた状態の断面図である。尚、図17及び図18で説明した構成部材には同一の符号を付け、その説明を省略する。 【0117】筒体66の外周部には、取付ピン76が設けられ、図示しないビデオプロセッサと接続するためのコネクタケーブルに設けられた溝と係合する。防水キャップ86は、ゴムなどの弾性体で形成された単一部品により構成され、防水キャップ86内部には押圧部87、側壁部88には係止孔89が取付ピン76に対応した位置に設けられている。 【0118】次に作用を説明する。従来から使用していた内視鏡のコネクタに86を取り付けるには、押圧部87、側壁部88を弾性変形させながら筒体66に外装し、係止孔89が取付ピン76に係合し、押圧部87が電気コネクタ本体68の内面を押圧して水密に固定され、防水機能を果たす。単一の部品であり、組立の必要がない。 【0119】従って、組立の必要がなく、部品数も少ないため、安価な防水キャップが提供できる効果がある。また、新しい防水キャップのために従来から使用している内視鏡のコネクタに装着することができる。 【0120】なお、漏水検査には、従来の防水キャップまたは検査用のキャップを使用すればよい。なお、上述した実施の形態等を部分的等で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属する。 【0121】[付記] 1.一方の面が外部に露出する第1レンズを有し、挿入部の先端部に設けられた対物光学系と、先端部に固定されたレンズ枠に設けられた第1レンズ収納部と、第1レンズと第1レンズ収納部を水密的に固定する接着剤からなる固定部材と、を有する内視鏡において、前記先端部外周から第1レンズ収納部の側面に届く押圧部材収納部と、前記押圧部材収納部に移動可能に収納され、移動することにより前記第1レンズ側に押圧力を印加する押圧部材とを設け、前記押圧力の印加により前記第1レンズを前記第1レンズ収納部外に取り外し可能としたことを特徴とする内視鏡。 【0122】2.付記1において、第1レンズと第1レンズ収納部とのクリアランスを押圧部材が収納された側よりも押圧部材のレンズを挟んでほぼ反対側の方を広くし、かつ少なくともその広い方のクリアランス部には弾性接着剤を充填して第1レンズを水密固定したことを特徴とする内視鏡。 3.付記1において、前記押圧部材収納部は前記第1レンズの光軸と垂直な方向に設けられていることを特徴とする内視鏡。 【0123】4.付記1において、前記押圧部材はネジで形成され、前記押圧部材収納部は前記ネジが螺入されるネジ孔であることを特徴とする内視鏡。 5.付記1において、前記押圧部材は先端面が円錐形状であることを特徴とする内視鏡。 【0124】6.付記1において、前記押圧部材は先端側が楔形状であることを特徴とする内視鏡。 7.付記1において、前記押圧部材は第1レンズに対して応力を加えない状態で固定されていることを特徴とする内視鏡。 【0125】8.外部装置と電気的接続を行うための電気コネクタを有し、前記電気コネクタの開口部にピン状の接点を設けた内視鏡において、前記電気コネクタの開口部に少なくとも一つの穿孔を有した弾性体を設け、前記穿孔に前記ピン状の接点が挿通していることを特徴とする内視鏡。 9.前記穿孔の内径が前記ピン状の接点の外径より小さいことを特徴とする、付記8記載の内視鏡。 【0126】(付記8〜9の背景)付記8〜9に対する従来技術として特公平4−66325がある。 (従来技術の問題点)特公平4−66325の問題点は、防水キャップをつけ忘れて、水や消毒液などにコネクタを入れてしまった場合、インシュレータ内の洗滌や乾燥が困難である。また、信号ケーブル等の腐食などにより故障の原因となる。また、従来は防水キャップに設けられた口金より空気を送り込んで漏水検査を行っていた。インシュレータ内に液体が入らないようにするために、ピンとインシュレータとを接着などで固定してしまうと防水キャップを利用して漏水検査ができなくなる。 【0127】(付記8〜9の目的)付記8〜9の目的は、コネクタ部の損傷防止及び、容易に漏水検査を行えるようにすることであり、付記8〜9の構成にした。 (付記8〜9の作用)付記8〜9に係る作用は、弾性体がピン状の接点をしめつけることにより、コネクタを液体中に入れても液体が弾性体穿孔部とピン状の接点との間よりコネクタ内には入らない。また、防水キャップを取り付けて漏水検査を行うと、圧力により弾性体が弾性変形し、弾性体穿孔部とピン状接点の間に隙間が生じ、コネクタ内に空気が入り内視鏡内を加圧する。 【0128】(付記8〜9の効果)付記8〜9の構成によると、従来技術の有する、コネクタを液体中に入れた場合の、洗滌、乾燥不良や、損傷を起こすなどの問題点が解決されるうえ、従来通りの漏水検査が行える。 【0129】10.外部装置と電気的接続を行うための電気コネクタを有し、前記電気コネクタの開口部に接点を設けた内視鏡において、前記電気コネクタの開口部に、開閉自在なカバー部材と、前記カバー部材の自動開閉手段を設けたことを特徴とする内視鏡。 11.前記自動開閉手段が、前記電気コネクタに設けられたモーターと、前記モーターの回転軸に設けられた小歯車と、前記開閉自在なカバー部材に設けられたラックから成ることを特徴とする付記10記載の内視鏡。 【0130】12.前記モーターと接続され、内視鏡用光源と導通する接点を設けたことを特徴とする付記11記載の内視鏡。 13.前記モーターの駆動電源を備えたことを特徴とする付記11記載の内視鏡。 14.前記駆動電源が、前記内視鏡用光源と導通している接点に接続された充電池であることを特徴とする付記13記載の内視鏡。 【0131】15.外部装置と電気的接続を行うための電気コネクタを有し、前記電気コネクタの開口部に接点を設けた内視鏡において、前記電気コネクタの開口部に、開閉自在なカバー部材と、前記カバー部材の自動閉鎖手段を設けたことを特徴とする内視鏡。 16.前記カバー部材に隣接して弾性体を設け、前記自動閉鎖手段が、弾性体の弾性力から成ることを特徴とする付記15記載の内視鏡。 17.前記弾性体が、コイルバネから成ることを特徴とする付記11記載の内視鏡。 【0132】(付記10〜17の背景)付記10〜17に対する従来技術には特公平4−66325、特開平7−191266がある。 (従来技術の問題点)防水キャップを付け忘れて、洗滌消毒をしてしまうことにより、内視鏡を損傷してしまうおそれがあった。 (付記10〜17の目的)付記10〜17の目的は、内視鏡の損傷防止であり、付記10〜17の構成にした。 【0133】(作用)付記10に係る作用は、外部機器との接続用のケーブルをコネクタに接続するときには、カバー部材が開いて接点を露出させ、洗滌消毒時には、カバー部材が閉まり、接点を覆い防水構造となることである。付記11に係る作用は、モーター及び小歯車の回転に伴い、ラック及びカバー部材が直線的に移動し、自在にコネクタ開口部を開閉することで、コネクタ開口部内の接点を露出させること及び覆うことである。 【0134】付記12に係る作用は、光源と導通する接点よりモータへ送電し、モータを駆動させカバー部材を開閉することである。付記13に係る作用は、コネクタに設けられた電源よりモータへ送電し、モータを駆動させカバー部材を開閉させることである。 【0135】付記14に係る作用は、光源と導通する接点より充填池に充電し、充電池を電源としてモーターを駆動させカバー部材を開閉させることである。付記15に係る作用は、外部機器との接続用のケーブルをコネクタに接続するときには、手動でカバー部材が開いて接点を露出させ、洗滌消毒時には、カバー部材が自動に閉まり、接点を覆い防水構造となることである。 【0136】付記16に係る作用は、カバー部材を開けると弾性体が弾性変形し、弾性体の弾性力によりカバー部材が閉まることである。付記17に係る作用は、カバー部材を開けるとコイルバネが縮み、コイルバネの弾性力によりカバー部材が閉まることである。 【0137】(付記10〜17の効果)付記10〜17記載の構成によると、防水キャップを付け忘れて洗滌消毒することによる内視鏡の損傷を防止できる。 【0138】18.内視鏡の防水を必要とする部位に装着されて、この部位の防水を行う内視鏡用防水キャップを備えた内視鏡システムにおいて、前記防水を必要とする部位の凹凸形状に係合する係止手段を内視鏡用防水キャップに設けたことを特徴とする内視鏡システム。 19.内視鏡用防水キャップの前記係止手段を弾性体にて形成したことを特徴とする付記18記載の内視鏡システム。 【0139】20.内視鏡用防水キャップを、弾性体を用い単一の部品で形成したことを特徴とする付記18記載の内視鏡システム。 21.前記防水を必要とする部位の凹凸形状が、外部装置と電気的接続を行うための電気コネクタの外周部に設けられた、外部装置接続用ケーブル取り付け用ピンであることを特徴とする付記18記載の内視鏡システム。 【0140】(付記18〜21の背景)付記18〜21に対する従来技術には特開平7−191266がある。一般に内視鏡は、使用後病気の感染を未然に回避するために洗滌消毒が行われる。その場合、消毒液等の薬液に水没させて浸漬したりすることが行われているため、水密構造でないコネクタ部に防水キャップを装着して防水にする。一般に洗滌消毒には時間がかかるため、効率よく内視鏡検査を行うためには、内視鏡及び防水キャップを複数所有すること、できれば内視鏡1台につき防水キャップ1台所有することが望まれる。一方、漏水検査は短時間で行えるため、所有している内視鏡と同じ台数の、漏水検査を行うための口金が設けられた防水キャップを所有する必要はなく、漏水検査専用の装置を少なくとも一つ所有していればよい。 【0141】(従来技術の問題点)特開平7−191266の問題点は、例えば漏水検査のための口金など、構造が複雑で多くの部品で構成されているため、高価になることである。また、安価な防水キャップを新規な構造で作製するためには、従来から使用している内視鏡の構造を変更しなくてはならないおそれがあった。 【0142】(付記18〜21の目的)付記18〜21の目的は、コネクタの構造を変えることなく、安価な防水キャップを提供することであり、付記18〜21の構成にした。 (作用)付記18〜21に係る作用は、従来から使用している内視鏡に、新規構造の防水キャップが装着できることである。 【0143】(付記18〜21の効果)付記18〜21の構成によると、防水キャップが高価になるという問題点を解決するうえ、従来から使用している内視鏡に使用することができる。 【0144】22.内視鏡用の取り扱い説明書において、材質および印刷をアルコールまたはアルデヒド系消毒液に対して耐薬性のあるものにしたことを特徴とする内視鏡用の取り扱い説明書。 23.内視鏡用ラベリングにおいて、CEマーキングのCE表示と認定機関の番号表示とを別体のラベル表示としたことを特徴とする内視鏡用ラベリング。 【0145】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、一方の面が外部に露出する第1レンズを有し、挿入部の先端部に設けられた対物光学系と、先端部に固定されたレンズ枠に設けられた第1レンズ収納部と、第1レンズと第1レンズ収納部を水密的に固定する接着剤からなる固定部材と、を有する内視鏡において、前記先端部外周から第1レンズ収納部の側面に届く押圧部材収納部と、前記押圧部材収納部に移動可能に収納され、移動することにより前記第1レンズ側に押圧力を印加する押圧部材とを設け、前記押圧力の印加により前記第1レンズを前記第1レンズ収納部外に取り外し可能としているので、第1レンズの他方の面側が曇ったような場合には押圧部材を移動させることにより、第1レンズ側に押圧力を印加して簡単に第1レンズを第1レンズ収納部外に取り外しでき、視野曇りを解消できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開平11−56755 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−223986 |
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