| 【発明の名称】 |
内視鏡装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】関根 竜太
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| 【要約】 |
【課題】内視鏡が致命的な劣化状況に陥る前にユーザーへ告知することで内視鏡が破壊されてしまうのを防止できる内視鏡装置を提供する。
【解決手段】内視鏡が置かれた環境を検出する検出手段2と、この検出手段2による検出によって得られた情報から、内視鏡がどのような処理装置にかけられたのかを判定する判定手段4と、この判定手段4により特定された処理装置が内視鏡に対して処理を行なった例数をカウントするカウント手段3と、検出手段2と、判定手段4と、カウント手段3とを動作させる動力手段5とを具備する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内視鏡が置かれた環境を検出する検出手段と、この検出手段によって得られた情報から、前記内視鏡がどのような処理装置にかけられたのかを判定する判定手段と、この判定手段により特定された処理装置が前記内視鏡に対して処理を行なった例数をカウントするカウント手段と、前記検出手段と、前記判定手段と、前記カウント手段とを動作させる動力手段と、を具備することを特徴とする内視鏡装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡装置に関し、特に、内視鏡に対して施される洗浄、消毒、滅菌等の処理による内視鏡の劣化を検出する装置に関する。 【0002】 【従来の技術】内視鏡に対して施される洗浄、消毒、滅菌等の処理には従来より種々の方法が用いられている。最初はグルタールアルデハイドや沃素等、物質への化学的アタック性が比較的弱い方法が用いられていたので、内視鏡の耐薬品性が問題になることは少なかった。 【0003】しかしながら、市場における内視鏡の洗浄、消毒、滅菌に対する要求は強くなってきており、それに伴いより強力な洗浄、消毒、滅菌手段が用いられるようになった。例えば、加温した過酢酸水溶液や過酸化水素水溶液に内視鏡を浸漬する方法、過酸化水素水蒸気中に内視鏡を置くものや、更にこれに高周波を与えることで過酸化水素プラズマを発生させるものもある。また、滅菌すべき対象によっては水酸化ナトリウム水溶液のような強アルカリ中に内視鏡を浸漬する等の手段も行われる。 【0004】しかしながら、それら強力な洗浄、消毒、滅菌手段に対して内視鏡の耐性を確保することは技術的に困難であり、使用例数を限定することでその耐性を保証している。更には、これらの洗浄、消毒、滅菌手段はそのアタック性故に使用しすぎると、対象とする内視鏡を劣化させて破壊しかねない面があるが、従来はユーザーが内視鏡外観の様子を見ながらこれら内視鏡の劣化状況を判断していた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来はユーザーが外観から内視鏡の劣化状況を判断していたため、内視鏡が致命的劣化状況に陥る前にそのことを検知する事ができず、内視鏡が破壊されてしまう可能性があった。 【0006】本発明の内視鏡はこのような課題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、内視鏡が致命的な劣化状況に陥る前にユーザーへ告知することによって、内視鏡が破壊されてしまうのを防止できる内視鏡装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記した目的を達成するために、本発明の内視鏡装置は、内視鏡が置かれた環境を検出する検出手段と、この検出手段によって得られた情報から、前記内視鏡がどのような処理装置にかけられたのかを判定する判定手段と、この判定手段により特定された処理装置が前記内視鏡に対して処理を行なった例数をカウントするカウント手段と、前記検出手段と、前記判定手段と、前記カウント手段とを動作させる動力手段とを具備する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本発明の第1実施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る内視鏡装置の構成を示すシステムブロック図であり、後述する内視鏡コネクタ部に設けられ、温度、圧力、pHを測定する複合センサーからなる検出手段2と、ワンチップマイコンからなり、検出手段2から得られた情報と、あらかじめワンチップマイコンに内蔵されたROM等に記憶された情報とから、内視鏡がかけられた洗浄、消毒、あるいは滅菌手段の種類を判定する判定手段4と、この判定手段4で特定された処理装置に内視鏡が何回かけられたのか、すなわち、その例数をカウントしてユーザに表示(告知)するカウント手段3と、前記検出手段2、判定手段4、カウント手段3を動作させるための電気を供給する電池(充電式のバッテリー)からなる動力手段5とからなる。 【0009】図2は第1実施形態に係る内視鏡コネクタ部周辺の外観図であり、1は内視鏡コネクタ部であり、2は上記した検出手段、3は上記したカウント手段に対応している。 【0010】以下に上記した構成の作用を説明する。本実施形態では、内視鏡が置かれている環境としての温度・圧力・pH等をモニターし、モニターした値と、判定手段4にあらかじめ記憶された各種の洗浄、消毒、あるいは滅菌手段の運転条件を比較することによって、どのような処理装置に内視鏡がかけられたのかを特定する。次に、特定された処理装置に何回かけられたのかをカウント手段3でカウントしてユーザにカウント値を告知する。 【0011】例えば、ある過酸化水素プラズマを用いた滅菌機においては、装置内を一旦1Torr未満に減圧し、その後、過酸化水素蒸気を噴霧して圧力を10Torr程度にする。その後一定時間が経過した後、高周波を与えることによりプラズマを発生させて滅菌を行った後に、常圧まで戻し再び1Torr程度に減圧し、最後に常圧に戻して終了する。複合センサーからなる検出手段2によってこのときの圧力変化をモニターし、判定手段4によって内視鏡が特定の滅菌装置にかけられたことを検出する。そして、この特定の滅菌装置にかけられた例数をカウント手段3によってカウントしてユーザに告知する。 【0012】上記した第1実施形態によれば、洗浄、消毒、あるいは滅菌手段に内視鏡がかけられた例数をチェックすることで、水漏れ等の致命的な故障が生じる前に修理を行なうことが可能となり内視鏡の寿命を延ばすことができる。また、内視鏡が洗浄、消毒、あるいは滅菌手段にかけられた例数を把握することができるため、内視鏡の劣化がユーザーミスによる故障なのか内視鏡の寿命によるものなのかを判断することができる。 【0013】以下に本発明の第2実施形態を説明する。図3は本発明の第2実施形態に係る内視鏡装置の構成を示すシステムブロック図であり、後述する内視鏡コネクタ部に設けられ、温度・圧力・pHを測定する複合センサーからなる検出手段11と、ワンチップマイコンからなり、検出手段11から得られた情報と、あらかじめワンチップマイコンに内蔵されたROM等に記憶された情報とから、内視鏡がかけられた洗浄、消毒、あるいは滅菌手段の種類を判定する判定手段12と、この判定手段12で特定された処理装置に内視鏡が何回かけられたのか、すなわち、その例数をカウントし、その例数が内視鏡の耐性レベル上問題無い例数なのか、または危険な領域に達しているのかをチェックするカウント手段14と、赤色と緑色の二色発光可能なLEDからなり、カウント手段14の情報から内視鏡の耐性上問題無い状況の場合はLEDを緑色に、また耐性上危険なレベルに達している場合はLEDを赤色に発光させる警告手段15と、これら検出手段11、判定手段12、カウント手段14、警告手段15を動作させるための電気を供給する動力手段13とからなる。動力手段13は内視鏡コネクタ部に設けられたコネクタ電源ライン16に接続されている。 【0014】図4は、第2実施形態に係る内視鏡コネクタ部周辺の外観図であり、10は内視鏡コネクタ部であり、11は上記した検出手段、14は上記したカウント手段に対応している。 【0015】以下に上記した構成の作用を説明する。本実施形態では、複合センサーからなる検出手段11が内視鏡が置かれている環境(温度、圧力、pH )を常時モニターすることにより、内視鏡が置かれている環境を判断する。例えば、ある装置では50℃程度まで加温した過酢酸水溶液に30min 程度浸漬して滅菌を行う。この、温度とpHをモニターすることにより、特定の滅菌装置にかけられたことを判断する。そして、特定された滅菌装置の累計例数をカウンタ手段でカウントするとともに、それらの累計例数が内視鏡耐性上問題無いレベルか否かを判断する。そして、その結果が問題なければ警告手段15を緑色に、危険なレベルに達すれば警告手段15を赤色に発光させて、ユーザーに状況を告知する。尚、動力手段13は内視鏡使用時にコネクタ電源ライン16からの電気により充電される。 【0016】上記した第2実施形態によれば、ユーザーによる内視鏡チェック時にユーザーに対して視覚的に危険を告知するので、確実に、かつ水漏れ等の致命的な故障が生じる前に修理が可能となり内視鏡の寿命を延ばすことができる。 【0017】以下に本発明の第3実施形態を説明する。図5は本発明の第3実施形態に係る内視鏡コネクタ部周辺の構成を示す図である。第3実施形態では、内視鏡コネクタ部71に、固定ピン18によって固定された無垢のアルミニウム合金からなる警告指標19を設けたことを特徴とする。 【0018】以下に上記した構成の作用を説明する。アルミニウム合金からなる警告指標19は、過酢酸水溶液や過酸化水素水溶液中等の特に溶液に浸漬するタイプの洗浄、消毒、あるいは滅菌手段にかけられると侵食される性質がある。内視鏡コネクタ部17に機械的に固定されたアルミニウム合金からなる警告指標19は、過酸化水素水系または過酢酸系の消毒滅菌溶液に浸漬されるたびに侵食される。そこで、警告指標19の大きさや形状を調整することにより、内視鏡の耐性レベル内の例数で該警告指標19が脱落するようにして、内視鏡が耐性的に限界が来たことをユーザーに知らせるようにする。 【0019】上記した第3実施形態によれば、第1実施形態に比べて、内視鏡が耐性的に限界に来たことを容易にユーザーに知らせる事ができる。以下に本発明の第4実施形態を説明する。図6は本発明の第4実施形態に係る内視鏡コネクタ部周辺の構成を示す図である。第4実施形態では、内視鏡コネクタ20に警告指標21をエポキシ系の接着剤22で固定したことを特徴とする。 【0020】以下に上記した構成の作用を説明する。内視鏡を洗浄、消毒、滅菌手段にかけることにより、警告指標21を固定しているエポキシ系の接着剤22が次第に劣化してゆく。そこで、エポキシ系の接着剤22の組成や接着処理を行う条件を調整することによって内視鏡の耐性レベル内の例数で警告指標21が脱落するようにして、内視鏡が耐性的に限界に来たことをユーザーに知らせるようにする。 【0021】上記した第4実施形態によれば、第2実施形態と同様に簡単な構造で内視鏡の耐性の限界をユーザに知らせることができる。尚、これら洗浄、消毒、滅菌手段を検出する内視鏡において、その挿入部内にコイルワイヤと超弾性合金製のロッドからなる硬度可変手段を設けてもよい。硬度可変手段に用いる超弾性合金は少なくともその一部を太径または細径にする。 【0022】すなわち、図7に示す内視鏡挿入部23において、超弾性合金製ロッド25の先端から10乃至30cm程度の位置にコイルワイヤ26の先端をロウ付け固定し、超弾性合金製ロッド25の先端は内視鏡挿入部前口金24に固定する。この場合、超弾性合金製ロッド25はコイルワイヤ26の固定部よりも操作部側の径を細径としている。 【0023】上記した硬度可変手段は、超弾性合金製ロッド25を引っ張ることにより該コイルワイヤ26を圧縮してコイルワイヤ26を硬化させている。この時コイルワイヤ26を圧縮すると、コイルワイヤ26から超弾性合金製ロッド25に対して回転応力が発生する。この回転応力に超弾性合金製ロッド25が負けて捩れが生じると、その分コイルワイヤ26が径方向に広がるとともに短縮化して硬度が低下する。 【0024】本実施形態によれば、超弾性合金製ロッド25のコイルワイヤ26の固定部より先端側の径を太径にすることにより、コイルワイヤ26からの捻じり応力がかかっても超弾性合金製ロッド25に捩じれが生じないため高い硬度が得られる。 【0025】また、図8に示す内視鏡挿入部27において、コイルワイヤ30内の超弾性合金製ロッド29の径を太径または細径にしてもよい。この場合、硬度可変手段はコイルワイヤ30の圧縮力により硬度を得ているため、部分的に異なる硬度を得ることができない。 【0026】本実施形態においては、コイルワイヤ30内の超弾性合金製ロッド29を、コイルワイヤ30が超弾性合金製ロッド29上に固定されている部分よりも操作部側30cm程度迄を細径化している。 【0027】硬度可変手段の硬度は、コイルワイヤ30の圧縮による硬度アップと超弾性合金製ロッド29の硬度の和になっている。そのため、超弾性合金製ロッド29の径を細径化することにより先端側30cmほどを操作部側より軟性にできる。 【0028】なお、上記した具体的実施形態には、以下に示す構成の発明が含まれている。 (1)内視鏡が置かれた環境を検出する検出手段と、この検出手段による検出によって得られた情報から、前記内視鏡がどのような処理装置にかけられたのかを判定する判定手段と、この判定手段により特定された処理装置が前記内視鏡に対して処理を行なった例数をカウントするカウント手段と、前記検出手段と、前記判定手段と、前記カウント手段とを動作させる動力手段と、を具備する内視鏡装置。 (2)(1)に記載の内視鏡装置において、前記処理装置が洗浄、消毒、滅菌手段を含み、内視鏡をこの洗浄、消毒、あるいは滅菌手段にかけた例数が内視鏡の耐性を保証できる範囲を超えたときに警告を発する警告手段を設けたことを特徴とする。 (3)(1)に記載の内視鏡装置において、前記検出手段が温度センサー、圧力センサー、あるいはpHセンサーか、あるいはこれらの複合センサーであることを特徴とする。 (4)(1)に記載の内視鏡装置において、前記動力手段が充電式のバッテリーであることを特徴とする。 (5)(1)に記載の内視鏡装置において、前記判定手段が、洗浄、消毒、あるいは滅菌手段により自らが劣化し、その劣化により内視鏡の耐性レベルの限界を知らせることを特徴とする。 (6)(5)に記載の内視鏡装置において、前記判定手段が、アルミニウム合金からなることを特徴とする。 (7)(5)に記載の内視鏡装置において、前記警告手段が、接着剤により固定された警告指標であることを特徴とする。 【0029】 【発明の効果】本発明によれば、内視鏡が致命的な劣化状況に陥る前にユーザーへ告知するようにしたので、内視鏡が破壊されてしまうのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外4名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−56746 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−225071 |
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