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【発明の名称】 多機能腕用アンギオオイフ
【発明者】 【氏名】花輪 真

【要約】 【課題】従来の腕からのアンギオに使用するオイフは、右利きの医者が腕から導入する場合、患者の左わきの部分が邪魔になり導入がしづらい。

【解決手段】手術台3の右方辺に左腕のわき用手台3Aが取付けられたものにおいて、オイフ本体1Aとまち部1Bと操作パネル透視部1Cから構成され、オイフ本体1Aは平面長い方形に構成され、まち部1Bは、スリット1B1とまち1B2から構成され、スリット1B1は、オイフ本体1Aにおいて左腕のわき用手台3Aの後方辺3A1に沿って切込んで構成され、まち1B2は、横長の布を左方の縦の折り目1B21により二つ折りにして構成されていると共に、スリットに取付けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 手術台(3)の右方辺の所定位置に左腕のわき用手台(3A)が着脱自在に取付けられたものにおいて、オイフ本体(1A)と、まち部(1B)と、操作パネル用の透視部(1C)から構成され、オイフ本体(1A)は、不織布などを素材として平面前後方向に長い方形に構成され、オイフ本体(1A)には、前方辺側から後方辺側にかけて、前方に位置する患者の頭部から腹部および左右に開いた左右の上肢を覆うための前方部分(1A5)と、後方に位置する患者の腰部から脚部を覆うための後方部分(1A6)が構成され、前方部分(1A5)には、上肢からの血管造影術の施行をする左右の円孔(1A7,1A8)が設けられ、この前方部分(1A5)の下面における左右の円孔(1A7,1A8)の周囲には接着剤塗布部(1A71,1A81)が設けられ、接着剤塗布部の下面には剥離紙(1A72,1A82)が添着され、左右の円孔(1A7,1A8)の上面には蓋用シート剥離紙(1A73,1A83)が取外し自在に添着され、まち部(1B)は、スリット(1B1)とまち(1B2)から構成され、スリット(1B1)は、オイフ本体(1A)の前方部分(1A5)において、左腕のわき用手台(3A)の後方辺(3A1)に沿って切込んで構成されたスリット前方辺(1B11)と、スリット後方辺(1B12)として構成され、また、まち(1B2)は、正面横長の布を左方の縦の折り目(1B21)により二つ折りにした前のまち片(1B22)と後のまち片(1B23)から構成され、まち(1B2)の前のまち片(1B22)と後のまち片(1B23)の上辺は、スリット(1B1)におけるスリット前方辺(1B11)とスリット後方辺(1B12)に縫合などにより連結され、操作パネル用の透視部(1C)は、左右の透視部単体(1C1,1C2)から構成され、左の透視部単体(1C1)は、オイフ本体(1A)の後方部分(1A6)における左方部分に設けられ、また、右の透視部単体(1C2)は、オイフ本体(1A)の後方部分(1A6)における右方部分に設けられていることを特徴とする多機能腕用アンギオオイフ。
【請求項2】 手術台(3)の左方辺の所定位置に右腕のわき用手台(3B)が着脱自在に取付けられているものにおいて、まち部(1B)のスリット(1B1)は、オイフ本体(1A)の前方部分(1A5)において、右腕のわき用手台(3B)の後方辺(3B1)に沿って切込んで構成されたスリット前方辺(1B11)と、スリット後方辺(1B12)として構成されている請求項1記載の多機能腕用アンギオオイフ。
【請求項3】 まち(1B2)の前のまち片(1B22)と後のまち片(1B23)の上辺は、スリット(1B1)におけるスリット前方辺(1B11)とスリット後方辺(1B12)に対して、着脱自在に連結されている請求項1あるいは請求項2記載の多機能腕用アンギオオイフ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血管造影用の左右の上肢(肘部)アプローチ用のオイフに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のものにあっては、下記のようなものになっている。従来の腕からのアンギオに使用したオイフは、一般的な穴明きオイフと撥水オイフの組み合わせで、患者の全身を何枚かのオイフで覆うという方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたものにあっては、下記のような問題点を有していた。腕からの導入の場合、血管のつながり方の都合上、左腕を使うのが一般的であるが、医者は右利きの人が当然多く、一枚物の全身オイフ4にすると患者の左わきの部分4Aが邪魔になり導入がしづらい。(図9参照)
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、上述の問題を解決できるものを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のものは下記のようになるものである。すなわち本発明のものは、手術台3の右方辺の所定位置に左腕のわき用手台3Aが着脱自在に取付けられたものにおいて、オイフ本体1Aと、まち部1Bと、操作パネル用の透視部1Cから構成され、オイフ本体1Aは、不織布などを素材として平面前後方向に長い方形に構成され、オイフ本体1Aには、前方辺側から後方辺側にかけて、前方に位置する患者の頭部から腹部および左右に開いた左右の上肢を覆うための前方部分1A5と、後方に位置する患者の腰部から脚部を覆うための後方部分1A6が構成され、前方部分1A5には、上肢からの血管造影術の施行をする左右の円孔1A7,1A8が設けられ、この前方部分1A5の下面における左右の円孔1A7,1A8の周囲には接着剤塗布部1A71,1A81が設けられ、接着剤塗布部の下面には剥離紙1A72,1A82が添着され、左右の円孔1A7,1A8の上面には蓋用シート剥離紙1A73,1A83が取外し自在に添着され、まち部1Bは、スリット1B1とまち1B2から構成され、スリット1B1は、オイフ本体1Aの前方部分1A5において、左腕のわき用手台3Aの後方辺3A1に沿って切込んで構成されたスリット前方辺1B11と、スリット後方辺1B12として構成され、また、まち1B2は、正面横長の布を左方の縦の折り目1B21により二つ折りにした前のまち片1B22と後のまち片1B23から構成され、まち1B2の前のまち片1B22と後のまち片1B23の上辺は、スリット1B1におけるスリット前方辺1B11とスリット後方辺1B12に縫合などにより連結され、操作パネル用の透視部1Cは、左右の透視部単体1C1,1C2から構成され、左の透視部単体1C1は、オイフ本体1Aの後方部分1A6における左方部分に設けられ、また、右の透視部単体1C2は、オイフ本体1Aの後方部分1A6における右方部分に設けられている多機能腕用アンギオオイフである。
【0005】この場合、下記のように構成することができる。
第1.手術台3の左方辺の所定位置に右腕のわき用手台3Bが着脱自在に取付けられているものにおいて、まち部1Bのスリット1B1は、オイフ本体1Aの前方部分1A5において、右腕のわき用手台3Bの後方辺3B1に沿って切込んで構成されたスリット前方辺1B11と、スリット後方辺1B12として構成されている。
第2.まち1B2の前のまち片1B22と後のまち片1B23の上辺は、スリット1B1におけるスリット前方辺1B11とスリット後方辺1B12に対して、着脱自在に連結されている。
【0006】
【発明の実施の形態】実施の形態について図面を参照して説明する。1は本発明の多機能腕用アンギオオイフである。図中、2は人体、3は手術台,3Aは手術台の右方辺の所定位置に着脱自在に取付けられた左腕のわき用手台である。3Bは手術台の左方辺の所定位置に着脱自在に取付けられるべき右腕のわき用手台であるが、本実施例では、左腕のわき用手台3Aを取付けた状態で説明する。そこで、この多機能腕用アンギオオイフ1は、オイフ本体1Aと、まち部1Bと、操作パネル用の透視部1Cから構成されている。
A.オイフ本体1Aは、不織布などを素材として平面前後方向に長い方形に構成されている。図中、1A1は前方辺、1A2は後方辺、1A3は左方辺、1A4は右方辺をそれぞれ示す。そこで、オイフ本体1Aには、前方辺側から後方辺側にかけて、前方に位置する患者の頭部から腹部および左右に開いた左右の上肢を覆うための前方部分1A5と、後方に位置する患者の腰部から脚部を覆うための後方部分1A6が構成されている。Sはオイフ本体1Aの中心線を示す。
【0007】前方部分1A5には、上肢からの血管造影術の施行をする左右の円孔1A7,1A8が設けられている。この前方部分1A5の下面における左右の円孔1A7,1A8の周囲には接着剤塗布部1A71,1A81が設けられ、接着剤塗布部の下面には剥離紙1A72,1A82が添着されている。左右の円孔1A7,1A8の上面には蓋用シート剥離紙1A73,1A83が取外し自在に添着されている。
【0008】B.まち部1Bは、スリット1B1とまち1B2から構成されている。
a.スリット1B1は、オイフ本体1Aの前方部分1A5において、左腕のわき用手台3Aの後方辺3A1に沿って切込んで構成されたスリット前方辺1B11と、スリット後方辺1B12として構成されている。
b.また、まち1B2は、正面横長の布を左方の縦の折り目1B21により二つ折りにした前のまち片1B22と後のまち片1B23に構成されている。
c.そこで、まち1B2の前のまち片1B22と後のまち片1B23の上辺は、スリット1B1におけるスリット前方辺1B11とスリット後方辺1B12に縫合などにより連結されている。
【0009】C.操作パネル用の透視部1Cは、左右の透視部単体1C1,1C2から構成されている。左の透視部単体1C1は、オイフ本体1Aの後方部分1A6における左方部分に設けられ、また右の透視部単体1C2は、オイフ本体1Aの後方部分1A6における右方部分に設けられている。
【0010】
【実施例】
A.まち部1Bは、左利きの医者用に右腕のわき用手台3Bの後方辺3B1に沿って設けることができる。すなわち、手術台3の左方辺の所定位置に右腕のわき用手台3Bが着脱自在に取付けられているものにおいて、まち部1Bのスリット1B1は、オイフ本体1Aの前方部分1A5において、右腕のわき用手台3Bの後方辺3B1に沿って切込んで構成されたスリット前方辺1B11と、スリット後方辺1B12として構成し、このスリット1B1に上記まち1B2が連結されている。
B.まち1B2の前のまち片1B22と後のまち片1B23の上辺は、スリット1B1におけるスリット前方辺1B11とスリット後方辺1B12に縫合するほか、図6,7を参照して、下記のように着脱自在に構成することができる。まち1B2の前のまち片1B22と後のまち片1B23の上辺に添着された面ファスナーの一方M1と、スリット1B1におけるスリット前方辺1B11とスリット後方辺1B12に添着された面ファスナーの一方M2を互いに係合させる。なお、面ファスナーとしてはマジックテープ(商標)が好適である。
【0011】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているので次に記載する効果を奏する。
1.左わきの部分にスリットを入れ、まち部1Bを付けることによって医者が容易に導入を行うことができる。
2.現在、腕に限らずアンギオ、心カテなどを行う場合、器械などの操作パネルがアクティヴに動くようになっているものが主流となっているが、操作パネル用の透視部1Cを左右に付けたので、器械などの操作パネルを確実に操作することができる。
3.左右の円孔1A7,1A8を設ける共に、両円孔とも剥離紙1A72,1A82で閉じてあり、必要な方の剥離紙を開けるように構成したので、下記の不都合を避けることができる。すなわち、最初から片方が明いていると逆の円孔を使う場合、不潔になる可能性が高くなるが、このような問題を回避できる。
4.どうしても左腕からの導入ができない場合、右腕から導入することがある。その場合でも左右の円孔1A7,1A8を設けたので、確実に対応することができる。(右腕から導入する場合は、患者の頭側から導入するためわきにスリットは入らない)
この結果、右側、左側の両方からのアプローチが容易である。
5.左右の円孔1A7,1A8の回りにテープを付け、オイフの円孔の回りが患者の体に密着するように構成したので、装着後のずれを防ぐことができる。
以上から明らかなように、本発明のものは、腕からのアンギオ、心カテなどにおける、「いかなる術式変更にも対応し得る」多機能腕アンギオオイフと云うべきものである。
【出願人】 【識別番号】591089800
【氏名又は名称】日本メディカルプロダクツ株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】川成 靖夫
【公開番号】 特開平11−42238
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−218033