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【発明の名称】 改良された創傷縫合装置及び方法
【発明者】 【氏名】テレンス・ジェイ・ブエルナ

【氏名】ウェイン・エイ・ノダ

【氏名】ポール・ラボック

【要約】 【課題】患者に不快を与えることのない創傷縫合装置及び方法を提供する。

【解決手段】人体に形成された創傷12をカニューレ30で縫合するための装置である。カニューレは、基端と末端との間に伸長する軸線を有し、ハンドル37が基端に配置され、一対の針90、92が末端に配置されている。針は基端位置と末端位置との間で移動可能で、カニューレによって支持される縫合糸マニピュレーターは、創傷を通して挿入可能となっている。縫合糸マニピュレーターを作動させて、縫合糸を操作し、人体の体壁161の遠方側にある針と係合させる。指状リング54が、多数の段階を通してハンドル上で単一の末端方向に移動可能となっている。第1の段階で、針が配置され、第2の段階で、縫合糸マニピュレーターを作動させて、針に縫合糸を通し、第3の段階で、縫合糸を引張機構から解放する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 近接側と遠方側とを有する人体の体壁に形成された創傷を縫合するための創傷縫合方法であって、基端セクションと、末端セクションと、中間セクションとを有する創傷縫合装置を提供するステップと、前記創傷を通して、前記組織体壁の近接側から遠方側に向けて前記末端セクションを挿入する挿入ステップと、前記創傷を囲む前記人体の体壁を通して一対の針を配置し、これによって、関連する一対の針穴を形成する配置ステップと、縫合糸が2つの端と該2つの端の間を伸長する縫合糸ループとを有する状態で、前記人体の体壁の遠方側で前記針に縫合糸を通すステップと、前記針穴を通して前記縫合糸を通した針を引き抜き、これによって、人体の体壁の近接側で前記縫合糸の端に接近できるようにした針引き抜きステップと、前記創傷を通して前記創傷縫合装置の前記末端セクションを引き抜く末端セクション引き抜きステップとを備えたことを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項2】 請求項1に記載の創傷縫合方法において、前記縫合糸を通すステップが、前記縫合糸の端を移動して、前記人体の体壁の遠方側で前記縫合糸の端を前記針に係合させ、これによって、前記針に縫合糸を通す、縫合糸端移動ステップを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項3】 請求項2に記載の創傷縫合方法において、さらに、前記縫合糸ループを支持するための引張機構を提供するステップと、前記引張機構を操作して前記縫合糸がゆるむことを防止する引張機構操作ステップとを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項4】 請求項3に記載の創傷縫合方法において、前記引張機構操作ステップは、前記縫合糸を通した針を引き抜く前記針引き抜きステップの前に行われる第1の引っ張り段階と、前記縫合糸を通した針を引き抜く前記針引き抜きステップと同時に行われる第2の引っ張り段階とを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項5】 請求項1に記載の創傷縫合方法において、前記配置ステップは、配置機構を前記創傷縫合装置の前記基端セクションに提供するステップと、前記人体の体壁の前記近接側で前記配置機構を作動させて、前記人体の体壁を通して前記針を配置する配置機構作動ステップとを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項6】 請求項5に記載の創傷縫合方法において、前記配置機構は、前記針に結合された指状リングを備えており、前記配置機構作動ステップは、最初の基端位置から第1の末端位置まで前記指状リングを移動させる移動ステップを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項7】 請求項6に記載の創傷縫合方法において、前記移動ステップは、さらに、前記創傷縫合装置の前記末端セクションに拡大機構を提供するステップを備えており、前記拡大機構を作動して、前記縫合糸を、第1の位置と、該第1の位置の径方向外側に配置された第2の位置との間で移動させるようにしており、前記移動ステップは、さらに、前記創傷縫合装置の前記基端セクションに指状タブを提供するステップと、前記創傷縫合装置の前記基端セクションで前記指状タブを移動して、前記拡大部材を作動させ、また、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記縫合糸を移動させ、これにより、前記針に縫合糸を通すようにしたことを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項8】 請求項7に記載の創傷縫合方法において、前記移動ステップは、さらに、もどり止め機構を提供して、縫合糸が前記第2の位置にある状態で前記拡大機構を解除可能にロックするステップと、前記配置ステップの前に、前記もどり止め機構を係合して、縫合糸が前記第2の位置にある状態で前記拡大機構をロックするステップと、前記配置ステップの後に、前記もどり止め機構を解放して、前記縫合糸を前記第2の位置から前記第1の位置に移動させるステップとを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項9】 請求項8に記載の創傷縫合方法において、さらに、解放手段を前記指状リングに設けて前記もどり止め機構を解放できるようにしたステップを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項10】 請求項9に記載の創傷縫合方法において、前記もどり止め機構を解放する前記ステップは、前記第1の末端位置から第2の末端位置まで末端方向に前記指状リングを移動させるステップを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項11】 請求項10に記載の創傷縫合方法において、前記引張機構操作ステップは、前記指状リングを前記引張機構に結合するステップと、前記第2の末端位置から前記第1の末端位置まで基端方向に前記指状リングを移動させるステップを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項12】 請求項11に記載の創傷縫合方法において、前記針を引き抜く前記針引き抜きステップは、前記第1の末端位置から前記最初の基端位置まで基端方向に前記親指状リングを移動させるステップを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項13】 外科処置と関連して形成された創傷を治療する治療方法であって、創傷縫合装置を前記創傷内に導入するステップと、前記創傷縫合装置を操作して、縫合糸を前記創傷に配置する創傷縫合装置操作ステップとを備えており、前記縫合糸は、第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端との間の縫合糸ループとを有しており、前記治療方法は、さらに、前記創傷から前記創傷縫合装置を引き抜くステップと、前記創傷を拡張して、前記外科処置に適した大きさの接近用のシースを供給する創傷拡張ステップと、前記外科処置を完了するステップと、前記創傷から前記接近用のシースを引き抜くステップと、前記縫合糸の前記第1の端を前記縫合糸の前記第2の端に結び、これによって、前記創傷を縫合するステップとを備えていることを特徴とする治療方法。
【請求項14】 請求項13に記載の治療方法において、前記創傷は、近接側と遠方側とを有する人体の体壁の組織に形成されており、前記創傷縫合装置操作ステップは、縫合糸を通していない第1の針と、縫合糸を通していない第2の針とを、前記組織を通して挿入するサブステップと、前記人体の体壁の前記近接側に前記縫合糸ループを残した状態で、前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の端とを前記創傷を通して挿入するサブステップと、前記人体の体壁の前記遠方側にある前記第1の針に前記縫合糸の第1の端を通すサブステップと、前記人体の体壁の前記遠方側にある前記第2の針に前記縫合糸の第2の端を通すサブステップと、前記縫合糸を通した針と、前記縫合糸のうち関連した第1及び第2の端とを、前記組織を通して引き抜くサブステップと、前記人体の体壁の前記近接側にある前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の端のうちの少なくとも1つを引っ張って、前記人体の体壁の前記遠方側に前記縫合糸ループを引くサブステップとを備えていることを特徴とする治療方法。
【請求項15】 請求項14に記載の方法において、前記創傷縫合装置を前記創傷内に導入する前記ステップは、前記創傷を通してガイドワイヤを挿入するサブステップと、前記ガイドワイヤに沿って前記創傷縫合装置を導入するサブステップとを備えていることを特徴とする治療方法。
【請求項16】 請求項15に記載の方法において、前記創傷拡張ステップは、前記ガイドワイヤを再位置決めするサブステップと、前記ガイドワイヤに沿って拡張器を導入するサブステップとを備えていることを特徴とする治療方法。
【請求項17】 近接側と遠方側とを有する血管壁に形成された創傷を縫合するための縫合方法であって、創傷縫合装置を提供するステップを備えており、前記創傷縫合装置は、基端と末端の間を伸長する軸線を有するカニューレと、前記カニューレの前記基端に配置されるハンドルと、前記カニューレの前記末端に結合された基端と、前記血管内に伸長するための末端とを有する、前記創傷を実質的にふさぐように寸法決めされ且つ形成された細長いカテーテルと、前記カニューレに近接する基端位置から、前記カテーテルに近接する末端位置に移動可能な一対の針と、第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端との間に配置された縫合糸ループとを有する縫合糸と、前記ハンドルに対して移動可能で、これにより、前記基端位置から前記末端位置に前記針を移動させるアクチュエータとを備えており、前記縫合方法は、さらに、前記創傷を通して、前記血管壁の前記近接側から前記遠方側に前記カテーテルを挿入するステップと、前記創傷を囲む前記血管壁を通して前記針を配置し、これによって、関連する一対の針穴を形成する針配置ステップと、前記血管壁の前記遠方側で、前記縫合糸の端を前記針に通すステップと、前記針穴を通して前記縫合糸を通した針を引き抜き、これによって、人体の血管壁の前記近接側で前記縫合糸の第1の端及び第2の端に接近する、縫合糸を通した針の引き抜きステップと、前記創傷を通して前記カテーテルを引き抜くステップとを備えていることを特徴とする縫合方法。
【請求項18】 請求項17に記載の縫合方法において、前記縫合糸の端を前記針に通すステップは、前記縫合糸の第1の端及び第2の端を移動させ、これによって、前記血管壁の前記遠方側で前記針に係合させて前記針に縫合糸を通すようにした移動ステップを備えたことを特徴とする縫合方法。
【請求項19】 請求項18に記載の縫合方法において、前記移動ステップは、前記カテーテルの前記基端に拡大機構を提供するステップを備えており、前記縫合糸の端は前記拡大機構に配置されており、前記拡大機構は、第1の位置と第2の位置との間で前記縫合糸の端を移動させるように作動可能となっており、前記第2の位置は、前記第1の位置の径方向外側に配置されており、前記移動ステップは、また、前記カニューレに結合され、これにより、前記拡大機構を作動させるためのアクチュエータニーズを提供するステップと、前記血管壁の前記遠方側に前記拡大機構を位置決めするステップと、前記アクチュエータを移動して、前記拡大機構を作動させ、また、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記縫合糸の端を移動させ、これによって、前記針に縫合糸を通すステップとを備えていることを特徴とする縫合方法。
【請求項20】 請求項19に記載の縫合方法において、前記針配置ステップは、前記カニューレに配置機構を設けるステップと、前記血管壁の前記近接側で第1の方向に前記配置機構を作動させ、これにより、前記拡大部材を前記血管壁の前記遠方側に位置決めする間に、前記血管壁を通して前記針を配置するステップとを備えていることを特徴とする縫合方法。
【請求項21】 請求項20に記載の縫合方法において、前記縫合糸を通した針の引き抜きステップは、前記血管壁の前記近接側で第2の方向に前記配置機構を作動させ、これにより、前記拡大部材が前記血管壁の前記遠方側に依然位置決めされている間に、前記血管壁の前記近接側で前記縫合糸の第1の端及び第2の端に接近可能としたステップを備えていることを特徴とする縫合方法。
【請求項22】 請求項21に記載の縫合方法において、さらに、前記血管壁の前記遠方側に前記拡大部材がある間、前記血管壁の前記近接側で前記縫合糸ループを解放可能に支持するための引張機構を前記カニューレに設けるステップと、前記引張機構を操作して前記縫合糸がゆるむことを防止する引張機構操作ステップとを備えていることを特徴とする縫合方法。
【請求項23】 請求項22に記載の縫合方法において、前記引張機構操作ステップは、前記縫合糸を通した針の引き抜きステップの前に、前記縫合糸を引っ張るステップと、前記縫合糸を通した針の引き抜きステップと同時に前記縫合糸を引っ張るステップとを備えていることを特徴とする縫合方法。
【請求項24】 請求項23に記載の縫合方法において、創傷を通してカテーテルを引き抜く前記ステップは、前記創傷を通して前記拡大機構を引き抜くサブステップと、前記引張機構から前記縫合糸ループを解放するサブステップと、前記縫合糸ループが前記血管壁の前記遠方側に引かれるまで、前記針を継続して引き抜くサブステップと、前記創傷から前記カテーテルの末端を引き抜くサブステップとを備えていることを特徴とする縫合方法。
【請求項25】 人体の体壁に形成された創傷を縫合するための創傷縫合装置であって、基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレと、前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、前記カニューレの末端に結合されたカテーテルとを備えており、前記カテーテルは、前記人体の体壁の前記創傷を通して伸長できるように寸法決めされ且つ形成されており、前記創傷縫合装置は、また、前記カニューレに近接する基端位置から、前記カテーテルに近接する末端位置に移動可能な一対の針を備えており、前記針の各々は、基端と末端とを有しており、前記創傷縫合装置は、さらに、第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端との間に配置された縫合糸ループとを有する縫合糸と、前記縫合糸の第1の端及び第2の端を含み、前記針に対して前記縫合糸の第1の端及び第2の端を移動させる、前記カテーテルに設けられた縫合糸マニピュレーターと、前記カニューレに往復運動できるように取り付けられたアクチュエータとを備えており、前記アクチュエータは、前記針と協働して、前記針を前記基端位置から前記末端位置まで移動させる第1の手段と、前記縫合糸マニピュレーターと協働して、前記縫合糸の第1の端及び第2の端を前記針と係合させて前記針に縫合糸を通すようにした第2の手段とを備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項26】 請求項25に記載した創傷縫合装置において、前記創傷縫合装置は、さらに、前記縫合糸ループを解放可能に支持する縫合糸引張機構を備えており、前記縫合糸引張機構は、前記カニューレに往復運動できるように取り付けられており、前記アクチュエータは、さらに、前記縫合糸キャリッジと協働して前記縫合糸がゆるむことを防止する第3の手段を備えることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項27】 人体の体壁に形成された創傷を縫合するための創傷縫合装置であって、基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレと、前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、前記カニューレの末端に結合されたカテーテルとを備えており、前記カテーテルは、前記人体の体壁の前記創傷を通して伸長できるように寸法決めされ且つ形成されており、前記創傷縫合装置は、また、前記カニューレに往復運動できるように取り付けられた一対の針と、前記カニューレの基端位置と、前記カテーテルに近接する末端位置との間での前記針の移動を制御する、前記カニューレに設けられた針配置機構とを備えており、前記針の各々は、基端と末端とを有しており、前記創傷縫合装置は、さらに、第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端との間に配置された縫合糸ループとを有する縫合糸と、前記縫合糸の第1の端及び第2の端を含み、前記針に対して前記縫合糸の第1の端及び第2の端を移動させる、前記カテーテルに設けられた縫合糸マニピュレーターと、前記縫合糸ループを解放可能に支持し、また、前記縫合糸のゆるみを防止する縫合糸引張機構と、前記カニューレに取り付けられたアクチュエータ手段とを備えており、前記アクチュエータ手段は、前記縫合糸マニピュレーターと、前記針配置機構と、前記縫合糸引張機構と協働し、これにより、前記針の配置を制御し、また、前記針への縫合糸の通しを制御し、さらに、前記針の引っ込みを制御し、そして、前記針が配置され、前記針に縫合糸が通され、前記針が引き抜かれるように、前記縫合糸への十分な引っ張りを維持するようにしたことを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項28】 請求項27に記載の創傷縫合装置において、前記アクチュエータ手段は、アクチュエータを備えており、該アクチュエータは、前記針配置機構に係合するための第1の係合手段と、前記縫合糸引張機構に係合するための第2の係合手段と、前記縫合糸マニピュレーターに係合するための第3の係合手段とを備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項29】 請求項28に記載の創傷縫合装置において、前記針配置機構は、前記第1の係合手段と協働して前記針の末端への移動を制御する駆動手段と、前記第1の係合手段と協働して前記針の基端への移動を制御する復帰手段とを備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項30】 請求項29に記載の創傷縫合装置において、前記アクチュエータは、第1の位置と、第2の位置と、第3の位置との間で摺動できるように取り付けられており、前記第1の位置において、前記第1の係合手段は、前記針配置機構の前記駆動手段に係合して、前記針の末端方向への移動を開始できるようになっており、前記第2の位置において、前記第2の係合手段は、前記縫合糸引張手段に係合しており、前記第3の位置において、前記第1の係合手段は、前記針配置機構の前記復帰手段に係合して、前記針の基端方向への移動を開始できるようになっていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項31】 請求項30に記載の創傷縫合装置において、前記第2の位置は、前記第1の位置の末端方向に設けられており、前記第3の位置は、前記第1の位置及び前記第2の位置の基端方向に設けられていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項32】 請求項27に記載の創傷縫合装置において、前記針配置機構は、針支持アセンブリを備えており、前記針支持アセンブリは、前記カニューレに往復運動できるように取り付けられたフランジを備えており、前記フランジは、基端と末端とを有しており、前記末端は、前記針の前記基端を支持しており、前記針支持アセンブリは、前記フランジの前記基端から基端方向に伸長する制御ロッドと、前記制御ロッドから径方向に突出する駆動用ブロックと、前記制御ロッドから径方向に突出し、前記駆動用ブロックの基端方向に設けられた復帰用ブロックとを備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項33】 請求項32に記載の創傷縫合装置において、前記アクチュエータ手段は、前記制御ロッドに摺動できるように取り付けられたアクチュエータと、前記アクチュエータから伸長するフランジとを備えており、前記フランジは末端を有しており、前記フランジの末端は、前記アクチュエータの末端方向への移動に応答して、前記制御ロッドに設けられた前記駆動ブロックに係合して前記針支持アセンブリを末端方向に押すことができるようになっており、前記フランジは基端を有しており、前記フランジの基端は、前記アクチュエータの基端方向への移動に応答して、前記針支持アセンブリを基端方向に押すことができるようになっていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項34】 請求項28に記載の創傷縫合装置において、前記縫合糸引張機構は、前記カニューレに往復運動できるように取り付けられ前記アクチュエータの末端方向に設けられた縫合糸キャリッジと、前記縫合糸キャリッジから基端方向に伸長するもどり止めとを備えており、前記第2係合手段は、前記アクチュエータの末端部に形成された肩部を備えており、前記アクチュエータが前記第2の位置に移動したとき、前記肩部は、前記縫合糸キャリッジに設けられた前記もどり止めに係合でき、それによって、前記アクチュエータの前記第2の位置から前記第3の位置への移動により、前記縫合糸引張機構が基端方向に移動して、これにより、前記縫合糸が引っ張られることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項35】 請求項27に記載の創傷縫合装置において、前記縫合糸マニピュレーターは、前記カテーテルに形成された可撓性を有する複数の脚部を備えており、前記脚部は、径方向に収縮した第1の位置と、径方向に伸長した第2の位置とを有しており、前記脚部は、径方向に収縮した前記第1の位置に偏倚されており、前記縫合糸マニピュレーターは、また、径方向に収縮した前記第1の位置から、径方向に伸長した前記第2の位置に前記脚部を移動させるための制御手段を備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項36】 請求項35に記載の創傷縫合装置において、前記制御手段は、前記カニューレに移動できるように取り付けられたタブと、細長い部材とを備えており、前記細長い部材は、前記タブに結合された基端と前記カテーテルの末端に結合された末端とを有しており、前記タブが末端位置から基端位置に移動したとき、前記細長い部材は、前記カテーテルに圧縮力を加え、それによって、前記脚部は、径方向に伸長した前記第2の位置に移動するようになっており、前記制御手段は、また、前記タブを前記基端位置に解放可能にロックするためのロック手段を備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項37】 請求項36に記載の創傷縫合装置において、前記アクチュエータ手段は、前記カニューレに往復運動できるように取り付けられたアクチュエータと、前記アクチュエータから伸長する指状突起部を備えており、前記指状突起部は前記タブと係合して、前記ロック手段を解放し、これにより、前記アクチュエータの末端への移動に応答して、前記タブは、前記基端位置に移動でき、また、前記脚部は、径方向に収縮した前記第1の位置に移動できることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項38】 請求項1に記載の創傷縫合方法において、さらに、前記縫合糸の端を互いに結んで、前記人体の体壁の前記創傷を縫合するステップを備えたことを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項39】 請求項1に記載の創傷縫合方法において、前記創傷縫合装置を提供するステップは、基端と末端とを有する硬質管の形状をした前記中間セクションを提供するステップと、前記硬質管の末端に取り付けられた可撓性の管の形状をした前記末端セクションを提供するステップとを備えたことを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項40】 請求項2に記載の創傷縫合方法において、前記縫合糸端移動ステップは、前記創傷縫合装置の末端セクションに拡大機構を提供するステップを備えており、前記拡大機構は、第1の位置と、該第1の位置の径方向外側に配置された第2の位置と、の間で前記縫合糸を移動できるように操作可能となっており、前記縫合糸端移動ステップは、さらに、前記創傷縫合装置の前記基端セクションに指状タブを提供するステップと、前記創傷縫合装置の前記基端セクションに前記指状タブを移動して、前記拡大機構を作動させ、そして、前記第1の位置と前記第2の位置との間で前記縫合糸を移動させ、これにより、前記針に縫合糸を通すようにしたことを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項41】 請求項40に記載の創傷縫合方法において、前記縫合糸端移動ステップは、さらに、縫合糸が前記第2の位置にある状態で前記拡大機構を解除可能にロックできるもどり止め機構を提供するステップと、前記配置ステップの前に、前記もどり止め機構を係合して、縫合糸が前記第2の位置にある状態で前記拡大機構をロックするステップと、前記配置ステップの後に、前記もどり止め機構を解放して、前記縫合糸を前記第2の位置から前記第1の位置に移動させるステップとを備えていることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項42】 近接側と遠方側とを有する人体の体壁の組織に形成された創傷を縫合する創傷縫合方法であって、第1の端と、第2の端と、前記第1の端と前記第2の端との間を伸長する縫合糸ループとを有する縫合糸を提供するステップと、縫合糸を通していない第1の針と、縫合糸を通していない第2の針とを、前記組織を通して挿入するステップと、前記人体の体壁の前記近接側に前記縫合糸ループを残した状態で、前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の端とを前記創傷を通して挿入するステップと、前記人体の体壁の前記遠方側にある前記第1の針に前記縫合糸の第1の端を通すステップと、前記人体の体壁の前記遠方側にある前記第2の針に前記縫合糸の第2の端を通すステップと、前記縫合糸を通した針と、前記縫合糸のうち関連した第1及び第2の端とを、前記組織を通して引き抜く引き抜きステップと、前記人体の体壁の前記近接側にある前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の端のうちの少なくとも1つを引っ張って、前記人体の体壁の前記遠方側に前記縫合糸ループを引く引っ張りステップと、前記縫合糸の前記第2の端に前記第1の端を結んで、前記人体の体壁の前記組織に形成された前記創傷を縫合することを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項43】 請求項42に記載の創傷縫合方法において、第1の針に縫合糸の第1の端を通す前記ステップと、第2の針に縫合糸の第2の端を通す前記ステップとは、実質的に同時に行われることを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項44】 請求項42に記載の創傷縫合方法において、さらに、前記引っ張りステップの間に、前記人体の体壁の前記近接側にある前記縫合糸ループに係合して、前記人体の体壁の前記遠方側にある前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の端とを引っ張るステップと、前記引き抜きステップの間に、前記人体の体壁の前記近接側にある前記縫合糸ループとの係合を解除して、前記人体の体壁の前記遠方側に前記縫合糸ループを引くステップとを備えたことを特徴とする創傷縫合方法。
【請求項45】 組織壁に形成された創傷を縫合するための創傷縫合装置であって、基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレと、前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、前記カニューレの末端に近接して配置された少なくとも1つの針とを備えており、前記針は、基端位置と末端位置との間を移動することができ、前記創傷縫合装置は、さらに、前記カニューレによって支持され前記創傷を通して挿入可能な縫合糸マニピュレーターを備えており、前記縫合糸マニピュレーターは、前記針が末端位置にあるとき、前記縫合糸を前記針に係合させるように操作可能となっていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項46】 請求項45に記載の創傷縫合装置であって、さらに、前記ハンドルに配置され前記縫合糸マニピュレーターに結合された指状タブを備えており、前記指状タブは、前記ハンドルに沿って移動して、前記縫合糸マニピュレーターを作動させることができ、それによって、前記縫合糸は、第1の位置と、該第1の位置の径方向外側に配置された第2の位置との間で移動することを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項47】 請求項46に記載の創傷縫合装置であって、前記末端位置の前記針は、前記カニューレの前記軸線にほぼ平行に位置決めされており、また、前記カニューレの前記軸線からほぼ第1の距離だけ離れて配置されており、前記第1の位置の前記縫合糸は、前記カニューレの前記軸線にほぼ平行に位置決めされており、また、前記カニューレの前記軸線からほぼ第2の距離だけ離れて配置されており、前記第2の距離は、前記第1の距離よりも小さくなっており、前記第2の位置の前記縫合糸は、前記カニューレの前記軸線にほぼ平行に位置決めされており、また、前記カニューレの前記軸線からほぼ第3の距離だけ離れて配置されており、前記第3の距離は、前記第2の距離よりも大きくなっていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項48】 人体の体壁に形成された創傷を縫合するための創傷縫合装置であって、基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレと、前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、前記カニューレの末端に結合されたカテーテルとを備えており、前記カテーテルは、前記人体の体壁の前記創傷を通して伸長できるように寸法決めされ且つ形成されており、前記創傷縫合装置は、前記カニューレ及び前記カテーテルを通って少なくとも部分的に伸長する縫合糸と、前記カテーテルに設けられ、前記カテーテルに対して前記縫合糸を操作可能な縫合糸マニピュレーターと、前記カテーテルに近接する関係で、前記カニューレから伸長可能な一対の針と、前記縫合糸を移動して前記針に縫合糸を通すために、前記ハンドルに対して移動して前記縫合糸マニピュレーターを作動可能な指状タブとを備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項49】 請求項48に記載の創傷縫合装置において、前記縫合糸マニピュレーターを作動させることによって、実質的に同時に、前記針に縫合糸を通すことを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項50】 請求項48に記載の創傷縫合装置において、さらに、前記ハンドルに対して移動可能であって、前記針に結合して、伸長位置と後退位置との間で前記針を移動させるためのアクチュエータを備えており、前記針は、前記伸長位置で縫合糸を通され、前記後退位置で前記縫合糸を捕らえることができる特性を備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項51】 請求項48に記載の創傷縫合装置において、さらに、アクチュエータを備えており、前記アクチュエータを前記ハンドルに対して一方の方向に移動させることによって、前記カニューレから前記針を伸長させることができ、また、前記カニューレに近接する位置で前記針に縫合糸を通すことができることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項52】 請求項51に記載の創傷縫合装置において、さらに、縫合糸引張機構を備えており、前記縫合糸引張機構は、第1の状態で前記縫合糸に係合しており、また、前記縫合糸引張機構は、前記アクチュエータを前記第1の方向に移動させることによって作動し、これによって、前記第2の状態で前記縫合糸を解放できることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項53】 人体の体壁に形成された創傷を縫合するための創傷縫合装置であって、基端と末端との間を伸長する軸線を有するカニューレと、前記カニューレの基端に配置されたハンドルと、前記カニューレの末端に結合されたカテーテルとを備えており、前記カテーテルは、前記人体の体壁の前記創傷を通して伸長できるように寸法決めされ且つ形成されており、前記創傷縫合装置は、また、前記カニューレに近接する基端位置から、前記カテーテルに近接する末端位置に、移動可能な一対の針と、第1の端と第2の端とを有する縫合糸と、前記針に対して前記縫合糸を移動させることができるように前記カテーテルに設けられた縫合糸マニピュレーターと、前記ハンドルに対して第1の方向に移動可能で、これにより、前記基端位置から前記末端位置に前記針を移動させることができるアクチュエータとを備えており、前記アクチュエータは、前記第1の方向に移動させることにより、前記縫合糸マニピュレーターを作動させることができると共に、前記縫合糸を移動させて前記針に前記縫合糸を通すことができる特性を備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項54】 請求項53に記載の創傷縫合装置において、さらに、前記縫合糸マニピュレーターに設けられた複数の脚部を備えており、前記脚部は、径方向に収縮した第1の位置と、径方向に伸長した第2の位置とを有することができ、前記脚部は、径方向に収縮した前記第1の位置に向けて偏倚されており、前記創傷縫合装置は、また、前記ハンドルに対して移動可能で、これにより、径方向に収縮した前記第1の位置から径方向に伸長した前記第2の位置に、前記脚部を移動させることができるタブを備えていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項55】 請求項54に記載の創傷縫合装置において、前記タブは、前記第2の位置でロックすることができ、前記創傷縫合装置は、さらに、走行機構を備えており、前記針に前記縫合糸を通すために、前記アクチュエータが前記第1の方向に移動して、前記タブのロックを解除すると共に、径方向に伸長した前記第2の位置から径方向に収縮した前記第1の位置に向けて前記脚部を解放させるときに、前記走行機構は作動可能となっていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項56】 請求項53に記載の創傷縫合装置において、前記カテーテルは前記カニューレ内に伸長しており、前記カニューレの内側にある前記カテーテルの部分が、前記カテーテルを通って径方向に伸長する通路を画定しており、前記縫合糸は、前記縫合糸の前記第1の端と前記第2の端との間に配置された縫合糸ループを備えており、前記縫合糸ループは、前記カテーテルを通って伸長し、前記通路を通って前記カテーテルを出ていることを特徴とする創傷縫合装置。
【請求項57】 請求項56に記載の創傷縫合装置において、さらに、孔の末端に配置された縫合糸引張機構を備えており、前記縫合糸引張機構は、前記カテーテルと前記カニューレとの間で前記縫合糸ループに係合して、該縫合糸引張機構が前記孔の末端方向に移動したとき、前記縫合糸を引っ張ることができることを特徴とする創傷縫合装置。
【発明の詳細な説明】【0001】この出願は、1995年7月14日に出願された米国特許出願シリアルNo.08/502,482の一部継続出願である。
【0002】
【発明の属する技術分野】本願発明は、概ね、人体の体壁の創傷または穴(すなわち孔)を縫合するための装置及び方法に関し、特に、縫合材料を使用する創傷縫合装置に関する。
【0003】
【従来の技術】穿刺型の創傷が、外科処置の一部として、人体の体壁に偶発的にあるいは意図的に形成される。どちらの場合も、創傷は、人体の体壁を貫通する穴形状となっている。そこでは、その創傷を通してのみ、人体の体壁の遠方側に接近可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】創傷は、偶然に人体の体壁に形成されるかもしれない。しかし、例えば、心臓への介入に関連した外科処置において、意図的に創傷が形成されることが多いであろう。
【0005】心臓への介入に関係する外科処置では、創傷が、患者の大腿動脈または腸骨動脈に形成されるのが一般的である。この場合、創傷が形成される人体の体壁は、動脈壁となっている。動脈は、患者の皮膚の下にある程度の距離をおいて配置されている。これらの動脈が穿刺されたとき、創傷または穴は、動脈を形成する組織壁に残ったままとなる。現在、大きな口径の接近用のシースと拡張器とが使用されている。接近用のシースと拡張器は、単に、創傷の大きさを拡大し、創傷を縫合するための適切な縫合装置及び技術を要求する。この種の創傷は、手で直接的に圧力をかけたり、または、特殊な錘り、包帯、及び手当用品で処理されている。これらの器具は、管理された長い期間の間、配置することが必要であり、その結果、患者にかなりの不快を与えることとなる。他のタイプの縫合装置は、生物学的液体を再吸収可能な(bioresorbable)プラグを備えている。この生物学的液体を再吸収可能なプラグは、ある場合において、血液の凝固を容易にするマトリックスを提供する。より最近、針と、該針に取り付けられた縫合糸とを備えた装置が使用されている。この装置の針と縫合糸は、血管内に挿入される。針は、血管の壁を通って外側に駆動させられる。そこで、縫合糸の端は、捕捉され、たぐり寄せられ、結び目を結ぶことができる。
【0006】同様の装置が、米国特許No.5,417,699によって示されている。米国特許No.5,417,699は、基端方向に向いた一対の針を開示している。この針は、創傷に挿入可能となっており、また、径方向に拡大可能となっている。それによって、当該装置を引っ込めることにより、針は、穴を囲んでいる組織の該穴を通って伸長する。事前に糸を通された穴が、次いで、組織壁を通って、取り付けられた縫合糸の端と一緒に外側に引かれる。この構成は、人体の体壁を通って基端方向に針を引っ張る特別な針捕捉機構を必要としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明の創傷縫合装置は、末端カニューレを備えている。末端カニューレは、創傷を通して挿入可能となっている。また、末端カニューレは、人体の体壁の遠方側に縫合糸を提供するように機能する。装置のハンドルは、人体の体壁の近接側にとどまっている。ハンドル上で作動可能となっている指状タブは、人体の体壁の遠方側にある縫合糸を、径方向に間隔をあけた外側位置と内側位置との間で操作する。針配置機構が、また、ハンドル上で作動可能となっている。この針配置機構によって、基端位置から末端位置に、針は配置される。末端位置において、針は、人体の体壁の組織に形成された針穴を通して伸長し、人体の体壁の遠方側で縫合糸に近接する位置まで伸長する。この位置において、針は、縫合糸の第1の位置と、第2の位置との間に配置される。それによって、第1の位置と第2の位置との間で縫合糸を操作することにより、縫合糸は針と係合する。次いで、針は、引き抜かれ、これによって、縫合糸の端が捕らえられ、これら縫合糸の端を、針穴を通して人体の体壁の近接側にまで移動させる。この時点で、創傷縫合装置全体が引っ込まれすなわち後退させられ、縫合糸の端を、創傷の両側にある組織を通して伸長させる。これらの縫合糸の端の間で結び目を結ぶことによって、創傷を横切って縫合糸をしっかりと締め付け、これによって、縫合が完了する。
【0008】人体の体壁の遠方側で針に縫合糸を通すための前記装置は、マリコット(Mallicot)構造を備えている。Mallicot構造は、脚部を備えている。脚部は、径方向において拡大且つ収縮し、これによって、縫合糸は、当該縫合糸を通すように針に係合する。この機構は、人体の体壁の近接側で、前記装置のハンドルから操作可能となっている。
【0009】基端位置と末端位置との間に針を配置するための前記装置は、また、ハンドルから操作可能となっている。この装置は、針に縫合糸を通すために針が適切に位置決めされたとき、針を移動させるだけでなく、針に縫合糸を通す前記機構を走行させる。針に縫合糸が通された後、前記配置機構をさらに操作することによって、縫合糸ループが、引張装置から解放される。それによって、縫合糸が、創傷を容易に縫合するために適切に位置決めされた状態で、前記装置を、創傷から引き抜くことができる。
【0010】本願発明の1つの特徴においては、創傷縫合装置は、組織壁に形成された創傷を縫合できるようになっている。創傷縫合装置は、カニューレを備えている。カニューレは、基端と末端との間で伸長する軸線を有している。ハンドルは、カニューレの基端に配置されている。少なくとも一対の針が、カニューレの末端に近接して配置されている。針は、基端位置と末端位置との間で移動可能となっている。末端移動において、針は、組織壁を通して伸長している。縫合糸のマニピュレーターが、カニューレによって支持されている。縫合糸のマニピュレーターは、創傷を通して挿入可能となっている。針が末端位置にあるとき、縫合糸のマニピュレーターを作動することによって、縫合糸を操作して、縫合糸と針とを係合させることができる。
【0011】関連する方法によって、近接側と遠方側とを有する人体の体壁の組織に形成された創傷が縫合される。前記方法は、第1の端と第2の端とそれらの間で伸長する縫合糸ループとを有する縫合糸を提供するステップ(すなわち、工程)を備えている。縫合糸の第1の端と第2の端とは、人体の体壁の近接側に縫合糸ループを残しておきながら、創傷を通して挿入される。縫合糸が通されていない第1の針と、縫合糸が通されていない第2の針とを、組織を通して挿入することによって、第1の針と第2の針の末端が人体の体壁の遠方側に配置される。前記方法は、また、人体の体壁の遠方側にある第1の針と第2の針とに縫合糸のそれぞれの端を通すステップと、縫合糸の関連する第1及び第2の端と一緒に、縫合糸が通された針を人体の体壁の近接側に引くステップとを備えている。そのとき、縫合糸の第1の端と第2の端とが引っ張られ、これにより、縫合糸ループを、人体の体壁の遠方側にまで引くことができる。また、縫合糸の第1の端と第2の端とを結んで、組織を創傷に近接する内側に引き、それによって、人体の体壁の創傷を縫合することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】創傷縫合装置が、図1に図示されており、参照符号10によって概ね示されている。創傷縫合装置10は、患者16の大腿動脈14の創傷12を閉じるすなわち縫合するために用いられている状態が図示されている。創傷12は、典型的に、大腿動脈14を介して患者16の心臓血管系に接近できるようにするために意図的に形成されている。この場合、創傷12は、大腿動脈14を形成する人体の組織に形成されている。したがって、前記大腿動脈の部分が、人体の体壁の穴すなわち創傷12を画定している。創傷縫合装置10は、典型的に、ガイドワイヤ18に沿って大腿動脈14内に導入される。ガイドワイヤ18は、患者16の皮膚23に形成された切開部21を通って伸びている。
【0013】図1は、皮膚23の内部での創傷12の縫合を図示しているが、創傷縫合装置10は、皮膚23を含む人体の任意の体壁に形成された創傷を縫合するのに同様に使用できることも理解すべきである。
【0014】創傷縫合装置10の好ましい実施例が、図2に図示されており、概ね、カニューレ30からなっている。カニューレ30は、末端セクション32と、基端セクション34と、中間セクション36とを備えている。この特定の実施例において、基端セクション34は、ハンドル37を備えており、末端セクション32は可撓性のカテーテル45を備えており、中間セクション36は概ね硬質となっている硬質管を備えている。カニューレ30は、また、軸線38によって画定されている。軸線38は、創傷縫合装置10の基端41と末端43との間を伸長している。
【0015】ガイドワイヤ18に沿った創傷縫合装置10の挿入を容易にするために、カニューレ30は、概ね、中空となっている。ガイドワイヤ18は、基端41と末端43の両方にそれぞれ示されている。皮膚23に対する創傷12の深さを測定するために、目盛47を、中間セクション36の外側表面に設けることができる。X線不透過性のマーカーリングをカテーテル45に設けて、X線透視検査の際の案内やX線コントラストを容易に行うことができる。
【0016】ハンドル37は、固定された一対の指状リング52と、アクチュエータとを備えている。このアクチュエータは、軸方向に移動可能な指状リング54の形状をしている。この指状リング54の形状をしたアクチュエータについては、後で詳述する。指状タブ56もまた、ハンドル37に沿って移動できるようになっている。この指状タブ56は、細長い溝58内で支えられて進む。細長い溝58は、スロット61を備えている。スロット61は、基端側に向いている肩部63を備えている。図2の実施例には、また、Touchy−Boast(タッチィ−ボウスト)バルブ65が設けられている。Touchy−Boastバルブ65は、しっかりと締め付けられ、これにより、ガイドワイヤ18がシールすなわち密封されている。カテーテル45を通しての後方への出血がTouchy−Boastバルブ65を通して明示され、これにより、カテーテル45が大腿動脈14内に配置されたことを視覚的に示すことができる。
【0017】カニューレ30の内側領域が図3に図示されている。この図から、この特定の実施例のカテーテル45は、基端41から伸長し、末端43を通ってカニューレ30を出ていることが理解される。したがって、カテーテル45は、カニューレ30の中空管内に中空管を形成している。カテーテル45と関連した内側経路70は、ガイドワイヤ18だけでなく、後で詳述される縫合糸72も受けることができるようになっている。カニューレ30と関連する内側経路74には、その末端43にプラグ(すなわち、栓)76が設けられている。このプラグ76は、末端方向に向いた外側表面78と、基端方向に向いた肩部79と、環状の凹部81とを備えている。環状の凹部81は、内側経路74内において、基端方向に向いた面83で終端している。環状の凹部81の径方向外側には、軸方向に伸びる一対の針ボア(ニードルボア)85、87が設けられている。針ボア85、87は、カニューレの内側経路74から末端方向に向いた外側表面78にかけて、軸線38に概ね平行となっている。
【0018】一対の針90、92が、往復運動できるようにそれぞれの針ボア85、87内に設けられている。針90、92は、共通の径方向フランジ94によって支持されている。径方向フランジ94は、カニューレ30の内側経路74内に配置されている。しかし、径方向フランジ94には、軸線38に沿ってカテーテル45を受けることができるように適切な位置に開口部が設けられている。径方向フランジ94の末端側には、針戻しばね96が、環状の凹部81の基端方向に向いた面83から径方向フランジ94まで伸長するように配置されている。径方向フランジ94の基端側には、弛緩状態にある走行用のばね98が、径方向フランジ94から細長いシリンダ103の末端方向に向いた面101まで伸長している。このシリンダ103は、カニューレ30と同軸に設けられていると共に、カニューレ30の内側に配置されている。そして、シリンダ103は、指状リング54の作動によって、カニューレ30の内側経路74内で移動できるようになっている。カテーテル45は、シリンダ103を通って伸長しており、それによって、シリンダ103は、カテーテル45とカニューレ30との間にあるほぼ円筒形の空間に置かれている。
【0019】この実施例の創傷縫合装置10において、指状リング54と、該指状リング54に取り付けられたシリンダ103とは、ばね96及び98、針90及び92、及び関連する径方向フランジ94と共に、配置機構として機能している。これにより、針90、92は、最初に突出して配置され、最終的に引っ込むことができるようになっている。指状リング54が末端方向に移動したとき、シリンダ103の末端方向に向いた面101がばね98を押し付ける。これにより、次いで、径方向フランジ94とこれに取り付けられた針90、92が、針戻しばね96の偏倚力に抗して推し進められる。したがって、指状リング54に加えられた末端方向への圧力によって、針90、92は、図3に最も良く図示された基端位置から、図9に最も良く図示された末端位置まで、移動する。
【0020】指状リング54が後退方向へすなわち基端方向へ移動するとき、シリンダ103は、ばね98から離れる方向に引き下がる。そして、径方向フランジ94に作用する圧縮されたばねの力によって、針90、92は、図9に図示された位置から図3に図示された位置に向けて戻る。シリンダ103と指状リング54との組み合わせには、また、突出部105の形状をした走行機構が設けられている。突出部105は、細長い溝58に支えられて進み、これによって、指状タブ56に設けられたフランジ107に係合できるようになっている。このフランジ107は、後で詳述する、傾斜面109と、末端方向に向いた肩部111とを備えている。
【0021】カニューレ30と関連する外側表面78にほぼ接近させて、縫合糸配置機構114を、カテーテル45の一部として形成することができる。
【0022】好ましい実施例において、この縫合糸配置機構としての縫合糸操作機構114は、(図5の径方向断面図に最も良く示された)複数のスリット116によって形成されている。スリット116は、カテーテル45の周辺に沿って間隔をあけて設けられている。これらのスリット116は、複数の指状突起部118を画定する。指状突起部118は、図10に最も良く示されている。指状突起部118の各々には、中間一体ヒンジ(換言すれば、中間リビングヒンジ)121を設けることができる。カテーテル45が軸方向に圧縮されたとき、中間一体ヒンジ121によって、指状突起部118は、径方向に容易に拡大することができる。この径方向への拡大は、図3に図示された第1の位置と、図8に図示された第2の位置との間で起きる。図3に図示された第1の位置では、指状突起部118は、比較的低い断面形状をしている(すなわち、比較的にロープロファイルとなっている)。図8に図示された第2の位置では、指状突起部118は、径方向に比較的高い断面形状となっている(すなわち、比較的にハイプロファイルとなっている)。これらの組み合わせで、拡大可能な指状突起部118は、Mallicot(マリコット)構造として一般に参照される装置を形成している。指状突起部118の、第1の低い断面形状位置と第2の高い断面形状位置との間には、図12を参照して後述する固有位置が存在する。
【0023】縫合糸操作機構114は、また、指状タブ56と、突出部123とを備えている。突出部123は、指状タブ56から、細長い溝58を通って、カニューレ30の内側経路74内に伸長している。細長い部材125の基端が、突出部123に固定されており、細長い部材125の末端が、創傷縫合装置10の末端チップに設けられたフランジ127に固定されている。このフランジ127には、ガイドワイヤ18を受けることができるように開口部が設けられている。フランジ127は、創傷縫合装置10の末端43におけるカテーテル45と少なくとも同じ程度の大きさとなっている。低い断面形状位置と高い断面形状位置との間で指状突起部118を移動させることが、指状タブ56、細長い部材125、及びフランジ127の目的である。指状タブ56が基端方向に(すなわち、図3における実線位置から点線位置まで)移動したとき、細長い部材125は引っ張られ、それによって、フランジ127が基端方向に引かれる。これにより、カテーテル45に軸方向の圧縮力が加えられる。それによって、指状突起部118の各々が、それぞれの端と、関連する中間一体ヒンジ121とで曲がり、それによって、指状突起部118が拡大し、Mallicot構造が形成される。
【0024】指状タブ56と関連したフランジ107を、細長い溝58に関連したスロット61に適切に入れることを確実にすることによって、これらの指状突起部118は、第2の拡大した位置に自動的に維持することができる。したがって、フランジ107がスロット61に位置決めされ、フランジ107の末端方向に向いた面111が、スロット61の基端方向に向いた面63に係合することによって、指状タブ56は、基端側の点線位置でロックすなわち固定することができる。ロックされた結果、指状タブ56はその基端位置に保持され、指状突起部118はその第2の拡大状態に保持される。好ましい実施例においては、指状リング54及びシリンダ103に関連した突出部すなわちタブ105が、フランジ107に係合して、フランジ107がスロット61の外に強制的に押されたとき、ロックは解除される。ロックが解除されたとき、指状突起部118は、低い断面形状状態に向けて自然に戻る。これによって、末端側のフランジ127は、細長い部材125を末端方向に強制的に引っ張り、そして、指状タブ56を末端方向に(すなわち、図3の点線位置から実線位置まで)強制的に引く。もし、細長い部材125が圧縮荷重を受けることができるならば、指状タブ56に加えられる指による末端方向への力によって、また、指状突起部118は、高い断面形状状態から低い断面形状状態に向けて容易に移動することができる。
【0025】縫合糸操作機構114と拡大可能な指状突起部118との操作は、縫合糸72を配置する上で、この構造を特に有用なものとしている。図3及び図8に最も良く示されているように、縫合糸72は、自由端130、132を備えている。自由端130、132は、隣接する指状突起部118の一体ヒンジ121にあるいは一体ヒンジ121の近くに埋め込むことができる。自由端130、132の間で、縫合糸72は、縫合糸ループ134を形成している。縫合糸ループ134は、比較的長く、指状突起部118からカテーテル45の内側経路70内に伸長し、カニューレ30の長さのほぼ全体に沿って伸長している。そこで、縫合糸ループ134は、通路すなわち孔136を通って、カテーテル45から出ている。
【0026】カテーテル45の外側で、縫合糸ループ134は、縫合糸引張装置138と係合している。縫合糸引張装置138は、シリンダ103の壁に形成されたタブ141の形状をしている。このタブ141は、ポスト143を備えている。ポスト143は、径方向外側に向けて伸長して、縫合糸ループ134を受けることができるようになっている。タブ141は、図6に最も良く示されているように、ハンドル37の内面に設けられた突出部145によって、径方向内側に向けて押し付けることができるようになっている。指状リング54の操作によってシリンダ103が軸方向に沿って移動したとき、突出部145はタブ141に係合し、タブ141を径方向内側に向けて移動させる。これにより、縫合糸72は、ポスト143を通り越し、縫合糸ループ134が縫合糸引張装置138から効果的に取り外される。この特徴は、後で詳述する理由のため、創傷縫合装置10の操作の間において、特に効果的である。
【0027】縫合糸72を指状突起部118に取り付けるための好ましい方法は、図10を参照することによって最も良く理解できる。この実施例において、指状突起部118は、さらに、参照符号152、154、156、及び158によって、示されている。図10の点からみて、指状突起部152−158は第2の位置に十分に伸長している。関連する一体ヒンジ121は、指状突起部152−158が軸線38から最大径方向距離に達する該指状突起部152−158の屈曲部に、配置されている。
【0028】そのような実施例では、縫合糸の自由端130は、指状突起部154にゆるく埋め込まれている。次いで、縫合糸は、指状突起部154から、指状突起部156に関連した一体ヒンジ121に設けられたスリットを通って導かれる。この点から、縫合糸ループ134は、カニューレ30の長さ方向に沿って、カテーテル45内に送り込まれる。同様に、縫合糸の自由端132は、指状突起部152にゆるく埋め込まれている。そして、縫合糸は、指状突起部としての脚部158に関連した一体ヒンジ121に設けられたスリットを通して案内される。この方向決めによって、縫合糸の自由端130、132の各々は、隣接する脚部(すなわち、指状突起部)の間を伸長する、縫合糸の短いセクションを形成している。したがって、縫合糸の自由端130は、隣接する脚部154と156との間を伸長し、これによって、縫合糸部159が形成されている。一方、縫合糸の自由端132は、対向する隣接した脚部152と158との間を伸長し、これによって、縫合糸部160が形成されている。
【0029】創傷縫合装置10の装填は、最終ステージの操作の間に成し遂げられる。ハンドル37に設けられた指状タブ56は、最初に、図3の実線によって図示された末端位置に設定される。これにより、Mallicot構造を形成する指状突起部118が低い断面形状状態になることが確保される。次いで、縫合糸72を、指状突起部118に取り付けることができ、そして、縫合糸ループ134を、カテーテル45の内側経路70に通すことができる。カテーテル45の孔136を出た後、縫合糸ループ134は、縫合糸引張装置138のポスト143の周囲に配置される。最終的に、軸方向に移動可能な指状リング54が、その基端位置に置かれ、それによって、針90、92が、関連する針ボア85、87内に引っ込む。Touchy−Boastバルブ65をゆるめることによって、ガイドワイヤ18に沿って挿入できる。
【0030】創傷縫合装置10の操作は、カテーテル45を創傷12内に挿入することによって開始される。もし、創傷12が患者16の皮膚23にあるならば、カテーテル45は、創傷12内に直接的に導入される。しかしながら、もし、図1に図示されたように、創傷12が大腿動脈14の壁のような人体の体壁にあるならば、大腿動脈14へ接近するために小さな切開部21が皮膚23に形成される。ガイドワイヤ18は、典型的に、創傷12を形成した外科処置の一部として切開部21と創傷12とを通して配置される。
【0031】ガイドワイヤ18が所定位置に配置された状態で、創傷縫合装置10は、ガイドワイヤ18に沿って位置決めされる。それによって、カテーテル45の末端チップが、ガイドワイヤ18をたどって、切開部21及び創傷12を通して大腿動脈14内に導入される。この地点で、カニューレ30に設けられた目盛47は、皮膚23に対する大腿動脈14の深さを示す。カテーテル45に設けられたX線不透過性のマーカーは、操作位置へのX線透視検査の案内を容易にするために有用となっている。Touchy−Boastバルブ65は、血管内に適切に配置されたことを明示する、出血(Back bleeding)の視覚的表示を提供する。Touchy−Boastバルブ65に、T継手を設けることにより、X線コントラスト媒体のカテーテル45を通した注入を容易にすることができる。
【0032】図3を参照すると、人体の体壁、すなわちこの場合、大腿動脈14の人体の体壁161は、近接側163と遠方側165とを備えていることが理解される。人体の体壁161の遠方側165への接近は厳しく制限されていることから、創傷12を通すことを除いて、遠方側165に直接的に接近することなく創傷を縫合できることは、本願発明にとって、特に効果的である。
【0033】好ましい方法においては、カテーテル45は、Mallocot構造を形成する指状突起部118が、人体の体壁161の遠方側165に位置決めされるのに十分な距離だけ、創傷12を通して挿入される。針90、92を含むカニューレ30は、人体の体壁161の近接側163にとどまっている。この方向決めによって、図8に図示された自由端130、132が、遠方側165に位置決めされ、一方、縫合糸ループ134が人体の体壁161の近接側163に位置決めされることが理解される。
【0034】創傷縫合装置10に対する好ましい作動位置は、ハンドル37と、関連する固定された一対の指状リング52との操作によって達成される。このようにして創傷縫合装置10が配置された状態で、指状突起部は、図3に図示された第1の低い断面形状の状態から、図8に図示された第2の拡大状態まで拡大される。指状突起部118のこの拡大によって、縫合糸部159、160は、径方向外側に向けて移動することが理解される。
【0035】縫合糸部159、160が適切に位置決めされた状態で、針90、92を、直ちに配置することができる。これらの針90、92は、最初に、人体の体壁161の近接側163で、関連する針ボア85、87に配置されている。針90、92の配置は、指状リング54と、関連するシリンダ103とを、図9の矢印167の末端方向に向けて移動させることによって、達成される。シリンダ103の末端方向に向いた面101は、ばね98を圧縮する。これによって、径方向フランジ94に力が及ぼされる。この力は、針戻しばね96の偏倚力に抗する指状リング54の末端方向へのさらなる移動によって、増加する。この増加する力によって、針90、92は、末端方向に向いた外側表面78を越えて、人体の体壁161にそれぞれ形成される針穴170、172を通って、移動する。径方向フランジ94が、プラグ76の基端方向に向いた面すなわち肩部79に達したとき、針90、92の末端方向への移動は、終了する。
【0036】針90、92は、各々、針受け(needle eye)176、178をそれぞれ備えている。針受け176、178は、好ましい実施例において、フレンチ・アイ(French eye)の形になっている。針90、92が十分に伸長したとき、これらの針受け176、178は、縫合糸部159、160を越えて、人体の体壁161の遠方側165に配置されることが好ましい。縫合糸部159、160が径方向に伸長した位置にある状態で、針90、92が最も末端位置にある状態で、また、針受け176、177が縫合糸部159、169に面する状態で、縫合糸72を直ちに操作して、針90、92に縫合糸72を通すことができる。
【0037】好ましい実施例において、縫合糸72のこの操作は、指状リング54を第2の位置に向けて末端方向にさらに移動させることによって、成し遂げられる。第2の位置では、細長い溝58に支えられて進む突出部105は、フランジ107の傾斜面109に係合する。突出部105によるフランジ107のこの係合によって、指状タブ56は、そのロックされた基端位置から解放される。これにより、細長い部材125に加えられた張りが解放され、カテーテル45が伸長するにしたがって、指状突起部118が径方向に自然に圧縮される。指状突起部118の径方向への圧縮によって、縫合糸部159、160が、針受け176、178の基端側の位置で移動して、関連する針90、92に接触する。
【0038】もちろん、指状突起部118の径方向への圧縮で、隣接する一体ヒンジ121の間の距離は減少する。これにより、縫合糸部159、160は、通常、ゆるむ。しかし、そのゆるみは、上述した縫合糸引張装置138によって行われたものではない。指状リング54が末端方向に移動するとき、縫合糸引張装置138も末端方向に移動することが、理解される。カテーテル45の孔136が縫合糸引張装置138の基端側に配置されていることから、縫合糸引張装置138の末端方向への移動によって、縫合糸ループ134は、カテーテルの内側経路70を通って基端方向に移動する。これにより、指状突起部118が径方向に縮まるときでさえ、縫合糸部159、160は引っ張られる。
【0039】この点で、指状リング54が末端方向へ移動することによって、針90、92が第1の位置に配置され、指状リング54の第2の位置で針に縫合糸を通すために、指状突起部118が操作される。第2の位置における指状突起部118のこの操作は、縫合糸引張装置138で縫合糸72を引っ張りながら、行われる。
【0040】さらに、指状リング54を末端方向に向けて第3の位置に移動させることによって、縫合糸ループ134が、縫合糸引張装置138のポスト143から取り外される。これにより、縫合糸ループ134が創傷縫合装置10から解放され、その結果、縫合糸ループ134を、自由に創傷12内に引き込むことができる。シリンダ103が末端方向に移動して、タブ141がハンドル37に設けられた突出部145に接近したとき、縫合糸ループ134の解放は、図5に図示されるように成し遂げられる。この干渉関係によって、タブ141は、径方向内側に向けて圧縮され、したがって、縫合糸ループ134は、図7に図示されたようにポスト143から強制的に取り外される。
【0041】この点で、指状リング54を共通の末端方向に移動させることによって、創傷縫合装置10を操作するための方法における、3つの連続的なステップが実行されることが理解される。指状リング54の第1の末端位置に関係する第1のステップにおいて、針90、92は、縫合糸を通すことができる位置に配置される。指状リング54の第2の位置に関係する第2のステップにおいて、指状タブ56は解放され、それによって、指状突起部118の収縮により、針90、92に縫合糸を容易に通すことができる。指状リング54の第3の位置に関係する第3のステップにおいて、縫合糸ループ134が縫合糸引張装置138から解放され、創傷縫合装置10の引き抜きが容易にできる。
【0042】縫合糸部159、160が針受け176、178の基端側で針90、92に接触して径方向に引っ張られている状態で、針90、92は、直ちに、引っ込められる、すなわち、後退させられる。針90、92の引っ込みによって、引っ張られた縫合糸部159、160は、最初に、針受け176、178に入る。さらに、針90、92を引っ込めることによって、その捕らえられた縫合糸部159、160は、関連する皮膚23の針穴170、172を通って、引き抜かれる。この点で、縫合糸の自由端130、132の両方と縫合糸ループ134とは、人体の体壁161の近接側163に配置される。創傷縫合装置10は、直ちに、創傷12から引き抜かれる。
【0043】針90、92は、縫合糸部159、160の存在によって大きくなった針受け176、178が偏倚されてカニューレ30の末端の外側表面78に接触するまで、引っ込められることが望ましい。図13の拡大図に図示された、針90、92のこの位置において、縫合糸の自由端130、132は、ばねの復帰力により、それぞれの針90、92と、カニューレ30との間で、捕らえられている。
【0044】縫合糸ループ134が縫合糸引張装置138のポスト143から解放された状態で、創傷縫合装置10を取り除くことによって、縫合糸部159、160は、さらに、図14に図示されるように、人体の体壁161から離れる方向に引かれる。これにより、縫合糸ループ134が、隣接する脚部156、158との間から出て創傷12を通して人体の体壁161の遠方側165に引かれるまで、縫合糸ループ134は、カテーテル45を通って末端方向に引かれる。
【0045】創傷縫合装置10が創傷12から完全に取り除かれると、縫合糸の自由端130、132を、指状突起部118から取り外し又は切断し、通常の方法で外科用結び目に結ぶことができる。そのような結び目は、図15に図示されるように、切開部21を通して創傷12の近接部内に押し込むことができる。
【0046】本願発明の追加の実施例が、図17に図示されている。本願発明の追加の実施例は2対の針を備えている。上述した針90及び92は、2対の針のうち一方を形成している。一方、追加した一対の針は、針201、203からなっている。この場合、4つの針90、92、201、及び203が、カニューレ30の末端方向に向いた外側表面78の周囲で、互いから90°離れて配置されている。(図17に図示しない)針の配置は、上述したものと同様にすることができる。すなわち、4つの針90、92、201、及び203は、(図8に最も良く示された)共通の径方向フランジ94に固定されている。
【0047】本願発明のこの実施例は、2つの縫合糸を創傷12に同時に加えるように機能している。第1の縫合糸は、上記で参照した参照符号72の縫合糸とすることができる。この縫合糸は、図9を参照して説明したのと同じ方法で、図16に図示された縫合糸操作機構に通すことができる。第2の色コード付き縫合糸205を、図16に図示された方法で、Mallicot構造の脚部152−158に通すことができる。
【0048】この縫合糸205は、第1の端207と第2の端209とを備えている。また、縫合糸205は、縫合糸ループ部210によって特徴が与えられている。好適な方法において、縫合糸205の第1の端207は、Mallicot構造の脚部154にゆるく保持されている。その縫合糸205は、次いで、一体ヒンジ121と脚部152とを通り、縫合糸ループ210が、カテーテル45に関連する経路内に伸長する状態となっている。縫合糸ループ210がこの経路を出たとき、脚部158に関連した一体ヒンジ121を通すことができる。最終的に、縫合糸205の第2の端209は、ゆるく、脚部156に埋め込むことができる。
【0049】第2の縫合糸205のためのこの構造は、脚部152と脚部154との間に縫合糸部212を生成する。また、脚部156と脚部158との間に縫合糸部214を生成する。この方法において、2つの縫合糸72、205は、4つの縫合糸部159、160、212及び214を形成できる。縫合糸部159は針90のためのものである。縫合糸部160は針92のためのものである。縫合糸部212は針201のためのものである。縫合糸部214は針203のためのものである。その結果、縫合糸配置機構は、上述した方法で操作でき、これにより、図17の実施例に関連した4つの針の各々に縫合糸を通すことができる。
【0050】図16に図示された縫合糸配置機構の2重縫合糸の実施例は、また、上述した創傷縫合装置10の2つの針を有する実施例と一緒に使用できる。操作の好適な方法において、2つの針90、92は、上述した方法で操作して、縫合糸部159、160を捕らえることができる。次いで、カニューレ30と針90、92とを90°回転させて、縫合糸部212、214に関して機能させることができる。もちろん、この実施例においては、Mallicot構造を形成する脚部152−158に対してカニューレ30と針90、92とを回転させるための手段を、設けなければならない。
【0051】図19は、創傷縫合装置10のさらに別の実施例を図示している。この実施例は、指状突起部118と関連する縫合糸72と共に、カニューレ30とカテーテル45とを備えている。図示された実施例は、また、針90、92を備えている。しかし、この場合において、(参照符号176、178によって上で示された)針受けは、フレンチ・アイ(French eye)として形成されていない。むしろ、単に、スロット221、223として形成されている。上述したフレンチ・アイ(French eye)と比較して、スロット221、223には、かなり小さい深みを形成できる。その結果、針90、92は、より小さい径とすることができる。
【0052】図19の実施例では、縫合糸捕捉針225、227を設けることにより、効果的に縫合糸を捕捉できるようになっている。これらの縫合糸捕捉針225、227を管状形状として、関連する針90、92と入れ子式に嵌合することができる。縫合糸捕捉針225、227の末端は、人体の体壁17を通して容易に配置できるように形成することができる。
【0053】図19の実施例の操作は、針90、92が人体の体壁17に配置された状態で、上述した方法で進められる。針90、92の形状をより細くすることによって、針を配置する工程は、図9の実施例の場合よりも、より容易に成し遂げることができる。縫合糸72が上述した方法で指状突起部118によって操作されるとき、縫合糸72は、それぞれの針90、92のスロット221、223内に引かれる。この点で、縫合糸捕捉針225、227は、関連する針90、92に沿って末端に移動させることによって、配置することができる。縫合糸捕捉針225、227の末端がスロット221、223に近づくと、縫合糸72は、関連する針90と縫合糸捕捉針225との間で、また、針92と縫合糸捕捉針227との間で挟まれる。
【0054】縫合糸72が適切にスロット221、223に捕捉されている状態で、針90、92とこれに関連する縫合糸捕捉針225、227とを、カニューレ30に向かって引くことができる。好ましくは、針90、針92と縫合糸捕捉針225、227とが人体の体壁17を通過した後、縫合方法が上述した方法で継続されるように、創傷縫合装置10全体を、創傷12から引き抜くことができる。
【0055】図20−22は、創傷縫合装置10の他の実施例を図示している。この実施例は、縫合糸配置機構を備えている。この縫合糸配置機構は、図3及び図8に示された縫合糸配置機構114と実質的に同じになっている。この縫合糸配置機構は、指状タブ56と、タブ105とを備えている。指状タブ56は、その基端位置でロック可能となっている。タブ105は、指状リング54に設けられている。指状リング54が末端方向に移動したとき、タブ105は、指状タブ56をそのロックされた位置から解放するようになっている。
【0056】縫合糸引張装置138が針配置用のシリンダ103と指状リング54とに一体になった構造となっている図3及び図8の実施例とは違って、図20−22の実施例は、縫合糸キャリッジ230を備えている。縫合糸キャリッジ230は、もどり止め232によって、指状リング54に解放可能に固定されている。もどり止め232は、縫合糸キャリッジ230から基端方向に伸びている。これにより、もどり止め232は、指状リング54の末端部に形成された肩部234に係合できるようになっている。縫合糸キャリッジ230は、また、タブ141と、径方向に圧縮可能なポスト143とを備えている。タブ141とポスト143とは、第1の実施例に関する図6及び図7に図示されたように、縫合糸ループ134を受け且つ解放する。しかしながら、図3の実施例においては、縫合糸ループ134を、縫合糸引張装置138に対して基端側の地点でカテーテルから出し、2つに折って下方に伸長させ、これにより、プーリ(ベルト車)のようにポスト143と係合させるようにしていた。一方、図20−22の実施例によれば、縫合糸ループ134は、縫合糸キャリッジ230に対して末端側の地点でカテーテルから出て、より直接的にポスト143上まで上方に伸長している。
【0057】図3−9の実施例において述べられたように、図20−22の創傷縫合装置10の針は、カニューレに往復運動できるように取り付けられたフランジ94(図20−22には図示せず)の末端から伸長している。しかしながら、この実施例においては、図3−9の実施例のシリンダ103の代わりに針制御ロッド236が使用されている。針制御ロッド236は、フランジ94の基端側から基端方向に伸長している。指状リング54が、一対のフランジ238、240によって、針制御ロッド236に結合されている。フランジ238、240は、軸方向に間隔をあけて設けられている。フランジ238、240によって、指状リング54は、末端地点と基端地点との間で、摺動できるようになっている。末端地点では、末端側のフランジ240の末端面242が、針制御ロッド236に形成された駆動用ブロック244に係合する。基端地点では、末端側のフランジ240の基端面248が、針制御ロッド236に形成された復帰用ブロック250に係合する。
【0058】図20−図22の実施例にかかわる創傷縫合装置10の操作は、次の通りである。第1に、先の実施例のように、Mallicot構造(図20−図22には図示せず)を形成する指状突起部118が人体の体壁の遠方側165に位置決めされるのに十分な距離だけ、カテーテル45を創傷12内に挿入する。指状タブ56は、その基端位置にロックすることができる。これによって、Mallicotの指状突起部は拡大された状態に保持される。その結果、縫合糸72の自由端は、径方向外側に向けて伸長する。次に、指状リング54を末端方向に移動させる。これにより、針が人体の体壁161を通って末端方向に配置される。図20に示されるように、指状リング54の末端側のフランジ240の末端面242が、針制御ロッド236の駆動用ブロック244に接触したとき、針の末端方向への移動は開始する。また、指状リング54の末端面252が、縫合糸キャリッジ230の基端面254に達したとき、針の末端方向への移動は終了する。この地点で、図21に示されるように、縫合糸キャリッジ230に設けられたもどり止め232が、指状リング54に設けられた肩部234に係合する。
【0059】この時点で、縫合糸の端は、径方向外側に伸長し、針受けに整合している。このように縫合糸が位置決めされた状態で、指状タブ56はそのロック位置から解放することができる。これによって、Mallicot構造の指状突起部がその固有位置に縮められる。したがって、縫合糸の端が針受け内に移動する。
【0060】次に、指状リング54を基端方向に移動させる。これにより、縫合糸キャリッジ230もまた基端方向に移動する。それによって、縫合糸が引っ張られる。指状リング54は、末端側のフランジ240の基端面248が針制御ロッド236の復帰用ブロック250に接触するまで、針制御ロッド236に沿って基端方向に続けて摺動する。これによって、針制御ロッド236と針は、同様に基端方向に移動する。縫合糸の引っ張りと針の引き抜きは、直ちに同時に継続する。これによって、縫合糸が引張装置から解放された後になるまで針の引き抜きが起きない先の実施例よりも、縫合糸の端を針受けで確実に捕らえることができる。
【0061】指状リング54をさらに基端方向に移動させることにより、縫合糸キャリッジ230のタブ141が、創傷縫合装置10のハンドル37に設けられた突出部145(図20−図22には図示せず)に接近する。これによって、タブ141が圧縮され、縫合糸ループ134が、図7に図示されたのと同じ仕方で、そして、先の実施例と関連して前述したように、解放される。
【0062】指状リング54は、続けて基端方向に移動し、これによって、針が引っ込む。この移動は、図22に示すように、指状リング54の基端側のフランジ238がハウジングのハンドルのキャビティの基端に当接するまで続く。次いで、創傷縫合装置10が創傷12から取り除かれ、縫合糸の端が、先の実施例のように通常の方法で結ばれる。
【0063】図23ないし図27は、本願発明の創傷縫合装置10を使用する方法の略図である。この方法により、縫合糸が創傷に置かれ、その後、外科処置が行われる。図23に示されるように、最初に、ガイドワイヤ18が、脂肪層254を通して、そして、大腿動脈14のような人体の血管壁161を通して、患者の皮膚23内に挿入される。次に、本願発明の創傷縫合装置10の末端にある可撓性カテーテル45が、図24に示すように、ガイドワイヤ18に沿って導入される。
【0064】創傷縫合装置10は、直ちに、上述したように、図28−30により詳細に図示されたように、操作される。これによって、縫合糸72は創傷に置かれる。具体的に説明すると、針90、92が人体の体壁161を通して最初に配置される。そして、縫合糸操作機構114を配置して、図29に示すように、針受け176、178に近接する縫合糸72の縫合糸部159、160を径方向に拡大する。次に、針90、92を引っ込め、そして、縫合糸ループ134を基端方向に引き、図29に示すように縫合糸72を引っ張る。この地点で、Mallicot構造の指状突起部118を創傷12から引き抜く。しかしそれでも、カテーテル45のかなりの長さは、依然、大腿動脈14にとどまっている。これによって、縫合糸ループ134が適切に配置されるまで、創傷12は確実にふさがれたままとなり、血液が大腿動脈14から漏れることが確実に防止される。
【0065】最終的に、縫合糸ループ134は解放され、創傷の遠方側に接する位置に引かれる。そして、図30に示されているように、カテーテル45の末端が大腿動脈14から引き抜かれる。
【0066】さて、図25に戻ると、縫合糸72が配置された後、ガイドワイヤ18は、必要に応じて再位置決めされる。そして、縫合糸72の自由端130、132は、創傷縫合装置10によって、皮膚23に形成された開口部256を通して、たぐり寄せられる。次いで、拡張器258を、ガイドワイヤ18に沿って導入し、創傷12を拡大して、図26に示されているように、所望の外科処置に適した寸法の接近用のシースを供給する。外科処置が完了すると、シースとガイドワイヤ18は引き抜かれる。そして、縫合糸72の自由端130、132は、互いに結ぶれ、これによって、図27に示されるように創傷は縫合する。
【0067】上記方法においては、縫合糸を創傷に配置して、その後、拡張を行っていた。それによって、比較的小さな直径(すなわち、6−8フレンチ)で単一の創傷縫合装置10を使用して、種々の大きさの接近用のシース(例えば、10−12フレンチまで)を使用する幅広い範囲の処置を行うことができる。これは、通常の方法と直接的に著しく違っている。通常の方法においては、拡張後に創傷に縫合糸を配置している。したがって、種々の寸法の創傷に適合させるために利用できる種々の大きさのシースを備えた多数の創傷縫合装置を必要としている。
【0068】前記装置及び方法に具体化されたコンセプト(すなわち、構成概念)には、幅広い変形例が与えられる。具体的に開示されかつ図示された実施例に本願発明を限定しないように注意すべきである。むしろ、本願発明の範囲は、請求の範囲を参照することによってのみ決定されるべきである。
【出願人】 【識別番号】591018693
【氏名又は名称】シー・アール・バード・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】C R BARD INCORPORATED
【出願日】 平成9年(1997)7月1日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石田 敬 (外4名)
【公開番号】 特開平11−42233
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−176080