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【発明の名称】 経内視鏡的に挿入される超音波診断装置
【発明者】 【氏名】坂本 利男

【氏名】田中 俊積

【氏名】糸井 啓友

【氏名】吉原 正敏

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端に超音波走査部を備え、この超音波走査部に可撓性コードを連結すると共に、この可撓性コードの基端部にコネクタ部を設けて、このコネクタ部から可撓性コード内に前記超音波走査部に設けた超音波振動子を回転駆動する回転伝達手段を装着した超音波プローブと、この回転伝達手段を回転駆動する回転駆動手段及び回転角検出手段を備えた超音波操作部とを備え、前記超音波プローブを内視鏡の通路に挿通させて超音波検査を行うものにおいて、前記超音波走査部の外径を前記通路の内径より大きく、前記可撓性コード及びコネクタ部の外径を前記通路の内径より小さくなし、前記コネクタ部は前記超音波操作部に着脱可能に接続される接続アダプタに着脱可能に接続可能な構成としたことを特徴とする経内視鏡的に挿入される超音波診断装置。
【請求項2】 前記コネクタ部は、固定部とこの固定部内に挿通させた回転部とから構成され、前記接続アダプタは、固定側部材の内部に回転側部材を回転自在に設けることにより構成され、前記コネクタ部の固定部は前記接続アダプタの固定側部材に相対回動不能に挿嵌させ、かつ回転部は連動回転手段により前記接続部の回転側部材に接続する構成としたことを特徴とする請求項1記載の経内視鏡的に挿入される超音波診断装置。
【請求項3】 前記連動回転手段は、前記コネクタ部の回転部に設けた回転伝達ピンと、前記接続アダプタの回転側部材に設けた駆動ピンとから構成し、前記コネクタ部の回転部は、前記接続アダプタの回転側部材内に、その回転伝達ピンが前記駆動ピンに対面する位置にまで挿嵌可能な構成としたことを特徴とする請求項2記載の経内視鏡的に挿入される超音波診断装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡に設けた通路を介して体腔内等に挿入されて超音波検査を行うようにした、経内視鏡的に挿入される超音波診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】体内組織に関する情報を得るための超音波診断装置として、内視鏡に形成されている通路、即ち処置具挿通チャンネルを介して体内に挿入されるようにしたものは従来から知られている。この種の経内視鏡的に挿入される超音波診断装置は、超音波プローブと、超音波操作部と、超音波観測装置とから大略構成される。超音波プローブは可撓性コードの先端に超音波走査を行う超音波走査部を連結して設けたものである。この超音波走査部は、先端キャップ内に超音波振動子を装着することにより構成される。超音波操作部は超音波振動子の作動を制御するためのものであり、超音波観測装置は超音波振動子を駆動して超音波パルスを送信させると共に、この超音波振動子で得た反射エコー信号を取り込んで、その信号処理を行う信号処理機構を有し、この信号処理機構により生成された超音波画像はモニタ装置に表示される。
【0003】超音波プローブは内視鏡の処置具挿通チャンネルに挿入されることから、処置具挿通チャンネルの内径より細い可撓性のあるコード部材から構成される。超音波振動子から超音波パルスを体内に向けて送信すると、体内組織の断層部分から反射エコーが得られ、この反射エコーを超音波振動子により電気信号に変換してこの信号を取り出すが、超音波振動子を移動させながら所定の間隔毎に超音波パルスの送受信を繰り返すことにより超音波走査が行われて、所定の範囲にわたって体内組織の情報を取得できる。ここで、超音波振動子の走査方向としては、例えば直線方向に超音波振動子を移動させるリニア走査や、回転方向に超音波振動子を移動させるラジアル走査等がある。リニア走査は可撓性コードを押し引き操作することにより行う。また、ラジアル走査は超音波振動子を回転駆動するが、モータ等の回転駆動手段を超音波プローブの先端に設けることはできないから、超音波プローブには遠隔操作により超音波振動子を回転させる回転伝達手段を設けて、超音波操作部に超音波振動子の回転駆動手段及び回転角の検出手段を設ける。ここで、超音波操作部は超音波観測装置とは別個の機構として構成するか、または一体的に組み込むようにすることもできる。
【0004】ここで、超音波プローブに設けられる回転伝達手段としては、通常、一端が超音波振動子に連結したフレキシブルシャフトが用いられる。このフレキシブルシャフトは、密着コイル等で形成される中空のシャフトからなり、内部に超音波振動子に接続したケーブルが挿通される。フレキシブルシャフトは可撓性のあるチューブ内に挿入され、このチューブ内でフレキシブルシャフトの基端部を軸回りに回転させると、回転が先端にまで伝達されて、超音波振動子が回転駆動されることになる。また、超音波振動子を収容した先端キャップは音響特性に優れた部材から構成され、少なくともこの先端キャップ内は超音波伝達媒体で充満させるようにする。
【0005】超音波プローブの基端部にはコネクタ部が設けられて下り、このコネクタ部が超音波操作部に着脱可能に連結される。従って、コネクタ部は、チューブに連結した固定部と、この固定部内において、フレキシブルシャフトに連結した回転部とから構成され、、超音波操作部には、固定部を固定的に保持する部位が設けられて下り、また回転部に着脱可能に連結される回転軸を備えている。フレキシブルシャフト内に挿通させたケーブルを超音波操作部に電気的に接続するために、回転部は電極を含むものであり、回転部を回転軸に連結した時には、この回転部側の電極が回転軸側の電極に接続される。そして、回転軸を回転駆動すると、この回転はコネクタ部の回転部を経てフレキシブルシャフトに伝達され、このフレキシブルシャフトに嵌合しているチューブはこのフレキシブルシャフトに対して共回りしないように固定される。以上のことから、超音波操作部はフレキシブルシャフトを回転駆動する機能に加えて、信号の中継手段としての機能をも発揮するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波プローブの外径寸法は処置具挿通チャンネルの内径に規制されることから、超音波振動子における送受信面のサイズが限定されることになる。超音波振動子の送受信面のサイズが小さいと、その振動周波数が高く、かつパワーも小さくなる。このために、超音波を体内における十分な深さまで進達させることができず、また反射エコーも弱いものとなって、外乱ノイズの影響を受け易くなることから、S/N比が低下する等の問題点がある。一方、体腔内に挿入する前の段階で、処置具挿通チャンネルの先端側から超音波プローブを挿通させておくようにすれば、この超音波プローブの先端部の超音波走査部は処置具挿通チャンネル内を通過させる必要がなくなるので、この超音波走査部を太くして、低周波でパワーの大きい大型の超音波振動子を用いることができる。
【0007】超音波プローブを超音波走査部側から処置具挿通チャンネル内に挿通する場合には、コネクタ部は処置具挿通チャンネルの内径に規制されることはないので、強度を持たせるために、コネクタ部を処置具挿通チャンネルの内径より太いものとして構成するのが一般的である。一方、超音波プローブを処置具挿通チャンネルの先端側から挿通させる場合には、コネクタ部を挿通させなければならないので、可撓性のあるコード部材の基端部に連結したコネクタ部も処置具挿通チャンネルの内径より細くしなければならない。以上のことから、大型の超音波振動子を有する超音波プローブを用いる場合には、太いコネクタ部が接続される超音波プローブが接続される超音波操作部に接続できないことになる。また、細いコネクタ部は脆弱なものとなるから、他の物体等に衝突すると、容易に損傷するだけでなく、超音波操作部が固定的に保持されている場合には、この超音波操作部に細いコネクタ部を着脱する作業が面倒になるだけでなく、着脱時に損傷を生じさせたりするおそれもある。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、内視鏡の処置具挿通チャンネル等の通路に挿通される超音波プローブであって、大型の超音波振動子を用いたために、通路の先端側から挿通する構成とすることにより細くなったコネクタ部を超音波操作部に容易に、しかも確実に接続でき、かつ着脱時等にこのコネクタ部が損傷しないように保護することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成するために、本発明は、先端に超音波走査部を備え、この超音波走査部に可撓性コードを連結すると共に、この可撓性コードの基端部にコネクタ部を設けて、このコネクタ部から可撓性コード内に前記超音波走査部に設けた超音波振動子を回転駆動する回転伝達手段を装着した超音波プローブと、この回転伝達手段を回転駆動する回転駆動手段及び回転角検出手段を備えた超音波操作部とを備え、前記超音波プローブを内視鏡の通路に挿通させて超音波検査を行うものにおいて、前記超音波走査部の外径を前記通路の内径より大きく、前記可撓性コード及びコネクタ部の外径を前記通路の内径より小さくなし、前記コネクタは前記超音波操作部に着脱可能に接続される接続アダプタに着脱可能に接続可能な構成としたことをその特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態について、図面を参照して詳細に説明する。まず、図1に超音波検査装置の全体構成を示す。超音波検査装置は、超音波プローブ1と、超音波操作部2及び超音波観測装置3とそのモニタ4とから構成される。超音波プローブ1は内視鏡5を介して体腔内に挿入されるものであり、具体的には、内視鏡5の本体操作部5aに設けられ、鉗子その他の処置具を挿通させるための処置具導入部6aから挿入されて、この本体操作部5aから挿入部5bを貫通するように形成した処置具挿通チャンネル6を介して体腔内に導かれる。また、本体操作部5aには図示しない光源装置やプロセッサ等に接続するためのユニバーサルコード5cが延在されている。ここで、超音波観測装置3及びそのモニタ4はラック7に装架されており、超音波操作部2はこのラック7に連結した支持アーム8の先端に方向調整可能に取り付けられている。そして、超音波操作部2からのコード9が引き出されて、このコード9は超音波観測装置3に接続される。
【0011】超音波プローブ1は、図2に示したように、その全体構成としては、先端側から超音波走査部1a,可撓性コード1b及びコネクタ部1cから構成される。図3及び図4に超音波走査部1aから可撓性コード1bへの連結部分の構成を示す。これらの図から明らかなように、超音波走査部1aは先端キャップ10を有し、この先端キャップ10には連結部材11が連結されている。そして、この先端キャップ10内には超音波振動子13が設けられている。超音波振動子13は回転部材14に装着され、回転部材14は先端キャップ10の内面側に設けた軸受15により回転自在に支持されており、超音波振動子13がラジアル走査を行えるようになっている。ここで、先端キャップ10は処置具挿通チャンネル6の内径より太径のものであり、この先端キャップ10内に設けた超音波振動子13も大型のものが装着され、その送受信面の直径は処置具挿通チャンネル6の内径より大きくなっている。
【0012】可撓性コード1bは、軟性樹脂等の可撓性部材で構成したチューブ16内にフレキシブルシャフト17を挿通させたものである。フレキシブルシャフト17は密着コイル等から構成され、回転伝達をより正確かつ効率的に行うために、2重の密着コイルから構成するのが好ましい。チューブ16に連結部材11が設けられ、この連結部材11に先端キャップ10に固着されている。また、フレキシブルシャフト17の先端は回転部材14に連結して設けた回転筒体18に固着される。さらに、超音波振動子13には一対からなる電極19a,19bが設けられ、これら両電極19a,19bには信号線20a,20bが接続されており、これら信号線20a,20bは回転筒体18内で同軸ケーブル20となり、同軸ケーブル20はフレキシブルシャフト17の内部に挿通されて、コネクタ部12まで延在されている。
【0013】図5に可撓性コード1bとコネクタ部1cとの接続部を拡大して示す。チューブ16の基端部は金属材からなる保持筒21に嵌合固定されている。また、フレキシブルシャフト17の基端部は回転部材22に連結されている。ここで、回転部材22は、軸線方向に4つの回転部23〜26を順次ねじ結合等の手段で連結することにより構成される。フレキシブルシャフト17に直接連結される第1の回転部23は保形性を持たせるために金属で形成されており、この第1の回転部23は、同様に剛性の高い金属材からなる保持筒21内に位置して、この保持筒21に対して摺動回転するようになっており、その間はシール部材27により気液密に保持されている。第1の回転部23に連結した第2の回転部24はプラスチック等の電気絶縁部材からなり、第2の回転部24に連結した第3の回転部25は金属等の導電部材であり、さらに第3の回転部25に連結した第4の回転部26は電気絶縁部材で構成される。
【0014】ここで、第1の回転部23を金属で形成しているのは、シール部材27によるシール性を確保するためのものであり、また第3の回転部25が導電部材で形成されているのは、電極として機能させるためのものである。従って、この第3の回転部25の前後に電気絶縁部材からなる第2,第4の回転部24,26が配置されている。同軸ケーブル20は、回転部材22内に挿通されており、その芯線20cは絶縁部材からなる第4の回転部24に挿通させた電極ピン28に接続されており、シールド線20dは第3の回転部25に接続されている。
【0015】さらに、第3の回転部25には回転伝達ピン29が植設されており、この回転伝達ピン29は、後述するように、回転部材22に回転を伝達するためのものであり、第3の回転部25の周胴部に螺挿されて、所定の長さ突出している。そして、回転部材22における回転伝達ピン29の位置と保持筒21が嵌合している部位との間には、スペーサリング30が遊嵌されている。このスペーサリング30の端面は回転伝達ピン29の側部と保持筒21の端面とに当接可能となっており、これによって、回転部材22及びこの回転部材22に連結したフレキシブルシャフト17と、可撓性コード1bの可撓チューブ16及び保持筒21とが分離されないように保持される。また、このスペーサリング30はプラスチック等の絶縁部材から構成され、これによって共に金属材で形成した第3の回転部25及び回転伝達ピン29と、保持筒21との間を絶縁している。
【0016】さらに、超音波操作部2は、図6に示したように、プラスチック等の絶縁部材から構成されるケーシング31を有し、このケーシング31内には、回転軸32が設けられており、この回転軸32は軸受33によりケーシング31に回転自在に支承して設けられて、このケーシング31に設けた開口部31aから外部に突出しており、この突出部分は大径化されている。また、回転軸32には一対からなるギア34,35が取り付けられている。一方のギア34には、電動モータ36の出力軸に設けた駆動ギア37が噛合して設けられている。また、他方のギア35はエンコーダ38の入力軸に設けた従動ギア39と噛合している。そして、この回転軸32の内部には電極部材40が配置されている。この電極部材40は内筒41と外筒42とを有し、これら内筒41と外筒42は導電性部材で形成され、かつこれら内筒41,外筒42間には絶縁筒43が介装されている。さらに、外筒42は絶縁リング44に挿嵌されており、この絶縁リング44が回転軸32に挿嵌されて、固着されている。従って、同軸ケーブル20は、後述する接続アダプタ50を介して、その芯線20cが内筒41に、またシールド線20dが外筒42にそれぞれ電気的に接続されることになる。
【0017】回転軸32の一端は、前述したように、ケーシング31の開口部31aに臨んでいるが、その他端はケーシング31内に設けたロータリコネクタ45の回転側部材45aに連結されている。また、このロータリコネクタ45の固定側部材45bにはコード9内のケーブル9aが接続されている。さらに、ロータリコネクタ45の固定側部材45bは回転規制部材46に嵌合されており、これによってこの固定側部材45bが共回りするのを規制し、かつ振れを防止するように構成している。そして、この開口部31aの周囲には連結筒部47が立設されており、この連結筒部47は回転軸32を囲繞している。
【0018】超音波プローブ1のコネクタ部1cは直接超音波操作部2に接続されるのではなく、接続アダプタ50を介して接続される。即ち、接続アダプタ50は、その一方側にコネクタ部1cへの接続機構が、また他方側には超音波操作部2への接続機構が設けられている。接続アダプタ50は、図7に示したように、最外周側に略円筒状に形成したハウジング51と、このハウジング51の先端側に螺挿された保持筒52とから構成した固定側部材を有し、この固定側部材は超音波操作部2に固定的に保持される。このために、ハウジング51の一端側は超音波操作部2のケーシング31に設けた連結筒部47に着脱可能に連結され、かつ連結した状態で相対回動しないように、連結筒部47には円周方向に複数箇所の係合突起47aが設けられており、この係合突起47aはハウジング51に設けられ、それに対応する係合溝51aと係合することによりハウジング51は回転方向に固定した状態で、超音波操作部2に連結されることになる。また、保持筒52には、超音波プローブ1のコネクタ部1cにおける保持筒21が挿通できる挿通孔52aが形成されている。そして、保持筒52にはその端部側の外周面から挿通孔52aに臨む貫通孔52bが複数箇所穿設されており、これら貫通孔52bには固定用ビス53が出没可能に挿通されており、この固定用ビス53とばね受け54との間には、固定用ビス53が突出する方向に付勢するばね55が弾装されている。固定用ビス53は先端が尖った係止部53aとなっており、コネクタ部1cの保持筒21の外周面には軸線方向に向けての係止溝(図示せず)が形成されて、コネクタ部1cを保持筒21が挿通孔52a内に位置するまで挿入されると、固定用ビス53の係止部53aが保持筒21の係止溝に係合して、フレキシブルシャフト17を回転させて行う超音波振動子13によるラジアル超音波走査時に、保持筒21及びこの保持筒21に連結したチューブ16の回り止め機能を発揮するようになる。
【0019】接続アダプタ50におけるハウジング51及び保持筒52からなる固定側部材の内部には回転側部材が回転自在に設けられており、回転側部材は回転筒部材56と中空回転体57とから構成される。中空回転体57には超音波プローブ1のコネクタ部1cが挿入されるソケット58が螺挿して設けられており、またこの中空回転体57は保持リング59に螺挿されている。保持リング59は袋ナット60で回転筒部材56に連結保持されている。中空回転体57は絶縁部材から構成され、その内部には第1の筒状電極61が螺挿されており、この第1の筒状電極61の内側に絶縁部材62が螺挿されている。さらに、絶縁筒62の内部に第2の筒状電極63を装着する構成としたものである。ここで、これら第1,第2の筒状電極61,63はそれぞれ軸線方向に割りを入れたばね性を有するものである。さらに、中空回転体57の周胴部には駆動ピン64が設けられており、この駆動ピン64は超音波プローブ1のコネクタ部1cが接続された時に、その回転伝達ピン29と当接可能となっている。これら駆動ピン64と回転伝達ピン29との間の係合によって、接続アダプタ50の回転側部材からの回転力がコネクタ部1cの回転部材22に伝達され、従ってこれら駆動ピン64と回転伝達ピン29とにより連動回転手段が構成される。
【0020】一方、回転筒部材56の先端側の部位には、超音波操作部3における回転軸32の太径化された部位の内面に形成した円環状凹部32aに係合して、接続アダプタ50が超音波操作部3から逸脱しないように保持するためのCリング65が嵌合されている。また、このCリング65の嵌合部より先端側の部位にはスプラインを形成し、回転軸32の内面に形成したスプライン部と係合する連結リング66が螺合されている。回転筒部材56の内部にはコネクタ部材67が固定的に設けられている。コネクタ部材67は、それぞれ導電部材からなる外套管68と電極棒69と、これら外套管68,電極棒69間には絶縁リング70が介装されている。そして、第1の筒状電極61との間は配線71により、また第2の筒状電極63と電極棒69との間は配線72によりそれぞれ接続されている。また、外套管68及び電極棒69はそれぞれ割りが入ったものから構成される。ここで、固定側部材と回転側部材とは、軸受を介して連結するように構成することもできるが、図示したように、ハウジング51と回転筒部材56とを僅かな隙間を持たせて遊嵌させるように構成することもできる。このように、回転筒部材56をハウジング51に遊嵌させると、ハウジング51を超音波操作部2における連結筒部47に係合させた状態で、そのコネクタ部材67が容易に回転軸32に倣うようにして嵌合される。
【0021】以上のように構成することによって、超音波プローブ1は、その先端側において、超音波振動子13を装着した先端キャップ10からなる超音波走査部1aを内視鏡5に設けた処置具挿通チャンネル6の内径より大径に形成することができ、超音波振動子13としては、低い周波数で、パワーの大きな大型のものを用いることができる。この結果、反射エコー信号が外乱ノイズ等の影響を受けるのを極力抑制できるようになり、S/N比の高い鮮明な超音波画像が得られる。
【0022】超音波プローブ1は内視鏡5の挿入部5bを体腔内に挿入する前の段階で、予め挿入部5bの先端側から処置具挿通チャンネル6内に挿通させて、そのコネクタ部1cを本体操作部5aに設けた処置具導入部6aから導出させる。ここで、コネクタ部1cは直接超音波操作部2に接続されるのではなく、接続アダプタ50を介して超音波操作部2に接続されることから、コネクタ部1cを処置具導入部6aから導出させた後に、まずコネクタ部1cを接続アダプタ50に接続する。この接続は、電極ピン28を保持筒52の挿通孔52aに挿嵌させることにより行える。これによって、電極ピン28が接続アダプタ50のソケット58における第2の筒状電極63内に挿入され、回転伝達ピン29が接続アダプタ50側の駆動ピン64に接合される状態になると、保持筒21の外周に設けた溝に固定用ビス53が係合することになる。この結果、接続アダプタ50の回転側部材を回転させると、回転伝達ピン29と駆動ピン64との間の係合により回転の伝達が行われ、かつ保持筒52に超音波プローブ1の保持筒21とが係合して、回転方向に固定される。
【0023】以上の操作は、接続アダプタ50は自由状態となっているから、片方の手で接続アダプタ50を把持した状態で、容易に行うことができ、かつ接続時に細いコネクタ部1cに無理な力が作用して損傷させる等のおそれはない。また、脆弱なコネクタ部1cを、強度の高い接続アダプタ50で覆うことによって、コネクタ部1cの保護が図られる。従って、コネクタ部1cが処置具導入部6aから導出させた時に、直ちに接続アダプタ50を連結すれば、誤って他の物体等と衝突しても、コネクタ部1cが損傷するようなことはない。ただし、接続アダプタ50は超音波操作部2に直ちに接続しても良いが、内視鏡5の操作に対して制約が加わる等の事情があれば、接続アダプタ50を超音波操作部2から分離した状態にしておくこともできる。
【0024】少なくとも、超音波検査を行う際には、接続アダプタ50を超音波操作部2に接続することによって、図8に示した状態にする。ここで、超音波操作部2は支持アーム8に取り付けられており、この支持アーム8は可動であるにしろ、接続時には様々な方向に力が加わることになる。しかしながら、脆弱なコネクタ部1cは予め接続アダプタ50に接続されており、直接超音波操作部2に接続されるのは、この接続アダプタ50であり、この接続アダプタ50の回転筒部材56を超音波操作部2のケーシング31に設けた回転軸32に連結し、またハウジング51を連結筒部47に連結すると、コネクタ部材67が超音波操作部2の電極部材40に接続される。これによって、回転軸32が接続アダプタ50の回転筒部材56及び中空回転体57を介して超音波プローブ1の回転部材22に伝達され、この回転部材22に連結したフレキシブルシャフト17に回転が伝達される。また、超音波振動子13に接続した信号線20a,20bからなる同軸ケーブル20は、電極ピン28,回転伝達ピン29を介して接続アダプタ50のソケット58における第1,第2の筒状電極61,63から配線71,72を介してコネクタ部材67の内筒管69及び外套管68から超音波操作部2の内筒41,外筒42からなる電極部材40に、さらにこの電極部材40からロータリコネクタ45を経てコード9を介して超音波観測装置3と電気的に接続される。
【0025】従って、電動モータ36を作動させると、この回転力が超音波プローブ1の先端の超音波走査部1aにおける超音波振動子13を装着した回転部材14にまで伝達されて、この回転部材14が回転駆動される。そして、超音波観測装置3にエンコーダ38からの信号を取り込んで、所定角度毎に駆動パルスを超音波振動子13に印加することによって、超音波振動子13から体内に向けて超音波パルスが送信されて、その反射エコーが受信される。この受信信号を超音波観測装置3に伝送して、所定の信号処理を行うことによって、超音波画像信号を生成できる。この超音波画像はラジアル超音波画像であって、このラジアル超音波画像はモニタ4に表示されることになる。
【0026】ところで、一般に超音波プローブは、内視鏡5の処置具挿通チャンネル6を介して体腔内に挿入されることから、その寸法・形状としては、超音波プローブの全体が処置具挿通チャンネル6内に挿通可能とすることもできる。また、前述したように、先端部分を処置具挿通チャンネル6の内径より大きくしても良く、さらにこれとは逆に、基端側の部分、即ちコネクタ部の部分を処置具挿通チャンネル6の内径より太くすることも可能である。先端側を太くした場合には、既に説明したように、挿入部を体腔内に挿入する前に、予め超音波プローブを処置具挿通チャンネル6の先端側から挿入することになる。コネクタ部の部分は全く処置具挿通チャンネル6内に挿入されることがないので、コネクタ部側のみを太くしても、超音波プローブを処置具導入部6a側から挿入できるから、処置具挿通チャンネル6への挿脱操作には全く影響を与えることはない。
【0027】以上のように、超音波プローブは、その先端側または基端側のいずれか一方を処置具挿通チャンネル6より太くすることができるが、先端側を太くした超音波プローブ1では、大型の超音波振動子13を用いることができる。一方、コネクタ部は回転の伝達機構と電極とを備えていなければならないから、コネクタ部を太径化することは、その製造が容易になると共に、強度が向上する。特に、超音波プローブは超音波操作部に着脱可能に接続されることから、電極等の強度を向上させるには、その太径化が必要となる。
【0028】ここで、コネクタ部側を太くした超音波プローブは、図示は省略するが、実質的には超音波プローブ1のコネクタ部1cを接続アダプタ50と連結したと同様の構成となる。ただし、接続アダプタ50の部位を着脱する必要がないことから、超音波プローブ1側の回転部材22が接続アダプタ50の回転筒部材56に直結し、かつ同軸ケーブル20の芯線20cをコネクタ部材67の内筒管69に、またシールド線20dを外套管68に直結した構成となる。従って、本願発明においては、低周波で大きなパワーの超音波パルスを送信できるようにするために、大型の超音波振動子13を超音波プローブ1の可撓性コード1bの先端に設けた先端キャップ10内に装着し、これにより細径のコネクタ部1cを用いたものにおいて、超音波操作部2に着脱する際における強度向上を図ると共に、先端側が処置具挿通チャンネル6内に挿通でき、コネクタ部の部位を太径化させたタイプの超音波プローブと同じ超音波操作部に接続できることになる。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、内視鏡の処置具挿通チャンネル等の通路に挿通され、大型の超音波振動子を用いたために、通路の先端側から挿通されるタイプの超音波プローブであっても、通路の基端側から挿通される超音波プローブが接続される超音波操作部に容易に、しかも確実に接続でき、かつ着脱時にコネクタ部が損傷しないように保護できる等の効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000005430
【氏名又は名称】富士写真光機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月24日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】影井 俊次
【公開番号】 特開平11−42230
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−212715