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【発明の名称】 血圧計
【発明者】 【氏名】松本 宏司

【要約】 【課題】フックを利用した取り付けであるにもかかわらずカフ帯への本体の取り付け取り外しが容易である。

【解決手段】カフ帯に本体を取り付けて両者を一体化している血圧計である。カフ帯側から突設された複数のフック21を係止用の先端突起がほぼ直交する方向を向く2種のものとする。また、カフ側と本体部とのビス止め固定部におけるビス15による締付方向を上記2種のうちの一方のフック21cの先端突起の方向とほぼ同方向とする。相反する方向に先端突起を向けたフックを無くすことで、フックによる突っ張り合う状態を無くし、さらにビス止め固定部のビス15の締め付けにより、締付方向に先端突起を向けているフック21cを本体側に係止する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カフ帯に本体を取り付けて両者を一体化している血圧計において、カフ帯側から突設された複数のフックを係止用の先端突起がほぼ直交する方向を向く2種のものとするとともに、カフ側と本体部とのビス止め固定部におけるビスによる締付方向を上記2種のうちの一方のフックの先端突起の方向とほぼ同方向としていることを特徴とする血圧計。
【請求項2】 ビス止め固定部とこのビス止め固定部のビス締付方向に先端突起を向けているフックとをビス締付方向の一直線上に配置していることを特徴とする請求項1記載の血圧計。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は本体とカフ帯とが一体化されている血圧計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血圧計で本体がカフ帯に取り付けられているものでは、図5に示すように、カフ帯2内に内蔵させた合成樹脂製の連結板20から複数本のフック21を突設し、本体1のケース10側には上記フック21が差し込み係止される係止孔12を設けて、フック21を係止孔12に通して係止孔12の孔縁に係止することで本体をカフ帯に取り付けている。
【0003】この時、カフ帯と本体との間のがたつきを無くすために、先端突起の方向が相反する方向となっているフック21を対(図示例では2対)で設けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、カフ帯から本体を外す必要が生じた時、対のフック21が相互に突っ張るように係止しているために、フック21の係止を外すのが困難であり、特に突っ張り合うフック21が2対ある図示例のものでは尚更困難である。図5に示すように、1本のフック21に代えてビス止め用固定片22を設けて、該固定片22を挿通孔13を通じてケース10内に挿入して受座14にビス15で固定したものでは、突っ張り合うフック21が1対だけとなるために、上記従来例よりも取り外しが容易となるものの、依然としてフック21の係止を外すのが困難である。
【0005】本発明はこのような点に鑑み為されたものであり、その目的とするところはフックを利用した取り付けであるにもかかわらずカフ帯への本体の取り付け取り外しが容易である血圧計を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、カフ帯に本体を取り付けて両者を一体化している血圧計において、カフ帯側から突設された複数のフックを係止用の先端突起がほぼ直交する方向を向く2種のものとするとともに、カフ側と本体部とのビス止め固定部におけるビスによる締付方向を上記2種のうちの一方のフックの先端突起の方向とほぼ同方向としていることに特徴を有している。相反する方向に先端突起を向けたフックを無くすことで、フックによる突っ張り合う状態を無くし、さらにビス止め固定部のビスの締め付けにより、締付方向に先端突起を向けているフックが本体側に係止されるようにしたものである。
【0007】ビス止め固定部とこのビス止め固定部のビス締付方向に先端突起を向けているフックとはビス締付方向の一直線上に配置しておくことが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例について説明すると、図3に示す血圧計は手首に装着されるタイプのもので、手首への装着を容易とするための断面円弧状に形成された合成樹脂製の連結板20を内蔵しているカフ帯2の外面には、連結板20から突出されたフック21による係止と固定片22のビス止めとによって本体1が取り付けられている。
【0009】表面側に液晶ディスプレーからなる表示部37が設けられた本体1は、ポンプ31や電源30等を内蔵したもので、電源30である2つの電池はケース10の前後に振り分けられて配設されている。図中11は電池ケースである。ここにおいて、図1に示すようにカフ帯2の連結板20からは3つのフック21(21a,21b,21c)と1つの固定片22とが突設され、本体1のケース10の底面には上記3つのフック21a,21b,21cに対応する3つの係止孔12と、上記固定片22が挿通される挿通孔13と固定片22のビス止めのための受座14とが設けられているのであるが、3つのうちの2つのフック21a,21bは同一方向に先端突起を向けたものとして形成され、他の1つのフック21cは上記2つのフック21a,21bとは90°異なる方向に先端突起を向けたものとして形成され、さらに固定片22の受座14へのビス15による固定方向(図2中のF方向)が、上記1つのフック21cが係止孔12に係止する方向となるようにされている。
【0010】従って、ビス15で固定片22を受座14に固定している状態では、上記3つのフック21a,21b,21cはいずれも係止孔12の孔縁に深く係止した状態を保っており、このために連結板20とケース10との間にがたつきが生じることはない。しかし、ビス15を外したならば、上記F方向の力が働かなくなり、上記1つのフック21cを図2(b)に示すように係止孔12の孔縁から離すことができるために、固定片22と上記1つのフック21cとを夫々挿通孔13と係止孔12とから抜き出すことができるものであり、これに伴って残る2つのフック21a,21bを係止孔12との係止状態から簡単に外すことができる。
【0011】連結板20にケース10を固定するには、まず同方向を向く2つのフック21a,21bを夫々係止孔12に差し込み、この部分を軸にケース10に対して連結板20を回動させるようにして残るフック21cを係止孔12に差し込むとともに固定片22を挿通孔13に挿通すれば、フック21a,21bが係止孔12の孔縁に係止するものであり、さらにビス15によって固定片22を受座14に締め付ければ、フック21cが係止孔12の孔縁に係止する。
【0012】ビス15による締付方向に先端突起を向けているフック21cは、ビス15から見て一直線上に位置するようにしておくことが、締付力がフック21の係止力として確実に作用することになって好ましい。なお、上記ビス15は、本体1におけるケース10から電池カバー11を外せば外面に露出する。従って、カフ帯2への本体1の組み付け及び取り外しの作業は、電池カバー11を外すことによって簡単に行うことができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明においては、カフ帯側から突設された複数のフックを係止用の先端突起がほぼ直交する方向を向く2種のものとし、相互に突っ張り合うフックを無くしている上に、カフ側と本体部とのビス止め固定部におけるビスによる締付方向を上記2種のうちの一方のフックの先端突起の方向とほぼ同方向としているために、ビス止め固定部のビスの締め付けにより、締付方向に先端突起を向けているフックが本体側に係止されるものであり、このためにがたつきのない固定を行うことができると同時に、ビスを緩めるだけで容易に取り外しを行うことができるものである。
【0014】そしてビス止め固定部とこのビス止め固定部のビス締付方向に先端突起を向けているフックとをビス締付方向の一直線上に配置しておくと、より確実な固定を行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成9年(1997)7月28日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開平11−42216
【公開日】 平成11年(1999)2月16日
【出願番号】 特願平9−201129