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【発明の名称】 ファスナー
【発明者】 【氏名】ヘンリー・ジョン・ハーディング・ブラウン

【氏名】ジョン・マーク・カピタン

【氏名】ジェラルド・コトニク

【氏名】マーカス・マリア・サンダース

【要約】 【課題】椎骨保持用の新規なファスナーを提供する。

【解決手段】椎骨を所望の空間関係にて保持するために使用される改善されたファスナー(20)は、椎骨(16)に係合するようになった第1の外ネジ(60)を備えた装着区分(22)と、ナットのごとき保持素子(52)の内ネジと係合するようになった第2の外ネジ(62)を備えた保持区分(40)とを有する。一対の平行な平坦部(88、90)が保持区分の両側に形成される。平坦部は保持区分の外ネジの歯元直径に実質上等しいかそれより大きな距離だけ離間する。保持区分の軸方向外端に設けた駆動くぼみ(130)は装着区分に係合した椎骨に関してファスナーを回転させるために力を受け取る湾曲状の隅部分(138)を有する。駆動くぼみの湾曲状の隅部分は保持区分の長手中心軸線を含み平坦部に対して垂直に延びる平面(144)からオフセットしている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 椎骨を所望の空間関係にて保持するために使用されるファスナーにおいて、椎骨とネジ係合するようになった第1の外ネジ手段を有する第1の区分と;上記第1の区分に連結された第2の区分であって、当該第2の区分の両側に位置する一対の平行な平坦部と、上記平坦部間で該第2の区分の一端に位置する駆動くぼみとを有する第2の区分と;を備え、上記駆動くぼみが上記第1の区分に係合した椎骨に関して上記ファスナーを回転させるために力を受け取る複数個の湾曲状の隅部分を有し、当該駆動くぼみの上記湾曲状の隅部分が、上記第2の区分の長手中心軸線を含みかつ上記平坦部に対して垂直に延びる平面からオフセットしている、ことを特徴とするファスナー。
【請求項2】 上記第2の区分に設けられ、保持素子の内ネジ部に係合するようになった第2の外ネジ手段を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載のファスナー。
【請求項3】 上記第2の外ネジ手段が上記平坦部間の最小距離より大きくない歯元直径を有することを特徴とする請求項2に記載のファスナー。
【請求項4】 上記第1及び第2の区分が一致する中心軸線を有することを特徴とする請求項1に記載のファスナー。
【請求項5】 上記第1の区分と上記第2の区分との間に位置する中間区分を更に備え、上記中間区分が当該第2の区分の方へ当該第1の区分から離れる方向に軸方向及び半径方向外方へ開拡する円形の外側表面を有することを特徴とする請求項1に記載のファスナー。
【請求項6】 上記駆動くぼみが上記第2の区分の中心軸線に一致する中心軸線を有する円筒状の主壁を備え、上記各湾曲状の隅部分が上記円筒状の主壁の中心軸線に平行に延びる長手軸線を有する湾曲状の側表面を具備することを特徴とする請求項1に記載のファスナー。
【請求項7】 上記各湾曲状の隅部分が上記第2の区分の長手中心軸線を含む平面内に位置する長手中心軸線を有することを特徴とする請求項1に記載のファスナー。
【請求項8】 椎骨を所望の空間関係にて保持するために使用されるファスナーにおいて、椎骨と係合するようになった第1の外ネジ手段を有する第1の区分と;上記第1の区分に連結された第2の区分であって、当該第2の区分の両側に位置する一対の平行な平坦部を有する第2の区分と;を備え、上記第2の区分が保持素子の内ネジ部に係合するようになった第2の外ネジ手段を有し、上記平坦部が上記第2の外ネジ手段の歯元直径と少なくとも同じ大きさの距離だけ離間していることを特徴とするファスナー。
【請求項9】 上記各平坦部が上記第2の区分の中心軸線に平行に延びる第1及び第2のエッジ部分を有し、上記第2の外ネジ手段が当該平坦部の上記第1及び第2のエッジ部分において中断された歯先部分を有することを特徴とする請求項8に記載のファスナー。
【請求項10】 上記第2の外ネジ手段は、当該第2の外ネジ手段の歯元部分が上記平坦部を横切って延びるように、当該平坦部間の距離より小さな歯元直径を有することを特徴とする請求項8に記載のファスナー。
【請求項11】 上記第2の区分が更に、上記第1の区分に係合した椎骨に関して上記ファスナーを回転させるために力を受け取る複数個の隅部分を有する駆動くぼみを具備することを特徴とする請求項8に記載のファスナー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は椎骨を所望の空間関係にて保持するために使用する新規で改善したファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】既知のファスナーは椎骨を所望の空間関係にて保持するために使用されてきた。これらの既知のファスナーの少なくとも1つは椎骨における骨に係合する外ネジ部を備えた装着区分を有する。この既知のファスナーは装着区分から軸方向外方に延びる保持区分を有する。内ネジ付き保持素子即ちナットと係合するようになった外ネジ部が保持区分に設けてある。
【0003】六角形の中間区分即ちヘッド区分が既知のファスナーの装着区分と保持区分との間に設けてある。既知のファスナーの中間区分は工具と係合して、椎骨に関してファスナーを回転させる。この構成を有するファスナーは米国特許第4,854,311号明細書に開示されている。椎骨を所望の空間関係にて保持するために使用される他の既知のファスナーは米国特許第5,085,660号、同第5,257,994号及び同第5,620,443号各明細書に開示されている。
【0004】
【発明の構成並びに作用効果】本発明は椎骨を所望の空間関係にて保持するために新規で改善したファスナーを提供する。このファスナーは椎骨に係合する外ネジ部を備えた装着区分を有する。ファスナーは保持区分を有する。保持区分はその両側に位置する一対の平行な平坦部を有する。更に、保持区分は、保持区分の一端において平坦部間に位置する駆動くぼみを有することができる。駆動くぼみは、保持区分の長手方向中心軸線を含み平坦部に対して垂直に延びる平面からオフセットし(片寄り)た複数個の湾曲状の隅部分を有する。
【0005】保持素子の内ネジ部に係合するような外ネジ部を保持区分のまわりに設けることができる。保持区分の平坦部は、保持区分の外ネジ部の歯元直径(小さい方の直径)と少なくとも同じ大きさの距離だけ、互いに離間することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
一般説明一対の保持組立体12、14を連結する人間の脊柱10を図1に示す。保持組立体12、14は脊柱の部分即ち椎骨16を相互に所望の空間関係にて保持する。
【0007】保持組立体12、14は同じ構造を有し、本発明に従って構成されたファスナー20を具備する。本発明の図示の実施の形態においては、ファスナー20は生理学的に矛盾を生じない材料、特に陽極処理したチタンから一部品として作られる。しかし、必要なら、ファスナー20は別の材料から作ることもできる。例えば、ファスナー20をステンレス鋼から作ることができる。
【0008】ファスナー20はファスナーを椎骨に固定的に装着するために椎骨16における骨に係合する内端即ち装着区分22を有する。図1には一対のみのファスナー20を示すが、脊柱10の隣接する椎骨に連結された別のファスナー20が存在することに留意されたい。
【0009】各保持組立体12、14(図1)は脊柱10に沿って延びる円筒状のロッド26の如き長手部材を有する。ロッド26はステンレス鋼又はチタンの如き生理学的に矛盾を生じない材料から作られる。各ロッド26は脊柱10の少なくとも2つの椎骨を跨ぐのに十分な長さを有する。もちろん、任意の特定の設置におけるロッド26の長さは、矯正すべき状態、及び、保持組立体12、14により互いに所望の空間関係にて保持されるべき椎骨の数により決まる。ロッド26は3つの可能な解剖構造上の面のうちの任意の面又はすべての面における脊柱10の所望の湾曲に適合するように屈曲させることができる。
【0010】コネクタ組立体30はロッド26とファスナー20とを相互連結する。各コネクタ組立体30は保持部材32を有する。各保持部材32はロッド26の1つを貫通させる開口を具備する。各保持部材32はファスナー20の保持区分40を貫通させる第2の開口即ち溝穴38を有する。
【0011】保持クランプ50はファスナー20に関して運動しないように保持部材32を保持する。保持クランプ50はファスナー20の保持区分40のネジ部に係合する内ネジ付きの保持ナット52を有する。止めナットを設けて、ファスナー20上の適所で保持ナットをクランプすることができる。
【0012】ロッド26及びファスナーが保持部材32に連結されている間、及び、ファスナー20が椎骨16に関して静止状態に維持されている間に、ロッド26とファスナー20との間の距離は変化できる。ロッド26とファスナー20との間の一時的な相対運動を可能にするため、コネクタ部材32の溝穴38は長円形状を有する。それ故、ファスナー20に係合した椎骨16は実質上静止状態に維持されたロッド26に対して進退移動できる。
【0013】保持組立体12の一般的な構造は米国特許第5,129,900号明細書に開示された保持組立体に類似している。しかし、保持組立体12、14は任意の所望の構造を有することができることを諒解されたい。例えば、必要なら、保持組立体12、14は米国特許第4,854,311号明細書又は同第5,024,213号明細書に開示された方法で構成することができる。
【0014】本発明に従って構成されたファスナー20は椎骨16(図1)の1つに係合する螺旋外ネジ部60(図2、3)を備えた装着区分22を有する。ネジ部60は椎骨16内の骨に係合する。保持区分40(図2、3)は保持ナット52の1つに係合する螺旋外ネジ部62を有する。
【0015】円形の中間区分即ちヘッド区分64が装着区分22と保持区分40との間に位置する。中間区分64は装着区分22及び保持区分40から半径方向外方へ突出する。外ネジ部60、62、装着区分22、保持区分40及び中間区分64はすべて、ファスナー20の中心軸線に一致する中心軸線を有する。
【0016】ファスナーの装着及び中間区分ファスナー20の装着区分22はファスナーを椎骨16に連結するための外ネジ部60を有する。外ネジ部60は粗い螺旋ネジ部である。外ネジ部60の上(図3で見て)端部には6度のテーパ(傾斜)が設けてある。外ネジ部60は上記米国特許第4,854,311号明細書に開示された形状と類似の形状を有することができる。しかし、外ネジ部60は任意の所望の形状を有することができることを諒解されたい。比較的粗いネジ部は椎骨16の骨との確実な係合を提供するのに好ましいものと考えられる。
【0017】中間区分64(図3)は装着区分22及び保持区分40に対し同軸関係にて位置する。中間区分64は実質上円形の横断面形状を有する。中間区分64は円錐の一部を構成する下側表面72を有する。
【0018】円錐状の側表面72はファスナー20の中心軸線に一致する中心軸線を有する。側表面72は装着区分22の外端部分68から保持区分40に向かって半径方向外方及び軸方向上方(図3で見て)に開拡している。椎骨を所望の空間関係にて保持するためにファスナー20を使用する場合は、側表面72を椎骨16に押圧することができる。
【0019】中間区分64はまた、円錐状の側表面72及び装着区分22と同軸関係にて位置した円筒状の側表面74を有する。一対の同一のくぼみ78、80(図2)が中間区分64の直径方向で対向した部分に形成される。くぼみ78、80は保持区分40の方へ上方(図2で見て)に向いた実質上矩形(図4)の開端部分を有する。くぼみ78(図3)は円筒状の側表面74の半径上に位置する曲率中心を持った湾曲状の底表面82を有する。くぼみ78、80は椎骨16に関して装着区分22を回転させるために適当な工具と係合できる。
【0020】ファスナーの保持区分の平坦部ファスナー20の保持区分40(図2、3)は装着区分22及び中間区分64と一緒に一部品として形成され、これらと同軸関係にて位置する。保持区分40の外ネジ部62は装着区分22の外ネジ部60と同軸関係にて位置する。保持ナット52(図1)は保持区分40の外ネジ部62に係合し、ファスナー20に関して運動しないように保持部材32を保持する。
【0021】本発明の特徴によれば、平行な平坦部88、90(図4)は保持区分40の両側に形成される。平行な平坦部88、90は保持区分40(図2)の軸方向両端部間を延びる。同一の平坦部88、90はファスナー20と保持部材32との間の相対回転を阻止するために保持部材32の溝穴38(図1)の平行な側部に係合する。
【0022】保持部材32の溝穴38は保持部材32とファスナー20との間の摺動調整を可能にするような寸法を有する。もちろん、保持ナット52を締め付けたときには、保持部材32は中間区分64と保持ナットとの間で固定的にクランプされ、ファスナー20に関して運動しないように保持部材を保持する。
【0023】平坦部88、90(図4)は外ネジ部62の歯元直径に実質上等しいかそれより大きな距離だけ離間している。外ネジ部62は螺旋状の側面94、96(図6)を有し、これらの側面は外ネジ部62の螺旋状の歯先98及び螺旋状の歯元100と交差する。外ネジ部62は保持区分40の円筒状シャンク部分104に形成される。
【0024】保持区分40の図示の実施の形態においては、平坦部88、90(図4)間の距離は外ネジ部62の歯元直径に等しい。このため、平行な平坦部88、90は外ネジ部62の歯底100に対して接線方向に延びる。それ故、平坦部88、90間の最小距離、すなわち、平坦部に垂直な直径方向の軸線に沿って測った距離は、外ネジ部62の歯元100の直径に等しい。
【0025】平坦部88、90(図4)間の距離を外ネジ部62の歯元直径に等しくすることにより、保持区分40のシャンク部分104は平坦部88、90を形成するために材料を除去しても弱化されない。平坦部88、90を形成するために、外ネジ部62の材料のみを保持区分40から除去する。その結果、シャンク部分104の強度は、平坦部88、90が保持区分40上に形成される前と後で実質上同じとなる。
【0026】ファスナー20を形成しているとき、外ネジ部62が保持区分40のシャンク部分104内に形成される。その後、平坦部88、90が形成される。一実施の形態に係るファスナー20の形成中、平坦部88、90は保持区分40を機械加工して外ネジ部62から材料を除去することにより形成した。平坦部88、90を形成するため、フライス加工により外ネジ部62の金属を除去した。しかし、必要なら、研磨により平坦部88、90を形成することができる。
【0027】平行な平坦部88、90は中間区分64から保持区分40の上(図3で見て)端へ延びる。平行な平坦部88、90は同じ形状を有する。平坦部90の形状を図5に示す。平坦部90は複数個の実質上ダイアモンド形の区分110を有する。区分110はすべて同じ形状を有する。
【0028】平坦部90の各区分110は螺旋状の外ネジ部62の1(螺旋)条上の材料を切除することにより形成される。外ネジ部62の螺旋条の歯先98は平坦部90のエッジにおいて中断される。それ故、平坦部90の各区分110は尖った端部114、116(図5)を有し、これらの端部において、区分110の平坦な表面118が螺旋状の外ネジ部62の各螺旋条の歯先98と交差する。
【0029】平坦部90の各区分110は比較的幅広い中央部分120を有する。平坦部90の平坦な表面118は各区分110の幅広い中央部分120において外ネジ部62の歯元100(図5)に対して接線方向を向く。平坦部90がネジ部62の歯元直径100と共に位置する平面の接線において、平坦部90の区分110が交差する直線領域が存在する。
【0030】外ネジ部62の各螺旋条の歯先98は、平坦部の全幅だけ、すなわち、区分110の尖った端部114、116間の距離だけ、中断される。しかし、外ネジ部62の歯元100は、平坦部90が外ネジ部の歯元100と共に位置する平面の接線においてのみ中断される。
【0031】平坦部90の各区分110は平坦な表面により形成される。区分110の平坦な表面118はその尖った端部114、116間を延び、ファスナー20の長手中心軸線に平行かつ平坦部88(図4)を含む平面に平行に延びる平面内に位置する。尖った端部114、116は平坦部90の対向するエッジ部分に位置する。平坦部90の対向するエッジ部分は保持区分40の中心軸線に平行に延びる。
【0032】平坦部88、90間の間隔が外ネジ部62の歯元100の直径より幾分小さい場合は、平坦部90(図5)の区分110の円周方向の長さ即ち幅は増大する。このような場合、区分110の中央部分120が交差する領域の幅は増大する。しかし、平坦部88、90間の距離が外ネジ部62の歯元100の直径より小さい場合は、材料は保持区分40のシャンク部分104から除去される。
【0033】保持区分40の強度を最大化するためには、平坦部88、90間の最小距離を外ネジ部62の歯元100の直径と少なくとも同じ大きさにするのが望ましいと考えられる。しかし、平坦部88、90間の距離を外ネジ部62の歯元100の直径より小さくすることにより得られる増大した平坦部の幅が保持区分40のシャンク部分104の強度を減少させることが正当化されるような状況もある。
【0034】ファスナーの保持区分の駆動駆動くぼみ130(図2、3、6)は保持区分40の外方即ち上側端部分に形成される。駆動くぼみ130は駆動工具(図示せず)を受け入れる。駆動工具に力を作用させて、椎骨16に関してファスナー20を回転させる。
【0035】駆動くぼみ130は円筒状の主部分134と、複数個の湾曲状の隅部分138(図4、6)とを有する。湾曲状の隅部分138は駆動工具の突出部分を受け入れる。力は駆動工具からくぼみ130の湾曲隅部分138に伝達され、椎骨16に関してファスナー20を回転させる。
【0036】本発明の特徴によれば、湾曲隅部分138は、ファスナー20の中心線を含み平坦部88、90に対して垂直に延びる平面からオフセットしている(片寄っている)。ファスナー20の中心線を含み平坦部88、90に対して垂直に延びる平面はファスナーの直径方向の平面であり、図4に符号144にて示す。
【0037】湾曲隅部分138を直径方向の平面144からオフセットさせることにより、隅部分は、そのネジ部62が平坦部88、90を形成する際に中断されなかったシャンクの部分に位置する。これは、湾曲隅部分138が形成される位置においてシャンク部分104の強度を最大化させる傾向を有する。シャンク部分104の強度はまた、隅部分138の応力を最小化する湾曲形状により高められる。それ故、隅部分138は、隅部分138に隣接するシャンク部分104の材料を破壊することなく比較的大きな駆動力(トルク)を伝達することができる。
【0038】駆動くぼみ130の実質上円筒状の主部分134(図6)は円筒状の側壁148と、円錐状の底壁150とを有する。円筒状の側壁148は、円錐の一部として形成された傾斜した皿穴(面取り)表面156によりシャンク部分104の平坦な環状端表面154に接続される。駆動くぼみ130の円筒状の側壁148、底壁150及び皿穴表面156は保持区分40及びファスナー20の長手中心軸線と同軸関係にて位置する。
【0039】駆動くぼみ130の湾曲状の隅部分138(図4)は円筒状の側壁148から半径方向外方へ延びる。湾曲状の隅部分138は保持区分40及びファスナー20の長手中心軸線と一致する軸線のまわりで円形アレイとなって配置される。湾曲状の隅部分138はファスナー20の中心軸線のまわりで等湾曲距離で離れている。
【0040】本発明の図示の実施の形態においては、60度の角度間隔で離れた6つの湾曲状の隅部分138(図4)を設ける。平坦部88に最も近い2つの隅部分138は共に、平坦部88の中心を通る直径方向の平面144から30度の角度だけオフセットしていることに留意されたい。同様に、平坦部90に最も近い隅部分138は共に、平坦部90の中心を通って延びる平面144の部分から30度の角度だけオフセットしている。もちろん、駆動くぼみ130に別の数の隅部分138を設けた場合は、隅部分間の湾曲距離は別の値となり、隅部分が平面144からオフセットする湾曲距離も別の値となる。
【0041】隅部分138はすべて同じ形状を有する。各隅部分138は湾曲状で半径方向外方に突出した側表面162(図6)を有する。各湾曲状の側表面162は駆動くぼみ130及び保持区分40の一致する中心軸線に平行に延びる長手中心軸線を有する。湾曲状の側表面162は連続的に湾曲した形状を有し、隅部分を鋭利に形成した場合に生じるような不連続部に由来する応力が発生しない。
【0042】図6に明示するように、各隅部分138は湾曲状の側表面162から外方へ開拡した一対の平坦な側表面164、166を有する。平坦な側表面164、166は湾曲状の側表面162と駆動くぼみ130の主部分134の円筒状側壁148との間を延びる。各隅部分138は駆動くぼみ130の円筒状側壁148から半径方向外方に延びる平坦な内端表面170(図6)を有する。直径方向で対向した隅部分138は平坦部88、90間の距離より小さな距離だけ離間している。
【0043】駆動工具(図示せず)は駆動くぼみ130内に嵌合する端部分を有する。駆動工具は隅部分138と係合するような形状の複数個の半径方向外方に延びる突起を有する。駆動工具がくぼみ130内に挿入されると、駆動工具は6つのすべての隅部分138に係合する。駆動工具にトルクを作用させると、力が6つのすべての隅部分138に伝達される。この力は椎骨16に関してファスナー20を回転させる。
【0044】駆動くぼみ130の1つの特定の形状を図4、6に示したが、必要なら、駆動くぼみは別の形状とすることができる。例えば、駆動くぼみ130は隅部分138間に位置する半径方向内方に湾曲した側壁とすることができる。隅部分138の半径方向内方に湾曲した側壁は駆動工具に対するファスナー20の係合の度合いを増大させるローブを形成する。
【0045】ファスナーの第2の実施の形態図1−6に示すファスナー20の実施の形態においては、平坦部88、90は外ネジ部62の歯元100に対して接線方向に延びる。従って、図1−6に示すファスナー20の実施の形態においては、平坦部88、90間の距離は外ネジ部62の歯元直径に等しい。図7に示す本発明の実施の形態においては、ファスナーの保持区分の平坦部間の距離はネジ部62の歯元直径より大きい。図7に示す本発明の実施の形態は図1−6に示す本発明の実施の形態にほぼ類似するので、類似の素子は同じ符号で示すが、混乱を避けるために図7の符号には添え字「a」を付す。
【0046】ファスナー20aは図2、3のファスナー20と同じ一般構造を有する。ファスナー20aは螺旋状の外ネジ部62aを備えた保持区分40aを有する。ファスナー20aはまた、ファスナー20(図2)の装着区分22及び中間区分64に対応する装着区分及び中間区分(図示せず)を有する。
【0047】本発明のこの実施の形態の特徴によれば、保持区分40aの平坦部90a(図7)は、外ネジ部62aの歯元100aの半径より大きな半径方向の距離だけ、ファスナー20aの中心線から離れている。従って、保持区分40aの平行な平坦部間の距離は外ネジ部62aの歯元直径より大きい。このため、外ネジ部62aは中断のない螺旋状の歯元100aを有する。平坦部90aはネジ部62aの歯元100aを中断させないが、平坦部90aは外ネジ部62aの歯先98aを中断させる。
【0048】保持区分40aの平坦部が螺旋状の外ネジ部62aの歯元直径より大きな距離だけ離間しているので、ネジ部の一部は各平坦部を横切って延びる。従って、平坦部90aの区分110aは溝により分離される。これらの溝は外ネジ部62aの歯元100aを含む。外ネジ部の歯元100aは平坦部90aを横切って延びる。
【0049】平坦部90aは外ネジ部62aの側部94a、96aから材料を切除することにより形成した。その結果、複数個の離間した区分110aが形成される。区分110aは尖った端部114a、116a間を延びる。尖った端部114a、116a間の距離は図5の平坦部90の尖った端部114、116間の距離より小さい。それ故、図7の平坦部90aの区分110aは平坦部90(図5)の区分110より小さな幅を有する。
【0050】図7には平坦部90aのみを示したが、ファスナー20aは図4の平坦部88に対応し、平坦部90aに平行に延びる第2の平坦部を有することに留意されたい。平坦部90aに平行に延びる第2の平坦部は平坦部90aと同じ形状を有する。ネジ部62aの歯元100aは平坦部90aに平行に延びる第2の平坦部を横切って延びる。
【0051】結論本発明は椎骨16を所望の空間関係にて保持する新規で改善したファスナー20を提供する。ファスナー20は椎骨に係合する外ネジ60を備えた装着区分22を有する。ファスナーは保持区分40を有する。保持区分40は、保持区分の両側に位置する一対の平行な平坦部88、90を有することができる。更に、保持区分40は、保持区分の端部で平坦部88、90間に位置した駆動くぼみ130を有することができる。駆動くぼみ130は、保持区分40の長手中心軸線を含み平坦部88、90に対して垂直に延びる平面144からオフセットした複数個の湾曲状の隅部138を有する。
【0052】保持区分40のまわりに外ネジ62を設けて、保持素子52の内ネジに係合させることができる。保持区分40の平坦部88、90は、保持区分の外ネジ62の歯元直径100と少なくとも同じ大きさの距離だけ離間することができる。
【出願人】 【識別番号】591168666
【氏名又は名称】アクロメド・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ACROMED CORPORATION
【出願日】 平成10年(1998)5月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】社本 一夫 (外5名)
【公開番号】 特開平11−33035
【公開日】 平成11年(1999)2月9日
【出願番号】 特願平10−138711