| 【発明の名称】 |
エンドフインガ |
| 【発明者】 |
【氏名】野守 裕明
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 指の外形に合致した孔を有するサック部と、該サック部に収容される指の延長方向に延びており、該サック部に連結されている延長部とを具備することを特徴とするエンドフィンガ。 【請求項2】 該サック部全体が、軟質材料で形成されている請求項1のエンドフィンガ。 【請求項3】 該サック部全体が、硬質材料で形成されている請求項1のエンドフィンガ。 【請求項4】 該サック部が、指の先端部分を覆う硬質部分と、該硬質部分を被覆して、指の付け根まで延びている軟質部分とを有する請求項1のエンドフィンガ。 【請求項5】 該サック部が、指の先端部分を覆う硬質部分と、該硬質部分から指の付け根まで延びているワイヤネットとを有する請求項1のエンドフィンガ。 【請求項6】 該延長部全体が、軟質材料で形成されている請求項1〜5のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項7】 該延長部全体が、硬質材料で形成されている請求項1〜5のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項8】 該延長部が、その先端部から該サック部の孔まで延びている硬質材料の棒状部材と、該棒状部材を被覆し、該サック部と一体に形成された軟質部分とを有する請求項1〜5のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項9】 該延長部の先端部に、縫合糸を収容する溝が形成されている請求項1〜8のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項10】 該溝が、一字形状である請求項9のエンドフィンガ。 【請求項11】 該溝が、十字形状である請求項9のエンドフィンガ。 【請求項12】 該延長部の先端部に、超音波診断用のプローブが設けられている請求項1〜8のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項13】 該延長部の先端部に、X線診断用のプローブが設けられている請求項1〜8のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項14】 該延長部の先端部に鋏が設置されており、該サック部に該鋏みを作動するグリップが設置されている請求項1〜8のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項15】 該延長部の先端部に鉗子が設置されており、該サック部に該鉗子を作動するグリップが設置されている請求項1〜8のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項16】 該延長部の先端部に電気メスが設置されており、該サック部に該電気メスを作動するスイッチが設置されている請求項1〜8のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項17】 該延長部の先端部にレーザーメスが設置されており、該サック部に該レーザーメスを作動するスイッチが設置されている請求項1〜8のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項18】 該延長部に、その先端部において開口している、縫合糸が貫通する長孔が設けられている請求項1〜8のいずれか1項のエンドフィンガ。 【請求項19】 該サック部と該延長部とが取り外し可能に連結されている請求項1〜18のいずれか1項のエンドフィンガ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡下手術、狭い術部における手術等に使用されるエンドフィンガに関し、更に詳細には、指の延長方向に延びて延長部を有するエンドフィンガに関する。 【0002】 【従来技術及びその課題】内視鏡下手術は、通常の開腹手術に比べ、手術創が小さく、患者の負担が少ない等の利点がある。従来、内視鏡下手術においては、術部を、例えば、遠近感のない2次元のテレビ画面を使用して、視覚において認識し、手で握るグリップを有する長い鉗子等を用いて、種々の処置をしていた。この鉗子は、先端部において患部等を把持することができるが、術者の手乃至指と鉗子の先端部との間の一体感があまりない。このため、この鉗子は、操作に熟練を要する等の問題を有する。 【0003】また、腫瘤等の患部の硬さ等の性状を診断する手段として、指で患部に触れて患部の性状を判断する触診が広く行われており、これは、有効な診断手段である。しかし、内視鏡手術においては、術者の指は患部に触れることはできず、触診をすることはできない。また、上記のとおりの手で握るグリップを有する長い鉗子を用い、その先端部で患部に触れても、患部の硬さ等性状を、鉗子のグリップにおいて十分認識することはできない。更に、内視鏡手術に限らず、骨盤等骨格によって形成された穴等、狭く深い術部においても、腫瘤等に指が届かず、触診をすることができないという問題がある。 【0004】従って、本発明の目的は、術者の指との接触面積が大きく、術者の指と一体感がある手術器具を提供することである。 【0005】更に、本発明の目的は、患部の硬さ等性状を適切に感知することができる手術器具を提供することである。 【0006】更に、本発明の目的は、先端部に設けられた種々の部材によって、種々の操作を確実に行うことができる手術器具を提供することである。 【0007】更に、本発明の目的は、狭く深い術部においても手術操作をできるようにする手術器具を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明によると、上記のとおりの課題を解決するために、指の外形に合致した孔を有するサック部と、該サック部に収容される指の延長方向に延びており、該サック部に連結されている延長部とを具備することを特徴とするエンドフィンガが提供される。 【0009】本発明のエンドフィンガは、部分的にあるいは全体を、指で押して容易に変形する程度に軟質である材料、即ち軟質材料、あるいは、指で押して容易に変形しない程度に硬質である材料、即ち硬質材料で形成することができる。 【0010】延長部は、長さが、2〜30cmであることが好ましく、5〜20cmであるのが特に好ましく、太さが、3〜20mmであることが好ましく、8〜16mmであるのが、特に好ましい。 【0011】 【実施例】次に添付図面を参照して、本発明の好適実施例を説明する。 【0012】図1に示した本発明の第1の実施例に従うエンドフィンガ10は、触診に特に適しており、指の外形に合致した孔を有するサック部12と、サック部12に連結されている延長部14とを具備する。 【0013】サック部12は、指の第1関節と第2関節との間まで延びている硬質材料で形成された硬質部分16と、硬質部分16の外側から指の付け根付近まで延びている軟質部分18とを有する。硬質部分16は、種々の長さで形成することができるが、指を第1関節で曲げることによって、指が硬質部分16の孔内に堅固に固定され、指を第2関節で曲げることによって、延長部14の方向付けをすることができるように、第1関節と第2関節との間まで延びているのが好ましい。軟質部分18は、種々の長さで形成することができるが、指から外れないように、第2関節以上長さを有すのが好ましく、特に、指の根元までの長さを有するのが、好ましい。硬質部分16は、例えば、硬質プラスチック、金属等で形成することができる。軟質部分18は、可撓性を有し、且つ弾性を有するのが好ましく、例えば、塩化ビニル等の軟質プラスチック、天然ゴム、合成ゴム等で形成することができる。 【0014】延長部14は、サック部12の硬質部分16と同一の材料で一体に形成されている。延長部14は、例えば、直径が約12mmで長さが約6cmの丸棒状であり、その先端部20は半球状になっている。 【0015】このエンドフィンガ10は、その半球状の先端部20で患部に触れることによって、患部の位置を確認することができ、更に、患部の硬さ等性状を指の感触で知ることができる。 【0016】図2に示した第2の実施例に従うエンドフィンガ30は、触診に特に適している。このエンドフィンガ30は、指の外形に合致した孔を有するサック部32と、サック部32に連結されている延長部34とを具備する。サック部32は、全体が軟質材料で形成されており、指の付け根付近まで延びている。延長部34は、略四角柱の硬質部分36と、軟質材料であるサック部32と同一の材料で一体に形成されている軟質部分38とを有する。軟質部分38は、図示したとおりに、略四角柱の硬質部分36を部分的に取り囲み、これを支持している。延長部34の先端部40は、硬質部分36の四角柱の一端の平坦な面によって形成されている。このエンドフィンガ30は、その平坦な面である先端部40で患部に触れることができる。硬質部分38の四角柱の他端は、サック部32の孔内において露出しており、指で触れることができ、これによって、患部の性状を良好に知ることができる。 【0017】図3乃至図5に示した第3の実施例に従うエンドフィンガ50は、触診及び結紮に特に適している。このエンドフィンガ50は、指の外形に合致した孔を有するサック部52と、サック部52に連結されている延長部54とを具備しており、これらは、共に硬質材料で形成されている。 【0018】このエンドフィンガ50の延長部54は、サック部52と一体の第1部分56と、第1部分56に、例えばスナップ嵌め、ねじ等によって取外可能に連結された第2部分58とを有する。第1部分56は、略円筒状であり、その先端部60は略半球状になっている。このエンドフィンガ50は、第2の部分58を外した状態で使用すると、触診用に用いることができる。更に、この状態で使用すると、例えば、他の手術操作が容易となる。第2部分58の先端部62には、一字状の溝64が形成されている。第2部分58を取り付けた状態で使用すると、結紮の際、この溝62に縫合糸を入れ、結び目を、結紮部位まで容易に移動させることができる。 【0019】図6及び図7は、上記第2部分58の代わり使用できる他の態様の第2部分の先端部68を示している。この先端部68は、十字状の溝70を有し、この溝70は、縫合糸を結紮部位まで移動させるのに好適に使用することができる。 【0020】上記第2部分58の先端部分62に、超音波診断用、又はX線診断用のプローブ(図示せず)を設けることもできる。このプローブは、超音波診断又はX線診断の際に組織及び他の部材とは容易に識別できる材料で形成される。 【0021】図8に示した第4の実施例に従うエンドフィンガ80は、特に指から外れにくい構成を有するサック部82と延長部84とを具備する。 【0022】このエンドフィンガ80のサック部82は、粗く織られた網目状のワイヤネット86と、このワイヤネット86を覆っている硬質材料のサック部材88とを備えている。ワイヤネット86は、例えば、金属、硬質プラスチック等で形成することができる。この態様においては、ワイヤネット86の図8の右半分において、サック部材88の孔において、全体が露出しているが、この代わりに、このワイヤネット86の右半分が、総てサック部材88内に埋め込まれるように、あるいは、ワイヤネット86の右半分の一部がサック部材88内に埋め込まれ、他の一部が、サック部材88の孔において露出するように構成することができる。ワイヤネット86は、第8図の左半分において、指の第1関節と第2関節との間の部分から、指の根元まで延びている。ワイヤネット86は、指を第2関節で曲げることを可能にし、且つエンドフィンガ80を指にしっかりと固定し、外れにくくする。このワイヤネット86は、指の骨折時に使用されるフィンガ・トラクションと同様に構成することができる。 【0023】このエンドフィンガ80の延長部84は、根元端に開口部90を有する金属等で形成された硬質の棒92と、この棒92を一体に被覆している硬質材料の被覆部材94とを備えている。棒92の開口部90には、ワイヤネット86を形成しているワイヤの端部が結ばれており、これによって、棒92とワイヤネット86が堅固に連結されて、棒92を介して患部の感触を指に好適に伝えることができる。棒92を被覆している被覆部材94とサック部材88とは、同一の硬質部材、例えば、硬質プラスチック等で一体に構成することができる。図9は、このエンドフィンガ80から被覆部材94及びサック部材88を除去した状態を示している。延長部84の先端部96は、一字状の溝98を有する径の大きな部分によって構成されている。この溝98は、第3の実施例と同様に結紮に使用される。棒92として、軟質の部材、あるいはワイヤ等を用い、被覆部材94を軟質の材料を用い、エンドフィンガ80が、ある程度の弾力性を有するように構成することにより、このエンドフィンガ80を、触診用に好適に使用することができる。図10に示した第5の実施例に従うエンドフィンガ100は、サック部102及び延長部104を具備する。サック部102は、手でに握ることができるトリガ105を備えており、延長部104の先端部106は、鋏108を備えている。サック部102及び延長部104内に、ワイヤ110が延びており、ワイヤ110の一端は、トリガ105を握ることによってトリガ105によって引っ張られるように連結されており、ワイヤ110の他端は、ワイヤ110が引っ張られたときに、鋏108を閉じるように、鋏108に連結されている。このエンドフィンガ100の延長部104を、トロカール等を介して体内に挿入し、所望箇所で組織等を切断することができる。上記ワイヤ110の代わりに、硬質の細長い棒(図示せず)を用い、トリガ105が引かれたとき、この細長い棒が、先端部106方向に押され、これによって、鋏108を閉じるように構成することもできる。この鋏108の代わりに、鉗子(図示せず)を同様に配置することによって、所望箇所で組織等を把持することができるように、構成することができる。図11に示した第6の実施例に従うエンドフィンガ120は、サック部122及び延長部124を具備する。サック部122は、手で操作することができるスイッチ126を備えており、延長部124の先端部128は、電気メス130を備えている。スイッチ126と電気メス130とは、リード線132によって電気的に結ばれており、スイッチ126をオンにすることによって、電気メス130を作動させることができる。この電気メス130及びスイッチ126の代わりに、レーザメス及びレーザ用スイッチ(図示せず)を同様に配置することができる。 【0024】図12に示された第7の実施例に従うエンドフィンガ140は、サック部142及び延長部144を具備する。サック部142及び延長部144には、少なくとも2本の縫合糸146を導入することができる孔148が設けられている。孔148の一端150は、サック部142の根元端において開口しており、孔148の他端152は延長部144の先端部154において開口している。 【0025】図12に示したとおりに、縫合糸146に結び目156を作り、縫合糸146をエンドフィンガ140の孔148に導入する。そして、トロカール等を介してエンドフィンガ140の延長部144を体内に挿入し、所望箇所で組織等を縫合糸146の輪にかけ、縫合糸146を、体外のサック部142の外側から引っ張り、エンドフィンガ140を押す進めることによって、所望箇所で組織等を結紮することができる。 【0026】このエンドフィンガ140は、内部に糸が延びる孔148が設けられているが、この代わりに、延長部144の先端部154に、例えば2本の縫合糸を導入することができる孔を有するリング(図示せず)を設け、縫合糸を例えばエンドフィンガの外周に沿って延ばすことによって、上記実施例のエンドフィンガ140と同様に結紮を行うように構成することができる。 【0027】上記実施例に従うエンドフィンガは、典型的には人差指に取り付けられて使用されるように構成されるが、他の指に取り付けて使用するように構成することもできる。更に、種々の寸法のエンドフィンガを複数個用意して、複数の指に取り付けて使用することもできる。 【0028】 【発明の効果】本発明のエンドフィンガは、指と一体的に装着され、内視鏡下手術、狭い術部における手術等において、好適に操作できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594086842 【氏名又は名称】野守 裕明
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| 【出願日】 |
平成6年(1994)4月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小田島 平吉 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−33030 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平6−111930 |
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