| 【発明の名称】 |
超音波診断装置用穿刺システム |
| 【発明者】 |
【氏名】高尾 良依
【氏名】藤尾 浩司
【氏名】石川 学
【氏名】桜井 友尚
【氏名】本田 吉隆
【氏名】寶 敏幸
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| 【要約】 |
【課題】穿刺針に対するカラー化された画像を安定して得ることができ、且つ穿刺力量も低減できる超音波診断装置用穿刺システムを提供する。
【解決手段】穿刺針5の把持部25に設けた超音波振動子34による縦の超音波振動はホーン部26の前端に、その後端が螺着で一体的に接続された外套27に伝達される。外套27等に設けられた中空部に嵌合するように内針29が挿通され、内針29にも超音波振動が確実に印加されるようにして、診断用超音波探触子2による超音波送受信によるドップラ現象を利用してカラードップラ像で観察できるようにすると共に、外套27にはホーン部26を介して縦振動を効率良く印加でき、生体への刺入の際の穿刺力量を軽減できる構成にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カラードップライメージング機能を備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針の穿刺部における少なくとも外表面に臨む部材の後端に一体的に接続され、この後端に縦の超音波振動を印加する超音波振動印加手段と、を設けて前記穿刺針をカラー画像上で描出させることを特徴とする超音波診断装置用穿刺システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カラードップライメージング機能を利用して穿刺針を超音波診断画像上で表示する超音波診断装置用穿刺システムに関する。 【0002】 【従来の技術】近年、生体内に超音波を放射し、その反射超音波を受信して超音波画像を得る超音波診断装置は生体内の情報を切開することなく行えるので、患部等の観察、診断或いは必要に応じて穿刺針による組織採取などに広く用いられるようになった。 【0003】また、ドップラ現象により、生体内の血流部分などの動きのある部分からの反射超音波の周波数は送信超音波の周波数から変化(ドップラシフト)する。このドップラ現象を利用して受信した超音波における送信超音波の周波数からの遷移を解析し、生体内の血流部分などの動きのある部分を擬似的にカラーで表示するカラードップライメージング機能を設けた超音波診断装置も利用されるようになった。 【0004】また、このようなカラードップライメージング機能を設けた超音波診断装置による超音波診断画像のもとで、穿刺針を用いて患部の組織を採取する場合、穿刺針の位置を術者が確認し易いように特開平4ー92647号公報では加振器を設けて穿刺針を振動させることにより、その振動に伴い受信された超音波のドップラシフトから動きのある血流などの場合と同様に穿刺針を確認し易いように表示する従来例がある。 【0005】しなしながら、上記従来例では加振器による穿刺針を振動させる構造が具体的に示されていない。他の従来例では板バネなどを用いたクリップ状部材で穿刺針を挟み、このクリップ状部材を介して穿刺針に超音波振動を印加するものがある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】この従来例では、クリップ状部材を介して穿刺針に超音波振動を印加するため、その超音波の伝達が実質的にクリップ状部材で挟み付ける部分のみの狭い範囲になってしまい、超音波の伝達効率が低かった。 【0007】また、この挟み付ける部分の狭い範囲における接触状態によって、超音波の伝達効率のばらつきが大きくなり、穿刺針に安定した超音波の伝達を行う機能に欠ける欠点があった。 【0008】従って、穿刺針が、モニタ画面上で、カラードップラ像として鮮明に表示される状態に超音波振動子の超音波振動の振幅を調整しても、実際に穿刺針を移動させる等の操作を行った際に穿刺針への超音波伝達効率が変動し易く、不鮮明な画像になってしまい易い。 【0009】また、従来例では、穿刺針への超音波伝達効率が低いため、その損失分をカバーするために大きな超音波振動子及び超音波振動子駆動手段が必要となる欠点があった。 【0010】さらに、従来例では、穿刺針への超音波伝達効率が低いため、穿刺針を生体に刺入する際の力量を低減することも困難であった。 【0011】本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、穿刺針に対するカラー化された画像を安定して得ることができ、且つ穿刺力量も低減できる超音波診断装置用穿刺システムを提供することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】カラードップライメージング機能を備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針の穿刺部における少なくとも外表面に臨む部材の後端に一体的に接続され、この後端に縦の超音波振動を印加する超音波振動印加手段と、を設けることにより、穿刺針への超音波振動の印加によりカラー化された画像を得ることができ、かつその外表面の部材はその長手方向に縦振動が加えられるので、穿刺の際の力量を低減でき、刺入操作が容易となる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1及び図2は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の超音波診断装置用穿刺システムの構成を示し、図2は穿刺針の構造を示す。 【0014】図1に示すように本発明の第1の実施の形態の超音波診断装置用穿刺システム1は診断用の超音波画像を得るために診断用超音波を送信及び受信する診断用超音波探触子2と、この診断用超音波探触子2に超音波駆動信号(送信信号)を印加すると共に、受信した超音波エコー信号に対する信号処理を行い映像信号を生成する処理と、受信した超音波エコー信号に対し、送信に用いた超音波周波数からの偏移している部分を抽出してその部分をカラー画像で表示するように前記映像信号と合成してカラーの映像信号を生成する処理を行う超音波診断装置3と、この超音波診断装置3からのカラー映像信号により対応する超音波診断画像を表示するカラーモニタ4と、超音波診断画像の観察下で組織の採取を穿刺操作を介して行う穿刺針5と、この穿刺針5に内蔵された超音波振動子34を駆動する超音波振動子駆動装置6とから構成される。 【0015】診断用超音波探触子2は例えば円弧形状部の超音波送受信部2aの内側の円弧面に沿って電子スキャン型の超音波振動子アレイが配置され、超音波診断装置3の内部の送受信部11(の送信回路)で発生した送信信号が図示しないマルチプレクサを介して順次印加されることにより超音波をセクタ状に電子スキャン(走査)し、この超音波送受信部2aが接触する人体7の表面からその内部の関心部位8に向けて超音波を送波する。 【0016】そして、音響インピーダンスの変化部分で反射された超音波は再び同じ超音波振動子で受信して、電気信号つまり超音波エコー信号に変換し、送受信部11(の受信回路)で増幅し、Bモード像生成部12とドップラ像生成部13とに入力される。上記送受信部11の送信信号の発生及び受信動作、図示しないマルチプレクサの切換動作、Bモード像生成部12、ドップラ像生成部13の処理動作はシステムコントローラ14によって制御される。 【0017】Bモード像作成部12は、送受信部11で増幅され、各走査方向に沿って時系列で入力されるエコー信号の包絡線を検波し、対数増幅などで増幅し、エコー信号の振幅に対応したデジタルのエコーデータにA/D変換する処理を行うBモード検波部15と、各走査方向に対するエコーデータ(音線データ)を時系列に順次記憶し、1枚の超音波断層像を構築するのに必要な記憶容量を有するフレームメモリ16と、このフレームメモリ16に記憶されたエコーデータを補間し、横方向の変位x、縦方向の変位yの形式で表される直交座標形式で表現された超音波断層像データに変換するDSC17とを備えて構成されている。 【0018】また、ドップラ像生成部13は、ドップラ情報を検出或いは抽出するドップラ情報検出部18と、1枚のカラードップラシフト像を構成するのに必要なドップラデータを記憶するフレームメモリ19と、このフレームメモリ19に記憶されたドップラデータを補間し、横方向の変位x、縦方向の変位yの形式で表される直交座標形式で表現されたドップラ像データに変換するDSC20とを備えて構成されている。 【0019】ドップラ情報検出部18はドップラ情報を検出するために、エコー信号に対してFFT(高速フーリエ変換)処理等を行い、送信信号の周波数からの周波数偏移(ドップラシフト情報)成分を抽出する演算を行い、その情報を時系列に、つまり時間軸をアドレスとしてフレームメモリ19に記憶する。 【0020】この場合、周波数偏移部分で、高い方にずれた部分と低い方にずれる部分とを区別してフレームメモリ19を構成する複数のプレーンメモリに記憶する。例えば、高い方にずれた部分は赤で表示するための赤ブレーンメモリに記憶し、低い方にずれた部分は青で表示するための青ブレーンメモリに記憶する。 【0021】両DSC17、20の出力信号はミキサ21で混合或いは合成された後、D/A変換器22を経てカラーモニタ4で表示される。この場合、DSC17からの出力信号は、同じ値のR,G,B信号としてミキサ21に入力され、一方DSC20からの出力信号は(ドップラシフトの方向に応じて)R,B信号としてミキサ21に入力される。 【0022】従って、Bモード像の映像信号はカラーモニタ4にはモノクロ(より具体的には白黒)の映像信号として入力され、一方ドップラ像の映像信号はカラーの映像信号としてカラーモニタ4に入力される。そして、カラーモニタ4のモニタ画面には、モノクロで超音波断層像が表示されると共に、その画像上で、ドップラシフトしている部分は赤及び青の色成分を用いてカラー表示されるようにしている。 【0023】穿刺針5はその後端側に設けられた穿刺の操作を把持して行うための把持部25と、この把持部25からテーパ状にされた円柱形状の外形のホーン部26を介して生体内に刺入される穿刺部が形成されている。 【0024】この穿刺部はその外表面を形成する部材となる外套(外筒)27と、この外套27の中空部内に挿通される内針29とから構成される。この外套27の後端はホーン部26の前端に例えば螺着により、一体的にホーン部26に接続固定されている。この外套27は例えばステンレススチール等の金属部材で構成されている。但し、硬質の樹脂等で構成することも可能である。 【0025】図2は穿刺針5の構造を示す。この内針29には中空の吸引用の孔31が設けられ、この孔31は内針29の先端の鋭角状に尖った先端部32で開口していると共に、後端(基端)の口金で開口している。図1に示すようにこの口金には吸引手段としてのシリンジ33が着脱自在で接続される。そして、このシリンジ33のピストン部材を手元側に移動することにより、先端部32の開口を介して組織或いは細胞等を吸引採取できるようにしている。 【0026】図2に示すように把持部25には超音波振動子34が設けられ、コネクタ35を介して超音波振動子駆動装置6から超音波駆動信号を印加できるようにしている。この超音波振動子34は例えばボルト締めのランジュバン振動子で構成される。この超音波振動子34は超音波駆動信号が印加されることにより縦振動し、この縦振動は超音波伝達手段ともなるホーン部26を経てそのホーン部26に螺着により一体化された外套27側に効率良く伝達される。 【0027】この超音波振動子34及びホーン部26には中空部36が設けられ、この中空部36は外套27の中空部に連通している。そして、この中空部36内に内針29を殆ど嵌合状態で通すことができるようにしている。 【0028】この内針29の外径は超音波振動子34の中空部36の内径と殆ど一致して嵌合し、この内針29を摺動して移動することができる。また、嵌合しているので、超音波振動子34を超音波振動させた場合、その振動はホーン部26及び外套27で伝達されると共に、この外套27、ホーン部26及び超音波振動子34の中空部に嵌合する内針29にも伝達される。 【0029】この場合、内針29は超音波振動している外周部材と広い面積で接触しているので、その超音波が効率良く伝わり、モニタ画面で観察した場合に、外套27は勿論のこと、その内側の内針29も鮮明にカラードップラ像として観察することができる。 【0030】また、外套27は超音波振動子34と螺着で一体化されたホーン部26と強固に接続されているので、超音波振動子34を振動させた場合にはその振動はホーン部26を介して効率良く外套27に伝達され、従って外套27部分を強く振動させることもでき、止血等の処置にも使用できるようにしている。なお、ホーン部26も超音波振動子34と一体的に接続されている。 【0031】次に本実施の形態の作用を説明する。図1に示すように超音波診断装置3に診断用超音波探触子2を接続し、また、超音波振動子駆動装置6の駆動信号出力端を穿刺針5の超音波振動子34の駆動用電極に接続する。また、診断用超音波探触子2の超音波送受信部2aを生体、例えば人体7の腹部などに押し当てて、超音波を腹部側に伝送できる状態に設定する。 【0032】そして、超音波診断装置3の図示しない電源スイッチをONすることにより、超音波診断装置3の送受信部11から送信信号がパルス状に診断用超音波探触子2に出力されると共に、受信してエコー信号に変換する。 【0033】このエコー信号はBモード像生成部12とドップラ像生成部13に入力される。Bモード像生成部12ではBモード像を生成し、ドップラ像生成部13ではドップラ像を生成する。 【0034】Bモード像の映像信号データはミキサ21等を経てカラーモニタ4に入力され、モニタ画面にモノクロの超音波診断画像として表示される。この超音波診断画像上に関心部位8の画像8′が表示されるように診断用超音波探触子2を腹部に押しつける位置を調整する。 【0035】また、ドップラ像生成部13で生成されたドップラデータはミキサ21等を経てカラーの映像信号となり、カラーモニタ4に入力され、モニタ画面にはモノクロの超音波診断画像上に血流などのドップラ現象を生じる部位がカラー表示される。 【0036】この場合、例えば血流が超音波探触子2側に流れていると、高い周波数に偏移した、換言すると正にドップラシフトしたドップラ情報として検出され、赤の色でカラー表示(カラードップラ表示)され、超音波探触子2から遠ざかる側に流れていると、低い周波数に偏移した負のドップラシフトしたドップ情報として検出され、青の色でカラー表示されることになる。 【0037】そして、関心部位8の組織或いは細胞を採取して生検する必要がある場合には、超音波振動子駆動装置6の電源スイッチをONにして、穿刺針5の先端側を関心部位8に向けて腹部に刺入する。 【0038】本実施の形態では、人体7等に穿刺針5を刺入する場合、外套27もホーン部26を介して超音波振動子34に連結されているので効率良く振動し、かつ外套27の長手方向に変位振動する縦振動であるので、この縦振動によって刺入する場合の力量がこの縦振動がない場合に比べて大幅に小さくて済み、スムーズに刺入する操作を行うことができる。 【0039】この刺入操作を行う場合、出血が伴うので、超音波振動子34の振動強度を上げる(具体的には超音波振動子駆動装置6の駆動出力を上げる)ことにより、その摩擦熱で止血処置しながら刺入することも可能になる。これに対し、従来例ではカラードップラ表示を行うために必要となる振動強度は可能であるが、外套部分を止血するのに必要となる振動強度を得ることは困難であると予想される。 【0040】穿刺針5の先端側の刺入によりその先端が診断用超音波探触子2の超音波走査領域内に現れると、ドップラ像生成部13によりフレームメモリ19には血流によるドップラデータの他に穿刺針5の先端側の部分に対応するドップラデータが記憶されるようになる。 【0041】そして、血流のカラードップラ像と共に、穿刺針5のカラードップラ像が超音波診断画像に重畳して表示されるようになり、カラーモニタ4のモニタ画面には図1のように関心部位8の画像8′などのBモード像に穿刺針5の画像がカラー表示(カラードップラ表示)されるようになる。 【0042】そして、このモニタ画面の画像を観察しながら、穿刺針5の先端側を関心部位8まで刺入する。モニタ画面上で穿刺針5の先端が関心部位8に届いたことを確認できたら、内針29の後端に接続したシリンジ33のピストン部分を後方に移動して吸引操作を行うことにより、内針29の先端部32の開口を経て関心部位8の組織或いは細胞をシリンジ33内に吸引採取することができる。 【0043】この生体外のシリンジ33内に採取した組織或いは細胞を正常組織か或いは癌等を含む異常組織かを例えばその場で顕微鏡などを用いて診断し、異常組織の場合にはその異常組織に対する処置を引き続いて行うようにしても良い。 【0044】例えば、内針29を引き抜いて、この内針29の代わりに、治療用レーザ装置のレーザ光を伝送するファイバを挿通して、異常組織が存在する病変部に治療用装置からのレーザ光を照射して、レーザ光による焼灼で病変部を壊死させる治療処置を行うようにすることもできる。 【0045】本実施の形態では内針29を外套27内に挿通可能にしているので、このような診断及び対応する処置を短時間に行うことが可能となる。従来では患者は診断結果を得るまでに長時間を要し、その結果に応じてさらに治療処置が行われるまでにかなりの日数を要していたために、病変部が進行してしまう欠点もあったし、その進行の程度も考慮する(再検査等が)必要があったのに対し、本実施の形態ではその診断結果に対し、その対応する治療処置を即座に行うこともでき、その間の病変の進行を考慮することも必要なく、早期の治療処置が可能になる。 【0046】なお上記の場合、例えば内針29を引き抜くことなく、その孔31に治療用レーザ装置のレーザ光を伝送するファイバを挿通して、異常組織が存在する病変部に治療用装置からのレーザ光を照射して、レーザ光による焼灼で病変部を壊死させる治療処置を行うようにしても良い。 【0047】また、異常組織と判断した場合には、穿刺した穿刺針5を人体7から引き抜く操作を行う場合に、超音波振動子34の超音波振動の振幅を大きくして、穿刺針5の外套27に接する部分の組織を熱変性或いは壊死させるようにして、異常組織を周囲にばらまいて転移などさせてしまうのを防止する処置を行うようにすることもできる。 【0048】本実施の形態では、把持部25に設けた超音波振動子34はその振動が穿刺針5の先端側にも効率良く伝送されるので、把持部25に設ける超音波振動子34としては小型で軽量のものでも、穿刺針5をカラードップラ像として表示するのに必要な振幅で超音波振動させることができるし、穿刺針5を刺入する場合の力量を低減することができるだけ振幅で超音波振動させることができる。 【0049】つまり、従来のように穿刺針5の先端側への超音波の印加効率が低いものに比べて小型で軽量のものが使用でき、把持部25を軽量化できるので、重たくなる場合に比べて操作性を向上できる。 【0050】従って、本実施の形態は以下の効果を有する。本実施の形態では、人体7等に穿刺針5を刺入する場合、外套27がホーン部26を介して超音波振動子34に一体的に連結されているので効率良く振動し、かつ縦振動であるのでこの縦振動によって刺入する場合の力量が小さくても、スムーズに刺入することができる。 【0051】組織の採取に使用される内針29は超音波振動子34及びホーン部26の中空部36及び外套27の中空部に広い面積で嵌合しているで、内針29の先端側まで超音波振動が効率良く伝送され、従って大きな振幅で超音波振動子34を超音波振動させてなくても内針29の先端側をカラードップラ像として鮮明に表示するのに必要な振幅値に設定できる。 【0052】従って、超音波振動子34として小型かつ軽量のものが使用でき、またこの超音波振動子34を穿刺針5の把持部25に設けても操作性が低下することなく、穿刺による組織採取を行うことができる。これに対し、従来例では穿刺針5の把持部25に設けた場合、伝送効率が低いので、よりサイズが大きく、従って重いものが必要なりくなり、操作性が低下する。 【0053】また、把持して穿刺操作する把持部25の外部に超音波振動子を配置して超音波伝達部材を介して穿刺針の先端側に超音波を伝達する構成にすることも考えられるが、この場合には超音波伝達部材が操作の際に邪魔になり易く、操作性を低下させてしまうことになるが、本実施の形態では、穿刺針の先端側に超音波を効率良く伝達できる構造にしているので、比較的超音波出力が小さい小型軽量のものを採用でき、かつ把持部に設けることができ、把持部の外部に超音波振動子を配置した場合のような超音波伝達部材が操作の際に邪魔になることを解消できる効果もある。 【0054】また、穿刺針5により吸引して生体外に簡単に組織を採取でき、その採取した組織に対して異常組織か否かを簡単かつ迅速に検査することができ、その検査結果に対する治療処置等も行い易い。 【0055】また、外套27を強く振動させることもできるので、穿刺の際に同時に止血処置等も行うことができる等の効果もある。 【0056】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の実施の形態を説明する。本実施の形態は第1の実施の形態とは異なる穿刺針41を有し、この穿刺針41の構成を図3に示す。第1の実施の形態では外套27内に内針29を殆ど嵌合状態で挿通した構造であったのに対し、本実施の形態では外套27内に外針42と内針43とを殆ど嵌合状態で挿通する構造にしている。 【0057】より詳しく説明すると、穿刺針41はその後端側に設けられた把持部25と、この把持部25からテーパ状にされたホーン部26を介してその後端がネジで着脱自在に連結された外套27と、外套27の中空部内に殆ど嵌合状態でスライド移動自在に挿通される外針42及びこの外針42の中空部内に殆ど嵌合状態でスライド自在に挿通される内針43とから構成される。 【0058】また、第1の実施の形態では内針29の外径を超音波振動子34の中空部36の内径と殆ど一致して嵌合するようにしているが、本実施の形態では外針42の外径がこの中空部36の内径と殆ど一致して嵌合するようにしている。また、この外針42は外套27と同様に円筒管形状で、その中空部にはさらに内針43が殆ど嵌合状態でスライド自在に挿通される構造にしている。 【0059】内針43の先端は鋭角的に鋭く尖っており、穿刺し易い形状となっており、その外側の外針42の先端も斜めにカットして開口している。そして、内針43で穿刺し、この内針43に対して外針42を相対的に前進させることにより、外針42の先端の斜めにカットした部分を切断刃として内針43で穿刺された組織部分を切り取り、内針43及び外針42を後方に移動させることにより、その組織を採取することができるようにしている。 【0060】また、本実施の形態では外套27を外して高周波電流での焼灼を行う高周波焼灼電源装置やマイクロウエーブ加温/焼灼装置を接続して処置を行うこともできる。この場合には、例えば外套27を外してホーン部26に高周波焼灼電源装置やマイクロウエーブ加温/焼灼装置の出力を印加する。 【0061】これらの場合、内針43部分で高周波或いはマイクロウエーブを伝達するように、内針43はステンレススチール等の金属部材或いは金属をメッキ等した導体で形成され、その周囲の外針42は例えば硬質の絶縁部材で形成されている。 【0062】本実施の形態は穿刺し、少なくとも内針43を引き抜く操作を行わなければ、組織を生体外に採取できないが、その他の作用及び効果は第1の実施の形態とほぼ同様のものとなる。 【0063】また、本実施の形態の外針42及び内針43の変形例として図4に示すような構造の穿刺針45でも良い。図4(A)に示す穿刺針45は生検用のもので、外針46は図3の外針42と同様の構成で、これに対し内針47は鋭角状に尖った先端部48を有すると共に、先端より少し後方位置を側方から切り欠いた組織採取(組織収納)用溝49が設けてある。 【0064】また、この変形例では組織を組織採取用溝49に採取する場合、この溝49の位置(より正確には中心位置)が超音波振動の節となる位置に設定できるようにしている。 【0065】つまり、組織を採取する場合には図4(A)或いは図4(B)のように外針46の先端から内針47の先端側が突出する状態に設定し、これらの手元側の位置を図示しない指標の位置に設定すると、図4(B)の2点鎖線で示すように溝49の位置が超音波振動状態における節の位置となり、この節の位置では縦振動の際の変位が無い。なお、図4(B)の2点鎖線は定在波で縦振動させた場合のある時刻における平衡位置からの変位量を示している。 【0066】従って、超音波振動させた状態でも超音波振動による摩擦で溝49の位置付近の組織が熱変性或いは蛋白質変性してしまうことを少なくでき、この状態で、外針46を前進させて溝49内の組織を切除でき、その切除後に内針43及び外針42を引き抜いて生体外に採取した組織を検査する場合により精度の良い診断を行うことが可能になる。この変形例におけるその他の作用及び効果は、第2の実施の形態と同様である。 【0067】(第3の実施の形態)次に本発明の第3の実施の形態を図5ないし図7を参照して説明する。図5は第3の実施の形態における診断用超音波探触子に穿刺針の移動方向をガイドする穿刺針保持部材等の主要部を示し、図6及び図7は穿刺針保持部材部分を斜視図及び断面図で示す。 【0068】第1及び第2の実施の形態では穿刺針5、41等に超音波振動子34を設けた構成にしていたが、本実施の形態は図5に示すように診断用超音波探触子2に穿刺針51の移動方向を位置決め或いはガイドする穿刺針保持部材52に超音波振動子53を設け、この超音波振動子53を超音波振動子駆動装置6で駆動する構成にしたものである。 【0069】診断用超音波探触子2には穿刺針保持部材52を着脱自在で固定する枠体の固定部材54が着脱自在で取り付けられ、この固定部材54の側部に設けた例えば、T型のガイド溝には図6に示す穿刺針保持部材52のT型の係合片55を嵌入させて取り付けることができるようにしている。 【0070】この穿刺針保持部材52は図2の把持部25及びホーン部26の構造とほぼ同様になっている。つまり、図7に示すように穿刺針51を挿通可能とする中空孔(ガイド孔)56が設けられた超音波振動子53及びホーン部57が設けられている。 【0071】そして、この穿刺針保持部材52のガイド孔56の内径に穿刺針51の外径が殆ど一致し、嵌合状態で穿刺針51を挿通できるようにしている。 【0072】また、本実施の形態における穿刺針51としては図2の内針29或いは図3の内針43及び外針42部分或いは図4の内針47及び外針46部分と同様の構成とすることができる。 【0073】つまり、本実施の形態では、穿刺針51を保持部材52に移動自在に取り付けた状態での保持部材52と穿刺針51の関係は第1或いは第2の実施の形態における穿刺針5、41等に対応する状態となる。 【0074】従って、本実施の形態は第1或いは第2の実施の形態と殆ど同様の作用及び効果を有すると共に、さらに既存の穿刺針を用いた場合に対しても、第1或いは第2の実施の形態と殆ど同様の作用及び効果を得ることができる効果がある。 【0075】また、穿刺針51には超音波振動子等を設ける必要がなく、複数の穿刺針51に対して共通して超音波振動子53等を使用できるので、システムを低コスト化できるし、小規模化出来るなどの効果もある。 【0076】(第4の実施の形態)次に本発明の第4の実施の形態を図8(A)を参照して説明する。第1の実施の形態では穿刺針5の内針29の後端にシリンジ33が着脱自在で接続される構造であったが、本実施の形態における穿刺針61は注射器とほぼ同様の構成とし、この注射器のシリンジ62内で摺動されるピストン63内部に超音波振動子64を設けた構成にしている。 【0077】本実施の形態は穿刺した部分から組織片或いは液体を採取したり、薬液を注入したりする機能を有すると共に、その部分に振動を与えてカラードップラ像とし観察できるようにするものである。 【0078】図8(A)を参照して具体的に説明すると、この穿刺針61では円筒形状のシリンジ62の先端に先端が尖った開口を有する注射針に相当する細い円管形状の硬性の外套針65が着脱自在で接続され、このシリンジ62の内部に摺動自在の円柱形状のピストン63にはその内部に超音波振動子64及びホーン部66を埋め込む等して収納され、ホーン部66の先端には内針の後端が連結固定されて前方に突出され、この内針67はシリンジ62の前端の孔を経て外套針65の中空孔内を挿通されている。 【0079】この超音波振動子64は接続ケーブル68を介して超音波振動子駆動装置6に接続される。その他の構成は図1と同様である。次に本実施の形態の作用を説明する。 【0080】外套針65の中空孔はシリンジ62の中空部と連通し、ピストン63の後方側への移動により、中空の外套針65を介して先端開口から組織片或いは生体内の液体を吸引採取したり、前方側への移動により、中空の外套針65を介してシリンジ62内の薬液を先端開口から患部組織に注入したりして治療処置を行うことができる。 【0081】この場合、超音波振動子駆動装置6から駆動信号を超音波振動子64に印加することにより、内針67を超音波振動させて、カラードップラ像として観察出来る状態にでき、従って外針65の先端付近の位置も知ることができる。本実施の形態は外套針65内に遊嵌して挿通される内針67を超音波振動させる構造となっている。 【0082】本実施の形態によれば、通常の注射器で刺入した先端開口から薬液の注入や液体の吸引採取を行う機能を有すると共に、外套針65内部に挿通した内針67によりその先端位置付近をカラードップラ像として知ることもできる。 【0083】また、通常の注射器におけるそのピストン部分を外して本実施の形態おける(内針67等を一体的に設けた)ピストン63を使用すれば、本実施の形態のシステムを構成でき、上述のようにカラードップラ像として表示できる。 【0084】なお、本実施の形態の変形例の穿刺針61′として、図8(B)に示すように外套針65の代わりに、可撓性を有する細管なチューブ65′を用いた構成にしても良い。内針67に対して外套(外筒)となるこのチューブ65′の後端にはシリンジ62の前端の接続部を圧入等して着脱自在に接続することができる。 【0085】この場合には、超音波振動によりその位置を確認できる内針67により、その先端を患部組織に刺入して設定すると、その内針67を挿通したチューブ65′の先端開口も患部組織付近に設定できる。そして、ピストン63の移動操作により、薬液注入或いは液体の吸引採取等ができる。 【0086】(第5の実施の形態)次に本発明の第5の実施の形態を図9を参照して説明する。図9は第5の実施の形態におけるピストン部分を示し、ピストン以外のシリンジ部分及び外套針部分は例えば図8(A)と同様である(図8(B)の構造でも良い)。 【0087】本実施の形態ではピストン63内部に超音波振動子駆動部71を収納し、この超音波振動子駆動部71は接続ケーブル72を介してACアダプタ73に接続され、このACアダプタ73のプラグ74を商用のACコンセントに接続することにより、超音波振動子駆動部71には駆動電源が供給され、超音波駆動信号を超音波振動子64に供給する。本実施の形態の作用及び効果は第4の実施の形態或いはその変形例と同様である。 【0088】(第6の実施の形態)次に本発明の第6の実施の形態を図10を参照して説明する。第4の実施の形態では超音波振動子駆動装置6はピストン63の外部に設けられ、第5の実施の形態ではその駆動電源が外部に設けられていたのに対し、本実施の形態では超音波振動子駆動手段及びその電源もピストン63の内部に収納したものである。 【0089】図10に示す本実施の形態では、図9に示すピストン63において、その内部にさらに超音波振動子駆動部71に電源を供給する電池75を収納した構成にしている。 【0090】本実施の形態は第5の実施の形態における接続ケーブル72も延出されないので、操作し易くなる。その他は第5の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。 【0091】(第7の実施の形態)次に本発明の第7の実施の形態を図11を参照して説明する。本実施の形態ではピストン63に対し、超音波発生手段を着脱自在に設けたものである。図11に示すように内針67の後端はピストン63の後端の接続部となる口金81に固定され、この口金81には振動子収納部材82の前端が着脱自在で接続されるようにしている。 【0092】この振動子収納部材82には超音波振動子64とホーン部66とが収納され、超音波振動子64は接続ケーブル83を介して超音波振動子駆動装置6と接続される。 【0093】また、振動子収納部材82の前端は開口し、その内側にホーン部66の前端の接続口金が臨みこの接続口金が口金81に例えば圧入(これに限定されるものでなく、螺着などでも良い)で着脱自在に接続される。 【0094】本実施の形態によれば、ピストン63に対して超音波振動子64等を設けた振動子収納部材82を着脱自在にしたので、例えば異なるサイズのピストン側に対して共通の振動子収納部材82を接続して使用できる。そのため、穿刺針部分を低コスト化できる。その他は第4の実施の形態或いはその変形例と同様の作用及び効果を有する。 【0095】(第8の実施の形態)次に本発明の第8の実施の形態を図12を参照して説明する。図12に示す本実施の形態における穿刺針91は、図11におけるピストン63に内針67を挿通可能とする挿通孔85を設け、この挿通孔85に内針67を貫通させて内針67に対しピストン63側(或いはシリンジ62側)は移動自在にしている。 【0096】この場合、挿通孔85の例えば前端付近には水密用部材としてOリング86が介挿され、シリンジ62内の薬液等或いは吸引した場合の液体などがこの挿通孔85から漏れないようにしている。 【0097】また、ピストン63の挿通孔85を通された内針67の後端に設けた口金81に振動子収納部材82の前端を着脱自在で接続固定することができる。また、図8(B)に示すようにシリンジ62の前端には例えばカテーテルチューブとなる可撓性を有する細径なチューブ65′が接続される。 【0098】次に本実施の形態の作用を説明する。本実施の形態では内針67に対し、シリンジ62側を移動自在にしている。従って、例えば超音波振動によりその位置を確認できる内針67により、カラードップラ像で観察しながらその先端を患部組織に刺入して設定する。 【0099】この場合、内針67に対して移動自在となるチューブ65′の先端を内針67の後方側に位置させて刺入し易い内針67のみでまず、刺入操作を行うようにしても良い。 【0100】その後に、患部組織に例えば薬液を注入する処置を行う場合にはこの内針67をガイドとして、チューブ65′側を前進させてそのチューブ65′の先端を内針先端付近に設定する。 【0101】この場合、シリンジ62内及びチューブ65′内に薬液を収納した状態で前進させる操作を行うと、薬液によりチューブ65′内部分もカラードップラ像として観察することができ、スムーズにその先端を内針67の先端付近に設定することができる。その後にピストン63をシリンジ62に対して前方に移動する操作を行って患部組織に薬液を注入する処置を行うことができる。 【0102】本実施の形態によれば、内針67のみで患部組織で、刺入する操作をカラードップラ像で確認しながら簡単かつ迅速に設定でき、その後にチューブ65′を内針67をガイド針としてその先端まで移動設定して、薬液の注入する処置などが簡単にできる。 【0103】なお、チューブ65′の代わりに図8(A)のガイド針65を用いるようにしても良い。なお、上述のカラードップライメージング機能としては例えばドップラシフトの方向に応じて異なる色で表示するカラードップラ画像による擬似カラー表示手法を採用しているが、これに限定されるものでなく、ドップラシフトしている部分をその偏移周波数に応じて(移動体の速度に応じて)異なる色で表示したり、ドップラシフトしている部分のボリュームに応じて暖色系等の色でカラー表示するパワードップラ画像で表示する手法を採用する等しても良い。なお、上述した各実施の形態等を部分的等で組み合わせて構成される実施の形態等も本発明に属する。 【0104】[付記] 1.カラードップライメージング機能を備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針に超音波振動を印加する超音波振動子駆動手段、超音波振動子と超音波振動伝達手段とを有し、前記穿刺針が前記超音波振動子及び超音波振動伝達手段を挿通され、前記穿刺針に超音波振動を印加させて、穿刺針をカラー画像で描出させることを特徴とする超音波診断装置用穿刺システム。 【0105】2.前記穿刺針には、高周波焼灼電源装置、マイクロウエーブ加温/焼灼装置を接続可能にしたことを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺システム。 3.前記穿刺針を中空形状とし、穿刺針の基端部に吸引手段を取り付け可能とし、穿刺針の先端開口部を超音波振動の節となるように、穿刺針を構成したことを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺システム。 【0106】4.診断用超音波探触子に組み合わせる固定部材と、該固定部材に嵌合する穿刺ガイド手段とを有し、前記穿刺ガイド手段は超音波振動子と超音波伝達手段とを内蔵することを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺システム。 【0107】5.前記穿刺針は内針と外筒から構成され、前記超音波振動子が発生する超音波振動は前記内針および外筒の少なくともどちらか一方に伝達印加されることを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺システム。 【0108】6.前記吸引手段がシリンジを構成し、そのピストン内部に超音波振動と超音波伝達手段とを内蔵し、前記穿刺針の外筒がシリンジ開口に接続され、前記穿刺針の内針が前記ピストン内部の超音波伝達手段に接続されることを特徴とする付記5記載の超音波診断装置用穿刺システム。 【0109】7.前記吸引手段がシリンジを構成し、そのピストン基部外部に超音波振動と超音波伝達手段とを着脱可能とし、前記穿刺針の外筒がシリンジ開口に接続され、前記穿刺針の内針が前記ピストン内部を貫通して超音波伝達手段に接続されることを特徴とする付記5記載の超音波診断装置用穿刺システム。 8.前記カラー画像はカラードップラないしパワードップラ画像であることを特徴とする付記1記載の超音波診断装置用穿刺システム。 【0110】9.カラードップライメージング機能を備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針の穿刺部における少なくとも外表面に臨む部材の後端に一体的に接続され、この後端に縦の超音波振動を印加する超音波振動印加手段と、を設けて前記穿刺針をカラー画像上で描出させることを特徴とする超音波診断装置用穿刺システム。 【0111】10.前記超音波振動印加手段は超音波振動を発生する超音波振動子と、前記超音波振動子による超音波振動を円錐形状の外形の超音波伝達部材を介して前記外表面に臨む部材の後端に印加する付記9記載の超音波診断装置用穿刺システム。 11.前記穿刺針は前記部が外表面に臨む外套部材と、この外套部材に嵌合して挿通される内針とからなる付記9記載の超音波診断装置用穿刺システム。 【0112】12.カラードップライメージング機能を備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿刺する機能を有し、内針及び外套針とならなる穿刺針と、前記穿刺針に超音波振動を印加する超音波振動印加手段とを有する超音波診断装置用穿刺システムにおいて、前記超音波振動印加手段は超音波振動を発生する超音波振動子から直接或いは超音波振動伝達手段を介して前記外套針に縦の超音波振動を印加し、前記外套針内に前記内針をほぼ嵌合して挿通する中空部を設けて前記内針にも超音波振動を印加することを特徴とする超音波診断装置用穿刺システム。 【0113】(付記12の背景)従来例ではカラードップラ表示できるように穿刺針を加振させるものがある。しかしながら、穿刺する場合の穿刺機能を向上するものでは無かったし、また穿刺する場合に止血などの処置を行う機能を備えていなかった。そのために、これらの機能を備えた超音波診断装置用穿刺システムを提供するために、付記12の構成とした。 【0114】(付記12の作用、効果)外針はもとより内針に対してもカラードップラ像で表示でき、かつ外針を超音波振動させるその振幅(強度)を大きくすることにより、刺入の際に止血、凝固等の処置を行うことができる。また、穿刺した後に引き抜く場合にも、先端部に付着した病変組織を周辺にばらまいてしまうような可能性がある場合には外針への超音波振動の強度を大きくすることにより、その可能性を解消する処置ができる。 【0115】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カラードップライメージング機能を備えた超音波診断装置と、前記超音波診断装置の超音波診断画像下で生体に穿刺する穿刺針と、前記穿刺針の穿刺部における少なくとも外表面に臨む部材の後端に一体的に接続され、この後端に縦の超音波振動を印加する超音波振動印加手段と、を設けて前記穿刺針をカラー画像上で描出させるようにしているので、穿刺針への超音波振動の印加によりドップラ現象を利用してカラー画像を得ることができ、かつその外表面の部材はその長手方向に縦振動が加えられるので、穿刺の際の力量を低減でき、刺入操作が容易となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000376 【氏名又は名称】オリンパス光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊藤 進
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| 【公開番号】 |
特開平11−33029 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−188631 |
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