| 【発明の名称】 |
X線寝台装置および寝台操作装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐久間 芳裕
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| 【要約】 |
【課題】起倒および水平位置における前後動を簡単な機構で実現したX線寝台装置を提供する。
【解決手段】寝台ベース23から立設されたレール31にスライドベアリング29を介して昇降箱25が昇降可能に設けられる。昇降箱25に回動可能に支持された回転軸部材9の一端部には、連結フランジ5、7を介して寝台3が固着される。回転軸部材9の他端部には、逆T字形のレバー13の垂直部が固着され、レバー13の水平部の両端部と、寝台ベース23との間にそれぞれ15、17シリンダが回動可能に設けられる。シリンダ15、17を同時に伸縮させることにより寝台3を上下(被検体の前後)させるとともに、シリンダ15を伸縮させることにより寝台3を正起倒し、シリンダ17を伸縮させることにより寝台3を逆起倒させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被検体が載置される寝台と、該寝台に固着された起倒軸を回動可能かつ上下滑動可能に支持するスライド部と、前記起倒軸に中央部が固着された起倒用レバーと、該起倒用レバーの一端部に一端が回動可能に支持され、他端が床または寝台装置基底に回動可能に支持された第1のシリンダユニットと、該起倒用レバーの他端部に一端が回動可能に支持され、他端が床または寝台装置基底に回動可能に支持された第2のシリンダユニットと、を備えてなり、第1および第2のシリンダユニットを同時に伸縮させることにより寝台を前後させるとともに、一方のシリンダユニットを伸縮させることにより寝台を正起倒し、他方のシリンダユニットを伸縮させることにより寝台を逆起倒させることを特徴とするX線寝台装置。 【請求項2】 前記正起倒または逆起倒時に、寝台と床との干渉があるときには、残りのシリンダユニットも伸縮させることを特徴とする請求項1に記載のX線寝台装置。 【請求項3】 寝台天板の傾きを検出する角度センサをさらに備えて成り、該角度センサが検出する角度を参照して前記シリンダユニットの伸縮制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のX線寝台装置。 【請求項4】 前記シリンダユニットは、油圧シリンダまたは電動シリンダであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のX線寝台装置。 【請求項5】 ほぼ直立する操作軸に対して、上下、前後、左右、軸回り、の各応力をそれぞれ検出する複数の応力検出手段を設けた操作入力手段と、前記検出された前後応力に応じて寝台を上下動させ、前記検出された左右応力に応じて寝台を左右動させ、前記検出された軸回り応力に応じて寝台をローリングさせる寝台制御機構と、を備えたことを特徴とする寝台操作装置。 【請求項6】 ほぼ直立する操作軸に対して、上下、前後、左右、軸回り、の各応力をそれぞれ検出する複数の応力検出手段を設けた操作入力手段と、前記検出された上下応力に応じて寝台を立位または逆立位に起倒し、前記検出された前後応力に応じて寝台を上下動させ、前記検出された左右応力に応じて寝台を左右動させ、前記検出された軸回り応力に応じて寝台をローリングさせる寝台制御機構と、を備えたことを特徴とする寝台操作装置。 【請求項7】 ほぼ直立する操作軸に対して、上下、前後、左右、軸回り、の各応力をそれぞれ検出する複数の応力検出手段を設けた操作入力手段と、同じ操作軸上にあって、これら検出手段とは別に立位方向、逆立位方向、逆傾斜検出手段を備えて成り、前記検出された前後応力に応じて寝台を上下動させ、前記検出された左右応力に応じて寝台を左右動させ、前記検出された軸回り応力に応じて寝台をローリングさせ、立位方向、逆立位方向、逆傾斜検出手段によって立位、逆立位を行う寝台制御機構と、を備えたことを特徴とする寝台操作装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は被検体載置面の高さ調節および起倒可能なX線寝台装置および寝台操作装置に関する。 【0002】 【従来の技術】X線寝台装置、特に消化器系の撮影の為のX線寝台装置では、造影剤を投与した患者を各方向から観察するため、患者の姿勢を立位方向および逆立位方向に傾斜可能な構造となっていて、リングスタンド型、アイランド型、ポスト型に分類される。 【0003】リングスタンド型寝台装置は、図11(a)に示すように、スタンドに回転可能に支持された大型のリングに寝台を固定し、このリングをチェーンなどを介して回転させることにより寝台の起倒を行うものである。 【0004】アイランド型寝台装置は、図11(b)に示すように、半円形のセクタギアに寝台を固定し、セクタギアの円弧を小径の歯車により駆動して寝台の起倒を行うものである。この型の寝台装置は、ある角度まで起倒すると、天板部がスライドして寝台と床との干渉を避ける機構が備えられている。 【0005】ポスト型寝台装置は、図11(c)に示すように、寝台を回転可能に軸支する回転機構と、この回転機構を昇降可能に支持する例えばリードスクリュー等の昇降機構とを備えている。 【0006】また上記のような寝台を制御するために設けられた寝台操作装置には、オペレータの操作指示を入力するために、図12に示すような操作入力手段が設けられていた。 【0007】図12によれば、寝台操作入力手段として、操作ノブ、起倒レバー、および逆起倒スイッチが設けられている。操作ノブの前後動、左右動、および回転がそれぞれ寝台の上下動(寝台の動作は通常寝台に載置された被検体の上下、左右、前後を基準として表現されている。以下の記述もこれに従う。)、左右動、および体軸まわりの回転となるように制御される。また操作ノブの上部には、撮影X線をON/OFFするためのX線ON/OFFスイッチ、および操作ノブによる操作対象切換のための天板上下/スポット上下切換スイッチが設けられている。 【0008】起倒レバーは、寝台の起倒角度を制御するためのレバーであり、起倒レバーの倒されている方向に寝台が起倒する。また逆傾斜スイッチは、逆立位に起倒することを可能とするスイッチであり、誤操作防止のために設けられている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のリングスタンド型寝台装置は、半径の大きいリングギアを使用するので必然的に寝台駆動機構が大きく、また起倒時に寝台と床との干渉を避けるため天板高さが高くなり、患者の寝台への乗降および患者への医療的処置が困難となるという問題点があった。 【0010】また上記従来のアイランド型寝台装置は、比較的小型で実現することが出来るが、起倒時に床との干渉を避けるために機構が複雑となるという問題点があった。 【0011】また上記従来のポスト型寝台装置は、前後動用および上下動用のそれぞれ2式の原動機と減速機とを必要とし、寝台装置が高価で重いものとなるという問題点があった。 【0012】さらに、上記従来の寝台を制御するための操作入力手段は、操作ノブと起倒レバーとに分かれていたので、寝台の操作に両手が必要であり、他の操作が同時に行えないという問題点があった。 【0013】以上の問題点に鑑み本願第1発明の目的は、上記問題点を解決し、起倒および水平位置における前後動を簡単な機構で実現したX線寝台装置を提供することである。 【0014】また本願第2発明の目的は、上記問題点を解決し、単一の操作ノブによって寝台操作が可能な寝台操作装置を提供することである。 【0015】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明は次の構成を有する。 【0016】すなわち本願第1発明は、被検体が載置される寝台と、該寝台に固着された起倒軸を回動可能かつ上下滑動可能に支持するスライド部と、前記起倒軸に中央部が固着された起倒用レバーと、該起倒用レバーの一端部に一端が回動可能に支持され、他端が床または寝台装置基底に回動可能に支持された第1のシリンダユニットと、該起倒用レバーの他端部に一端が回動可能に支持され、他端が床または寝台装置基底に回動可能に支持された第2のシリンダユニットと、を備えてなり、第1および第2のシリンダユニットを同時に伸縮させることにより寝台を上下させるとともに、一方のシリンダユニットを伸縮させることにより寝台を正起倒し、他方のシリンダユニットを伸縮させることにより寝台を逆起倒させることを要旨とするX線寝台装置である。 【0017】また、本願第2発明は、ほぼ直立する操作軸に対して、上下、前後、左右、軸回り、の各応力をそれぞれ検出する複数の応力検出手段を設けた操作入力手段と、前記検出された上下応力に応じて寝台を立位または逆立位に起倒し、前記検出された前後応力に応じて寝台を上下動させ、前記検出された左右応力に応じて寝台を左右動させ、前記検出された軸回り応力に応じて寝台をローリングさせる寝台制御機構と、を備えたことを要旨とする寝台操作装置である。 【0018】 【発明の実施の形態】次に図面を参照して、本願第1発明に係るX線寝台装置の実施の形態を詳細に説明する。 【0019】図1は、本発明に係るX線寝台装置の実施形態の構成を示す斜視図(a)、及びその要部分解斜視図(b)、及び側面図(c)である。 【0020】図1において、X線寝台装置1は、X線検査室の床に水平に固定された寝台ベース3と、寝台ベース3から垂直に立設され、カバー29に固定された4本のレール5と、レール5に対して上下滑動可能なようにスライドベアリング7を介して取り付けられた昇降箱9と、昇降箱9を水平に貫通するようにラジアルベアリング11を介して取り付けられた回転軸部材13と、回転軸部材13の一端部に中央部が固着されたレバー15と、それぞれの一端部がレバー15のそれぞれの端部に回動可能に連結されているとともに、それぞれの他端部がブラケット17を介して回動可能に寝台ベース3に取り付けられた2本の伸縮可能なシリンダ19、21と、回転軸部材13の他端部に設けられた連結フランジ23と、連結フランジ23と連結される連結フランジ25を有する寝台27と、レール5を固定し昇降箱9を覆うカバー29と、を備えて構成されている。 【0021】また、レール5の1本には図示されないリニアスケールが設けられ、昇降箱9の高さを検出することにより間接的に回転軸部材13の高さを検出可能となっている。 【0022】さらに、寝台27には、角度センサ27aが設けられ、寝台天板の水平に対する傾きを検出するようになっている。それぞれ検出された高さおよび角度は、図示されない制御回路により監視されて、後述される寝台の起倒および前後動の制御に利用される。 【0023】レバー15は、詳しくは短い垂直部と長い水平部からなる逆T字型の板状をしており、この垂直部に回転軸部材13が固着されている。レバー15の水平部の両端部には、それぞれシリンダ19、21の一端部が回動可能に連結されている。 【0024】レバー15水平部にそれぞれのシリンダ19、21の一端部が連結された連結部の間隔に比べて、それぞれのシリンダ19、21の他端部がブラケット17を介して寝台ベース3に連結された連結部の間隔の方が長く設定されている。これにより、両シリンダ19、21を同時に伸縮させることにより寝台の前後動を行えるとともに、片方のシリンダ19または21の伸縮により、寝台3の起倒動を行うことができる。 【0025】図2は、図1に示したX線寝台装置1の水平位置(a)、起倒動による立位の位置(b)、前後動による後退位置(c)をそれぞれ示すものである。 【0026】図2(a)の基準位置においては、シリンダ19、21は、それぞれ基準長さからの変位Ma=0,Mb=0にあり、寝台天板の中央部は、基準高さH0にある。寝台天板は図上左側(被検体の頭部が載置される方)から右側にかけて所定の角度θ(例えば2〜4度から選ばれたある角度)だけ傾けられた状態にある。もしθを0として、X線寝台装置の基準位置を完全な水平とすると、被検体が寝台天板に横たわったとき、不安感を抱く恐れがあるので、基準位置の傾きθを上記のように与えている。 【0027】図2(a)の基準位置からシリンダ19、21を伸長させると、寝台が正起倒(立位)の起動作を行い、図2(b)に示すように、最大天板角度90度まで傾けることが可能である。 【0028】また、図2(a)の基準位置からシリンダ19、21を同時に伸縮させると、寝台天板を水平に保持したまま寝台27が前方または後方に移動し、図2(c)に示すように、天板高さを変えることが可能である。 【0029】図3及び図4は、この第1の実施形態のX線寝台装置の起倒動作を示すフローチャートである。以下の説明において、天板の高さをHとし、寝台天板の水平に対する傾きをDとし、寝台基準位置における天板の傾きをθとする。 【0030】まず、操作ノブからの入力の有無が調べられ(ステップS11)、入力が立位ONであると、Dとθとを比較する(ステップS13)。この比較でD≧θならば、次いでD<90°か否かを判定する(ステップS15)。D<90°でなければ、ステップS21へ移る。D<90°であれば、次いで操作ノブがニュートラル位置に戻されたか否かを判定し(ステップS17)、YESであればステップS21へ移る。ステップS17の判定でNOであれば、シリンダ19の伸びMaをシリンダ21の伸びMbよりずっと大きくして(Ma≫Mb>0、ステップS19)、ステップS15へ戻る。 【0031】また、ステップS13の比較結果がD<θならば、次いでD<0°か否かを判定する(ステップS23)。D<0°でなければ、ステップS19へ移る。D<0°であれば、次いで操作ノブがニュートラル位置に戻されたか否かを判定し(ステップS25)、YESであればステップS21へ移る。ステップS25の判定でNOであれば、シリンダ21の縮み|Mb|をシリンダ19の縮み|Ma|よりずっと大きくして(Mb≪Ma<0、ステップS27)、ステップS23へ戻る。 【0032】また、ステップS11の判定において、操作ノブからの入力が逆立位ONであれば、次いでDとθとを比較する(ステップS29)。この比較でD>θならば、次いで操作ノブがニュートラル位置に戻されたか否かを判定し(ステップS33)、YESであればステップS21へ移る。ステップS33の判定でNOであれば、シリンダ19の縮み|Ma|をシリンダ21の縮み|Mb|よりずっと大きくして(Ma≪Mb<0、ステップS35)、ステップS33へ戻る。 【0033】また、ステップS29の比較結果がD<θならば、次いでD≧0°か否かを判定する(ステップS31)。D≧0°であれば、ステップS35へ移る。D≧0°でなければ、次いでD≦−90°か否かを判定する(ステップS37)。D≦−90°であれば、ステップS21へ移る。D≦−90°でなければ、次いで操作ノブがニュートラル位置に戻されたか否かを判定し(ステップS39)、YESであればステップS21へ移る。ステップS39の判定でNOであれば、シリンダ21の伸びMbをシリンダ19の伸びMaよりずっと大きくして(Mb≫Ma>0、ステップS41)、ステップS37へ戻る。 【0034】また、ステップS29の比較結果がD=θならば、逆傾斜スイッチがONか否かを判定し(ステップS43)、YESであればステップS37へ移る。NOであれば再度ステップS43へ戻る。 【0035】このように2本のシリンダの伸縮制御により、寝台の起倒動作を制御することができる。 【0036】なお、起倒時に床と寝台との干渉が生じる恐れのある場合には、伸長対象となっているシリンダのみならず、他方のシリンダも伸長させることにより、干渉を回避することができる。この場合他方のシリンダの伸長に応じて、伸長対象のシリンダの伸長量を増加させる必要があることは言うまでもない。 【0037】また、起倒限界角度は90°に限定されるわけではなく、実際は87°〜90°の任意の値に設定されることもある。逆立位限界角度についても同様に−90°に限定されることはなく、−87°〜−90°の任意の値にしてもよい。 【0038】図5は、寝台の前後動の制御の流れを示すフローチャートである。 【0039】まず、操作ノブからの入力の有無が調べられ(ステップS51)、入力が前方の場合、寝台高さHと、高さの最高限度HHとを比較する(ステップS53)。この比較でH≦HHでなければ、ステップS59へ移る。ステップS53の比較でH≦HHであれば、次いで操作ノブがニュートラル位置に戻されたか否かを判定し(ステップS55)、YESであればステップS59へ移る。ステップS55の判定でNOであれば、シリンダ19の伸びMaとシリンダ21の伸びMbとを等しく保ちながらそれぞれ伸長させて((Ma=Mb)>0、ステップS57)、ステップS53へ戻る。 【0040】また、操作ノブからの入力が後方の場合、寝台高さHと、高さの最低限度HLとを比較する(ステップS61)。この比較でH≧HLでなければ、ステップS59へ移る。ステップS61の比較でH≧HLであれば、次いで操作ノブがニュートラル位置に戻されたか否かを判定し(ステップS63)、YESであればステップS59へ移る。ステップS63の判定でNOであれば、シリンダ19の縮み|Ma|とシリンダ21の縮み|Mb|とを等しく保ちながらそれぞれ収縮させて((Ma=Mb)<0、ステップS65)、ステップS61へ戻る。 【0041】なお、ステップS57およびステップS65における両シリンダを同時に伸縮させる場合に、角度センサの検出角度を一定に保ちつつそれぞれのシリンダの伸縮量を調節するようにしてもよい。 【0042】また、この第1実施形態の変形例として、シリンダを複数並列に設けてもよいし、油圧シリンダ以外に電動シリンダでもよい。またそれぞれのシリンダに多段シリンダを用いて、伸縮比を大きくとることもできる。さらにレバーを設けず、寝台に直接シリンダを接続してもよい。 【0043】次に、本願第2発明に係る寝台操作装置の実施形態について説明する。図6は、本願第2発明に係る寝台操作装置の第1実施形態を示す操作ノブの斜視図である。 【0044】図6に示すように、ほぼ直立する操作軸101の上部にグリップ部である操作ノブ103が設けられ、この操作ノブ103を上下(Z2、Z1)、前後(X1、X2)、左右(Y1、Y2)、左右軸回り(U1、U2)の各方向に操作可能となっている。 【0045】操作ノブ103の上部前面にはX線照射ON/OFFスイッチ(以下、スイッチをSWと省略する)105、操作ノブ103の上面には天板上下/スポット上下切換SW107が設けられている。また操作ノブ103の近傍の操作パネル面には逆傾斜SW109が設けられている。X線照射ON/OFFSW105、天板上下/スポット上下切換SW107および逆傾斜SW109は、従来と同様の機能を持つものである。 【0046】操作軸101の下端部には、図7(a)に示すように、バネ、ゴム等の弾性係数の小さい弾性部材111を介して金属等の弾性係数の大きい円筒形の弾性部材113の上端部が固着されている。円筒形の弾性部材113の下端部は、操作卓のフレーム等に固定されている。 【0047】円筒形の弾性部材113の側面には、円筒の軸回りに90度の間隔で、応力検出手段である歪ゲージ115a,115c,115b,115dが円筒軸と平行な方向にそれぞれ順次貼り付けられている。これらの歪ゲージの位置は、円筒の中心軸方向から見れば、それぞれY1、Y2、X1、X2の各方向に、それぞれの歪ゲージ115a,115b,115c,115dが設けられていることとなる。 【0048】また、円筒形の弾性部材の側面には、円筒の軸回りの方向に、歪ゲージ115eが貼り付けられている。以下、歪ゲージ115a〜115eを単に歪ゲージa〜eと呼ぶこととする。 【0049】これらの歪ゲージa〜eのそれぞれに圧縮荷重が加わった場合を−、引張荷重が働いた場合を+と表現し、操作ノブ103の各操作方向に対する各歪ゲージの検出する応力は、以下の通りとなる。 【0050】(A)X1方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージcは−、歪ゲージdは+、またはc<dとなる。 (B)X2方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージcは+、歪ゲージdは−、またはc>dとなる。 (C)Y1方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージaは−、歪ゲージbは+、またはa<bとなる。 (D)Y2方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージaは+、歪ゲージbは−、またはa>bとなる。 (E)Z1方向に操作ノブを押し下げると、歪ゲージa〜dは全て−となるか、または(A)〜(D)の場合の値より小さい。 (F)Z2方向に操作ノブを引き上げると、歪ゲージa〜dは全て+となるか、または(A)〜(D)の場合の値より大きい。 (G)U1方向またはU2方向に操作ノブを回転させると、歪ゲージeは+または−になるため、回転方向の識別もできる。 【0051】こうして、各歪ゲージa〜eの検出する応力の方向およびその大きさを検出することにより、操作ノブに加えられた操作方向および操作力の大きさが分かるので、これを利用して寝台の動作方向と動作速度とを制御することができる。 【0052】なお、これらの歪ゲージ検出信号は図示されない寝台制御回路に伝えられ、次の表1に示すように寝台動作が制御される。 【0053】 【表1】
なお、本実施の形態で用いた歪ゲージは、直径0.025〜0.25mm程度のアドバンス線(Cu55%,Ni45%)またはイソエラスチック線(Ni36%,Cr8%,Fe50%,残部Mo,Mn,Si)などの細線に張力をかけて紙やプラスチックの台紙に貼り付けたものである。一般的な歪ゲージの抵抗値は、数百Ω〜数kΩのものが多く、これを接着剤等で貼り付けて用いる。 【0054】図8は、本願第2発明に係る寝台操作装置の第2実施形態を示す操作ノブの側面図(a)および歪ゲージ配置図(b)である。 【0055】図8に示すように、ほぼ直立する操作軸101の上部にグリップ部である操作ノブ103が設けられ、この操作ノブ103を上下(Z2、Z1)、前後(X1、X2)、左右(Y1、Y2)、左右軸回り(U1、U2)の各方向に操作可能となっているのは第1の実施形態と同様である。 【0056】操作軸101の下端部には、図8(a)、(b)に示すように、操作軸101に対してほぼ垂直に円形のダイアフラム121が設けられ、ダイアフラム121のX1,X2,Y1,Y2各方向の端部は、それぞれバネ125により操作卓フレームに懸架されている。ダイアフラム121の表面には、それぞれY1,Y2,X1,X2の半径方向に応力検出手段である歪ゲージ123a,123b,123c,123dが貼り付けられている。 【0057】また、ダイアフラム121の円周方向に歪ゲージ123eが貼り付けられている。さらに、ダイアフラムの中心部の直下には、押しボタンSW123fが設けられている。以下、歪ゲージ123a〜123eを単に歪ゲージa〜e、SW123fをSWfと呼ぶこととする。 【0058】これらの歪ゲージa〜eのそれぞれに圧縮荷重が加わった場合を−、引張荷重が働いた場合を+と表現し、操作ノブ103の各操作方向に対する各歪ゲージの検出する応力は、以下の通りとなる。 【0059】(A)X1方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージcは−、歪ゲージdは+、またはc<dとなる。 (B)X2方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージcは+、歪ゲージdは−、またはc>dとなる。 (C)Y1方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージaは−、歪ゲージbは+、またはa<bとなる。 (D)Y2方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージaは+、歪ゲージbは−、またはa>bとなる。 (E)Z1方向に操作ノブを押し下げると、歪ゲージa〜dは全て+となるとともに、SWfがONとなる。 (F)Z2方向に操作ノブを引き上げると、歪ゲージa〜dは全て+となるとともに、SWfがOFFとなる。 (G)U1方向またはU2方向に操作ノブを回転させると、歪ゲージeは+または−になるため、回転方向の識別もできる。 【0060】こうして、各歪ゲージa〜eの検出する応力の方向とその大きさ、およびSWfのON/OFFを検出することにより、操作ノブに加えられた操作方向および操作力の大きさが分かるので、これを利用して寝台の動作方向と動作速度とを制御することができる。 【0061】なお、これらの歪ゲージ検出信号は図示されない寝台制御回路に伝えられ、次の表2に示すように寝台動作が制御される。 【0062】 【表2】
図9は、本願第2発明に係る寝台操作装置の第3実施形態を示す操作ノブの側面図(a)および歪ゲージ配置図(b)、(c)である。 【0063】図9に示すように、ほぼ直立する操作軸101の上部にグリップ部である操作ノブ103が設けられ、この操作ノブ103を前後(X1、X2)、左右(Y1、Y2)、左右軸回り(U1、U2)の各方向に操作可能となっているのは第1の実施形態と同様である。 【0064】本第3の実施形態と第1の実施形態との相違は、図9(a)において、操作ノブ103の前面に逆傾斜SW131、同側面に立位方向SW133および逆立位方向SW135が設けられていることである。逆傾斜SW131は、被検体の頭部を下げ、足部を上げる方向に起倒する際にONされるSWであり、従来の寝台操作装置の操作パネル上にあったものである。 【0065】そして立位方向SW133および逆立位方向SW135は、一対のデッドマンタイプのSWを構成し、双方がOFFか、一方がONの状態しかない。すなわち、寝台を立位方向に起倒する場合、SW133をONし、寝台を逆立位方向に起倒する場合、SW135をONするように使用する。 【0066】操作軸101の下端部には、第1の実施形態と同様に、バネ、ゴム等の弾性係数の小さい弾性部材111を介して金属等の弾性係数の大きい円筒形の弾性部材113の上端部が固着されている。円筒形の弾性部材113の下端部は、操作卓のフレーム等に固定されている。 【0067】円筒形の弾性部材113の側面には、円筒の軸回りに90度の間隔で、応力検出手段である歪ゲージ115a,115c,115b,115dが円筒軸と平行な方向にそれぞれ順次貼り付けられている。これらの歪ゲージの位置は、円筒の中心軸方向から見れば、それぞれY1、Y2、X1、X2の各方向に、それぞれの歪ゲージ115a,115b,115c,115dが設けられていることとなる。 【0068】また、円筒形の弾性部材の側面には、円筒の軸回りの方向に、歪ゲージ115eが貼り付けられている。以下、歪ゲージ115a〜115eを単に歪ゲージa〜eと呼ぶこととする。 【0069】これらの歪ゲージa〜eのそれぞれに圧縮荷重が加わった場合を−、引張荷重が働いた場合を+と表現し、操作ノブ103の各操作方向に対する各歪ゲージの検出する応力は、以下の通りとなる。 【0070】(A)X1方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージcは−、歪ゲージdは+、またはc<dとなる。 (B)X2方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージcは+、歪ゲージdは−、またはc>dとなる。 (C)Y1方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージaは−、歪ゲージbは+、またはa<bとなる。 (D)Y2方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージaは+、歪ゲージbは−、またはa>bとなる。 (E)U1方向またはU2方向に操作ノブを回転させると、歪ゲージeは+または−になるため、回転方向の識別もできる。 【0071】こうして、各歪ゲージa〜eの検出する応力の方向およびその大きさを検出することにより、操作ノブに加えられた操作方向および操作力の大きさが分かるので、これを利用して寝台の動作方向と動作速度とを制御することができる。 【0072】なお、これらの歪ゲージ検出信号は図示されない寝台制御回路に伝えられ、次の表3に示すように寝台動作が制御される。 【0073】 【表3】
図10は、本願第2発明に係る寝台操作装置の第4実施形態を示す操作ノブの側面図である。 【0074】図10に示すように、ほぼ直立する操作軸101の上部にグリップ部である操作ノブ103が設けられ、この操作ノブ103を前後(X1、X2)、左右(Y1、Y2)、左右軸回り(U1、U2)の各方向に操作可能となっているのは第2の実施形態と同様である。 【0075】本第4の実施形態と第1の実施形態との相違は、第2の実施形態に設けられたダイアフラム中心部の直下の押しボタンSW123fに代えて、操作ノブ103の側面に立位方向SW133および逆立位方向SW135が設けられていること、および操作ノブの前面に逆傾斜SW131が設けられていることである。 【0076】逆傾斜SW131は、被検体の頭部を下げ、足部を上げる方向に起倒する際にONされるSWであり、従来の寝台操作装置の操作パネル上にあったものである。そして立位方向SW133および逆立位方向SW135は、一対のデッドマンタイプのSWを構成し、双方がOFFか、一方がONの状態しかない。すなわち、寝台を立位方向に起倒する場合、SW133をONし、寝台を逆立位方向に起倒する場合、SW135をONするように使用する。 【0077】操作軸101の下端部には、第2の実施形態と同様に、操作軸101に対してほぼ垂直に円形のダイアフラム121が設けられ、ダイアフラム121のX1,X2,Y1,Y2各方向の端部は、それぞれバネ125により操作卓フレームに懸架されている。ダイアフラム121の表面には、それぞれY1,Y2,X1,X2の半径方向に応力検出手段である歪ゲージ123a,123b,123c,123dが貼り付けられている。 【0078】また、ダイアフラム121の円周方向に歪ゲージ123eが貼り付けられている。 【0079】以下、歪ゲージ123a〜123eを単に歪ゲージa〜eと呼ぶこととする。 【0080】これらの歪ゲージa〜eのそれぞれに圧縮荷重が加わった場合を−、引張荷重が働いた場合を+と表現し、操作ノブ103の各操作方向に対する各歪ゲージの検出する応力は、以下の通りとなる。 【0081】(A)X1方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージcは−、歪ゲージdは+、またはc<dとなる。 (B)X2方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージcは+、歪ゲージdは−、またはc>dとなる。 (C)Y1方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージaは−、歪ゲージbは+、またはa<bとなる。 (D)Y2方向に操作ノブを傾けると、歪ゲージaは+、歪ゲージbは−、またはa>bとなる。 (E)U1方向またはU2方向に操作ノブを回転させると、歪ゲージeは+または−になるため、回転方向の識別もできる。 【0082】こうして、各歪ゲージa〜eの検出する応力の方向とその大きさ、およびSWfのON/OFFを検出することにより、操作ノブに加えられた操作方向および操作力の大きさが分かるので、これを利用して寝台の動作方向と動作速度とを制御することができる。 【0083】なお、これらの歪ゲージ検出信号は図示されない寝台制御回路に伝えられ、次の表4に示すように寝台動作が制御される。 【0084】 【表4】
以上好ましい実施形態について説明したが、これらは本発明を限定するものではない。例えば応力検出手段として歪ゲージ(抵抗線歪みゲージ)を用いたが、これに限らず圧電素子を歪ゲージに用いても良い。 【0085】 【発明の効果】以上説明したように本願第1発明によれば、従来のX線寝台装置の問題点を解決し、起倒および水平位置における前後動を簡単な機構で実現したX線寝台装置を提供することができるという効果を奏する。 【0086】また本願第2発明によれば、上記問題点を解決し、単一の操作ノブによって各種の寝台操作が可能なX線寝台装置を提供することができるという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三好 秀和 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−33020 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−190093 |
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