| 【発明の名称】 |
磁気共鳴イメージング装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉野 仁志
【氏名】前田 常雄
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| 【要約】 |
【課題】限られた診断装置室内でIVR等の術技の操作性向上と装置の設置効率が向上に好適な磁気共鳴イメージング装置。
【解決手段】静磁場発生装置51と寝台52間に配設したレール65と係装するガイド64により、寝台52はY方向、被検体1を載置した天板54はX方向に移動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】傾斜磁場発生系を含む静磁場発生系、被検体に電磁波を照射する高周波送信コイルを含む送信系、被検体からの磁気共鳴信号を検出する高周波受信コイルを含む受信系、前記検出信号により前記被検体の物理的特性画像を得る信号処理系、及び、静電磁場発生手段を内蔵する装置本体と、横臥した被検体を前記静磁場発生手段による発生磁束と直交する前記装置本体内の所定位置方向に移送する寝台とを備えた磁気共鳴イメージング装置において、前記寝台を、この寝台の長手方向と前記所定位置方向とが互いに略平行の関係を保持するように位置設定する第1の移動調整手段と、前記寝台を、この寝台の長手方向と前記所定位置方向とが互いに略直角の関係を保持するように位置設定する第2の移動調整手段とを有することを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。 【請求項2】前記第1の移動調整手段並びに第2の移動調整手段は、前記被検体を前記装置本体内の前記所定位置方向に向かって、前記被検体の撮影可能位置まで移動して固定する機能を有することを特徴とする請求項1記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項3】前記第1の移動調整手段は、前記寝台上に前記被検体を載置し前記被検体の撮影可能位置まで移動する天板と、前記天板を前記寝台上に沿って移動させる案内手段と、前記寝台を前記静磁場発生手段を内蔵する装置本体に固定する接続手段と、前記寝台を支持する車輪を有することを特徴とする請求項1若しくは請求項2の何れかに記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項4】前記寝台を前記装置本体に固定する接続手段は、前記寝台の長手方向と略直角の方向に移動可能な係合案内手段を備えていることを特徴とする請求項3記載の磁気共鳴イメージング装置。 【請求項5】前記第2の移動調整手段は、前記装置本体及び前記寝台間に配設され、前記寝台全体が移動可能のように案内するガイド及びレールと、前記寝台を支持する車輪を備えたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2の何れかに記載の磁気共鳴イメージング装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気共鳴イメージング装置(MRIと略称することもある)に関連し、特にIVR、すなわち、画像診断におけるカテーテルなどによる治療術技の実施に好適な前記装置用寝台の構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の磁気共鳴イメージング装置は、寝台と静磁場発生装置とが一体に形成されており、室内の床上に据付けて設置した固定フレームと、これに対向して移動する上部フレームとから構成されている。上部フレームは、油圧シリンダによって被検体荷重を支持すると共に、パンタグラフを用いて所要の移動軌跡を形成するようになっている。また、上部フレームには、被検体、例えば、人体が横臥する天板を被検体の体軸方向に移動可能にする構造を有している。従って、被検体を撮影可能な領域に移動させるには、天板のみを前記体軸方向に移動させるのである。他に、ガントリ(磁石本体)から支持レールを設け、その上で寝台上部をスライドさせる構成例もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来技術の前者には以下のような問題点があった。例えば、天板上に被検体を載置した寝台を診断装置内に移送して撮影するとき、天板のみは移送量だけ診断装置から引き込まれるが、寝台本体は移動せずに留まっているため、診断装置から突出している突出量は変化しない。またガントリに支持レールを設けた後者の従来技術は、ガントリから支持レールが突出している。従って、限られた撮影室内の操作空間は、寝台が診断装置内に収容された状態になっても広くならず、IVRによる治療術技の実施には、狭隘となり操作性を阻害していた。また、設置スペースの面では、ガントリの奥行き寸法と寝台の長手寸法の加算値と、ガントリの幅寸法により、広い設置スペースが必要になってくる。さらに、設置室によっては、縦長方形、正方形など形状も区々であり、種々の設置室の形状に対応した最適なガントリと寝台の関係が得られ難い状況にあった。本発明は、装置室の色々な形状に対応し、IVR等の操作空間を拡大するに好適な磁気共鳴イメージング装置用寝台を提供することを目的としている。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために本発明は、寝台と静磁場発生装置を有する磁気共鳴イメージング装置において、寝台の長手方向と、静磁場発生装置の、発生磁束と直交する装置内の所定位置方向とが、互いに略平行の関係を保持するように位置設定する移動調整手段と、互いに略直角の関係を保持するように位置設定する移動調整手段とを有するものである。すなわち、静磁場発生装置の、発生磁束と直交する装置内の所定位置方向に向かって、寝台の長手方向が略平行、または、略直角になるように寝台を移動可能の構造とし、被検体を載置した天板を被検体の撮影可能位置まで移動可能のように係装する部材を設けると共に、寝台の重量を支持する車輪を設けて、寝台を静磁場発生装置に対して縦横方向に移動と固定が可能となるように構成したものである。これにより、磁気共鳴イメージング装置のガントリの発生磁束に対して直交する方向から選択的に、寝台をアクセスすることが可能のようにセッティングすることができる。 【0005】 【発明の実施の形態】図1は本発明に係る磁気共鳴イメージング装置の全体構成を示すブロック図である。この磁気共鳴イメージング装置は、磁気共鳴(NMR)現象を利用して被検体1の断層画像を得るもので、必要にして十分大きなボア径を備えた静磁場発生系2、シーケンサ7、中央処理装置(CPUと略記する)8、傾斜磁場発生系3、送信系4、受信系5、信号処理系6などからなる。静磁場発生系2は、被検体1の周りにその体軸方向、または、体軸と直角方向に均一な磁束を発生させるもので、被検体1の周りに所定の広がりをもつ空間に、永久磁石方式、帯電導方式、あるいは、超電導方式による磁場発生手段が配置されている。 【0006】シーケンサ7は、CPU8の制御により動作し、被検体1の断層画像のデータ収集に必要な種々の命令を送信系4、傾斜磁場発生系3、並びに受信系5に送るものである。 【0007】送信系4は、高周波発振器11、変調器12、高周波増幅器13、送信側高周波コイル14aからなり、高周波発信器11から出力された高周波パルスを、シーケンサ7の命令に従って、変調器12で振幅変調し、振幅変調された高周波パルスを高周波増幅器13により増幅した後、被検体1に近接して配置された高周波コイル14a(送信側)に供給することにより、電磁波が被検体1に照射されるようになっている。 【0008】傾斜磁場発生系3はX、Y、Zの3方向に巻回した傾斜磁場コイル9、9と、それぞれのコイルを駆動する傾斜磁場電源10とからなり、シーケンサ7からの命令により、X、Y、Z方向のコイルの傾斜磁場電源10を駆動し、X、Y、Z方向の傾斜磁場Gx、Gy、Gzを被検体1に印加するようになっている。この傾斜磁場への印加により被検体1に対するスライス面を設定することができる。 【0009】受信系5は、高周波コイル14b(受信側)、増幅器15、直交位相検波器16、A/D変換器17からなり、送信側の高周波コイル14aから照射された電磁波による被検体1の応答電磁波(NMR)信号を被検体1に近接して配置された、受信側の高周波コイル14bで検出し、増幅器15及び直交位相検波器16を介してA/D変換器17に入力しデジタル量に変換する。この際、A/D変換器17は、シーケンサ7からの命令によるタイミングで、直交位相検波器16から出力された2系列の信号をサンプリングし、2系列のデジタルデータを出力する。これらのデジタル信号は、信号処理系6に送られフーリエ変換されるようになっている。 【0010】信号処理系6は、CPU8と、磁気ディスク18、磁気テープ19等の記録装置と、CRT等のディスプレイ20からなり、前記デジタル信号を用いてフーリエ変換、補正係数計算、像の再構成等の処理を行ない、任意断面の信号強度分布あるいは、複数の信号に適当な演算を行なって得られた分布を画像化してディスプレイ20に表示するようになっている。 【0011】本発明の実施の形態を図2、図3、図4を用いて詳細に説明する。図2は静磁場発生装置51内の、発生磁束と直交する所定位置方向に対して寝台52を縦方向に配置した斜視図、図3は、静磁場発生装置51内の、発生磁束と直交する所定位置方向に対して寝台52を横方向に配置した斜視図である。図2、図3に示した寝台52は同一のものである。図4は、図3に示した寝台52を横方向に配置したときのガイド機構を示す斜視図である。 【0012】図2において、寝台52は、横臥する被検体1(図1参照図示せず)を載置する天板54は、両側2本のサイドフレーム53、53に沿って矢印Y方向に移動可能に支持されている。2本のサイドフレーム53、53はベースフレーム55に溶接固定され、その間隔を保持するように構成されている。また、ベースフレーム55の下部に、それぞれ4個のキャスタ57を有する脚56が設けられている。さらに、寝台52の下部に、寝台52の長手方向と直角方向に対向して1対のレール65、65が脚56に固定されている。 【0013】静磁場発生装置51に固定された取付け金具61にはスライドガイド62が設けられ、ねじ63を用いて寝台52の取付けプレート60をスライドガイド62に固定することにより、静磁場発生装置51内の、発生磁束と略直交する所定位置に対して、寝台52を縦方向に配置可能とすると共に、天板54はスライドガイドによって矢印X方向に移動可能のように構成している。 【0014】但し、取付け金具61と静磁場発生装置51との関係位置は、ガントリによる発生磁束と直交する方向であれば、図2に示す位置に限定されるものではない。 【0015】天板54の後部に設けたハンドル59を回転させると、ハンドル59と係合している図示しないピニオンが、サイドフレーム53に固定している図示しないラックと噛み合うことによって、天板54が移動しないようロックすることができる。また寝台52はキャスタ57を付設しているため、ペダル58を踏むことによってキャスタ57をロックすることが可能である。 【0016】次に、図3、図4により寝台52の横配置の場合の移動案内機構について説明する。図4に示すように、静磁場発生装置51にはガイド64が設けられ、寝台52に付設したレール65、65が、ガイド64、64上をスライド可能のように係装固定されている。これにより、図3のように横に配置した寝台52は、ガイド64に沿って矢印Y方向へ移動し、静磁場発生装置51内の、発生磁束と直交する所定位置方向に対して、寝台52を横方向に配置されるよう、内部に引き入れることが可能のように構成されている。 【0017】上記の通り、本発明に係る寝台52の使用により、磁気共鳴イメージング装置を設置した室内の大きさや各種の機器の配置状態に対応して最適なガントリと寝台のレイアウトを得ることが容易になり、IVR等の操作空間を拡大するに好適な磁気共鳴イメージング装置を提供することができる。 【0018】 【発明の効果】本発明の実施により、磁気共鳴イメージング装置内の発生磁束と直交する所定位置の方向に対して、寝台を縦配置、または、横配置となるように自在に選択して設定することが可能になり、被検体を診断装置内に移送するとき、寝台自体も共に移送できるから、限られた診断装置室内の操作空間が拡大すると共に室内装置の設置効率が向上する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000153498 【氏名又は名称】株式会社日立メディコ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】中村 純之助 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−33010 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−189367 |
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