| 【発明の名称】 |
測定方法及び測定装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】片山 敬済
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| 【要約】 |
【課題】一人で客観的な診断ができる測定装置を提供する。
【解決手段】Oリングテスター1はプラスチック製の挟持体2からなる。挟持体2の左右側面14,15を平行に設け、右手17の親指18と人差し指19とで挟持できるようにする。左右側面14、15に金属製の左右接触部21,22を設け、挟持体2に、液晶表示板31、感度アップスイッチ32、感度ダウンスイッチ33、基準値アップスイッチ34、及び基準値ダウンスイッチ35を設ける。左右接触部21,22に測定ブロックを接続し、測定ブロックに制御ブロックを接続する。測定ブロックと制御ブロックを、差動アンプを介して表示ブロックに接続する。左右接触部21,22間の電気伝導率、つまり、微弱な電気信号の流れにより伸縮する指18,19の筋肉の状態を、測定ブロックにより測定し、表示ブロック44の液晶表示板31に表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筋肉の状態を、身体の電気伝導率を測定して検査することを特徴とする測定方法。 【請求項2】 片方の手における親指と他の指との間の電気伝導率を測定し、前記各指の筋肉の状態を検査することを特徴とする測定方法。 【請求項3】 片方の手における親指と他の指との間の電気伝導率を複数の状況下にて測定し、各状況下にて測定されたそれぞれの電気伝導率より、各状況における優劣を判定することを特徴とする測定方法。 【請求項4】 身体の異なる部位に接触される導電性を有した一対の接触部と、両接触部間の電気伝導率を測定する測定手段と、該測定手段における測定結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする測定装置。 【請求項5】 絶縁体により形成された挟持体と、該挟持体の外側面に設けられ、片方の手における親指と他の指とで挟持した状態で、前記各指にそれぞれ接する導電性を有した一対の接触部と、両接触部間の電気伝導率を測定する測定手段と、該測定手段における測定結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする測定装置。 【請求項6】 前記接触部を、前記挟持体内へ後退自在に突設するとともに、当該接触部の突出方向へ付勢したことを特徴とする請求項5記載の測定装置。 【請求項7】 前記測定手段は、前記電気伝導率の測定感度を可変する感度調整手段を備えたことを特徴とする請求項4、5又は6のいずれか記載の測定装置。 【請求項8】 前記測定手段にて測定された前記電気伝導率を、基準値として設定する設定手段を備えるとともに、前記表示手段は、測定された前記電気伝導率の大きさを、前記基準値からの相対値として表示することを特徴とする請求項4から7のいずれか記載の測定装置。 【請求項9】 片方の手における親指と他の指とにより挟持される挟持体と、前記各指より前記挟持体へ加えられる押圧力を測定する押圧力測定手段と、該押圧力測定手段にて測定された測定結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする測定装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、検査対象物の適合性の診断等を行う際に用いられる測定方法及び測定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年において、薬や食べ物等の検査対象物が体質に合っているか否かを判断する際には、Oリング診断法が広く採用されている(平成9年4月10日祥伝社発行「O−リングの驚異」参照)。 【0003】このOリング診断法は、先ず、被験者の右手の親指と人差し指で丸い輪をつくるとともに、左手で調べたい検査対象物を軽く握る。そして、この輪を、検者により広げる方向へ引っ張ってもらい、指の輪が開いた場合、すなわち指の筋力が落ちている場合には、被験者の左手に握られた検査対象物が当該被験者の体質に合っていなと判断する一方、指の輪が開かなかった場合、つまり指の筋力が落ちていない場合には、被験者の左手に握られた検査対象物が当該被験者の体質に合っていると判断する方法である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したOリング診断法にあっては、診断をする際に、指の輪を広げる検者が不可欠であり、Oリング診断法を一人で行うことができなかった。また、診断時においては、被験者及び検者の双方に、ある程度の熟練を必要とするとともに、検者にあっては、被験者の指に加わる力等を客観的に判断する必要があった。さらには、指で作った輪が開くか否かの判断しかできず、複数種類の検査対象物に順列を付けるには、非常に手間がかかるとともに、多大な時間を要した。 【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、熟練を有しない者であっても、一人で客観的な診断を容易に行うことができる測定方法及び測定装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために本発明の請求項1の測定方法にあっては、筋肉の状態を、身体の電気伝導率を測定して検査する。 【0007】すなわち、身体の電気伝導率を測定して筋肉の状態を検査することにより、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する身体の筋力の大きさが計測される。 【0008】また、本発明の請求項2の測定方法においては、片方の手における親指と他の指との間の電気伝導率を測定し、前記各指の筋肉の状態を検査する。 【0009】すなわち、片方の手における親指と他の指との間の電気伝導率を測定し、各指の筋肉の状態を検査することにより、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する前記各指における筋力の大きさが計測される。 【0010】さらに、本発明の請求項3の測定方法では、片方の手における親指と他の指との間の電気伝導率を複数の状況下にて測定し、各状況下にて測定されたそれぞれの電気伝導率より、各状況における優劣を判定する。 【0011】すなわち、片方の手における親指と他の指との間の電気伝導率を、複数の状況下にて測定することにより、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する前記各指の筋力の大きさが計測される。そして、各状況下にて測定されたそれぞれの電気伝導率から、各状況における優劣を判定することにより、各状況下における筋力の大きさの違いによる順列が決定される。 【0012】一方、本発明の請求項4の測定装置にあっては、身体の異なる部位に接触される導電性を有した一対の接触部と、両接触部間の電気伝導率を測定する測定手段と、該測定手段における測定結果を表示する表示手段と、を備えている。 【0013】すなわち、この測定装置を用いて検査対象物の適合性の診断を行う際には、先ず、一方の手に何も持たない状態において、例えば、一方の手と他方の手のそれぞれに接触部を接触させる。すると、一方の手に何も持たない状態における両手間の電気伝導率、つまり、微弱な電気信号の流れにより伸縮する身体の筋肉の状態が表示される。次に、前記一方の手で調べたい検査対象物を軽く握る。すると、一方の手で検査対象物を持った状態における両手間の電気伝導率、つまり、微弱な電気信号の流れにより伸縮する身体の筋肉の状態が、前述と同様に表示される。そして、前記一方の手で何も持たない状態と、前記検査対象物を持った状態とにおいて、前記表示手段に表示された測定結果、つまり、身体の筋肉の状態を比較することによって、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する身体における筋力の違いが判断される。 【0014】また、請求項5の発明の測定装置においては、絶縁体により形成された挟持体と、該挟持体の外側面に設けられ、片方の手における親指と他の指とで挟持した状態で、前記各指にそれぞれ接する導電性を有した一対の接触部と、両接触部間の電気伝導率を測定する測定手段と、該測定手段における測定結果を表示する表示手段と、を備えている。 【0015】すなわち、この測定装置を用いて検査対象物の適合性の診断を行う際には、先ず、一方の手に何も持たない状態において、他方の手における親指と他の指とを、挟持体の外側面に設けられた一対の接触部のそれぞれに接触させた状態で、前記挟持体を挟持する。すると、一方の手に何も持たない状態における前記親指と他の指との間の電気伝導率、つまり、微弱な電気信号の流れにより伸縮する各指の筋肉の状態が表示される。次に、前記一方の手で調べたい検査対象物を軽く握る。すると、一方の手で検査対象物を持った状態における前記親指と他の指との間の電気伝導率、つまり、微弱な電気信号の流れにより伸縮する各指の筋肉の状態が、前述と同様に表示される。そして、前記一方の手で何も持たない状態と、前記検査対象物を持った状態とにおいて、前記表示手段に表示された測定結果、つまり、各指の筋肉の状態を比較することによって、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する前記各指における筋力の違いが判断される。 【0016】さらに、請求項6の測定装置にあっては、前記接触部を、前記挟持体内へ後退自在に突設するとともに、当該接触部の突出方向へ付勢した。 【0017】すなわち、前記各指を、前記接触部に接触させるとともに、該接触部を前記挟持体内へ後退させた状態において、前記各指より前記接触部に加わる押圧力は、前記接触部をその突出方向へ付勢する付勢力にて一定に保たれる。 【0018】加えて、請求項7の発明では、前記測定手段は、前記電気伝導率の測定感度を可変する感度調整手段を備えている。 【0019】すなわち、感度調整手段により、前記電気伝導率の測定感度を可変することができるので、測定される指における電気伝導率の個人差が、前記感度調整手段により調整される。 【0020】また、請求項8の測定装置においては、前記測定手段にて測定された前記電気伝導率を、基準値として設定する設定手段を備えるとともに、前記表示手段は、測定された前記電気伝導率の大きさを、前記基準値からの相対値として表示する。 【0021】すなわち、複数種類の検査対象物の適合性診断を行う際には、一方の手に何も持たない状態で、前記各指の筋力を示す電気伝導率を測定するとともに、この電気伝導率を、設定手段によって予め基準値として設定する。そして、複数種類の検査対象物に対する前記電気伝導率を、前述した手順に従って順次計測する。このとき、前記表示手段には、測定された電気伝導率の大きさが前記基準値からの相対値として表示されるので、各々の検査対象物における適合性が、前記基準値からの相対的変化に基づき判断される。 【0022】そして、請求項9の測定装置にあっては、片方の手における親指と他の指とにより挟持される挟持体と、前記各指より前記挟持体へ加えられる押圧力を測定する押圧力測定手段と、該押圧力測定手段にて測定された測定結果を表示する表示手段と、を備えている。 【0023】すなわち、この測定装置を用いて検査対象物の適合性の診断を行う際には、先ず、一方の手に何も持たない状態において、他方の手における親指と他の指とで挟持体を挟持する。すると、一方の手に何も持たない状態において、前記親指と他の指より前記挟持体へ加えられる押圧力、つまり、両指の筋力の大きさが前記押圧力として押圧力測定手段により測定されるとともに、その測定結果が表示手段にて表示される。次に、前記一方の手で調べたい検査対象物を軽く握る。すると、一方の手で検査対象物を持った状態における前記両指の筋力の大きさが、前述と同様に表示される。そして、前記一方の手で何も持たない状態と、前記検査対象物を持った状態とにおいて、前記表示手段に表示された測定結果、つまり、各指の筋力の大きさの違いが判断される。 【0024】 【発明の実施の形態】 (第一の実施の形態)以下、本発明の第一の実施の形態を図面にしたがって説明する。図1及び図2は、本実施の形態にかかる測定装置としてのOリングテスター1を示す図であり、該Oリングテスター1は、絶縁体としてのプラスチックにより形成されるとともに、手のひらサイズのケーシングを形成する挟持体2からなる。 【0025】該挟持体2は、対向して設けられた表面11及び裏面12と、両面11,12を連設する周壁とにより形成されており、該周壁は、上面13と、該上面13の左右端に直角に連設された左右側面14,15と、左右側面14,15を連設する円弧状に湾曲形成された下面16とにより構成されている。前記左側面14と右側面15とは、ほぼ平行に設けられており、その離間距離は、一方の手における親指と他の指とによって挟持できるように設定されている。なお、図1においては、右手17の親指18と人差し指19とによって挟持した状態が示されている。そして、前記左側面14には、円板状に形成された金属製の左接触部21が設けられており、前記右側面15には、円板状に形成された金属製の右接触部22が設けられている。 【0026】前記挟持体2の表面11には、左右方向に延在する長方形状の液晶表示板31が設けられており、該液晶表示板31の下方には、感度アップスイッチ32及び感度ダウンスイッチ33と、基準値アップスイッチ34及び基準値ダウンスイッチ35とが設けられている。 【0027】図3は、前記Oリングテスター1を示すブロック図であり、該Oリングテスター1は、前記左右接触部21,22に接続された測定手段としての測定ブロック41と、該測定ブロック41に接続され、感度調整手段及び設定手段を司る制御ブロック42と、前記測定ブロック41及び前記制御ブロック42に接続された差動アンプ43と、該差動アンプ43からの出力を表示する表示手段としての表示ブロック44とにより構成されている。 【0028】前記測定ブロック41は、前記左右接触部21,22へ微電流を流すとともに、該微電流の大きさから、左右接触部21,22の間の電気伝導率を測定するブロックであり、測定された電気伝導率を測定電圧として前記差動アンプ43の一方の端子へ出力するように構成されている。また、前記測定ブロック41は、前記制御ブロック42より出力された制御信号に基づき、前記左右接触部21,22に印加する印加電圧の大きさを可変できるように構成されており、前記印加電圧の大きさに比例して、前記電気伝導率の測定感度を増減できるように構成されている。 【0029】前記制御ブロック42は、ROM及びRAMを内蔵したワンチップマイコンを中心に構成されており(図示せず)、前記ROMに記憶されたプログラムに従ってOリングテスター1を作動するように構成されている。この制御ブロック42には、前記挟持体2の表面11に設けられた感度アップスイッチ32と感度ダウンスイッチ33とが接続されており、前記感度アップスイッチ32または前記感度ダウンスイッチ33が操作された際に、前記制御信号を出力し、前記測定ブロック41における前記電気伝導率の測定感度を増減できるように構成されている。また、前記制御ブロック42には、前記挟持体2の表面11に設けられた基準値アップスイッチ34と基準値ダウンスイッチ35とが接続されており、前記基準値アップスイッチ34または前記基準値ダウンスイッチ35が操作された際に、前記RAMに記憶された基準値データを増減するように構成されている。なお、前記RAMには、標準となる基準値データが初期値として記憶されている。さらに、前記制御ブロック42は、前記差動アンプ43の一方の端子へ基準値電圧を出力する出力回路を備えており(図示せず)、前記ワンチップマイコンは、前記RAMに記憶された基準値データに基づく電圧を前記基準値電圧として、前記出力回路を介して前記差動アンプ43の他方の端子へ出力するように構成されている。 【0030】該差動アンプ43は、前記測定ブロック41より出力された前記測定電圧から、前記制御ブロック42より出力された前記基準値電圧を減算するとともに増幅し、これを前記基準値電圧からの相対値である表示電圧として前記表示ブロック44へ出力するアンプであり、前記基準値電圧が増大された際に、前記表示ブロック44へ出力する前記表示電圧を小さくする一方、前記基準値電圧が減少された際に、前記表示ブロック44へ出力する前記表示電圧を大きくするように構成されている。また、前記基準値電圧を、所定の測定時における測定電圧に一致させることにより、前記表示電圧を0、すなわち基準値に設定できるように構成されている。 【0031】そして、前記表示ブロック44は、前記挟持体2の表面11に設けられた前記液晶表示板31と、該液晶表示板31を駆動する駆動回路(図示せず)とからなり、前記差動アンプ43より出力された前記基準値電圧に基づく表示、具体的に、前記表示電圧が0の場合には、基準値である0の基準表示を、また、マイナスの場合には、前記基準値より小さな−1〜−6までのマイナス表示を、さらに、プラスの場合には、前記基準値より大きな+1〜+6までのプラス表示を、グラフ化して表示できるように構成されている(図1参照)。また、前記表示ブロック44は、前記表示電圧のピーク値を保持するピークホールド回路を備えており(図示せず)、測定時に変動する前記電気伝導率の最大値を表示できるように構成されている。 【0032】以上の構成からなるOリングテスター1を用いて、検査対象物の適合性の診断を行う際には、先ず、左手に何も持たない状態において、右手17における親指18と人差し指19とを、Oリングテスター1の左右接触部21,22のそれぞれに接触させた状態で、前記挟持体2を挟持する(図1参照)。すると、左手に何も持たない状態における前記親指18と人差し指19との間の電気伝導率、つまり、微弱な電気信号の流れにより伸縮する各指18,19の筋肉の状態が、測定ブロック41により測定され、表示ブロック44の液晶表示板31に表示される。 【0033】このとき、前記電気伝導率に基づく筋肉の状態を示す表示が、前記液晶表示板31による表示範囲から大きくずれていた場合、具体的に、前記表示がオーバーしていた場合には、挟持体2の表面11に設けられた感度ダウンスイッチ33を操作して、前記測定ブロック41における測定感度を減少させ、前記表示が液晶表示板31内に収まるように調整する。また、前記表示が液晶表示板31に表れない場合には、挟持体2の表面11に設けられた感度アップスイッチ33を操作して前記測定ブロック41における測定感度を増大させ、前記表示が液晶表示板31に表示されるように調整する。このように、測定される指18,19における電気伝導率に個人差が生じた場合であっても、前記感度アップスイッチ33または前記感動ダウンスイッチ19を操作することにより、前記測定ブロック41による測定感度を適切に、つまり、前記液晶表示板31による表示範囲内に納めつつ、最大の感度に設定することができる。このため、前記電気伝導率の個人差に起因した測定誤差の発生を低減させることができる。 【0034】そして、左手に何も持たない状態において、挟持体2の表面11に設けられた基準値アップスイッチ34あるいは基準値ダウンスイッチ35を操作して、制御ブロック42より差動アンプ43へ出力される基準値電圧を増減するとともに、液晶表示板31の表示を、基準値である0に設定する。 【0035】次に、図4に示すように、調べたい検査対象物としてのリンゴ51を、左手52の手のひらに載置する(軽く握っても良い)。すると、左手にリンゴ51を載置した状態における前記親指18と人差し指19との間の電気伝導率、つまり、微弱な電気信号の流れにより伸縮する各指18,19の筋肉の状態が、左手に何も持たない状態で設定された基準値である0からの相対値として、前記液晶表示板31に表示される。このように、左手で何も持たない状態とリンゴ51を持った状態とにおける相対値が表示されるので、この相対値から、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する各指18,19の筋力の違いを判断することができる。したがって、被験者が右手の指で輪をつくるとともに、この輪を検者により広げてもらわなければならなかった従来のOリング診断方法と比較して、このOリングテスター1を用いることにより、Oリング診断を一人で行うことができる。また、診断時においては、被験者の指18,19に加わる力を客観的に判断しなければならない前記検者が不要となるとともに、前記各指18,19の筋力の大きさが電気的に計測されることから、熟練を有しない被験者であっても正確な診断を容易に行うことができる。 【0036】ここで、前記Oリングテスター1による実験と、熟練を有した被験者及び検者による従来のOリング診断法での実験とを、異なる複数の検査対象物を用いて、繰り返し行ったところ、両者には、相関関係があることが明らかになった。 【0037】また、前記各指18,19における筋力の大きさを、電気伝導率より求めることから、複数種類の検査対象を診断した際には、測定された電気伝導率に基づき、それぞれの検査対象に、容易に順列を付けることができる。すなわち、本実施の形態においては、測定された電気伝導率の大きさが、前記基準値からの相対値として液晶表示板31にグラフとして表示されるので、各々の検査対象物における適合性を、前記基準値からの相対的変化に基づき、例えば、三種類の検査対象物を検査した際に、各検査対象物の表示が、−3、0、−5であった場合、これら表示に基づき、−5、−3、0の順に、優劣を付けることができる。したがって、指で作った輪が開くか否かの判断しかできず、複数種類の検査対象物における適合性に順列を付ける際に、二つの検査対象物に優劣を付ける作業を、複数種類における総てにおいて繰り返し行わなければならなかった従来のOリング診断方法と比較して、診断効率を高めることができる。 【0038】なお、本実施の形態においては、各指18,19間の電気伝導率を、予め設定された基準値からの相対値としてグラフ化して表示した場合のみを例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、前記電気伝導率を数値で表示したり、絵柄で表示した場合であっても、検査対象物の診断、及び複数の検査対象物間に順列を付けることができる。 【0039】また、検査対象物の適合性の診断のみを例に挙げて説明したが、これに限定されるものでなく、Oリングテスター1を挟持した挟持者における複数の状況下での診断、例えば、前記挟持者の左手に金属棒を持たせるとともに、該金属棒を被験者の体に接した状況下における診断に用いても良い。 【0040】(第2の実施の形態)さらに、Oリングテスター1を、図5に示すように、長方形状に形成するとともに、前記各スイッチ32〜35を削除しても良い。 【0041】(第3の実施の形態)図6(側面図)及び図7(図6のA−A断面図)は、第3の実施の形態に係る測定装置としてのOリングテスター61を示す図であり、該Oリングテスター61を、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。 【0042】すなわち、Oリングテスター61の挟持体2における左右側面14には、円形状に膨出した位置決め部62が形成されており、該位置決め部62の中央には、金属製であって、前記位置決め部62より小径で、かつ指18より十分に小さな径に設定された円柱状の接触部63が、前記位置決め部62と面一に埋め込まれた状態で固定されている。なお、この接触部63は、第1の実施の形態と同様に、測定ブロック41に接続されている。 【0043】以上の構成からなる本実施の形態において、指18に接する接触部63は、指18より十分に小さな径に設定されているとともに、指18が位置決めされる位置決め部62の中央に設けられているので、該位置決め部62に指18が押圧された際には、指18を前記接触部63の全面に接触させることができる。これにより、前記指18と前記接触部63との接触面積を常に一定に保つことができるので、診断毎に前記接触面積が変化してしまう恐れのある場合と比較して、診断結果の変動を防止することができる。 【0044】(第4の実施の形態)図8は、第4の実施の形態に係る測定装置としてのOリングテスター71を示す要部の断面図であり、該Oリングテスター71を、第3の実施の形態と異なる部分のみ説明する。 【0045】すなわち、Oリングテスター71の挟持体2に形成された位置決め部62の中央には、金属製であって、前記位置決め部62より小径で、かつ指18より十分に小さな径に設定された円柱状の接触部73が埋め込まれた状態で設けられており、該接触部73は、前記位置決め部62より内側に後退した位置に固定されている。これによって、前記位置決め部62と前記接触部73との間には、僅かな隙間74が形成されている。なお、この接触部73は、第1の実施の形態と同様に、測定ブロック41に接続されている。 【0046】以上の構成からなる本実施の形態において、指18に接する接触部73は、前記位置決め部62より内側に後退した位置に固定されており、前記位置決め部62と前記接触部73との間には、隙間74が形成されている。このため、このOリングテスター71を用いて診断を行うためには、指18の腹が前記隙間74に入り込むとともに、前記接触部73に接するまで、押圧しなければならない。これにより、診断時における指18の押圧力を、常に所定圧以上にすることができるので、診断毎に前記押圧力が異なってしまう恐れのある場合と比較して、診断結果の変動を防止することができる。 【0047】(第5の実施の形態)図9は、第5の実施の形態に係る測定装置としてのOリングテスター81を示す要部の断面図であり、該Oリングテスター81を、第3の実施の形態と異なる部分のみ説明する。 【0048】すなわち、Oリングテスター81の挟持体2に形成された位置決め部62の内側には、接触部83が設けられており、該接触部83は、前記位置決め部62を、その中央にて貫通し、外部へ突出した凸部84と、該凸部84が形成された有底円筒状の基部85とにより一体形成されている。該基部85には、コイルスプリング86の一端部が内嵌された状態で保持されており、該コイルスプリング86の他端部は、前記挟持体2の内部に形成された保持部87に保持されている。これにより、前記接触部83は、前記凸部84の突出方向へ向けて付勢されるとともに、前記挟持体2内へ後退自在に設けられている。なお、この接触部83は、第1の実施の形態と同様に、測定ブロック41に接続されている。 【0049】以上の構成からなる本実施の形態にて、前記指18を、接触部83の凸部84に押圧して、前記接触部83を前記挟持体2内へ後退させた状態において、前記指18より前記接触部83へ加えられる押圧力Fを、前記コイルスプリング86による付勢力と同圧に保つことができる。したがって、前記挟持体2に前記接触部83が固定され、該接触部83に押圧される指18の押圧力Fが、前記挟持体2の挟持力によって変化してしまう場合と比較して、前記押圧力Fの変化に伴う前記接触部83と前記指18との接触抵抗の変化を未然に防止することができる。これにより、前記挟持力の違いによる診断結果の変動を確実に防止することができる。 【0050】(第6の実施の形態)また、図10は、第6の実施の形態に係る測定装置としてのOリングテスター91を示すブロック図であり、該Oリングテスター91を、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。 【0051】すなわち、押圧力測定手段を構成する測定ブロック41における一方の極性には、一方の接触部である左右接触部21,22(図1参照)に接続されており、他方の極性には、手のひら又は指に挟んだ状態で固定される他方の接触部としての金属製のクリップ92が、電線93を介して接続されている。 【0052】以上の構成からなるOリングテスター91を使用する際には、図11に示すように、右手17における親指18と人差し指19とを、Oリングテスター91の左右接触部21,22のそれぞれに接触させた状態で、挟持体2を挟持する。そして、前記Oリングテスター92に電線93を介して接続されたクリップ92を、検査対象物としてのリンゴ51が載置された左手52の手のひらに挟んだ状態で固定する。これにより、前記測定ブロック41より印加された印加電圧は、前記左右接触部21,22が接触した右手17と、リンゴ51が載置された左手52との間に印加され、身体の異なる部分である右手17と左手52と間の電気伝導率が、前記測定ブロック41にて測定されるとともに、この測定結果が表示ブロック44の液晶表示板31に表示される。 【0053】この場合においても、身体の異なる部分における筋肉の状態、すなわち右手17と左手52と間のにおける筋肉の状態を電気伝導率として表示することができるので、この表示から、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する身体の筋力の大きさを判断することができる。これにより、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。 【0054】(第7の実施の形態)また、図12は、第7の実施の形態に係る測定装置としてのOリングテスター101を示す図であり、該Oリングテスター101を、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。 【0055】すなわち、挟持体2の左側面14には、円板状に膨出成形されてなる親指位置決め部102が形成されており、右側面15には、円柱状に形成された押圧体103が、前記挟持体2内へ後退自在に設けられている。この押圧体103は、その基端部に形成された大径のストッパー部104が、挟持体2内に設けられたコイルスプリング105によって外方へ向けて付勢されており、通常時においては、前記ストッパー部104より先端側が、挟持体2より外方へ突出されている。また、前記押圧体103の側部には、基端部より先端部へ向けて1〜5の数字106,・・・が印刷されており、各数字106,・・・は、挟持体2の中央部に設けられた表示窓107より表示されるように構成されている。これにより、指による前記押圧体103の押圧力が大きく、押圧体103の後退量が大きい場合には、これに比例して、前記表示窓107より表示される数字106が大きくなるように構成されている。 【0056】以上の構成からなるOリングテスター101を使用する際には、左手で何も持たない状態において、右手17の親指18を挟持体2の親指位置決め部102に位置決めするとともに、人差し指19を挟持体2より突出した押圧体103に合わせ、両指18,19によって前記挟持体2を強く挟持する。すると、前記押圧体103が前記挟持体2内へ後退し、左手で何も持たない状態における前記両指18,19の押圧力が、つまり両指18,19の筋力が数字106として前記表示窓107より表示される。 【0057】次に、検査対象物を左手52の手のひらに載置した状態で、前述と同様に、右手17の親指18と人差し指19とで挟持体2を強く挟持する。これにより、左手52に検査対象物を載置した状態における両指18,19の筋力が数字106として前記表示窓107より表示される。したがって、左手に何も持たない状態と、検査対象物を持った状態とにおける筋力の違いを測定することができるので、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1の測定方法にあっては、身体の電気伝導率を測定して筋肉の状態を検査することにより、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する身体の筋力の大きさを測定することができるので、被験者が片方の手の指で輪をつくるとともに、この輪を検者により広げてもらい、被験者の筋力の状態を検者に検査してもらわなければならなかった従来のOリング診断方法と比較して、測定された筋力の状態に基づく診断を一人で行うことができる。また、診断時においては、被験者の筋肉の緊張状態を客観的に判断しなければならない前記検者が不要となるとともに、身体の筋力の大きさが電気的に計測されることから、熟練を有しない被験者であっても正確な診断を容易に行うことができる。さらに、筋力の大きさが電気伝導率として測定されることから、複数種類の検査対象を診断した際には、測定された電気伝導率の大きさに基づき、それぞれの検査対象に、容易に順列を付けることができる。 【0059】また、請求項2の測定方法においては、片方の手における親指と他の指との間の電気伝導率を測定し、各指の筋肉の状態を検査することにより、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する前記各指の筋力の大きさを計測することができるので、被験者が片方の手の指で輪をつくるとともに、この輪を検者により広げてもらわなければならなかった従来のOリング診断方法と比較して、測定された筋力の状態に基づく診断を一人で行うことができる。また、診断時においては、被験者の指に加わる力を客観的に判断しなければならない前記検者が不要となるとともに、前記各指の筋力の大きさが電気的に計測されることから、熟練を有しない被験者であっても正確な診断を容易に行うことができる。さらに、前記各指における筋力の大きさが、電気伝導率として測定されることから、複数種類の検査対象を診断した際には、測定された電気伝導率の大きさに基づき、それぞれの検査対象に、容易に順列を付けることができる。 【0060】さらに、請求項3の測定方法では、片方の手における親指と他の指との間の電気伝導率を、複数の状況下にて測定することにより、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する前記各指の筋力の大きさを計測することができるので、請求項1又は2の場合と同様の効果を得ることができる。そして、各状況下にて測定されたそれぞれの電気伝導率から、各状況における優劣を判定することにより、各状況下における筋力の大きさの違いによる順列を容易に決定することができる。したがって、指で作った輪が開くか否かの判断しかできず、複数の状況下において順列を付ける際に、二つの状況に優劣を付ける作業を、複数の状況下の総てにおいて繰り返し行わなければならなかった従来のOリング診断方法と比較して、診断効率を高めることができる。 【0061】一方、本発明の請求項4の測定装置にあっては、該測定装置の表示手段に表示された測定結果、つまり、身体の筋肉の状態を、一方の手で何も持たない場合と検査対象物を持った場合とにおいて比較することによって、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する身体の筋力の違いを判断することができる。このため、被験者が片方の手の指で輪をつくるとともに、この輪を検者により広げてもらい、被験者の筋力の状態を検者に検査してもらわなければならなかった従来と比較して、この測定装置を用いることにより、測定された筋力の状態に基づく診断を一人で行うことができる。また、診断時においては、被験者の筋肉の緊張状態を客観的に判断しなければならない前記検者が不要となるとともに、身体の筋力の大きさが電気的に計測されることから、熟練を有しない被験者であっても正確な診断を容易に行うことができる。さらに、筋力の大きさが電気伝導率として測定されることから、複数種類の検査対象を診断した際には、測定された電気伝導率の大きさに基づき、それぞれの検査対象に、容易に順列を付けることができる。 【0062】また、請求項5の測定装置においては、該測定装置の表示手段に表示された測定結果、つまり、各指の筋肉の状態を、一方の手で何も持たない場合と検査対象物を持った場合とにおいて比較することによって、微弱な電気信号の流れにより筋肉が伸縮して発生する指の筋力の違いを判断することができる。このため、被験者が片方の手の指で輪をつくるとともに、この輪を検者により広げてもらわなければならなかった従来と比較して、この測定装置を用いることにより、測定された筋力の状態に基づく診断を一人で行うことができる。また、診断時においては、被験者の指に加わる力を客観的に判断しなければならない前記検者が不要となるとともに、前記各指の筋力の大きさが電気的に計測されることから、熟練を有しない被験者であっても正確な診断を容易に行うことができる。さらに、前記各指における筋力の大きさが、電気伝導率として測定されることから、複数種類の検査対象を診断した際には、測定された電気伝導率の大きさに基づき、それぞれの検査対象に、容易に順列を付けることができる。 【0063】さらに、各指に接触する接触部を、該接触部が設けられた挟持体内へ後退自在に突設するとともに、当該接触部の突出方向へ付勢した請求項6の測定装置では、前記各指を、前記接触部に接触させるとともに、該接触部を前記挟持体内へ後退させた状態において、前記各指より前記接触部に加わる押圧力を、前記接触部をその突出方向へ付勢する付勢力にて一定に保つことができる。したがって、前記挟持体に前記接触部が固定され、該接触部に押圧される指の押圧力が、前記挟持体の挟持力によって変化してしまう場合と比較して、前記押圧力の変化に伴う前記接触部と前記指との接触抵抗の変化を未然に防止することができる。これにより、前記挟持力の違いによる診断結果の変動を確実に防止することができる。 【0064】加えて、前記電気伝導率を測定する測定手段が、電気伝導率の測定感度を可変する感度調整手段を備えた請求項7の測定装置にあっては、感度調整手段により、前記電気伝導率の測定感度を可変することができるので、測定される指における電気伝導率の個人差を、前記感度調整手段により調整することができる。これにより、前記電気伝導率の個人差に起因した測定誤差の発生を低減させることができる。 【0065】また、前記測定手段にて測定された前記電気伝導率を、基準値として設定する設定手段を備えるとともに、前記表示手段が、測定された前記電気伝導率の大きさを前記基準値からの相対値として表示する請求項8の測定装置においては、一方の手に何も持たない状態で、前記各指の筋力を示す電気伝導率を測定するとともに、この電気伝導率を、設定手段によって予め基準値として設定しておくことができる。そして、複数種類の検査対象物の適合性診断を行う際に、前記表示手段には、測定された電気伝導率の大きさが前記基準値からの相対値として表示されるので、各々の検査対象物における適合性を、前記基準値からの相対的変化に基づき判断することができる。したがって、指で作った輪が開くか否かの判断しかできず、複数種類の検査対象物における適合性に順列を付ける際に、二つの検査対象物に優劣を付ける作業を、複数種類における総てにおいて繰り返し行わなければならなかった従来と比較して、診断効率を高めることができる。 【0066】そして、片方の手における親指と他の指とにより挟持される挟持体と、前記各指より前記挟持体へ加えられる押圧力を測定する押圧力測定手段と、該押圧力測定手段にて測定された測定結果を表示する表示手段とを備えた請求項9の測定装置にあっては、該測定装置の表示手段に表示された測定結果より、一方の手で何も持たない場合と、検査対象物を持った場合とにおいて、各指から発生する筋力の違いを比較判断することことができる。このため、被験者が片方の手の指で輪をつくるとともに、この輪を検者により広げてもらわなければならなかった従来と比較して、この測定装置を用いることにより、測定された筋力の状態に基づく診断を一人で行うことができる。また、診断時においては、被験者の指に加わる力を客観的に判断しなければならない前記検者が不要となるとともに、熟練を有しない被験者であっても容易に診断を行うことができる。さらに、前記各指における筋力の大きさが、押圧力として表示されることから、複数種類の検査対象を診断した際には、測定された押圧力の大きさに基づき、それぞれの検査対象に、容易に順列を付けることができる。 【0067】
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| 【出願人】 |
【識別番号】397040465 【氏名又は名称】片山 敬済
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三好 千明
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| 【公開番号】 |
特開平11−28197 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−202174 |
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