| 【発明の名称】 |
健康データ管理システム |
| 【発明者】 |
【氏名】菅野 喜春
【氏名】山田 佳嗣
【氏名】林 直人
【氏名】森谷 真一
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| 【要約】 |
【課題】体温や血圧といった健康に関する身体データを合理的に管理する。
【解決手段】身体装着の測定器による身体データを無線によって管理センタに送信し、健康であるかの判断を行う際、個人によって異なる健康データを用い、睡眠中、歩行中、入浴中等の生活上の状況毎に基準値を持つことにより判断する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】身体に装着した測定器より体温、血圧等の健康に関するデータを無線により集計し、管理するシステムに関して、測定データと比較して健康であるかの判断基準に、個人により異なる体温、血圧等の値を組合せて、睡眠、歩行、入浴、緊張といった状況を想定したテーブルを用いる手段と、測定するタイミングを集計側で制御する手段とを有する健康データ管理システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、体温、血圧等の健康に関するデータ(以下健康データ)における健康であるかの判断方式にかかわり、基準となるデータを決定する方式に関する。また、健康データの測定におけるタイミング制御方式に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、主に一人暮らしの老人を対象として、測定装置を身体に装着し、血圧、体温等の医療データを測定し、無線により緊急事態の早期発見に寄与するシステムが特開平5−220117号公報に記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、在宅医療に限っており、若年層の健康維持への配慮がされていない。また、携帯する測定装置内に測定データの判断機能が含まれているため、複雑さからくる重量への配慮がされていない。また、健康状態と異常状態の判断を直前の測定データとの比較で行うため、適切な判断を行うために十分とは言えない。 【0004】本発明の目的は、機能からくる複雑さを軽減することで携帯する測定装置を軽量化し、若年層が通常の生活に取り入れ、健康管理に使用することにある。また、健康であるかの判断を日常生活における状態の変化を考慮して行う。その際に測定間隔を判断する側により制御できるようにすることで適切な判断を行うことができる。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点を解消すべくなされたもので、携帯する測定装置は測定したデータを判断する機能を持たずに無線で健康データを管理する機関(以下健康データ管理センタ)にデータのみ送信し、正常であるか異常であるかの判断は健康データ管理センタ内で行う。また、健康データ管理センタでの健康データの判断は、個人的な状況に応じた基準値との比較で行う。 【0006】また、定期的に健康データを取得する際、取得間隔が問題となる。即ち、間隔が短ければ適切な判断が迅速に出来るが、センタに送信されてくるデータ量が膨大になる。逆に間隔が長くなるとデータ量の問題は小さくなるが適切な判断を迅速に行えなくなる。この問題を解消するために健康データ管理センタ側にデータ取得のタイミングの制御機能を持たせる。 【0007】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の健康データ管理システムの実施形態を示す構成図である。 【0008】101は、携帯機102より発進された健康データを受信し、管理・解析する装置であり、健康データ管理センタ内に設置する。102は、101に対して複数設置できる。 【0009】102は、被測定者が携帯する装置であり、被測定者の健康データを測定し、健康データ管理センタに送付する。また、液晶による表示部を持ち、健康データ管理センタから送られてくるメッセージを表示する。101と102の通信には通常携帯電話等で使用される無線103を使用して通信する。また、102は送信時の通信状況を考慮して通信が成功するまでデータを保持し再送信する機能を有する。 【0010】図2は、携帯機102の外見図である。 【0011】102は、健康データを測定し、健康データ管理センタからのメッセージを表示する機能を有するため、図2のようにリストバンド状の形態とする。 【0012】201は、表示装置であり、主に健康データ管理センタから103を使って送信される健康に関するメッセージを表示する。 【0013】202は、測定装置であり、体温・脈拍数・血圧・発汗度等の健康データを測定する測定装置である。 【0014】図3は、携帯機102の内部ブロック図である。 【0015】301は、202にて測定した健康データの送信、および健康データ管理センタより送られてくるメッセージの受信を行う通信装置である。 【0016】302は、301にて健康データを送信する際、無線の通信状況により通信が失敗に終わった場合に再度送信できるようにデータを蓄えておく通信バッファ装置である。 【0017】303は、マイクロプロセッサで構成されている制御回路で携帯機102全体をコントロールする。また、IDを記憶している。IDとは、個人を識別する記号番号のことである。 【0018】図4は、健康データ管理センタ側の処理装置の構成図である。 【0019】401は、通信の状況の監視および各種の入力処理を表示する装置である。 【0020】402は、健康データ管理センタ側の処理装置全体をコントロールする。 【0021】403は、データベース407〜410の入出力を管理する。 【0022】404は、携帯機102に対して健康データの測定要求を行うタイミングを管理する。 【0023】405は、タイマ404より送られてくる情報を基に携帯機102に対する測定要求を送受信装置406を使用して行う。また、405は携帯機102より406を使用して受信した健康データを処理回路402に送る。 【0024】406は、送られてくる健康データを受信し、測定要求およびメッセージ情報を携帯機102に対して送信する。 【0025】407は、被測定者毎に起きて静止している状態の健康データおよび個々の健康データが日常生活で変動する範囲を示す値を管理する。 【0026】408は、送られてくる健康データを蓄積するデータベースである。 【0027】409は、携帯機102に送信するメッセージを管理するデータベースである。 【0028】410は、歩く、走る、入浴する、眠るといった日常生活で取りうる行動や、緊張する、くつろぐといった日常生活で起こりうる状況の変化の範囲内であるか非健康状態であるかを切り分け、それに応じたメッセージIDと対応させるためのテーブルである。 【0029】411は、入力装置であり、被測定者の登録に伴う基準値の入力やメッセージの入力・修正を行うために使用する。 【0030】図5は、本発明で使用する通信データの一例である。 【0031】501は、携帯機102から健康データ管理センタ101に対して送信されるデータであり、503から509に示すデータ項目に対する値を含む。 【0032】502は、健康データ管理センタ101から携帯機102に対して送信されるデータであり、510から512に示すデータ項目に対する値を含む。 【0033】503は、携帯機102内の制御回路303に記憶されている個人識別記号番号で、501の送受信において個人を特定するのに用いる。 【0034】504は、健康データを測定した日時データである。 【0035】505〜509は、健康データの測定値である。 【0036】510は、基準値データベースに格納されている個人識別記号番号で、502の送受信において個人を特定するのに用いる。 【0037】511は、502において健康データの測定要求なのか健康に関するメッセージなのかを区別するコードであり、健康に関するメッセージの場合は、さらに利用者の注意を引くためにメッセージの表示色や点滅表示等を制御するために用いる。 【0038】512は、被測定者に対するメッセージがテキスト形式で入る。 【0039】図6は、健康データ管理センタ101内のデータベースの項目構成の一例である。 【0040】601〜610は、基準値データベース407の各項目の一例で、それぞれ被測定者毎に値を持つ。 【0041】601は、基準値がどの被測定者のものかを特定するための個人IDである。 【0042】602〜606は、被測定者の起きて静止している状態での健康データである。606〜609は、日常生活で取りうる健康データの範囲を示す値である。 【0043】611〜617は、個人情報蓄積データベース408の各項目の一例で、携帯機102から送られてきた健康データをそのまま保存してある。 【0044】618〜620は、メッセージ情報データベース409の各項目の一例で、状況テーブル410で振り分けられたメッセージID618と携帯機102へ送信するメッセージと制御コード620を対応させる。 【0045】621〜624は、状況テーブル410の各項目で、基準値データベース407の各データと各データの取りうる値を示すデータを使って定義した異常度合いを示す段階を示す。 【0046】以下に健康データの段階分けの定義条件について例として体温を5段階に分ける。 【0047】基準値を次のように仮定し、・体温基準値(体温) = 36.5・日常生活で取りうる体温の範囲を示す値(体温α) = 0.6各段階の定義が次のようであるとすると(段階1) 高い:(体温)+3/2(体温α)より高い(段階2) 高め:(体温)+1/2(体温α)より高く (体温)+3/2(体温α)以下(段階3) 平熱:(体温)−1/2(体温α)より高く (体温)+1/2(体温α)以下(段階4) 低め:(体温)−3/2(体温α)より高く (体温)−1/2(体温α)以下(段階5) 低い:(体温)−3/2(体温α)以下各段階は具体的には次のようになる。 【0048】(段階1) > 37.436.8 ≦(段階2) < 37.436.2 ≦(段階3) < 36.835.6 ≦(段階4) < 36.2(段階3) < 35.6各段階の定義条件は、全ての健康データについて状況テーブル410の中に定めてある。また、全ての健康データの全ての段階の組合せが状況テーブル410ある。 【0049】図7は、健康データ管理センタ内処理解析装置101内の処理をフローチャートで示したものである。 【0050】タイマ404が、個人ID毎に所定の時間になると起動し(701)、通信制御部405が送受信装置406を使用して健康データの測定要求の送信を行う(702)。 【0051】携帯機102より送信されてきた健康データは、通信制御部405が送受信装置406を使用して受信する(703)。受信された健康データに含まれるIDにより、基準値および基準値の取りうる範囲を示す値を参照し、受信されたそれぞれの健康データがどの段階に属するかの段階への置換えを行う(704)。それぞれの健康データの段階の組合せの判断およびメッセージIDの選択を状況テーブル410を使って行う(705)。 【0052】705により、メッセージID無の場合、タイマ404の起動間隔を大きくする(706)。ただし、起動間隔の最大値を設けそれ以上は大きくならないようにする。 【0053】705により、メッセージID有の場合、状況テーブル410のメッセージIDを元にメッセージ情報データベース409よりメッセージを選択し(708)、タイマ404の起動間隔を小さくする(709)。ただし、携帯機102の健康データの測定時間を考慮して起動間隔の最小値を設けそれ以上は小さくならないようにする。その後、メッセージを携帯機102に対して送信する(710)。 【0054】受信した健康データは、704〜706あるいは704〜710の処理を終えた後、個人情報蓄積データベース408に保存する(707)。 【0055】図8は、携帯機102内の処理をフローチャートで示したものである。 【0056】健康データ管理センタ101から送信されてくるデータを通信装置301が受信する(801)。受信したデータが当携帯機宛であるかをIDを基に確認し(803)、当携帯機宛でなかった場合は破棄する(809)。 【0057】当携帯機宛のデータであることが確認できたら、制御コード510を用いて健康データの測定要求であるかメッセージ情報であるか判断する(803)。 【0058】測定要求であれば制御回路303は測定部202に対して各健康データの測定を命令する(804)。測定部202から健康データの測定完了が伝えられると送信データ501に日時情報とIDを付加し(806、807)、通新装置301を使用して健康データ管理センタ101に対して送信する(808)。 【0059】803でメッセージ情報であれば制御回路303は表示部201に対してメッセージの表示を命令する(810)、このとき制御コードによりメッセージの点滅等の制御を行う(811)。 【0060】上記実施形態では、健康データは体温、脈拍数、血圧、発汗度の4種類であったが、この4種類に限定しなくてもよいし、歩数等の他のパラメタを加えてもよい。 【0061】また、被測定者の注意を促すために携帯機102に発音装置やバイブレーション装置を付加しメッセージと共に受信する制御コードにより動作させてもよい。 【0062】また、健康データ管理センタ101内の個人情報蓄積データベース408の情報を一定期間毎に集計し、睡眠時間や運動量の適切さを判定したり、非健康状態に陥った際の症状の回復状況を判定したり、同年齢同性別の平均値と比較したりした結果を被測定者に対してメッセージを送信するようにしてもよい。 【0063】また、健康データ管理センタと消防署を回線で結んで、特に異常値が認められる被測定者に対して救急車の手配を行うようにしてもよい。 【0064】また、健康データ管理センタと医療機関を結んで、蓄積されている個人情報の生データを被測定者が医療機関かかった際に医師が参照できるようにしてもよい。 【0065】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の健康データ管理システムでは、利用者の健康状態を定期的に健康データを取得することにより監視し、取得した健康データを解析し、利用者にフィードバックすることで、利用者の健康管理に貢献することができる。 【0066】その際、健康データが異常であるかの判断を携帯機側で行わず、携帯機に表示させるメッセージ情報をテキストで受信するといった携帯機内の処理の簡略化を図ることで携帯機が軽量になる。 【0067】また、健康データの取得間隔を健康状態の変化に応じて段階的に制御することにより、健康な場合には測定間隔長くして蓄積するデータ量の増大を少なく押さえることができ、非健康な場合には測定間隔を短くして変化する状況に適切に対応できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月11日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 勝男
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| 【公開番号】 |
特開平11−28192 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−186264 |
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