| 【発明の名称】 |
内視鏡の焦点調節装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】伏見 正寛
【氏名】古澤 宏一
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内視鏡の対物レンズ群を光軸に沿って移動させる焦点調節装置であって、前記対物レンズ群を、その光軸と平行に移動自在にガイドするガイド部材と、前記対物レンズ群を光軸に沿って移動させる電磁アクチュエータとを備え、前記電磁アクチュエータは、内視鏡の固定部に固定された、前記光軸に沿って第1のピッチで配設されたコイルを備えた電磁アクチュエータ固定子と、前記レンズ枠に前記電磁アクチュエータ固定子に近接対向して固定された、前記コイルとは異なる第2のピッチで前記光軸に沿って配置された磁性体とを備えていること、を特徴とする内視鏡の焦点調節装置。 【請求項2】 前記第1、第2のピッチの比は、2:3である請求項1に記載の内視鏡の焦点調節装置。 【請求項3】 前記対物レンズ群は、レンズ保持枠に保持され、このレンズ保持枠がガイド部材に、光軸に沿って平行移動自在にガイドされている請求項1または2に記載の内視鏡の焦点調節装置。 【請求項4】 前記電磁アクチュエータは、リニアステッピングモータである請求項1から3のいずれか一項に記載の内視鏡の焦点調節装置。 【請求項5】 前記電磁アクチュエータは、内視鏡の体外操作部に設けられた操作スイッチおよび電源によって段階駆動され、前記対物レンズ群を段階的に移動させる請求項1から3の何れか一項に記載の内視鏡の焦点調節装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の技術分野】本発明は、内視鏡の焦点調節装置に関する。 【0002】 【従来技術およびその問題点】内視鏡、硬性鏡など(以下「内視鏡」という)観察距離は、例えば胃に使用するものは一、二センチから十数センチであり、大腸に使用するものは数センチまでである。そこで従来は、これらの観察距離内でピントが合うパンフォーカスレンズを使用していた。この場合、広範囲で比較的良好なピントが得られるが、より精密な観察をするためには、どの距離でも、より近距離でも正確にピントが合うことが望まれる。そこで、焦点調節を可能とした内視鏡では、対物レンズ群をイメージファイバの入射端面に対して接離移動させる機構として、ワイヤあるいはモータが使用されていた。しかし、これらの従来のレンズ駆動機構は大型化し、機構が複雑化してしまう問題があった。そのため、小型、細径が要求されるものには搭載が困難であった。 【0003】 【発明の目的】本発明は、構成が簡単で、小型化を図ることができる内視鏡の焦点調節装置を提供することを目的とする。 【0004】 【発明の概要】この目的を達成する本発明は、内視鏡の対物レンズ群を光軸に沿って移動させる焦点調節装置であって、前記対物レンズ群を、その光軸と平行に移動自在にガイドするガイド部材と、前記対物レンズ群を光軸に沿って移動させる電磁アクチュエータとを備え、前記電磁アクチュエータは、内視鏡の固定部に固定された、前記光軸に沿って第1のピッチで配設されたコイルを備えた電磁アクチュエータ固定子と、前記レンズ枠に前記電磁アクチュエータ固定子に近接対向して固定された、前記コイルとは異なる第2のピッチで前記光軸に沿って配置された磁性体とを備えたことに特徴を有する。この対物レンズ群を、レンズ保持枠を介して光軸と平行に移動自在にガイドし、電磁アクチュエータによって、このレンズ保持枠を介して光軸に沿って移動させる。 【0005】 【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明の一実施の形態である内視鏡の体内挿入部先端部の概要を示す斜視図である。内視鏡体内挿入部の先端部11内には、イメージファイバー13が導かれ、その入射端面13iに、対物レンズ群L1によって観察像が形成される。対物レンズ群L1は、筒状のレンズ保持枠15に固定され、レンズ保持枠15は、固定鏡筒17に対物レンズ群L1の光軸Oと平行移動自在にガイドされている。例えば、固定鏡筒17の内周面に光軸Oと平行に1本または2本以上のガイド溝を形成し、レンズ保持枠15にこのガイド溝に摺動自在に嵌合するガイド突起を設けて、これらのガイド溝およびガイド突起によってレンズ保持枠15を平行移動自在にガイドする。ガイド溝に代えて、ガイドバーとこれに摺動自在に嵌るスライダとでガイド機構を構成することもできる。 【0006】なお、図示しないが、内視鏡先端部11内には、イメージファイバーと並行して、鉗子チャンネル、送吸気チャンネルなどが設けられている。そして、対物レンズ群L1の前方には、密閉用のカバーガラスが設けられている。 【0007】固定鏡筒17およびレンズ保持枠15には、レンズ保持枠15を光軸Oに沿って平行移動させる駆動手段として、電磁アクチュエータが連結されている。本実施の形態の電磁アクチュエータは、固定鏡筒17に装着された、光軸Oと平行に延びる一対の電磁アクチュエータ固定子21と、レンズ保持枠15に装着された一対の電磁アクチュエータ移動子31とを備えている。 【0008】一対の電磁アクチュエータ固定子21はそれぞれ、平板状の基板22と、基板22上に第1のピッチで直線上の配置された複数のコイル23を備えている。一対の電磁アクチュエータ移動子31はそれぞれ、平板状の基板32と、基板32上に、コイル23の第1のピッチの1.5倍の第2のピッチで光軸Oと平行な直線上に配置された複数の磁性体33を備えている(図3参照)。なお、コイル23は、鉄芯に巻くことで、より強力な磁力を発揮できる。 【0009】一対の電磁アクチュエータ固定子21の各複数のコイル23には、内視鏡の体外操作部に接続された電源回路41から通電される。通電は、操作スイッチ45から操作信号を受けた制御回路43によって制御される(図3参照)。この実施例の電磁アクチュエータ固定子21は三相である。つまり、3個の隣り合ったコイル23を一組として、各組の第1番目、第2番目および第3番目のコイル23を各番目毎に通電制御するのである。 【0010】電磁アクチュエータ固定子21(コイル23)への通電制御および作動状態について、図4を参照して説明する。(A)は、対物レンズ群L1を第1の位置に保持している状態を示している。図において、左端を第1番目のコイル23とすると、各組の第1番目のコイル23に通電している。図において、符号Nで示したコイル23には正通電、符号Sで示したコイル23には反転(負)通電している。この通電状態では、各通電されているコイル23に、電磁アクチュエータ移動子31の奇数番目の磁性体32が吸引され、この吸引力によって基板32が、したがって対物レンズ群L1が第1の位置に保持されている。なお、コイル23への通電方向は特に問わず全て同方向でよい。また、磁性体32が永久磁石であれば、そのS極またはN極と吸引し合うN極またはS極となる方向に通電する。 【0011】対物レンズ群L1を第1の位置から右方向移動(イメージファイバー13入射端面13iに接近)させるときには、第1番目のコイル23への通電を遮断し、第3番目のコイル23に通電する(図4(B))。すると、電磁アクチュエータ移動子31の偶数番目の磁性体33が、励磁された第3番目のコイル23に吸引されるので、対物レンズ群L1は右方向に移動し、第2の位置に保持される(図4(C))。 【0012】さらに対物レンズ群L1を右方向移動(入射端面13iに接近)させるときには、第3番目のコイル23への通電を遮断し、第2番目のコイル23に通電する(図4(D))。すると、電磁アクチュエータ移動子31の奇数番目の磁性体33がそれぞれ励磁された第2番目のコイル23に吸引されるので、対物レンズ群L1は右方向に移動し、第3の位置に保持される(図4(E))。 【0013】以上のようにコイル23への通電を制御することで、対物レンズ群L1をイメージファイバー13に向かって、0.5ピッチ単位で接近させることができる。逆に対物レンズL2をイメージファイバー13から離反させるときには、前記通電シーケンスを逆にすれば、0.5ピッチ単位で離反できることは容易に理解できるであろう。なお、本実施例ではコイル23の第1のピッチと磁性体33の第2のピッチの比を2:3としたが、ピッチの比はこれに限定されない。このようにコイル23と磁性体33のピッチの比を変えることで、コイル23および磁性体33のピッチよりもより短いピッチでの移動制御が可能になる。例えば、コイル23と磁性体33のピッチの比を3:4にすれば、1/3ピッチで移動制御できる。 【0014】このように、本実施例では、操作スイッチ45を操作すると、電磁アクチュエータによって対物レンズ群L1がイメージファイバー13の入射端面13iに対して段階的に接離移動するので、近点、遠点を容易に調節することが可能になり、内視鏡先端部をより患部に接近しての拡大観察や、患部から離反しての全体観察をピントの合った状態で観察できる。 【0015】以上、イメージファイバを備えた内視鏡に適用した実施例について説明したが、本発明は、硬性鏡や、イメージファイバに代えてCCD撮像素子を使用した電子内視鏡にも適用できる。また、図示実施例では、電磁アクチュエータ固定子、移動子を対物レンズ群を挟んで一対(2個)設けたが、1個でもよく、あるいは二対4個設けてもよい。電磁アクチュエータを、リニアステッピングモータとすることもできる。また、電磁アクチュエータを手動で駆動制御する構成としたが、イメージファイバーを介して入力した画像、あるいは電子内視鏡ではCCD撮像素子を介して入力した画像に基づいてデフォーカスを求め、そのデフォーカスに基づいて電磁アクチュエータを駆動する構成にもできる。 【0016】 【発明の効果】以上の説明から明らかな通り請求項1に記載の発明は、内視鏡の対物レンズ群を、直線ステップ移動する電磁アクチュエータによって光軸に沿って進退動させるので、構成が簡単で、小嵩な焦点調節機構を提供できる。電磁アクチュエータのコイルと磁性体のピッチを異ならせているので、それらのピッチよりもより短いピッチでのステップ制御が可能である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000527 【氏名又は名称】旭光学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】三浦 邦夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−4802 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月12日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−159930 |
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