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【発明の名称】 医用画像データベースシステム
【発明者】 【氏名】山田 光良

【要約】 【課題】医用画像属性データベースに登録された画像データに効率良くアクセス可能とすると共に高速ネットワークから低速ネットワークの医用画像属性データベースへのアクセスを可能とする医用画像データベースシステムを提供する。

【解決手段】医用画像データに付随する情報と患者情報とを管理する医用画像属性データベース1,2の使用状態を認識し管理する運用管理テーブル12を有し、情報を並列に送受信することにより該情報の管理が可能な高速ネットワーク8と低速ネットワーク3との間の情報の交換を行なう医用画像属性データベース接続装置7を備えるものである。これにより、画像データに効率良くアクセス可能とすると共に高速ネットワーク8から低速ネットワーク3の医用画像属性データベース1,2へのアクセスを可能とすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 医用画像データに付随する情報と患者情報とを管理する高速ネットワークを有する医用画像属性データベースと、該医用画像属性データベースの情報を順序送受信により管理する低速ネットワークとを有する医用画像データベースシステムにおいて、上記医用画像属性データベースの使用状態を認識し管理するテーブルを有し、情報を並列に送受信することにより該情報の管理を上記高速ネットワークと上記低速ネットワークとの間の情報を交換して行なう医用画像属性データベース接続装置を備えたことを特徴とする医用画像データベースシステム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医用画像データを蓄積、検索する医用画像データベースシステムに関し、特に、医用画像データに付随する情報と患者情報とを管理する医用画像属性データベースに登録された画像データに効率良くアクセスすることを可能とすると共に高速ネットワークから低速ネットワークの医用画像属性データベースへのアクセスを可能とする医用画像データベースシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の医用画像データベースシステムは、図4に示すように、医用画像データに付随する情報と患者情報とを管理する医用画像属性データベース1,2と、該医用画像属性データベース1,2の情報を順序送受信により管理する低速ネットワーク3とを有して成っていた。また、上記低速ネットワーク3には、患者を撮影することにより画像データを生成する診断装置4と、この診断装置4で得られた画像データを長期間保存するための複数枚の光ディスクが格納される光ディスクライブラリ5と、医師等が画像を見るためのモニタが搭載された医用画像ワークステーション6とが接続されていた。そして、このような医用画像データベースシステムの運用開始時には、上記医用画像属性データベース1のみが該低速ネットワーク3に接続されており、医用画像属性データベース1の容量が満杯になると該医用画像属性データベース1は低速ネットワーク3から切り離され、新たな医用画像属性データベース2が低速ネットワーク3に接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従来の医用画像データベースシステムにおいては、容量が満杯となった医用画像属性データベース1は、低速ネットワーク3から切り離されていたので、この医用画像属性データベース1に登録された画像データを参照することができないという問題があった。尚、医用画像属性データベース1を切り離さずに医用画像データベースシステムを運用すれば画像データは参照することができるが、医用画像属性データベース1に接続された記憶媒体の容量には、物理的に限界があり、この限界を超えると画像の登録や検索等に支障をきたし、医用画像データベースシステム全体が運用できなくなる虞があった。
【0004】更に、医用画像データベースシステムの拡張に伴い、情報を並列に送受信可能な高速ネットワーク(図示せず)を上記低速ネットワーク3に接続し、この高速ネットワークに医用画像ワークステーション,診断装置,光ディスクライブラリ等の装置を増設する必要があった。しかし、上記医用画像属性データベース1,2は高速ネットワークと情報を交換する機能を有していないため、高速ネットワークに増設された装置が医用画像属性データベース1,2にアクセスすることができないという問題もあった。
【0005】そこで、本発明は、このような問題点に対処し、医用画像データに付随する情報と患者情報とを管理する医用画像属性データベースに登録された画像データに効率良くアクセス可能とすると共に高速ネットワークから低速ネットワークの医用画像属性データベースへのアクセスを可能とする医用画像データベースシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明による医用画像データベースシステムは、医用画像データに付随する情報と患者情報とを管理する高速ネットワークを有する医用画像属性データベースと、該医用画像属性データベースの情報を順序送受信により管理する低速ネットワークとを有する医用画像データベースシステムにおいて、上記医用画像属性データベースの使用状態を認識し管理するテーブルを有し、情報を並列に送受信することにより該情報の管理を上記高速ネットワークと上記低速ネットワークとの間の情報を交換して行なう医用画像属性データベース接続装置を備えたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明による医用画像データベースシステムの実施形態を示すブロック図である。この医用画像データベースシステムは、医用画像データを蓄積,検索するものであり、医用画像属性データベース1,2と、低速ネットワーク3とを備え、更に医用画像属性データベース接続装置7を備えて成る。
【0008】上記医用画像属性データベース1,2は、患者ID,検査日,及び撮影した診断装置等の医用画像データに付随する情報と、患者ID,患者名,性別,及び生年月日等の患者情報とをそれぞれ管理するものである。この医用画像属性データベース1,2は、それぞれ低速ネットワーク3に接続されている。この低速ネットワーク3は、順序送受信でのみ情報を交換するものであり、例えばRS232C相当のネットワークである。この低速ネットワーク3には、患者を撮影することにより画像データを生成する診断装置4と、この診断装置4で得られた画像データを長期間保存するための複数枚の光ディスクが格納される光ディスクライブラリ5と、医師が画像を見るためのモニタが搭載された医用画像ワークステーション6とが接続されている。
【0009】ここで、本発明においては、上記低速ネットワーク3に医用画像属性データベース接続装置7が接続されている。この医用画像属性データベース接続装置7は、上記医用画像属性データベース1,2の使用状態を認識し管理するテーブルとしての運用管理テーブル12を有し、情報を並列に送受信することにより該情報の管理が可能な後述の高速ネットワーク8と上記低速ネットワーク3との間の情報の交換を行なうもので、低速ネットワーク3と高速ネットワーク8とに接続されている。上記運用管理テーブル12は、例えば、医用画像属性データベース1において登録を開始したのが1990年1月1日で、データが満杯になったのが1994年12月31日であり、医用画像属性データベース2において登録を開始したのが1995年1月1日で現在も登録が可能であることを認識し、これらの使用状態を管理するものである。上記高速ネットワーク8には、低速ネットワーク3と同様、医用画像ワークステーション11と、診断装置9と、光ディスクライブラリ10とが接続されている。
【0010】次に、上記構成の医用画像データベースシステムにおける画像データの流れについて説明する。低速ネットワーク3の診断装置4で生成された画像データは、光ディスクライブラリ5に送られ光ディスクに記録される。この光ディスクへの記録が完了すると、光ディスクライブラリ5は、記録した光ディスクの名称と画像属性情報を、登録要求として医用画像属性データベース接続装置7に送信する。この医用画像属性データベース接続装置7は、運用管理テーブル12の情報から現在使用されている医用画像属性データベース(例えば、一方の医用画像属性データベース2)を認識し、上記登録要求をその医用画像属性データベース2へ送信し登録する。また、高速ネットワーク8の診断装置9で生成された画像データにおいても、上記低速ネットワーク3の画像データの流れと同様である。
【0011】そして、医師や技師等の操作者は、低速ネットワーク3の医用画像ワークステーション6から参照したい画像データの検索条件を医用画像属性データベース接続装置7に送信する。この検索条件を受信した医用画像属性データベース接続装置7は、運用管理テーブル12の情報から医用画像属性データベース1,2のそれぞれに該検索条件を送る。検索条件を受信した医用画像属性データベース1,2のそれぞれはデータベースを検索し、その検索結果を医用画像ワークステーション6に送信する。医用画像ワークステーション6は、検索結果の画像属性情報にある光ディスクの名前から画像データの転送要求を光ディスクライブラリ5に送り、画像データを取得してモニタに表示する。また、高速ネットワーク8の医用画像ワークステーション11から画像データを検索する場合も、上記医用画像ワークステーション6の動作と同様である。
【0012】図2は、上記医用画像属性データベース接続装置7におけるデータ処理の手順を示す説明図である。図1に示す低速ネットワーク3に接続された診断装置4、光ディスクライブラリ5及び医用画像ワークステーション6から送られる医用画像属性データベース1,2に対する検索,登録,更新,削除要求や、医用画像属性データベース1,2から送られる検索,登録,更新,削除結果は、医用画像属性データベース接続装置7の低速ネットワーク受信プロセス13で受信し、キュー14に1命令として送信される。
【0013】また、図1に示す高速ネットワーク8に接続された診断装置9、光ディスクライブラリ10、及び医用画像ワークステーション11から医用画像属性データベース1,2に対する検索,登録,更新,削除要求を行なう場合は、医用画像属性データベース接続装置7の高速ネットワーク親プロセス15に対して接続要求を行なう。この高速ネットワーク親プロセス15は、高速ネットワーク8からの接続要求一つに対して一つの子プロセス16を生成し、この子プロセス16で医用画像属性データベース1,2に対する検索,登録,更新,削除要求を受信する(ステップS1)。そして、図1に示す運用管理テーブル12の情報から必要に応じて医用画像属性データベース1,2のそれぞれに送るための検索,登録,更新,削除要求が作成され(ステップS2)、キュー14に1命令として送信される(ステップS3)。また、後述する命令解析プロセス17から、キュー14に送信した命令に応じた結果を受信し(ステップS4)、該結果を高速ネットワーク8に対して送信して(ステップS5)、子プロセス16における一連の動作を終了する。
【0014】一方、低速ネットワーク受信プロセス13及び子プロセス16のステップS3から命令を受信したキュー14は、その内部に保持した命令を後述する命令解析プロセス17へ送る。そして、上記命令解析プロセス17の命令解析によって、キュー19或いは子プロセス16のステップS4へ命令を送信する。なお、キュー19に送信された命令は、低速ネットワーク送信プロセス20を介して低速ネットワーク3へ送り出される。
【0015】図3は、上記命令解析プロセス17における動作を示す説明図である。上記低速ネットワーク受信プロセス13及び子プロセス16から上記キュー14に送信された命令は、命令解析プロセス17に一つずつ取り出され、該命令解析プロセス17によって、以下の動作が行なわれる。即ち、キュー14から取り出された命令は命令解析部21によって解析され、医用画像属性データベース1,2から受信した結果の場合は要求元の子プロセス16に送信され、子プロセス16から受信した検索,登録,更新,削除要求の場合はキュー19に送信される。また、キュー14から取り出され命令解析部21によって解析された命令が、低速ネットワーク3に接続された診断装置4,光ディスクライブラリ5,及び医用画像ワークステーション6から受信した検索,登録,更新,削除要求の場合は、運用管理テーブル12の情報から必要に応じて医用画像属性データベース1,2のそれぞれに送るための要求が作成され、キュー19に1命令として送信される。
【0016】以上、本発明についての実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば医用画像属性データベースが低速ネットワーク3に三つ以上接続されたものであってもよい。この場合、医用画像属性データベース接続装置7の運用管理テーブル12に保持された情報内容についても、三つ以上の医用画像属性データベースに対応したものとする必要がある。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されたので、医用画像データに付随する情報と患者情報とを管理する医用画像属性データベースの使用状態を認識し管理するテーブルを有し、情報を並列に送受信することにより該情報の管理が可能な高速ネットワークと上記低速ネットワークとの間の情報の交換を行なう医用画像属性データベース接続装置を備えることにより、医用画像属性データベースに登録された画像データに効率良くアクセス可能とすると共に高速ネットワークから低速ネットワークの医用画像属性データベースへのアクセスを可能とすることができる。
【出願人】 【識別番号】000153498
【氏名又は名称】株式会社日立メディコ
【出願日】 平成9年(1997)6月12日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−316
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−169688