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【発明の名称】 内視鏡用光源装置のユニット支持構造
【発明者】 【氏名】宇佐美 準二

【氏名】日比 春彦

【要約】 【課題】内蔵された送気ポンプユニット等から発生する低周波振動に起因して、光源装置内の部品の脱落やネジの緩み等が生じない内視鏡用光源装置のユニット支持構造を提供すること。

【解決手段】内視鏡用光源装置内に配置されるユニット10を上記光源装置のシャーシ1に支持するための内視鏡用光源装置のユニット支持構造であって、上記ユニット10の底面に対して略平行に配置された弾性部材25の一端側を上記ユニット10の底面に略垂直に突設された突片21に固定し、上記シャーシ1に固設された部材23に上記弾性部材25の他端側を固定した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】内視鏡用光源装置内に配置されるユニットを上記光源装置のシャーシに支持するための内視鏡用光源装置のユニット支持構造であって、上記ユニットの底面に対して略平行に配置された弾性部材の一端側を上記ユニットの底面に略垂直に突設された突片に固定し、上記シャーシに固設された部材に上記弾性部材の他端側を固定したことを特徴とする内視鏡用光源装置のユニット支持構造。
【請求項2】上記弾性部材のバネ定数が、50〜60ヘルツ程度の低周波振動を防振する値に設定されている請求項1記載の内視鏡用光源装置のユニット支持構造。
【請求項3】上記弾性部材が硬質ゴムである請求項1又は2記載の内視鏡用光源装置のユニット支持構造。
【請求項4】上記弾性部材がコイルスプリングである請求項1又は2記載の内視鏡用光源装置のユニット支持構造。
【請求項5】上記ユニットの底面に突設された上記突片と上記シャーシに固設された部材とが、断面形状がL字形のあい対向して配置された一対の部材である請求項1、2、3又は4記載の内視鏡用光源装置のユニット支持構造。
【請求項6】上記ユニットが送気ポンプユニットである請求項1、2、3、4又は5記載の内視鏡用光源装置のユニット支持構造。
【請求項7】上記ユニットが制御回路ユニットである請求項1、2、3、4又は5記載の内視鏡用光源装置のユニット支持構造。
【請求項8】上記弾性部材の両端の固定部を結ぶ線の方向が、吸収すべき振動の方向と略一致している請求項1ないし7のいずれかの項記載の内視鏡用光源装置のユニット支持構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、内視鏡用光源装置内に配置されるユニットを光源装置のシャーシに支持するための内視鏡用光源装置のユニット支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】消化器内を検査するための内視鏡においては検査中に体腔内に空気を送り込む必要があり、そのための加圧空気は一般に光源装置に内蔵された送気ポンプユニットから供給されるようになっている。
【0003】送気ポンプユニットとしてはダイヤフラム式やピストン式等があるが、いずれも図7に示されるように、底面部に取り付けられた防振ゴム製の足部91が光源装置のシャーシ92にネジ止め固定されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ダイヤフラム式及びピストン式の送気ポンプユニット共に、いずれも運転時には50〜60ヘルツの振動が生じ、防振ゴムの圧縮引張方向の防振性はそのような低周波の振動に対しては効果がない。
【0005】そのため、送気ポンプユニットで発生した低周波振動が足部91を通して光源装置のシャーシ92に伝わり、光源装置内に配置された制御回路ユニットからチップ部品が脱落する等の不都合が発生する場合がある。
【0006】そこで本発明は、内蔵された送気ポンプユニット等から発生する低周波振動に起因して、光源装置内の部品の脱落やネジの緩み等が生じない内視鏡用光源装置のユニット支持構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡用光源装置のユニット支持構造は、内視鏡用光源装置内に配置されるユニットを上記光源装置のシャーシに支持するための内視鏡用光源装置のユニット支持構造であって、上記ユニットの底面に対して略平行に配置された弾性部材の一端側を上記ユニットの底面に略垂直に突設された突片に固定し、上記シャーシに固設された部材に上記弾性部材の他端側を固定したことを特徴とする。
【0008】なお、上記弾性部材のバネ定数が、50〜60ヘルツ程度の低周波振動を防振する値に設定されているとよい。そして、上記弾性部材が硬質ゴムであってもよく、上記弾性部材がコイルスプリングであってもよい。
【0009】また、上記ユニットの底面に突設された上記突片と上記シャーシに固設された部材とが、断面形状がL字形のあい対向して配置された一対の部材であってもよい。
【0010】そして、上記ユニットが送気ポンプユニットであってもよく、上記ユニットが制御回路ユニットであってもよい。なお、上記弾性部材の両端の固定部を結ぶ線の方向が、吸収すべき振動の方向と略一致しているとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1及び図2は、内視鏡用光源装置に内蔵されたダイヤフラム式の送気ポンプユニット10を示しており、図1は正面図、図2は側面図である。
【0012】送気ポンプユニット10には、交流電流が流される電磁石11に対向して一対の永久磁石12が設けられている。そして、その永久磁石12に連結された振動板13によってダイヤフラム14が駆動され、吐出管15から加圧空気が吐出される。
【0013】その結果、送気ポンプユニット10運転中は、矢印Aで示される方向に50〜60ヘルツの低周波振動が発生する。加圧空気は、図示されていない内視鏡の送気管に送られる。
【0014】送気ポンプユニット10の底面部分には、一対の足部17が並列に取り付けられている。足部17は、送気ポンプユニット10の前後両端に沿って、送気ポンプユニット10の前後両端から前方と後方とに突出して並列に配置されている。
【0015】各足部17の底面には、断面形状がL字形の金属製のアングル部材21がボルト22aとナット22bで固定されており、アングル部材21の一方の板面が送気ポンプユニット10の底面からほぼ垂直に下方に突出した状態になっている。
【0016】また、そのアングル部材21と同形状のアングル部材23がシャーシ1にボルト24aとナット24bで固定されており、シャーシ1の板面からほぼ垂直に上方に突出したアングル部材23の一方の板面が、送気ポンプユニット10に取り付けられたアングル部材21の板面とあい対向している。
【0017】そして、そのあい対向する両アングル部材21,23の板面の間に、硬質ゴムからなる弾性ロッド25が送気ポンプユニット10の底面と平行に配置されていて、弾性ロッド25の両端が両アングル部材21,23の板面に固定されている。
【0018】その固定は、弾性ロッド25の両端部分にインサートされたネジ棒26aにナット26bを締めつけて行われており、両端の固定部を結ぶ線の方向が送気ポンプユニット10の振動方向Aと略一致している。したがって、弾性ロッド25による振動吸収能が高い。
【0019】このようにして、送気ポンプユニット10は、弾性ロッド25を片持ち梁として使用する状態でシャーシ1に支持されており、弾性ロッド25は送気ポンプユニット10の底面の四隅の位置に各々設けられている。
【0020】この弾性ロッド25のバネ定数は、50〜60ヘルツの振動を防振する値に設定されている。したがって、送気ポンプユニット10を運転することによって発生する低周波振動が弾性ロッド25の弾性によって吸収され、シャーシ1に伝わらない。
【0021】図3及び図4は本発明の第2の実施の形態を示しており、ピストンによって空気を加圧するピストン式の送気ポンプユニット30の支持部に本発明が適用されている。図3は正面図、図4は側面図である。矢印Bは、送気ポンプユニット30運転時に生じる振動の方向を示している。
【0022】この実施の形態においては、第1の実施の形態の弾性ロッド25に代えてコイルバネ35が用いられており、そのバネ定数は、第1の実施の形態の弾性ロッド25と同様に50〜60ヘルツの低周波振動を防振する値に設定されている。
【0023】その他の、送気ポンプユニット30をシャーシ1に支持する部分の構成は第1の実施の形態と同様なので、その部分には第1の実施の形態と同じ符号を付して、説明は省略する。
【0024】図5及び図6は本発明の第3の実施の形態を示しており、光源装置内の制御回路が搭載された制御基板51を収容するラック50の支持部に本発明を適用したものである。図5は正面図、図6は側面図である。
【0025】この実施の形態においては、ラック50をシャーシ1に支持するための支持部に、硬質ゴムからなる弾性ロッド25を用いた第1の実施の形態と同様の構造が用いられており、弾性ロッド25のバネ定数は、やはり50〜60ヘルツの低周波振動を防振する値に設定されている。アングル部材21はラック50の床板材に固定されている。
【0026】このように構成することにより、例え送気ポンプからシャーシ1に低周波振動が伝わっていても、それが弾性ロッド25によって吸収されて制御基板51には伝わらないので、制御基板51に取り付けられたチップ部品が振動によって脱落することを防止することができる。なお、弾性ロッド25に代えて第2の実施の形態と同様のコイルバネ35を用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ユニットの底面に対して略平行に配置された弾性部材の一端側をユニットの底面に略垂直に突設された突片に固定し、シャーシに固定された部材に弾性部材の他端側を固定したことにより、弾性部材を片持ち梁として使用する状態でユニットがシャーシに支持されるので、弾性部材のバネ定数を適宜に設定することによって低周波振動を弾性部材で吸収することができ、光源装置に内蔵された送気ポンプユニット等から発生する低周波振動に起因する部品の脱落やネジの緩み等を防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000000527
【氏名又は名称】旭光学工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)6月12日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】三井 和彦
【公開番号】 特開平11−313
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−154658