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【発明の名称】 クリーナ
【発明者】 【氏名】谷 幸馬

【要約】 【課題】本発明は手を汚さずに簡単な操作でクリーニング操作できることを課題とする。

【解決手段】クリーナ11は、箱型のケース12の内部にベルト状のクリーナ部材13と、一対のローラ14,15と、ローラ15に結合された操作部16と、クリーナ部材13の弛みを防止するテンション機構17とから構成されている。第1のローラ14に巻き掛けされたクリーナ部材13の拭き取り面13aは、ケース12の開口部12aから突出した状態に支持され、ディスプレイ装置(図示せず)の画面に付着した汚れを拭き取ることができる。また、ケース12の開口部12aから露出しているクリーナ部材13が汚れた場合には、操作部16を回動操作することによりベルト状のクリーナ部材13が移動し、新しい拭き取り面13aの未使用部分がケース12の開口部12aに露出する。これで、次回のクリーニング操作が行える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗浄液が浸透されるクリーナ部材を筐体の開口部より露出させるように支持し、前記クリーナ部材を前記筐体内に移動可能に収納したことを特徴とするクリーナ。
【請求項2】 洗浄液が浸透されるベルト状のクリーナ部材と、該クリーナ部材が巻き掛けされた一対のローラと、該一対のローラの何れか一方に結合された操作部材と、前記一対のローラの何れか他方に巻き掛けされた前記クリーナ部材を収納し、一端に前記クリーナ部材の一部を露出させる開口部を有する筐体と、からなることを特徴とするクリーナ。
【請求項3】 開閉可能に連結された2部材からなる筐体と、洗浄液が浸透されるベルト状のクリーナ部材と、前記筐体内で回動可能に収納され前記クリーナ部材が巻き掛けされた一対のローラと、該一対のローラの何れか一方に結合された操作部材と、前記筐体内に突出し前記一対のローラ間に装架されたクリーナ部材を押圧する押圧部と、前記筐体の一端に形成され前記クリーナ部材の一部を露出させる開口部と、からなることを特徴とするクリーナ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汚れを作業性良くクリーニングするのに好適なクリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】例えばテレビジョン装置あるいはパーソナルコンピュータやワードプロセッサ等で使用されるCRTディスプレイ装置は、静電気により空気中の埃がガラス製の画面に吸着されたり、手の跡が油膜となって残ったりする。そのため、CRTディスプレイの画面をクリーニングするためのクリーナが開発されている。従来のクリーナとしては、例えば不織布を用いてCRTディスプレイの画面をクリーニングしていた。
【0003】また、CRTディスプレイの画面に手の油等の油膜がこびり付いた汚れをとる場合には、界面活性剤等が含まれる洗浄液を画面に塗布してから不織布で拭き取っていた。また、予め不織布自体に洗剤をしみ込ませておき、その後不織布でCRTディスプレイの画面を拭き取っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のクリーナでは、CRTディスプレイの画面にしつこい汚れが付着した場合、界面活性剤等が含まれる洗浄液を画面あるいは不織布に塗布しなればならない。その際、洗浄液が手に付着して手が汚れるといった問題がある。
【0005】また、肌の弱い人の場合には、洗浄液が付着した部分で肌荒れを起こすおそれもあった。そこで、本発明は上記課題を解決したクリーナを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1記載の発明は、洗浄液が浸透されるクリーナ部材を筐体の開口部より露出させるように支持し、前記クリーナ部材を前記筐体内に移動可能に収納したことを特徴とするものである。
【0007】従って、請求項1記載の発明によれば、洗浄液が浸透されるクリーナ部材を筐体の開口部より露出させた状態で移動可能に収納したため、手を汚さずにクリーニング操作することができ、クリーナ部材を操作性良く移動させることができるので、クリーナ部材を効率良く使用することができる。また、上記請求項2記載の発明は、洗浄液が浸透されるベルト状のクリーナ部材と、該クリーナ部材が巻き掛けされた一対のローラと、該一対のローラの何れか一方に結合された操作部材と、前記一対のローラの何れか他方に巻き掛けされた前記クリーナ部材を収納し、一端に前記クリーナ部材の一部を露出させる開口部を有する筐体と、からなることを特徴とするものである。
【0008】従って、請求項2記載の発明によれば、筐体の開口部から露出されたクリーナ部材により手を汚さずにクリーニング操作することができ、操作部材の操作により巻き取ることができるので、クリーナ部材を効率良く使用することができる。また、上記請求項3記載の発明は、開閉可能に連結された2部材からなる筐体と、洗浄液が浸透されるベルト状のクリーナ部材と、前記筐体内で回動可能に収納され前記クリーナ部材が巻き掛けされた一対のローラと、該一対のローラの何れか一方に結合された操作部材と、前記筐体内に突出し前記一対のローラ間に装架されたクリーナ部材を押圧する押圧部と、前記筐体の一端に形成され前記クリーナ部材の一部を露出させる開口部と、からなることを特徴とするものである。
【0009】従って、請求項3記載の発明によれば、筐体の開口部から露出されたクリーナ部材により手を汚さずにクリーニング操作することができ、操作部材の操作により巻き取ることができるので、クリーナ部材を効率良く使用することができる。また、2部材からなる筐体を開くことにより、クリーナ部材の交換作業が簡単に行える。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面と共に発明の実施の形態について説明する。図1は本発明になるクリーナの一実施例を示す分解斜視図である。また、図2はクリーナの平面図である。また、図3はクリーナの側面図である。図1乃至図3に示されるように、クリーナ11は、箱型のケース(筐体)12の内部にベルト状の不織布又はクリーナ部材等からなるクリーナ部材13と、一対のローラ14,15と、ローラ15に結合された操作部16と、クリーナ部材13の弛みを防止するテンション機構17とから構成されている。
【0011】ケース12は、先端部分に先細形状の開口部12aが形成され、右側面にベルト交換用開口部12bが形成されている。また、開口部12aの左側面より延在するローラ支持部12cには、第1のローラ14の回転軸14aを回動可能に支承する軸受部12dが設けられている。また、ケース12は、内部にクリーナ部材13及び一対のローラ14,15を収納する収納室12eを有する。そして、収納室12eの内部には、第2のローラ15の回転軸15aを回動可能に支承する軸受部(図1では隠れて見えない)が設けられている。さらに、ケース12の天板12fには、円盤状の操作部16の外周を突出させるためのスリット12gが設けられている。
【0012】収納室12eに連通するベルト交換用開口部12bは、通常、蓋18により閉塞される。また、蓋18は、収納室12eに対向する側面にローラ14,15の夫々を回動可能に支承する軸受部(図1では隠れて見えない)が設けられている。そして、蓋18は、ケース12に取り外し可能に取り付けられており、クリーナ部材13を交換する際にケース12から外される。
【0013】第1のローラ14はケース12の開口部12aから露出した状態で回動可能に支持される。そのため、第1のローラ14に巻き掛けされたクリーナ部材13の拭き取り面13aは、ケース12の開口部12aから突出した状態に支持され、ディスプレイ装置(図示せず)の画面に付着した埃等を拭き取ることができる。尚、第1のローラ14は、第2のローラ15よりも小径であり、ケース12の先端部分の開口部12aの開口寸法内に収まるように形成されている。また、第2のローラ15は、第1のローラ14よりも大径であるので、操作部16による回動操作でクリーナ部材13を容易に移動させることができる。そして、開口部12aにはクリーナ部材13を第1のローラ14の外周に押圧するためのガイド部12iが設けられている。
【0014】テンション機構17は、ケース12の天板12fに設けられた取付孔12hに挿通されるおねじ19を有するテンションロッド20と、天板12fの上方から取付孔12hに挿通されたおねじ19に螺合されるナット21とからなる。テンションロッド20は、ケース12の収納室12e内において、クリーナ部材13の延在方向に対し直交する向きで交差するようにクリーナ部材13に当接する。そして、ナット21の締め付け具合によりテンションロッド20のクリーナ部材13に対する押圧量が調整される。
【0015】そのため、一対のローラ14と15との間に装架されたクリーナ部材13は、テンションロッド20によりローラ14と15との間の中間部分が押圧される。これにより、一対のローラ14と15との間に装架されたクリーナ部材13は、弛みの無い状態に張設される。よって、クリーナ部材13には、常に一定にテンションが付与されており、クリーナ部材13がローラ14,15から外れたり、ローラ14,15がクリーナ部材13を滑ったりすることが防止される。
【0016】図4は洗浄液をクリーナ部材13の浸透させる際の操作状態を示す斜視図である。図4に示されるように、油膜等のしつこい汚れを落とす場合には、ケース12の開口部12aに露出するクリーナ部材13の拭き取り面13aに洗浄液ボトル22から洗浄液22aを滴下する。そして、ケース12の開口部12aに露出するクリーナ部材13の露出部分がクリーニング部となる。
【0017】このように洗浄液22aが浸透されたクリーナ部材13をディスプレイ装置の画面に押し当てて擦ることにより画面に付着した埃や油膜等の汚れを効果的に除去することができる。よって、上記クリーナ11を用いてディスプレイ装置の画面をクリーニングすることにより、手を汚さずにクリーニング操作することができる。
【0018】また、ケース12の開口部12aから露出しているクリーナ部材13の拭き取り面13aが汚れた場合には、操作部16を回動操作することによりベルト状のクリーナ部材13が移動し、新しい未使用部分の拭き取り面13aがケース12の開口部12aに露出する。これで、次回のクリーニング操作が行える。このように操作部16の回動操作を繰り返すといった簡単な操作により、クリーナ部材13の拭き取り面13aが順次移動させることできる。そのため、クリーナ部材13の全周をクリーニング部材として使用することができ、クリーナ部材13の全周を効率良く使用することができる。
【0019】尚、ケース12内に収納されたクリーナ部材13が一巡すると、蓋18を外してクリーナ部材13を裏返して使用する。さらに、クリーナ部材13の表面及び裏面を使用した後、クリーナ部材13を交換する。次に、本発明の変形例について説明する。図5はローラ14の変形例1を示す斜視図である。
【0020】図5に示されるように、ローラ23は、断面形状が六角形に形成されており、外周に軸方向に延在する6個の平面23aが形成されている。また、ローラ23の両端には、回動自在に支持される回転軸23bが軸方向に突出している。そして、ローラ23は、断面形状が六角形に形成されているため、ローラ23が60°回動する度に平面23aがケース12の開口部12aから先端側に突出することになる。
【0021】この状態でクリーニング操作を行うと、ケース12の開口部12aから露出しているクリーナ部材13の拭き取り面13aは、ローラ23の平面23aに押圧されてディスプレイ装置の画面の汚れを拭き取ることができる。そのため、クリーナ部材13は、ローラ23の平面23aに対応する拭き取り面13aの面積でディスプレイ装置の画面に押し当てられ、上記円筒状のローラ14の場合よりも効率良く汚れを除去することができる。
【0022】さらに、ローラ23の断面形状が多角形であるので、ケース12の開口部12aから露出しているクリーナ部材13の拭き取り面13aが汚れた場合、次の平面23aが開口部12aに対向するまで操作部16を回動操作すれば良いので、操作し易い。尚、上記ローラ23は断面形状が六角形の場合を一例として挙げたが、これに限らず、例えば七角形あるいは八角形等の多角形とすることも可能である。
【0023】図6はクリーナ部材13をメービウスの帯状に形成した場合の変形例2の斜視図である。図6に示されるように、ベルト状のクリーナ部材13の両端を捩じった状態で結合させるとメービウスの帯となる。この状態でクリーナ部材13がケース12内に収納されると、操作部16の回動操作を繰り返すことによりクリーナ部材13の表面と裏面の両方の全周を使用することができるので、クリーナ部材13全体を無駄なく使用することができる。しかも、上記実施例のようにクリーナ部材13を裏返す手間が不要となり、操作性が良い。
【0024】図7は変形例3の側面図である。また、図8は変形例3の底面図である。また、図9は変形例3の正面図である。また、図10は変形例3の平面図である。また、図11は変形例3の背面図である。図7乃至図11に示されるように、クリーナ25は、ケース(筐体)26内に上記クリーナ部材13及びローラ14,15が収納されている。ケース26は、上ケース27と下ケース28とがヒンジ29により回動可能に連結された構成となっている。また、ケース26の右側面には、クリーナ部材13を移動させるための操作部材30が設けられている。この操作部材30が回動操作されることによりローラ15が回動してクリーナ部材13が移動される。
【0025】図12は変形例3の縦断面図である。また、図13は下ケース28の平面図である。また、図14は図10中A−A線に沿う変形例3の縦断面図である。また、図15は図10中B−B線に沿う変形例3の縦断面図である。図12乃至図15に示されるように、上ケース27の両端内壁には、ローラ14,15の軸14a,15aを回動自在に支持する軸受け部27a,27bが起立している。この軸受け部27a,27bの先端には、ローラ14,15の軸14a,15aが挿入されるようにU字状の溝27a1 ,27b1 が形成されている。
【0026】また、下ケース28の両端内壁には、ローラ14,15の軸14a,15aを回動自在に支持する軸受け部28a,28bが起立している。この軸受け部28a,28bの先端には、ローラ14,15の軸14a,15aが挿入されるようにU字状の溝28a1 ,28b1 が形成されている。そして、軸受け部27a,27bと軸受け部28a,28bとは、夫々軸方向にずれた位置となるように設けられており、ローラ14,15の軸14a,15aを上下方向から挟持するように軸承する。従って、ローラ14,15の軸14a,15aは、軸受け部27a,27bの溝27a1 ,27b1 と軸受け部28a,28bの溝28a1 ,28b1 との間で回転可能に支持される。
【0027】また、下ケース28の先端側には、ローラ14が露出する開口部31が設けられている。そして、下ケース28の軸受け部27aと27bとの間には、クリーナ部材13を内側へ押圧する押圧部32が突出している。そのため、図12に示されるように、上ケース27が下ケース28の上方を覆うように回動されて下ケース28に結合された状態では、ケース26内に形成される内部空間33に装架されたクリーナ部材13が押圧部32に当接する。
【0028】この押圧部32は、クリーナ部材13の延在方向と直交する方向に延在形成された突起32aを有する。また、突起32aの先端部分は、断面が半円形状に形成されており、クリーナ部材13の摺動抵抗を軽減している。従って、クリーナ部材13は、押圧部32の突起32aに当接して内側に変位する。これにより、ローラ14,15に巻き掛けされたクリーナ部材13は、弛みのない状態に装架される。
【0029】また、ローラ15の軸15aは、操作部材30の軸受け部30aに嵌合されている。そのため、操作部材30が回動操作されることにより、クリーナ部材13がローラ14,15間を移動してクリーナ部材13の未使用部分が開口部31に露出する。そして、開口部31に露出するクリーナ部材13によりディスプレイ装置の画面をクリーニングすることができる。
【0030】図16は変形例3の上ケース27と下ケース28とを開いた状態を示す縦断面図である。図16に示されるように、上ケース27と下ケース28とがヒンジ29により回動可能に連結されているので、上ケース27と下ケース28とを開いた状態とすることにより下ケース28の上方が開放され、クリーナ部材13及びローラ14,15が露出する。これにより、ケース26内に収容されているクリーナ部材13を簡単に交換することができる。
【0031】尚、上記実施の形態では、クリーナ11がディスプレイ装置の画面の汚れを除去する場合を一例として挙げたが、これに限らず、これ以外の部分に付着した汚れを除去するのに用いても良いのは勿論である。
【0032】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれば、洗浄液が浸透されるクリーナ部材を筐体の開口部より露出させた状態で移動可能に収納したため、手を汚さずにクリーニング操作することができ、クリーナ部材を操作性良く移動させることができるので、クリーナ部材を効率良く使用することができる。
【0033】また、請求項2記載の発明によれば、筐体の開口部から露出されたクリーナ部材により手を汚さずにクリーニング操作することができ、操作部材の操作により巻き取ることができるので、クリーナ部材を効率良く使用することができる。また、請求項3記載の発明によれば、筐体の開口部から露出されたクリーナ部材により手を汚さずにクリーニング操作することができ、操作部材の操作により巻き取ることができるので、クリーナ部材を効率良く使用することができる。また、2部材からなる筐体を開くことにより、クリーナ部材の交換作業が簡単に行える。
【出願人】 【識別番号】000126470
【氏名又は名称】株式会社アクセス
【識別番号】000003676
【氏名又は名称】ティアック株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月22日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
【公開番号】 特開平11−332806
【公開日】 平成11年(1999)12月7日
【出願番号】 特願平10−141506