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【発明の名称】 清掃具
【発明者】 【氏名】田崎 隆治

【要約】 【課題】シートの装着を容易に、歪みがなく、しかも外れることなく強固に固定でき、また、シートの取り外しも容易に行えるとともに、度重なるシートの交換を行っても良好なシート保持性を維持でき、更に、厚手のシートも容易且つ強固に固定できる優れた清掃具を提案するものである。

【解決手段】板状の清掃具本体2上面前後縁部に突設した係止壁4と、清掃具本体2中央部にそれぞれ基端部を軸着させて横方向開閉可能に設けた環状をなすとともに、前後横桟7aと各係止壁4内面との間にシート3端縁部を挟持固定する如く構成した左右一対の押さえ金具7とからシート固定部Aを構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】板状の清掃具本体2上に清掃シート3を固定するシート固定部Aが設置され、清掃具本体2の底面に巻き付けられた清掃シート3の端部をシート固定部Aにて保持させる如く構成した清掃具に於いて、シート固定部Aが、清掃具本体2上面前後縁部に突設した係止壁4と、清掃具本体2中央部にそれぞれ基端部を軸着させて横方向開閉可能に設けた環状をなすとともに、前後横桟7aと各係止壁4内面との間にシート3端縁部を挟持固定する如く構成した左右一対の押さえ金具7とから構成してなることを特徴とする清掃具。
【請求項2】上記各係止壁4の内側面上部に突部6を突設し、突部6と横桟7aとの間にシート3端縁部を縦断面蛇行状に挟持する如く構成してなる請求項1記載の清掃具。
【請求項3】板状の清掃具本体2上に清掃シート3を固定するシート固定部Aが設置され、清掃具本体2の底面に巻き付けられた清掃シート3の端部をシート固定部Aにて保持させる如く構成した清掃具に於いて、シート固定部が、清掃具本体2上面前後縁部に立設した係止壁4と、清掃具本体2中央部に一端部を軸着させて横方向開閉可能に設けるとともに、前後縁と各係止壁4内面との間にシート端縁部を挟持固定する如く構成した左右一対の押さえ板9とからなり、各押さえ板9は、前後一対の基板10間に、圧縮時互いに離隔する方向へ付勢する弾性板部11を一体に掛け渡し、各基板10上にそれぞれ押圧用突部12を突設してなることを特徴とする清掃具。
【請求項4】上記各係止壁4の内側面上部に突部6を突設し、突部6と基板10との間にシート3端縁部を縦断面蛇行状に挟持する如く構成してなる請求項3記載の清掃具。
【請求項5】上記弾性板部11が、前後各基板10内側面端部よりそれぞれ突設した平面視円弧状をなす弾性板11a の先端面相互を一体に連結してなる左右一対の弾性板部である請求項3記載の清掃具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は清掃具に関する。
【0002】
【従来の技術】清掃具として、例えば、実開平6−62960号に記載されたものがある。この清掃具は、上面中央より棒状の柄を延設した板状の本体底面より、上面前後縁部に巻き付けられた清掃用シートの両縁部を、本体上に設けた固定手段により固定して、着脱可能に装着している。
【0003】また、この固定手段として、本体上面に設けた凹部上をスリット付きの頂板で被覆し、スリットを押し開いて押し込んだシートの一部を頂板下方へ突出させ、その突出部分の基端をスリットにより挟持して固定する如く構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の清掃具では、スリットの形状を放射状の開き用スリットと、鋸歯状の保持用スリットを組み合わせて、シートの外れが無い様にシートの固定をより確実に行える如く構成しているが、各固定手段は、本体上面にスポット的に押し込んで固定するため、装着したシートに歪みが生じ易く、また、シートの取り付け、取り外しの際、スリットを強引に変形させて、押し込み或いは引き抜くため、度重なるシートの交換を行うとスリット部分に変形が生じて良好な保持性を得られなくなる虞がある。更に、シートの厚さが厚いものにあっては、スポット的に凹ますのが行い難く、厚手のシートの装着には不向きである。
【0005】本発明はこの様な点に鑑み、シートの装着を容易に、歪みがなく、しかも外れることなく強固に固定でき、また、シートの取り外しの際も簡単に行えるとともに、度重なるシートの交換を行っても、良好なシート保持性を維持でき、更に、厚手のシートも容易且つ強固に固定できる優れた清掃具を提案するものである。また、構造が簡単で、組み付け操作も容易に行える利点を兼ね備えた清掃具を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本請求項1発明の清掃具は、上記課題を解決するため、板状の清掃具本体2上に清掃シート3を固定するシート固定部Aが設置され、清掃具本体2の底面に巻き付けられた清掃シート3の端部をシート固定部Aにて保持させる如く構成した清掃具に於いて、シート固定部Aが、清掃具本体2上面前後縁部に突設した係止壁4と、清掃具本体2中央部にそれぞれ基端部を軸着させて横方向開閉可能に設けた環状をなすとともに、前後横桟7aと各係止壁4内面との間にシート3端縁部を挟持固定する如く構成した左右一対の押さえ金具7とから構成してなることを特徴とする清掃具として構成した。
【0007】また、請求項2発明の清掃具は、上記各係止壁4の内側面上部に突部6を突設し、突部6と横桟7aとの間にシート3端縁部を縦断面蛇行状に挟持する如く構成してなる請求項1記載の清掃具として構成した。
【0008】また、請求項3発明の清掃具は、板状の清掃具本体2上に清掃シート3を固定するシート固定部Aが設置され、清掃具本体2の底面に巻き付けられた清掃シート3の端部をシート固定部Aにて保持させる如く構成した清掃具に於いて、シート固定部が、清掃具本体2上面前後縁部に立設した係止壁4と、清掃具本体2中央部に一端部を軸着させて横方向開閉可能に設けるとともに、前後縁と各係止壁4内面との間にシート端縁部を挟持固定する如く構成した左右一対の押さえ板9とからなり、各押さえ板9は、前後一対の基板10間に、圧縮時互いに離隔する方向へ付勢する弾性板部11を一体に掛け渡し、各基板10上にそれぞれ押圧用突部12を突設してなることを特徴とする清掃具として構成した。
【0009】また、請求項4発明の清掃具は、上記各係止壁4の内側面上部に突部6を突設し、突部6と基板10との間にシート3端縁部を縦断面蛇行状に挟持する如く構成してなる請求項3記載の清掃具として構成した。
【0010】また、請求項5発明の清掃具は、上記弾性板部11が、前後各基板10内側面端部よりそれぞれ突設した平面視円弧状をなす弾性板11a の先端面相互を一体に連結してなる左右一対の弾性板部である請求項3記載の清掃具として構成した。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図面を参照して説明する。
【0012】本発明の清掃具1は、板状の清掃具本体2上に清掃シート3を固定するシート固定部Aが設置され、清掃具本体2の底面に巻き付けられた清掃シート3の端部をシート固定部Aにて保持させる如く構成している。
【0013】清掃具本体2は、上面前後縁部に係止壁4を突設している。図示例に於ける本体2は、中空の横長矩形板状をなし、周囲端縁上面を一段低く構成するとともに、上端部分の前後縁に係止壁4をそれぞれ立設している。また、上段部分の左右両端部には指掛け用の凹部aをそれぞれ凹設している。更に、上面中央部には、後述する押さえ金具,押さえ板を軸着させるための軸受け5を左右一対立設している。この軸受け5は、上方へ立ち上がった後外方へ延びる縦断面鉤型をなす板状で、その水平板部下面基端部に、前後を貫通する軸受け凹部を貫設しており、水平板部と本体上面の隙間より軸着出来る様に構成している。また、各係止壁4の内面上端部には、横方向間隔をあけて複数の突部6を突設している。
【0014】清掃シート3は、不織布,紙,合成樹脂等で形成された従来この種の清掃具に使用されているものが使用でき、清掃具本体2の底面に巻き付けて、その両端縁部を本体上面前後に於いてシート固定部Aにより固定する如く構成している。
【0015】本発明に於けるシート固定部Aは、上記各係止壁4と、左右一対の押さえ金具7とから構成している。
【0016】各押さえ金具7は、ステンレス等の金属により形成されたもので、本体2中央部にそれぞれ基端部を軸着させて横方向開閉可能に設けた環状をなすとともに、前後横桟7aと各係止壁4内面との間にシート3端縁部を挟持固定する如く構成している。
【0017】図示例では、上記軸受け5の軸受け凹部に軸着させた回動軸7bの前後端相互を前後の横桟7a,7a及び縦桟7cで環状に連結して押さえ金具7を構成している。また、図示例のシート固定部Aでは、係止壁4の上記各突部6の存在で、図3に示す如く、シート3端縁部を縦断面蛇行状に挟持する如く構成している。この場合、各横桟7aの外側面と突部6内側面との距離は使用するシート3の厚み等により適宜選択出来、マイナスの距離、即ち、横桟7a外側面が突部6内側面より外側に食い込んだ状態に限らず、プラスの距離を選択することも時には必要である。
【0018】尚、これら突部6を設けないで、直接係止壁4内面と横桟外面とでシートを挟持する如く構成しても良い。
【0019】また、清掃具本体2上面中央からは上方へ柄8を延設している。上記の如く構成した清掃具1は、例えば、各押さえ金具7を回動起立させておき、清掃シート3を本体2下面を巻き回して両端縁を本体前後縁上に指等で押さえ、次いで各押さえ金具7を回動して各横桟7aと各係止壁4間にシート3の端縁を挟持させることにより、簡単に且つシートに歪みを生じさせることなく装着することができ、また、各押さえ金具7を持ち上げることにより極めて簡単に取り外すことができる如く構成している。
【0020】図4乃至図7は他の実施例を示すもので、本実施例では、上記実施例に於ける押さえ金具7に変えて押さえ板9を設けて構成しており、シート固定部Aを、上記係止壁4と、左右一対の合成樹脂製押さえ板9とから構成している。本実施例に於ける清掃具本体2は、上記指掛け用凹部aが無い以外実質的に上記実施例と同様に構成している。
【0021】各押さえ板9は、清掃具本体2中央部に一端部を軸着させて横方向開閉可能に設けるとともに、前端縁と各係止壁4内面との間にシート端縁部を挟持固定する如く構成したもので、前後一対の基板10間に、圧縮時互いに離隔する方向へ付勢する弾性板部11を一体に掛け渡し、各基板10上にそれぞれ押圧用突部12を突設している。
【0022】図示例の押さえ板9は、各基板10内側面よりそれぞれ突設した支持腕13間に回動軸14を延設し、この回動軸14を上記軸受け5に軸着させて横方向開閉可能に設けている。また、前後各基板10内側面端部よりそれぞれ突設した平面視円弧状をなす弾性板11a の先端面相互を一体に連結してなる左右一対の弾性板部11を設けている。
【0023】また、図示例に於ける押圧用突部12は、各基板10の対向側約半部をそれぞれ隆起させて形成し、前部の押圧用突部12に於いては前面中央を、後部の押圧用突部12に於いては後面中央部をそれぞれ指掛け用に凹ませて構成している。
【0024】そして、この押圧用突部を前後より押せば、弾性板部11が弾性変形して各基板10が近づき、それに伴って係止壁4と基板10との間に挟持したシート3が外れる如く構成している。
【0025】尚、上記各部材は特に断りの無い限り合成樹脂にて形成すると良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明した如く本発明清掃具は、既述構成としたことにより、清掃シート端縁略全体を挟持固定させることができ、しかも、挟持固定は上方より略全体を押圧する構造であるため、装着したシートに歪み等が生じることを極力防止でき、また、装着に当たっても、押さえ金具或いは押さえ板を押し込むだけで良いため、極めて簡単に行えるものである。
【0027】また、シート固定部も単純構成で無理のない構造によりシートを固定しているため、耐久性に優れ、度重なるシートの交換を行っても、その保持力の低下は極めて少なく、良好なシート保持力を持続することができるものである。
【0028】更に、厚手のシートを装着しても確実にシートの固定を行える利点を兼ね備えている。
【0029】
【0030】また、各係止壁の内側面上部に突部を突設し、シート端縁部を縦断面蛇行状に挟持する如く構成したものにあっては、より確実強固にシートの固定を行える。
【0031】また、シート固定部として、係止壁と、押さえ板とから構成したものにあっては、確実強固に固定したシートを、押圧用突部を押すことにより極めて簡単に取り外すことが出来る利点がある。
【0032】また、押さえ板の弾性板部を、前後各基板内側面端部よりそれぞれ突設した平面視円弧状をなす弾性板の先端面相互を一体に連結してなる左右一対の弾性板部として構成したものにあっては、各基板が若干内側に押されるシート固定時には、各弾性板の自由端及び連結基端が各基板の内側面を略等間隔に支持でき、しかもシート取り外しの際には、弾性板の自由端がスライドして簡単に両基板が近づき、容易なシートの取り外しが行える。
【出願人】 【識別番号】000006909
【氏名又は名称】株式会社吉野工業所
【出願日】 平成9年(1997)10月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】今岡 良夫
【公開番号】 特開平11−128140
【公開日】 平成11年(1999)5月18日
【出願番号】 特願平9−316440