| 【発明の名称】 |
食器洗浄機のポンプ |
| 【発明者】 |
【氏名】高萩 文雄
【氏名】石野 孝
【氏名】徳永 貴昭
【氏名】稲田 憲
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| 【要約】 |
【課題】従来の食器洗浄機は、食器洗浄機の循環水中に含まれる油成分や微細な食品屑の不純物により、弁体と排水吐出口間で密着を生じ、弁体の切り換へができない問題があった。
【解決手段】ケーシングと該ケーシングまたはケーシングカバーに形成された少なくとも2方向の吐出口と、前記ケーシング内に配設される羽根車と、前記吐出口を開放又は閉塞可能な切換弁と、前記羽根車を駆動する駆動手段とを有するポンプにおいて、前記切換弁の排水吐出口側先端部を斜めに傾斜させた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ケーシングと該ケーシングまたはケーシングカバーに形成された少なくとも2方向の吐出口と、前記ケーシング内に配設される羽根車と、前記吐出口を開放又は閉塞可能な切換弁と、前記羽根車を駆動する駆動手段とを有するポンプにおいて、前記切換弁の排水吐出口側の先端部を斜めに傾斜させたことを特徴とするポンプ。 【請求項2】請求項1において、排水吐出口側の吐出口より低くケーシング部に段差を設けたことを特徴とするポンプ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、食器洗浄機に係り、特に電動機の動力を伝達された単一のポンプの羽根車を正逆回転する事で上記ポンプのケーシング内またはケーシングカバーに装着された、少なくとも2方向の吐出口に、流れを切り換える為の弁体を有する食器洗浄機に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のポンプ等に用いられる切換弁は、例えば特開昭60−26199 号公報に記載のように、2つの吐出口を1枚の略平板上の弁体にて閉塞するものであった。この弁体は、上記ポンプケーシング内で加圧され流体を正逆回転する羽根車が加圧した流体の影響を受けて回動し、それぞれ希望する吐出口から流体を吐き出す為のものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特開昭60−26199 号公報に記載の技術においては、弁体の先端部が略平板上である為、この技術を食器洗い機に適用すると、食器洗浄機の循環水中に含まれる油成分や微細な食品屑等の不純物が排水吐出口壁と弁体の隙間に体積して切換弁が密着してしまう。そのため切換弁の密着を防ぐ構造が複雑で高価になり、密着防止構造の簡略化並びに製造コストの低減を容易に得ない等の問題があった。 【0004】本発明の目的は、上記課題を解決し、弁体と排水吐出口が完全に密着しても、弁体をはがすための、密着防止構造の向上を図った食器洗浄機を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為に本発明の特徴とするところは、ケーシングと、該ケーシングまたはケーシングカバーに形成された少なくとも2方向の吐出口と、前記ケーシング内に配設される羽根車と、前記吐出口を開放または閉塞可能な切換弁と、前記羽根車を駆動する駆動手段とを有するポンプにおいて、前記切換弁の排水吐出口側の先端部を斜めに傾斜させたことで達成される。また排水吐出口側の吐出口より低くケーシング部に段差を設けることでも達成される。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を用いて説明する。尚、本実施例は、食器洗浄機を例にとり説明する。図において同一の構成部品は同一の符号を付している。 【0007】図6および図7において、食器洗浄機の本体601は、前面開口部に開閉扉602を有し内部には食器収納槽(以下収納槽)701を有している。上記収納槽701は、食器を収納する為の食器収納篭(以下収納篭)702を有している。 【0008】また収納槽701内には、食器を洗浄する行程で循環水を吐出する為の循環水噴射ノズル(以下ノズル)703を有している。更に収納槽701の下方には循環水を加圧するポンプ704を配している。ポンプ704は軸705によって連結された電動機706によって駆動される。その開口部を覆うようにフィルター708がまた、貯水容器707の内部にもフィルター709が配置されている。送風ファン710は、上記電動機706のポンプ704に対して反対側に配置されており、送風ファン710によって吐出された空気は送風ホース711によって導かれ、このホース途中にあり、図示しないヒータによって温められた、温風となり収納槽701に送られ、食器類の乾燥に寄与する。また、712は水道水から収納槽701へ水を供給する為の給水弁である。 【0009】次に、図6および図7を用いて、本発明の一実施例に関する食器洗浄機の動作について説明する。 【0010】食器類の洗浄行程においては、水は給水弁から給水され、貯水容器707に貯められ、さらに所定の水位まで貯水される。収納槽701に貯水されたこの循環水は図示はしないヒータによって温められ温水となる。このヒータにより温められた温水となった循環水は貯水容器707に装着された前記フィルター708,709を通過し、電動機706の動力を伝達されたポンプ704内で加圧され、洗浄水吐出口713から吐出され、上記ノズル703に送られる。この送水された循環水は、ノズル703から噴射され、収納篭702に収納された食器類を洗浄し、収納槽701内に落下する。この収納槽701内に落下した循環水は、再び貯水容器707に装着されたフィルター708,709を通過し、食器屑を除去された後、ポンプ704内で加圧され、ノズル703に送られる。 【0011】循環水の排水行程において説明すると、羽根車714を洗浄時とは逆方向に回転させて、循環水を排水ホース715に導き、食器洗浄機601の機外に排出する。 【0012】循環水が機外に排出された後、食器の乾燥行程に入る。乾燥行程では、電動機706の動力を伝達された送風ファン710から吐き出した空気が送付ホース711に送られ、送風ホース711の途中に配置されたヒータ(図示せず)により加熱され、温風となり前記収納槽701内に送られる。この収納槽701に送られた温風は収納篭702に装着された食器類に当てられる。この事により食器を乾燥し、温風吐出口603より機外に排出される。 【0013】上述したように本実施の食器洗浄機601は洗浄と排水を一つのポンプ704により行っている。このようにポンプ704を用いた場合、例えば洗浄行程から排水行程に移る場合、ポンプ704内の弁体105を回動し、循環水吐出口を切り換える必要がある。この切り換え手段について、以下説明する。 【0014】図1から図3に、本発明の一実施例に係るポンプ704の平面図を示す。図1から図3において、101は本発明の一実施例に係るポンプケーシングである。このケーシング101は、洗浄水吐出口102と排水吐出口103を有する。 【0015】714は羽根車であり、105は吐出口を切り換える弁体105であり、この弁体105の先端部は斜めに傾斜部106が設けてあり、溝部110に挿入してある。弁体105は軸107を中心として回動する。 【0016】また、洗浄,排水の切り換えは、以下のようにして行う。 【0017】電動機の駆動方向を正逆回転することにより、ポンプの羽根車714を正逆回転させ、ケーシング101内の流体の流れ方向を変化させることにより、弁体105に係る圧力方向を変化させ、弁体105を回動させる。この弁体105を回動させ、洗浄水吐出口102と排水吐出口103を交互に閉塞することにより、洗浄と排水を切り換える。その動作の詳細は以下のようである。 【0018】まず図2において、電動機停止時の弁体105は弁体105の自重により下側に位置する、洗浄運転を行うと図1のように羽根車714は時計方向に回転する。このとき羽根車714の回転による流体の流れにより、弁体105は、排水吐出口103側へと弁体105が接触して閉塞する位置にくる。次に排水運転を行う場合は、電動機を停止させて弁体105が自重で下側に落ちる時間をおいてから、電動機を逆転させることで、図3のように羽根車714は反時計方向に回転し羽根車714の回転による流体の流れにより、弁体105は洗浄水吐出口102を閉塞する位置にくる。 【0019】次に弁体105が排水吐出口103に密着した場合の弁体105をはがす方法について図4で説明する。本実施例によれば、洗浄中に弁体105と排水吐出口103の間に循環水中に含まれる油成分や微細な食品屑の不純物により弁体105が密着した場合は、弁体105の自重だけでははがすことができない。そこで弁体105に設けた斜めの傾斜部106とケーシング部101に隙間を生じさせ、矢印の方向の流体の流れにより隙間部に流体を導き弁体105にはがし圧力が生じ、弁体105は排水吐出口103からはがれ弁体105が洗浄吐出側へ切り換わることができる。また他の実施例について図5で説明する。排水吐出口103側の吐出口より低くケーシング部101に段差部108により密着した弁体105は、矢印の様に流体の流れにより弁体105とケーシング部101の段差部108に流体を導き弁体105にはがし圧力が生じ、弁体105は排水吐出口103からはがれ、弁体105が洗浄吐出側へ切り換わることができる。よって本構成で密着防止構造の簡略化並びに製造コスト低下を提供するものである。 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、弁体先端部を斜めに傾斜を設けているので、油成分や微細な食品屑の不純物が弁体表面及び、排水吐出口表面に付着して閉塞して弁体が吐出と密着しても、弁体先端部とケーシングの隙間に回転水流の圧力により密着防止構造の簡略化並びに製造コスト低下の効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 勝男
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| 【公開番号】 |
特開平11−113827 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−280362 |
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