| 【発明の名称】 |
粘着マット |
| 【発明者】 |
【氏名】酒井 千秋
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| 【要約】 |
【課題】粘着シートの粘着力や寿命等の性能を効率的に十分用いることができ、しかも粘着シートの汚染状況の分析結果に対する考察及び補正作業を行うことが可能な粘着マットを提供する。
【解決手段】粘着マット1は、多層に重ねた粘着シート2と、この粘着シート2とベースシート4の間に挟持され、歩行等によって粘着シート2上を踏まれた圧力を感知する感圧シート3と、この感圧シート3の圧力変化から踏まれた回数をカウントする計数部6と、上記ベースシート4上の所定位置に設けられ、上記計数部6によるカウント数を表示する表示部7とからなる。これにより、計数部6が、粘着シートが踏まれた圧力を感圧シート3から検知して、その回数をカウントし、このカウント数が表示部7にて表示される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ベースシート上に粘着シートを多層に重ねた構成の粘着マットにおいて、上記粘着シートと上記ベースシートの間に挟持され、歩行によって粘着シート上を踏まれた圧力を感知する感圧シートと、上記感圧シートの圧力変化を検知して、踏まれた回数をカウントする計数部と、上記ベースシート上の所定位置に設けられ、上記計数部によるカウント数を表示する表示部とを具備することを特徴とする粘着マット。 【請求項2】 請求項1に記載の粘着マットにおいて、上記感圧シートは、踏まれた圧力で電気抵抗値を変化させる感導電性樹脂を有し、上記計数部は、上記感導電性樹脂を流れる電流の変化回数を検知して、踏まれた回数をカウントするものである、ことを特徴とする粘着マット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、清浄度が必要となるクリーンルームにおいて使用され、多層に重ねた粘着シートが踏まれることによるその汚染状況をルーム内の清浄度の指標とする粘着マットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来より、半導体の製造を実施する等のために使用されるクリーンルームにおいては、ルーム内、特に床表面の清浄度を維持するために、靴底の塵埃を付着させる粘着マットが随所に配置されている。図7は、従来の粘着マットを示す断面図である。図7に示すように、この粘着マット10は、クリーンルームの床などに敷かれるベースシート4と、このベースシート4上に積層された数10枚の粘着シート2とで構成されている。かかる構成により、最表面の粘着シート2によって靴底の塵埃を吸着し、汚れた最表面の粘着シート2を定期的に剥がして、粘着マット10の表面を常に清浄にするようにしていた。そして、最近では、この粘着マット10を単なる履物の底部に付着している塵埃を除去する目的に使用するだけでなく、粘着マットに付着した塵埃の成分分析や重量計測を行って、それらのデータを相対的な清浄度管理の指標として活用するという事例が見られるようになってきている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来の粘着マットでは、次のような問題があった。粘着マット10の最表面の粘着シート2を剥がす時期については、目視によって主観的に判断したり、単に時間によって管理していたため、当該シート2の粘着力の寿命等の性能を引き出すという点で不十分であった。また、粘着マット10の表面の汚染に最も大きな影響を与える要因となるのは、マット表面の粘着シート2に靴底が触れるいわゆる靴底の踏み回数であるが、粘着マット10の汚染状況は、マット10の設置場所、設備レイアウト、人の移動経路等の変更よって大きく変動するので、これらの限られた結果を考察し、補正を加える等して清浄度管理の指標とするのが不可能であった。 【0004】この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、粘着シートの粘着力や寿命等の性能を効率的に用いることができ、しかも粘着シートの汚染状況の分析結果に対する考察及び補正作業を行うことが可能な粘着マットを提供することを目的としている。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、この発明の粘着マットは、ベースシート上に、粘着シートを多層に重ねた構成であって、粘着シートとベースシートの間に挟持され、歩行によって粘着シート上を踏まれた圧力を感知する感圧シートと、この感圧シートの圧力変化を検知して、踏まれた回数をカウントする計数部と、ベースシート上の所定位置に設けられ、計数部によるカウント数を表示する表示部とを具備する構成とした。かかる構成により、歩行等によって、粘着シートを踏んだ圧力が感圧シートに伝わる。すると、計数部がその圧力変化を検知して、その検知回数(踏まれた回数)をカウントし、このカウント数が表示部にて表示される。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る粘着マットの断面図であり、図2は、粘着マットの外観図であり、図3は、粘着マットの分解斜視図である。なお、図7に示した部材と同一部材については同一符号を付して説明する。図1に示すように、粘着マット1は、ベースシート4の上に感圧シート3を取り付け、この感圧シート3の上に数10枚の粘着シート2を積層した構造となっており、全体として約600mm×900mmの大きさに設定されている。 【0007】各粘着シート2は、靴底等の塵埃を吸着するためのシートであり、図4に示すように、ベースフィルム2a上に粘着層2bを形成した構造となっている。 【0008】感圧シート3は、上記のような粘着シート2が踏まれたときの圧力を感知するシートである。図5は、この感圧シート3の分解斜視図であり、図6は感圧シート3の断面図である。図5及び図6に示すように、感圧シート3は、上層シート3aと、下層シート3bと、これらのシート3a,3b間に介設され且つ受けた圧力に応じて電気抵抗値を変化させる感導電性樹脂3cとで形成されている。具体的には、上層シート3aと下層シート3bとの全面に、蛇行状の金属配線5が各々設けられ、これらの金属配線5が感導電性樹脂3cに電気的に接触されている。そして、各金属配線5の端子5aが図示しない電源に接続され、電源から上層シート3aの金属配線5と感導電性樹脂3cと下層シート3bの金属配線5とを通じて流れる電流が、感導電性樹脂3cが受けた圧力に応じて変化するようになっている。なお、このような感圧導電性樹脂3cは、現在では、CMP(化学機械研磨)時に被研磨物に加わる圧力を観察する場合等、圧力を電気信号に変換する必要がある多方面の分野で用いられている周知の樹脂である。 【0009】一方、ベースシート4には、図1ないし図3に示すように、計数部6と表示部7とが設けられている。計数部6は、感圧シート3の金属配線5を流れる電流の変化回数を計測、即ち踏まれた回数を計測する部分であり、金属配線5の端子5aと接続された状態でベースシート4内に埋め込まれている。表示部7は、計数部6で計測された踏み回数を液晶画面を通じてディジタル表示する部分であり、計数部6の出力側に接続されている。 【0010】次に、この実施形態の粘着マットが示す動作について説明する。歩行等により、粘着シート2が踏まれると、感圧シート3が圧力を受け、感圧導電性樹脂3cの電気抵抗値が変化する。これにより、上層シート3aと下層シート3bの金属配線5間の電流が変化し、この電流変化が計数部6で検知しされる。そして、粘着シート2が複数回踏まれると、その検知回数(踏んだ回数)が計数部6で加算されて、その数字が表示部7にデジタル表示される。このようにして、人が歩行等によって粘着マット1表面を踏む回数が計数部6でカウントされ、随時、表示部7に表示される。 【0011】そして、粘着マット1表面を人が繰り返し踏みつけることにより、粘着シート2の表面が塵埃で汚染されると、粘着力が低下してくるが、この粘着力が低下してくるときの踏まれた回数、即ちそのときの表示部7での表示数を予め剥離時回数として把握しておく。これにより、実際の使用時において、表示部7での表示数が剥離時回数になったことを確認することで、粘着シート2の表面の粘着力が低下したことを知ることができる。したがって、このときに、最表面の粘着シート2を随時剥がすことによって、汚れていない新たな表面を有した下層の粘着シート2を露出させ、粘着マット1の粘着力を回復させることができる。 【0012】なお、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。例えば、感圧シート3で、同時に複数箇所に抵抗値変化が検知されると、複数とカウントされる方式を採用することができる。また、感圧シート3として、金属配線5を施した上層シート3aと下層シート3b間に感圧導電性樹脂3cを配したものを用いたが、これに限らず、他の有効な圧力感知機構を用いても良い。さらに、時計機能と組み合わせることにより、時間帯別に踏まれた回数を表示するようにして、時間帯別の集計も行う構成とすることもできる。 【0013】 【発明の効果】以上詳しく説明したように、この発明の粘着マットによれば、踏まれた回数を容易に確認できるので、所定の回数になったときに粘着シートを剥がすことにより、粘着シートの粘着力や寿命等の性能を効率的に十分利用することができる。即ち、粘着シートの剥離頻度の最適化を図ることができる。また、粘着マット表面の汚染状況を、表示部に表示されている踏み付け回数から的確に把握することができるので、汚染の分析結果に対する考察及び補正作業を容易に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002185 【氏名又は名称】ソニー株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月25日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−56743 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−228315 |
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