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【発明の名称】 住宅用シャワーユニット
【発明者】 【氏名】森 恵一

【要約】 【課題】住宅の居室や廊下に設置する据え置きタイプの住宅用シャワーユニットにおいて、ユニット内への出入りが簡単に行なえ、かつユニット使用後、居室や廊下の床を水で濡らすことがなく、使い勝手を高めた住宅用シャワーユニットを提供する。

【解決手段】防水パン12上に壁パネル14、ドアパネル15を立設し、さらにその上部に天井パネル16を組み付けてユニットを構成し、ユニット内にシャワー17を配設して、住宅用シャワーユニット10を構成するとともに、出入口の手前側に防水パン12を延長して、踏台18を防水パン12と一体形成することにより、踏台18を介して段階的にユニット内への出入りが可能になるとともに、踏台18上で身体や足等を拭くことができ、別物の足拭きマット等を不要とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 住宅の床上に防水パンを設置し、この防水パン上に壁パネル、ドアパネルを立設するとともに、壁パネル、ドアパネル上に天井パネルを組み付けてユニットを構成するとともに、ユニット内にシャワーを配設してなる住宅用シャワーユニットにおいて、前記ドアパネルを設置した出入口の手前側に防水パンと一体形成された踏台が設置されていることを特徴とする住宅用シャワーユニット。
【請求項2】 前記踏台高さは住宅の床面高さとシャワーユニットの出入口高さの中間に位置することを特徴とする請求項1記載の住宅用シャワーユニット。
【請求項3】 前記シャワーユニットは、平面視が五角形状となるように形成されるとともに、ドアパネルが五角形の一辺に設けられ、このドアパネルの両側の壁パネルの延長方向に踏台が設置されることを特徴とする請求項1,2記載の住宅用シャワーユニット。
【請求項4】 前記踏台の表面には、所定パターンの滑り止め加工が施されていることを特徴とする請求項1乃至3記載の住宅用シャワーユニット。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、据え置きタイプの住宅用シャワーユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の据え置きタイプの住宅用シャワーユニットは、図3に示すように、住宅の床1上にシャワーユニットの防水パン2を設置し、この防水パン2上に壁パネル3、ドアパネル4を立設し、さらにその上部に天井パネル5を取り付け、ユニット内にシャワー6を配設してシャワーユニットを組み立てている。
【0003】また、このシャワーユニットの排水構造としては、防水パン2の下部側に排水トラップ7を設け、床1を通す床配管8と壁パネル3を通す壁配管9によって行なう。このように、防水パン2は、排水トラップ7を収納するために、床1から高位置に設定しなくてはならず、通常の場合、排水トラップ7を収納した防水パン2の高さは、排水トラップ7の高さ、排水トラップ7と床1との隙間、防水パン2の厚みを含めると、防水パン2の床から設置される床まで180〜200mm前後である。
【0004】また、防水パン2は、シャワー6使用中の水を受ける容積を確保する必要から、防水パン2の底面から80〜90mm前後の立上り部2aを設けなくてはならない。従って、シャワーユニットの出入口の高さは設置される床1から260〜290mm前後の高さになる。
【0005】さらに、住宅据え置き型のシャワーユニットを住宅内の居室、廊下等に設置した場合、シャワーユニットの使用後、居室や廊下の床を濡らすことがあり、シャワーユニットの出入口に足拭きマット等を別途設置することが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の住宅用シャワーユニットは、出入口が床から高い位置にあるため、シャワーユニット内への出入りがしづらく、また、シャワーユニットの使用後、濡れた足で居室、廊下等を濡らすことがないように足拭きマット等を設置しなければならないという問題点があった。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、シャワーユニット内への出入りを簡単に行なえ、しかも、足拭きマット等を設置しなくても、住宅の床や廊下を濡らすことがないように工夫された住宅用シャワーユニットを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、住宅の床上に防水パンを設置し、この防水パン上に壁パネル、ドアパネルを立設するとともに、壁パネル、ドアパネル上に天井パネルを組み付けてユニットを構成するとともに、ユニット内にシャワーを配設してなる住宅用シャワーユニットにおいて、前記ドアパネルを設置した出入口の手前側に防水パンと一体形成された踏台が設置されていることを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の発明は、前記踏台高さは住宅の床面高さとシャワーユニットの出入口高さの中間に位置することを特徴とする。
【0010】さらに、請求項3記載の発明は、前記シャワーユニットは、平面視が五角形状となるように形成されるとともに、ドアパネルが五角形の一辺に設けられ、このドアパネルの両側の壁パネルの延長方向に踏台が設置されることを特徴とする。
【0011】次いで、請求項4記載の発明は、前記踏台の表面には、所定パターンの滑り止め加工が施されていることを特徴とする。
【0012】以上の構成から明らかなように、請求項1記載の発明によれば、シャワーユニットの出入口の手前に防水パンと一体になった踏台を設置するという構成であるため、シャワーユニットに出入りするには、踏台を介して行なうため、出入りがしやすくなる。また、シャワーユニットを使用した後、踏台で身体や足を拭くことが可能なため、住宅の床を濡らすことがない。
【0013】次に、請求項2記載の発明によれば、踏台の高さ位置が住宅の床と出入口の高さの中間位置に設定されているため、踏台を使用して段階的にシャワーユニット内に出入りすることができ、力の配分を均等にできる。
【0014】また、請求項3記載の発明によれば、防水パンと一体成形される踏台は、ドアの両側の壁パネルを延長した部分に設置され、踏台がシャワーユニットの形状に違和感なく収納される。
【0015】更に、請求項4記載の発明によれば、踏台の表面には、所定パターンの滑り止め加工が施されているため、足を滑らせることがなく、また、意匠性を高めることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る住宅用シャワーユニットの実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1は本発明に係る住宅用シャワーユニットの第1実施形態を示す断面図、図2は本発明に係る住宅用シャワーユニットの別実施形態の踏台部分を示す斜視図である。
【0018】図1において、本実施形態における住宅用シャワーユニット10は、住宅の床11上に防水パン12が脚部13により床11上に、所定高さとなるように設置されており、この防水パン12の周囲立上り壁12a上に壁パネル14、ドアパネル15が立設され、さらに、壁パネル14及びドアパネル15上部に天井パネル16が取り付けられてユニットを構成するとともに、ユニット内にシャワー17が配設されてシャワーユニット10が構成されている。
【0019】尚、防水パン12は、SMC、FRP等の合成樹脂により成形されており、壁パネル14、ドアパネル15、天井パネル16についても軽量で剛性に富む合成樹脂材料が用いられている。
【0020】ところで、本発明は、シャワーユニット10への出入りがやりやすくなり、かつシャワーユニット10を設置する周囲が濡れたりすることがない使い勝手に優れた住宅用シャワーユニット10を提供することを課題としており、そのために、防水パン12は、シャワーユニット10の出入口側であるドアパネル15設置側に向けて立上り壁12aから段部を介して外部に延長形成され、踏台18が防水パン12と一体成形されている。
【0021】尚、防水パン12の排水構造としては、防水パン12の下部に排水トラップ19が設けられており、床用配管19a、並びに壁用配管19bと連通している。また、ドアパネル15には中央部付近に開閉把手15aが設けられている。
【0022】このように、本発明に係る住宅用シャワーユニット10においては、シャワーユニット10内に出入りする際、使用者は踏台18上に昇った後、ドアパネル15を開放して、シャワーユニット10内に入るため、住宅の床11を基準として、出入口高さ(図1中符号aで示す)が高位置にあっても、踏台18を使用するため、急激な動作を強いられることなく、スムーズにシャワーユニット10内への出入りが可能となる。
【0023】また、シャワーユニット10を使用した後、踏台18上で身体や足を拭けば、別途足拭きマット等を設置する必要がなくなり機能性を高めることができる。
【0024】尚、この踏台18の高さは床11からシャワーユニット10の出入口高さの半分程度が好ましく、防水パン12はその内部に排水トラップ19を設けるため、図中符号b寸法が180〜200mm程度でさらに防水パン12はシャワー使用中の水を受ける容積を確保する必要があり、80〜90mm前後の立上り部12aを設けるから、住宅の床11を基準として符号aで示す出入口の高さは260〜290mm前後の高さになるが、上述したように、踏台18の高さは、出入口高さaの半分程度であるため、踏台18への踏み出し動作と、出入口への踏み出し動作が均等となり、出入りがより容易になものとなる。また、この踏台18の上で身体や足を拭くことができるため、居室や廊下の床を濡らすことがない。
【0025】さらに、踏台18の表面には、防水パン12の表面に設けた岩肌調、あるいは幾何学模様等の滑り止めパターンAが施されていれば、濡れた身体で踏台18を使用した際、足が滑ることがなく、転倒等が未然に防止でき、安全性も好ましいとともに、この滑り止めパターンAにより意匠性を高めることができる。
【0026】また、図1に示す実施形態は、四角形からなるシャワーユニット10の1辺にドアパネル15を取り付け、ドアパネル15の外側に踏台18を設置したものであるが、図2に示すように、五角形状のシャワーユニット20を設置しても良く、防水パン21上に壁パネル22及びドアパネル23が立設され、図示はしないが壁パネル22、ドアパネル23の上部側に天井パネルが組み付けられてユニット20が構成されるとともに、防水パン21と一体に踏台24が形成されることは第1実施形態と同一であるが、シャワーユニット20自体が五角形状に設定され、ドアパネル23は、五角形の1辺に構成され、ドアパネル23の両側の壁パネル22の延長方向に踏台24が設置される。
【0027】このように、踏台24はドアパネル23の手前のドアの両側の辺を延ばした部分に設けられており、平面視は、シャワーユニットの形状が四角形になるように踏台24が設けられる。尚、この踏台24の表面にも滑り止めパターンAが設けられている。
【0028】したがって、この構造を採用すれば、踏台24は五角形のシャワーユニット20の形状に何等違和感を与えることなく収納でき、スペース効率に優れ、かつ外観上も好ましい。
【0029】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る住宅用シャワーユニットは、以下に記載する格別の作用効果を有する。
【0030】(1)請求項1記載の発明は、シャワーユニットの出入口の手前側に防水パンと一体形成された踏台を設置するという構成であるため、この踏台を介してシャワーユニット内への出入りがやりやすくなり、使い勝手を高めることができるという効果を有する。
【0031】(2)請求項1記載の発明によれば、シャワーユニットの出入口の手前側に防水パンと一体形成された踏台を設置するという構成であるため、この踏台により濡れた身体で居室や廊下の床を濡らすことを防止でき、また、別体の足拭きマットを使用するのに比べ、コストも廉価でかつ足を載せたときに踏台が動かず、転倒も未然に防ぐことができ安全性にも優れるという効果を有する。
【0032】(3)請求項2記載の発明によれば、踏台高さは床面高さとユニットの出入口高さの中間位置であり、ユニット内に段階的に出入りする際、踏み出しの均等化が図れ、より円滑に出入りできるという効果を有する。
【0033】(4)請求項3記載の発明によれば、シャワーユニットを五角形状に設定するとともに、踏台をドアパネル両側の壁パネルの延長辺部分に設置するという構成であるため、踏台がシャワーユニットの形状に違和感なく収納され、スペース性並びに外観性能に優れるという効果を有する。
【0034】(5)請求項4記載の発明によれば、踏台の表面には、所定パターンの滑り止め加工が施されているため、使用者が足を術らせることを確実に防止でき、安全性をより高めることができるとともに、パターン模様により外観意匠性を向上させることができるという効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000004455
【氏名又は名称】日立化成工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月27日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】和田 成則
【公開番号】 特開平11−332774
【公開日】 平成11年(1999)12月7日
【出願番号】 特願平10−145951