| 【発明の名称】 |
真空排水弁一体型ユニットバス |
| 【発明者】 |
【氏名】片山 功
【氏名】斉藤 元二
【氏名】中村 実穂子
|
| 【要約】 |
【課題】真空排水弁の配置による建物プランの制限を無くせ、排水トラップおよびその排水管の削減による配管系の簡易化およびコスト低下が図れ、また床高を低くすることができるユニットバスを提供する。
【解決手段】バスタブ1および洗い場床2を有するユニットバス3に、排水トラップに代わる真空排水弁4を取付ける。真空排水弁4は、排水管8を介して集水用の真空タンク10に接続される。真空タンク10は、例えば、流し台や、トイレ等の各排水系の排水を集める集水タンクとされる。真空タンク10は真空ポンプ等の真空源11に接続されて真空引きされ、また排水ポンプ12を介してタンク内の汚水の排出が行われる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バスタブおよび洗い場床を有するユニットバスに、排水トラップに代わる真空排水弁を取付けた真空排水弁一体型ユニットバス。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、住宅やその他の建物に設置される真空排水弁一体型ユニットバスに関する。 【0002】 【従来の技術】一般の自然流下方式による排水では、横引き配管に水勾配が必要であり、排水管が長くなると、床下高さが高くなるため、間取りが制限される。また、排水不良も生じ易い。このため、真空排水弁および真空タンクを用い、真空ポンプで真空引きする強制排水方式が採られることがある。図4は、従来の真空排水方式の一例を示す。ユニットバス51は、一般の自然流下式の排水形式に用いられるものと同じであり、排水トラップ52を有している。排水トラップ52は、真空タンク53に排水管54で接続し、排水管54の途中に、真空タンク53の真空維持のための真空排水弁55を設けている。真空タンク53は、真空ポンプ56に接続されて真空引きされ、真空タンク53内の汚水は排水ポンプ57の吸引により排水管58を介して下水道等に流される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図4の従来のものは、ユニットバス51として一般の自然流下式の排水形式のものが用いられていて、ユニットバス51と真空弁55とが分離されているため、次の各問題がある。 ■真空弁55がユニットバス51と別の場所に設置されることにより、住宅プラン上に制約が生じる。また、真空弁55の設置スペースをユニットバス51の外部に確保する必要がある。 ■ユニットバス51の排水口と真空弁55とを接続する排水管部分54aが必要であり、またこの排水管部分54aには排水勾配を取る必要がある。 ■封水のための排水トラップ52が設けられ、これに加えて真空弁55が必要となるため、部品点数が多くコスト高になる。 ■排水トラップ52と、排水管部分54aの排水勾配のために、床高、つまり床スラブ上面からユニットバス底面までの高さが高く必要となる。 【0004】この発明の目的は、真空排水弁の配置による建物プランの制限を無くせ、排水トラップおよびその排水管の削減による配管系の簡易化およびコスト低下が図れ、また床高を低くすることができる真空排水弁一体型ユニットバスを提供することである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この発明の真空排水弁一体型ユニットバスは、バスタブおよび洗い場床を有するユニットバスに、排水トラップに代わる真空排水弁を取付けたものである。真空排水弁は、集水用等の真空タンクに配管接続され、ユニットバスの排水は、真空排水弁から、真空タンクを経て、下水道や汚水処理設備に排出される。このようにユニットバスに真空排水弁を取付けると、真空排水弁に封水機能があるため、通常の排水トラップを無くすことができる。また、ユニットバスに真空排水弁が一体化されているため、真空排水弁の設置場所を別に確保することが不要で、住宅等の建物プラン上の制約がなくなる。また、従来必要であったユニットバスと真空排水弁とを接続する排水管部分も不要となる。さらに、排水トラップおよび前記排水管部分の排水勾配が不要となるため、床高、例えば床スラブ上面からユニットバス下面までの高さを低くでき、その分だけ建物の階高を低くしたり、あるいは天井高を高くすることができる。 【0006】 【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図1および図2と共に説明する。この真空排水弁一体型ユニットバスは、バスタブ1および洗い場床2を有するユニットバス3に、排水トラップに代わる真空排水弁4を取付けたものである。ユニットバス3は、この例では、バスタブ1および洗い場床2の他に、浴室の壁,天井,ドアを構成する外殻体5と、水栓等の浴室内設備(図示せず)を有するものとしてある。ユニットバス3は、床スラブまたは床梁等からなる建物躯体床部6に、支持部材7を介して設置されている。 【0007】真空排水弁4には、バスタブ1の排水口1aの排水経路9と洗い場2の排水口2aの排水経路とが集合して接続される。真空排水弁4の設置場所は、例えば洗い場床2の排水口2aの下方とされ、あるいはバスタブ1の排水口1aの下方とされる。 【0008】真空排水弁4は、排水管8を介して真空タンク10に接続される。真空タンク10は、例えば、建物の流し台や、トイレ等の各排水系の排水を集める集水タンクとされる。真空タンク10は、真空ポンプ等の真空源11に接続されて真空引きされ、また排水ポンプ12を介してタンク内の排水の排出が行われる。排水ポンプ12の排水は、排水管13を介して、下水道や個別の汚水処理設備に流し出される。 【0009】図2は、ユニットバス3の排水部の具体例を示す拡大断面図である。洗い場床2の前記排水口2aは、この洗い場床2に設けられた浅い排水集め凹部15の底に設けられており、排水集め凹部15は目皿19で覆われる。この排水集め凹部15の下に、排水受け槽16が取付けられ、排水受け槽16に真空排水弁4の排水入口が接続される。バスタブ1の排水口1a(図1)は、排水集め凹部15または排水受け槽16に前記排水経路9で接続される。排水受け槽16内には水位センサ17が設置され、水位センサ17の上部は排水集め凹部15の底面から上方に突出している。排水受け槽16は、水位センサ17が設置可能な程度の小型のもので良い。真空排水弁4は、水位センサ17の水位検出値に応じて開閉するものとしてある。水位センサ17は、この例では、内部の水位の上下で空気圧が変化するものとしてあり、水位検出出力となる空気圧を伝える配管18が真空排水弁4に接続してある。真空排水弁4は、この水位センサ17の水位による空気圧の変化によって開閉する構成のものを用いている。水位センサ17は、水位検出値を電気信号で出力するものであっても良く、その場合、真空排水弁4は電磁弁とする。なお、同図の排水受け槽16を省略し、真空排水弁4の排水入口を直接に排水口2aに接続しても良い。また、図3に示すように、排水受け槽16Aを洗い場床2と一体成形し、排水受け槽16Aが図2の例における排水集め凹部15を兼用するものとしても良い。 【0010】この構成によると、ユニットバス3に取付けられた真空排水弁4に封水機能があるため、通常の排水トラップを無くすことができる。また、ユニットバス3に真空排水弁4が一体化されているため、真空排水弁4の設置場所を別に確保することが不要で、住宅等の建物プラン上の制約がなくなる。また、従来必要であったユニットバスと真空排水弁とを接続する排水管部分も不要となる。さらに、排水トラップおよび前記排水管部分の排水勾配が不要となるため、床高、例えば床スラブ等の建物躯体床部6の上面からユニットバス3の下面までの高さHを低くでき、その分だけ建物の階高を低くしたり、あるいは天井高を高くすることができる。なお、上記実施形態では、洗い場床に排水受け槽16,16Aを設けたが、排水受け槽16,16Aは排水トラップとして機能する部分を設けたものではないため、一般の床排水トラップと異なり、構造が簡素で、上下高さも低いもので済む。 【0011】 【発明の効果】この発明の真空排水弁一体型ユニットバスは、バスタブおよび洗い場床を有するユニットバスに、排水トラップに代わる真空排水弁を取付けたものであるため、真空弁の配置による建物プランの制限を無くせ、排水トラップおよびその排水管の削減による配管系の簡易化およびコスト低下が図れ、また床高を低くすることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】390037154 【氏名又は名称】大和ハウス工業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】野田 雅士 (外1名)
|
| 【公開番号】 |
特開平11−309080 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−117990 |
|