| 【発明の名称】 |
暖房便座装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】幸前 康章
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| 【要約】 |
【課題】暖房便座において、待機電力を無くすること。
【解決手段】便座3の開状態のときには開信号を発する便座開信号発生器7を備え、制御装置14は、人体検知センサ5が人体を検知していないときには電気加熱具11への給電を遮断し、人体検知センサ5が人体を検知したときには設定した時間中または人体検知している時間中だけ電気加熱具11への給電を行うように回路構成したこと。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】着座面を暖めるための電気加熱具を設けた便座と、便座の使用を前もつて検知するための人体検知センサと、人体検知センサの信号を受けて電気加熱具への給電を制御する制御装置とを備えた暖房便座装置において、前記便座は、着座面の領域を形成する部分を熱伝導良好な素材で形成し、前記制御装置は、人体検知センサが人体を検知していないときには電気加熱具への給電を遮断し、人体検知センサが人体を検知したときには電気加熱具への給電を行うように回路構成したことを特徴とする暖房便座装置。 【請求項2】前記便座の開状態のときには開信号を発する便座開信号発生器を備え、前記制御装置は、便座開信号発生器からの開信号を受けたときには前記電気加熱具への給電を遮断するように回路構成した請求項1の暖房便座装置。 【請求項3】着座面を暖めるための電気加熱具を設けた便座と、便座の使用を前もつて検知するための人体検知センサと、人体検知センサの信号を受けて電気加熱具への給電を制御する制御装置とを備えた暖房便座装置において、前記便座の開状態のときには開信号を発する便座開信号発生器を備え、前記制御装置は、人体検知センサが人体を検知していないとき、または便座開信号発生器が開信号を発するときには電気加熱具への給電を遮断し、人体検知センサが人体を検知したときには設定した時間中または人体検知している時間中だけ電気加熱具への給電を行うように回路構成したことを特徴とする暖房便座装置。 【請求項4】着座面を暖めるための電気加熱具を設けた便座と、便座の使用を前もつて検知するための人体検知センサと、人体検知センサの信号を受けて電気加熱具への給電を制御する制御装置とを備えた暖房便座装置において、前記制御装置は、人体検知センサが人体を検知していないときには電気加熱具への給電を遮断し、人体検知センサが人体を検知したときには前記便座を設定温度まで暖めるに必要な電気量を電気加熱具に供給するように回路構成したことを特徴とする暖房便座装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、暖房便座装置の節電に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、暖房便座装置には、節電を図るために、便座の使用を前もつて検知するための人体検知センサを設け、便座に付設した電気ヒータに対して、使用時にのみ供給電力を大きくし、非使用時には供給電力を下げるよにしたものがある(特開昭61−20526号公報)。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、前記暖房便座装置は、非使用時である待機時にも電気ヒータに対して少量の給電を行うため、待機電力を必要とする問題がある。そこで、本発明は、前記問題を解決するために、待機電力を必要としない暖房便座装置の提供を目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】待機電力を必要とせず且つ瞬時に便座を暖房状態とするために請求項1記載の本発明が採用した手段は、着座面を暖めるための電気加熱具を設けた便座と、便座の使用を前もつて検知するための人体検知センサと、人体検知センサの信号を受けて電気加熱具への給電を制御する制御装置とを備えた暖房便座装置において、前記便座は、着座面の領域を形成する部分を熱伝導良好な素材で形成し、前記制御装置は、人体検知センサが人体を検知していないときには電気加熱具への給電を遮断し、人体検知センサが人体を検知したときには電気加熱具への給電を行うように回路構成したことを特徴とする暖房便座装置である。本発明にあつては、人体検知時の電気加熱具への給電により生じた熱が、熱伝導良好な素材で形成した部分を伝熱して着座面に至るので、着座面を僅少時間で昇温させることができ、また人体非検知時の待機時に電気加熱具への給電を遮断することができる。 【0005】便座の開状態のときにの節電を図るために請求項2記載の本発明が採用した手段は、請求項1記載の暖房便座装置において、前記便座の開状態のときには開信号を発する便座開信号発生器を備え、前記制御装置は、便座開信号発生器からの開信号を受けたときには前記電気加熱具への給電を遮断するように回路構成したことである。本発明にあつては、例え人体検知時であつても、男性の小便使用時である便座の開状態のときには、電気加熱具への通電を遮断することになる。なお、前記制御装置は、人体検知センサが人体を検知して一定時間内に便座開信号発生器からの開信号を受けたときには、前記電気加熱具への給電を遮断するように回路構成することもある。 【0006】待機電力を必要とせず且つ便座の不使用時の節電のために請求項3記載の本発明が採用した手段は、着座面を暖めるための電気加熱具を設けた便座と、便座の使用を前もつて検知するための人体検知センサと、人体検知センサの信号を受けて電気加熱具への給電を制御する制御装置とを備えた暖房便座装置において、前記便座の開状態のときには開信号を発する便座開信号発生器を備え、前記制御装置は、人体検知センサが人体を検知していないとき、または便座開信号発生器が開信号を発するときには電気加熱具への給電を遮断し、人体検知センサが人体を検知したときには設定した時間中または人体検知している時間中だけ電気加熱具への給電を行うように回路構成したことを特徴とする暖房便座装置である。本発明にあつては、人体検知時には電気加熱具への給電により便座を暖め、人体非検知時または便座が開いている時には電気加熱具への給電を遮断する。 【0007】待機電力を必要とせず且つ便座を急速に快適な温度まで暖めるために請求項4記載の本発明が採用した手段は、着座面を暖めるための電気加熱具を設けた便座と、便座の使用を前もつて検知するための人体検知センサと、人体検知センサの信号を受けて電気加熱具への給電を制御する制御装置とを備えた暖房便座装置において、前記制御装置は、人体検知センサが人体を検知していないときには電気加熱具への給電を遮断し、人体検知センサが人体を検知したときには前記便座を設定温度まで暖めるに必要な電気量を電気加熱具に供給するように回路構成したことを特徴とする暖房便座装置である。本発明にあつては、人体検知時には便座の暖房に必要な電気量を電気加熱具に瞬時に供給することが可能となり、また人体非検知時の待機時に電気加熱具への給電を遮断することができる。 【0008】なお、請求項1〜4の発明において、電気加熱具に給電する給電装置に大容量のコンデンサ等からなる蓄電器を備え、蓄電器に蓄えられていた大容量電気を電気加熱具へ短時間且つ急激に放電させて、便座を短時間に暖めるようにすることもある。更に、請求項1〜4の発明において、便座の着座面が暖まったことを使用者に知らせる報知手段を備えることもある。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明に係る暖房便座装置を図面に示す実施の形態に基づいて説明する。図1乃至図3は、本発明装置の実施の形態を示すものであり、図1は暖房便座装置を備えた便器の斜視構成図、図2は便座の一部を示す断面図、図3は回路構成を示すブロツク図である。 【0010】図1に示すように、便器1は、便器本体2上に、開閉可能(例えば、仰伏可能)に便座3が設けられ、便器本体2の後部に、便器洗浄用ロータンク4が立設されている。ロータンク4の表面側または便所壁面等の適所には、便器本体2の前に使用者が立つた時に、またはトイレ室へ使用者が入室した時に使用者を検知して検知信号を発する人体検知センサ5が設けられている。また、便座3の下面側等には、便座3上に使用者が着座した時に着座信号を発する着座センサ6が設けられている。更に、便座3の回動軸付近等には、便座3が図中二点鎖線に示すように開けられて起立状態となつた時に開信号を発する便座開信号発生器7が設けられている。 【0011】前記便座3は、図2に示す如く、上面部8と下面部9とをビス等で接合10して形作られ、上面部8の表面側に、使用者の臀部が接触する着座面8aの領域が形成され、上面部8の裏面8b側に電気ヒータからなる電気加熱具11が設けられている。電気加熱具11は、電気ヒータ以外に、図示は省略したが、誘導加熱式の装置とすることも可能である。誘導加熱式の装置としては、上面部8の裏面8bに固着または上面部8の内部に埋め込んだ導電性材料からなる発熱板と、上面部8の裏面側に配置した誘導コイルとの組み合わせがある。 【0012】前記便座3の上面部8は、着座面8aと電気加熱具11の発熱部(電気ヒータまたは発熱板)との間を、金属板等の熱伝導良好な素材で形成し、電気加熱具11による発熱を着座面8aへ急速に伝達させ、着座面8aを僅少時間(例えば、2〜10秒程度)で暖めるようにしてある。なお、便座3は、着座面8aの領域を形成する上面部3の部分を導電性材料で成形し、上記誘導加熱装置の発熱板とすることも可能である。 【0013】前記電気加熱具11は、図3に示す如く、給電装置15に制御装置14のスイツチ部14aを介して接続されている。給電装置15は、一般商用電源20(例えば、100ボルト)に一次側を接続した降圧トランス16と、降圧トランス16の二次側に接続した整流器17と、整流器17に抵抗器18を介して接続した大容量のコンデンサ等からなる蓄電器19とを備え、蓄電器19から電気加熱具11へ低電圧(例えば、24ボルト)で大電流を給電できるように構成してある。蓄電器19は、1回の放電で、便座3を所定温度まで暖めるに必要な電気量を蓄える容量となつている。充電器19は、外気温度に対応して放電容量を変更できるようにするために、複数のコンデンサを並列接合できるようにする等して、蓄電できる領域を複数区画(例えば、3区画)に区分し、外気温度に応じて蓄放電する区画数を変更できるようにすることもある。 【0014】上記制御装置14は、電気加熱具11への給電をON/OFFするスイツチ部14aと、このスイツチ部14aを制御する制御部14bで構成されており、この制御部14bへは、前記人体検知センサ5からの信号が入力されるように構成されていおり、更に制御部14bには前記着座センサ6及び便座開信号発生器7からの信号が入力されるように構成されている。また、前記人体検知センサ5は赤外線センサまたは超音波式センサ等で構成されており、また、着座センサ6は例えば静電容量型のセンサ等で構成されている。制御装置14は、人体検知センサ5からの信号の入力がない人体非検知時には電気加熱具11への給電を遮断し、人体検知センサ5からの信号の入力がある人体検知時には電気加熱具11への給電を行うように回路構成してある。 【0015】前記便器1の前に使用者が立つた時には、人体検知センサ5が人体を検知して制御部14bへ信号を送り、制御部14bでは便器1が使用される状態であると認識して前記スイツチ14aをON状態とする。これにより蓄電器19は、蓄えられていた多量の電気を電気加熱具11へ短時間且つ急激に放電する。これにより電気加熱具11は、大電流により瞬間的に発熱して便座3を短時間に暖房することができる。便座3は、使用者が着座する前に、瞬間的に暖められ、使用者に良好な使用感を与えることができる。 【0016】本例では、人体検知センサ5により便座3の使用を前もつて検知して、使用者が便座3に座る前に電気加熱具11に蓄電器19からの大電流を給電して、便座3を快適な温度に暖めることができる。ところが、便器1の使用態様には、便座3が冷える前に続けて使用されることが有り得る。この場合に対処するために、前記制御装置14は、蓄電器19に蓄えられている全電気量を電気加熱具11へ給電させるのではなく、設定温度まで便座3を昇温させるに必要な電気量を電気加熱具11に供給するように、例えば、便座3の着座面8a付近の温度を温度センサ(図示略)で検知し、この検知温度と設定温度との温度差から必要な電気量を演算し、前記蓄電器19の蓄放電できる区画数を選択するように回路構成することもある。 【0017】前記制御装置14は、人体検知センサ5が人体を検知したときには、給電装置15から電気加熱具11に給電が開始され、その後に、設定した時間中または人体検知している時間中だけ弱い電流の給電を行い便座3を加温する。なお、寒冷地用の場合には、制御装置14は、着座センサ6から着座信号が入力された時にも制御部14bでは前記スッチ部14aをON状態のままに維持させる制御を行つても良い。この場合は、電気加熱具11は、蓄電器19から大電流が流された後には、弱い電流が引き続き給電され、便座3を連続的に加温することになる。 【0018】更に、前記制御装置14は、便座3上に使用者が座ると前記着座センサ6が着座状態を検知して制御部14bに信号が発せられるが、この時に制御部14bを介し前記スイツチ部14aをOFF状態として、着座以後は電気加熱具11への給電をしないように構成してある。これにより、電気加熱具11は、急激に温度を上昇させ、その後は給電が遮断される。その結果、余熱により便座3は、良好な保温状態に維持され、節電効果を向上させることができる。 【0019】使用者が立ち去った後には、着座センサ6からの信号により、制御部14bはスイツチ部14aをOFF状態とし、電気加熱具11への給電を停止し、節電状態とする。 【0020】男性が小便を行うような場合には、人体検知センサ5が男性使用者を検知しても短時間に便座3が小便のために開けられるため、この時に便座開信号発生器7から制御部14bに信号が送らる。そこで、制御装置14は、人体検知センサ5の人体検知から一定時間T1内に便座開信号発生器7から制御部14bに信号が送られたときには、スイツチ部14aをOFF状態のままとするように、制御部14bを回路構成することもある。この場合には、男性が小便のために小便器を使用したときには、無駄に電気加熱具11へ給電することがなくなる。男性が小便を行う場合には、各トイレ室へ入室してから短時間に便器3が開かれるが、これに対して大便または女性小便の場合には、各トイレ室へ入室してから便座3に着座するまでの時間T2が男性小便に比べ長くなる。そこで、上記一定時間T1は、男性小便を検知するに十分な時間であつて、大便または女性小便のために着座するまでの時間T2より短く設定され、各トイレ室の構造等に応じて設定する時間を変更できるようになつている。 【0021】前記給電装置15は、大容量のコンデンサ等からなる蓄電器19を備えたものに限定されるものでははなく、図4に示すように、一般商用電源20(例えば、100ボルト)を降圧トランス16で降圧したもの、または一般商用電源20をそのまま使用することもある。 【0022】前記便座3は、上面部8を金属板等の熱伝導良好な素材で形成する場合に限定されるものではなく、合成樹脂素材等で成形した従来のものを採用することもある。この場合には、電気加熱具11への給電から着座面8aが暖まるまで若干時間を要するので、着座面8aが暖まったことを使用者に知らせる報知手段が備えられる。報知手段は、着座面8aが暖まったことを温度センサで検知して報知するか、電気加熱具11への給電開始から設定時間後に報知するように構成される。報知の方法としては、文字、発光若しくは音声またはこれらの組み合わせで行うことができる。 【0023】 【発明の効果】請求項1〜4記載の本発明は、使用者がいない待機時に電気加熱具への給電を遮断するため、待機電力をゼロにして節電を図ることかができる。請求項1記載の本発明は、待機中に着座面が冷えていても、着座面を僅少時間で昇温させて暖房状態とするため、快適な用便を提供できる。請求項2記載の本発明は、便座暖房が不要な男性の小便時に、電気加熱具への給電を遮断するため、更に節電を図ることができる。請求項4記載の本発明は、便座暖房に必要な電気量を電気加熱具に瞬時に供給することが可能となり、快適な用便を提供できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000479 【氏名又は名称】株式会社イナックス
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】内田 敏彦
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| 【公開番号】 |
特開平11−299696 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−114874 |
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