| 【発明の名称】 |
入浴補助具 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 忠宏
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| 【要約】 |
【課題】雄螺子杆が押圧板から脱落せず、浴槽の洗い場に面する鍔縁に確実に固定出来る入浴補助具を提供する。
【解決手段】浴槽の洗い場に面する鍔縁の上方から被嵌される断面略冂字状の基板1に握持杆2が固着され、該基板1の洗い場側の垂下縁13に、雄螺子杆3の一端が螺合されたナット4が回動可能に取着され、雄螺子杆3の他端には抜け止め棒5が摺動可能に設けられており、押圧板6の略中央に設けられた雄螺子杆取付部61に突設された係止縁62に、抜け止め棒5が係止されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 浴槽の洗い場に面する鍔縁の上方から被嵌される断面略冂字状の基板に握持杆が固着され、該基板の洗い場側の垂下縁に、雄螺子杆の一端が螺合されたナットが回動可能に取着され、雄螺子杆の他端には抜け止め棒が摺動可能に設けられており、押圧板の略中央に設けられた雄螺子杆取付部に突設された係止縁に、抜け止め棒が係止されていることを特徴とする入浴補助具。 【請求項2】 押圧板の基板の浴槽側の垂下縁と対向する面側に透孔が穿設され、雄螺子杆の抜け止め棒の摺動を該透孔側から行えるようになされている請求項1に記載の入浴補助具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、入浴補助具に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、高齢者等が浴槽に出入りする際に身体を支持することが出来るよう、浴槽の洗い場に面する鍔縁に握持杆を有する入浴補助具を取着することは、例えば、実開平6−82988号公報等に示されているように、公知である。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような入浴補助具に於いては、雄螺子杆の一端が押圧板に嵌合されているにすぎないので、雄螺子杆が外れ易く、成形上の理由により傾斜されている浴槽の側壁に、押圧板が密接し難いという問題があった。 【0004】本発明は、上記従来の問題点を解消し、雄螺子杆が押圧板から脱落せず、浴槽の洗い場に面する鍔縁に確実に固定することが出来る入浴補助具を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明の入浴補助具は、浴槽の洗い場に面する鍔縁の上方から被嵌される断面略冂字状の基板に握持杆が固着され、該基板の洗い場側の垂下縁に、雄螺子杆の一端が螺合されたナットが回動可能に取着され、雄螺子杆の他端には抜け止め棒が摺動可能に設けられており、押圧板の略中央に設けられた雄螺子杆取付部に突設された係止縁に、抜け止め棒が係止されていることを特徴とする。 【0006】請求項2の発明の入浴補助具は、更に、押圧板の基板の浴槽側の垂下縁と対向する面側に透孔が穿設され、雄螺子杆の抜け止め棒の摺動を該透孔側から行えるようになされていることを特徴とする。 【0007】請求項1及び2の発明の入浴補助具に於いて、断面略冂字状の基板の材質は、強度の優れた素材であれば特に限定されず、例えば、ステンレススチール、アルミニウム等の金属、合成樹脂被覆金属等が挙げられ、浴槽の鍔縁との接触面に汚水が滞留せず、浴槽の鍔縁との間に通水可能な間隙が確保されるよう、基板の水平部下面に断面略V字状もしくは略U字状等の突起がプレス成形により並設されていてもよい。 【0008】基板の浴槽側の垂下縁の内面には、当接される浴槽の壁面を傷つけないよう、熱可塑性エラストマー、合成樹脂製発泡体等の弾性板状体が固着されるのが好ましい。固着された弾性板状体の表面には、波状、略四角錐状等の滑り止め用凹凸が形成されるのが好ましい。 【0009】弾性板状体の基板への固着手段は、特に限定されず、例えば、接着、溶着等の何れでもよく、垂下縁に透孔を連設し、該透孔に弾性板状体の一面に連設された茸状突起が嵌着されていてもよい。 【0010】請求項1及び2の発明の入浴補助具に於いて、基板に固着された握持杆の材質は、強度の優れた素材であれば特に限定されず、例えば、ステンレススチール、アルミニウム等の金属管、合成樹脂被覆金属管等が挙げられる。 【0011】握持杆の形状は、特に限定されないが、入浴者が浴槽内で立ち上がる際の手掛かりとなると共に、浴槽に出入りする際に身体を支持することが可能なように、浴槽の鍔縁に直交する横杆部と該横杆部から浴槽内に垂下された縦杆部とを有するのが好ましい。 【0012】請求項1及び2の発明の入浴補助具に於いて、ナットの材質は、特に限定されず、例えば、低発泡ポリプロピレン等の合成樹脂等が挙げられ、雌螺子の強度を確保する為に、雌螺子を刻設した金属筒がインサート成形されていてもよい。 【0013】その形状は、特に限定されず、例えば、蝶ナット状となされていても、螺子孔が貫通されていない略握り玉状もしくは有底円筒状等となされていてもよく、後二者の場合には、素手で容易に周方向に回動可能なように、外周に略半球状や略蒲鉾状等の滑り止め突起が等間隔に連設されるのが好ましい。 【0014】請求項1及び2の発明の入浴補助具に於いて、雄螺子杆の材質は、強度の優れた素材であれば特に限定されず、例えば、ステンレススチール等の金属、繊維強化ポリアミド樹脂等が挙げられる。 【0015】請求項1及び2の発明の入浴補助具に於いて、雄螺子杆に摺動可能に設けられた抜け止め棒の材質は、強度の優れた素材であれば特に限定されず、例えば、ステンレススチール等の金属、木材合成樹脂複合体、繊維強化発泡ポリウレタン樹脂等が挙げられる。 【0016】抜け止め棒の直径は、雄螺子杆から自然に脱落することのないよう、雄螺子杆の透孔の直径と略同径とされるのが好ましく、抜け止め棒を透孔内に挿嵌するには、木槌等を用いて打ち込めばよい。 【0017】請求項1及び2の発明の入浴補助具に於いて、押圧板の材質は、強度の優れた素材であれば特に限定されず、例えば、ポリアミド、ポリアセタール等の合成樹脂が挙げられる。 【0018】その形状は、特に限定されないが、曲げ強度を増す為に、雄螺子杆側の表面の全周に鍔縁が周設され、鍔縁の内部には、放射状、同心円状もしくは格子状等の補強用突条が突設されるのが好ましい。 【0019】押圧板の浴槽側の表面には、当接される浴槽の壁面を傷つけないよう、熱可塑性エラストマー、合成樹脂製発泡体等の弾性板状体が固着されるのが好ましい。固着された弾性板状体の表面には、波状、略四角錐状等の滑り止め用凹凸が形成されるのが好ましい。 【0020】弾性板状体の押圧板への固着手段は、特に限定されず、例えば、接着、溶着等の何れでもよく、押圧板に透孔を連設し、該透孔に弾性板状体の一面に連設された茸状突起を嵌着してもよい。 【0021】雄螺子杆と押圧板の雄螺子杆取付部の間及び雄螺子杆と係止縁との間には、浴槽の側壁が傾斜されている場合にも、図6に示されているように、雄螺子杆に取着された押圧板がその傾斜に追随して揺動可能なように、間隙が残されているのが好ましい。 【0022】 【発明の実施の形態】以下本発明の入浴補助具の実施例を図面に基いて説明する。図1は本発明の入浴補助具の1例を示す分解斜視図、図2乃至図4は図1に示されている本発明の入浴補助具の雄螺子杆を押圧板に固定する方法を段階を追って示す断面図、図5は図4に示されている入浴補助具の雄螺子杆を押圧板に固定する方法の第3段階を押圧板側から見た状態を示す側面図、図6は雄螺子杆に取着された押圧板が揺動された状態を示す断面図である。 【0023】図1に於いて、1はステンレススチールからなり、浴槽の洗い場に面する鍔縁の上方から被嵌される断面略冂字状に折曲された基板であって、基板1の浴槽側の垂下縁11には、ステンレススチールからなる握持杆2が固着されている。 【0024】基板1の浴槽側の垂下縁11の内面には、熱可塑性エラストマーからなる弾性板状体12が熱融着により固着されており、弾性板状体12の表面には、波状の滑り止め用凹凸が刻設されている。 【0025】握持杆2は、基板1側の上方に略半円状に屈曲された後水平な横杆部21が形成され、次いで下方に折曲されて浴槽内に垂下する垂直な縦杆部22が形成された後、下端は基板側に円弧状に屈曲されている。 【0026】基板1の洗い場側の垂下縁13の下端には略舌状の凹陥部14が設けられており、該凹陥部14には、雄螺子杆3の一端が螺合された略有底円筒状のナット4が周方向に回動可能に取着されている。 【0027】雄螺子杆3の他端には、円棒状の抜け止め棒5が摺動可能に貫通されており、図4に示されているように、抜け止め棒5の両端部51が押圧板6の略中央に設けられた略箱状の雄螺子杆取付部61に相対向して突設された係止縁62に係止されて、押圧板6が雄螺子杆3に固定されている。 【0028】前記したナット4が回動されると、螺合された雄螺子杆3はナット4内に出入され、雄螺子杆3の他端に固定された押圧板6は浴槽側の垂下縁11に対して進退される。 【0029】押圧板6の雄螺子杆取付部61と反対の側面には、熱可塑性エラストマーからなる弾性板状体63が押圧板6に穿設された透孔に弾性板状体の一面に突設された茸状突起を嵌着することにより固着されており、弾性板状体63の表面には、波状の滑り止め用凹凸が刻設されている。 【0030】雄螺子杆3を押圧板6に固定するには、先ず、抜け止め棒5を雄螺子杆3の先端に貫通させて、図2に示されているように、抜け止め棒5の雄螺子杆3から大きく突出している側の一端部51を、略箱状の雄螺子杆取付部61の係止縁62の内側に挿入してから、抜け止め棒5全体を雄螺子杆取付部61内に挿嵌する。 【0031】次に、図3に示されているように、雄螺子杆取付部61の係止縁62に対応して押圧板6に穿設された透孔64からドライバーDの先端を挿入して、抜け止め棒5の一端部51を矢印方向に抉って、抜け止め棒5を矢印方向に摺動させる。 【0032】抜け止め棒5の両端部51は、図4及び図5に示されているように、雄螺子杆3の両側に略等しく突出した状態となされ、両端部51が雄螺子杆取付部61の係止縁62に係止されて雄螺子杆取付部61から雄螺子杆3が脱落しないよう固定される。 【0033】雄螺子杆3と押圧板6の雄螺子杆取付部61の間及び雄螺子杆3と係止縁62との間には、間隙が残されているので、雄螺子杆3に取着された押圧板6は、図6に示されているように、揺動可能である。 【0034】 【発明の効果】請求項1の発明の入浴補助具は、叙上の通り構成されているので、雄螺子杆が押圧板から脱落せず、浴槽の鍔縁に確実に固定することが出来る。 【0035】実施例のように、雄螺子杆と押圧板の雄螺子杆取付部の間及び雄螺子杆と係止縁との間に、間隙が残されている場合には、浴槽の側壁が傾斜されていても、その傾斜に追随して押圧板を揺動させて、浴槽の側壁に密接させることが出来る。 【0036】請求項2の発明の入浴補助具は、叙上の通り構成されているので、雄螺子杆の抜け止め棒を摺動させて係止縁に係止させ、雄螺子杆の押圧板からの脱落を確実に防止することが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002174 【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月17日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−299674 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−107747 |
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