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【発明の名称】 人体局部洗浄装置
【発明者】 【氏名】丹羽 高師

【氏名】棚村 雄史

【氏名】鳥居 俊之

【氏名】林 浩一

【要約】 【課題】係合用の取付け穴による強度低下の発生がなく、貫通穴からの水、尿、洗剤、垢等の浸入による本体内部及び電子機器等への汚損等が発生することを防止する。

【解決手段】回動軸22と、前記本体の回動を弾性的に行わせるためのダンパ手段3とからなり、前記本体10に、前記本体内部まで貫通されていない凹部状の取付け穴11を設け、前記本体外方から取付け部材6を前記取付け穴に挿入して前記ダンパ手段を取付けるように構成したことを特徴とする人体局部洗浄装置。
【特許請求の範囲】
【請求項1】便器と、便座と便蓋とを回転可能に有してなる洗浄機能を有する本体と、該本体は、前記便器と前記本体との間に清掃可能な空隙部分を形成するべく、前記本体を浮上させるための浮上機構を有し、前記浮上機構は、前記本体を前記便器の外方向へ回動させるための回動機構を有し、該回動機構は、前記便器に固定されて前記本体を配設した設置板と前記本体との間を連結する回動軸と、前記本体の回動を弾性的に行わせるためのダンパ手段とからなり、前記本体に、前記本体内部まで貫通されていない凹部状の取付け穴を設け、前記本体外方から取付け部材を前記取付け穴に挿入して前記ダンパ手段を取付けるように構成したことを特徴とする人体局部洗浄装置。
【請求項2】前記本体の回動軸は、前記本体を前記便器の後方向へ回動できるよう、前記設置板の上面に設けてあり、かつダンパ手段は本体と前記便器又は前記設置板との間に介在させてあることを特徴とする請求項1記載の人体局部洗浄装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、用便後に人体局部を衛生洗浄する人体局部洗浄装置において、洗浄水タンク等を内蔵した本体を便器上で移動及び回動できるようにして、掃除、修理等が容易に行い得るようにした人体局部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に人体局部洗浄装置は、用便後に人体局部を洗浄する洗浄水噴射機構(肛門洗浄が主の肛門洗浄機構と女性局部洗浄が主のビデ洗浄機構)、洗浄水を蓄積した温水タンク、洗浄後に人体局部を乾燥させる温風乾燥機構、脱臭機構等を内蔵し、便器後方に位置する機構ハウジング部と、該機構ハウジング部に回動可能に枢支され、使用時に後方傾倒状態となり、非使用時に便器開口を閉塞した閉状態とされる便蓋と、便座とからなる一体品(以下、本体装置という)として構成され、前記機構ハウジング部をボルトナット等の締結手段によって便器に固定することにより、本体装置を便器に強固に設置している。
【0003】前記装置は掃除したいときは、本体装置を便器から取外すため、締結手段のボルトナットを外さなければならない。しかしながら、この取外し作業は、締結手段の位置が便器の後方のため、ロータンク側に回り込み、平伏した姿勢で行わなければならない。この問題点を解決したものに出願人らが出願した特開平9−316976号公報がある。この技術は洗浄機能を有する本体と、便器と、前記本体は便座と便蓋とを回転可能に有してなる洗浄便座と、該洗浄便座は、前記便器と前記本体との間に清掃可能な空隙部分を形成するべく、前記本体を浮上させるための浮上機構を有し、前記浮上機構は、前記本体を前記便器の外方向へ回動させるための回動機構を有し、該回動機構は、前記便器に固定されて前記本体を配設した設置板と前記本体との間を連結する回動軸と、前記本体の回動を弾性的に行わせるためのダンパ手段とから構成される人体局部洗浄装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の人体局部洗浄装置は、ダンパ手段を本体に取り付ける構造は、本体内まで貫設された2個の貫通穴からなり、この本体に対して2本のボルトを本体内側から止め付ける構造であり、貫通穴による強度低下が発生する可能性がある。またボルトと貫通穴との隙間が生じ、この隙間からの水、尿、洗剤、垢等の浸入による本体内部及び電子機器等への汚損等が発生する可能性があるという問題点を有する。
【0005】本発明はこのダンパ手段を止め付けるための貫通穴を本体内部まで、貫通させない構成にしたことにより、係合用の貫通穴による強度低下の発生がなく、貫通穴からの水、尿、洗剤、垢等の浸入による本体内部及び電子機器等への汚損等が発生することを防止する人体局部洗浄装置を提供する。また故障等の原因により、ダンパ手段の交換が必要となったとき、本体の外側から簡単に取り替えが可能となる人体局部洗浄装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記技術的課題を解決するために、本発明の請求項1において講じた技術的手段(以下、第1の技術的手段と称する。)は、便器と、便座と便蓋とを回転可能に有してなる洗浄機能を有する本体と、該本体は、前記便器と前記本体との間に清掃可能な空隙部分を形成するべく、前記本体を浮上させるための浮上機構を有し、前記浮上機構は、前記本体を前記便器の外方向へ回動させるための回動機構を有し、該回動機構は、前記便器に固定されて前記本体を配設した設置板と前記本体との間を連結する回動軸と、前記本体の回動を弾性的に行わせるためのダンパ手段とからなり、前記本体に、前記本体内部まで貫通されていない凹部状の取付け穴を設け、前記本体外方から取付け部材を前記取付け穴に挿入して前記ダンパ手段を取付けるように構成したことを特徴とする人体局部洗浄装置である。
【0007】前記第1の技術的手段による効果は、以下のようである。
【0008】即ち、本発明はこのダンパを止め付けるための取付け穴を内部まで、貫通させない構成にしたことにより、係合用の取付け穴による強度低下の発生がなく、取付け穴からの水、尿、洗剤、垢等の浸入による機器への汚損等が発生することを防止するといった効果を有する。また故障等の原因により、ダンパ手段の交換が必要となったとき、本体の外側からネジ等により、簡単に取り替えが可能となるといった効果を有する。
【0009】前記技術的課題を解決するために、本発明の請求項2において講じた技術的手段(以下、第2の技術的手段と称する。)は、前記本体の回動軸は、前記本体を前記便器の後方向へ回動できるよう、前記設置板の上面に設けてあり、かつダンパ手段は本体と前記便器又は前記設置板との間に介在させてあることを特徴とする請求項1記載の人体局部洗浄装置である。
【0010】前記第2の技術的手段による効果は、以下のようである。
【0011】この場合には、前記本体の回動方向が後方向となるため、本体の裏面を前方向に向けて開放することができ、清掃作業を容易にすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、図面に基づいて説明する。
【0013】本実施例の人体局部洗浄装置は、図1に示すごとく、洗浄機能を有する本体10と、便器5と、該便器5に固定されて本体10を配設した設置板4とよりなる。また本体10は、便座11と便蓋12とを回転可能に有してなる。
【0014】洗浄便座1は、便器5と本体10との間に清掃可能な空隙部分Sを形成するべく、本体10を浮上させるための浮上機構を有する。
【0015】この浮上機構は、本体10を便器5の外方向へ回動させるための回動機構を有しており、該回動機構は、設置板4と本体10との間を連結する回動軸22と、本体10の回動を弾性的に行わせるためのダンパ手段3を有する。
【0016】図2、図3に示すごとく、本体10を便器5の後方へ移動できるよう、設置板4の上面に設けてあり、かつ、ダンパ手段3は本体10と便器5との間に介在してある。
【0017】前記設置板4は、図1に示すごとく、2つの固定用長穴44を有すると共に、両側に回動軸44を配設するための軸受けガイド43を有する。この軸受けガイド43は、前後方向に長穴状に形成されており、後述するごとく、回動軸22を前後方向にスライド可能に保持するよう構成されている。
【0018】また設置板4は、図1に示すごとく、固定ボルト45を、前記長穴44及び便器5の取付け穴を貫通させ、パッキン48、ワッシャ47を介してナット46により締め付けることにより、便器5上部に固定されている。
【0019】また、前記本体10は、図1に示すごとく、その底面19後部に内方に突出する一対の回動軸22を有していると共に、底面19の一端側にはダンパ手段3を設けてなるそして、前記回動軸22は、設置板4の軸受けガイド43に対して、前後方向にスライド可能に係合させる。
【0020】次に、本体10に設けたダンパ手段3は、図2、図4、図5、図6に示すごとく、ダンパケース31内に、コイルスプリングSPが配設されている。なお図4、図6は、図1のA−A′線断面図であり、図5は図4のダンパケース31部分のコイルスプリングSPが格納された状態を示す拡大図面である。図5は、図4のX方向から見たダンパ手段の平面図である。
【0021】図6において、コイルスプリングSPの一端SP1はダンパケース31の切り欠き(図示せず)に保持され、他端SP2はホルダHの切り欠きに保持されている。ホルダHは、シャフトSH(図5参照)によりアーム33に連結されているため、一体となって作動する。なお、アーム33はシャフトSに固定された回転軸32に椀部331、332により固着されている。
【0022】アーム33の収納状態では、コイルスプリングSPが伸ばされている状態になっており、反力によりアーム33は突出しようとする為、本体10を持ち上げて(傾斜させて)やれば、アーム33がP方向に回動して出てくる。
【0023】また図示しないロック機構によりアーム33は図6の位置で回動を終了する。
【0024】次に前記ダンパ手段3の本体10への取付け構造について説明する。図4、図5に示すように、前記本体10に本体10内部まで貫通されていない凹部状の取付け穴11が設けられている。スリーブ31はネジ受け部321、322が突出されている。このネジ受け部321、322にはネジ6を貫通する貫通穴3211、3221が貫設されている。
【0025】このような構造において、前記の2個の取付け穴11、11に対して、前記本体10の外方(本体10の下方)からのネジ6、6等の取付け部材により、貫通穴32113221を介し、ダンパケース31が、取付けられ、ダンパ手段3が強固に取付けられる。
【0026】このように、ダンパ手段を止め付けるための取付け穴を本体内部まで、貫通させない構成にしたことにより、係合用の取付け穴による強度低下の発生がなく、貫通穴からの水、尿、洗剤、垢等の浸入による本体内部及び電子機器等への汚損等が発生することを防止する。
【0027】また故障等の原因により、ダンパ手段の交換が必要となったとき、本体の外側から簡単に取り替えが可能となる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、便器と、便座と便蓋とを回転可能に有してなる洗浄機能を有する本体と、該本体は、前記便器と前記本体との間に清掃可能な空隙部分を形成するべく、前記本体を浮上させるための浮上機構を有し、前記浮上機構は、前記本体を前記便器の外方向へ回動させるための回動機構を有し、該回動機構は、前記便器に固定されて前記本体を配設した設置板と前記本体との間を連結する回動軸と、前記本体の回動を弾性的に行わせるためのダンパ手段とからなり、前記本体に、前記本体内部まで貫通されていない凹部状の取付け穴を設け、前記本体外方から取付け部材を前記取付け穴に挿入して前記ダンパ手段を取付けるように構成したことを特徴とする人体局部洗浄装置であるので、係合用の取付け穴による強度低下の発生がなく、貫通穴からの水、尿、洗剤、垢等の浸入による本体内部及び電子機器等への汚損等が発生することを防止する。
【0029】また故障等の原因により、ダンパ手段の交換が必要となったとき、本体の外側から簡単に取り替えが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000000011
【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月24日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−267069
【公開日】 平成11年(1999)10月5日
【出願番号】 特願平10−75821