| 【発明の名称】 |
シャワーヘッド |
| 【発明者】 |
【氏名】塩山 陽一
【氏名】熊倉 大助
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| 【要約】 |
【課題】部品点数を増やすことなく、また、ミストの粒子径を大きくすることなく、ミストの発生量を増やす。
【解決手段】シャワーヘッド本体1にシャワー散水体5及びミスト噴出体29を設け、水路切替手段28によってシャワー又はミストのいずれかを選択できるようにする。前記ミスト噴出体29は、ほぼ円柱状の凹面を有する渦室36と、この渦室36の接線方向に点対称に形成した溝部37と、この溝部37の先端に形成した貫通孔38とからなる給水路を複数有する内板31及びほぼ中央がくびれた鼓状の小孔41を前記渦室36に対応させて形成した外板32を重ね合わせて構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シャワーヘッド本体と、シャワー散水体と、ミスト噴出体と、前記シャワー散水体又はミスト噴出体への水路を選択的に切り替える水路切替手段とを有するシャワーヘッドにおいて、前記ミスト噴出体を、略中央がくびれた鼓状の複数の小孔を穿設した外板と、該小孔に連通する給水路を形成した内板とを密着させることによって構成するとともに、前記給水路を、渦室と、該渦室の接線方向に刻設された複数の溝部と、該複数の溝部の端部に貫通して設けられた貫通孔とから形成したことを特徴とするシャワーヘッド。 【請求項2】 前記渦室内において円錐状の突起部をほぼ中央部に形成したことを特徴とする請求項1記載のシャワーヘッド。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、浴室等で使用するシャワー装置のシャワーヘッドに関するものであり、特に、シャワーの噴出及びミストの噴霧の切り替えが可能なシャワーヘッドに関するものである。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来、入浴前に浴室でミストを発生させて浴室を温めたり、スチームサウナを行えるようにしたミスト発生装置が知られている。これは、例えば特開平5−15570号公報や実開平5−58096号公報等に記載されているように、給湯器から複数の噴出ノズルへお湯を供給してミストを発生させるものである。しかしながら、これらのミスト発生装置は、設置するために工事が必要であったり、浴室内で大きな容積を占めたり、設置に手間がかかってしまったり、使用後は浴室から持ち出し充電させなければならない等の問題点があった。 【0003】これらの問題点を解決するものとして、例えば特開平8−117309号公報等に記載されているように、シャワー装置のシャワーヘッドにミスト発生機構を組み込んだものが知られている。しかしながら、これらのシャワーヘッドで大量のミストを発生させようとした場合、噴霧ノズルを複数設けるか、一つのノズルから出す水量を増やす方法が考えられるが、前者の構造ではノズルの数だけ部品点数が増えてしまうので、コストが高くなってしまい、後者の方法では、湯量を増やせば増やすほどミストの粒子径が大きくなりすぎてしまうので、その分浴室内温度を上げるのに効率が悪くなるという欠点があった。 【0004】本発明は以上の問題点を解決して、部品点数を増やすことなく、また、ミストの粒子径を大きくすることなく、ミストの発生量を増やすことができるシャワーヘッドを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、シャワーヘッド本体と、シャワー流出口と、ミスト噴出手段と、前記シャワー噴出手段又はミスト噴出手段への水路を選択的に切り替える水路切替手段とを有するシャワーヘッドにおいて、前記ミスト噴出体を、略中央がくびれた鼓状の複数の小孔を穿設した外板と、該小孔に連通する給水路を形成した内板とを密着させることによって構成するとともに、前記給水路を、渦室と、該渦室の接線方向に刻設された複数の溝部と、該複数の溝部の端部に貫通して設けられた貫通孔とから形成したものである。 【0006】本発明は以上のように構成することにより、水路切替手段をシャワー流出口側に切り替えると、供給された湯はシャワー流出口から流出する。そして、水路切替手段をミスト噴出手段側に切り替えると、供給された湯は貫通孔から溝部を通って渦室に流入し、渦室内で渦流となり、小孔から微細なミストとして噴霧される。 【0007】また、本発明は、前記渦室内のほぼ中央部に円錐状の突起部を形成したものである。 【0008】本発明は以上のように構成することにより、供給された湯が貫通孔から溝部を通って渦室に流入し、渦室内で渦流となり、突起部と小孔の間から微細なミストとして噴霧される。 【0009】 【発明の実施形態】以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。1は、内部に通水路2を形成したシャワーヘッド本体である。このシャワーヘッド本体1には、第1の通水孔3を介して前記通水路2に連通するシャワー水室4が形成されている。そしてこのシャワー水室4には、シャワー散水体5がビス6によって固定されている。また、第1の通水孔3の通水路2側の開口は、斜面7aを有する突部7に形成されている。一方、前記通水路2の前記第1の通水孔3と対向する部分には開口部8が形成されており、該開口部8には、第2の通水孔9を貫通して形成した水流板10が、パッキン11を介して図示しないビス等によって取り付けられている。前記第2の通水孔9の通水路2側の開口は斜面12aを有する突部12に形成されており、そして前記斜面12aは、前記斜面7aと略平行に且つ対向して形成されている。また、前記水流板10の通水路2側には、凹部13が形成されている。そして、該凹部13と対向して、前記通水路2には貫通軸孔14が形成されており、この貫通軸孔14のそれぞれ内側開口と外側開口に径大部15、16が形成されている。そして、前記凹部13及び前記貫通軸孔14とで、回動体17が回動自在に軸支されている。該回動体17は、前記凹部13に当接する突部18と、前記貫通軸孔14に挿入される軸部19と、該軸部19と直交して設けられた取付孔20より構成されている。前記突部18は、ワッシャー21を介して前記凹部13に当接していると共に、前記軸部19は、径大部15にてワッシャー22及びパッキン23によってシールされて前記貫通軸孔14に挿入され、更に径大部16にてパッキン24によってシールされている。また、前記軸部19の先端側には、該軸部19の軸方向と直交する方向に突出した操作部25が取り付けられている。前記取付孔20には、わずかに上下に回動自在となるように基端が軸支された切替棒26が取り付けられており、そしてこの切替棒26の先端には、ゴム製等の切替球27が、前記切替棒26の軸方向を中心に回動自在に取り付けられている。このようにして、第1の通水孔3、突部7、第2の通水孔9、水流板10、突部12、凹部13、貫通軸孔14、回動体17、操作部25、切替棒26、切替球27によって、水路切替手段28が構成される。また、前記水流板10を覆って、ミスト噴出体29がパッキン30を介して取り付けられている。前記ミスト噴出体29は、内板31と外板32を重ね合わせて構成されており、該外板32の外方から図示しないビス等によって開口部8に固定され、更にこれらのビス等を覆って枠33が取り付けられている。そして、このようにしてミスト噴出体29が開口部8に固定されることにより、ミスト水室34が形成される。なお、35はシャワーヘッド本体1を図示しないホースに接続するための接続部である。 【0010】前記内板31には、ほぼ円柱状の凹面を有し且つ板厚の1/3程度の深さの渦室36が複数形成されている。そして、この渦室36の接線方向には、渦室36と同じ深さの一対の溝部37が、渦室の中心を基準として点対称に形成されており、更に各溝部37の先端部には、内板31を貫通して貫通孔38が形成されている。そしてこれら渦室36、溝部37及び貫通孔38によって、給水路が形成されている。前記外板32には、円錐状の凹面を有する内凹部39と、同じく円錐状の凹面を有する外凹部40とが連通して形成された、ほぼ中央がくびれた鼓状の小孔41が前記渦室36に対応して形成されている。 【0011】次に、本実施例の動作について説明する。まず、シャワーとして使用する場合について説明する。操作部25をシャワー側に切り替えるように操作すると、回動体17が回動し、これに伴って切替棒26も回動し、切替棒26の先端に取り付けられた切替球27が転がりながら突部12の斜面12aに乗り上げ、第2の通水孔9が切替球27によって閉塞される。そして、図示しない蛇口を開き、水を供給すると、通水路2から流入した水は第1の通水孔3を経由してシャワー水室4に流入し、シャワー散水体5からシャワー水流として散水される。 【0012】次に、ミストを発生する場合について説明する。操作部25をミスト側に切り替えるように操作すると、回動体17が回動し、これに伴って切替棒26も回動し、切替棒26の先端に取り付けられた切替球27が転がりながら突部7の斜面7aに乗り上げ、第1の通水孔3が切替球27によって閉塞される。そして、図示しない蛇口を開き、水を供給すると、通水路2から流入した水は第2の通水孔9を経由してミスト水室34に流入する。そして、ミスト水室34に流入した水は、貫通孔38から溝部37を経て渦室36に流入する。前記溝部37は渦室36の接線方向で且つ渦室の中心を基準として点対称に連通しており、また渦室36が円柱状の凹面に形成されているので、渦室36に流入した水は渦室36内で渦を巻くことになる。そして、この渦を巻いた水流が内凹部39の円錐状の凹面に沿って小穴40から散水される際に、細かい霧状になって散水される。 【0013】次に、本発明の他の実施例について、図面を用いて説明する。なお、前記実施例と共通する部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。前記内板31には、ほぼ円柱状の凹面を有し且つ板厚の1/3程度の深さの渦室36が複数形成されている。そして、この渦室36の接線方向には、渦室36と同じ深さの一対の溝部37が、渦室の中心を基準として点対称に形成されており、更に各溝部37の先端部には、内板31を貫通して貫通孔38が形成されている。そしてこれら渦室36、溝部37及び貫通孔38によって、給水路が形成されている。そして更に、前記渦室36のほぼ中央には、円錐状の突起部42が形成されている。前記外板32には、円錐状の凹面を有する内凹部39と、同じく円錐状の凹面を有する外凹部40とが連通して形成された、ほぼ中央がくびれた鼓状の小孔41が前記渦室36に対応して形成されている。そして、前記突起部42の先端43は、小孔41の径小部44近傍のほぼ中央に位置する。 【0014】次に、本実施例の動作について説明する。なお、シャワーとして使用する場合は前記実施例と同一であるので、その説明を省略する。操作部25をミスト側に切り替えるように操作すると、回動体17が回動し、これに伴って切替棒26も回動し、切替棒26の先端に取り付けられた切替球27が転がりながら突部7の斜面7aに乗り上げ、第1の通水孔3が切替球27によって閉塞される。そして、図示しない蛇口を開き、水を供給すると、通水路2から流入した水は第2の通水孔9を経由してミスト水室34に流入する。そして、ミスト水室34に流入した水は、貫通孔38から溝部37を経て渦室36に流入する。前記溝部37は渦室36の接線方向で且つ渦室の中心を基準として点対称に連通しており、また渦室36が円柱状の凹面に形成されているので、渦室36に流入した水は渦室36内で且つ突起部42の周囲で渦を巻くことになる。そして、この渦を巻いた水流が内凹部39の円錐状の凹面及び突起部42の間を通って小穴40から散水される際に、細かい霧状になって噴出される。この時、小孔41の径小部44と突起部42の先端43との間が狭いほど、噴出されるミストの粒径は小さくなる。 【0015】なお、本発明は以上の実施例に限定されるものではなく、発明の要旨内で適宜変形が可能である。例えば、本実施例において、シャワーとミストの切り替えには、切替棒と切替球を用いた切替機構を用いたが、これは他の切替機構を用いても良い。 【0016】 【発明の効果】請求項1の本発明は以上のように構成することにより、水路切替手段をシャワー流出口側に切り替えると、供給された湯はシャワー流出口から流出し、そして、水路切替手段をミスト噴出手段側に切り替えると、供給された湯は貫通孔から溝部を通って渦室に流入し、渦室内で渦流となり、小孔から微細なミストとして噴霧されるので、ミストの出る穴の数を増やすだけで、噴出されるミストの粒径を変えずにミスト発生量を増やすことが可能となる。逆に、ミスト発生量を同じにした場合、噴出されるミストの粒径をより小さくすることができる。従って、部品点数が増えることがなく、これにより低コストで装置を作ることができる。また、湯から浴室内空気への熱変換効率が上がり、比較的早く浴室内の温度を上げることが可能となる。 【0017】また、請求項2の本発明は以上のように構成することにより、供給された湯が貫通孔から溝部を通って渦室に流入し、渦室内で渦流となり、突起部と小孔の間から微細なミストとして噴霧されるので、より一層粒径の小さなミストを噴出させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000109325 【氏名又は名称】ツインバード工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月25日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−267059 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−77687 |
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