| 【発明の名称】 |
浴槽保温材の貼付方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 弘水
【氏名】塚田 均
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| 【要約】 |
【課題】剥離しないように保温材を浴槽本体に貼り付ける作業の簡易化をはかる。
【解決手段】浴槽本体1の裏面に粘着剤により保温材3を貼り付けた後に該保温材3の重合する端縁部分を加熱することによりスポット状の溶着結合部を形成して結合する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】浴槽本体の裏面に粘着剤により保温材を貼り付ける浴槽保温材の貼付方法において、粘着剤によって浴槽本体に貼付した前記保温材の重合する端縁部分を熱により溶着して結合することを特徴とする浴槽保温材の貼付方法。 【請求項2】浴槽保温材は、ポリエチレンフォームであることを特徴とする請求項1に記載の浴槽保温材の貼付方法。 【請求項3】熱による溶着結合部は、外側の保温材の端縁に沿って形成することを特徴とする請求項1または2に記載の浴槽保温材の貼付方法。 【請求項4】熱による溶着結合は、スポット溶着の列によって行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の浴槽保温材の貼付方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽本体の裏面に保温材を貼り付ける浴槽保温材の貼付方法に関する。 【0002】 【従来の技術】浴槽本体の裏面には、熱放散を抑制するために、保温材を貼り付けている。この保温材の突き合せ端縁部分は、重ね合わせることにより隙間が発生しないようにしているが、粘着剤の劣化による端縁からの剥離を防止するために、この端縁を覆うようにビニール粘着テープを貼り付けている。 【0003】図6〜図9は、このような従来の保温材付き浴槽を示している。 【0004】浴槽本体1は、その裏面に、その片側面にアクリル系粘着剤2(図9参照)を塗布したポリエチレンフォームからなる保温材3を貼り付けて熱放散を抑制し、保温性に優れた浴槽としている。連続した保温材3を貼り付けることが困難な曲面や起伏面には、例えば浴槽本体1の長手側面と短手側面や肘掛け部4や腰掛け部5等の段差部分には、分割した保温材3を貼り付けるようにしているが、図9に示すように、隣合う保温材3の端縁部の重ね合わせ部分3a,3bは、低温環境下における粘着剤2の粘着力低下によって端縁から自然に剥離することが多かった。この剥離を防止するために、重なり合う部分の外側の端縁には、この端縁を覆うように結合補強用のビニール粘着テープ6を貼り付けて押えている。 【0005】なお、7は、浴槽本体1の底に設けた脚である。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の剥離防止方法は、使用するビニール粘着テープ等の補強部材の材料費や複雑な貼付作業が発生するために、浴槽の製造価格を高くする要因の1つとなっている。 【0007】本発明の目的は、保温材の重ね合わせ端縁部分の結合力を大きくして端縁からの剥離を防止することができる安価な保温材貼付方法を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、浴槽本体の裏面に粘着剤により保温材を貼り付ける浴槽保温材の貼付方法において、前記保温材の重合する端縁部分を熱により溶着して結合することを特徴とするものである。 【0009】浴槽保温材は、ポリエチレンフォームであることを特徴とする。 【0010】また、熱による溶着結合部は、外側の保温材の端縁に沿って形成することを特徴とする。 【0011】そして、熱による溶着結合は、スポット溶着の列によって行うことを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1〜図5を参照して説明する。 【0013】本発明は、浴槽本体の裏面に粘着剤により保温材を貼り付ける浴槽保温材の貼付方法において、前記保温材の重合する端縁部分を熱により溶着して結合することによって、粘着剤の粘着力の低下による剥離を防止することができるようにした簡単な保温材貼付方法である。 【0014】この実施形態において使用するポリエチレンフォームのシート状の保温材3は、その片側面にアクリル系粘着剤2(図3参照)を塗布したもので、浴槽本体1の裏側の貼付面の形状に合わせて裁断して複数の保温材片とし、これらの保温材片を浴槽本体1の裏面に貼り付ける。隣合う保温材片は、図3に示すように、その端縁部分3a,3bを重ね合わせるように貼り付け、その後、この重合した端縁部分3a,3bを、その外側の端縁部分3aの端縁に沿って加熱具によって加熱することにより、上下の保温材片(3a,3b)を溶かして一体化した溶着結合部3cを形成して補強結合する。 【0015】なお、保温材3がポリエチレンフォームの場合には、110〜230℃前後の加熱温度で加熱することにより、上側の保温材片3aと共に下側の保温材片3bの表面側が溶けて溶着結合する。 【0016】加熱具は、粘着剤2によって貼り付けた保温材3の端縁部分3a,3bに対して、その外側の端縁部分3aの端縁に沿ってスポット状の溶着結合部3cの列を形成するのに好都合な携帯型のドライヤー8(図4参照)や電気こて9(図5参照)を使用する。 【0017】図4に示したドライヤー8は、電気ヒータを内蔵したドライヤー本体8aに4つの熱風吹出口8bを並べて形成し、取っ手8cを掴んで前記熱風吹出口8bを外側の端縁部分3aの端縁に沿うように近付けることにより、この端縁部分3a,3bを溶かしてスポット状の溶着結合部3cの列を形成する形態である。 【0018】図5に示した電気こて9は、電気こて本体9aに電気ヒータを内蔵した4本の加熱片9bを並べて起立させ、取っ手9cを掴んで前記加熱片9bを外側の端縁部分3aの端縁に沿うように当接することにより、この端縁部分3a,3bを溶かしてスポット状の溶着結合部3cの列を形成する形態である。 【0019】使用する加熱具は、更に別の形態に変形することもできる。 【0020】このように、保温材3の複数の部片をその片面に塗布した粘着剤2によって浴槽本体1の裏面に貼り付け、その後、重合した端縁部分3a,3bを加熱することにより溶かして溶着結合部3cを形成して結合力を強化することにより、補強作業が簡単になり、しかも補強部材も不要である。特に、粘着剤2により貼り付けた保温材3a,3bに対して、複数の加熱部を備えた加熱具を近付けまたは当接して該保温材3a,3bをスポット状に溶かして溶着結合部3cの列を形成する方法は、溶着作業が簡単で作業時間を大幅に短縮することができる。 【0021】 【発明の効果】本発明の保温材の貼付方法は、粘着剤によって貼り付けた保温材の重合部分を加熱具によって加熱溶着して溶着結合部を形成することにより結合を補強するので、補強結合作業が簡単になり、しかもビニール粘着テープ等の補強部材を用いる必要がないので、製造価格の低減に有効である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004455 【氏名又は名称】日立化成工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月27日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】高田 幸彦 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−244170 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−47267 |
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