| 【発明の名称】 |
昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】梅川 和重
【氏名】天野 種久
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| 【要約】 |
【課題】簡単な施工で取り付け作業が迅速に行え、かつ、鏡と収納部との両方を備えた一般標準品の化粧鏡を使用することができ、水仕舞いがよく、使い勝手のよい昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造を提供する。
【解決手段】後方部壁面9にスペーサー5を取り付け、このスペーサー5を挟んで化粧鏡4を取り付ける。スペーサー5下方の化粧鏡4の下部裏面には、洗面ボール2のバックガード3が挿入される空間を設け、昇降式洗面化粧台1を昇降したとき、バックガード3が空間内を上下する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 洗面ボールが昇降自在の昇降式洗面化粧台の上方に配置される化粧鏡の取り付け構造において、洗面ボールの後部上面に立設するバックガードの奥行寸法よりも大きい奥行寸法としたスペーサーを、上記洗面ボールの最上昇位置におけるバックガードより上方の後方部壁面に固定し、上記スペーサーの下面よりも化粧鏡の下部が下がった状態となるように、スペーサー上に化粧鏡を取り付けて、化粧鏡の下部背面に空間を形成し、上記空間内を洗面ボールのバックカードが上下するようにしたことを特徴とする昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造。 【請求項2】 化粧鏡が、収納部を備えた形状のものであることを特徴とする請求項1に記載の昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造。 【請求項3】 化粧鏡が、洗面ボールの最下降位置におけるバックガードの上面よりも化粧鏡の下面が低い位置となるようにスペーサ上に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造、詳しくは、昇降式洗面化粧台の上方に配置される別体からなる化粧鏡の取り付け構造に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、生活環境の改善に対する関心が高まり、洗面化粧台においても、特に、高齢化社会に向かって、使用者の体格、健康状態等に合わせて、その洗面ボールの高さを適宜上下に昇降することのできる昇降式洗面化粧台が注目されるようになってきている。そこで、この昇降式洗面化粧台への化粧鏡の取り付け方をいかにすれば、施工が簡単で、しかも、使い勝手がよくなるかということが課題となっている。 【0003】従来において、上下に昇降する機能のない床面据え置き型の洗面化粧台における化粧鏡の取り付けは、図5に示すように、床面に据え置いた洗面化粧台10の洗面ボール2の後部上面に立設するバッグガード3の上面に、防水テープ11等を介して化粧鏡4を載せ、後方部壁面9に化粧鏡固定ねじ7で化粧鏡4を固定する構造が、一般的に採られている。 【0004】しかし、上記化粧鏡4の取り付け構造では、洗面ボールが上下に昇降する昇降式洗面化粧台においては、昇降式洗面化粧台を上昇させるとき後方部壁面9に固定した化粧鏡4下面に洗面ボール2のバックガード3が当たって上方向に動かすことができない。さりとて、化粧鏡の取り付け位置を高くすることにより化粧鏡とバックガードとの間隔が充分にできて、このように化粧鏡にバックガードが当たって上方向に動かすことができないという障害はなくなるものの、使用者の化粧鏡部分の使い勝手を考慮すると、化粧鏡をあまり高くすることはできないのである。そこで、洗面ボールを上方向に動かせるようにするには、化粧鏡を含む洗面化粧台セット全体を昇降させるようにするか、または、化粧鏡と洗面化粧台とを分離したタイプにして、化粧鏡を、洗面ボールのバックカードと干渉しない後方側に位置させて後方部壁面9に取り付ける等の対策が必要になる。 【0005】前者の化粧鏡を含む洗面化粧台セット全体を昇降させるようにした従来の昇降式洗面化粧台の構造を図6に示す。図6においては、後方部壁面9に立設して固定されたパネル12に昇降式洗面化粧台1−1を被せるように載せ、このパネル12に設けた昇降機構によりパネル12の範囲内で昇降式洗面化粧台が上下に昇降することにより、昇降式洗面化粧台1−1の高さが調節できる構造となっている。 【0006】次に、後者の化粧鏡を洗面ボールのバックカードの後方側に位置させて後方部壁面に取り付けるようにした従来の昇降式洗面化粧台の構造を図7に示す。図7においては、収納部としての収納棚のない鏡単板13を後方部壁面9に固定し、その鏡単板13の手前側を洗面ボール2が上下するように、昇降式洗面化粧台1−2を設置する。そして、洗面ボール2の背面と鏡単板13との間の隙間に水が入るのを防止するために、洗面ボール2の背部上面に、鏡単板13部分の収納部の不足を補うための適宜の高さの防水カバー兼収納ボックス14を取り付ける構造となっている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の技術で述べた図6の化粧鏡を含む洗面化粧台セット全体を昇降させるようにした昇降式洗面化粧台の場合は、重量も大きく、高さも高い洗面化粧台セット全体をスムーズに、かつ、安全に昇降できるようにするためには、安定した昇降機構とガイドが必要であり、大掛かりな設備となって、価格的にも高いものになる。 【0008】また、図7のように化粧鏡としての鏡単板を、洗面ボールのバックカードの後方側に位置させて取り付けるようにした昇降式洗面化粧台の場合には、洗面ボール2のバックガード背面と鏡単板13との間の隙間に防水処理としての防水カバー兼収納ボックス14等の取り付けが必要となるとともに、この防水カバー兼収納ボックス14の収納量が化粧鏡に比べて少ないため使い勝手が劣り、更に、昇降式洗面化粧台1−2が上方向に動いていくに従い、下方向から鏡単板13の鏡が防水カバー兼収納ボックス14で隠されて、鏡単板13の鏡部分の露出面積が狭くなっていくため、背の低い子供などには鏡が使いづらい等の問題点がある。 【0009】また、上記いずれの昇降式洗面化粧台においても、洗面化粧台セットに合わせた特殊な仕様の化粧鏡の構造となったり、鏡のみの鏡単板となるため、鏡と収納部の両方を備えた形状の一般標準品の化粧鏡を簡単に据付けてそのまま使用することができなかった。 【0010】本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、昇降式洗面化粧台と化粧鏡の取り付け以外の手間を極力少ないものとし、特殊な仕様、構造を用いなくても簡単な施工で取り付け作業が迅速に行え、かつ、一般標準品の化粧鏡を使用することもできて、水仕舞いがよく、しかも、使い勝手のよい昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、請求項1の発明は、洗面ボールが昇降自在の昇降式洗面化粧台の上方に配置される化粧鏡の取り付け構造において、洗面ボールの後部上面に立設するバックガードの奥行寸法よりも大きい奥行寸法としたスペーサーを、上記洗面ボールの最上昇位置におけるバックガードより上方の後方部壁面に固定し、上記スペーサーの下面よりも化粧鏡の下部が下がった状態となるように、スペーサー上に化粧鏡を取り付けて、化粧鏡の下部背面に空間を形成し、上記空間内を洗面ボールのバックカードが上下するようにしたことを特徴とする。 【0012】請求項2の発明は、請求項1に記載のの発明において、化粧鏡が、収納部を備えた形状のものであることを特徴とする。 【0013】また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、化粧鏡が、洗面ボールの最下降位置におけるバックガードの上面よりも化粧鏡の下面が低い位置となるようにスペーサ上に取り付けられていることを特徴とする。 【0014】なお、本発明における洗面ボールとは、洗面器とバックカードとが一体の陶器製のものの他、陶器製洗面器にバックカードと一体のカウンタを取り付けたもの等を含む。 【0015】また、本発明におけるスペーサーの下面とは、昇降するバックカードの上面と対向するスペーサーの下の面をいう。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。 【0017】図1は、本発明に係る昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造の一実施の形態を示す側面図である。 【0018】図1において、1は、後部上面に立設したバックガード3を備えた洗面ボール2が昇降自在の昇降式洗面化粧台で、この昇降式洗面化粧台1は、後方部壁面9に沿って床面に設置される。上記昇降式洗面化粧台1の上方に配置する化粧鏡4は、スペーサー5を介して上記後方部壁面9に取り付けられる。化粧鏡4は、この実施の形態では、図示は省略したが、鏡と収納部の両方を備えた形状の一般標準品の化粧鏡を用いている。 【0019】図2は、昇降式洗面化粧台昇降時の化粧鏡と洗面ボールの後部上面に立設されたバックガードの関係を示す側面図である。図2に示すように、スペーサー5の奥行寸法HS は、図1に示した洗面ボール2のバックガード3の奥行寸法HB よりも大きくしてあり、また、スペーサー5は、上記洗面ボール2の最上昇位置(図2の2点鎖線)におけるバックガード3の上面より上方の後方部壁面9に固定する。そして、上記スペーサー5の下面BS よりも化粧鏡4の下部MU が下がっていて、洗面ボール2の最下降位置におけるバックガード3の上面TB が、化粧鏡4の下面BM よりも高くなっている状態で、スペーサー5上に化粧鏡4を取り付ける。 【0020】これにより、スペーサー5下方の化粧鏡4の下部MU の裏面に、洗面ボール2のバックガード3が挿入される空間Sが形成され、昇降式洗面化粧台1を昇降したとき、バックガード3がその空間S内を上下するようになって、昇降する昇降式洗面化粧台1の洗面ボール2のバックカード3と化粧鏡4との干渉は避けられ、昇降式洗面化粧台1はスムーズに昇降することができる。また、洗面ボール2の最下降位置のおけるバックガード3の上面TB が、化粧鏡4の下面BM よりも高くなっているから、常に化粧鏡本体が昇降式洗面化粧台の洗面ボールのバックガードの手前方向を覆い被さった状態となり、水支舞いがよくなる。 【0021】このように構成される昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け方法を、図3および図4を参照して説明する。先ず、図3に示すように、最上昇位置まで上昇させた昇降式洗面化粧台1の洗面ボール2のバックガード3上に、適宜の厚さの板6を載せ、更に、その上にスペーサー5を載せた状態で、スペーサー5を後方部壁面9にスペーサー固定ねじ8で固定し、その後に、板6を抜き取る。 【0022】次に、図4に示すように、化粧鏡4を、後方部壁面9に固定したスペーサー5の上面と化粧鏡4の上面が略面一になるように位置決めし、スペーサー5の下面BS より化粧鏡4の下部MU が下がってバックガード3を覆う状態にした後、手前方向から化粧鏡固定ねじ7によりスペーサ5に取り付ける。 【0023】このように、本発明による昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造によれば、取付け作業はきわめて簡単であり、洗面ボール2の昇降動作もスムーズに行える。 【0024】なお、本発明の昇降式洗面化粧台における化粧鏡の取り付け構造は、上述の実施の形態に限るものではない。例えば、バックガード3が洗面ボール2と一体のものに限らず、カウンタに嵌め込んで取り付けた洗面ボール2を用いて、カウンタにバックガード3を設けたものでもよい。 【0025】 【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発明は、洗面ボールの後部上面に立設するバックガードの奥行寸法よりも大きい奥行寸法としたスペーサーを、上記洗面ボールの最上昇位置におけるバックガードより上方の後方部壁面に固定し、上記スペーサーの下面よりも化粧鏡の下部が下がった状態となるように、スペーサー上に化粧鏡を取り付けて、化粧鏡の下部背面に空間を形成し、上記空間内を洗面ボールのバックカードが上下するようにしたから、化粧鏡と洗面ボールのバックガードとの干渉がなく、使用者が容易に洗面ボールの高さを調節することができ、スペーサーを追加しただけの簡単な構造であるので、施工も簡単であり、また、鏡と収納部の両方を備えた一般標準品の化粧鏡を昇降式洗面化粧台に使用することが可能となる。 【0026】化粧鏡を、洗面ボールの最下降位置におけるバックガードの上面よりも、化粧鏡の下面が低い位置となるようにスペーサに取り付けるようにすれば、常に化粧鏡の下部が昇降式洗面化粧台における洗面ボールのバックガードの手前方向を覆い被さった状態となり、背面の後方部壁面に水がまわる恐れが少なく、特別の防水対策を施す必要もなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004455 【氏名又は名称】日立化成工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】和田 成則
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| 【公開番号】 |
特開平11−239543 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)9月7日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−44033 |
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