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【発明の名称】 浴槽用充填材及びそれを用いた風呂
【発明者】 【氏名】小島 愛光
【課題】温浴効果の大きな新しい入浴システムを提供する。

【解決手段】見かけ比重が0.5〜1.5で平均粒子径が5〜15mmのセラミック質多孔球状体を温水浴槽に充填し人体要部が上記球状体に包囲された形で入浴すると大きな温浴効果が得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 見かけ比重が0.5〜1.5で平均粒子径が5〜15mmのセラミック質多孔球状体からなる浴槽用充填材。
【請求項2】 セラミック質多孔球状体が遠赤外線放射性セラミック質粉末を球状に成形し焼成して製造したものである請求項1記載の浴槽用充填材。
【請求項3】 遠赤外線放射性セラミック質粉末が花こう斑岩の粉末である請求項2記載の浴槽用充填材。
【請求項4】 花こう斑岩が角閃石岩である請求項3記載の浴槽用充填材。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の充填材を浴槽の湯水充填高さの20%以上の高さに充填してなる浴槽。
【請求項6】 充填材の充填高さが湯水充填高さの40〜90%である請求項5記載の浴槽。
【請求項7】 バブリング装置と湯水の循環濾過装置を備えてなる請求項5又は6記載の浴槽。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は温浴効果に優れた風呂の浴槽内に用いる充填材及びそれを用いた浴槽に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から血行促進、湯ざめ防止等の温水風呂の温浴効果を高める手段として各種の温泉成分や薬品類を添加する手段等が広く実用されているが、依然としてより大きな温浴効果を与える添加剤や風呂システムの開発が望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる実状に鑑み、本発明の目的は大きな温浴効果をもつ新しい方式の風呂システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1に、見かけ比重が0.5〜1.5で平均粒子径が5〜15mmのセラミック質多孔球状体からなる浴槽用充填材である。本発明は、第2に、上記した充填材を湯水充填高さの20%以上の高さ、好ましくは入浴した人体のほぼ半身が包囲されるに十分な高さに充填してなる浴槽にある。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は所定の見かけ比重と平均粒子径をもつセラミック質多孔球状体を温水風呂の浴槽内に多数充填し、人体の要部、就中下半身が該球状体で包囲された状態で入浴することにより極めて大きな血行促進、湯ざめ防止効果が得られることを見出したことに第1の特徴がある。本発明で用いるセラミック質多孔質球状体は平均粒子径が5〜15mm、好ましくは8〜12mmで、見かけ比重が0.5〜1.5、好ましくは0.8〜1.2をもつものであり、特に1回の充填に用いる多孔質球状体全体ができるだけ均一な粒子径と見かけ比重をもつことが好ましい。
【0006】これらの球状体は従来の多孔質セラミック成形体の製造法に準じて製造しうる。具体的には、セラミック質鉱物ないしセラミック質形成性物質の粉末と粘土等のバインダーとたとえば木質粉末等の可燃成分との混合物から所望の球状体を成形し、たとえば700〜1200℃といったセラミック材料形成温度に焼成することによって容易に製造することができる。この場合可燃性成分の量及び大きさに応じて見かけ比重を調節することができる。セラミック質材料としては天然セラミック、合成セラミックのいずれの使用も可能である。
【0007】従来からセラミックには遠赤外線放射性をもつものが多く知られており、本発明ではそれらが好ましく用いられるが、特に3〜15mμの遠赤外線領域の遠赤外線放射率が50%以上、特に80%以上のものが一層好ましく用いられる。このようなセラミック質材料としては、成分上はシリカを主体としアルミナ、二酸化鉄、酸化カルシウム、酸化マグネシウム等を含有する鉱物である花こう斑岩等があるが、そのうちでも角閃石岩及びその同等物は特に顕著な効果を示す。
【0008】本発明の浴槽用充填材は温水風呂に人体の要部、特に下半身が包囲される程度に充填して用いるものであるため、人体への包囲性、圧迫感、人体からの分離容易性、感触等も重要な因子であり、前記した粒子径と見かけ比重をはずれるとこれらの因子を満足しなくなる。本発明の充填材の浴槽への充填は、湯水の充填高さの20%以上、特に40〜90%の高さまで行うことが好ましい。
【0009】本発明の充填材を充填してなる浴槽においては充填材の効果を長期間有効に発現させるため、浴槽内の湯水全体に連続的又は間欠的にバブリングを行うバブリング装置と湯水を循環し固形不純物を濾過する循環濾過装置とを備えることが好ましい。これらにより本発明の充填材は不純物を付着することなくそのままの状態で長期間優れた衛生状態を保ってその効果を発現するが、バブリングは充填材の流動化を促し人体へ適度の刺激作用をもたらしその効果を一層促進する。
【0010】本発明の充填材を充填した温水浴槽に入浴すると大きな血行促進、湯ざめ防止効果が得られると共に、特に遠赤外線放射性セラミック質からなるものを用いた場合にはその効果が一層促進され、たとえば角閃石岩を用いてなるものにあっては温浴効果に伴う疲労回復、腰痛、肩こり解消等の効果やしもやけ等の治療効果も認められた。
【0011】
【実施例】角閃石岩(比重2.74)の粉末(約40μ)に粘土と乾燥木皮の粉末との混合物から造粒材で球体をつくり、1000℃以上で焼成処理して見かけ比重約1.0、粒径約10mmの多孔質球状体をつくった。この球状体を湯水浴槽中に約30cmの高さに充填し温水を約50cmの高さに入れた。この浴槽にパネラー5名が入浴を繰り返したところ、いずれも入浴感及び湯ざめ防止等の温浴効果に最も優れているとの評価を与えた。
【出願人】 【識別番号】592213903
【氏名又は名称】東洋濾水工業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月18日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】斉藤 武彦 (外1名)
【公開番号】 特開平11−178734
【公開日】 平成11年(1999)7月6日
【出願番号】 特願平9−349016