| 【発明の名称】 |
手指乾燥装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】川松 多美夫
【氏名】吉川 覚
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| 【要約】 |
【課題】利用者に対して作業負担を強いることなく光電センサの感度低下を抑制する。
【解決手段】ヒーターケーシング2の側面であって光電センサ6付近に、吐風穴7を設け、乾燥動作時には、この吐風穴7から光電センサ6に対して温風11の一部をエアーカーテン12として吹き出すことにより、水滴の飛沫などを吹き飛ばす。また、送風ハウジング1A側面にエアーダクト8の一端を設けて、ファン1からの送風の一部をエアーダクト8内に取り込み、これをエアーカーテン12として光電センサ6へ吐風することにより、水滴の飛沫などを吹き飛ばす。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 検出窓を介して物体の近接を検出する近接検出手段を有し、この近接検出手段により手指の近接を検出した場合には、所定の送風手段により手指に空気を送風する手指乾燥装置において、送風手段から手指に送風する空気の一部を近接検出手段の検出窓付近に吐風する吐風手段を備えることを特徴とする手指乾燥装置。 【請求項2】 請求項1記載の手指乾燥装置において、吐風手段は、送風手段からの空気を所定方向に送風するための第1の空気通路の側面であり、かつ近接検出手段の検出窓付近に設けられた吐風穴からなることを特徴とする手指乾燥装置。 【請求項3】 請求項1記載の手指乾燥装置において、吐風手段は、送風手段からの空気を所定方向に送風するための第1の空気通路の側面から、近接検出手段の検出窓付近に、前記空気の一部を導く第2の空気通路からなることを特徴とする手指乾燥装置。 【請求項4】 請求項1記載の手指乾燥装置において、送風手段からの空気を加熱して手指に送風するヒーターを有し、吐風手段は、送風手段から送風された空気であり、かつヒーターにより加熱されていない空気の一部を近接検出手段の検出窓付近に吐風することを特徴とする手指乾燥装置。 【請求項5】 請求項1〜4記載の手指乾燥装置において、吐風手段は、送風動作時の手指位置と近接検出手段の検出窓との間に、手指に送風する空気の一部を吐風することを特徴とする手指乾燥装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、手指乾燥装置に関し、特に洗面所やトイレに配置され、洗浄後の手指に空気を送風して手指の水分を除去する手指乾燥装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、洗面所やトイレに配置され、洗浄後の手指に温風などの空気を送風して手指の水分を除去する手指乾燥装置では、検出窓を介して赤外光を送受信することにより物体の近接を検出する光電センサなどの近接検出手段により手指の接近を検出し、その検出に応じてヒーターにより加熱した温風をファンにより手指に送風して、洗浄後の手指を乾燥させるものとなっている。ここで、手指に温風を送風した場合、手指に付いている水分が送風によって飛散し、あるいは舞い上がってその飛沫が光電センサの検出窓に付着する。 【0003】これにより、空気中に浮遊している塵埃、糸くず、紙など繊維が湿った検出窓に付着し、あるいは水分に含まれている塩素、洗剤、あるいは手垢などが検出窓に凝固し、赤外光が送受信される検出窓が汚れ、検出感度が低下するという問題点があった。従来、このような光電センサの汚れを防止して、検出感度を維持する方法として、定期的に光電センサの検出窓を布などにより掃除するものとなっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来の手指乾燥装置では、定期的に光電センサの検出窓を布などにより掃除するものとなっているため、利用者に対して作業負担となり、実際には定期的に掃除されなくなることが多く、検出感度を維持できないという問題点があった。また、光電センサの検出窓にシリコーン系などの汚れ防止剤を塗布する方法も考えられるが、汚れ防止の有効性を維持するためには掃除および再塗布などの作業を必要とするため、前述と同様の問題点が発生すると予想される。 【0005】また、光電センサの検出窓の前面に透明カバーを設ける方法も考えられるが、この場合には手指からの飛沫により透明体に汚れが発生するため、有効な方法ではない。本発明はこのような課題を解決するためのものであり、利用者に対して作業負担を強いることなく近接検出手段の感度低下を抑制できる手指乾燥装置を提供することを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成するために、本発明による手指乾燥装置は、検出窓を介して物体の近接を検出する近接検出手段を有し、この近接検出手段により手指の近接を検出した場合には、所定の送風手段により手指に空気を送風する手指乾燥装置において、送風手段から手指に送風する空気の一部を近接検出手段の検出窓付近に吐風する吐風手段を備えるものである。また、吐風手段は、送風手段からの空気を所定方向に送風するための第1の空気通路の側面であり、かつ近接検出手段の検出窓付近に設けられた吐風穴からなるものである。また、吐風手段は、送風手段からの空気を所定方向に送風するための第1の空気通路の側面から、近接検出手段の検出窓付近に、空気の一部を導く第2の空気通路からなるものである。したがって、吐風手段により、手指に送風する空気の一部が光電センサの検出窓付近に吐風され、この吐風により、乾燥中の手指から検出窓方向へ飛んできた飛沫が、他の方向へはじき飛ばされる。 【0007】また、送風手段からの空気を加熱して手指に送風するヒーターを有し、吐風手段は、送風手段から送風された空気であり、かつヒーターにより加熱されていない空気の一部を近接検出手段の検出窓付近に吐風するようにしたものである。したがって、ヒーターにより加熱されていない空気が近接検出手段の検出窓付近に吐風される。また、吐風手段は、送風動作時の手指位置と近接検出手段の検出窓との間に、手指に送風する空気の一部を吐風するようにしたものである。したがって、送風動作時の手指位置と近接検出手段の検出窓との間に、手指に送風する空気の一部が吐風され、手指と検出窓との間にエアーカーテンが形成される。 【0008】 【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態による手指乾燥装置を示す説明図である。同図において、1は制御部(図示せず)からのファンモータ駆動により空気を送風するファン(送風手段)、1Aはファン1から送風された空気をヒーターケーシング(第1の空気通路)2に導くための送風ハウジング、3はヒーターケーシング2内部に配置されファン1から送風された空気を所定温度の温風11に加熱するヒーターである。 【0009】4は本体ケース5の底部に設けれヒーターケーシング2からの温風11を装置外部の下方に送風する温風吹き出し口、6は検出窓6Aを介して赤外光(あるいは可視光)を送受光するにより温風吹き出し口4付近への手指の近接を検出して制御部に通知する光電センサ(近接検出手段)、7はヒーターケーシング2の側面であって光電センサ6付近に設けられ、光電センサ6に対して温風11の一部をエアーカーテン12として吹き出すための吐風穴(吐風手段)である。 【0010】次に、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。光電センサ6は、常時、温風吹き出し口4の下方向に対し、検出窓6Aから赤外光を送出するとともに、その反射光を検出窓6Aを介して受光する。ここで、利用者が温風吹き出し口4付近に手指を近付けた場合、光電センサ6から送出された赤外光の反射が大きくなり、光電センサ6で受光する反射光のレベルが大きくなる。 【0011】これに応じて、制御部は、ファン1のファンモータを駆動して、ファン1から空気を送風するとともに、ヒーター3を駆動してファン1から送風された空気を加熱する。これにより、ヒーターケーシング2から温風吹き出し口4を介して、利用者の手指に温風11が送風される。 【0012】また、ヒーターケーシング2内の温風11の一部が、ヒーターケーシング2に設けられた吐風穴7からも、エアーカーテン12として光電センサ6の検出窓6A付近に吐風される。この場合、空気流からなるエアーカーテン12は、乾燥時の手指位置すなわち温風吹き出し口4の下方と光電センサ6の検出窓との間に設けられ、吐風穴7から光電センサ6の側面に沿って、光電センサ6の検出窓6A方向に吐風された温風の空気流によって形成される。 【0013】したがって、温風吹き出し口4付近にある利用者の手指からの水滴の飛沫が、光電センサ6方向に飛んできた場合でも、吐風穴7からのエアーカーテン12により他の方向、この場合は下方に飛ばされる。これにより、水滴や埃などが光電センサ6の検出窓6Aに付着しにくくなり、定期的に光電センサの検出窓を布などにより掃除したり、あるいはその検出窓をシリコーン系などの汚れ防止剤を塗布したりすることなく、光電センサの感度低下を抑制できる。 【0014】次に、図2を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図2は本発明の第2の実施の形態による手指乾燥装置を示す説明図である。同図において、前述の説明(図1参照)と同じまたは同等部分には、同一符号を付してある。第1の実施の形態では、ヒーターケーシング2に吐風穴7を設けてエアーカーテン12を吐風するようにしたが、第2の実施の形態では、エアーダクト(第2の空気通路)8を設けて光電センサ6に対しエアーカーテン12を吐風するものとなっている。 【0015】すなわち、送風ハウジング1A側面にエアーダクト8の一端を設けて、ファン1からの送風の一部をエアーダクト8内に取り込み、これをエアーカーテン12として光電センサ6へ吐風するものとなっている。この場合、エアーカーテン12は、乾燥時の手指位置すなわち温風吹き出し口4の下方と光電センサ6の検出窓6Aとの間に設けられ、エアーダクト8先端から光電センサ6の検出窓6Aの前面を横切るように吐風される空気流によって形成される。 【0016】これにより、第1の実施の形態と同様に、水滴や埃などが光電センサ6の検出窓6Aに付着しにくくなり、定期的に光電センサの検出窓を布などにより掃除したり、あるいはその検出窓をシリコーン系などの汚れ防止剤を塗布したりすることなく、光電センサの感度低下を抑制できる。 【0017】なお、エアーダクト8の一端を、ヒーターケーシング2側面に設けて、ヒーターケーシング2内の温風11の一部をエアーカーテン12として光電センサ6へ吐風してもよい。しかし、ヒーター3より上流位置、例えば送風ハウジング1A側面にエアーダクト8の一端を設けて、ヒーター3で加熱される前の空気をエアーカーテン12として光電センサ6へ吐風するようにしたので、光電センサ6の熱による劣化を低減できる。 【0018】なお、以上の説明において、近接検出手段として、検出窓を介して赤外光(あるいは可視光)を送受光する光電センサを用いた例について説明したが、これに限定されるものではなく、検出窓を介して物体の近接を検出できるセンサ、例えばCCDカメラなどを用いている場合には、前述と同様にして本発明を適用でき、前述したような作用効果が得られる。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、本発明は、手指に送風する空気の一部を近接検出手段の検出窓付近に吐風するようにしたので、この吐風により、乾燥中の手指から検出窓方向へ飛んできた飛沫が、他の方向へはじき飛ばされる。これにより、水などの飛沫が検出窓へ付着しにくくなり、従来のように、定期的に近接検出手段の検出窓を布などにより掃除する方法や、検出窓にシリコーン系などの汚れ防止剤を塗布する方法と比較して、定期的な作業負担を必要とすることなく、検出窓の汚れによる近接検出手段の感度低下を抑制できる。 【0020】また、送風手段からの空気を所定方向に送風するための第1の空気通路の側面であり、かつ近接検出手段の検出窓付近に設けられた吐風穴から、手指に送風する空気の一部を検出窓付近に吐風するようにしたので、極めて簡単な構成で検出窓の汚れによる近接検出手段の感度低下を抑制できる。また、送風手段からの空気を所定方向に送風するための第1の空気通路の側面から、手指に送風する空気の一部を第2の空気通路を介して近接検出手段の検出窓付近に吐風するようにしたので、所望の位置を流れる空気を所望の角度で検出窓付近に吐風できる。 【0021】また、送風手段からの空気を加熱して手指に送風するヒーターを有し、吐風手段は、送風手段から送風された空気であり、かつヒーターにより加熱されていない空気の一部を近接検出手段の検出窓付近に吐風するようにしたので、近接検出手段の熱による劣化を回避できる。また、送風動作時の手指位置と近接検出手段の検出窓との間に手指に送風する空気の一部を吐風するようにしたので、手指と検出窓との間にエアーカーテンが形成され、手指から検出窓方向への飛沫を確実に排除できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】390010054 【氏名又は名称】小糸工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山川 政樹
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| 【公開番号】 |
特開平11−155764 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月15日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−328192 |
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