| 【発明の名称】 |
吸盤付タオル掛 |
| 【発明者】 |
【氏名】西岡 明
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| 【要約】 |
【課題】壁面に傷等の跡が残らず、壁面への取り付け作業が容易で、簡易に着脱できる吸盤付タオル掛を提供する。
【解決手段】タオル掛止用の弾性体が嵌め込まれる開口を有するタオル掛本体の枠2を、壁面wに吸着させる弾性材料の椀形状の吸盤4の上面外周縁に当接させて吸盤を壁面と直角方向に押圧し、吸着力により壁面に取り付ける吸盤付タオル掛で、吸盤の中央に、ねじ部12を直角な方向に突出させ、ボルト13の頭部を埋設固着し、枠の中央凹所16に穿設された本体中央孔16aにボルトを遊嵌貫通させ、ねじ部の先端には押圧用のボタンの機能のキャップ6が六角ナット7と座金8を介して固定され直角な方向に移動可能に設けられ、座金と中央凹所間にはねじ部に嵌め込まれてコイルスプリング9が介装され、ボルトに固定された板体10を吸盤に埋設固着し、タオル掛本体の枠2は、吸盤との間に中空空間33を有して扁平に形成され、弾性体は、タオルを掛ける切れ目を有する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 タオル掛止用の弾性体が嵌め込まれる開口を有するタオル掛本体の枠を、壁面に吸着させる弾性材料よりなる椀形状の吸盤の上面外周縁に当接させた状態で吸盤を壁面とは直角な方向に押圧し、発生する吸着力により壁面に取り付けられる吸盤付タオル掛であって、前記吸盤の中央に、ねじ部を前記直角な方向に突出させた状態で、ボルトの頭部を埋設固着し、前記枠に設けた中央凹所に穿設された本体中央孔に前記ボルトを遊嵌貫通させる一方、前記ねじ部の先端には押圧用のボタンとして機能するキャップが六角ナットおよび座金を介して固定されて前記直角な方向に移動可能に設けられ、更に、前記座金および中央凹所間には前記ねじ部に嵌め込まれた状態でコイルスプリングが介装されるとともに、前記ボルトに固定された板体を前記吸盤に埋設固着する一方、前記タオル掛本体の枠は、前記吸盤との間に中空空間を有する状態で扁平に形成され、更に、前記弾性体は、タオルを掛けるための切れ目を有し、前記キャップを壁面側に押圧し、前記コイルスプリングを圧縮した状態で前記ボルトおよび板体を通して前記吸盤を強圧することにより前記壁面および吸盤間に形成される空間の空気を押し出し、前記コイルスプリングの引張り荷重により、前記吸盤の中央部に吸着力を発生させるように構成したことを特徴とする吸盤付タオル掛。 【請求項2】 非押圧時においては前記キャップの押圧面が前記中央凹所の周囲前面よりも突出して設けられている請求項1に記載の吸盤付タオル掛。 【請求項3】 前記切れ目が略十文字型に形成されている請求項1または請求項2に記載の吸盤付タオル掛。 【請求項4】 前記切れ目が菊割れ状に形成されている請求項1または請求項2に記載の吸盤付タオル掛。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、弾性材料よりなる椀形状の吸盤の吸着力により簡易的に壁面に取り付けられる吸盤付タオル掛に関するものである。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来から浴室等の壁面に取り付けられるタオル掛91として、例えば図9に示すように、長尺のパイプ92にタオルを掛止する構成のものが知られているけれども、ビス止めによりパイプ92を壁面に取り付ける施工作業が必要であったり、施工後、壁面に傷等の跡が残るといったことがあるとともに、タオルを無造作に掛けたりするとタオルがパイプ92から滑り落ちたりしてタオル掛の動作が容易ではなくタオルをパイプ92に掛けるのに手間がかかるといった問題や、更に、パイプ92および壁面間のスペースが狭いとタオルを掛けることができないので、つまり、タオルをパイプ92に掛けた後下方へタオルの端を折り返す必要があるので適宜の前出しスペースが必要で、その分浴室等においては邪魔になるといった問題があった。 【0003】この発明は、壁面に傷等の跡が残ることなく、壁面への取り付け作業が容易で、簡易に着脱できる吸盤付タオル掛を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、この発明は、タオル掛止用の弾性体が嵌め込まれる開口を有するタオル掛本体の枠を、壁面に吸着させる弾性材料よりなる椀形状の吸盤の上面外周縁に当接させた状態で吸盤を壁面とは直角な方向に押圧し、発生する吸着力により壁面に取り付けられる吸盤付タオル掛であって、前記吸盤の中央に、ねじ部を前記直角な方向に突出させた状態で、ボルトの頭部を埋設固着し、前記枠に設けた中央凹所に穿設された本体中央孔に前記ボルトを遊嵌貫通させる一方、前記ねじ部の先端には押圧用のボタンとして機能するキャップが六角ナットおよび座金を介して固定されて前記直角な方向に移動可能に設けられ、更に、前記座金および中央凹所間には前記ねじ部に嵌め込まれた状態でコイルスプリングが介装されるとともに、前記ボルトに固定された板体を前記吸盤に埋設固着する一方、前記タオル掛本体の枠は、前記吸盤との間に中空空間を有する状態で扁平に形成され、更に、前記弾性体は、タオルを掛けるための切れ目を有し、前記キャップを壁面側に押圧し、前記コイルスプリングを圧縮した状態で前記ボルトおよび板体を通して前記吸盤を強圧することにより前記壁面および吸盤間に形成される空間の空気を押し出し、前記コイルスプリングの引張り荷重により、前記吸盤の中央部に吸着力を発生させるように構成したことを特徴とする。 【0005】 【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態について説明する。なお、この発明はそれによって限定されるものではない。 【0006】図1〜図6は、この発明の第1の実施形態を示す。図1〜図6において、浴室壁面Wに取り付けられる吸盤付タオル掛Tは、タオル掛本体の枠2と、タオル掛止用のゴム体3と、枠2を壁面Wに対して簡易に着脱させるための簡易着脱機構とから構成されている。 【0007】前記枠2は、狭い幅Lの外周折り曲げ部Aと正面部Bからなる。つまり、枠2は後述する吸盤4との間にタオル25の端が収容できる程度の狭い幅Lの中空空間33を有する状態で扁平に形成されている。前記正面部Bに左右一対の開口1,1が形成されている。この実施形態では、前記枠2が扁平に形成され、更に、開口1は円形であり、前記枠2の折り曲げ部Aが、中央に円弧状の山Mが形成された上部分5aと、水平な下部分5bと、この下部分5bの左右から上部分5bへ至る半円を描いて形成された左右一対の側部分5c,5dとで構成されている。 【0008】前記簡易着脱機構は、壁面Wに吸着させる弾性材料よりなる椀形状の吸盤4と、吸盤4押圧用のボタンとして機能するキャップ6と、六角ナット7および座金8と、コイルスプリング9と、吸盤4に埋設固着された板体10と、吸盤4の中央に頭部11が埋設固着されねじ部12を壁面Wとは直角な方向に突出させているボルト13とから主として構成される。 【0009】更に、前記枠2は中央前面に凹所16を有するとともに、凹所16の中央には前記ねじ部12が貫通する孔16aが穿設されている。 【0010】また、前記枠2において、上部分5aの前記吸盤4への当接箇所である前記円弧状の山Mの縁と、下部分5bの前記吸盤4への当接箇所である中央縁とに、多数の鋸歯形状片bが連続してなる鋸歯部17が形成されている。 【0011】一方、吸盤4の上面外周縁にも前記鋸歯部17と同様に、多数の鋸歯形状片cが全周にわたり連続してなる鋸歯部18が形成されており、前記枠2の前記円弧状の山Mの縁と下部分5bの中央縁を吸盤4の前記上面外周縁に当接させた状態で吸盤4を壁面Wとは直角な方向に押圧できるように構成されている。この場合、鋸歯部17,18同士が噛合う(例えば図4参照)ことにより、前記枠2の回り止めを防止できる。 【0012】前記吸盤4は、中央平坦面mを有する中央部19と、この中央部19から斜め下方に折れ曲がった折曲部31と、セット時に壁面Wに当接する当接部32とで構成されている。 【0013】また、吸盤4内の前記板体10は、壁面Wに略平行に配置されており、この実施形態では中央にボルト13の貫通孔10aを有する略円板状のものが採用されている。そして、前記ボルト13に遊嵌貫通させ、かつボルト13の前記頭部11の裏面11aに結合された状態で板体10が頭部11と共に吸盤4に埋設されている。例えば板体10が金属製の場合は、ろう付けのような結合手段でボルト13に結合され、板体10が合成樹脂製の場合は、接着剤によりボルト13に結合されうる。前記板体10は、図4から明らかなように、ボルト13の頭部11よりも長い径を有し、吸盤4の中央部19の領域を十分覆うことができる大きさに形成されている。10bは、板体10の外周縁で、前記中央平坦面mに平行設置されている中央部20から斜め下方に折れ曲がった状態で延設されている。なお、前記板体10を、ボルト13の前記頭部11の表面11b側に配置してもよい。 【0014】また、前記枠2の前記凹所16に穿設された本体中央孔16aにはボルト13が遊嵌貫通している。そして、前記キャップ6が六角ナット7および座金8を介してねじ部12の先端に固定されており、キャップ6は押圧用のボタンとして機能する。この場合、キャップ6の裏側には、六角ナット7が嵌合可能な大きさの段差n付の嵌合穴22が形成されており、ねじ部12の最先端面12aが嵌合穴22の最底部22aに当たるまで六角ナット7を締め付けることでキャップ6がねじ部12の先端に固定される。しかも、非押圧時(使用前)においては、前記キャップ6の押圧面eが凹所16の周囲前面tよりも突出して設けられている。 【0015】更に、キャップ6を押圧した際〔例えば図3参照〕には、押圧面eが凹所16の周囲前面tよりもごく僅かだけ突出した状態で位置して吸盤付タオル掛Tが取り付けられる。 【0016】23は、吸盤4の外周側面に形成したリップ部である。また、枠2の正面部Bには、凹所16以外に、開口1およびキャップ6間にL字型の引っかけ片24が左右一対形成されている。 【0017】タオル掛止用の前記ゴム体3は外形が円をなし、円形の開口1に嵌め込まれる。29はその嵌め込み用の環状溝で、この環状溝29にゴム体3の外周縁30が嵌め込まれる〔図5参照〕。 【0018】そして、前記ゴム体3はタオル25を掛けるための切れ目26を有しており、この切れ目26が略十文字型に形成されている。 【0019】よって、タオル25を無造作に掛けてもタオル25が滑り落ちることなく確実にタオル25を掛けることができる。すなわち、ゴム体3を切り裂いた切れ目26にタオル25を挟み込むだけで折り返す必要がなくタオル25を保持できる。このように、タオル25の保持がタオル25の端を切れ目26に挿入するだけの簡易な動作でなされる。また、タオル25を引っ張るだけの簡単な動作でタオル25の取り外しができる。 【0020】而して、吸盤付タオル掛Tを壁面Wに取り付けるには、壁面Wを清掃してホコリ、汚れ、油気等を除去した後、吸盤4を壁面Wに押し当てた状態で枠2を当接部32に当てる。この場合、枠2が上下にずれないように調整する。 【0021】この状態で、キャップ6を壁面W側に強く押し、吸盤4を変形させて壁面Wおよび吸盤4間に形成される空間30を真空状態にする。すなわち、キャップ6を押し、コイルスプリング9を圧縮した状態でボルト13および板体10を通して吸盤4を強圧することにより空間30の空気を押し出し、コイルスプリング9の引張り荷重により、つまり、コイルスプリング9の圧縮を利用して吸盤4を引張ることにより、吸盤4の中央部19に強力な吸着力が発生する。これにより、枠2を介してタオル掛Tを壁面Wに強力に取り付けることができる。 【0022】このように、吸盤4を壁面Wに押し当てた状態で、中央凹所16の周囲前面tから突出しているキャップ6を強く押すだけの容易な操作で確実にタオル掛Tを壁面Wに取り付けることができる。 【0023】また、タオル掛Tの取り付け状態から、リップ部23をつまみ上げ、空間30内に空気を入れるだけでタオル掛Tを壁面Wから簡単に取り外しできる。 【0024】更に、従来では、パイプ92および壁面間のスペースが狭いとタオルを掛けることができないので適宜の前出しスペースが必要であるけれども、この発明では、タオル25の端がゴム体3で挟み込まれるだけでタオル25を保持できるので、前出しスペースが少ないタオル掛けを提供できる。 【0025】図7は、枠2の正面部Bに左右一対の開口1,1を設け、キャップ6の直下にも開口1を設けたこの発明の第2の実施形態を示す。この場合、キャップ6の直上ではなく直下に開口1を設けたのは、タオルでキャップ6が隠れてしまうのを無くすためである。 【0026】図8は、ゴム体3の切れ目26が菊割れ状に形成されているこの発明の第3の実施形態を示す。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば、キャップが六角ナットおよび座金を介してねじ部の先端に固定されており、キャップを壁面とは直角な方向に押すだけの容易な動作でボルトもキャップとともに移動して板体を通して吸盤を強圧できるので、壁面に対して簡易に着脱可能な吸盤付タオル掛を提供できる。 【0028】また、壁面に傷等の跡が残ることがない。 【0029】更に、タオルの端がゴム体で挟み込まれるだけでタオルを保持できるので、前出しスペースが少なくて済む。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000144072 【氏名又は名称】株式会社三栄水栓製作所
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)11月17日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】藤本 英夫
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| 【公開番号】 |
特開平11−146843 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)6月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−333622 |
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