| 【発明の名称】 |
入浴用乳児イス |
| 【発明者】 |
【氏名】中里 光栄
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| 【要約】 |
【課題】入浴の際に、乳児を浴槽の内外において安全に保護し、その間親は安心して自分の体を洗うことができるようにした乳児イスの提供。
【解決手段】容器1の背部にツメ3と孔4を設け、ツメ3を略L字状のフック5の横溝6にさし込み、ネジ9にてフック5の縦溝に固定させ、容器1とフック5を結合した乳児イスを構成する。フック5は浴槽12の縁部に装着可能であり、横溝6をフック5の縦方向に複数段設けることにより、乳児イスの座面の高さを調節することができる。また、容器1の前部に手すりを設け、中央付近の高さを両サイドやり高くすることにより、乳児が湯を飲む動作を防止する。さらにフックは、全面板と後部補助板と固定手段とを備え、かつ、該固定手段はこれらを板の上部において固定するよう構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 乳児が入れられる容器と、この容器の背部において容器と結合されるフックとを備え、かつ、該フックは、浴槽の縁部に装着可能であることを特徴とする入浴用乳児イス。 【請求項2】 容器はフックに着脱可能な構造で結合され、かつ、容器をフックに結合したときのフックに対する容器の高さが調整可能であることを特徴とする請求項1記載の入浴用乳児イス。 【請求項3】 容器は、前部に手すりを備え、かつ、該手すりは、その中央付近の高さが両サイドより高くなっていることにより、乳児が湯を飲む動作を防止するものであることを特徴とする請求項1又は2記載の入浴用乳児イス。 【請求項4】 フックは、前面板と後部補助板と固定手段とを備え、かつ、該固定手段は、前面板及び後部補助板を、これらの板の上部において固定するものであることを特徴とする請求項1、2、又は3記載の入浴用乳児イス。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、入浴の際に使用する乳児用のイスに関し、特に、乳児を掛けさせるイスにフックを取りつけた入浴用乳児イスに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、乳児を入浴させる場合、親が乳児を抱いて入浴し、また洗い場では抱きかかえるようにして洗っていた。そして、この入浴の際に使用する簡単な乳児用イスも見かけられるが、安心して使用できるような入浴用乳児イスはいまだ市販されていないのが現状である。 【0003】 【発明が解決すべき課題】上述のように、乳児を入浴させる場合には、親が乳児をしっかり抱きかかえている必要があり、また、床面がセッケンで滑りやすいため乳児の手足を洗う際にも十分な注意が必要である。このように、親は乳児に対して常に注意を払っていなければならないので、乳児と片親だけで入浴を行う場合には、親が自分自身の体を洗いにくいという問題がある。そして、二人以上の子供がいる場合には片親だけでは乳児を入浴させるのは困難である。また、乳児を洗い終えたときには、乳児を受け取る人がいない場合には、親は、浴室から裸で出て乳児をタオルケットで乾かし服を着せなければならないという煩わしさもある。以上に説明したように、乳児を入浴させる場合には、精神的にも肉体的にも親に大きな負担がかかっていたが、本発明は、これらの問題点を解決して簡単に乳児を入浴させることができるようにすると共に、親自身も乳児に煩わされることなく自分の体を洗うことができるようにしたものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明は、乳児が入れられる容器と、この容器の背部において容器と結合されるフックとを備えた入浴用乳児イスにおいて、フックが、浴槽の縁部に装着可能であるように構成したものである。ここで、容器はフックに着脱可能な構造で結合され、かつ、容器をフックに結合したときのフックに対する容器の高さが調整可能であるように構成するのが好適である。また、容器の前部に手すりを設け、この手すりの中央付近の高さが両サイドより高くするのが望ましい。更に、フックの構造として、前面板と後部補助板と固定手段とを用い、該固定手段により前面板及び後部補助板の上部を固定する構造を採用することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1〜図3を参照して以下に説明する。図1は乳児を入れる容器1を、図2はフック5をそれぞれ表し、この容器1にフック5を取付けることにより入浴用乳児イスが構成される。なお、この取付けは、図3に示されるように、容器1の背部2に設けられている2枚のツメ3を、フック5に形成されている横溝6に差し込むと共に、容器1の背部の下方に形成されている孔4を通してネジ9をフック5の縦溝7に締めることにより行う。ここで、横溝6は、図2の(a)に示されるようにフックの縦方向に複数段設けられているので、この乳児イスを浴槽12に取りつけたときの乳児イスの座面の高さを、浴槽内の湯面の高さに応じて調節することができる。 【0006】また、この乳児イスの浴槽への取付けは、図3及び図2に示されるように、フックに設けられた孔10を通してボルト11を締めつけることにより行われ、浴槽の縁の幅が変わっても対応できるように構成されている。なお、以上に説明した構造では、容器1の前部2’に乳児を入れた時に足を出せるように孔8を設けているが、この孔を設けない構造にしてもよい。更に、図3においては、ネジ9を縦溝7に締めた際にネジ9の頭部が乳児の体に当たらないように孔4の深さを大きめに設定している。 【0007】本実施例の乳児イスは、以上のように構成されているので、乳児を安全に浴槽に浸すことができ、親の両手が自由になるので自分自身の体を洗う等の動作を楽に行うことができる。また、容器1が浴室の洗い場側に位置するように乳児イスを浴槽の反対側に取りつけることにより、乳児の手足を楽に洗うこともできる。 【0008】次に、本発明の別の実施例について、図4〜図8を参照して説明する。図4及び図5は、かかる実施例における乳児を入れるための容器を説明する図であり、この容器の座面の中央付近にはループ状のベルト部材58の一端が固定されている。また、このループの中をベルト59が通されており、その両端は、それぞれ座面の奥の両サイドに固定されている。そして、この容器を使用する時は、乳児の両脚を図におけるベルト部材59の下側を通してバックル60を締めることにより、乳児の下半身をこの容器内に安定して固定することができる。なお、座面の下部には、図5の〔2〕に示されるように、55〜57からなる傾き調整機構と、支持脚54が設けられている。更に、この容器の背部には、この容器をフックに取りつけるための水平バーが支持脚52を介して固定されている。 【0009】図6は、以上に説明した容器を浴槽に取りつけるためのフックを表し、14は前面板、16は後部補助板である。そして、図7は、このフックを浴槽の縁部に装着した場合の断面図を示し、21は浴槽の縁部の断面である。この図において、前面板の上辺部材15にはネジ22が植設されており、このネジ22を後部補助板の上辺部材20に形成されている長孔18を通してナット19により締めることにより、上辺部材15及び20が強く圧接されてフックが浴槽の縁部に強固に固定される。このようにネジ22を長孔18を通してナット19で締めるようにしているので、浴槽の縁部の幅Dが大きい場合にも柔軟に対応できる。また、これらの図6及び図7には明示されていないが、上辺部材15の上面には合成ゴムの薄いラバーが貼着されているので、ナット19をネジ22に締めたときのこれらの両部材の圧接力がより強められている。 【0010】以上のような構造において、前面板14の両サイドに形成されている引っ掛け部13に前述の容器の水平バー51を引っ掛けることにより、容器がフックに安定して取りつけられる。ここで、図5の〔2〕に示されている傾き調整機構55〜57は、56及び57からなるネジ部分が図のように矢印の方向に進退可能に構成されているので、容器をフックに取りつけたときの座面の傾きを自由に調整でき、更に、図7において示される浴槽の縁部の内側の傾斜の度合いが異なる浴槽に対しても柔軟に対応することができる。 【0011】なお、図4及び図5に示される容器において、その前部に設けられている手すり53は、中央付近が両サイドよりも高くなるように構成されているが、これは、この乳児イスを実際に試用したところ、この手すりが低い場合には、乳児が上体を前方に乗り出して浴槽内のお湯を飲む場合が生じたので、これを防止するためである。また、この実施例では、手すりの両端が容器の両端に固着される構造を採用しているが、これに代え、手すりの一方の端を回転可能な構造で容器の一方の端に取付け、手すりの他方の端を容器の他方の端に着脱自在な構造で取りつけることにより、乳児を容器内に入れる際に手すりを開閉できる構造としてもよい。更に、この実施例の容器では、乳児の下半身を固定するための手段として、中央付近に固定されたベルト58と左右方向に張られたベルト59とを使用しているが、中央のベルト58を省略して左右方向に張られたベルト59のみにより両脚の付け根付近をしっかり固定する方法を用いてもよい。 【0012】また、以上の図6及び図7に示したフックは、長孔が1個設けられているのみであるが、図8に示すように2個の長孔を設けてもよい。更に、前述の如く、上辺部材15の上面には圧接力を強めるための合成ゴムのラバーが貼着されているが、上辺部材20の下面に同様のラバーを設けてもよい。そして、このラバーの材質も必ずしも合成ゴムに限る必要は無く、圧接力を増大させうるものを適宜採用することができる。更に、図4〜図8に説明した実施例では、容器を水平バーによってフックに取りつけるようにしているが、このような取付け方法に限らず、簡単に脱着出来る様々な他の異なる構造を採用することが可能である。なお、以上の各実施例の乳児イスを構成する具体的材質としては、例えば、プラスチックを用いることができる。 【0013】最後に、乳児を入れる容器と浴槽の縁部に装着されるフックとを一体化することにより構造を単純化した構成例について、図9を参照して説明する。この図において、フック60は、支持脚63、64を介して容器50に固定されており、後部に形成されているネジ孔62を通してネジ61を浴槽12に圧接することにより、乳児イスが浴槽の縁部に装着される。 【0014】以上、本発明の各種の実施例について説明したが、本発明は、勿論、これらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲で様々な構造的改変を施した構成例を実施することが可能であり、本願特許請求の範囲記載の発明は、かかる構成例を当然に包含するものである。 【0015】 【発明の効果】入浴の際に乳児をイスに安定に拘束固定しておくことができ、入浴時の親の労力が大幅に軽減される。また、イスを浴槽の縁に取りつける場合、浴槽の縁幅の変化、浴槽の縁部の内側の傾斜の度合いの変化、及び浴槽内の湯量の変化に対しても、これらの変化に応じて常に最善の取付け位置・状態を選択することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597135806 【氏名又は名称】中里 光栄
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小泉 進
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| 【公開番号】 |
特開平11−123152 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)5月11日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−134648 |
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