| 【発明の名称】 |
簡易便器および容器 |
| 【発明者】 |
【氏名】松本 耕之介
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| 【要約】 |
【課題】ごみ収集用袋などの容器および使い捨て簡易便器に投入したごみ、排泄物を臭気と共に漏出することを簡易、且つ確実に防止する密閉機構を装備することにより、廃棄での取扱いを良くし、収集されるまでの一時的集積載置における環境汚染を阻止すると共に、この密閉機構を容器および簡易便器の折畳構成と併せて簡潔にすることで、製作コストを削減する。
【解決手段】屈撓性ある非通気性の薄い膜体から成る袋状の収容母体5a内に、同様の膜体から成る扁平筒状の長短二つの開閉部材7と制御部材8のうち、長い開閉部材7を制御部材8内に入れ子状に重ねて下口辺7bを制御部材8から突出させ互いの上口辺で結合して成る導入部6を装填し、収容母体5aの口縁5b部に導入部6の上口縁6aを接合装着して導入部を投入口とせる収容部5とし、該収容部5の口縁5bを中央に切窓3を設けた板体から成る折畳可能な枠体2の枠縁2a,2bに接合装着して便器1を構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 任意の資材から成る流体を遮断する屈撓性ある薄い膜体を袋状に形成して収納母体とし、同様の膜体から成る筒状をなす二つの開閉部材と制御部材のうち、開閉部材を長く形成して制御部材内に入れ子状に重ねて開閉部材の下口辺を制御部材から突出させ、両部材を腹合わせ状の二つ折りにして上方において結合し開閉部材の上口辺のみを開放すべく形成して導入部とし、該導入部を前記収容母体内に装填し上口縁を収容母体の口縁付近に結合して収容部を形成し、中央に切窓を設けた折畳可能な保形性ある枠体の枠縁に収容部の口縁を装着して成る簡易便器。 【請求項2】 前記枠体は、対向する枠縁に中央から上向きの腹合わせ状に折り畳むべく折目を設けて成る請求項1の簡易便器。 【請求項3】 前記枠体は、和式便器に相当する長方形状の框形に形成し、対向する短い枠縁に切窓を開閉すべく折畳状の遮断片を設けて成る請求項1または2の簡易便器。 【請求項4】 前記枠体は、和式便器に相当する長方形状の短い立筒状に形成し、対向する短い枠縁を上方に高く延長して遮断部とし、枠体の四隅部および遮断部の中央から折り畳むべく折目を設けて成る請求項1の簡易便器。 【請求項5】 前記枠体は、折畳時に相対して接面する枠縁面に離型紙を施した接着料層などの密閉手段を設けて成る請求項1乃至4のいずれか1の簡易便器。 【請求項6】 前記導入部は、開閉部材を制御部材に比し小径に形成して成る請求項1乃至5のいずれか1の簡易便器。 【請求項7】 前記導入部は、制御部材を開閉部材に比し膜体の厚みを厚く形成して成る請求項1乃至6のいずれか1の簡易便器。 【請求項8】 前記導入部は、その上口縁を収容母体の口縁の下方に口縁との間に間隔をおいて結合すべく成る請求項1乃至7のいずれか1の簡易便器。 【請求項9】 任意の資材から成る流体を遮断する屈撓性ある薄い膜体を袋状に形成して容器母体とし、同様の膜体から成る筒状をなす二つの開閉部材と制御部材のうち、開閉部材を長く形成して制御部材内に入れ子状に重ねて開閉部材の下口辺を制御部材から突出させ、両部材を腹合わせ状の二つ折りにして上方において結合して開閉部材の上口辺のみを開放すべく形成して導入部とし、該導入部を前記容器母体内に装填して上口縁を容器母体の口縁付近に結合して成る容器。 【請求項10】 前記導入部は、開閉部材を制御部材に比し小径に形成して成る請求項9の容器。 【請求項11】 前記導入部は、制御部材を開閉部材に比し膜体の厚みを厚く形成して成る請求項9または10の容器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は緊急時または非常事態あるいはアウトドアなどにおける用便時に用いる携帯用便器に関し、詳しくは使い捨て可能の簡易便器に関し、これに関連して自動的に口部を密閉して収容物およびこれによる臭気の漏出を防止する容器に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の簡易便器に関しては、従来携帯可能な便器はあるものの、いずれもトイレ以外の部屋または屋外にて使用する固形または組立式に定形された便器であるため、材料、製作工程の上でコスト高となるばかりでなく、持ち運びおよび取扱う上でも嵩高く、且つ使用後においては排泄物およびその臭気が口部から漏れ出るなど都合の悪いものであった。 【0003】また、使用時においては、止むを得ず用便を果たすという簡易便器だけに、生理的嫌悪感を抱き多人数が共用することができ難く、アウトドアなどの屋外で限られた複数の者、例えば家族など特定の者が共用することができることもあるが、極く稀である。 【0004】しかも、この種の簡易便器は、大概の場合、数回に亘り用便を果たし一定時間溜め置くものであるため、悪臭を放って取扱い難く、後処理に煩雑を極めるなど多くの問題があり、主として病人または足腰の不自由な高齢者に用いられるもので、多くを常備することができず精々一つを用意するに止まるものである。 【0005】一方、災害時などにおいて一時に大勢の被災者が集まる避難所、例えば学校、公民館など公共の施設での用便は、それだけに大変な頻度となって、混雑は避けられないばかりでなく、地震、土石流などの大災害時にあっては、浄化槽、下水道などの完備された洗浄用水を必要とする便所では、上水道の損壊による断水で使用できないため、放置された状態となって、便所そのものを使用することができない混乱した事態になることは阪神大震災で証明されているところである。 【0006】また、容器として、従来、注入口部から注入した液体を、該口部から逆流出しないよう各種の逆流防止機構を設けた袋(登録実用新案第3012513号)が開発されているが、構成が複雑でコスト高を招いている。 【0007】ことに、収容物としての液体を注入する際、空気などの気体の流入を考えていない狭い迷路による逆流防止機構によるものであるため、流入通路は狭く液体の注入が迅速に行うことができないと共に、液体の収容量が半分またはそれ以下の内圧の少ない時、袋を横倒しに置くと逆流防止効果は半減し、その構成から特に気密作用としての臭気逆流防止効果は期待できないものであった。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】この発明の簡易便器は、構成および資材を考慮することにより、製品としての便器において嵩低く折畳して大量を搬送および格納し易くし、使用時には展開し易く収容物の漏れ零れることなく安全に用便が達せられ、使用後は収容物およびその臭気を安全に包み封じて漏れることなく、且つ嵩低く提持処理することができ、且つ安価に製作することにより、用便毎に簡易に使い捨てすることができる簡易便器の実現を目的とする。 【0009】他の一つの目的は、袋としての容器において収容物である流体の逆流防止機構を備え、該逆流防止機構が有効に作用すべく簡潔に構成することにより、袋の製作コストを安価にして使い捨てを容易にすることにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】この発明の簡易便器は上記目的を達成するため、紙、合成樹脂、その他任意の資材から成る厚紙状板体で、中央に切窓を設けた折畳可能な保形性ある便器形に形成して枠体とし、紙、合成樹脂、その他任意の資材から成る流体を遮断し、且つ屈撓性を有する薄い膜体で形成した袋状の収容母体の内側に、同様の膜体から成る二つの長短筒状の開閉部材と制御部材のうち、長い開閉部材を短い制御部材内に入れ子状に重ねて開閉部材の下口辺を制御部材から突出させ、両部材を腹合わせ状の二つ折りにして上方で結合して開閉部材の上口辺のみを開放状態に形成した導入部を装填して、導入部の上口縁を収容母体の口縁付近に水平に結合して導入部の上口を通して収容母体内部に排泄物を収容すべく形成して収容部とし、該収容部の口縁を前記枠体の枠縁に装着して成ることを特徴とする。 【0011】また、容器として、任意の資材から成る流体を遮断し、且つ屈撓性を有する薄い膜体で形成した袋状の容器母体の内側に、同様の膜体から成る二つの長短筒状の開閉部材と制御部材とから成る前記導入部を装填して、導入部の上口縁を容器母体の口縁付近に水平に結合して、導入部の上口を通して容器母体内部に収容物を収容すべく形成して成ることを特徴とする。 【0012】簡易便器および容器における導入部の上口縁は、使用に際し、枠体の展開または容器口部を開口することにより大きく開き、開閉部材を通して収容部(容器)内に排泄物などの収容物を導入し、枠体または容器口部を腹合わせ状に折畳閉鎖することにより、導入部の二つ折り構成により上口縁が腹合わせ状に復元して閉じ、収容母体(容器母体)の内部に閉じ込められた空気などを含む収容物の圧力は、下方に長い導入部の開閉部材の下口辺周側を伝って上口辺へと上昇して制御部材との間に伸展し、制御部材によってスカート状に囲繞された圧力は開閉部材の上口辺へと順次増幅されて開閉部材を外周より圧迫緊締して緊密に閉鎖し、積み重ねなどで外圧を加えることにより、その緊締力は一層強く働く。 【0013】導入部の制御部材の膜体を開閉部材より厚くすることにより、腹合わせ状態への復元力が一層強くなり、制御部材が圧力により逃げることがないため、開閉部材への圧力がさらに強くなって圧閉力が増強される。 【0014】導入部の上口縁を収容(容器)母体の口縁との間に間隔を設けることにより、この間隔の母体地が扁平構成の収容(容器)母体の口縁の開口時に、母体の屈撓性と相俟って自動的に吸収されて端隅部に襠部を形成し、導入部の上口縁の開口を一層大きくする。 【0015】簡易便器にあっては、枠体を既設便所、据置型、組立型、折畳型(パイプ構成)などの便器または便座に載せ嵌め、収容部を便器の受け部に嵌め入れて用便を足し、また緊急の場合にはその場でこれら便器なしで簡易便器を展開し用便を足することができ、使用後は枠体に収容部を可及的小さく包み畳んで添わせ嵩低く処理することに成功した。 【0016】簡易便器において、比較的部厚い枠体に設けた折目は、使用前にあっては製品としての便器を枠体部分で二つ折りの小さい板状に折畳し、また展開することが容易であると共に、使用後にあっては枠体部分を二つ折りの腹合わせ状に折畳して収容部口縁を閉鎖することができる。 【0017】遮断片および遮断部を設けた枠体では、和式便器での使用時において遮断片(遮断部) で用便の前方への飛沫を遮断すると共に、前後に対向する遮断片(遮断部) で用便時の位置決めの指標とすることができ、立筒状の枠体では、立設せる枠縁により用便時の四方周辺への飛沫を遮断阻止する。 【0018】枠体の枠縁の折畳当接面に密閉手段を設けた簡易便器では、用便後離型紙を解放して折畳した枠体を密閉手段により、扁平の接着状態にしてこれを維持し、収容部口縁をも密封する。 【0019】 【発明の実施の形態】この発明に係る簡易便器の実施の形態を図面を用いて説明する。図1〜4において、便器1は枠体2と収容部5とから成り、枠体2は紙、合成樹脂資材から成る保形性の厚紙状板体を用いて、和式便器に相当する略長方形状に形成し、中央に切抜状の切窓3を設けて折目2d,2dにより折畳可能とした枠縁2a,2bから成る。 【0020】枠体2には、相対する短い枠縁2a,2aに切窓3を前後から展開自在に開閉する遮断片4,4を設けて、使用前の製品時にはこの遮断片4,4を切窓3に閉じ入れて枠体2と共に一枚の板状に嵩低く格納することができるよう成り、長い枠縁2b,2bの外側には相対する袖部2c,2cを設けて使用後の提持用摘みとし、図4に示すように折目2dから腹合わせ状の二つ折りに折畳した枠体2を摘持し易くする。 【0021】収容部5は、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリビニルアルコール、紙など任意の資材から成る流体を通さない屈撓性ある薄い膜体を用いて、左右側辺に上下に亘り内側に折畳んだ襞状の襠部5eを相対して設けた袋状の収容母体5aに形成し、該収容母体5aは前後側辺を上方に延長して側面視で凹状をなす口縁5bとして成り、内側に同様の資材から成る屈撓性ある薄い膜体を用いた長短二つの筒状の開閉部材7と制御部材8とから成る導入部6を装着する。 【0022】導入部6は、長い開閉部材7を短い制御部材8内に入れ子状に重ね入れて下口辺7bを制御部材8の下口辺8bから下方に突出させ、腹合わせ状態の扁平に畳んで上口辺7a,8aにおいて互いを接合して上方へは開閉部材7のみが開通すべく形成して、制御部材8の上口辺8aは接着密閉9aして成る。該導入部6を収容母体5a内に装填して収容母体5aの口縁5b付近に導入部6の上口縁6aを水平に接着9し、収容母体5aの口縁5bは導入部6の開閉部材7を通して流入させるべく接着9する時に導入部6以外の部分を同時に接着密閉9a,9aして収容部5を構成する。 【0023】収容部5の収容母体5aの側面視で凹状をなす口縁5bを水平に伸展させて前記枠体2の枠縁2a,2b全周に亘る下面に両面接着テープ、接着剤、熱溶着などの手段により接合装着して便器1を構成し、使用時に遮断片4,4を枠縁2a,2bから前後に開き上げ立たせ、前後への飛沫を受け止めると共に、用便時の位置決めをし易くする。 【0024】枠体2には折畳当接面に両面接着テープなどから成る密閉手段10を設け、使用後の処理に際し密閉手段10の離型紙を剥いで接着剤部を開放し、図1,4に示すように枠体2の枠縁2b,2b上に相対して設けた折目2d,2dから上向きの二つ折りに折り合わせ開放した密閉手段10を接着することにより、枠体2においても腹合わせ状に接合して閉鎖することができる。 【0025】 【実施例】図5において、枠体2を任意の資材から成る保形性の板体で平面視長方形の短筒状に形成し、前後の短い枠縁2a,2aを上方に高く延長して遮断部4a,4aとし、該遮断部4a,4aを有する枠縁2a,2aの中央外側に上下方向の折目2d,2dを設けて、枠縁2a,2aを折目2d,2d部分から内側に畳み込んで四隅部から長い枠縁2b,2bを腹合わせ状に折畳むべく成り、該枠体2の周縁外側に収容部5の口縁5bを接着して便器1を構成する。 【0026】収容部5は前記実施例と同様、襞状の襠部5e,5eを設けた袋状の収容母体5aの口縁5b部内に導入部6の上口縁6aを接着9して装填し、製品時には便器1を枠体2から扁平に折畳んで嵩低く格納することができ、使用時には方形に展開させた枠体2の枠縁2a,2bにより収容部5の口縁5bおよび導入部6の上口縁6aを開口するもので、枠体2の折畳は、折目2d,2dを内側に刻設して枠縁2a,2a部を外側に畳み出して扁平に折畳することも可能である。 【0027】 【実施例】図6〜9において、枠体2は保形性の板体から成る切窓3を有する鉢巻状の立筒体を折目2d,2dなどで腹合わせ状の二つ折りに折畳することができるよう枠縁2a,2bを形成し、該枠体2を和式便器用として例えば、前後に長い二等辺三角形状に展開できるよう枠縁2b, 2bの前方寄りに折目2dおよび切目2eを、後方端に折目2dおよび切目2eを設けて成る。 【0028】枠体2の周縁に亘る枠縁2a,2b,2bの下半部内側に、導入部6を装備した襠部のない扁平袋状の収容母体5aの口縁5bを接着結合して収容部5とし、長短の扁平筒状の開閉部材7と制御部材8を入れ子状に結合して、内側の開閉部材7の下口辺7bを突出させて成る導入部6の上口縁6aの収容母体5aへの装着部を、枠体2の枠縁2a,2b,2bの下端辺との間に間隔5hをおいて装着することにより、展開時の枠縁2aに相当する扁平袋状の収容母体5aの前端辺に襠部5fを形成して、収容母体5aの口縁5bおよび導入部6の上口縁6aを大きく開口することができ、排泄物の投入が容易となり、前後の切目2e,2eから枠縁2b,2bの上半辺を外方に折り返して、既存の便器に掛合する掛辺2f,2fとする。間隔5hは既設便所等の便器の幅に相対して決定され、枠体2を展開開口するとき、二つ折り構成の復元力ある導入部6が、柔軟な収容母体5aの間隔5h生地部を吸収して扁平側端辺上に襠部5fを形成して口広に開口し、収容母体5aの口縁5bを大きく開口すべく作用する。 【0029】このような簡易便器の構成から、図7,8に示すように便器1は枠体2を便器または便座に載せ添わせるべく切窓3を展開することで、収容母体5aの口縁5bが大きく開口し、これに伴って収容母体5a内の導入部6の上口縁6aを大きく開いて用便時の排泄物が導入し易くなり、使用後において図3,4,6,9に示すように枠縁2b,2b上に相対して設けた折目2d,2dから枠体2を折り合わせて切窓3を閉じることにより、収容部5の口縁5bが腹合わせ状に閉じ、これに伴い導入部6の二つ折り構造による復元力によりその上口縁6aが真一文字状に閉鎖する。 【0030】一方、収容母体5aの唯一の入口である導入部6の閉鎖により、用便時の開口で収容母体5a内に流入された排泄物および空気は閉じ込められ内圧となって内周壁に及び、これが口部においては導入部6の下方に突出した開閉部材7の下口辺7bの外周面を伝って上昇して制御部材8との間に伸展し、この内圧をスカート状の制御部材8で周りから外方に逃げないよう囲って内向きに働くべく制御するため、開閉部材7に外周からの強い内圧が働いて緊扼密閉し、制御部材8のスカート状構成による拘束力が長く緊扼密閉状態を持続して収容物およびその臭気の浸出を防ぐことは、今回の本発明に係る簡易便器の実験でも得られた作用効果であり、災害時における避難所等での簡易便器の大量の使用後処理として一時的に集積載置する場合に大きな効果を発揮するものである。 【0031】導入部6における制御部材8の膜体の厚みを開閉部材7のそれより厚くし、または復元力の高い資材を用いることにより、二つ折り構成と相俟って導入部6自体の復元力を増強し、これにより開閉部材7への内圧の波及力が強くなって開閉部材7を有効に緊扼密閉し、持続させる作用効果が得られる。 【0032】図面では、導入部6における開閉部材7の径を制御部材8の径より小さく形成しているが、両者7,8を同径にすることによっても、互いの屈撓性を利用して入れ子式に重ね入れることは可能であり、内圧による緊締作用も変りなく働くものである。 【0033】 【実施例】この発明における容器としての実施例を図10,11を用いて説明すると、流体その他を収容する容器11として、ポリエチレン、塩化ビニル、ポリビニルアルコール、紙など任意の資材から成る流体を通さない屈撓性ある薄い膜体を用いて襠部のない扁平な袋状の容器母体11aとし、同様の資材から成る二つの扁平筒状の開閉部材13と制御部材14を開閉部材13を内側にして入れ子式に重ね入れて、開閉部材13の下口辺13bを制御部材14の下口辺14aから下方にずらせて突出させ、開閉部材13の上口辺13aを制御部材14の上口部に接着15結合して導入部12とし、該導入部12を前記容器母体11a内に装填して、導入部12の上口縁としての制御部材14の上口辺14aを容器母体11aの口縁11bに添わせて腹合わせ状の折畳可能に接着15すると共に、それ以外の容器母体11aの口縁11bおよび導入部12の開閉部材13接着15部以外の制御部材14の上口部の各余剰部をそれぞれ一連に接着密閉15a,15aして、容器11aの流入口は導入部12の開閉部材13のみに構成する。 【0034】 【実施例】容器11の他の実施例として図12,13に示すように、襠部11c,11cを有する袋状の容器母体11aとし、導入部12は長短二つの扁平筒状の開閉部材13と制御部材14を入れ子式に重ね入れて互いの上口辺13a,14aを接着15結合すると共に、制御部材14の上口辺14aの余剰部分を接着密閉15aして内側の開閉部材13の下口辺13bを制御部材14の下口辺14bより下方に突出させて成り、該導入部12を前記容器母体11a内に装填して、上口縁12aを容器母体11aの口部に接着15し、容器母体11aの口部の余剰部分を接着密閉15aして容器11を構成する。 【0035】以上説明した簡易便器の収容部5および容器11における母体5a,11aは、いずれも折畳することができる屈撓性ある材質および構成に係り、導入部6,12にあっては、屈撓性を利用して腹合わせ状の扁平に折畳するよう母体5a,11a内に装着し、母体5a,11a内に収容した空気を含む収容物は口部を閉じることにより、その内圧により導入部6, 12の開閉部材7, 13を自動的に密閉するもので、紙などの気密性のない資材を用いる場合には、防水性の表面加工を施した膜体を用い、枠体2を含め廃棄など後処理を考慮して例えば、生分解性合成樹脂資材を用いるなど材質を選択するものである。 【0036】また、簡易便器における枠体2は、洋式便器、組立式便器、折畳式便器などに設置できるよう円形、楕円形、卵形など任意に形成し、保形性のある資材、例えばボール紙など薄い資材を用いることにより、折目2dを設けなくとも容易に折り曲げて展開し、折畳することができるものである。 【0037】 【発明の効果】この発明の簡易便器は上記で説明した構成から成り、製品時には扁平に折畳した収容部を、単板状の枠体に添わせ嵩低い板状に収納することができ、多数を嵩低くパック包装して、大量の製品を保管し輸送するのに効果あるようにした。 【0038】次に、使用時において収容部の折畳および展開し易い膜体の屈撓性を利用して、枠体およびその展開での保形性により容易に袋状に開口して迅速に使用に供すべく展開することができ、緊急時および災害時にこの簡易便器を常設便器に嵌め添わせて、または常設便器、据置便器を用いず簡易便器のみで用便を果たすことができると共に、使用後枠体部を摘持し、収容部を収容物の重さにより畳み閉じて嵩低く畳み包み、または枠体を折畳むことで収容部の口部が閉じ嵩低く畳み包んで枠体に添わせることができるため、廃棄などの後処理作業を容易にし、密閉手段を設けた枠体では、折畳時に枠体が腹合わせ状に密閉されて収容物の漏出する虞れなく衛生上効果がある。 【0039】ことに、収容部における導入部は、使用時には枠体の展開により大きく開口し投入し易くなり、収容部口部の閉鎖により腹合わせ状に閉じた導入部は、その復元力と収容物の内圧により自動的に緊締し、外圧を加えることで内圧が更に高くなって強い緊締作用が働き、収容物は勿論、臭気をも完全に封じ込めて漏出することがないため、後処理における移動など簡易便器の持ち運びが容易となり、特に災害時などにおける大量廃棄による一時的積置にも環境汚染の虞れなく安全である。 【0040】次に、容器にあっては、嵩低く折畳んで携帯、大量輸送に都合よく、使用時には導入部を開口して容器母体内に投入した各種収容物の内圧により、また外圧により内圧がさらに高まって導入部の緊締作用が強力に働き、収容物の漏出を緊密に閉じ込めると共に、収容物の臭気なども強力に封じ込めて悪臭の漏出を防ぎ、廃棄における持ち運び、一時的積置にも周辺の環境汚染の虞れがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597162318 【氏名又は名称】松本 耕之介
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)10月3日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 収司
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| 【公開番号】 |
特開平11−104037 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月20日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−317797 |
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