| 【発明の名称】 |
風呂蓋 |
| 【発明者】 |
【氏名】下村 敏之
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| 【要約】 |
【課題】射出成形によって製造した2枚の板部材を、溶接せずに張り合わせることができ、安価で、かつ、蓋をしたときに滑りにくい風呂蓋を提供する。
【解決手段】合わせた状態で内部に空間を形成する長方形からなる一対のプレート2、2と、これらプレートの両短辺に形成した第1段部7、7と、プレートの両長辺に形成した第2段部8、8と、上記第1段部を挟み込んで、上記一対のプレートを離れないようにする第1組付部材3、3と、上記第2段部を挟み込んで、上記一対のプレートを離れないようにする第2組付部材4、4とを備え、上記第1、2組付部材は、プレートに組み付けたときに、その表面がプレートの表面と同一面になる一方、上記第1組付部材を、プレートよりも摩擦係数の高い樹脂にした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 合わせた状態で内部に空間を形成する長方形からなる一対のプレートと、これらプレートの両短辺に形成した第1段部と、プレートの両長辺に形成した第2段部と、上記第1段部を挟み込んで、上記一対のプレートを離れないようにする第1組付部材と、上記第2段部を挟み込んで、上記一対のプレートを離れないようにする第2組込部材とを備え、上記第1、2組付部材は、プレートに組み付けたときに、その表面がプレートの表面と同一面になる一方、上記第1組付部材を、プレートよりも摩擦係数の高い樹脂にしたことを特徴とする風呂蓋。 【請求項2】 第2組付部材に滑り止め機構を備えたことを特徴とする請求項1記載の風呂蓋。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、滑り止めを設けたボードタイプの風呂蓋に関する。 【0002】 【従来の技術】図7に示す従来の風呂蓋は、射出成形によって製造したプラスチック製の板部材20、20を、溶接によって張り合わせている。これら板部材20、20の内側には、図示していないが、凹部を形成している。そのため、図示のように張り合わせると、内部に空間が形成される。そして、この板部材20、20を張り合わせたものを、浴槽の上に複数枚並べて、風呂蓋として使用する。なお、上記のような中空構造の風呂蓋は、ブロー成形によって製造することもできる。その場合、図7に示す上記板部材20、20が一体成形される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】図7に示す風呂蓋は、2枚の板部材20、20を、溶接によって張り合わせなければならなかったので、手間がかかり、製造コストが高くなるという問題があった。また、この従来の風呂蓋は、プラスチック製なので、浴槽の上に置くと、非常に滑り易かった。そのため、浴槽に蓋をするときに、風呂蓋が滑って浴槽内に落ちることがあった。また、幼い子供がこの蓋の上に乗ったりした場合に、蓋が滑って浴槽内に子供が落ちるという危険性もあった。 【0004】一方、ブロー成形によって風呂蓋を製造した場合、上記のような板部材20、20を張り合わせる必要がなくなる。そのため、板部材20、20を溶接せずに済み、その分製造コストを安くできる。ただし、ブロー成形は、空気圧によって膨張したプラスチックを金型に密着させる成形方法なので、複雑な形状の製品を成形することが非常に困難である。そのため、風呂蓋の表面のデザインを自由に設計することができなかった。また、風呂蓋の表面に滑り止めを設ける場合には、この滑り止めを組み付けるための段部や溝が必要になる。そして、これら段部や溝は、ある程度の寸法精度を必要とする。しかし、ブロー成形では、風呂蓋の表面に精度の高い溝や突部を形成することができない。そのため、ブロー成形で製造した風呂蓋には、滑り止めを設けることができなかった。 【0005】さらに、ブロー成形で風呂蓋を成形すると、その内部に補強用のリブを形成することもできなかった。つまり、風呂蓋をブロー成形で製造した場合には、射出成形の場合とは違った問題があった。この発明の目的は、射出成形によって製造した2枚の板部材を、溶接せずに張り合わせることができ、安価で、かつ、蓋をしたときに滑りにくい風呂蓋を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】第1の発明は、合わせた状態で内部に空間を形成する長方形からなる一対のプレートと、これらプレートの両短辺に形成した第1段部と、プレートの両長辺に形成した第2段部と、上記第1段部を挟み込んで、上記一対のプレートを離れないようにする第1組付部材と、上記第2段部を挟み込んで、上記一対のプレートを離れないようにする第2組込部材とを備え、上記第1、2組付部材は、プレートに組み付けたときに、その表面がプレートの表面と同一面になる一方、上記第1組付部材を、プレートよりも摩擦係数の高い樹脂にしたことを特徴とする。第2の発明は、第1の発明における第2組付部材に、滑り止め機構を備えたことを特徴とする。 【0007】 【発明の実施の形態】図1〜3に、第1実施例を示す。風呂蓋1は、一対のプレート2、2と、これらプレート2、2に組み付けた第1組付部材3、3と、同じくプレート2、2に組み付けた第2組付部材4、4とから構成されている。上記プレート2、2は、射出成形によって製造した樹脂製のもので、図2に示すように、その裏側には凹部5を形成している。そして、この凹部5には、複数の補強リブ6をプレート2の長手方向に形成している。また、プレート2の表側には、図3に示すように、その両短辺の全てに第1段部7、7を形成し、その両長辺の中央付近に第2段部8、8を形成している。 【0008】さらに、これら第1、2段部7、8の裏側には、図2に示すようにそれぞれ組付突起9と組付孔10とを形成している。これら組付突起9および組付孔10は、プレート2の中心に対して点対称の位置にそれぞれ形成されている。そのため、同じ種類のプレートを互いに組み合わせることができる。なお、上記第2段部8の一部分には、溝11を形成している。 【0009】上記のようにしたプレート2は、二枚組み合わせると、その内部に空間が形成される。つまり、プレート2、2内が中空になる。このような中空構造は、断熱性が高く、風呂蓋として使用した場合に保温効果が高くなる。また、上記プレート2、2を組み合わせるときには、組付突起9が組付孔10にはめ込まれて、互いの位置が決められる。そして、このとき第1段部7、7と第2段部8、8との位置もそれぞれ一致する。 【0010】一方、上記第1組付部材3、3には、挿入孔12を形成している。そして、この挿入孔12に、上記組み合わせたプレート2、2の第1段部7、7をはめ込んでいる。このようにすれば、第1段部7、7が第1組付部材3、3によって挟みつけられるので、プレート2、2が離れなくなる。また、上記挿入孔12の内面には、図示していないが、複数の突起を形成している。この突起は、挿入孔12に第1段部7を挿入したときに押しつけられて、第1組付部材3、3を第1段部7、7から簡単に抜けないようにする。 【0011】上記のような第1組付部材3、3は、エラストマー樹脂等の弾性力のある樹脂で構成されていて、プレート2に比べると、摩擦係数が高くなっている。そして、このような第1組付部材3、3は、浴槽の上に置いたときに、ちょうど浴槽の縁に位置する。そのため、第1組付部材3、3が風呂蓋の滑り止めとして機能する。したがって、風呂蓋が滑ってそれが浴槽内に落ちるのを防止できる。なお、この実施例では、スチレン系のエラストマー樹脂を使用している。スチレン系のエラストマー樹脂は、ウレタン系等のエラストマー樹脂よりも材料コストが安いので、風呂蓋をより安価にできる。ただし、エラストマー樹脂としては、スチレン系以外に、オレフィン系、ウレタン系、塩ビ系等のものを使用してもよい。 【0012】上記第2組付部材4、4は、樹脂製で、図3に示すように、断面がコの字状になっている。そして、その先端には、互いに対向する一対の爪部18を形成している。この爪部18は、第2段部8、8に第2組付部材4、4を組み付けたときに、溝11にかみ合う。そのため、第2組込部材4、4が第2段部8、8から簡単に抜けなくなる。そして、このような第2組付部材4、4を組み付けることによって、両プレート2、2を離れないようにしている。また、この第2組付部材4、4も、浴槽の上に置いたときに、浴槽の縁に位置することがある。そのため、第2組付部材4、4をエラストマー樹脂製にすれば、この第2組付部材4、4も、滑り止め効果を発揮する。 【0013】なお、上記第1、2組付部材3、4は、第1、2段部7、8にそれぞれ組み付けたときに、その表面が上記プレートの表面と同一になるようになっている。そのため、浴槽に蓋をしたときに、風呂蓋と浴槽の縁との間に隙間が生じない。したがって、保温性が高くなる。 【0014】図4〜6に示す第2実施例は、第2組付部材に貫通孔13を開けて、この貫通孔からエラストマー樹脂製の滑り止め部材をその表面に臨ませた例である。それ以外の構成については第1実施例と同じである。この第2実施例の第2組付部材14には、複数の貫通孔13を形成している。これら貫通孔13は、図示していないが、対向する部分にも形成している。そして、これら貫通孔13に滑り止め部材15を設けているが、この滑り止め部材15は、エラストマー樹脂製で、シート部16に上記貫通孔に対応する突部17を形成している。このようにした滑り止め部材15を、第2組付部材14の内側に設けて、突部17を貫通孔13の外側に臨ませている。そのため、浴槽の上に置いたときに、この突部17が滑り止めとして機能する。 【0015】また、上記滑り止め部材15は、第2段部8、8と第2組付部材14、14との間に挟まれて固定されるので、この滑り止め部材15を第2組付部材14に接着する必要がない。このように接着しない分、組付コストを安く抑えることができる。さらに、第2組付部材14と滑り止め部材15とを、別々の構成にしているので、第2組付部材14の材質を自由に選択できる。そのため、第2組付部材14を挟み付け力の強い樹脂にすれば、滑り止め機能を保持しながらプレートの組みつけ力も強くできる。 【0016】なお、上記第1実施例では、第2の発明の滑り止め機構を、第2組付部材4をエラストマー樹脂にすることによって構成している。一方、第2実施例では、この第2の発明の滑り止め機構を、第2組付部材14に貫通孔13を形成して、この貫通孔13から滑り止め部材15を臨ませることによって構成している。 【0017】 【発明の効果】第1の発明によれば、一対のプレートを、第1、2組付部材によって挟み込んで固定しているので、従来のような溶接が不要になった。そのため、製造コストを安くできる。また、第1組付部材を、プレートより摩擦係数の高い樹脂製にしているので、浴槽の上に蓋をしたときに、風呂蓋が滑りにくくなった。そのため、浴槽の上に置いた風呂蓋が、滑って浴槽内に落ちたりしなくなった。 【0018】第2の発明によれば、第2組付部材にも滑り止めを設けたので、風呂蓋の滑りをより防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】596088325 【氏名又は名称】ダイカポリマー株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)7月28日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】嶋 宣之
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| 【公開番号】 |
特開平11−42176 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月16日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−215466 |
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