| 【発明の名称】 |
浴槽の循環金具 |
| 【発明者】 |
【氏名】上田 信一
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| 【要約】 |
【課題】フィルタの取り外し、掃除の際、フィルタの付着物により浴槽水が汚染されないようにする。
【解決手段】中央に浴槽内に突出する吐出ノズル4があり、その外周に浴槽水の吸い込み流路11がある循環金具では、吸い込み流路11の開口部に環状のキャップ12とフィルタ13とが設けられるが、キャップ12の内径部もしくはフィルタ13の内径部に、他方の内径部と係脱自在に係着される係着部14を設けて、キャップ12の取り外し時にフィルタ13も取り外されるようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 中央に浴槽内に突出する吐出ノズルが配置され、この吐出ノズルの外周に浴槽水の吸い込み流路が形成され、吸い込み流路の開口部に環状のキャップとフィルタとが設けられている浴槽の循環金具において、キャップの内径部もしくはフィルタの内径部の少なくとも一方に、他方の内径部と係脱自在に係着される係着部が設けられていることを特徴とする浴槽の循環金具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、循環式の風呂ユニットにおいて、浴槽水を吸い込み吐出するために浴槽の槽壁に取り付けられる循環金具に係り、詳しくは、その吸い込み口に取り付けられるキャップおよびフィルタの構造に関する。 【0002】 【従来の技術】循環式の風呂ユニットには、浴槽の外部に設けた循環装置により、浴槽の湯水を循環させながら、その湯水の浄化と保温とを行うようにして、24時間風呂として、一日中いつでも入浴が楽しめるようにしたものがある。 【0003】このような循環式の風呂ユニットにおいて、浴槽の外部で循環流路を構成する浴槽水の吸い込み管路と循環水の吐出管路とは、通常、ジェット噴流用のエア配管とともに、単一の金具である循環金具に接続され、この循環金具により浴槽の内部に連通している。その循環金具は、従来、図5および図6に示すような構造を有している。 【0004】これらの図において、符号21は浴槽の槽壁であり、22は、二重管構造で浴槽の外側に取り付けられる雌型アダプタ、23は、浴槽の内側から前記の雌型アダプタ22に結合される鍔付き筒形状のノズルホルダ、24は吐出ノズルである。 【0005】雌型アダプタ22の外端部には、循環水の流入接続管25が接続されるとともに、外周部には浴槽水の流出接続管26とエア配管27とが接続されている。 【0006】雌型アダプタ22の内筒22aと外筒22bとのうち、内筒22aは、吐出ノズル24とともに循環水の吐出流路28を形成するもので、前記の流入接続管25およびエア配管27に連通している。 【0007】また、雌型アダプタ22の外筒22bは、ノズルホルダ23の筒部に螺合により連通接続され、このノズルホルダ23とともに浴槽水の吸い込み流路29を形成しており、吸い込み流路29の奥部で前記流出接続管26と連通している。 【0008】吐出ノズル24の周りには、環状のキャップ30が吸い込み流路29の前面を覆う形で取り付けられている。このキャップ30の外径部には、浴槽水の流入孔がある。そして、このキャップ30の内側に毛髪等を除くための環状のフィルタ31が設置されている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】上記のように、循環金具では、浴槽水の吸い込み口にキャップ30とフィルタ31とが設けられているのであるが、フィルタ31の掃除をする際には、キャップ30とフィルタ31とを循環金具の前面部から取り外す必要がある。この場合、たとえば、24時間風呂のようなものでは、浴槽は常に湯水で満たされているから、キャップ30およびフィルタ31の取り外しは、通常、湯水の中で行われる。 【0010】ところで、従来のこの種の循環金具では、フィルタ31はキャップ30の内側に単に設置しただけであるから、キャップ30を取り外すと、その内側のフィルタ31は循環金具の側に残り、その結果、フィルタ31の前面の毛髪等の付着物が、浴槽内に露出して直接浴槽水にさらされることになり、この付着物がフィルタ31から剥離して浴槽水中に流れ出し、浴槽水を汚すおそれがある。 【0011】また、キャップ30の取り外しの際、フィルタ31は、容易に浴槽の底に落下してしまい、多くの付着物を浴槽水中に流出させてしまうこともある。 【0012】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、キャップを取り外す際、フィルタがキャップにカバーされた状態で共に取り外されるようにして、フィルタの付着物による浴槽水の汚染を防止することを課題とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達成するために、中央に浴槽内に突出する吐出ノズルが配置され、この吐出ノズルの外周に浴槽水の吸い込み流路が形成され、吸い込み流路の開口部に環状のキャップとフィルタとが設けられている浴槽の循環金具において、キャップの内径部もしくはフィルタの内径部の少なくとも一方に、他方の内径部と係脱自在に係着される係着部が設けられている構成とした。 【0014】 【発明の実施の形態】図1ないし図3は本発明の一実施形態を示すもので、図1は一実施形態に係る循環金具の断面図、図2はその要部であるキャップとフィルタとを分解して示した断面図、図3は、キャップとフィルタとの背面図である。 【0015】これらの図において、符号1は浴槽の槽壁であり、2は、二重管構造で浴槽の外側に取り付けられる雌型アダプタ、3は、浴槽の内側から前記の雌型アダプタ2に結合される鍔付き筒形状のノズルホルダ、4は吐出ノズルである。 【0016】雌型アダプタ2の外端部には循環水の流入接続管5がエルボ管6を介して接続されるとともに、外周部には流出接続管7とエア配管8とが接続されている。 【0017】雌型アダプタ2の内筒2aと外筒2bとのうち、内筒2aは、その先端に密に嵌着されたた吐出ノズル4とともに循環水の吐出流路9を形成しており、吐出ノズル4の反対側では、前記の流入接続管5およびエア配管8と連通している。なお、符号10は、吐出流路9内に設けられたエジェクタノズルである。 【0018】雌型アダプタの外筒2bは、内筒2aとの間に浴槽水の吸い込み流路11を形成するもので、その浴槽側にはノズルホルダ3の筒部が螺合により結合されており、浴槽の外側では前記流出接続管7と連通している。 【0019】吐出ノズル4は浴槽内部に突出しているが、その突出部の周りには、環状のキャップ12と、同じく環状のフィルタ13とが吸い込み流路11の前面を覆う形で取り付けられている。 【0020】キャップ12は、外径部に浴槽水の流入孔12hと係止爪12iとがあり、係止爪12iとノズルホルダ3のフランジとの係合により、ノズルホルダ3側に止着されるようになっている。このキャップ12の内径部には、吸い込み流路11側に凹入した筒部12jが形成されている。フィルタ13は、キャップ12の内側に設置されていて、その内径部はキャップ12の凹入筒部12jに径方向に遊びがある状態で外嵌している。 【0021】そして、キャップ12の凹入筒部12jの内端には係着環14が取り付けられている。この係着環14は、フィルタ13の内径部をキャップ12の凹入筒部12jに係脱自在に係着させるもので、図3に示すように、長円形もしくは楕円形の環状板からなり、その長径Raはフィルタ13の孔の内径rよりも長いが、幅狭部の幅Rbはフィルタ13の孔の内径rよりも短く設定されている。 【0022】上記の構成において、浴槽外部の循環装置からの循環水は、流入接続管5から雌型アダプタ2の内筒2a内部に流入して、吐出ノズル4から浴槽内に吐出され、一方、浴槽水は、キャップ12の流入孔12hから吸い込み流路11に流入し、流出接続管7から循環装置に流出する。この際、浴槽水はフィルタ13を通過するから、浴槽水に含まれる毛髪等の夾雑物はフィルタ13に付着し、浴槽水から除去される。 【0023】このような浴槽水の循環が長時間行われると、フィルタ13は目詰まりし、清掃が必要となる。その掃除の際には、キャップ12とフィルタ13とを循環金具の前面部から取り外さなくてはならない。 【0024】そこで、まず、キャップ12を循環金具の前面部から外すのであるが、循環金具の前面部では、キャップ12の内側にフィルタ13があって、両者は互いに分離しないよう係着している。 【0025】詳しく言えば、キャップ12の凹入筒部12jにフィルタ13の内径部が遊びのある状態で嵌合しており、フィルタ13が凹入筒部12jから抜け出そうとすると、その抜け出しは、フィルタ12の内径部が係着環14の長径縁に引っ掛かることで、阻止されるようになっている。 【0026】そのため、キャップ12の取り外しとともに、フィルタ13も循環金具から外れ、キャップ12に覆われた状態でキャップ12とともに取り出される。これで、フィルタ13が循環金具の側に残ったり、浴槽の底に落下するようなことがない。 【0027】キャップ12とともに取り出されたフィルタ13は、その内径部とキャップ12の凹入筒部12jとの間の遊びを利用して、キャップ12に対して径方向にずらしたり、傾けたりすることで、キャップ12から分離される。すなわち、フィルタ13をキャップ12に対して径方向にずらすことで、フィルタ13の孔の一部が係着環14の周縁のうち、いずれか一方の長径縁を乗り越えるようになるから、その状態でフィルタ13を傾ければ、その孔の一部が係着環14の一方の長径縁の外側に出て、フィルタ13の内径部は係着環14から外すことができるようになる。 【0028】フィルタ13をキャップ12と係着させるには、上記のような操作を逆に行えばよく、キャップ12に対してフィルタ13を傾け、その孔の一部を係着環14の周縁のうち、いずれか一方の長径縁の内側に嵌め、そののち、フィルタ13を径方向にずらして、その孔の反対部分を係着環14の他方の長径縁の内側に嵌めればよい。 【0029】上記の実施形態では、キャップ12の内径部とフィルタ13の内径部とを係脱自在に係着する係着部として、係着環14をキャップ12の凹入筒部12jに設けたが、係着部はこれに限定されるものではなく、図4に示すようなものも可能である。 【0030】図4は、本発明の他の実施形態に係る循環金具の要部を分解して示した断面図である。この実施形態では、キャップ12の内径部に、吸い込み流路11側に凹入した筒部12jが形成されており、一方、フィルタ13の内径部には、キャップ12との係合部として、ゴムのような弾性体からなる嵌め付け環15が取り付けられている。 【0031】この実施形態では、嵌め付け環15がキャップ12の凹入筒部12jに弾力的に嵌着することで、キャップ12の凹入筒部12jにフィルタ13の内径部が結合され、キャップ12とフィルタ13とは一体のものとして扱える。また、フィルタ13を強く引けば、キャップ13の凹入筒部12jから嵌め付け環15が外れるから、フィルタ13がキャップ12から分離される。 【0032】 【発明の効果】本発明は、キャップの取り外しにより、その内側のフィルタも共に取り外せるようにしたもので、毛髪等で汚れたフィルタがキャップに覆われた状態で取り外せるばかりでなく、フィルタが循環金具の側に残ったり、浴槽の底に落下したりすることがないから、フィルタの付着物が浴槽中に流れ出て、浴槽水を汚染するおそれがない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004709 【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】岡田 和秀
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| 【公開番号】 |
特開平11−18978 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月26日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−173907 |
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