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【発明の名称】 洋式便器用カバー
【発明者】 【氏名】米沢 ひる子

【要約】 【課題】洋式便器を男性用小便器として使用する際に、持上げた便蓋の裏側及び便座をカバーで覆って汚れを防止する。

【解決手段】便器本体11に開閉自在に設けられた便蓋14に表側を覆う外カバー1を装着し、この外カバーの上部に便蓋の内側に位置される内カバー2を着脱自在に係止する。便座を持上げて使用するとき、持上げた便座を内カバーで覆うことにより便器本体内からの跳ね上げ等によって便蓋の内側や便座を汚すことがなくなり、使用感が向上される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 便器本体に回動自在に設けた便座及び便蓋を備えた洋式便器のカバーにおいて、前記カバーは便蓋の外周にかぶせて装着する為の袋部を有し、前記便蓋の表側を覆う外カバーと、前記便蓋の内側に位置される内カバーと、該内カバーの一部を外カバーに着脱自在に係止する係止手段とからなり、前記便座を持上げて使用するとき、持上げた便座を前記内カバーで覆うことを特徴とする洋式便器用カバー。
【請求項2】 前記係止手段が便蓋を持上げたときの該便蓋の上部側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の洋式便器用カバー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は男性用小便器として使用できる洋式便器に関し、特に男性用小便器として使用する際に便蓋及び便座を衛生的に保つのに好適な洋式便器用カバーに関する。
【0002】
【従来の技術】洋式便器は便器本体と、この上部に開口部を持つ便座と、便座及び便器本体の上部を覆う便蓋とからなっている。洋式便器は陶器製又は樹脂製の冷たい感覚の部材で作られている。そのため、便座や便蓋の表面側を布製やビニール製等の表カバーで覆い、この表カバーは折返し部によって便座や便蓋の裏面外周に着脱可能に巻掛け係止させたものである。例えば、特開平8−164092号公報には、洋式便器の便蓋に対して、表カバーと裏カバーを着脱自在に後付けできる構造になっている。このような洋式便器の便蓋は、使用する際に持上げて開口され、便蓋の裏側が使用者の正面に向けられる。特に男性用小便器として使用するときは便座も持上げて便蓋の裏側に位置させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、洋式便器を男性用小便器として使用するときは便器内からの跳ね返り等によって便座や便蓋の裏側が汚れる。便座自体を便座カバーで覆っている場合は便座カバーが汚れる。便蓋の裏側を着脱自在なカバーで覆った従来の洋式便器の場合、便器本体内からの跳ね返り等によって便蓋の裏側の汚れるのを防止することができても、便座や便座カバーの汚れを防ぐことはできない。本発明の目的は、洋式便器を男性用小便器として使用する際に、持上げた便蓋の裏側及び便座を、便蓋側のカバーで覆って汚れを防止するようにした洋式便器用カバーを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するため、請求項1の発明は便器本体に回動自在に設けた便座及び便蓋を備えた洋式便器のカバーにおいて、カバーは便蓋の外周にかぶせて装着する為の袋部を有し、便蓋の表側を覆う外カバーと、便蓋の内側に位置される内カバーと、該内カバーの一部を外カバーに着脱自在に係止する係止手段とからなり、便座を持上げて使用するとき、持上げた便座を内カバーで覆うようにした構成にある。また請求項2の発明は、請求項1の発明において、係止手段が便蓋を持上げたときの該便蓋の上部側に位置されるように設けられていることを特徴とする。
【0005】
【発明の作用及び効果】内カバーの一部を外カバーに係止し、内カバーを自由にして取付けている為、便座を持上げて使用するとき、持上げた便座を内カバーで簡単に覆うことができるから、便器本体内からの跳ね上げ等によって便蓋の内側や便座を汚すことがなくなり、使用感が向上される。また内カバーの外カバーに対する係止位置を、便蓋を持上げて開口したときにその便蓋の上部側になるようにした場合は、内カバーを便蓋の内側又は便座の外側に落とし込むことで、内カバーの自重によって便蓋の内側又は便座が覆われるから、カバー操作が簡単になる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る洋式便器用カバーの外カバーの正面図である。図2は内カバーの正面図である。洋式便器用カバーは、便器の便蓋に装着される外カバー1とその外カバー1に着脱自在に取り付けられる内カバー2からなっている。外カバー1は便蓋の表面側を覆う外カバー主部3と、便蓋外周に沿って便蓋の内側に所定幅で折り返されて形成された袋部分4と、袋部分4の両端縁にカバー取付紐5が縫着されている。袋部分4の上部中央には内カバー2を係止するたるの係止手段を構成するホックA6が設けられている。
【0007】内カバー2は外カバー1とほぼ同じ大きさに形成された内カバー主部7に、男性の首部分をデザイン化した張出し部8が設けられている。内カバー主部7の裏側には、図2(2)に示すように張出し部8に近い内カバー主部7に外カバー1のホックA6に係止されるホックB9が取付けられている。本実施形態では内カバー2の係止手段として、外カバー2に対して1箇所でホック止めされているが、これに限定されるものでなく、複数個を用いても構わない。又は、面状ファスナー等の他の係止手段でも良い。
【0008】次に洋式便器カバーの使用について説明する。図3は本発明の洋式便器カバーを装着した洋式便器の斜視図である。図4は男性用小便器としての使用態様を示す斜視図である。洋式便器10は便器本体11と、この便器本体11の上部に開口部12を持つ便座13と、便座13全体を覆う便蓋14からなっている。便座13及び便蓋14はヒンジ15によって便器本体11に回動可能に取付けられ、図示の如く便器本体11の前から後に持上げ可能になっている。洋式便器用カバーの外カバー1の袋部12を便蓋14の外周にかぶせるようにして装着し、カバー取付紐5を結んで装着する。内カバー2は外カバー1を便蓋14に装着した後、又は便蓋14に装着する前の外カバー1に係止する。即ち、内カバー2のホックB9を外カバー1のホックA6に係止する。
【0009】内カバーの使用について説明する。便座13に腰を掛けて使用する場合は便蓋14を持上げることにより、内カバー2は図3に示すように便蓋14の内側に位置される。男性用小便器として使用する場合は、便蓋14を持上げ、内カバー2の下部を一方の手でつかんで持上げ(図4参照)、続いて他方の手で便座13を持上げて便蓋の内側に添わせた後(図5参照)、内カバー2を降ろして便蓋14の内側及び便座13を覆う。このような内カバー2及び便座13の取扱いは、勿論、一方の手のみで行うこともできる。内カバーで便蓋の内側と便座を覆うことにより、便器本体内から跳ね上がる尿等は内カバーに吸収される為、便蓋の内側や便座を汚すことがなくなる。汚れた内カバーは上部の係止手段の係止を解除すことによって外カバーから外し、洗濯することができる。
【出願人】 【識別番号】597099782
【氏名又は名称】米沢 ひる子
【出願日】 平成9年(1997)6月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】中野 佳直
【公開番号】 特開平11−9505
【公開日】 平成11年(1999)1月19日
【出願番号】 特願平9−187878