| 【発明の名称】 |
炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】須藤 桂司
【氏名】小林 雅和
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、部品点数が少なく製作工程を減らし、しかも炊飯材料の加熱ムラを少なくし、露つきを防止する炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】本体1と、本体1に内蔵した有底筒状の外釜11と、外釜11内に取出自在に収納され、内部に炊飯材料を入れる内釜12と、内釜12の上部開口部を開閉する内蓋10を着脱可能に装着した外蓋2と、内釜12を誘導加熱する底面コイル21、側面コイル22及び上部コイル23と、内蓋10を誘導加熱する上面コイル24とを備え、底面コイル21と側面コイル22を、内釜12の底部と側部にそれぞれ対向する外釜11の外周に、上部コイル23を内釜12の開口部外周近傍に対向する外釜11の外周に設け、上面コイル24を内蓋10に対向する外蓋2内に配設して構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体と、該本体に内蔵した有底筒状の外釜と、該外釜内に取出自在に収納され内部に炊飯材料を入れる内釜と、該内釜の上部開口部を開閉する内蓋を着脱可能に装着した外蓋と、前記内釜を誘導加熱する底面コイル、側面コイル及び上部コイルと、前記内蓋を誘導加熱する上面コイルとを備え、前記底面コイルと側面コイルを、内釜の底部と側部にそれぞれ対向する外釜の外周に、上部コイルを内釜の開口部外周近傍に対向する外釜の外周に設け、前記上面コイルを内蓋に対向する外蓋内に配設したことを特徴とする炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、誘導加熱形の炊飯器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図4は特開平1−265480号公報に開示された従来の炊飯器の構成説明図である。図4において、31は鍋、32は保温ヒータ、33は誘導加熱用コイル、34は外蓋、35は内蓋である。保温ヒータ32は、側面ヒータ32a と蓋ヒータ32b で構成されている。 【0003】このような構成の従来の炊飯器において、炊飯工程を終了して保温工程に入ると、表示部の発光ダイオードが点灯して保温工程を表示する。そして、誘導加熱用コイル33で炊飯時の入力電力より小さい電力で、鍋31を発熱させて保温する。鍋31の温度が保温温度より高いときは、保温ヒータ32と誘導加熱用コイル33への通電を停止する。また、鍋31の温度が保温温度より低いときは、一定時間毎に保温ヒータ32と誘導加熱用コイル33を低い温度で交互若しくは同時に通電を断続して保温するようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の炊飯器では、鍋31の底面付近に誘導加熱用の誘導加熱用コイル33が取付けられ、鍋31の上部の側面と外蓋34の中に側面ヒータ32a と蓋ヒータ32b が設けられている。したがって、発熱した抵抗線の輻射熱で鍋31を加熱させる保温ヒータ32と、電磁誘導作用により生じる渦電流で磁性体の鍋31を発熱させる誘導加熱用コイル33とを利用しており、炊飯材料を加熱させるための加熱源となる部品が2種類使われている。したがって、電熱用に使われるマイカや誘導加熱用に用いられるフェライト等のように関連する部品類に異なる材質の部材を使用することになって部品点数が増えるばかりか、組み立てや調整方法等も相違するのでそれだけ製作工数が増加する。 【0005】また、鍋31の底部では、誘導加熱用コイル33による渦電流によりジュール熱発生し、鍋31自身が加熱源となって炊飯材料を直接加熱している為、加熱効率が良いが、鍋31の側面及び上部では、側面ヒータ32a 、蓋ヒータ32b の熱が鍋31又は内蓋35を介して間接的に炊飯材料を加熱しているため、鍋31の底部に比べ加熱効率が悪く、このため、鍋31底部と上部とに温度差が生じ、炊飯材料の加熱ムラが生じる他、保温時には内蓋35に露が付着しやすい等の問題があった。 【0006】本発明は、このような従来の炊飯器の問題点を解消するためになされたもので、炊飯用と保温用に共通の加熱源を用いることにより部品点数を少なくして製作工数を減少し、しかも炊飯材料の加熱ムラを少なくし、露つきの防止ができる炊飯器を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本体と、本体に内蔵した有底筒状の外釜と、外釜内に取出自在に収納され内部に炊飯材料を入れる内釜と、内釜の上部開口部を開閉する内蓋を着脱可能に装着した外蓋と、内釜を誘導加熱する底面コイル、側面コイル及び上部コイルと、内蓋を誘導加熱する上面コイルとを備え、底面コイルと側面コイルを、内釜の底部と側部にそれぞれ対向する外釜の外周に、上部コイルを内釜の開口部外周近傍に対向する外釜の外周に設け、上面コイルを内蓋に対向する外蓋内に配設したものである。 【0008】 【作用】スタートキーを押すと、スイッチが入り加熱コイルが通電する。通電により底面コイルと側面コイルが励磁されて、発生した交番磁束が内釜に鎖交してジュール熱が発生する。また、上面コイルの発生磁場により内蓋にジュール熱が生じ、また、上部コイルの発生磁場により内蓋と、内釜の開口部外周近傍にジュール熱が生じる。このように電磁誘導作用によって内釜と内蓋に発生した熱が、内釜の中の水を全面から加熱し始める。 【0009】内釜内の水の加熱で炊飯が始まり、予熱工程で制御部により加熱コイルのON・OFF動作で40℃前後に制御される。一定時刻になると加熱コイルがONになり、強火加熱に切り換えられる。強火加熱で水の温度が上昇し炊飯が進んで、水が沸騰すると弱火に移り水が少なくなると更に火力が弱められる。沸騰で内釜の水分がなくなると急激に温度が上昇し約130℃で、加熱コイルの通電が自動的に停止される。その後、ムラシ工程に入り2度炊きしてから、弱火加熱で保温工程に移され御飯が炊き上がる。 【0010】 【実施例】実施例1図1は本発明実施例1の構成説明図、図2は本発明実施例1のブロック図である。図1と図2においては、図4で示した従来装置と同じ部分でも異なる符号が付されている。 【0011】図1において、1は炊飯器の本体、2は外蓋である。3は外蓋2のヒンジ、4は掛け金、5は押し釦、6は蒸気筒である。押し釦5を押すと掛け金4が外れて、外蓋2がヒンジ3を支点に回転して本体1の内部が開放される。7は操作部、8は操作基板、9はスタートキーや取消しキー等の操作キー、10は外蓋2の内面に着脱可能に装着された内蓋である。操作基板8には液晶表示器やLED或いはスイッチ等の電子部品が実装され、操作キー9の操作でスイッチが開閉される。また、特に本発明の内蓋10には、次に説明する内釜の外層部材と同一の金属材料が用いられている。 【0012】11は本体1内に固定された非磁性材で耐熱性の外釜、12は内釜である。内釜12は例えば内外面に異種の金属を重合させた二層構造のクラッド材が用いられ、外層部材側には透磁率が高く電気抵抗の大きい鉄系の材料が用いられている。また、内釜12の内層部材には、熱の伝導率の高いアルミニウム等が用いられている。そして、内釜12は内外両層を密着させて熱的に結合され、内面に水位線などを示す表示体が表示され表層面にテフロン(商品名)のような非親和性物質の被覆層が形成される。 【0013】13は温度センサ、14は電源基板、15はコードリール、16は電源プラグである。温度センサ13はバネ(図示していない)により上向きの力が加えられて、本体1内に収容された内釜12に常時接触して炊飯温度を検出する。また、電源基板14には直流の定電圧を得る電子回路が組み込まれ、CPUとタイマやメモリ機能を有するマイコンからなる制御部18も実装されている。 【0014】20は加熱コイルである。21は主加熱源Hm を構成する底面コイル、22と23は副加熱源Hs を司どる側面コイルと上部コイルで、3個のコイル21〜23は直列に接続されて加熱コイル20が構成されている。底面コイル21はターン数が多く外釜11の底面と周縁に2分割され、主として内釜12の底側面付近を高い加熱量で誘導加熱して炊飯に寄与する。また、少ないターン数の側面コイル22と上部コイル23は、それぞれ内釜12の側面と、内釜12の肩部すなわち開口部外周近傍に対向する外釜11の外周に設けられ、内釜12の側面と内蓋10を発熱させて主に保温の機能を果たす。 【0015】24は副加熱源Hs に属する上面コイルであり外蓋2の内部に設けられている。この上面コイル24はややターン数を増して内蓋10に対向するように近接して配置されているため、上面から加える加熱量が強くなり、炊飯材料が効果的に加熱される。このように上部コイル23と上面コイル24の設置に伴って、炊飯中の上面からの加熱量が底面コイル21の加熱量に対応して強くなり炊きムラを無くすことができる。特に保温工程に内蓋10の内面に付着した水滴が加熱により蒸発され、炊き上がり御飯内への流入を防止できる利点がある。 【0016】26は絶縁材のコイルベース、27は放射状に配置された複数のフェライトである。詳細には図示されていないが、各加熱コイル21〜23は渦巻状及びスパイラルに巻かれ、コイルベース26に保持されて外釜11の外側面に位置決めされて取付けられている。また、フェライト27は底面コイル21の磁束の漏洩を防止し、内釜12側に磁束を集中して効果的に誘導加熱させるためのものである。Wは内釜12内の水、rは米である。 【0017】このような構成の本発明の実施例の予約炊飯動作を、次に説明する。内釜12に研いだ米rと水wを入れてから、本体1内にセットして内蓋10を被せて外蓋2を閉める。次に、コードリール15からコードを引き出して電源プラグ16を100Vの電源のコンセントに接続し、外蓋2の上面の操作部7の表示を見ながら操作キー9を操作して食事の時刻を予約設定する。 【0018】時間が経過して予約した食事の時刻に対応する炊飯の開始時刻になると、制御部18のタイマが働いてスイッチが入り加熱コイル20が通電する。通電により加熱コイル20のうちの底面コイル21と側面コイル22に20〜40KHZ程度の励磁電流が流れて、発生した交番磁束が内釜12に鎖交して渦電流に基づくジュール熱が発生する。同様にして、上部コイル23と上面コイル24の発生磁場により内蓋10にジュール熱が生じる。このような電磁誘導作用によって内釜12と内蓋10に発生した熱が、内釜12の内部の水wを全面から加熱する。同時に温度センサ13の温度の検出が開始される。 【0019】内釜12内の水wの加熱で炊飯が始まり、予熱工程では炊飯温度が制御部18の加熱コイル20のON・OFF動作によりほぼ40℃に制御される。時刻t2になると加熱コイル20がONになり、強火加熱に切り換えられる。強火加熱で内部の水wの温度が上昇して、発生した蒸気が蒸気筒6から大気に放出される。炊飯が進んで100℃で水wが沸騰すると弱火に移され、内釜12内の水が少なくなると更に火力が弱められる。 【0020】内釜12内の水分がなくなると温度が急激に上昇し炊飯終了温度の130℃に達すると、制御部18により加熱コイル20の通電が自動的に停止されムラシ工程に移る。ムラシ工程の時刻t6 で2度炊きしてから、保温の弱火加熱に移行する。炊飯の各工程に対応する加熱コイル20のON・OFF動作は、図3に示す通りである。 【0021】なお、上述の実施例では4個のコイル21〜24を直列接続した加熱コイル20を例示して説明したが、4個のコイルのうち側面コイル22と上部コイル23及び上面コイル24だけを直列にしてもよく、任意な組み合わせ、或いは4個全部を並列に接続して制御部でそれぞれを単独に制御してもよい。 【0022】 【発明の効果】本発明は、本体と、本体に内蔵した有底筒状の外釜と、外釜内に取出自在に収納され内部に炊飯材料を入れる内釜と、内釜の上部開口部を開閉する内蓋を着脱可能に装着した外蓋と、内釜を誘導加熱する底面コイル、側面コイル及び上部コイルと、内蓋を誘導加熱する上面コイルとを備え、底面コイルと側面コイルを、内釜の底部と側部にそれぞれ対向する外釜の外周に、上部コイルを内釜の開口部外周近傍に対向する外釜の外周に設け、上面コイルを内蓋に対向する外蓋内に配設した炊飯器を構成した。 【0023】この結果、本発明によれば、従来の炊飯器のように異なる加熱原理の加熱源を利用していないので、関連する部品類に同一の材料を用いることができ部品点数を著しく減少することができる。また、組み立てや調整方法等もほぼ同一で調整作業も楽になり、それだけ製作工数が少なくなり製作費を一層低下させることができる。また、内釜と内蓋で炊飯材料を直接加熱するので加熱効率がよく加熱ムラが少なくなる。 【0024】上面コイルを内蔵した外蓋は、内蓋を着脱自在に支持して内釜の上部開口部を閉塞しているので、上面コイルと内蓋の距離が一定に保たれ、上面コイルからの渦電流が安定して内蓋に供給される。従って、内蓋の発熱は安定し、炊飯材料の上面から均一加熱することができる。また内蓋が発熱するので内釜の上部及び内蓋と外蓋との空間も加熱されるので保温時などの露つきを防止できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社 【識別番号】000176866 【氏名又は名称】三菱電機ホーム機器株式会社
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| 【出願日】 |
平成4年(1992)9月29日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】佐々木 宗治 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−342069 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)12月14日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−126928 |
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