| 【発明の名称】 |
電動給湯式ポット |
| 【発明者】 |
【氏名】寺西 正頴
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| 【要約】 |
【課題】給湯時には熱湯を注げるとともにこの給湯時でも給湯タンク内の量及びその変化が簡単に視認できるようにするものである。
【解決手段】有底筒状に形成された貯湯タンク2と、該貯湯タンクを内方に収納するケーシング3とを備え、ケーシング3は貯湯タンクの外周形状と異なる形状にしてケーシングと貯湯タンクの外周との間に貯湯タンクの高さ方向に複数の空間部分11を形成し、貯湯タンクの湯を電動式揚水手段5で給湯口4に送給する送給路19と、少なくとも下端が貯湯タンク2の底部若しくはその近傍に連通する液面表示部20とを夫々異なる空間部分11に配設して構成したものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】有底筒状に形成された貯湯タンクと、該貯湯タンクを内方に収納するケーシングとを備え、ケーシングは貯湯タンクの外周形状と異なる形状にしてケーシングと貯湯タンクの外周との間に貯湯タンクの高さ方向に複数の空間部分を形成し、貯湯タンクの湯を電動式揚水手段で給湯口に送給する送給路と、少なくとも下端が貯湯タンクの底部若しくはその近傍に連通する液面表示部とを夫々異なる空間部分に配設したことを特徴とする電動給湯式ポット。 【請求項2】送給路が貯湯タンクの底部に開口させた吸引口と該吸引口から給湯口にいたる送給路の1部を貯湯タンク内を通過させて配設し、該貯湯タンク内を通過させた送給路部分で送給路部分の湯を昇温するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の電動給湯式ポット。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電動給湯式ポットに関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に電動給湯式ポットは、ケーシング内に収納した貯湯タンクで熱湯を沸かし、その熱湯を揚水ポンプ(電動式揚水装置)で貯湯タンクの底部の吸水口から吸引し送給路を介して給湯口に送給するようにしてある。そして、貯湯タンクの底部の吸水口から給湯口に至る間の貯湯タンクの高さ方向に沿う部分の送給路の一部は透明に形成して貯湯タンク内の熱湯量を外方から視認可能にした液量表示部が形成され、この液量表示部を外部から視認するための液面表示窓がケーシングに形成されて構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のように揚水ポンプで貯湯タンク内の熱湯が送給路を通じて給湯口に供給する場合、液量表示部を通って給湯口に供給されるために、給湯中は貯湯タンク内の熱湯の量並びに給湯による減り具合が全く分からなくなってしまうという問題があった。 【0004】また、貯湯タンク底部の吸水口から液量表示窓に至る間の送給路の水が供給され、これに続いて貯湯タンク内の熱湯が給湯口から急須やその他の容器に供給されるので、給湯時の最初には貯湯タンク底部の吸水口から液量表示窓に至る間の送給路内で熱が放散し、冷えて微温湯となった湯が供給されるのでその後に供給された熱湯も温度が下がってしまうという問題があった。 【0005】給湯時初期に微温湯がでてくるという問題を解消するためにその給湯時、給湯用スイッチをオンにすると、揚水ポンプを一旦逆転させて貯湯タンクの底部の吸水口から液量表示窓に至る間の揚水路内の微温湯を一度貯湯タンク内に戻して高温にしてから、揚水ポンプで揚水路を通じて給湯口に供給するようにしたものが提案されている。この給湯時に貯湯タンクの底部の吸水口から液量表示窓に至る間の揚水路内の微温湯を一旦貯湯タンク内に戻すための上記先の提案にかかる給湯装置のポンプ部の構造は、従来の遠心ポンプを逆転させただけでは揚水路内の微温湯を逆流させることが出来ないことから、図4に示すように構成されている。 【0006】即ち、貯湯タンク102の側方で上下に配設された液量表示部分126を構成する揚水路111の上部に遠心ポンプ部112を、下部に軸流ポンプ部113を夫々設け、これら両ポンプ部112・113間を連動軸130で連結するとともに、連動軸130の上端部をマグネットカップリング119を介して電動モータ121で正転・逆転切り換え回転駆動されるように構成されたものである。斯かる構成の揚水ポンプでは遠心ポンプ部112が液量表示窓の液面上に露出し、軸流ポンプ部113が微温湯に没していることから、電動モータ121を逆転させた時は軸流ポンプ部113で揚水路111内の微温湯が貯湯タンク102内に還流され、電動モータ121の正転時には軸流ポンプ部113で押し上げられ遠心ポンプ部112に供給された揚水路111内の熱湯が遠心ポンプ部112で給湯口に供給される。 【0007】ところが、上記先の提案にかかる電動給湯式ポットの給湯装置では、揚水ポンプ110の構造が複雑になってしまい、これが為に電動給湯式ポット101の製造コストが高くなってしまうという問題があった。また、遠心ポンプ部112と軸流ポンプ部113とを連結する連動軸130が長く、芯振れが生じ易く、その取付けに手間がかかり生産性が低下してしまうという問題もあった。 【0008】しかも、多少でも芯振れが生じると、これが振動となり騒音を発生するだけでなく磨耗を早めて更に振動を増長させることから、電動給湯式ポットの耐久性も大幅に短くなってしまうという問題や、ポットのサイズ、特に高さに合わせて揚水ポンプ110を製作しなくてはならず、その管理が煩わしくなるだけでなく多品種少量生産により電動給湯式ポットの製造コストも高くなってしまう等、数多くの問題もある。本発明は上記問題点に鑑み提案されたもので、給湯時には熱湯を注げるとともにこの給湯時でも給湯タンク内の量及びその変化が簡単に視認できるようにするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明にかかる電動給湯式ポットは、先ず、有底筒状に形成された貯湯タンクと、該貯湯タンクを内方に収納するケーシングとを備え、ケーシングは貯湯タンクの外周形状と異なる形状にしてケーシングと貯湯タンクの外周との間に貯湯タンクの高さ方向に複数の空間部分を形成し、貯湯タンクの湯を電動式揚水手段で給湯口に送給する送給路と、少なくとも下端が貯湯タンクの底部若しくはその近傍に連通する液面表示部とを夫々異なる空間部分に配設したことを特徴とするものである。 【0010】次に、送給路が貯湯タンクの底部に開口させた吸引口と該吸引口から給湯口にいたる送給路の1部を貯湯タンク内を通過させて配設し、該貯湯タンク内を通過させた送給路部分で送給路部分の湯を昇温するようにしたことも特徴の1つである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる電動給湯式ポットを図面に基づいて説明する。図1は電動給湯式ポットの斜視図、図2は電動給湯式ポットの要部の透視図であって、図中符号1は電動給湯式ポットを全体的に示す。この電動給湯式ポット1は、略円形の有底筒状に形成された貯湯タンク2と、この貯湯タンク2の外周を囲繞するように形成されたケーシング3と、貯湯タンク2内の熱湯を給湯口4に送給する電動式揚水手段5とを備えてなる。貯湯タンク2は、ステンレス鋼を溶接等により有底筒状の容器に成形され、内面部分はフッ素樹脂等の合成樹脂層がコーティングされている。 【0012】上記ケーシング3は、底板部分6とこの底板部分6から立ち上げられた囲繞壁部分7と、囲繞壁部分7の上端部分に冠着され、内方部分で貯湯タンク2の上端部分を支持されるとともに、給湯口4が形成される給湯口形成部材9とからなり、給湯口形成部材9の上面部分には蓋板10が開閉可能に設けられている。上記給湯口4は給湯口形成部材9の一側部(前面部分)に囲繞壁部分7から突出させた状態に形成された部分に、熱湯が手前斜め下向きに吐出するように開口させてある。 【0013】そして、ケーシング3の上記囲繞壁部分7は、その後半部分が貯湯タンク2の曲面に略沿わせた曲面に形成されているのに対して、前半部分、即ち給湯口4の下方部分は前面が略フラットでその左右のかど部分が曲面(かどまる)に形成された角形に形成されている。上記のようにケーシング3の前側の囲繞壁部分7が角形に形成されると、円筒形状の貯湯タンク2の側壁部分との間、特に左右の角部分には貯湯タンク2の中心と平行な二本の空間11・11が形成される。 【0014】この二本の空間11・11には貯湯タンク2の熱湯を給湯口4に送給する上記電動式揚水手段5と、後述する液面表示部 とが夫々異なる空間11・11に配設されている。上記電動式揚水手段5は、貯湯タンク2の底部2aに形成され吸引口13に吸い込み口14が連結された遠心式の揚水ポンプ15と、この揚水ポンプ15を回転駆動する電動モータ16からなり、揚水ポンプ15の吐出口17は給湯口4とに揚水パイプ18で連通されている。 【0015】そして、これら吸引口13から揚水ポンプ15及び揚水パイプ18を介して給湯口4に至る間に送給路19が形成されている。この送給路19を形成する吸引口13及び揚水ポンプ15及び縦走する揚水パイプ18部分は一方(左方)の空間11部分に沿わせて配設されている。ここで、例えば図3に示すように揚水パイプ18の一部を貯湯タンク2内を通過させるようにして当該貯湯タンク2内を通過する部分を再加熱用の送給路部分19aとすると、給湯時にはこの送給路部分19aで温度が低下した送給路19の湯を再加熱して昇温し、給湯口4からは常時熱湯を供給することができるようにすることができる。 【0016】また、他方(右方)の空間11部分に配設される液面表示部20は、貯湯タンク2の底部2aの近傍と貯湯タンク2の満水位の上方位置とに夫々開設された連通孔21・22との間を耐熱性透明管23で連結して形成したものであって、この耐熱性透明管23に対面するケーシング3の側壁部分は液位表示窓24が形成されている。尚、揚水ポンプ15の電動モータ16の駆動・停止や沸騰等を制御する制御用基板(図示せず)は、給湯口4を形成した給湯口形成部材9の内部若しくは貯湯タンク2の底部近傍に組み込まれている。 【0017】上記のように形成された電動給湯式ポット1は、電動式揚水手段5の電動モータ16及び揚水パイプ18を夫々貯湯タンク2と、これとは異なる形状のケーシング3との間に生じた空間11・11部分に配設するようにしてあるので、こうした機器や部品を収納するためのスペースを貯湯タンク2とケーシング3との間に別途設けなくても済み、デッドスペースを有効利用して電動給湯式ポット1をコンパクトに纏めることができるのである。尚、上記実施例ではケーシング3の側壁部分の前半部を角形にするようにしてあるが、後半部も前半部と同様な角形にして平面視において略四角形にするようにしたり、その他の多角形にすることができるのは勿論のことである。 【0018】 【発明の効果】本発明にかかる電動給湯式ポットは以上に説明したように、貯湯タンクをこの貯湯タンクの外周形状と異なる形状のケーシングに収納した時に、貯湯タンクとケーシングとの間に形成される複数の空間部分に、貯湯タンクの湯を電動式揚水手段で給湯口に送給する送給路と、少なくとも下端が貯湯タンクの底部若しくはその近傍に連通する液面表示部とを夫々異なる空間部分に配設するようにしてあり、電動式揚水手段を駆動して給湯している時でも液面表示部は時々刻々に変化する液面を表示するので、給湯中の貯湯タンク内の熱湯の量並びに給湯による減り具合を正確に検知することができるという利点がある。 【0019】然も、液面表示部と給湯路とは別系統にしてあるので、給湯路を例えば貯湯タンク内を通過させたり、給湯路部分に加熱装置を設けたりすることにより送給路内を通って給湯口に供給される湯を熱湯の状態で供給することができる。これにより、従来のように送給路内で放熱し、微温湯となったものが給湯口から供給されるという従来の問題をも解消することができるという利点もある。 【0020】更に、本発明では有底筒状に形成された貯湯タンク内の湯量を表示する液面表示部と貯湯タンクの湯を電動式揚水手段で給湯口に送給する送給路とを貯湯タンクの外周形状と異なる形状のケーシングに収納した時に生じるデッドスペースに夫々個別に設けるようにしてあるので、電動給湯式ポットを大型化することなくコンパクトにまとめることができるという利点もある。 【0021】しかも、給湯装置は従来のままでよく、先の提案にかかる電動給湯式ポットの給湯装置の揚水ポンプのように芯ずれによる芯振れが生じることもなく、芯振れを原因とする振動や騒音の発生をなくせ、磨耗を可及的に防止して耐久性も向上させることができるという利点もある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593057263 【氏名又は名称】多田プラスチック工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)4月21日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】杉本 勝徳 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−299647 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−110742 |
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