| 【発明の名称】 |
電気炊飯器 |
| 【発明者】 |
【氏名】河合 敏明
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| 【要約】 |
【課題】炊飯終了後にご飯を急速に冷却し得るようにするとともに、炊飯器本体内部へ異物が侵入するおそれをなくする。
【解決手段】内部に内鍋3を収納し得るように構成された容器本体1と、該容器本体1の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2と、前記内鍋3を加熱する加熱手段(炊飯用ワークコイル10)とを備えた電気炊飯器において、前記容器本体1内の空間部4に、送風ファン33を配置するとともに、該送風ファン33からの送風Wを前記内鍋3と容器本体1との間に形成される隙間Sの上部へ供給する送風通路Aを前記容器本体1の開口縁部を形成する肩部(肩部材7)を貫通して設けて、炊飯終了後に送風ファン33を駆動開始することにより、該送風ファン33からの送風Wを送風通路Aを介して内鍋3と容器本体1との間の隙間Sに供給し、該送風Wにより内鍋3を直接冷却するようにしている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 内部に内鍋を収納し得るように構成された容器本体と、該容器本体の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器であって、前記容器本体内の空間部には、送風ファンを配置するとともに、該送風ファンからの送風を前記収納された内鍋と容器本体との間に形成される隙間の上部へ供給する送風通路を前記容器本体の開口縁部を形成する肩部を貫通して設けたことを特徴とする電気炊飯器。 【請求項2】 前記送風ファンを前記容器本体内の空間部における側方部位に配置したことを特徴とする前記請求項1記載の電気炊飯器。 【請求項3】 前記送風ファンを前記容器本体肩部に取り付けたことを特徴とする前記請求項1および請求項2のいずれか一項記載の電気炊飯器。 【請求項4】 前記送風通路の一部を、前記容器本体肩部に形成された環状通路により構成するとともに、前記容器本体肩部には、前記環状通路と前記隙間の上部とを連通する複数の連通口を形成したことを特徴とする前記請求項1ないし請求項3のいずれか一項記載の電気炊飯器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、電気炊飯器に関し、さらに詳しくは炊飯終了後にご飯を急冷却することにより美味しいご飯が得られるようにした電気炊飯器に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、電気炊飯器においては、内鍋内に米と水とを収容し、加熱手段(例えば、電磁誘導コイルあるいは電気ヒータ)により内鍋を所定の炊飯特性にしたがって加熱することによりご飯を炊き上げるようになっている。 【0003】上記のようにして炊き上がったご飯は、100℃近くの高温であり、保温温度に下がるまでに1〜2時間かかる。従って、ご飯は長時間高温にさらされることとなり、その間にご飯の酸化や褐変反応による変質(変色)が促進され、又、酸素反応によりご飯中に含まれる脂肪酸の分解が促進され、不快な臭いを生ずるなどの問題が生ずる。 【0004】上記褐変反応および脂肪酸分解反応は、ご飯の温度が80〜85℃の温度範囲で特に生じやすいところから、炊飯終了後(さらに詳しくは、蒸らし工程終了後)に、ご飯を保温温度まで急速に冷却するようにした電気炊飯器が開発されている。 【0005】例えば、特開平9−154718号公報に開示されているように、送風ファンを炊飯器本体の内面と遮熱板の外面との間の間隙に配置するようにしたものが提案されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例のものでは、送風ファンから圧送される冷却風は、炊飯器本体と遮熱板との間の間隙にこもる熱気を排除することはできるものの、内鍋を直接冷却する構造となっていないため、ご飯の冷却が不十分となるおそれがある。 【0007】また、上記公知例のものでは、遮熱板に多数の穴を形成し、送風ファンからの送風を内鍋と遮熱板との間に供給するようにした実施例も開示されているが、この場合、遮熱板に穴が形成されているため、炊飯器本体内部に異物(例えば、水や米粒等)が侵入するおそれがある。 【0008】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、炊飯終了後にご飯を冷却し得るようにするとともに、炊飯器本体内部へ異物が侵入するおそれをなくすることを目的とするものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成(請求項1の発明)では、上記課題を解決するための手段として、内部に内鍋を収納し得るように構成された容器本体と、該容器本体の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器において、前記容器本体内の空間部に、送風ファンを配置するとともに、該送風ファンからの送風を前記内鍋と容器本体との間に形成される隙間の上部へ供給する送風通路を前記容器本体の開口縁部を形成する肩部を貫通して設けている。 【0010】上記のように構成したことにより、炊飯終了後に送風ファンを駆動開始すると、該送風ファンからの送風が送風通路を介して内鍋と容器本体との間の隙間に供給され、該送風により内鍋が直接冷却される。従って、炊飯終了後においてご飯が冷却されることとなり、ご飯の劣化が最も激しい100℃近辺から85〜80℃の高温帯を素早く通過させることができる。また、送風通路を容器本体の肩部を貫通させて形成し、内鍋と容器本体との間に形成される隙間の上部へ供給するようにしているため、容器本体内部へ異物(例えば、水、米粒等)が侵入するおそれがなくなる。 【0011】請求項2の発明におけるように、前記送風ファンを前記容器本体内の空間部における側方部位に配置した場合、容器本体内の空間の有効利用を図ることができることとなり、容器本体の上下寸法を大きくする必要がなくなるとともに、送風通路の長さが底部に送風ファンを配置した場合に比べて短くなり、送風効率が向上する。 【0012】請求項3の発明におけるように、前記送風ファンを前記容器本体肩部に取り付けた場合、送風ファンを取り付けるための特別な部材が不要となる。 【0013】請求項4の発明におけるように、前記送風通路の一部を、前記容器本体肩部に形成された環状通路により構成するとともに、前記容器本体肩部に、前記環状通路と前記隙間の上部とを連通する複数の連通口を形成した場合、容器本体の肩部を利用した送風通路構造となるため、通路構成のための特別な部材が不要となる。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの好適な実施の形態について詳述する。 【0015】第1の実施の形態(請求項1〜3に対応) 図1および図2には、本願発明の第1の実施の形態にかかる電気炊飯器が示されている。 【0016】この電気炊飯器は、図1に示すように、内部に炊飯用の内鍋3を収納し得るように構成され且つ空間部4を有する二重構造の容器本体1と、該容器本体1の上部開口を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えている。 【0017】前記容器本体1は、外側壁となる胴部5aと底壁となる底部5bとを有する合成樹脂(例えば、ポリプロピレン)の一体成形品からなる外ケース5と、内周壁となる合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の有底筒状の保護枠6と、該保護枠6の上端と前記外ケース5の上端とを結合する合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の前記肩部材7とによって構成されており、前記外ケース5、保護枠6および肩部材7に囲まれて前記空間部4が形成されている。なお、前記保護枠6内には、前記内鍋3が取り出し可能に収納されることとなっている。 【0018】前記内鍋3の底部中央には、上向きに凸な隆起部3aが形成されている。該隆起部3aは、炊飯時において側壁に沿う外対流の他に、該隆起部3a上方に内対流を生ぜしめるものであり、該内対流と前記外対流との形成により内鍋3内の温度の均一化を図ることができる。 【0019】前記保護枠6の底面中央にも、前記内鍋隆起部3aに沿うようにして隆起部6aが形成されており、その中央部には、温度検出手段として作用するセンタセンサー8を臨ませるためのセンサー穴9が形成されている。このようにすると、保護枠6内に水等が侵入したとしても、センサー穴9が最底面より上方に開口しているため、下方(即ち、容器本体1の空間部4内)へ漏れ出るということがなくなる。 【0020】前記センサー穴9を包囲するように炊飯時における加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル(以下、炊飯用ワークコイルという)10が前記保護枠6の底面および該底面から側周面に至る間の湾曲部に配設されている。該炊飯用ワークコイル10は、交番磁界を発生するものであり、該交番磁界の電磁誘導により前記内鍋3に誘導電流である渦電流を発生させ、該渦電流の抵抗熱を利用して加熱するものとされている。なお、内鍋3は、炊飯用ワークコイル10により渦電流を発生させることのできる材質(例えば、磁性体材料)により構成される。 【0021】前記炊飯用ワークコイル10は、前記保護枠6の底面に対して固定されたコイルダイ11と前記保護枠6の底面との間に挟持されている。符号12はフェライトコアであり、炊飯用ワークコイル10による磁気が下方に存在する機器に対して影響を及ぼさないように遮閉する作用をなす。 【0022】前記センサー穴9内には、前記内鍋3の底部に対して接触するようにしてセンタセンサー8が設けられている。また、前記保護枠6の側周面には、保温時における加熱手段として作用する環状の電磁誘導コイル(以下、保温用ワークコイルという)13が取り付けられている。 【0023】前記容器本体1の底部(即ち、外ケース5の底部5b)には、前記炊飯用および保温用ワークコイル10,13の通電制御を行うためのパワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジ(図示省略)へ冷却風を圧送する冷却ファン14が配設されている。また、前記容器本体1の底壁(具体的には、外ケース5の底部5b)には、前記送風ファン14に対向して空気入口15が形成されている。 【0024】一方、前記蓋体2は、外面を構成する合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の上板16と、内周面を構成する合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン製)の環状の下板17と、該下板17の内周縁に取り付けられる金属製の放熱板18とによって構成されており、前記上下板16,17と放熱板18とに囲まれた空間部19には、断熱材20が配設されている。 【0025】この蓋体2は、前記肩部材7の一側に形成されたヒンジ受け21に対してヒンジピン22を介して弧回動且つ着脱自在に取り付けられている。 【0026】そして、前記蓋体2の中央部には、前記上板16から垂設された筒部23が形成されており、該筒部23内は、炊飯時に発生する水蒸気を外部へ排出するための蒸気排出通路24を有するスチームキャップ25が着脱自在に取り付けられている。該スチームキャップ25内には、調圧弁として作用するボール弁26が配設されている。前記スチームキャップ25の下端には、前記内鍋3の開口を閉塞するための内蓋27が取り付けられている。符号28はスチームキャップ25への蒸気入口、29はスチームキャップ25からの蒸気出口、30は内蓋27との周縁と内鍋3の開口および蓋体下板17との間をシールするシールパッキンである。 【0027】前記放熱板18の内周縁は、前記筒部23の下端にに結合支持される一方、放熱板18の外周縁は、前記下板17の内周縁に対して結合されている。この放熱板18の上面には、該放熱板18を加熱することにより露付きおよびオネバの成長を防止する蓋ヒータ31が取り付けられている。 【0028】そして、本実施の形態においては、前記容器本体1内の側方部位(例えば、ヒンジ受け21側)おける空間部4には、送風ファン33が前記肩部材7に対してビス34により取り付けられた状態で配置されている(図2参照)。該送風ファン33は、図2に示すように、ファンモータ35により回転駆動される多翼ロータ36と該多翼ロータ36を囲繞するスクロールタイプのファンケーシング37とからなる遠心ファンとされている。このようにすると、容器本体1内の空間部4(特に、大きな余剰空間ができるヒンジ受け21側の空間)の有効利用を図ることができることとなり、容器本体1の上下寸法を大きくする必要がなくなる。 【0029】前記ファンケーシング37の吐出口37aには、ダクト38が接続されており、該ダクト38の上端は、前記肩部材7に形成された環状通路39の入口39aに臨まされている。また、前記肩部材7には、前記環状通路39と前記内鍋3と保護枠6との間に形成される環状の隙間Sの上部とを連通する複数の連通口40が形成されている。該連通口40は、前記肩部材7の周方向において等間隔で形成される。つまり、前記送風ファン33からの送風Wは、前記ダクト38、環状通路39および連通口40からなる送風通路Aを介して前記隙間Sの上部へ供給されることとなっているのである。符号58は空気取り入れ口である。 【0030】前記容器本体1の反ヒンジ側(即ち、蓋体2をロックするロック機構41が設けられている側)における空間部4には、炊飯用および保温用ワークコイル10,13および蓋ヒータ31等への通電制御を司る制御ユニットが組み込まれた制御基板42が配設され、該制御基板42には、各種スイッチ類(例えば、炊飯スイッチ、予約スイッチ、保温スイッチ等)および液晶表示装置(図示省略)が配設されている。 【0031】ついで、図3に示す電気回路図に基づいて、本実施の形態にかかる電気炊飯器における電気的構成を説明する。なお、図1および図2に示された各部に対応する部分には同一の参照符号を付して示す。 【0032】商用交流電源43からの電力は、内鍋3の異常加熱を検知して溶断する温度ヒューズ44および整流回路45を経て炊飯用および保温用ワークコイル10,13に供給されることとなっている。符号46は平滑コンデンサ、47,48は共振コンデンサである。 【0033】前記炊飯用および保温用ワークコイル10,13には、マイクロコンピュータユニット(以下、マイコンと略称する)49からIGBTドライブ回路50,51を経た指令によりそれぞれON/OFF制御されるパワートランジスタ52,53からの制御信号が与えられることとなっている。 【0034】前記マイコン49は、所定のプログラムに従ってパワートランジスタ52,53の制御を行い、これによりワークコイル10,13、蓋ヒータ31および冷却ファン14および送風ファン33への通電を制御する。この通電制御は、前記センターセンサ8内に内蔵されたサーミスタ54から温度センサー検知回路55を経て出力される出力信号に基づいて行なわれる。 【0035】図3において、符号56は各種スイッチ群(例えば、炊飯スイッチ、予約スイッチ、保温スイッチ等)、57は液晶表示部である。 【0036】ついで、図4に示すフローチャートおよび図5に示すタイムチャートを参照して、上記構成の電気炊飯器における送風ファン制御について詳述する。 【0037】ステップS1において炊飯が終了した(即ち、蒸らし工程が終了した)と判定されると、ステップS2においてセンタセンサー8により検出された内鍋3の温度Tが入力され、ステップS3において送風ファン33が12Vの電圧印加により駆動開始される。なお、この時、炊飯用ワークコイル10、保温用ワークコイル13および冷却ファン14への通電は停止され、蓋ヒータ31への通電は継続されている。 【0038】ついで、ステップS4において内鍋Tと予め設定された温度である90℃との比較がなされ、ここでT<90℃と判定されるまでは、送風ファン33は12Vでの駆動を継続されるが、T<90℃と判定されると、ステップS5に進み、送風ファン33が6Vの電圧印加により駆動される。 【0039】そして、ステップS6において内鍋Tと予め設定された温度である82℃との比較がなされ、ここでT<82℃と判定されるまでは、送風ファン33は6Vでの駆動を継続されるが、T<82℃と判定されると、ステップS7に進み、送風ファン33への通電が停止(即ち、駆動が停止)されるとともに、ステップS8において蓋ヒータ31への通電も停止される。上記のような送風ファン制御を行う理由は、炊飯終了直後における内鍋温度は、100℃近辺と高くなっているため、最初は送風ファン33を12Vで高速駆動させることにより90℃まで冷却し、その後は6Vで駆動させることにより電力消費を節約するためである。なお、炊飯終了から内鍋温度が82℃に降下するまでの間送風ファン33を同一出力で駆動させてもよい。 【0040】その後、ステップS9において内鍋Tと予め設定された温度である72℃(即ち、保温温度)との比較がなされ、ここでT<72℃と判定されるまでは、蓋ヒータ31への通電停止は継続されるが、T<72℃と判定されると、ステップS10に進み、蓋ヒータ31への通電が開始されるとともに、保温用ワークコイル13による保温制御が実行される。 【0041】上記したように、炊飯終了後に送風ファン33を駆動開始することにより、該送風ファン33からの送風Wが送風通路Aを介して内鍋3と容器本体1との間の隙間Sに供給されることとなり、該送風Wにより内鍋3が直接冷却される。従って、炊飯終了後において内鍋温度が82℃になるまでの間ご飯が冷却されることとなり、ご飯の劣化が最も激しい100℃近辺から85〜80℃の高温帯を素早く通過させることができる。その後は自然冷却により保温温度である72℃まで冷却して、保温制御を行うこととしているため、ご飯を良好な状態で保温することができる。また、前記隙間Sに供給された送風Wは、当該隙間Sを下方に移動するにしたがって温度上昇するところから、センタセンサー8が送風Wの影響を受けにくくなり、その後の保温温度制御が正確に行える。 【0042】しかも、本実施の形態の場合、送風ファン33を肩部材7に取り付けるようにしているため、送風ファン33を取り付けるための特別な部材が不要となる。 【0043】また、送風通路を容器本体の肩部を貫通させて形成し、内鍋と容器本体との間に形成される隙間の上部へ供給するようにしているため、容器本体内部へ異物(例えば、水、米粒等)が侵入するおそれがなくなる。 【0044】また、送風通路Aの一部を、肩部材7に形成された環状通路39により構成するとともに、前記肩部材7に、前記環状通路39と前記隙間Sの上部とを連通する複数の連通口40を形成するようにしているため、肩部材7を利用した送風通路構造となるため、通路構成のための特別な部材が不要となる。 【0045】第2の実施の形態(請求項1、4に対応) 図6には、本願発明の第2の実施の形態にかかる電気炊飯器が示されている。 【0046】この場合、蓋ヒータおよび放熱板は省略されており、それに代えて肩部材7に肩ヒータ59が設けられ、該肩ヒータ59に対して蓋体2の閉止時に内蓋27の外周縁が圧接されることとなっている。なお、放熱板部分は、蓋体下板17により覆われている。 【0047】また、送風ファン33は、外ケース5の内壁に取り付けられており、ダクト38は、肩部材7に形成された貫通穴60の下部口縁に対して接続されている。一方、蓋体2の下板17には、前記貫通穴60に対応する貫通穴61が形成されており、両貫通穴60,61は、蓋体2の閉止時に貫通穴60の上部口縁および貫通穴61の下部口縁にそれぞれ取り付けられたパッキン62,63を介して連通されることとなっている。 【0048】また、前記貫通穴61の上部口縁には、前記内蓋27に形成された貫通穴64に接続された接続ダクト65が接続されている。さらに、該接続ダクト65の途中には、前記蓋体下板17に形成された貫通穴66に接続された分岐ダクト67が接続されている。つまり、本実施の形態においては、送風ファン33からの送風Wは、前記ダクト38、貫通穴60,61、接続ダクト65および貫通穴64からなる送風通路Aを介して内鍋3と容器本体1との間に形成される隙間Sの上部へ供給されることとなっているのである。なお、同時に送風Wは、分岐ダクト67および貫通穴66を介して内蓋27の上方空間にも供給されることとなっている。 【0049】上記のように構成したことにより、炊飯終了後に送風ファン33を駆動させると、送風通路Aを介して送風Wが内鍋3と容器本体1との間の隙間Sの上部に供給されるとともに、分岐ダクト67を介して内蓋27の上部空間にも供給される。従って、内蓋3が送風Wにより冷却されるとともに、内蓋27も送風風Wにより冷却されることとなり、ご飯の温度を急降下させることができる。 【0050】その他の構成および作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。 【0051】第3の実施の形態(請求項1、4に対応) 図7には、本願発明の第3の実施の形態にかかる電気炊飯器が示されている。 【0052】この場合、送風ファン33を省略し、パワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジ(図示省略)を冷却するための冷却ファン14を送風ファンとして兼用するようにしている。つまり、炊飯終了後においても、冷却ファン14の運転を継続し、該冷却ファン14からの送風を、容器本体1の空間部4、環状通路39および連通口40からなる送風通路Aを介して内鍋3と容器本体1との間に形成される隙間Sの上部へ供給されることとなっているのである。その他の構成は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。 【0053】ついで、図8に示すフローチャートを参照して、上記構成の電気炊飯器における冷却ファン制御について詳述する。 【0054】ステップS1において炊飯が開始され、ステップS2において後吸水工程が終了したと判定されると、ステップS3において冷却ファン14が6Vの電圧印加により駆動開始される。つまり、冷却ファン14が低速で運転開始される。 【0055】その後、ステップS4において炊飯が終了した(即ち、蒸らし工程が終了した)と判定されると、ステップS5においてセンタセンサー8により検出された内鍋3の温度Tが入力され、ステップS6において冷却ファン14が12Vの電圧印加により駆動開始される。なお、この時、炊飯用ワークコイル10および保温用ワークコイル13への通電は停止され、蓋ヒータ31への通電は継続されている。 【0056】ついで、ステップS6において内鍋Tと予め設定された温度である82℃との比較がなされ、ここでT<82℃と判定されるまでは、冷却ファン14は12Vでの駆動を継続されるが、T<82℃と判定されると、ステップS7に進み、冷却ファン14への通電が停止(即ち、駆動が停止)されるとともに、ステップS8において蓋ヒータ31への通電も停止される。上記のような冷却ファン制御を行う理由は、炊飯中においては、パワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジのみを冷却すればよいので、冷却ファン14を6Vで低速駆動させても十分であるのに対して、炊飯終了直後における内鍋温度は、100℃近辺と高くなっているため、最初は冷却ファン14を12Vで高速駆動させることにより送風を環状通路39にまで到達させる必要があるからである。 【0057】その後、ステップS9において内鍋Tと予め設定された温度である72℃(即ち、保温温度)との比較がなされ、ここでT<72℃と判定されるまでは、蓋ヒータ31への通電停止は継続されるが、T<72℃と判定されると、ステップS10に進み、蓋ヒータ31への通電が開始されるとともに、保温用ワークコイル13による保温制御が実行される。 【0058】上記したように、本実施の形態においては、パワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジを冷却するための冷却ファン14を炊飯終了後においてご飯を冷却するための送風ファンとして兼用するようにしているので、ファンを二つ使用する必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。その他の作用効果は、第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。 【0059】上記各実施の形態においては、加熱手段としてワークコイルを用いているが、本願発明は、加熱手段として電気ヒータを用いたものにも適用可能なことは勿論である。 【0060】 【発明の効果】本願発明(請求項1の発明)によれば、内部に内鍋を収納し得るように構成された容器本体と、該容器本体の開口を開閉自在に覆蓋する蓋体と、前記内鍋を加熱する加熱手段とを備えた電気炊飯器において、前記容器本体内の空間部に、送風ファンを配置するとともに、該送風ファンからの送風を前記内鍋と容器本体との間に形成される隙間の上部へ供給する送風通路を前記容器本体の開口縁部を形成する肩部を貫通して設けて、炊飯終了後に送風ファンを駆動開始することにより、該送風ファンからの送風を送風通路を介して内鍋と容器本体との間の隙間に供給し、該送風により内鍋を直接冷却するようにしたので、炊飯終了後においてご飯が冷却されることとなり、ご飯の劣化が最も激しい100℃近辺から85〜80℃の高温帯を素早く通過させることができるという効果がある。 【0061】しかも、送風通路を容器本体の肩部を貫通させて形成し、内鍋と容器本体との間に形成される隙間の上部へ供給するようにしているため、容器本体内部へ異物(例えば、水、米粒等)が侵入するおそれがなくなるという効果もある。 【0062】また、前記隙間に供給された冷却風は、当該隙間を下方に移動するにしたがって温度上昇するところから、センタセンサーが冷却風の影響を受けにくくなり、その後の保温温度制御が正確に行えるという効果もある。 【0063】請求項2の発明におけるように、前記送風ファンを前記容器本体内の空間部における側方部位に配置した場合、容器本体内の空間の有効利用を図ることができることとなり、容器本体の上下寸法を大きくする必要がなくなるとともに、送風通路の長さが底部に送風ファンを配置した場合に比べて短くなり、送風効率が向上する。 【0064】請求項3の発明におけるように、前記送風ファンを前記容器本体肩部に取り付けた場合、送風ファンを取り付けるための特別な部材が不要となる。 【0065】請求項4の発明におけるように、前記送風通路の一部を、前記容器本体肩部に形成された環状通路により構成するとともに、前記容器本体肩部に、前記環状通路と前記隙間の上部とを連通する複数の連通口を形成した場合、容器本体の肩部を利用した送風通路構造となるため、通路構成のための特別な部材が不要となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003702 【氏名又は名称】タイガー魔法瓶株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】大浜 博
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| 【公開番号】 |
特開平11−267017 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月5日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−70648 |
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