トップ :: A 生活必需品 :: A47 家具;家庭用品または家庭用設備;コ−ヒ−ひき;香辛料ひき;真空掃除機一般




【発明の名称】 両面焼きグリル
【発明者】 【氏名】粟飯原 年明

【氏名】澤村 昌尚

【要約】 【課題】下火バーナーの炎の伸びを良くする。グリルケース内の熱分布を均一にして、焼けムラを解消する。

【解決手段】前面が開口したグリルケース2内の上部に上火バーナー3を設け、グリルケース2内の下部両側に下火バーナー4をそれぞれ設け、グリルケース2の後板5に排気出口6を開口し、グリルケース2内の排気ガスを排気出口6から排気筒を介して外部に排気するようにした両面焼きグリル1である。排気出口6を、グリルケース2の後板5の上部5aの幅方向Aの略全長に亘って形成された上側排気出口部6aと、後板5の下部5bの幅方向Aの略中央部に形成された下側排気出口部6bとで構成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 前面が開口したグリルケース内の上部に上火バーナーを設け、グリルケース内の下部両側に下火バーナーをそれぞれ設け、グリルケースの後板に排気出口を開口し、グリルケース内の排気ガスを排気出口から排気筒を介して外部に排気するようにした両面焼きグリルであって、排気出口が、グリルケースの後板の上部の幅方向の略全長に亘って形成された上側排気出口部と、後板の下部の幅方向の略中央部に形成された下側排気出口部とで構成されていることを特徴とする両面焼きグリル。
【請求項2】 グリルケース内の上下方向の略中間部に焼き網を配置し、焼き網よりも下方に下側排気出口部を位置させて成ることを特徴とする請求項1記載の両面焼きグリル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、両面焼きグリルに関し、詳しくはグリルケース内の排気ガスを外部に排気させるための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、図9、図10に示すように、前面が開口したグリルケース2内の上下方向の略中間部に焼き網7を配置し、グリルケース2内の上部に上火バーナー3を、グリルケース2内の下部両側に下火バーナー4をそれぞれ設け、グリルケース2の後板5にグリルケース2の後板5の上部5aの幅方向Aの略全長に亘って排気出口6を形成し、グリルケース2内の排気ガス(高温となった燃焼済みのガス、調理品から出た煙や蒸気など)を排気出口6から排気筒10を介して外部に排気するようにした両面焼きグリル1′が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来では、焼き網7の位置よりも上方に排気筒10に通じる排気出口6が位置しているために、焼き網7の上に魚などの調理品を乗せた際に、グリルケース2内の下部からの排気ガスの流れイが抑えられて、排気が不十分となる。このため下火バーナー4の炎の伸びが悪くなり、グリルケース2内の熱分布にばらつきが生じて、焼けムラにつながるという問題がある。
【0004】本発明は、上記従来例に鑑みてなされたもので、下火バーナーの炎の伸びが良くなり、グリルケース内の熱分布を均一にして焼けムラを解消することができる両面焼きグリルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明は、前面が開口したグリルケース2内の上部に上火バーナー3を設け、グリルケース2内の下部両側に下火バーナー4をそれぞれ設け、グリルケース2の後板5に排気出口6を開口し、グリルケース2内の排気ガスを排気出口6から排気筒10を介して外部に排気するようにした両面焼きグリルであって、排気出口6が、グリルケース2の後板5の上部5aの幅方向Aの略全長に亘って形成された上側排気出口部6aと、後板5の下部5bの幅方向Aの略中央部に形成された下側排気出口部6bとで構成されていることを特徴としており、このように構成することで、グリルケース2内の上部の排気ガスのみならず、下部の排気ガスもスムーズに排気できるようになると共に、下側排気出口部6bは後板5の幅方向Aの略中央部に位置しているので、グリルケース2内の下部の排気ガスの流れイが中央側に集められて下側排気出口部6bにスムーズに排気され、従って、下部両側の下火バーナー4の炎が中央まで良く伸びるようになり、熱分布が均一となる。
【0006】また、上記グリルケース2内の上下方向の略中間部に焼き網7を配置し、焼き網7よりも下方に下側排気出口部6bを位置させるのが好ましく、この場合、焼き網7上に調理品を乗せた際にも、下側排気出口部6bから排気ガスをスムーズに排気できるので、下火バーナー4の炎の延びが良くなり、調理品の焼けムラを解消できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態の一例を説明すると、コンロに組み込まれる両面焼きグリル1は、図1及び図2に示すように、前面が開口したグリルケース2と、グリルケース2内の上部に設けられる上火バーナー3と、グリルケース2内の下部両側に設けられる下火バーナー4と、グリルケース2の後板5に設けられる排気出口6とで主体が構成されている。
【0008】上記グリルケース2は、左右の側壁と底部と天井部と後板5とで囲まれた焼成室8の前面が開口しており、この前面には扉(図示せず)が開閉自在に取付けられており、後板5には排気出口6が設けられている。焼成室8内の上下方向の略中間部には、グリルケース2の前面から出し入れ自在な焼き網7がレール等を介してスライド自在に支持されていると共に、グリルケース2内の底部上には汁受け皿(図示せず)が出し入れ自在に収納されている。
【0009】グリルケース2内の天井部には、焼き網7上の調理品を上側から加熱するための上火バーナー3が設置されており、グリルケース2内の下部両側には下火バーナー4がそれぞれ設置されている。下火バーナー4は、グリルケース2の両側壁のバーナー取付け位置Bに、略コ字状の取付け部9(図5)がそれぞれ設けられており、下火バーナー4からの横向きの炎をグリルケース2内の下部中央に向かって伸びるように下火バーナー4が設置されており、焼き網7上の調理品を下部両側から加熱できるようになっている。
【0010】グリルケース2の後板5には、図2〜図4に示すように、排気出口6が形成されている。この排気出口6は上側排気出口部6aと下側排気出口部6bとで構成されている。上側排気出口部6aは、グリルケース2の後板5の上部5aの幅方向Aの略全長に亘って形成されており、焼き網7の上方に配置されている。下側排気出口部6bは、後板5の下部5bの幅方向Aの略中央部に形成されており、その下部が焼き網7よりも下方に位置している。本実施形態では、上側排気出口部6aの幅方向Aの略中央部と下側排気出口部6bの上端部とが連通した構造を有しているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、上側排気出口部6aと下側排気出口部6bとを分離して形成するものであってもよいものであり、要は上側排気出口部6a及び下側排気出口部6bからの高温となった燃焼済みのガス、調理品から出た煙や蒸気などの排気ガスが共通の排気筒10内を通って外部に排気されるようになっていればよい。
【0011】排気筒10は、グリルケース2の後板5よりも後方に設置されている。この排気筒10は図1、図7に示すように、側面から見て略L字状に形成されており、その前面開口部が空気流入口10aとされ、上面開口部が空気流出口10bとされる。空気流入口10aはグリルケース2の後板5に設けた排気出口6(上側排気出口部6a、下側排気出口部6b)に連通しており、空気流出口10bはコンロの後部上面に開口した排気孔部(図示せず)に連通している。このように排気筒10の空気流出口10bを上方に向けたことによって、グリルケース2内の排気ガスを排気筒10内を通して、いわゆる煙突効果で抜くことができるようになり、これにより、排気ファンが不要な排気構造となっている。
【0012】上記排気筒10の底部の前端中央部は、平面視略コ字状の切欠き孔11が形成されており、この切欠き孔11の下方には、図6に示す排気誘導板12が取付けられている。この排気誘導板12は、三角形状をした左右の側板12aと後ろ上りに傾斜した傾斜板12bとで構成されており、前面から上面に亘って開口している。図中の50は排気筒10側の取付け片、51は後板5側の取付け片、52は後板5側に設けた孔部に係止される係止片である。そして、この排気誘導板12を排気筒10と後板5とに取付けた状態で、図7(概略斜視図)に示す排気誘導板12の前面開口部13が後板5の下側排気出口部6bに連通し、且つ排気誘導板12の上面開口部14が上記排気筒10の切欠き孔11に連通するようになっており、排気誘導板12を介して下側排気出口部6bから排気筒10内部への排気ガスの流れイがスムーズに行われるものである。
【0013】尚、図3、図4、図7中の15a,15bはパイロットバーナー40が挿入される挿入口であり、この実施形態では、グリルケース2の後板5の下側排気出口部6bの側方位置及び排気筒10の底板の排気孔部の側方位置に隣接して配置されている。図4中の16はパイロットバーナー40の支持部であり、図3中の17は排気誘導板12と後板5とをカシメ固定するカシメ部である。
【0014】しかして、上火バーナー3と下火バーナー4により焼き網7上の魚などの調理品を上下両面から焼く際に排気ガス(高温となった燃焼済みのガス、調理品から出た煙や蒸気など)が発生し、焼き網7の上方の排気ガスは上側排気出口部6aに排気され、下方の排気ガスは下側排気出口部6bから排気誘導板12を伝って排気筒10の切欠き孔11を介して排気筒10内に排気され、それぞれ排気筒10を通って外部に排気される。このように、グリルケース2の後板5に設けられる排気出口6を上側排気出口部6aと下側排気出口部6bとで構成したことによって、排気出口6の開口面積を十分に広くとることができ、グリルケース2内の上部の排気ガスのみならず、下部の排気ガスもスムーズに排気できるようになる。しかも、下側排気出口部6bは後板5の幅方向Aの略中央部に位置しているので、グリルケース2内の下部の排気ガスの流れイが中央側に集められて下側排気出口部6bからスムーズに排気されるようになり、さらに、下側排気出口部6bは焼き網7より下方に位置しているので、焼き網7上に魚などを乗せた際にも、下側排気出口部6bから排気ガスをスムーズに排気できるようになり、この結果、左右の下火バーナー4の炎が中央まで良く伸びるようになる。これによりグリルケース2内の熱分布が均一となって、魚全体を中までムラなく加熱できるようになり、焼けムラを解消できるものである。
【0015】また、後板5の下側排気出口部6bと排気筒10とを排気誘導板12を介して連通させてあり、しかも排気誘導板12は後ろ上りに傾斜しているので、下側排気出口部6bから排気筒10の切欠き孔11内への排気ガスの流れイがよりスムーズとなり、排気性能をより高めることができる。しかも、排気筒10に切欠き孔11を設けるだけで、既存の排気筒10をそのまま使用でき、排気筒10の設計を変更する必要がなく、低コストで本発明の排気出口6を備えた両面焼きグリル1を製造できるという利点もある。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、前面が開口したグリルケース内の上部に上火バーナーを設け、グリルケース内の下部両側に下火バーナーをそれぞれ設け、グリルケースの後板に排気出口を開口し、グリルケース内の排気ガスを排気出口から排気筒を介して外部に排気するようにした両面焼きグリルであって、排気出口が、グリルケースの後板の上部の幅方向の略全長に亘って形成された上側排気出口部と、後板の下部の幅方向の略中央部に形成された下側排気出口部とで構成されているから、グリルケースの後板に、上側排気出口部とは別に下側排気出口部を形成したことによって、排気出口の開口面積を十分に広くとることができ、グリルケース内の上部の排気ガスのみならず、下部の排気ガスもスムーズに排気できるようになる。しかも、下側排気出口部は後板の幅方向の略中央部に位置しているので、グリルケース内の下部の排気ガスの流れが中央側に集められて下側排気出口部からスムーズに排気される。この結果、下部両側の下火バーナーの炎が中央まで良く伸びるようになり、グリルケース内の熱分布が均一となって焼け性能を向上させることができるものである。
【0017】また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、グリルケース内の上下方向の略中間部に焼き網を配置し、焼き網よりも下方に下側排気出口部を位置させたから、焼き網上に調理品を乗せた際にも、グリルケース内の下部の排気ガスを下側排気出口部からスムーズに排気でき、従って、下火バーナーの炎の延びを良くして調理品に焼けムラを解消でき、調理品全体を中まで良好に焼き上げることができるものである。
【出願人】 【識別番号】000135416
【氏名又は名称】株式会社ハーマン
【出願日】 平成10年(1998)2月4日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開平11−216069
【公開日】 平成11年(1999)8月10日
【出願番号】 特願平10−23484